Cisco WAN Modeling Tools ユーザ ガイド Release 15.3.00
WAN Modeling Tools の概要
WAN Modeling Tools の概要
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

WAN Modeling Tools の概要

Cisco WAN Modeling Tools の概要

NMT の機能

NMT でサポートされるシスコ製品

基本的な使用方法/チャーター機能

ギャップ

Data Translation Tools

WAN Modeling Tools の概要

この章では、Cisco WAN Modeling Tools を構成するアプリケーションとこれらのアプリケーションがサポートするシスコ製品の概要を説明します。

Cisco WAN Modeling Tools の概要

Cisco WAN Modeling Tools には、次のツールが含まれます。

Network Modeling Tool(NMT)

Configuration Extraction Tool(CET)

Third-Party Interface(TPI)

Spread Sheet Interface(SSI)

NMT は、Cisco WAN Modeling Tools の主要なアプリケーションです。NMT は、ネットワークのルーティング動作の設定と予測を検証します。NMT は次の Cisco MSSBU ATM プラットフォームをサポートします。

MGX シリーズ

BPX シリーズ

IGX シリーズ

NMT は、スイッチ ソフトウェアの各メジャー リリースについて、フロント カードとバック カードの物理的および論理的な設定が、指定したトポロジをサポートしていることを検証します。また、NMT はネットワーク内のサポートしている各スイッチについて、接続ルーティングおよび再ルーティング機能を検証します。

CET、SSI、および TPI ツールを使うと、NMT とその他のアプリケーション間で情報交換が可能になります。これらのツールは、CWM、Excel、および WANDL へのインターフェイスを備えています。

図1-1 は Cisco WAN Modeling Tools を構成するアプリケーション間の関係を示しています。

図1-1 Cisco WAN Modeling Tools 間の関係

 

NMT の機能

NMT は単純なネットワークと複雑なネットワークの両方の動作をモデル化できるメニュー形式のアプリケーションです。このプログラムでは、ユーザが入力した情報が処理され、設定が提案されます。冗長リンクの追加や追加サイトのサポート等を行うためにこの設定を修正することができます。選択したリンクに障害を発生させ、残りのリンクの再ルーティング機能を検証することにより、ネットワーク モデルの障害解析を行うことも可能です。さらに設計を最適化するために、NMT を使って WANDL などのシステムを操作することが可能です。

NMT によって設定を生成する場合に指定するフィールドは、わずかです。最適の設定を生成させるには、ATM やフレーム リレーを含むコンピュータ ネットワークについての広範な知識が必要です。また、オプションのフィールドに正確な値を指定すれば、NMT が正確な部品リストを生成できるようになり、シスコ製品の発注に役立てることが可能です。

NMT はデータを処理すると、次の形式で設定情報を生成します。

テーブルの更新:動作可能な設定を生成するのに必要な設定テーブルの修正を行います。

レポート:リンク、ノード、部品番号、価格等を記述した一連のリストを生成します。

グラフィカルな表示:ネットワーク設計をノード アイコンやマップを使ってグラフィカルに表示します。

インポートとエクスポート:他のシステムとの間でインポートまたはエクスポートされたデータを表示します。

NMT は、指定したソフトウェア リリースにもとづいて、特定の機能に対する入手可能な最新の部品を常に選択します。入力テーブルで古いカードを注文できるように明示的に要求することも可能です。製造中止の部品には、注文できないものもあります。

NMT でサポートされるシスコ製品

次に示すシスコの装置の現行の機能を正確に反映するために、NMT の各リリースには新機能が追加されています。

MGX 8850、MGX 8830、および MGX 8950 スイッチ:BPX サービス ノードで広範囲なユーザ サービスがサポートされるようになります。NMT でサポートされるインターフェイスは次のとおりです。

フレーム リレー

ATM User-Network Interface(UNI; ユーザ ネットワーク インターフェイス)

回線エミュレーション

ATM(IMATM AUSM-8)UNI 用 n x T1/E1 逆多重装置

SRM-3T3 モジュールを使った 3T3 インターフェイス

MGX 8220、MGX 8230、および MGX 8250 エッジ コンセントレータ:MGX エッジ コンセントレータを使うと、BPX サービス ノードで広範囲なユーザ サービスがサポートされるようになります。NMT でサポートされるインターフェイスは次のとおりです。

