Cisco Prime Fulfillment ユーザ ガイド 6.1
VLAN 変換の設定
VLAN 変換の設定
発行日;2012/05/09 | 英語版ドキュメント(2011/11/16 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 18MB) | フィードバック

目次

VLAN 変換の設定

VLAN 変換の概要

VLAN 変換の設定

ポリシーの作成

サービス要求の作成

VLAN 変換なし

1:1 VLAN 変換

2:1 VLAN 変換

サービス要求の変更

サービス要求の削除

プラットフォーム固有の使用上の考慮事項

3750 の VLAN 変換

7600 の VLAN 変換

ハードウェアが VLAN 変換をサポートしない場合のサービス要求の失敗

VLAN 変換の設定

この付録では、L2VPN ERS(EVPL)サービスの VLAN 変換の設定方法について説明します。次の事項について説明します。

「VLAN 変換の概要」

「VLAN 変換の設定」

「プラットフォーム固有の使用上の考慮事項」


) VLAN 変換を使用してポリシーおよびサービスを作成する前に考慮すべき有用な情報については、「プラットフォーム固有の使用上の考慮事項」を確認してください。


VLAN 変換の概要

VLAN 変換は、VLAN およびメトロ イーサネット関連のサービスを管理する場合に柔軟性を提供します。VLAN 変換には、1 対 1 変換(1:1)および 2 対 1 変換(2:1)の 2 種類があります。この機能は、L2VPN ERS(EVPL)で(CE あるなしにかかわらず)利用できます。L2VPN ERS(EVPL)サービスの動作は、1 つの Q-in-Q ポートを EWS(EPL)および ERS(EVPL)の両サービスで共有することが可能になった現在も変わらず同一です。VLAN 変換はイーサネット インターフェイス専用です。ATM やフレーム リレーなど他のタイプのインターフェイスでは使用しません。

1:1 VLAN 変換では、着信トラフィックの VLAN(CE VLAN)はもう一方の VLAN(PE VLAN)に置き換えられます。これは、同一 CE VLAN を共有する 2 人の別々のカスタマーからトラフィックが着信する状況をサービス プロバイダーが処理できるようなったことを意味します。SP はこの 2 つの CE VLAN をそれぞれ別の PE VLAN にマップできるため、カスタマー トラフィックが混同されることはありません。

2:1 VLAN 変換では、U-PE UNI ポートでのダブル タグ(Q-in-Q)トラフィックを、サービスを多重化するために複数のフローにマップできます。変換は、CE VLAN(内部タグ)と PE VLAN(外部タグ)との組み合わせに基づいて実行されます。この変換を行わないと、Q-in-Q ポートからのすべてのトラフィックが 1 箇所にだけ集中する可能性があります。これは、トラフィックのスイッチングが外部タグだけで行われるためです。

VLAN 変換の設定

ここでは、VLAN 変換をサポートするためのポリシーおよびサービス要求の作成方法と管理方法について説明します。

「ポリシーの作成」

「サービス要求の作成」

「サービス要求の変更」

「サービス要求の削除」

ポリシーの作成

VLAN 変換は、ERS の L2VPN(EVPL)で、(CE のあるなしにかかわらず)のポリシー作成中に指定します。L2VPN(ポイントツーポイント)Editor のウィンドウには、[VLAN Translation] という名前の新規オプションが含まれています。

VLAN 変換には次の 3 つのオプションがあります。

[No]:これはデフォルトの選択肢です。VLAN 変換は実行されません。


) [No] を選択し、サービス要求の作成中に VLAN 変換に関するすべての動作も希望しない場合、[Editable] チェックボックスをオフにします。これが VLAN 変換なしを選択した場合の推奨手順です。


[1:1]:1:1 VLAN 変換。着信トラフィックの VLAN(CE VLAN)は、もう一方の VLAN(PE VLAN)に置き換えられます。「サービス要求の作成」で説明するように、VLAN 変換の指定は、ポリシーのサービス要求の作成中に行います。

[2:1]:2:1 VLAN 変換。U-PE UNI ポートでのダブル タグ(Q-in-Q)トラフィックを、サービスを多重化するために複数のフローにマップできます。2:1 VLAN 変換を選択すると、2:1 VLAN 変換の実行場所を選択できるように、L2VPN(ポイントツーポイント)Editor のウィンドウが動的に変更されます。

2:1 VLAN 変換は、次のいずれかを選択して行います。

[Auto](これがデフォルトの選択です)。

[U-PE]

[PE-AGG]

[N-PE]

[Auto] を選択すると、UNI ポートに最も近いデバイスで 2:1 VLAN 変換が行われます。これ以外の選択肢は、2:1 VLAN 変換を実行できる場所が 2 箇所以上ある場合にだけ有効です。この変換を実行可能な場所が 1 箇所だけの場合は、これ以外の選択肢は無視されます。

