Cisco IP Solution Center API プログラマ ガイド 6.0
VPLS のプロビジョニング
VPLS のプロビジョニング
発行日;2012/02/04 | 英語版ドキュメント(2009/12/18 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

VPLS のプロビジョニング

VPLS サービス定義

VPLS サービス リクエスト

プロビジョニングの例

プロセスのまとめ

前提条件

RBAC

プロビジョニング プロセス

サービス リクエストの監査

VPLS のプロビジョニング

Cisco IP Solution Center(ISC)は、layer 2 Virtual Private Network(L2VPN; レイヤ 2 バーチャル プライベート ネットワーク)および Virtual Private LAN Services(VPLS; バーチャル プライベート LAN サービス)によるレイヤ 2 プロビジョニングをサポートします。VPLS サービスはマルチポイント(L2VPN はポイントツーポイント)で、Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)コアまたはイーサネット コアを経由するイーサネット サービスを含みます。

MPLS ベースのプロバイダー コアによって、PE デバイスは、VPLS VPN を使用したコアを経由して、カスタマー イーサネット トラフィックを転送します。複数の接続回線がプロバイダー コアによって相互に結合し、すべての接続回線に相互に接続する仮想ブリッジをシミュレートします。

イーサネット ベースのプロバイダー コアによって、PE デバイスは 802.1Q-in-Q タグ スタッキング テクノロジーを使用して、複数のカスタマー デバイスに接続します。このテクノロジーでは、単一のサービス プロバイダー タグで、単数のカスタマーから出される複数の VLAN からのトラフィックをカプセル化します。VPLS VPN 内のすべての接続は対等で、分散スイッチのような直接通信を備えています。

コア タイプごとに、ISC は Ethernet relay service(ERS)とマルチポイント Ethernet wire service(EWS)をサポートします。

ERS:PE デバイスは、接続回線から受信した特定の VLAN タグの付いたすべてのイーサネット パケット(Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)を除く)を別の接続回線に転送します。

EWS:PE デバイスは、接続回線から受信したすべてのイーサネット パケット(タグ付き(DOT1Q)、タグなし(DEFAULT)、および BPDU を含む)を別の接続回線またはすべての接続回線に転送します。

ISC API を使用して VPLS をプロビジョニングするには、VPLS サービス定義とサービス リクエストが必要です。サービス定義により、コア タイプ、ポリシー サブタイプ、および共通デバイス プロパティが指定されます。サービス リクエストにより、使用するサービス定義、VPN、VPLS リンクでのインターフェイスごとのアトリビュート、およびテンプレート情報が指定されます。

この章では、VPLS サービスの概念と、ISP API を使用して VPLS サービスのプロビジョニングを行うために必要な手順について説明します。プロビジョニングの例には、インベントリの作成からサービス展開の監査まで、すべてのステップが含まれます。

ISC を使用した VPLS プロビジョニングの詳細については、『 Cisco IP Solution Center L2VPN and Carrier Ethernet User Guide, 6.0 』を参照してください。

この章の内容は、次のとおりです。

「VPLS サービス定義」

「VPLS サービス リクエスト」

「プロビジョニングの例」

VPLS サービス定義

VPLS サービス定義により、コア タイプ、ポリシー サブタイプ、デバイス プロパティ、およびすべての接続回線に共通のアトリビュートが指定されます。

ISC は次をサポートしています。

ポリシー サブタイプ:

VPLS_EWS

VPLS_EWS_NO_CE

VPLS_ERS

VPLS_ERS_NO_CE


) サブタイプに NO_CE が含まれるすべてのサービス定義では、CE デバイスを CPE であると宣言しないでください。PE および UNI のポリシー アトリビュート(PE-POP または PE-CLE)を設定してください。


コア タイプ:

MPLS:プロバイダーのコア ネットワークは MPLS 対応

イーサネット:プロバイダーのコア ネットワークはイーサネット スイッチを使用

接続回路に関する情報:

デバイス インターフェイス タイプ(例:GigabitEthernet)

VLAN ID

UNI ポート セキュリティ

プロトコル(例:CDP、VTP)

PE および CE/UNI に設定するプロパティは、コア タイプおよびサービス定義サブタイプに基づいています。たとえば、ポリシー サブタイプによって次のようになります。

イーサネット コアで VPLS_ERS の場合、CE インターフェイス タイプ、フォーマットおよびカプセル化タイプ、BPDU をフィルタリングするかどうかを指定します。

MPLS コアで VPLS_EWS_NO_CE の場合、PE/CLE インターフェイス タイプおよびフォーマット、プロトコル トンネリング、システム MTU を指定します。


