Cisco Secure Access Control Server View インストレーション セットアップ ガイド Release 4.0
ACS View アプライアンスの保守
ACS View アプライアンスの保守
発行日;2012/01/08 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

ACS View アプライアンスの保守

設置場所の環境の保守

一般的な外面清掃と検査

アプライアンス

ケーブルとコネクタ

アダプタ カード

冷却

温度

湿度

高度

静電放電

電磁干渉と無線周波数干渉

磁気

電源の中断

ACS View アプライアンスの保守

ACS View アプライアンスは、設置および起動の準備が完了した状態で出荷されます。アプライアンスを設置して設定した後、アプライアンスが正常に動作するように、特定の保守手順および操作を実行することが必要な場合があります。

これらの予防保守手順により、アプライアンスを良好な動作状態に保ち、コストと時間のかかるサービス手順の必要性を最小限に抑えることができます。


注意 問題の防止に役立てるため、この付録の手順を実行する前に、「安全に関する警告」および 「安全に関する推奨事項」を参照してください。

次の各項では、アプライアンスのパフォーマンスと寿命に悪影響を及ぼす可能性のあるさまざまな環境要因について説明します。

設置場所の環境の保守

有効な予防保守の 1 つとして、アプライアンスの定期的な目視検査(外面の清掃や検査を含む)があります。

他にも、次の要素が重要になります。

「冷却」

「温度」

「湿度」

「高度」

「静電放電」

「電磁干渉と無線周波数干渉」

「磁気」

「電源の中断」

一般的な外面清掃と検査

ここでは、アプライアンスの外面清掃の要件と、ケーブルおよびアダプタ カードの検査について説明します。


注意 アプライアンスの表面に洗浄液をスプレーしないでください。スプレーのしぶきがアプライアンスの内部に入って、電気的な問題や腐食を引き起こす可能性があります。

アプライアンス

研磨剤の入っていない柔らかい布で清掃してください。溶剤、研磨剤入りの洗浄剤、およびティッシュ ペーパーは使用しないでください。アプライアンスが(大量のほこりなどで)汚れている場合は、湿らせた柔らかい布でアプライアンスの表面をやさしく拭いてください。

水や液体は、アプライアンスからすぐに拭きとってください。

ほこりと微粒子

稼働環境を清潔に保つと、ほこりや他の微粒子による悪影響を大幅に減らすことができます。ほこりや微粒子は、絶縁体として作用したり、アプライアンスの機械コンポーネントの動作を妨げたりすることがあります。定期的に清掃する以外にも、アプライアンスの汚れを防ぐために、次のガイドラインに従ってください。

アプライアンスの近くはすべて禁煙にしてください。

アプライアンスの近くでの飲食は禁止してください。

ケーブルとコネクタ

アプライアンスに接続されているケーブルとコネクタを定期的に検査して、磨耗したり緩んだりしていないかどうかを確認してください。

アダプタ カード

アダプタ カード上の接続を確認します。アダプタ カードがアプライアンスにしっかりと装着されており、緩んでいたり機械的に損傷したりしていないことを確認してください。

腐食

人の指の皮脂や、高温または多湿の環境に長時間さらされたことが原因で、アプライアンスのアダプタ カード上の金めっきされたエッジ コネクタやピン コネクタが腐食することがあります。アダプタ カードのコネクタに発生するこのような腐食は、徐々に進行し、最終的に電気回路の断続的な障害を招く可能性があります。

腐食を防ぐため、アダプタ カード上の端子には触れないでください。腐食を助長しやすい湿気の多い環境や塩分の多い環境では、腐食要素からアプライアンスを保護することが特に重要です。また、腐食防止策としては、「温度」で説明するように、極端に高温または低温の環境でアプライアンスを使用しないことも必要です。

冷却

電源装置およびアプライアンス自身の排気ファンは、アプライアンスの前面にあるいくつかの開口部から空気を吸い込み、背面からその空気を吹き出すことで、電源装置とアプライアンスを冷却します。ただし、ファンはほこりやその他の微粒子もアプライアンスに取り込むため、汚れの原因となる物質が蓄積し、その結果、アプライアンスの内部温度が上昇したり、アプライアンスのさまざまなコンポーネントの動作が妨げられたりします。

このような状況を避けるため、作業環境を清潔に保ち、アプライアンス周辺のほこりやごみの量を減らして、ファンがアプライアンスに取り込む汚れの原因となる物質の量を減らすことをお勧めします。

温度

極端に高温または低温の環境は、半導体素子のウォームアップ時間不足や障害、装置の機械的な故障など、さまざまな問題を引き起こすことがあります。また、極端な温度変動が原因で、ソケット内の半導体素子に緩みが生じたり、ディスク ドライブ プラッタが膨張または収縮したりすることがあります。その結果、データの読み取りエラーや書き込みエラーが発生する可能性があります。

温度がアプライアンスのパフォーマンスに及ぼす悪影響を最小限に抑えるため、次のガイドラインに従ってください。

アプライアンスは、必ず 50 °F(10 °C)以上 95 °F(35 °C)以下の環境で動作させてください。

アプライアンスの適切な通気を確保してください。閉鎖型の壁面ユニットの中や布の上にアプライアンスを設置しないでください。温度の上昇を助長することがあります。特に午後、直射日光のあたる場所に設置しないでください。また、冬期の暖房の吹き出し口をはじめ、どのような種類であっても熱源の近くには設置しないでください。

