Cisco Prime Fulfillment ユーザ ガイド 6.1
TE トラフィック アドミッション
TE トラフィック アドミッション
発行日;2012/05/08 | 英語版ドキュメント(2011/11/16 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 18MB) | フィードバック

目次

TE トラフィック アドミッション

概要

TE トラフィック アドミッション SR の作成

TE トラフィック アドミッション SR の展開

その他のトラフィック アドミッション SR 操作

SR 状態の表示

TE トラフィック アドミッション

TE トラフィック アドミッションは、TE トンネルでサービスをイネーブルにするための最初のステップです。トラフィックをトンネルに転送して基本 IP 接続を提供するために使用できるメカニズムは多数存在します。現在の Cisco Prime Fulfillment Traffic Engineering Management(Prime Fulfillment)の実装では、スタティック ルーティングおよび自動ルート通知の両方を使用して、トンネルの存在をルーティング プロトコルに通知します。自動ルート通知は、ルーティング プロトコル計算の一部としても使用できます。

TE トラフィック アドミッション ツールは、トラフィック エンジニアリングされたトンネルにトラフィックを割り当てるために使用されます。

図 41-1 で強調表示されているボックスは、Prime Fulfillment で TE トラフィック アドミッションが実行される場所を示します。

図 41-1 Prime Fulfillment プロセス図:TE トラフィック アドミッション

 

この章では、次の項について説明します。

「概要」

「TE トラフィック アドミッション SR の作成」

「TE トラフィック アドミッション SR の展開」

「その他のトラフィック アドミッション SR 操作」

「SR 状態の表示」

概要

スタティック ルーティングは、おそらく、トラフィックをトンネルに転送する最も簡単な方法です。ターゲット送信先プレフィクスと一致するトラフィックが特定のトンネルにルーティングされます。

これにより、トラフィックを特定のトンネルに転送するという基本的な目的は達成されますが、このアプローチには制約があります。第 1 に、Class of Service(CoS; サービス クラス)対応の差別化は、宛先ベースの CoS に限られます。各送信元 PE は、多数のトラフィック フローの集約ポイントとして機能するため、優先的に処理する、宛先へのトラフィックを限定する方法はありません。通常のルーティングを介してトンネルにアクセスすることがその原因です。第 2 に、スタティック ルーティング メカニズムでは各 PE ルータによって処理できる大量のサブネットのキャプチャに加えて、これらの各サブネットに対する CoS の処置もキャプチャできる必要があるため、通常は、スケーラブルなソリューションにはなりません。

スタティック ルーティングは、宛先ごとに CoS の処置を変える必要がない場合に最適です。つまり、1 つ以上の具体的なプレフィクス宛てのすべてのパケットで、CoS が同じである場合です。

TE トラフィック アドミッション SR の作成

Cisco ISC TEM の TE トラフィック アドミッション ツールでは、トンネルが TE プロバイダーと関連付けられており、TE アドミッション SR とまだ関連付けられていない場合に、プライマリ トンネル(管理対象または管理対象外)だけが表示されます。つまり、このツールでは、現時点でいずれのトラフィックも伝送していない、トンネル宛ての新規トラフィックだけをアドミッションすることを想定しています。

TE トラフィック アドミッション SR を作成するには、次のステップを実行します。


ステップ 1 [Traffic Engineering] を選択します。

ステップ 2 [TE Traffic Admission] をクリックします。

[TE Traffic Admission Tunnel Selection] ウィンドウが表示されます。


) このウィンドウが開かない場合は、TE プロバイダーに関連付けられているトンネルがないか、TE プロバイダーに関連付けられているすべてのトンネルが TE アドミッション SR とすでに結びつけられているかのいずれかです。


[TE Traffic Admission Tunnel Selection] ウィンドウには、アドミッション SR と関連付けられていない、管理対象および管理対象外の両方を含むすべてのプライマリ トンネルがリストされます。

[Deploy Status] に指定できるのは、[Pending]、[Deployed]、または [Functional] です。


) バックアップ トンネルは、[TE Traffic Admission Tunnel Selection] ウィンドウに表示されません。


ステップ 3 対応するオプション ボタンをオンにし、[Select] をクリックすることにより、TE トンネルを選択します。

[TE Traffic Admission SR] ウィンドウが表示されます。

メインの [TE Traffic Admission SR] ウィンドウには、次のフィールドがあります。

[Tunnel]:トンネル名。

[Description]:サービス要求の説明。

[EXP](IOS デバイスのみ):CBTS のクラス マーキング ビット。

[Policy](IOS XR デバイスのみ):PBTS のポリシー マーキング ビット。

[Autoroute announce]:Interior Gateway Protocol(IGP)で、トンネルがアップの場合に拡張 Shortest Path First(SPF; 最短パス優先)の計算にトンネルを使用するよう指定するために使用します。

[On]:自動ルート通知はイネーブルです。

[Off]:自動ルート通知はディセーブルです。

[Autoroute Metric]:Interior Gateway Protocol(IGP)による拡張 Shortest Path First(SPF; 最短パス優先)計算で使用する Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)トラフィック エンジニアリング トンネル メトリックを指定するために使用します。

