Cisco Prime Fulfillment ユーザ ガイド 6.1
MPLS VPN での IPv6 および 6VPE サポート
MPLS VPN での IPv6 および 6VPE サポート
発行日;2012/05/08 | 英語版ドキュメント(2011/11/16 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 18MB) | フィードバック

目次

MPLS VPN での IPv6 および 6VPE サポート

IPv6 および 6VPE の概要

インターネット プロトコル バージョン 6(IPv6)

IPv6 VPN Provider Edge Router(6VPE)

IPv6 および 6VPE の MPLS VPN サポート

IPv6 の IOS および IOSXR サポート

インベントリおよびデバイス管理

VPN の作成および設定

独立 VRF オブジェクトのサポート

リソース プール

MPLS VPN サービス プロビジョニング

MPLS VPN ポリシー

MPLS VPN サービス要求

MPLS サービス要求監査

IOS および IOSXR デバイスでのマルチキャスト ルーティング

IPv6 でのマルチキャスト サポート(IOSXR 限定)

IOS 6VPE サポートのために更新された DCPL プロパティ

MPLS レポート

既存の IPV4 VRF のデュアルスタック(IPV4+IPV6)VRF へのアップグレード

サポートされていない IPv6 および 6VPE 機能

MPLS VPN での IPv6 および 6VPE サポート

この章では、MPLS VPN での IPv6 および 6VPE サポートの概要について説明します。


) Prime Fulfillment GUI での MPLS VPN 機能の実装およびサポートについては、提供されている参照情報で示されている、本書の該当箇所を参照してください。


IPv6 および 6VPE の概要

Prime Fulfillment MPLS VPN 管理アプリケーションは、Prime Fulfillment レイヤ 3 VPN サービスの IPv6 VPN および 6VPE のプロビジョニングで IOS および IOS XR を実行するシスコ デバイスの設定および管理をサポートします。


) IPv6 をサポートする IOS および IOS XR バージョンとハードウェア プラットフォームの最新情報については、『Release Notes for Cisco Prime Fulfillment 6.1』を参照してください。


ここでは、IPv6 および 6VPE テクノロジーの概要について説明します。Prime Fulfillment での IPv6 のサポートの概要については、「IPv6 および 6VPE の MPLS VPN サポート」を参照してください。

インターネット プロトコル バージョン 6(IPv6)

IPv6 は、IP プロトコルで、世界中で広く展開され、使用されているインターネット プロトコルである IPv4 に代わるものとして設計されました。IPv6 では、ネットワーク アドレスのビット数が 32 ビット(IPv4)から 128 ビットと 4 倍に拡大しました。これは、約 3.4 x 10 38 ノードにアドレスを割り当てることができます。これで、存在するすべてのネットワーク デバイスに対してグローバルに一意な IP アドレスを十分に提供できます。シスコは、IPv6 を Cisco IOS および IOS XR ソフトウェアに導入しています。つまり、現在のシスコベース ネットワークは IPv6 に対応していて、IPv4 と IPv6 を併用しこれらの並列運用が可能です。これにより、ネットワーク マネージャは、必要に応じて IPv6 を設定できます。通常、IPv6 は、大規模なグローバル インターネットを構築する方法として見なされていますが、IPv6 を使用することで、イントラネットおよびその他の同様な用途に VPN を作成する必要がなくなるわけではありません。

IPv6 を MPLS バックボーンで導入する場合、さまざまな導入方法を使用できます。現在、サービス プロバイダーは、次の 2 種類の方法で、既存の IPv4 MPLS バックボーンを変更せずに IPv6 をサポートできます。

6PE: Cisco IOS IPv6 Provider Edge Router(6PE)over MPLS。6PE を使用することで、IPv6 ドメインは、IPv6 ドメインごとに 1 つの IPv4 アドレスがあれば、明示的にトンネルをセットアップすることなく、IPv4 クラウド経由で相互に通信できます。6PE 技術では、サービス プロバイダーは、IPv6 到達可能性を IPv4 MPLS を介して提供できます。これにより、他のすべてのデバイスに 1 つの共有ルーティング テーブルを提供できます。

6VPE: Cisco IPv6 VPN Provider Edge Router(6VPE)over MPLS。これは、IPv6 ネットワークの RFC 2547bis 的な VPN モデルをサポートします。6VPE は、通常の IPv4 MPLS VPN プロバイダー エッジとほぼ同じですが、Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティングおよび転送)内に IPv6 サポートが追加されています。6VPE は、VPN メンバー デバイス用に、論理的に分割されたルーティング テーブル エントリを提供します。

