Cisco Broadband Access Center for Cable インストレーション ガイド Release 3.0
Broadband Access Center の インストールの準備
Broadband Access Center のインストールの準備
発行日;2012/02/05 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Broadband Access Center のインストールの準備

BAC コンポーネント

インストールと準備作業

データベース要件

ファイル システムのブロック サイズ

大きなファイルのサポート

必要なポート情報

インストレーション チェックリスト

Broadband Access Center のインストールの準備

この章では、Broadband Access Center(BAC)を正しくインストールするために必要な準備作業について説明します。

この章で取り上げる事項は次のとおりです。

「BAC コンポーネント」

「インストールと準備作業」

「データベース要件」

「必要なポート情報」

「インストレーション チェックリスト」

BAC コンポーネント

BAC コンポーネントのインストール プログラムを実行すると、次のコンポーネントの一方または両方をインストールするように要求されます。

Regional Distribution Unit(RDU)。

RDU は BAC プロビジョニング システムのプライマリ サーバです。RDU は、「ハードウェア要件」に説明する要件を満たしている Solaris 9 サーバにインストールする必要があります。

RDU は、次のことを行います。

プロビジョニング グループからさまざまな Customer Premises Equipment(CPE; 宅内装置)に応答を誘導する指示を生成する。

すべての BAC 機能に対するアプリケーション プログラミング インターフェイス(API)要求を処理する。

BAC システムを管理する。


) インストール プログラムは、必要なデータを RDU データベースにプリロードし、BAC ウォッチドッグ プロセスから RDU デーモンを起動します。RDU 用に SNMP エージェントと管理者 GUI がインストールされます。
SNMP エージェントの設定方法の詳細については、『Cisco Broadband Access Center DPE CLI Reference, Release 3.0』を参照してください。BAC ウォッチドッグ プロセスと管理者 GUI については、『Cisco Broadband Access Center Administrator's Guide, Release 3.0』を参照してください。


Device Provisioning Engine(DPE)。

BAC は、Solaris 9 を実行している Sun SPARC コンピュータへの DPE の展開をサポートします。

DPE は、次のことを行います。

RDU が生成した指示をキャッシュする。

さまざまな CPE プロトコル サービスを管理する。これらのサービスは、指示のキャッシュから操作指示を取得します。


) インストール プログラムは、システムに CLI をインストールして、DPE を設定できるようにします。BAC ウォッチドッグ プロセスと SNMP エージェントは、DPE 用にもインストールされます。DPE の設定方法と SNMP エージェントの設定方法については、『Cisco Broadband Access Center DPE CLI Reference, Release 3.0』を参照してください。


インストールと準備作業

インストールと準備作業を円滑に進めるために、次の順序に従って手順を実行します。


ステップ 1 BAC の個々のコンポーネントをインストールするコンピュータとサーバを決定します。

ステップ 2 BAC データベースとデータベース トランザクション ログ ファイルをインストールするディレクトリについて、ファイル システムのブロック サイズを確認します(「データベース要件」参照)。

ステップ 3 インストレーション チェックリストを確認します(「インストレーション チェックリスト」参照)。

ステップ 4 RDU をインストールします。次のことを確認します。

次のディレクトリのインストール場所を確認する。

ホーム ディレクトリ

データ ディレクトリ

データベース トランザクション ログ ディレクトリ

log.txt という名前のテキスト ファイルが存在するかどうか確認する。存在する場合は、インストール中にエラーが発生しています。このファイルは BPR_HOME ディレクトリにあります。

ステップ 5 DPE をインストールします。次のディレクトリのインストール場所を確認します。

ホーム ディレクトリ

データ ディレクトリ


オペレーティング システムのデータベースがインストールされた後で BAC のインストールを終了する場合は、BAC を再インストールする前に BPR_HOME ディレクトリと BPR_DATA ディレクトリをアンインストールする必要があります(アンインストール方法については、「Broadband Access Center のアンインストール」を参照してください)。また、インストールを途中で終了すると、ログ ファイルは生成されません。

指定したディレクトリをアンインストールせずにインストールを再実行した場合、BPR_DATA ディレクトリまたは BPR_DBLOG ディレクトリの場所を変更することはできません。


ステップ 6 RDU をインストールしたら、次のことを確認します。

プロビジョニングする技術それぞれ(具体的には CPE WAN Management Protocol と DPE コンポーネント)に対して、有効な BAC ライセンス キーを取得している。