) 個々のサービス定義プロパティについて、追加のアトリビュート editable=true を設定できます。これにより、サービス リクエストの作成で、ネットワーク オペレータがこれらのアトリビュートを上書きできます。アトリビュートが editable=false に設定されていると、これらのアトリビュートはサービス リクエストで変更できません。


次の VPLS_ERS サービス定義の例を参照してください。

<soapenv:Body>
<ns1:createInstance>
<objectPath xsi:type="ns1:CIMObjectPath">
<className xsi:type="xsd:string">ServiceDefinition</className>
<properties xsi:type="ns1:CIMPropertyList"
soapenc:arrayType="ns1:CIMProperty[]">
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Name</name>
<value xsi:type="xsd:string">VplsPolicyERS</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Type</name>
<value xsi:type="xsd:string">Vpls</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Organization</name>
<value xsi:type="xsd:string">NbiCustomer</value>
</item>
</properties>
<objectPath xsi:type="ns1:CIMObjectPath">
<className xsi:type="xsd:string">ServiceDefinitionDetails</className>
<properties xsi:type="ns1:CIMPropertyList"
soapenc:arrayType="ns1:CIMProperty[]">
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">SubType</name>
<value xsi:type="xsd:string">VPLS_ERS</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Core_Type</name>
<value xsi:type="xsd:string">MPLS</value>
<qualifier xsi:type="ns1:CIMQualifier">
<name xsi:type="xsd:string">editable</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</qualifier>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">CE_Intf_Type</name>
<value xsi:type="xsd:string">GigabitEthernet</value>
<qualifier xsi:type="ns1:CIMQualifier">
<name xsi:type="xsd:string">editable</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</qualifier>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">CE_Encap</name>
<value xsi:type="xsd:string">DOT1Q</value>
<qualifier xsi:type="ns1:CIMQualifier">
<name xsi:type="xsd:string">editable</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</qualifier>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">PE_Encap</name>
<value xsi:type="xsd:string">DOT1Q</value>
<qualifier xsi:type="ns1:CIMQualifier">
<name xsi:type="xsd:string">editable</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</qualifier>

VPLS サービス リクエスト

VPLS サービス リクエストは、使用するサービス定義と VPN を定義し、各接続回線(VplsLink)にインターフェイスとアトリビュートを割り当てて、テンプレート情報を適用します。


) 接続回線の VplsLink は、中間デバイスを含む、CE から PE へのレイヤ 2 パスを定義します。CE の PE-facing ポート、中間デバイスのすべてのポート、および PE の CE-facing ポートに接続回線をプロビジョニングします。


サービス オーダーを使用して VPLS サービス リクエストを展開する場合、サービス定義で指定されたアトリビュートが、個々の接続回線のリンク アトリビュートとともに、サービス リクエストに定義されているデバイスとインターフェイスに適用されます。

サービス リクエストのリンク アトリビュートには、サービス定義で編集可能としてマークされているパラメータと、個々の接続回線で固有のリンク パラメータが含まれます。次の XML の例は、接続回線 LinkAttrs に指定できるプロパティのリストの一部を示しています。

<objectPath xsi:type="ns1:CIMObjectPath">
<className xsi:type="xsd:string">LinkAttrs</className>
<properties xsi:type="ns1:CIMPropertyList"
soapenc:arrayType="ns1:CIMProperty[]">
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">CE_Intf_Name</name>
<value xsi:type="xsd:string">GigabitEthernet0/1</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">PE_Intf_Name</name>
<value xsi:type="xsd:string">GigabitEthernet1/1</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Disable_CDP</name>
<value xsi:type="xsd:string">false</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Uni_Duplex</name>
<value xsi:type="xsd:string">Half</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Uni_Shutdown</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Uni_Speed</name>
<value xsi:type="xsd:string">100</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Uni_Port_Security</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Uni_Max_Mac_Address</name>
<value xsi:type="xsd:string">13</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Uni_Violation_Action</name>
<value xsi:type="xsd:string">PROTECT</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Uni_Aging</name>
<value xsi:type="xsd:string">234</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Uni_Protocol_Tunnelling</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Tunnel_Stp_Threshold</name>
<value xsi:type="xsd:string">3001</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Tunnel_Cdp_Threshold</name>
<value xsi:type="xsd:string">1001</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Tunnel_Vtp_Threshold</name>
<value xsi:type="xsd:string">2001</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Tunnel_Stp_Enable</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Tunnel_Vtp_Enable</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Tunnel_Recovery_Interval</name>
<value xsi:type="xsd:string">4001</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Tunnel_Cdp_Enable</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Autopick_Vlan_ID</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">System_MTU</name>
<value xsi:type="xsd:string">1522</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">PE_Intf_Desc</name>
<value xsi:type="xsd:string">Pe Intf Desc</value>
</item>
</properties>
<objectPath xsi:type="ns1:CIMObjectPath">
<className xsi:type="xsd:string">LinkTemplate</className>
<properties xsi:type="ns1:CIMPropertyList"
soapenc:arrayType="ns1:CIMProperty[]">
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">LogicalDevice</name>
<value xsi:type="xsd:string">ensw3550-1</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">DatafilePath</name>
<value xsi:type="xsd:string">/nbi/AccessList</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">TemplateActive</name>
<value xsi:type="xsd:string">true</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">TemplateAction</name>
<value xsi:type="xsd:string">APPEND</value>
</item>
</properties>
 