Prime Fulfillment の MPLS VPN は、6VPE を使用して、MPLS バックボーンでの IPv6 の導入のためのレイヤ 3 VPN サービスを管理します。

IPv6 VPN Provider Edge Router(6VPE)

シスコの 6VPE ソリューションは、IPv6 アドレッシングを制限することなく、拡張可能な方法で、IPv6 VPN サービスを簡単に展開します。また、正常に制御されたサービス プロバイダー IPv4 バックボーンまたは任意のカスタマー ネットワークに悪影響を及ぼすこともありません。VPN サービス バックボーンが安定であることは、IPv4 インフラストラクチャを安定化させているサービス プロバイダーにとって重要です。IPv4 VPN カスタマーの場合、IPv6 VPN サービスは、MPLS VPN for IPv4 と同じです。

IPv6 MPLS VPN サービス モデルは、IPv4 MPLS VPN のサービス モデルに似ています。IPv4 バックボーンに MPLS IPv4 VPN サービスをすでに展開しているサービス プロバイダーは、コア ルータを変更することなく、PE ルータ IOS バージョンおよびデュアルスタック設定をアップグレードすることで、同じ IPv4 バックボーンに IPv6 MPLS VPN サービスを展開できます。IPv4 サービスは、IPv6 サービスと並行して提供できます。PE-CE リンクには、IPv4 リンクや IPv6 リンク、または IPv4 と IPv6 を組み合わせたリンクを使用できます(図 23-1 を参照)。

図 23-1 6VPE 導入

 

IPv6 VPN サービスは、MPLS VPN for IPv4 と同じです。6VPE は、MPLS VPN for IPv4 と同じアーキテクチャ機能です。6VPE は、IPv6 VPN を提供し、次に示す同じコンポーネントを使用します。

Multiprotocol BGP(MP-BGP; マルチプロトコル BGP)VPN アドレス ファミリ

ルート識別子

VPN Routing and Forwarding(VRF; VPN ルーティングおよび転送)インスタンス

Site of Origin(SoO)

拡張コミュニティ

MP-BGP

6VPE ルータは、サポートされている任意のルーティング プロトコルを介して IPv4 または IPv6 のいずれかのルーティング情報を交換し、ネイティブ IPv4 および IPv6 VRF インターフェイスを介して該当する高速スイッチング CEF または分散 CEF パスを使用して、IPv4 トラフィックと IPv6 トラフィックを切り替えます。6VPE ルータは、マルチプロトコル BGP を使用して MPLS ドメインの他の 6VPE ルータと到着可能性情報を交換して、共通する IPv4 ルーティング プロトコル(OSPF や IS-IS など)をドメインの他の P および PE デバイスと交換します。IPv4 および IPv6 スタックに対して、ルーティング テーブルがそれぞれ保持されます。エッジ LSR での着信カスタマー IPv6 パケットには、次の MPLS ラベルの階層がインポーズされます。

LDP により分散される iBGP ネクスト ホップの外部ラベル(IGP ラベル)

MP-BGP により分散される IPv6 プレフィクスの内部ラベル(VPN ラベル)

6VPE VRF インターフェイスでの着信カスタマー IPv6 パケットは、MPLS ラベルに基づいて、サービス プロバイダーの IPv4 コア内で透過的に転送されます。これにより、IPv6 パケット トンネルの必要がなくなります。MPLS コア内の P ルータは、IPv6 ラベル パケットを切り替えることを認識しません。

IPv6 および 6VPE の MPLS VPN サポート

ここでは、MPLS VPN 管理アプリケーションでの IPv6 および 6VPE のサポートについて要約します。

ここで説明されている Prime Fulfillment サービスの設定については、「Cisco Prime Fulfillment サービスの設定」を参照してください。基本的な Prime Fulfillment サービスの設定の追加情報については、「 サービスの設定 」を参照してください。

IPv6 の IOS および IOS XR サポート

IPv6 サービスは、PE および CE の両方のロールでの IOS と IOS XR およびハードウェア プラットフォームのサポート バージョンの Prime Fulfillment で使用できます。


) IPv6 をサポートする IOS および IOS XR バージョンとハードウェア プラットフォームの最新情報については、『Release Notes for Cisco Prime Fulfillment 6.1』を参照してください。


