Cisco WAN Modeling Tools ユーザ ガイド Release 15.3.00
NMT レポート
NMT レポート
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

NMT レポート

Site レポート

Link レポート

Network Summary レポート

Link Load レポート

ATM および FR Ports レポート(または、Bursty Data Ports レポート)

Data & Voice Ports レポート(または Voice & Data Ports レポート)

Connection Routes レポート

Failed Connections レポート

Parts List レポート

Resource Report/Card Statistics レポート

PNNI Topology レポート

View Summary レポート

Map Tool の使用方法

NMT レポート

この章では、NMT が生成する数種類のレポートについて説明します。NMT の ascii レポートは Route コマンドまたは Optimize コマンドのいずれかを実行するたびに生成されます。この中のいくつかのレポートは、 Display メニューから表示できます。すべてのレポートは、 Report メニューを使って、ディスクに書き込めます。 Define Input Screen によって出力ファイルに含めるレポートを決定し、 Generate によって出力ファイルの名前を作成します。大部分のレポートが表現している内容は比較的単純です。

いくつかのレポートは DBF フォーマットで出力され、Excel の SSI インターフェイスに含まれます。これらのレポートは、dbf2csv コマンドライン ユーティリティを使って、コンマで区切った値(CSV)に変換できます。


) NMT レポートの詳細については、NMT アプリケーションの HELP/DISPLAY メニューを参照してください。


レポートの種類を次に説明します。

Site レポート

Site レポートでは、各サイトの設定とコストについての要約情報が表示されます。Node Num フィールドが 1 より大きい場合、NMT にはそのサイトにある複数のスイッチが設定されています。

Link レポート

Link レポートでは、リンクについての基本的な設定とコスト情報が表示されます。

Network Summary レポート

Network Summary レポートにはネットワーク全体のコストと、ネットワーク内の接続のルーティングについてのグローバル統計情報が含まれます。ルーティング要約情報には、平均ホップ数とホップ数の棒グラフ データが含まれます。


REPORT/DEFINE メニューでレポートを選択する場合、Network Summary レポートには、Network PriceRouting Summary の 2 つの部分があります。


Link Load レポート

Link Load レポートでは、ネットワーク内の各リンク上のリソースの負荷が、統計的負荷モデルに基づいて表示されます。

次に示す例では、den-sea は帯域幅利用率が 92% のセル ベースのリンクです。このリンクには、CBR ATM トラフィック用の 80000 セル、フレーム リレーの 7515 セルが含まれます。600 の統計的予約セルも持ちますが、これは合計には含まれていません。最初のリンクには 55 PVC があります。

2 番目のリンクの nyd-pit は帯域幅の 6% しか利用していませんが、そのリンクで許されている PVC の最大数に達しています。これはパケット ベースのトランクであり、単位は pps であることに注意してください。

3 番目のリンク lax-pit は、BTM 上の T3 セル ベースのトランクです。表示されている単位は、パケットです。これは、このリンク上の制約が IGX バスで受信されるパケット数であるためです。

4 番目のリンク lax-nyd もセル ベースのトランクです。このリンクでは、パケットの負荷とセルの負荷の両方が記載されています。ここではセルの負荷が制約になっているからです。これは組み合わせタイムアウトが低く設定されているので、大部分の音声セルおよびデータ セルには 1 つのパケットしかが含まれないからです。リンクが AutoRoute と PNNI 用にパーティション化されている場合には、それぞれについての利用率が表示されます。


) リンクの負荷レポートは DBF フォーマットで出力されます。


------------------------------- Link Load ----------------------------------
Trunk Span Load Used Maximum Load Max
Site1 Site2 Type load load units %Ld
------------- ------------- ----- -> / <- -> / <- -> / <- ---
den sea Total 87515/ 87515 96000/ 96000 cps/cps 92
(1.1) (1.1) CBR 80000/ 80000
BData 7515/ 7515
RES 600/ 600
PVC 55/ 55 1771/ 1771 pvc/pvc
 