実際の VLAN 値は、このポリシーに基づいてサービス要求を作成するときに指定します。「サービス要求の作成」を参照してください。

サービス要求の作成

L2VPN ERS(EVPL)ポリシーに基づいてサービス要求を作成するときは、ポリシーで編集可能と設定されているかのように VLAN オプションを変更できます。ユーザは、VLAN 変換のタイプと変換の実施場所について、ポリシーの情報を上書きできます。このような柔軟性により、次のプロビジョニングが可能になります。

1 箇所の AC で 2:1 VLAN 変換を行い、別の AC では VLAN 変換を行わないか、1:1 VLAN 変換を行います。

1 箇所の AC の VLAN 変換を UNI ボックス上で実行可能とし、他の AC の変換を PE-AGG で実行可能とします。


) このような変更は、サービス要求を新規作成する場合にだけ行うことができることに注意してください。既存のサービス要求の変更時には許可されません。


VLAN 変換の指定は、[Link Attributes] ウィンドウ内でサービス要求作成中に行われます。この時点で、変換元の VLAN と変換先の VLAN を指定できます。[Attachment Tunnel Editor] ウィンドウで UNI ポートを選択した後に、[Link Attributes] ウィンドウにアクセスします。VLAN 変換タイプは UNI の選択後に設定できるため、UNI ポートの表示リストからはいずれのタイプの UNI ポートも除外されません。これには次の理由があります。

([Link Attributes] ウィンドウで)VLAN を実施しない、または 1:1 VLAN 変換を実施すると後で決定した場合に備えて、UNI ポートのリストに通常のトランク ポートを含める必要があります。

2:1 VLAN 変換の実施を決定した場合に備えて、UNI ポートのリストには、EWS(EPL)(Q-in-Q)ポートを含める必要があります。

VLAN 変換を開始するためにポートをすべて備えているにもかかわらず、VLAN 変換のタイプに応じて特定のタイプのポートを選択する必要があります。具体的には、次のように選択します。

VLAN 変換を実施しないか、1:1 VLAN 変換を実施する場合は、空のポートかトランク ポートを UNI として選択する必要があります。

2:1 VLAN 変換の場合は、空のポートか Q-in-Q ポートを UNI ポートとして選択する必要があります。

使用する適切なポートを判別しやすくするために、[Attachment Tunnel Editor] ウィンドウの [Details] ボタンをクリックして、ポートのタイプとそのポートに関連付けられているサービスを表示できます。

次の項では、[Link Attribute] ウィンドウで行う、さまざまなタイプの VLAN 変換ごとの VLAN 変換の定義方法について説明します。

VLAN 変換なし

VLAN 変換なしを選択した場合は、情報の追加は不要です。

1:1 VLAN 変換

1:1 VLAN 変換を選択すると、ウィンドウは動的に変化します。

空白のフィールドに、変換元とする CE VLAN を入力する必要があります。VLAN 番号は 1 ~ 4096 の数字にする必要があります。

変換元の CE VLAN からの変換先となる PE VLAN には、「自動選択」を選択することも、手動で入力することもできます。([Link Attributes] ウィンドウの上方に表示される)[VLAN ID AutoPick] チェックボックスをオンにすると、PE VLAN が自動的に割り当てられます。

[VLAN ID AutoPick] チェックボックスをオフにすると、ウィンドウに [Provider VLAN ID] が表示され、手動で PE VLAN を入力できます。

サービス要求の作成が終了すると、Prime Fulfillment はサービス要求を保存する前に整合性チェックを行います。1:1 VLAN 変換では、同一ポート上で別の 1:1 VLAN 変換に CE VLAN が使用されていると、Prime Fulfillment はサービス要求を拒否します。

2:1 VLAN 変換

2:1 VLAN 変換を選択すると、ウィンドウは動的に変化します。


) UNI ポートが EWS(EPL)サービスでプロビジョニングされている場合、外部 VLAN 値はグレー表示になります。


2:1 VLAN 変換では、次の 3 つの VLAN が関与します。

「A」:変換元の CE VLAN。ユーザは [From CE VLAN] フィールドでこの値を指定します。範囲外の変換の場合は、「*」(アスタリスク文字)の値を指定する必要があります。

「B」:Q-in-Q ポートの外部 VLAN である PE VLAN。ユーザは [Outer VLAN] フィールドでこの値を指定します。この VLAN は、値を入力して手動で選択するか、[AutoPick] チェックボックスをオンにして自動的に割り当てることができます。

「C」:「A」および「B」VLAN の変換先となる PE VLAN。これは、前述の [VLAN and Other Information] で指定します([Link Attributes] ウィンドウ)。

ユーザは VLAN「A」(CE VLAN)および VLAN「C」(変換先の PE VLAN)を指定する必要があります。VLAN「B」(Q-in-Q 外部 VLAN)の場合、指定する内容は UNI ポートのタイプによって次のように異なります。

ポートが空の場合、VLAN「B」を指定する必要があります。

既存の Q-in-Q ポートで VLAN「B」が定義されている場合、この時点での変更はできません。

2:1 VLAN 変換には、次の考慮事項があります。

2:1 VLAN 変換の場合、空のポートで ERS(EVPL)サービスをビルドすると、この UNI ポートは ERS(EVPL)サービスとしてプロビジョニングされます。後で同一ポートに EWS(EPL)サービスを追加すると、EWS(EPL)サービスによって直前の ERS(EVPL)プロビジョニングが上書きされます。ERS(EVPL)と EWS(EPL)の主な相違点は、L2PT BPDU の対応です。ERS(EVPL)では、BPDU がブロックされます。EWS(EPL)の場合は、BPDU はトンネリングされます。