次の項で説明されている IPv6 機能は、特に注意がない限り、IOS と IOS XR の両方のデバイスでサポートされます。

インベントリおよびデバイス管理

MPLS VPN サービスをアクティブにするには、Prime Fulfillment が管理するデバイス、プロバイダー、カスタマーなどの事前設定情報を「認識」できるように Prime Fulfillment を設定する必要があります。IPv6 および 6VPE のインベントリおよびデバイス管理をサポートする Prime Fulfillment の機能を次に示します。

ディスカバリ:

Prime Fulfillment インベントリ マネージャは、Prime Fulfillment リポジトリへの 6VPE デバイスの一括インポートをサポートします。

コンフィギュレーション収集タスク:

コンフィギュレーション収集タスクは、OS タイプおよびバージョン情報を取得します。デバイスが Cisco 12000 シリーズ ルータ、Cisco CRS-1 Carrier Routing System または ASR 9000 シリーズ ルータで、IOS XR を実行している場合、このデバイスに 6VPE サポートのマークが付けられます(デフォルトでは、XR デバイスの [Create PE Device] ウィンドウの [6VPE] チェックボックスはオンにされています)。[Create PE Device] ウィンドウの [6VPE] チェックボックスを手動でオンにして、IOS デバイスの 6VPE として N-PE デバイスを指定する必要があります。

IPv6 サービスで提供される IOS デバイスのコンフィギュレーション収集タスクは、IPv4 IOS デバイスのタスクと同じです。

デバイス設定:

IPv6 アドレッシングを使用した 6VPE デバイスは、Prime Fulfillment GUI で作成および管理できます。

[Create PE Device] ウィンドウの [6VPE] チェックボックスを手動でオンにして、6VPE として N-PE デバイスを指定する必要があります。このチェックボックスがオンの場合、IOS および IOS XR デバイスの IPv6 サービスは、MPLS および VRF サービス要求だけで使用できます。


) Prime Fulfillment GUI でデバイスの [6VPE] チェックボックスがオンされているが、そのデバイスが実際には IPv6 サービスをサポートしていない場合、そのデバイスに展開される MPLS VPN サービス要求は、[Failed Deploy] 状態になります。


[Interface Attributes] ウィンドウのカラムには、IPv6 アドレスが示されます。複数のインターフェイスを選択して、IPv6 アドレスを一括変更することはできません。[IPv6 Address] カラムは編集できません。

[Edit Device Interface] ウィンドウには、インターフェイスの IPv6 アドレスが示されます。IPv4 と IPv6 の両方のアドレスを含むデュアルスタック インターフェイスの場合、両方のアドレスが表示されます。

Prime Fulfillment は、IOS XR PE および IOS 6VPE デバイスの PE インターフェイスの複数の IPv6 アドレスをサポートします。

[Create CPE Device] ウィンドウには、インターフェイスの IPv6 アドレスが表示されます。IPv4 と IPv6 の両方のアドレスを含むデュアルスタック インターフェイスの場合、両方のアドレスが表示されます。

既存の Create Interface 機能を使用して、IPv6 インターフェイスを作成することはできません。現在この画面でできることは、デバイス設定を変更せずに、リポジトリにインターフェイスを作成することだけです。この機能は、IPv6 アドレスをサポートしていません。デバイスの IPv6 インターフェイス作成は、MPLS VPN サービス展開を介してサポートされません。

VPN の作成および設定

IPv6 および 6VPE の Prime Fulfillment VPN ワークフローに変更はありません。

IPv6 のマルチキャスト VPN サポートは、本リリースでは、IOS デバイスで使用できません。現在、これは、サポートされている IOS XR デバイスだけで使用できます。詳細については、次の項を参照してください。

「IOS および IOS XR デバイスでのマルチキャスト ルーティング」

「IPv6 でのマルチキャスト サポート(IOS XR 限定)」

独立 VRF オブジェクトのサポート

Prime Fulfillment では、独立 VRF オブジェクトで VPN および VRF 情報を指定できます。これは、後で、PE デバイスに展開され、MPLS VPN サービス要求を介して MPLS VPN リンクと関連付けられます。Prime Fulfillment は、VRF オブジェクトの IPv4、IPv6 デュアルスタック アドレッシングをサポートします。