nyd pit Total 426/ 426 8000/ 8000 pps/pps 6
(3.1) (3.1) Voice 426/ 426
RES 600/ 600
PVC 213/ 213 213/ 213 pvc/pvc
lax pit Total 2904/ 6824 80000/ 80000 pps/pps 9
(5.1) (4.1) NTS 630/ 630
Voice 994/ 994
BData 1280/ 5200
RES 600/ 600
PVC 237/ 237 1771/ 1771 pvc/pvc
lax nyd Total 2824/ 2824 10666/ 10666 pps/pps
(3.1) (4.1) NTS 630/ 630
Voice 994/ 994
BData 1200/ 1200
RES 600/ 600
Total 2164/ 2164 4830/ 4830 cps/cps 51
NTS 630/ 630
Voice 994/ 994
BData 540/ 540
RES 600/ 600
PVC 227/ 227 1771/ 1771 pvc/pvc
 

ATM および FR Ports レポート(または、Bursty Data Ports レポート)

ATM および FR Ports レポートには、バースティ接続テーブル内の接続をサポートする各サイトのすべてのポートがリストされます。このレポートは DBF フォーマットで出力されます。

Data & Voice Ports レポート(または Voice & Data Ports レポート)

Data and Voice Ports レポートには、バースティ接続テーブル内の接続をサポートする各サイトのすべてのポートがリストされます。

Connection Routes レポート

Connection レポートでは、すべてのルーティングされている接続とその完全なルートが表示されます。


) これは大きなレポートです。ルーティングされている接続の表示が不要な場合には、
REPORT/DEFINE
メニューの X オプションを使えば、Connection Routes レポートの生成を抑止できます。これにより、性能が向上します。


Failed Connections レポート

Failed Connections レポートではルーティングされなかったすべての接続が、理由と共に表示されます。接続が失敗する理由を 表6-1 にリストします。

 

表6-1 接続が失敗する理由

理由を示す文字列
説明

Too Many Hops

接続をルーティングするためのホップ数が多すぎます。AutoRoute の場合、ホップの最大数は 10 です。

No Path

このトポロジでは、この接続がルーティングできません。

No Direct Path

優先/実際接続ルートで直接接続が指定されていません。

Out of Capacity

このラインに十分な帯域幅容量がありません。

Out of Space

十分なインデックス リソースがありません。一般的には、このリンク上の VC 数が限度を越えています。

Out of Bus

1 つ以上のスイッチで接続のルーティングを行うためのバスの帯域幅が十分ではありません。

No Fdr Link Cap

フィーダ リンクに十分な帯域幅容量がありません。

Too Big Cost

指定された最大コストの範囲内では接続がルーティングできません(AutoRoute ネットワークの場合)。

Too Big AW

指定された最大管理重みの範囲内では接続がルーティングできません(PNNI ネットワークの場合)。

Too Big CTD

指定された最大セル転送遅延時間の範囲内では接続がルーティングできません(PNNI ネットワークの場合)。

Too Big CDV

指定された最大セル遅延変動許容度の範囲内では接続がルーティングできません(PNNI ネットワークの場合)。

Too Big CLR 0

ポリシングの第 1 フェーズの最大セル廃棄率の範囲内では接続がルーティングできません(漏出バケット、PNNI ネットワークの場合)。

Too Big CLR 0+1

ポリシングの第 2 フェーズの最大セル廃棄率の範囲内では接続がルーティングできません(漏出バケット、PNNI ネットワークの場合)。

Too Big Delay

最大遅延の範囲内では接続がルーティングできません(AutoRoute ネットワークの場合)。

No CellBase Path

旧式の装置では、接続は FastPackets に変換しなければルーティングできないのに、この接続では FastPackets への変換が許されていません。

No ATM Path

ATM 接続が、ATM タイプの負荷をサポートしないトランク(旧式の Fastpacket 装置)を使わなくては、ルーティングすることができません。

No COS Path

Class of Service 接続をサポートするパスがありません(PNNI ネットワークの場合)。

Transit Rstr

経由ノードを含まないパスが制限付き中継として設定されていません(PNNI ネットワークの場合)。

Media Restricted

接続が、制限付きメディア(たとえば、衛星リンク)を経由してのみルーティング可能です。

Parts List レポート

部品リスト レポートでは、モデル化したネットワークを設定するのに必要な部品をリストしています。含まれる部品にはシャーシ、フロント カード、バック カード、および特殊なシェルフとユニットがあります。ケーブルとオプションの部品は通常部品リスト レポートには含まれません。妥当な場合はバンドルでリストされます。