) まだライセンスを取得していない場合は、インストールを進める前にシスコの担当者に問い合せてください。


BAC 管理者ユーザ インターフェイスを起動して、RDU が動作していることを確認する。

管理者ユーザ インターフェイスを起動するには、次の構文を使用して管理者のロケーションを入力します。

http://machine_name/
 

machine_name には RDU が動作しているコンピュータを指定します。


) HTTP over SSL/TLS を使用して管理者ユーザ インターフェイスにアクセスするには、https://machine_name と入力します。


管理者アプリケーションのサーバ側は、コンピュータ ポート上で動作しています。デフォルトでは、このポート番号は HTTP の場合 80、HTTP over SSL/TLS の場合 443 です。

メイン ログイン ページが表示されます。

BAC の管理者パスワードを変更する。

パスワードを変更するには、デフォルトのユーザ名( admin )とパスワード( changeme )を入力します。 Login をクリックします。

Change Password 画面が表示され、デフォルトのパスワードを変更するように要求されます。新しいパスワードを入力し、 Login をクリックします。

ステップ 7 オプションで、アラート用に syslog ファイルを設定します(「BAC からアラートを受信するように syslog ユーティリティを設定する方法」参照)。


) syslog ファイルは、すべての BAC コンポーネント サーバ上に設定できます。


ステップ 8 DPE をインストールしたら、次のことを確認します。

CLI から DPE のログイン パスワードとイネーブル パスワードを変更する。

ログイン パスワードを変更するには、イネーブル モードで CLI にアクセスし、次のように入力します。

dpe# password password
 

password には、新しい DPE パスワードを指定します。

DPE のイネーブル パスワードを変更するには、次のコマンドを入力します。

dpe# enable password password
 

password には、ローカルに設定された現在有効なパスワードを指定するか、新しいパスワードを入力します。このパラメータを省略すると、パスワードを入力するように要求されます。

詳細については、『 Cisco Broadband Access Center DPE CLI Reference, Release 3.0 』を参照してください。

CLI から DPE を設定する。この設定手順については、『 Cisco Broadband Access Center DPE CLI Reference, Release 3.0 』を参照してください。

ステップ 9 オプションで、アラート用に syslog ファイルを設定します(「BAC からアラートを受信するように syslog ユーティリティを設定する方法」参照)。


) syslog ファイルは、すべての BAC コンポーネント サーバ上に設定できます。



 

データベース要件

BAC をインストールする前に、次のことに注意してください。

ファイル システムのブロック サイズ

大きなファイルのサポート

ファイル システムのブロック サイズ

BAC データベースのパフォーマンスと信頼性を最大限に高めるには、データベース ファイルとデータベース トランザクション ログ ファイルを格納しているファイル システム(複数の場合もある)の設定を調整して、ブロック サイズを 8 KB 以上にします。システムの設定で 8 KB のブロック サイズがサポートされていない場合は、ブロック サイズを 8 KB の倍数、たとえば、16 KB や 32 KB にしてください。

インストール プログラムによって、データベース ファイルとデータベース トランザクション ログ ファイルをインストールするディレクトリを指定するように要求されます。これらのディレクトリは、BAC ではそれぞれシステム変数 BPR_DATA BPR_DBLOG によって識別されます。

ディレクトリが、少なくとも 8 KB のブロック サイズのファイル システムにあることを確認するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 UNIX の mount コマンドをパラメータなしで実行して、ディレクトリがあるファイル システム デバイスを特定します。デフォルトのディレクトリは
/var/CSCObac です。

次の例を参考にしてください。

# mount
/var on /dev/dsk/c0t0d0s4 read/write/setuid/intr/largefiles/onerror=panic/dev=2200004 on Mon Nov 26 08:07:53

この例では、ファイル システム デバイスは /dev/dsk/c0t0d0s4 です。

ステップ 2 ファイル システムのブロック サイズを特定するには、df コマンドを使用します。

次の例を参考にしてください。

# df -g /dev/dsk/c0t0d0s4
/var (/dev/dsk/c0t0d0s4 ): 8192 block size 1024 frag size
961240 total blocks 851210 free blocks 755086 available 243712 total files
239730 free files 35651588 filesys id
ufs fstype 0x00000004 flag 255 filename length

この例では、ブロック サイズは 8192 バイト、つまり 8 KB です。したがって、選択したディレクトリのブロック サイズは適切です。


 