独立 VRF オブジェクトの使用、作成および管理の詳細については、「独立 VRF の管理」を参照してください。

リソース プール

Prime Fulfillment は、リソース プールを使用して、サービス プロビジョニング中に、VLAN、VCID および IP アドレスなどの重要なパラメータを自動的に割り当てます。IPv6 アドレス プールは、本リリースではサポートされていません。

MPLS VPN サービス プロビジョニング

Prime Fulfillment MPLS VPN 管理アプリケーションは、IPv6 Provider Edge ルータ(6VPE)での IPv6 Layer 3 VPN のプロビジョニングをサポートします。Prime Fulfillment では、6VPE で次のことを設定できます。

IPv6 アドレッシングを 6VPE で使用する(任意で、IPv4 または IPv6、あるいは IPv6 と IPv4 の両方のアドレスを選択可能)。

スタティック ルートを CE デバイスの 6VPE 側インターフェイスに割り当てる。

MP-BGP ピアリングをターゲット 6VPE でイネーブルにする。

接続を再配布する(必要に応じて)。

次の項では、MPLS VPN ポリシー定義、サービス要求作成、Prime Fulfillment で IPv6 および 6VPE をサポートするサービス要求監査の機能について説明します。

MPLS VPN ポリシー

IPv6 および 6VPE の MPLS VPN ポリシー定義のサポートを次に示します。

MPLS VPN サービス ポリシー デザインは、次のポリシー タイプの 6VPE ルータでの IPv6 の設定をサポートします。

通常:PE-CE(管理対象外 CE を含む)

IPv6 では、管理対象外 CE と CE 以外の両方がサポートされます。

サービス ポリシーは、次のアドレッシング スキームをサポートします。

IPv4

IPv6

デュアルスタック(IPv4 と IPv6 の両方)

[MPLS Policy Editor - IP Address Scheme] ウィンドウの [IP Numbering Scheme] フィールドでは、サポートされる各アドレス スキームを指定できます。

IPv4 ルーティングと IPv6 ルーティングはそれぞれ独立しています。Prime Fulfillment GUI では、IPv4 および IPv6 に同じまたは異なるルーティング プロトコルを入力できます。

ポリシーを設定する場合、次の PE-CE ルーティング プロトコルが、IPv6 アドレッシング スキームでサポートされます。

Static

BGP

EIGRP(IOS XR デバイスだけでサポートされます)

None

IPv6 マルチキャスト VPN は、IOS 6VPE 設定ではサポートされません。IOS XR デバイスのマルチキャスト VPN のサポートについては、「IOS および IOS XR デバイスでのマルチキャスト ルーティング」を参照してください。

IPv6 の有効性のチェック。IPv6 アドレス フィールドに入力されるアドレスに対して、次のチェックが実行されます。

アドレスは、それぞれを「:」(コロン)文字で区切った、8 つの連続する 16 ビット ブロックで指定できます。各 16 ビット ブロックは、4 桁の 16 進数で指定できます。たとえば、21DA:00D3:0000:2F3B:02AA:00FF:FE28:9C5A です。

各 16 進数ブロックの先頭のゼロはスキップできます。前述の例を変更した有効なアドレスは、21DA:D3:0:2F3B:2AA:FF:FE28:9C5A です。

連続する「0:」のブロックがある場合、「::」に置き換えられます。たとえば、21DA:D3:0:0:0:FF:FE28:9C5A は、21DA:D3::FF:FE28:9C5A と表すことができます。

文字列「::」は、アドレスで複数回使用することはできません。たとえば、21DA:0000:0000:2F3B:0000:0000:0000:9C5A は、21DA::2F3B:0000:0000:0000:9C5A または 21DA:0000:0000:2F3B::9C5A と表すことはできますが、21DA::2F3B::9C5A と表すことはできません。

MPLS VPN サービス ポリシーの定義については、「MPLS VPN サービス ポリシー」を参照してください。

MPLS VPN サービス要求

IPv6 および 6VPE をサポートするために MPLS VPN ポリシー作成中に設定される属性は、サービス要求作成ワークフローの対応するウィンドウに継承されます。オプションが、ポリシー作成中に編集可能として設定された場合、サービス要求作成時にこれらを変更できます。

[MPLS Link Attribute Editor - IP Address Scheme] ウィンドウの [IP Numbering Scheme] フィールドでは、サポートされる各アドレス スキームを指定できます。