) Parts List レポートは DBF フォーマットで出力されます。


Resource Report/Card Statistics レポート

Resource Report/Card Statistics レポートでは、各システム ユニットのカード ケージと、使用中のポートおよび使用可能なポートが表示されます。カード統計情報レポートは、リソース レポートの 2 番目の部分です。Cisco WAN Modeling Tools の Release 15 では、UXM カードがモデル化され、このカードや他のカードの UBU の使用状況を追跡した新しいカード統計情報レポートが作成されます。2 つのノード(それぞれ MIR=64K、PIR=256K)間を 295 ATF = FR インターワーキングで接続する 2 つの IGX ネットワークのカード統計情報レポートを次に示します。

 
------------------------- Card Statistics ----------------------------
Node: ATM_Side Type: IGX-8 Bus Used: 40 UBUs out of 584
Slot Front Back Type PVCs Port UBU/PS Card Specific
Stat Used Allc/Used/Max
1 A NPM 2 2 2
2 S NPM
3 A UXM 3T3 Trunk 295 1 25 13 184 FPL=8%, GWL=2%
4 A UXM 3T3 Line 295 1 13 13 184 FPL=8%, GWL=2%
Legends:
FPL - Fast Packet Load : Percent of FP bus load / Total bus load.
GWL - Gateway Module Load : Percent of FP bus load / Max FP bus load.
====================================================================
Node: FR_Side Type: IGX-8 Bus Used: 118 UBUs out of 584
Slot Front Back Type PVCs Port UBU/PS Card Specific
Stat Used Allc/Used/Max
1 A NPM 2 2 2
2 S NPM
3 A UXM 3T3 Trunk 295 1 60 60 184 FPL=100%, GWL=100%
4 A UFMC T1 192 48 32 32 59
5 A UFMC T1 103 26 24 24 59
Legends:
FPL - Fast Packet Load : Percent of FP bus load / Total bus load.
GWL - Gateway Module Load : Percent of FP bus load / Max FP bus load.
====================================================================
 

このレポートでは、ATM 終端を持つ IGX スイッチは 584 UBU のうち 40 UBU を使っており、FR 終端を持つ IGX スイッチは 118 UBU を使っていることがわかります。両方のスイッチのスロット 3 上の UXM トランク カードを見ると、ATM 側の UXM トランク カードはバスの 25 UBU を予約するように設定されていて、現在のトラフィックは 13 UBU の負荷を必要としています。UXM カードに対するこの値の最大設定量は 235 です。FPL の割合は、このカードのトラフィックの 8% だけが Fast Packets であることを意味し、GWL の割合は、最大 Fast Packets の 2% だけがこのカードで使われていることを意味しています。ここの FP トラフィックはカードとスイッチ間の内部信号であることに注意してください。FR 側では、このカード上のトラフィックはすべて FP なので、FPL は 100% です。このカードにはそれ以上の FP トラフィックがないので、GWL も 100% です。ATM トラフィックには余裕があります。


) Card Statistics は DBF フォーマットで出力されます。


PNNI Topology レポート

PNNI Topology レポートには PNNI トポロジのすべての仮想リンクがリストされます。

View Summary レポート

View Summary レポートは FILE/VIEW SUMMARY メニューを使って作成します。このレポートでは、入力計画 CNF ファイルを見ることができます。このレポートは、ROUTE または OPTIMIZE execute コマンドを実行しなくても、実行できます。

View Summary の出力は、UNIX CLI から sniffcnf コマンドを実行して表示することも可能です。

ユーティリティ コマンドには、すべて、または特定の場所のサイトの要約情報を表示するオプションがあります。詳細は、 第 7 章「NMT ユーティリティのコマンドライン」 を参照してください。