標高の高い場所では、適切な通気が特に重要となります。アプライアンスを高地で、かつ高温で動作させると、最適なパフォーマンスが得られない場合があります。

アプライアンスのすべてのスロットおよび開口部、特にアプライアンスの背面にあるファンの吹き出し口がふさがれていないことを確認してください。

ほこりやごみが蓄積しないように、アプライアンスを定期的に清掃してください。ほこりやごみが蓄積すると、アプライアンスが過熱するおそれがあります。

アプライアンスが異常な低温にさらされた場合は、2 時間のウォームアップ時間をとり、通常の動作温度になってから、電源を投入してください。このような処置をとらないと、内部コンポーネント、特にハードディスク ドライブが損傷する可能性があります。

湿度

湿度が高い状況では、湿気がアプライアンスの内部に浸透する可能性があります。この湿気が原因で、内部コンポーネントの腐食や、特性(電気抵抗、熱伝導、物理的な強度、サイズなど)の低下が発生することがあります。また、アプライアンスの内部に過剰な湿気がたまると、電気的短絡が発生し、アプライアンスに重大な損傷を引き起こす可能性があります。

各アプライアンスの動作時の定格湿度は、相対湿度 8 ~ 80 %、1 時間あたりの湿度変化 10 % です。温暖期には冷房、寒冷期には暖房によって室温が管理されているビル内では、通常、アプライアンスが許容するレベルの湿度が維持されています。ただし、異常に湿度の高い場所にアプライアンスが設置されている場合は、除湿機を使用して、許容範囲内の湿度を維持してください。

高度

標高の高い(気圧の低い)場所でアプライアンスを稼働させると、強制対流冷却の効率が低下し、アーク放電やコロナ効果に関連する電気的な問題が発生することがあります。また、このような状況では、内部圧力のある密閉されたコンポーネント(電解コンデンサなど)が故障したり、その動作効率が低下したりする可能性があります。

静電放電

Electrostatic Discharge(ESD; 静電放電)は、人体やその他の物質に静電気が蓄積することにより発生します。通常、このような静電気は、カーペットの上を歩くなどの単純な動作によって生成されます。ESD とは、帯電した人がアプライアンスのコンポーネントに触れるときに発生する、静電気の放電です。この静電気の放電により、コンポーネント、特に半導体素子が故障する可能性があります。ESD は、相対湿度が 50 % 未満の乾燥した環境で特に問題となります。

ESD の影響を減らすため、次のガイドラインに従ってください。

静電気防止用リスト ストラップを着用してください。静電気防止用リスト ストラップがない場合は、アプライアンスのシャーシの塗装されていない金属面に定期的に触れて、静電気を放電してください。

各コンポーネントは、取り付けるまで静電気防止用パッケージに入れたままにしてください。

ウールまたは合成繊維の衣服を着用しないでください。

電磁干渉と無線周波数干渉

アプライアンスからの Electromagnetic Interference(EMI; 電磁干渉)および Radio Frequency Interference(RFI; 無線周波数干渉)は、アプライアンスの近くで稼働しているラジオやテレビ(TV)の受信機などに悪影響を及ぼすことがあります。また、アプライアンスから放出される無線周波数が、コードレス電話や低出力電話の通信を妨げることもあります。

RFI は、10 キロヘルツ(kHz)を超える周波数を発する EMI として定義されています。このタイプの干渉は、電源コードと電源を介して、または送信された電波のように空気を介して、アプライアンスから他の装置に伝播されることがあります。Federal Communications Commission(FCC; 米国連邦通信委員会)は、コンピューティング装置が放出する EMI および RFI の量を制限するための特別な規制を公表しています。各アプライアンスは、この FCC 規制に準拠しています。

EMI および RFI が放出される可能性を低くするため、次のガイドラインに従ってください。

アプライアンスは、必ずカバーを取り付けた状態で稼働させてください。

すべての周辺ケーブル コネクタのネジが、アプライアンス背面の対応するコネクタにしっかり留められていることを確認してください。

アプライアンスに周辺装置を接続する場合は、必ず金属製のコネクタ シェル付きのシールド ケーブルを使用してください。

磁気

ハードディスク ドライブは、データを磁気で記憶するため、磁気の影響を非常に受けやすくなっています。ハードディスク ドライブは、次のような磁気の発生源の近くに保管しないでください。

モニタ

プリンタ

リアル ベル付きの電話機

蛍光灯

電源の中断

アプライアンスは、特に、AC 電源から供給される電圧の変動の影響を受けやすくなっています。過電圧、低電圧、過渡電圧(スパイク)により、メモリからデータが消去されることがあります。また、時にはコンポーネントが故障することもあります。このような問題を防止するため、電源コードを常に正しくアースし、次の方法を使用してください。

アプライアンスは、専用電力回路に設置してください(他の電気製品と回路を共有させないでください)。一般に、アプライアンスの電力回路を、次の装置と共有させないでください。

コピー機

テレタイプ機

レーザー プリンタ

ファクシミリ装置

その他の電動装置

これらの装置以外に、アプライアンスの電源に対する最大の脅威となるのは、落雷によるサージまたは停電です。

アプライアンスに電源が入っているときに停電が発生した場合は、たとえ一時的な停電であっても、すぐにアプライアンスの電源を切り、電源コードをコンセントから抜いてください。アプライアンスの電源を入れたままにしておくと、電力が復旧したときに問題が発生する可能性があります。