IPv4 および IPv6 アンナンバード スキームは、IOS XR デバイスではサポートされていません。IOS XR(または IOS 6VPE)デバイスを選択して、[IP Addressing Scheme] ウィンドウに移動すると、次のオプションだけが表示されます。

[IPv4 Numbered]

[IPV6 Numbered]

[IPV4+IPV6 Numbered]

標準 PE-CE MPLS サービスの一部として、必要な VRF が PE デバイスに設定されます。CE 側インターフェイスは、IPv6 アドレスで設定され、インターフェイスが、VRF に割り当てられます。BGP での IPv6 アドレスファミリ設定と PE-CE ルーティング情報が設定されます。

PE インターフェイスがデュアルスタックである(IPv4 と IPv6 の両方のアドレスを含む)場合、IPv4 と IPv6 の両方のルーティング情報を個別に入力できます。GUI は、既存の IPv4 ルーティング情報の他に、IPv6 ルーティング情報を入力するステップを提供します。

Prime Fulfillment は、CE デバイスがサービス要求にない状況をサポートします。本リリースでは、サービス要求にアンナンバード CE デバイスが存在する状況もサポートします。後者の場合、サービス プロビジョニングのコンフィグレットは生成されますが、CE デバイスにロールされません。

6VPE サービス要求は変更できます。

PE デバイスが IOS XR デバイスの場合、すべての設定処理は、IOS XR インターフェイスを使用して実行されます。

IOS XR 6VPE デバイスでは、生成されるすべてのコンフィグレットは、XML 形式です。IOS XR のバージョンが異なる場合、異なる XML コンフィグレットが生成されます。ただし、設定は、XML スキーマでの変更を除いて、ほとんど同じです。

IOS 6VPE デバイスでは、すべての設定が CLI 形式で生成されます。

MPLS VPN サービス要求の作成については、本書の「MPLS VPN サービス要求」およびこれ以降の章を参照してください。

MPLS サービス要求監査

L3 VPN 機能監査は、IPv6 VPN(IPv6 アドレスおよび 6VPE デバイス)をサポートします。これには、PE デバイスの VRF ルート テーブルでのリモート CE へのルート チェックが含まれます。サービス要求の監査については、「監査レポート サービス要求の表示」を参照してください。

IOS および IOS XR デバイスでのマルチキャスト ルーティング

IOS XR デバイスのマルチキャスト VRF 展開は、IPv4、IPv6、IPv4+IPv6 サービスでサポートされています。現在、IOS XR でのマルチキャスト展開は、指定バージョンの IOS XR バージョンだけでサポートされています。本リリースでサポートされている IOS XR バージョンのリストについては、『 Release Notes for Cisco Prime Fulfillment 6.1 』を参照してください。

ここでは、Prime Fulfillment で IOS XR デバイスでのマルチキャスト ルーティングがどのようにサポートされているかについて説明します。この機能をサポートする GUI([Create VPN] ウィンドウ)の変更はありません。IOS XR XML は、マルチキャスト ルーティング コマンドをサポートしていないため、対応する IOS XR CLI が、デバイスに設定をプッシュするために使用されます。

次の項では、関連する IOS コマンドの例、およびマルチキャスト ルーティングをイネーブルにする対応 IOS XR コマンドの例を示します。

IOS コマンド

次に、IOS の簡単な設定例を示します。

ip vrf V27:MulticastCERC3
rd 100:124
address-family ipv4
route-target import 100:406
route-target import 100:407
route-target export 100:406
mdt default 226.2.3.4
mdt data 226.5.6.7 0.0.0.15 2000
mdt mtu 2000
ip multicast-routing vrf V27:MulticastCERC3
ip pim vrf V28:VPN13 ssm default
ip pim vrf V27:MulticastCERC3 rp-address 10.20.1.1
ip pim vrf V27:MulticastCERC3 rp-address 10.20.3.1 test2
ip pim vrf V27:MulticastCERC3 rp-address 10.20.2.1 test1 override

IOS XR コマンド

次の IOS コマンドは、IOS XR デバイスではサポートされていません。これは、対応するコマンドが IOS XR に存在しないためです。

ip multicast vrf <vrfName> route-limit 。このコマンドは、VRF ごとにルート制限を設定するコマンドが IOS XR デバイスで使用できないため、サポートされていません。

ip pim vrf <vrfName> sparse-dense-mode 。Sparse-Dense モードは、IOS XR ではサポートされていません。Sparse モードおよび双方向モードだけがサポートされています。