プロビジョニングの例

ここでは、API を使用して、VPLS をプロビジョニングするプロセスについて説明します。操作、オブジェクト定義(className)、およびパラメータ定義が含まれます。

プロセスのまとめ

この VPLS プロビジョニングの例では、次のプロセスを使用します。

1. デバイス グループを作成します(任意)。

2. デバイスを作成します。

3. デバイス コンフィギュレーションを収集します。

4. プロバイダーを作成します。

5. リージョンを作成します。

6. デバイスを PE として宣言します。

7. アクセス ドメインを作成し、そこに PE を割り当てます。

8. カスタマーを作成します。

9. サイトを作成します。

10. デバイスを CPE として宣言します(CE が存在しないサービス タイプの場合は不要です)。

11. CPE デバイスをサイトに割り当てます。

12. 名前付き物理回路を作成します(ManualConfig=true の場合は不要です)。

13. VLAN ID プールを作成します。

14. VC ID プールを作成します。

15. VPN を作成します。

16. VPLS サービス定義(ポリシー)を作成します。

17. VPLS サービス リクエストを作成します。

前提条件

セキュリティ上の理由から、ISC は、VPLS サービス リクエストをプロビジョニングする前に、Ethernet Relay Service(ERS)または Ethernet Wire Service(EWS)に含まれるすべてのスイッチ上に Virtual Terminal Protocol(VTP; 仮想端末プロトコル)を透過モードで設定する必要があります。

VTP モードを設定するには、次の Cisco IOS コマンドを入力します。

configure terminal
vtp mode transparent
 

VTP が透過モードに変化したことを確認するには、次の Cisco IOS コマンドを入力します。

Show vtp status
 

RBAC

ISC では、ユーザのログインとログオフのために、Cisco Role-Based Access Control(RBAC; ロール ベース アクセス コントロール)製品が使用されます。これらのユーザのロールと権限は、GUI を使用して設定します。

API セッションを確立すると、ログイン時にセッション トークンが与えられます。セッション トークンは、API XML 要求ごとに、API ユーザにこの操作を実行する権限があるかどうか確認するために RBAC プロセッサに対して検証されます。ユーザに権限がないと、API はエラーを戻します。

ユーザ ロールと権限のセットアップについては、『 Cisco IP Solution Center Infrastructure Reference, 6.0 』を参照してください。

プロビジョニング プロセス

ここでは、XML の例を使用し、VPLS をプロビジョニングするプロセスについて説明します。

VPLS に対する XML の例の詳細なリストについては、 http://www.cisco.com/en/US/docs/net_mgmt/ip_solution_center/6.0/developer/reference/xmlapi.zip を参照してください。


) 分りやすくするために、このプロビジョニング プロセスでは、個別の XML 要求として各ステップを示します。これらのステップの多くは、performBatchOperations を使用して組み合わせることができます。



ステップ 1 デバイス グループを作成します(任意)。

 

表 8-1 デバイス グループの作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

DeviceGroup

Name

XML の例:

CreateDeviceGroup.xml


ヒント デバイス グループを作成する場合は、空のデバイス グループを作成してからデバイスを作成してください。各デバイスを作成するたびに、デバイス作成の XML 要求でのキー プロパティとして関連付けられたデバイス グループを追加します。


次の例では、デバイス グループ(CustDev)が、デバイス CiscoRouter の作成でのキー プロパティとして追加されます。

<ns1:createInstance>
<objectPath xsi:type="ns1:CIMObjectPath">
<className xsi:type="xsd:string">CiscoRouter</className>
<properties xsi:type="ns1:CIMPropertyList" soapenc:arrayType="ns1:CIMProperty[]">
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">DeviceGroup</name>
<value xsi:type="xsd:string">CustDev</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">CfgUpDnldMech</name>
<value xsi:type="xsd:string">DEFAULT</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">TransportMechanism</name>
<value xsi:type="xsd:string">DEFAULT</value>
</item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">Password</name>
<value xsi:type="xsd:string">vpnsc</value>
</item>
 