大きなファイルのサポート

データベース ファイルを配置するファイル システムは、サイズが 2 GB を超えるファイルをサポートするように設定する必要があります。

大きなファイルのサポートを確認するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 UNIX の mount コマンドをパラメータなしで実行します。

ステップ 2 目的のファイル システムに largefiles というキーワードが含まれているかどうかを見ます。

次の例を参考にしてください。

# mount
/var on /dev/dsk/c0t0d0s4 read/write/setuid/intr/largefiles/onerror=panic/dev=2200004 on Mon Nov 26 08:07:53

この例の出力には、キーワード largefiles が含まれています。したがって、このファイル システムは、サイズが 2 GB を超えるファイルをサポートできます。


 

必要なポート情報

インストールの前に、BAC コンポーネントである RDU と DPE が相互にまたは CPE と通信中に、リスニングを行うポートを決定する必要があります。

インストール プログラムは、すべてのポート(設定可能なポートと設定不可能なポートの両方)のアベイラビリティをチェックします。

指定したポートが使用できない場合、インストール プログラムは次のようなメッセージを表示します。

Not a valid port number
 

設定不可能なポートの場合、インストール プログラムは通知を行い、システムを変更することなく終了します。

表2-1 は、必要なポートとそのデフォルト値の一覧です。

 

表2-1 BAC コンポーネントが使用するデフォルト ポート

コンポーネント
デフォルト ポート番号
プロトコル
設定可否
使用

RDU

49187

TCP

Yes

RDU プロセス

RDU/DPE

49888

TCP

No

プロセス ウォッチドッグ

RDU/DPE

49887

TCP

No

SNMP エージェント

RDU

80

TCP

Yes

管理者ユーザ インターフェイス(HTTP)

RDU

443

TCP

Yes

管理者ユーザ インターフェイス(HTTP over SSL/TLS)

DPE

49186

UDP

Yes

DPE プロセス

DPE

2323

TCP

Yes

DPE CLI

DPE

7547

TCP

Yes

CWMP サービス 1

DPE

7548

TCP

Yes

CWMP サービス 2

DPE

7549

TCP

Yes

HTTP ファイル サービス 1

DPE

7550

TCP

Yes

HTTP ファイル サービス 2

 


) BAC は、CWMP サービスと HTTP ファイル サービスのそれぞれに対して 2 つのインスタンスをサポートします。そのため、サービスごとに異なるオプションを設定できます。
たとえば、CWMP サービス 1 は、デフォルトで HTTP ダイジェスト認証を要求するよう設定されていますが、HTTP over SSL/TLS プロトコルは必要ありません。このサービスは、ポート 7547 で動作するよう設定され、デフォルトでイネーブルになっています。CWMP サービス 2 は、HTTP over SSL/TLS を使用してポート 7547 で動作するよう設定されていますが、デフォルトではディセーブルになっています。サービスごとにこれらのデフォルトを再設定して、要件に適合させることができます。


インストレーション チェックリスト

インストール ソフトウェアを実行する前に、次のチェックリストを使用して、準備が済んでいるかどうか確認してください。また、「インストールに関する注意事項」の情報も確認してください。

1. 「概要」において、前提となっているシステムのハードウェア要件とソフトウェア要件を確認する。

2. BAC コンポーネントのインストール先となるコンピュータに対する root アクセス権があることを確認する。

3. BAC のライセンス キーを 1 つ以上入手する。BAC を使用してプロビジョニングする技術それぞれ、つまり CWMP と DPE に対して、有効なライセンス キーが 1 つずつ必要になります。

4. BAC コンポーネントをインストールするホーム ディレクトリ( BPR_HOME )を決定する。デフォルトのディレクトリは /opt/CSCObac です。


) ホーム ディレクトリ用に 350 MB 以上の使用可能ディスク領域を確保しておくことを推奨します。詳細については、「インストールに関する注意事項」を参照してください。


5. RDU に対して、データ ディレクトリ( BPR_DATA )とデータベース トランザクション ログ ディレクトリ( BPR_DBLOG )のインストール先を決定する。デフォルトのディレクトリは /var/CSCObac です。


) データベース トランザクション ログ ファイルは、ホーム ディレクトリやデータ ディレクトリとは別の物理ディスクにインストールすることを推奨します。詳細については、「インストールに関する注意事項」を参照してください。


6. RDU に対して、共有秘密パスワードを選択する。このパスワードは、ネットワーク上の BAC サーバが、相互に通信を認証するためのトークンとして使用します。共有秘密パスワードは、ネットワーク上の BAC サーバすべてに共通です。