フレーム リレー

ATM ユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)

回線エミュレーション

ATM(IMATM AUSM-8)UNI 用 n x T1/E1 逆多重装置

SRM-3T3 モジュールを使った 3T3 インターフェイス

BPX スイッチ:大容量(9.6 ギガビット)の標準広帯域 ATM スイッチです。この ATM スイッチは、バックボーン ATM スイッチングを提供し、広範囲のユーザ サービスを実現します。BPX スイッチは IPX および IGX スイッチと完全に統合されており、ASI および BXM カードと併用した場合には 広帯域 ATM サービスを提供します。各種の狭帯域サービスも提供します。これらのサービスは IPX スイッチと MGX 8220 フィーダを使う階層型ネットワークで提供されます。

BPX スイッチは、高密度 Broadband Switch Module(BXM; 広帯域スイッチ モジュール)カードをサポートします。これにより、ATM ユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)がセル ベースの装置を接続するための標準インターフェイスとなります。

BXM DS3/E3 は E3/DS3 に本来備わっている ATM アクセス ポートとトランク ポートをサポートします。

BXM 155 は OC-3/STM-1 に本来備わっている ATM アクセス ポートとトランク ポートをサポートします。

BXM 622 は OC-12/STM-4 に本来備わっている ATM アクセス ポートとトランク ポートをサポートします。

BXM カードは ATM フレーム リレーのネットワークとサービスもサポートし、次に定義されたサービス クラスの Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定回線接続)と Switched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択回線接続)を可能にします。

Constant bit rate(CBR; 固定ビット レート)

Variable bit rate(VBR; 可変ビット レート)

Unspecified bit rate(UBR; 未指定ビット レート)

Available bit rate(ABR; 使用可能ビット レート)

SES PNNI コントローラ:BPX スイッチに接続され、BPX 8600 ワイドエリア ネットワーク(WAN)上の ATM 相手先選択回線接続(SVC)と Soft Permanent Virtual Circuit(SPVC; ソフト相手先固定回線接続)を確立するための Private Network-to-Network Interface(PNNI; プライベート ネットワーク間インターフェイス)信号方式とルーティング機能を提供します。NMT でサポートされる機能には、PNNI ルーティング、リソース配分、およびシェルフ設定が含まれます。

IGX スイッチ:従来からある広帯域アプリケーションも新しい広帯域アプリケーションもサポートするインターフェイスを提供するマルチサービス ATM ネットワーキング スイッチです。サブレート トランク、狭帯域 E1 と T1 のトランク、および広帯域 E3 と T3 のトランク上で ATM テクノロジーをサポートします。IGX スイッチは、専用線キャンパス、Metropolitan Area Network(MAN; メトロポリタンエリア ネットワーク)および WAN ネットワークの基盤として、両方を使用する環境での高速公衆デジタル サービス(ATM など)への高度なアクセス装置として、および WAN サービス スイッチとして使われます。

汎用ノード:NMT を使うと、ATM スイッチまたはフィーダに対して、独自のノード タイプを設定できます。WAN 製品の高度な仕様を設定するにはノード テーブルを使います。

製造中止となった装置:NMT は、CWM の抽出で現れる可能性がある製造中止となった装置をモデル化することがあるので、アップグレードを考慮したモデル化が必要です。次の製造中止となったプラットフォームがモデル化されます。
IPX スイッチ、3810 フィーダ、FastPad フィーダ、ポート コンセントレータ シェルフ フィーダ

基本的な使用方法/チャーター機能

NMT は、クラシック ノード、リンク、およびデマンド モデルを使って、WAN ネットワークをモデル化します。ノードはサイト テーブル内のサイトであり、Cisco MSSBU WAN スイッチで設定されます。リンクはリンク テーブル内のスイッチ間トランクです。接続は、音声、データ、あるいはバースティ テーブルで指定します。

モデルでは、特に指定しない限り、最新のシスコの装置を使ってネットワークが設定されます。モデルによってネットワークがすべての接続に経路指定できることが検証され、過度に使われるリソースについてレポートされます。