次の IOS コマンドは、マルチキャスト ルーティングがイネーブルにされている場合、デフォルトで、IOS XR デバイスでイネーブルにされています。これらのコマンドをディセーブルにすることはできません。

ip pim vrf <vrfName> sparse-mode

ip pim vrf <vrfName> ssm default

ip pim vrf <vrfName> autorp listener

IPv6 でのマルチキャスト サポート(IOS XR 限定)

IPv6 でのマルチキャストは、IOS XR デバイスでのみサポートされます。特に、本リリースでは、この機能は、Cisco 12000 シリーズ ルータだけでサポートされています。Prime Fulfillment では、サポートされている PE デバイスおよびサポートされているバージョンの IOS XR で次のことが可能です。

マルチキャスト VPN を IPv6 PE-CE リンクに展開する。

VRF オブジェクトの作成中にマルチキャストをイネーブルにする。

VPN または VRF オブジェクトを作成する場合、IPv4 または IPv6、あるいはこれらの両方でマルチキャストをイネーブルにできます。VPN または VRF オブジェクトの作成時に IPv6 マルチキャストがイネーブルになった場合、IPv6 アドレスをスタティック Rendezvous Point(RP; ランデブー ポイント)アドレスとして入力できます。

また、既存の VPN または VRF オブジェクトを変更して、IPv4 または IPv6、あるいはこれら両方でマルチキャストをイネーブルにできます。IPv4 マルチキャストがイネーブルの場合、同じ VPN または VRF の IPv4 リンクを含む、展開されたすべてのサービス要求は、[Requested] 状態になります。

さらに、特定の MPLS リンクに対して IPv4、IPv6 またはその両方のマルチキャストをイネーブルにするかどうかを、MPLS サービス要求内で指定できます。

IPv6 マルチキャストがイネーブルの場合、同じ VPN または VRF の IPv6 リンクを含む、展開されたすべてのサービス要求は、[Requested] 状態になります。IPv4 が以前に設定されていて、IPv6 マルチキャストのみが VPN でイネーブルになっている場合、IPv6 リンクを使用するサービス要求のみが [Requested] 状態に移行します。

IPv6 マルチキャストがイネーブルの場合、既存の VPN または VRF オブジェクトを変更して、IPv6 スタティック RP アドレスを追加できます。すでに [Deployed] 状態にあるサービス要求は、[Requested] 状態に移行します。

サービス ポリシーまたは MPLS VPN リンクは、IP アドレッシング スキームとして IPv6 アンナンバードまたは IPv4+IPv6 アンナンバードを使用しているサービス要求、およびマルチキャスト VPN またはマルチキャストがイネーブルにされた VRF で作成できます。

IOS 6VPE サポートのために更新された DCPL プロパティ

2 つの DCPL プロパティが更新され、デバイスへのダウンロードが終了した後で遅延を必要とする特定の IOS コマンドをサポートするようになりました。これにより、IPv6 コンフィギュレーション コマンドを含む IOS デバイスに MPLS VPN サービス要求を展開するときに遅延が生じることがあります。

DCPL プロパティ GTL/CSL/ios/delayAfterDownloadingCmd が Prime Fulfillment に追加され、Telnet などのターミナル セッション プロトコルを介してダウンロードされた後で、遅延が必要な IOS コマンドをサポートするようになりました。次に List 要素の形式を示します。

cmd_regex:delay_in_seconds; no vrf definition *:105

「no vrf definition」コマンドがデバイスにプッシュされてから、そのデバイスで有効になるまで、105 秒の遅延があります。

DCPL プロパティ GTL/CSL/ios/delayBeforeDownloadingCmd が Prime Fulfillment に追加され、Telnet などのターミナル セッション プロトコルを介してダウンロードされる前に遅延を必要とする IOS コマンドをサポートするようになりました。次に List 要素の形式を示します。

cmd_regex:delay_in_seconds;
vrf definition *:70;

「vrf definition」コマンドがデバイスにプッシュされてから、そのデバイスで有効になるまで、70 秒の遅延があります。

MPLS レポート

MPLS VPN レポートは、IPv6 アドレスおよび 6VPE デバイスをサポートします。IPv6 および 6VPE の MPLS VPN レポートの生成については、「MPLS レポートの生成」を参照してください。