[Absolute]:絶対メトリック モード。正のメトリック値を入力できます。

[Relative]:相対メトリック モード。正または負の値、またはゼロを入力できます。

[Static Routes]:トンネルで使用するすべてのスタティック ルートをリストします。

[Destination]:トンネル宛先のスタティック ルートの名前。

[Distance]:管理ディスタンス(コスト)。


) PBTS 属性などの TE トラフィック アドミッション SR 属性が Prime Fulfillment の外部で変更されて TE ディスカバリ タスクが実行される場合、ディスカバリ タスク ログでは不一致警告が報告されず、リポジトリはデバイスからの新規設定で更新されます。


ステップ 4 フォームへの入力では、[Autoroute Announce] に [On] を設定する場合は、[Autoroute Metric] が [Absolute] なのか [Relative] なのかを指定してください。

ステップ 5 オプションの自動ルート メトリックも設定できます。

相対メトリックの場合の範囲は、-10 ~ 10 です。絶対メトリックの場合の範囲は、1 ~ 2147483647 です。


) CBTS は IOS でサポートされており、PBTS は IOS XR でサポートされています。トンネル ヘッド ルータが IOS XR で稼動している場合は、[EXP] フィールドは表示されず、代わりに [PBTS] フィールドが表示されます。


[Add] ボタンをクリックすると、[Add TE Static Route] ウィンドウが表示されます。

ステップ 6 [Add TE Static Route] ウィンドウで、少なくとも [Destination] IP アドレス(w.x.y.z/n)を指定します。

オプションで管理の [Distance] を指定します。1 つ以上のスタティック ルートを定義するか、代わりに自動ルートを定義するかのいずれかを行うことを推奨します。

ステップ 7 [OK] をクリックして入力を受け入れるか、[Cancel] をクリックしてウィンドウを終了します。

メイン [TE Traffic Admission SR] ウィンドウで、TE スタティック ルートをさらに追加するか、既存のルートを編集できます。

ステップ 8 [Save] をクリックしてサービス要求を保存します。

[REQUESTED] 状態の TE トラフィック アドミッション SR が表示され、[Operation Type] に [ADD] が設定された [Service Requests] ウィンドウが表示されます。

サービス要求の操作に関する詳細については、このマニュアルのサービス要求の管理の部分を参照してください。

[Service Requests] ウィンドウからサービス要求を展開する場合は、「TE トラフィック アドミッション SR の展開」を参照してください。


 

TE トラフィック アドミッション SR の展開

[TE Primary Tunnel SR] ウィンドウ、[Backup Tunnel SR] ウィンドウ、および [TE Resource Modification] ウィンドウと異なり、TE アドミッション SR は、通常の [Service Request Manager] ウィンドウから展開する必要があります。

TE アドミッション SR を展開するには、次のステップを実行します。


ステップ 1 [Operate] > [Service Request Manager] を選択します。

[Service Requests] ウィンドウが表示されます。

[Service Requests] ウィンドウには、次の要素が含まれています。

[Job ID]:SR のジョブ ID。

[Data Files]:このフィールドは、テンプレートを介した変数置換に使用されるフィールドで、現在 TEM SR には適用されていません。

[State]:トンネル状態が DEPLOYED と NOT DEPLOYED のいずれであるか、および Conformed と Not Conformed のいずれであるかを示します。

[Type]:サービス要求のタイプで、要求を出したサービスを示します。指定できるサービス タイプの詳細については、このマニュアルのサービス要求の管理の部分を参照してください。

[Operation Type]:トンネルに対して可能な SR 操作は、[ADD]、[MODIFY]、[DELETE]、または [ADMIT] のいずれかです。現在の SR のトンネルだけに適用されます。

[Creator]:SR を作成したユーザの ID。

[Customer Name]:SR が適用されるカスタマーの名前。

[Policy Name]:SR に関連付けられたポリシーの名前。

[Last Modified]:SR の最終変更日時。

[Description]:ユーザが入力する SR の説明。

ステップ 2 必要なサービス要求を選択し、[Deploy] をクリックします。

[Deploy] ボタンの下にドロップダウン メニューが表示されます。ドロップダウン メニューで [Deploy] または [Force Deploy] を選択します。展開に成功すると、SR の [State] が [Deployed] に変わります。

[Service Requests] ウィンドウ([Operate] > [Service Request Manager])が表示され、展開済みの SR の状態が表示されます。

サービス要求の操作に関する詳細については、このマニュアルのサービス要求の管理の部分を参照してください。


 

その他のトラフィック アドミッション SR 操作

他のサービス要求と異なり、TE トラフィック アドミッション SR は、[Service Requests] ウィンドウでデコミッションできます。

TE トラフィック アドミッション サービス要求の編集操作およびデコミッション操作には、[Service Request Manager] ウィンドウを使用します。これらの操作については、このマニュアルのサービス要求の管理の部分を参照してください。

SR 状態の表示

サービス要求の状態を表示するには、[Operate] > [Service Request Manager] に移動します。

SR が [Deployed] 状態にならない場合は、[Task Logs] ウィンドウに移動し、「SR 展開ログ」の説明に従って展開ログ([Operate] > [Task Manager] > [Logs])を参照してください。