NMT ツールは、Cisco WAN スイッチ(MGX、BPX、および IGX 製品シリーズ)を使用する WAN ネットワークの動作を次のように予測します。

1. ユーザはサイトの場所とスイッチ タイプ、リンク、およびネットワーク内の接続を指定する。

2. NMT は製品内の AutoRoute と PNNI のルーティング アルゴリズムと同じアルゴリズムを使用する。

3. NMT は Connection Admission Control(CAC; 接続アドミッション制御)パラメータに基づいて、リンクと接続の設定のほか、接続のルーティングが可能なことを確認する。

4. WAN ネットワークはシャーシ、フロント カード、およびバック カードの細かさのレベルでモデル化されている。


) NMT が使用するすべての接続は ATM 接続です(一部のレガシー IGX 音声とデータ サービスを除く)。


NMT を使用する場合は、次の点に注意してください。

NMT は、CAC ルールに基づいて接続を設定およびルーティングできない最大の理由になります。

NMT は個々のシミュレーションを行わないので、モデリングにはリアルタイムの統計情報が使用されません。

NMT は、次のリアルタイム問題だけに対応します。

遅延の予測値

CAC に指定された要件

NMT は、基本の状態でルーティングされた接続を確認します。

NMT は、ネットワークの障害シナリオでどの接続が再ルーティングされるかを確認します。

NMT は、Cisco WAN Manager からネットワーク トポロジと接続パラメータを抽出します。NMT は CWM DB スキーマ内で変更を処理するので、これらの変更内容をユーザが見ることはできません。CWM のコード化された値は使用しやすい文字列に変換され、テーブルがマージされるので、NTM ではネットワーク要素ごとに 1 つのテーブルが存在します。

NMT はトポロジ データを MS Excel データに変換したり、MS Excel データから変換したりします。NMT テーブルは DBASE3 フォーマットに変換され、各テーブルのスプレッドシートのファイルを作成するために MS Excel マクロが提供されます。

NMT は、NCAPS ツールで使用できるように、トポロジ データを WANDL フォーマットに変換したり、WANDL フォーマットから変換したりします。

PNNI CAC パラメータは、製品内のパラメータほど細かくありません。たとえば、一部のパラメータはネットワークに固有です。

ノード命名の制限値は、10 文字です。CWM は、ノード命名の変換を行います。

ギャップ

NMT では、次の機能がサポートされていません。

XPVC

VISM/VXSM カードのネットワークに入る音声トラフィック チャネル マッピング

RPM カードのネットワークに入る IP トラフィック

RPM カードの LVC リソース サポート

COS によるポート配分

AutoRoute のプライオリティ バンピング

VXSM カード、およびこのカードで終端する接続

MPSM-16T1E1 カードの PPP タイプのトラフィック

MPSM-T3E3-155 カードの MFR リンクと接続

Cisco MGX 8880 ノード(CWM のサポート対象外)

Data Translation Tools

NMT Data Translation Tools は、NMT と他のネットワーク設計支援ソフトウェアとの間で交換されるデータを使って、複雑なネットワーク モデルを作成することができます。これらのツールを使うと、NMT がサードパーティ製品と同様に他のシスコ製品へのインターフェイスになります。 表1-1 にはデータ変換ツールの説明があります。

 

表1-1 Data Translation Tools

NMT WAN Modeling Tool
説明

Configuration Extraction Tool(CET)

Cisco Wan Manager(CWM)システムのデータベースを読み出し、すべての重要なトポロジと接続情報を備えた NMT 設定ファイルを作成します。詳細は 第 9 章「Configuration Extraction Tool」 を参照してください。

Third Party Interface(TPI)変換プラグイン

NMT データを WANDL フォーマットに変換します。WANDL は、一般的なネットワークの最適化を行うための設計用製品です。TPI は WANDL から NMT 設定ファイルへの変換もサポートします。詳細は、 第 10 章「WANDL:Third-Party Interface」 を参照してください。

SpreadSheet Interface(SSI)変換プラグイン

NMT 設定ファイルのテーブルを、他のシステムで使用できるように、標準の DBF フォーマットと XLS フォーマットのファイルに変換します。EXCEL の XLS インターフェイスもサポートし、整数データの投入、変更、および解析を可能にします。いくつかの NMT レポートは、DBF と XLS でも提供されます。詳細は、 第 11 章「SpreadSheet Interface」 を参照してください。

Cisco Network Designer(CND)インポート ツール

NMT を CND にプロジェクトとしてロードします。CND は、ネットワーク上の各サイトのロー レベルなローカル設定情報を備えており、グラフィック表示と部品表(BOM)を生成します。