既存の IPV4 VRF のデュアルスタック(IPV4+IPV6)VRF へのアップグレード

ここでは、MPLS サービス要求を使用した、IOS 6VPE デバイスでの VRF アップグレードについて説明します。次の点に注意してください。

この機能は、IOS 12.2(33) SRE2 以上のバージョンだけでサポートされます。

VRF での IPv4 の導入では、常に、コマンド「ip vrf vrf-name」がデバイスで生成されます。デュアル スタック(IPv4+Ipv6)または IPv6 にアップグレードされる場合、次のことが行われます。

同じデバイスで同じ VRF を共有する任意のリンクが、デバイスの「vrf definition vrf-name」にアップグレードされます。

同じデバイスで同じ VRF を共有するすべての関連サービス要求が [Requested] 状態になります。

すべてのサービス要求を監査パスのために再展開する必要があります。

Prime Fulfillment の VRF アップグレードの例は、「vrf upgrade-cli multi-af-mode non-common-policies vrf vrf-name force」コマンドがデバイスでサポートされている場合だけ IOS 6VPE デバイスで機能します。サポートされていない場合、サービス要求は [FAILED-DEPLOYED] 状態になります。このコマンドは、IOS バージョン 12.2 (33) SRE2 で使用できます。

アップグレードでは、通常、IOS ベース IPv6 を最初から開始するのではなく、既存の IPv4 サービス要求から開始します。次の例は、通常のさまざまなアップグレードを示します。

次に、通常の VRF 変更を示します。

IPv4 からデュアルスタック(IPv4+IPv6)コンフィグレットが、IPv6 リンクに生成されます。コマンド「ip vrf vrf-name」は、コマンド「vrf upgrade-cli multi-af-mode non-common-policies vrf vrf-name force」を使用することで、「vrf definition vrf-name」にアップグレードされます。

IPv4 から IPv4。コンフィグレットでの変更はありません。

IPv4 から IPv6。「No」コマンド(「no ip vrf vrf-name」)が IPv4 リンクで生成されます。新しいコンフィグレット(「vrf definition vrf-name」)が IPv6 リンクで展開されます。

IPv6 から IPv4。「No」コマンド(「no vrf definition vrf-name」)が IPv6 リンクで生成されます。新しいコンフィグレット(「vrf vrf vrf-name」)が IPv4 リンクに発行されます。

リホーミング(つまり、PE 間での移動)では、古いデバイスで「no」コマンドが発行され、リホームされる PE で新しいコマンドが発行されます。

参照用として、VRF 変更の例を次に示します。

IPv4 リンクで VRF が次のように設定されます。

ip vrf V8:stellavpn8
rd 64512:1572
route-target export 64512:15870
route-target import 64512:15870
route-target import 64512:15871
!
 

IPv6 リンクで VRF が次のように設定されます。

vrf definition V4:stellavpn4
rd 64512:1568
!
address-family ipv6
route-target export 64512:15862
route-target import 64512:15862
exit-address-family
!
 

IPv4+IPv6 リンク(IPv4 からデュアルスタックにアップグレードされる)で VRF が次のように設定されます。

vrf upgrade-cli multi-af-mode non-common-policies vrf V9:stellavpn9 force !
vrf definition V9:stellavpn9
rd 64512:1573
!
address-family ipv4
route-target export 64512:15872
route-target import 64512:15872
route-target import 64512:15873
exit-address-family
!
address-family ipv6
route-target export 64512:15872
route-target import 64512:15872
route-target import 64512:15873
exit-address-family
 

サポートされていない IPv6 および 6VPE 機能

IPv6 および 6VPE では、次の機能は サポートされていません

デバイスでの既存の IPv6 VPN サービスの検出。

CPE デバイス定義および設定での IPv6 アドレッシング。

IPv6 アドレス プール。

IPv6 マルチキャスト アドレス プール。

IPv4 および IPv6 アンナンバード アドレス スキームは、6VPE および IOS XR ではサポートされていません。

6VPE および IOS XR での Grey Management VPN サポート。

IOS XR デバイスで eBGP ルート マップをサポートするステージング サービス要求展開。

管理対象 CE サービス(デバイスが IPv6 サービスをサポートしない場合)。

Multi-VRF CE(MVRFCE; マルチ VRF CE)サポート。

IPv6 ルーティング、BGP VPNv6 コンフィギュレーションのイネーブル化などの、6VPE デバイスでのワンタイム設定処理。

トンネル インターフェイス。IPv6 アドレスは、トンネル送信元アドレス値として指定できません。