2:1 VLAN 変換は、ERS(EVPL)サービスとして、通常の ERS(EVPL)ポートとまったく同じように同一ポートを共有できます。

ERS(EVPL)2:1 サービスは、既存の EWS(EPL)サービスの最上部に追加できます。

サービス要求の作成が終了すると、Prime Fulfillment はサービス要求を保存する前に整合性チェックを行います。2:1 VLAN 変換では、CE VLAN と外部タグの PE VLAN の組み合わせが同一ポート上で別の 2:1 VLAN 変換に使用されていると、Prime Fulfillment はサービス要求を拒否します。

サービス要求の変更

1:1 および 2:1 VLAN 変換では両方とも、既存のサービス要求について次の変更が行えます。

変換元を新規 CE VLAN に変更する。

サービス要求に関する他のすべての通常変更を許可する。

ただし、次の変更は許可されません。

指定の AC では VLAN 変換のタイプを変更できません。たとえば、2:1 から 1:1 の VLAN 変換には変更できません。

2:1 VLAN 変換の実施場所は変更できません。

サービス要求の削除

サービス要求の削除中に、次のようなリソースが解放されます。

1:1 VLAN 変換:

CE VLAN が再び変換可能になります。

PE VLAN が解放されます。

削除されたリンクが UNI ポート上の最後のリンクの場合、このポートは新規に設定されます。

2:1 VLAN 変換:

CE VLAN が再び変換可能になります。

「変換先」の PE VLAN が解放されます。

削除されたリンクがこの UNI ポート上の最後の「CE-PE」ペアで、このポート上に EWS(EPL)サービスが存在しない場合は、このポートは新規に設定されます。さらに、外部 VLAN が解放されます。

プラットフォーム固有の使用上の考慮事項

VLAN 変換は、7600 および 3750 ME プラットフォームで利用できます。7600 と 3750 ME では VLAN 変換のサポートに違いがあります。コマンド構文が異なるだけでなく、VLAN 変換の実施場所も違います。7600 で 1:1 VLAN 変換を行う場合、PFC カード上で操作します。2:1 VLAN 変換の場合は、アップリンク GE-WAN(OSM モジュール)で操作します。これが 3750 ME の場合は、両変換ともアップリンク(ES ポート)で行われます。

3750 の VLAN 変換

3750 で VLAN 変換を行う場合、次の事項に注意してください。

VLAN 変換を行う 3750 の場合は、ロールを N-PE ではなく、U-PE または PE-AGG として指定する必要があります。

アップリンク(ES)ポートの VLAN 変換は、Gigabit 1/1/1 または Gigabit 1/1/2 ポートで行う必要があります。

3750 PE で構成されるリング上で 1:1 VLAN 変換を行う場合、すべての 3750 が ES ポート(「東」ポートと「西」ポート)をアップリンク ポートして使用して他のリング ノードと接続するようにします。

7600 の VLAN 変換

7600 で VLAN 変換を行う場合は、次の事項に注意してください。

1:1 VLAN 変換は、常に UNI ポート上で行われます。ただし、すべてのイーサネット インターフェイスで 1:1 VLAN 変換をサポートするわけではありません。このサポートはラインカードによって異なります。

2:1 VLAN 変換は常に GE-WAN ポートで実行されます。ポートは NNI アップリンク ポートにする必要があります。

2:1 VLAN 変換は、N-PE ではなく、U-PE または PE-AGG の 7600 だけで行われます。これは、GE-WAN インターフェイス上で 2:1 VLAN 変換を行うと、変換後の新しい VLAN を使用した L3VPN および L2VPN のサービスをこのインターフェイスで提供できなくなるためです。L3/L2VPN サービスは別の(N-PE)ボックスでプロビジョニングする必要があります。

ハードウェアが VLAN 変換をサポートしない場合のサービス要求の失敗

1:1 VLAN 変換機能では、ターゲット ハードウェア(ラインカード)が VLAN 変換をサポートしない場合、サービス要求は [Fail Deployed] 状態になります。サービス要求が [Invalid] 状態ではなく [Fail Deployed] 状態になるのは、特定のラインカードで VLAN 変換の CLI コマンドを受け入れるかまたは拒否するかを Prime Fulfillment が事前に検知しないことが理由です。この場合、Prime Fulfillment はコマンドをプッシュ ダウンしようとし、導入は失敗します。[Invalid] 状態とは、Prime Fulfillment が何らかの不正を(事前に)検出し、プロビジョニング タスクを中止することを意味します。この場合、CLI はプッシュ ダウンされません。指定のハードウェアでサポートする機能がない場合、これが一般的な Prime Fulfillment の動作です。この場合は、目的のサービスをサポートするために適切なハードウェアをユーザの責任で選択します。