Map Tool の使用方法

ネットワーク トポロジ マップには、ネットワーク モデルを視覚化するツールがあります。マップ ツールには、次の機能があります。

トポロジのグラフィカルな表示

障害解析用のヘルプ

トラフィック レベルの視覚化

NMT コマンドを実行後に、マップを起動します(たとえば、 route optimize 、または failure analysis )。再び NMT コマンドを実行した後は、マップで Update を選択し、新しい結果を表示します。

マップ ツールには、 表6-2 で示すいくつかのメニューがあります。

 

表6-2 Map Tool メニュー

メニュー バー
選択
説明

Map

Map

マップを表示または非表示にします。

Select

マップを選択します。

Update

Update Map

最新の設定情報をインポートします。

Options

Thresholds

トラフィックが超過(危険)または超過に近い(警告)と見なすしきい値を定義します。

Black and White

マップを白黒で表示します。

Utility

Reset

画面をクリアにします。

About

マップ アプリケーションの説明を表示します。

Save

マップを保存します。

Quit

マップを終了します。

Messages

Browse Messages

エラー メッセージがある場合にのみ、このメニューが表示されます。


AccessDomains および Help メニューと、Utility メニューの Configure オプションは、使用できません。


マップの特定の領域を拡大するには、左マウス ボタンを押して、マップの拡大したい領域を選択します。マップを移動するには、中マウス ボタンを押して、マップをウィンドウ内でドラッグします。拡大したマップを縮小するには、マップ ウィンドウにカーソルを置いて、右マウス ボタンを 1 回または複数回クリックします。マップをデフォルトの大きさに戻すには、 Map メニューからマップを再選択します。

マップ ツールは色分けを使って、ネットワーク トポロジの重要な状況を認識しやすくしています。この色分けを 表6-3 で説明します。

 

表6-3 ネットワーク トポロジ マップの色分け

ノード
リンク

緑色

ノードは正常に動作している。

リンクは正常に動作しており、しきい値の容量以下である。

黄色

(黄色になることはありません。)

リンクは最小値を越えているが、許容割合の上限は下回っている。

赤色

ノードは動作していない(または、障害解析で使用中)。このノードの接続で再ルーティングできないものがある。

リンクが容量許容量のしきい値を超えている。

図6-1 しきい値ダイアログボックスを示すネットワーク トポロジ マップの例

 

グラフィカル表示の作成

新しい設定のグラフィカル表示を作成するには、次の手順を実行してください。


ステップ 1 Display メニューから Map を選択し、Map ウィンドウを画面上の適切な位置にドラッグします。 MAP ウィンドウが表示されるまで、数秒かかります。


) 特に指定がない限り、Map ツール メニューは左マウス ボタンで選択してください。


ステップ 2 メニュー バーから Update を選択し、 Update Map をクリックして最新の設定をインポートします。

ステップ 3 Network Design Topology ウィンドウのメニュー バーから Map を選択し、 Select をクリックして設定に適しているマップを選択します。

ステップ 4 各ノードをマップ上の適切な位置にドラッグします。ノード アイコン(色の付いた四角形)は、ウィンドウの左上隅に表示されています。カーソルをノードの上に置き、左マウス ボタンを押しながら、ノードを適切な場所に移動します。このステップを各ノードについて実行します。

ステップ 5 マップを保存するには、メニューバーで Utility を選択し、 Save を選択します。


 

障害分析のための Map Tool の使用方法

障害分析を終了したら、マップ ウィンドウのメニュー バーから Update をクリックし、 Update Map を選択します。リンク障害で再ルーティングが行えなかったサイトが赤色に変わります。

トラフィック レベルの分析のための Map Tool の使用方法

Options メニューをクリックし、 Thresholds を選択します(図 1-1 を参照)。2 つのスライド バー(Critical と Warning)を持つ Thresholds ダイアログボックスが表示され、「危険」と「警告」を総帯域幅の割合で定義できます。バーをスライドさせると、トラフィック量が「超過(危険)」と「超過に近い(警告)」状態を判断するためのしきい値を設定できます。NMT では、超過のトラフィックは赤色で表示され、超過に近いトラフィックは黄色で表示されます。残りのすべてのトラフィックは緑色で表示されます。