ステップ 2 デバイスを作成します。

ISC によって管理されるすべてのネットワーク要素は、システムでデバイスとして定義する必要があります。要素とは、ISC がコンフィギュレーション情報を収集できるデバイスです。

 

表 8-2 デバイスの作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

CiscoRouter

CatOS

(注) サービス定義ポリシーのサブタイプは VPLS_ERS で、CE は CiscoRouter である必要があります。

次のいずれか 1 つまたは複数:

ManagementIPAddress

HostName

DomainName

XML の例:

CreateCiscoRouter.xml

CreateCat.xml

 

ステップ 3 デバイス コンフィギュレーションを収集します。

デバイス コンフィギュレーションの収集は、1 つのタスクです。このタスクでは、デバイスから ISC データベースに現在のコンフィギュレーションをアップロードします。収集タスクはサービス リクエストから実行され、サービス リクエストはサービス オーダーからスケジュールされます。


) サービス リクエスト名は、NBI API ごとに固有のものにする必要があります。


 

表 8-3 デバイス コンフィギュレーションの収集

操作
className
必須パラメータ

createInstance

ServiceOrder

ServiceName

NumberofRequests

ServiceRequest

 

ServiceRequest

RequestName

Type=Task

ServiceRequestDetails

 

ServiceRequestDetails

SubType=COLLECTION

Device(または DeviceGroup)

(注) 1 つ以上のデバイスまたはデバイス グループを選択する必要があります。

RetreiveVersion=true

RetreiveDeviceInterfaces=true

XML の例:

CreateTaskServiceOrderCollection.xml

 

ステップ 4 プロバイダーを作成します。

プロバイダーは、1 つの BGP Autonomous System(AS; 自律システム)番号を持つ ISP の管理ドメインです。プロバイダーによって所有されるネットワークは、バックボーン ネットワークと呼ばれます。ISP に 2 つの AS 番号がある場合、その番号は 2 つのプロバイダー管理ドメインとして定義する必要があります。

 

表 8-4 プロバイダーの作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

Provider

Name

AsNumber

XML の例:

CreateProvider.xml

 

ステップ 5 リージョンを作成します。

各プロバイダーには、複数のリージョンを含むことができます。

 

表 8-5 リージョンの作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

Region

Name

Provider

XML の例:

CreateRegion.xml

 

ステップ 6 デバイスを PE として宣言します。

PE ロールをデバイスに割り当てる XML 要求は、次のためにも使用されます。

PE デバイスをリージョン/プロバイダーに割り当てる。

インターフェイス情報を指定する。

 

表 8-6 PE デバイスを作成する

操作
className
必須パラメータ

createInstance

PE

Provider

Region

Role=

PE_CLE

PE_POP

Device

Interface

XML の例:

CreatePE.xml

 

ステップ 7 アクセス ドメインを作成します。

ISC は VLAN ID を VLAN ID プールから接続回線に割り当てます。すべての PE-POP デバイスを選択してこのドメインに関連付け、プロセスの後で、VLAN ID プールが作成されると、PE-POP が自動的に VLAN ID に割り当てられます。


) イーサネット プロバイダー アクセスのプロビジョニングの場合、すべての PE デバイスは同じアクセス ドメイン内にある必要があり、単一の VLAN ID が VPLS VPN 全体に使用されます。MPLS プロバイダー コアのプロビジョニングの場合、PE デバイスは別のアクセス ドメインにあってもかまいません。


 

表 8-7 アクセス ドメインの作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

AccessDomain

Name

Provider

PE(ロールが PE_POP であること)

XML の例:

CreateAccessDomain.xml

 

ステップ 8 カスタマーを作成します。

カスタマーは VPN サービスの要求者です。カスタマーごとに複数のカスタマー サイトがあってもかまいません。各サイトが属するのは単数のカスタマーのみで、複数の CPE を含むことができます。

 

表 8-8 組織の作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

Organization

Name

XML の例:

CreateOrganization.xml

 

ステップ 9 サイトを作成し、カスタマー(Organizations)をサイトに割り当てます。

 

表 8-9 サイトの作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

Site

Name

Organization

XML の例:

CreateSite.xml

 

ステップ 10 デバイスを CPE として宣言します。この手順は、CE の存在しないサービス サブタイプでは不要です。

 

表 8-10 CPE デバイスの作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

Cpe

Site

Device

ManagementType

XML の例:

CreateCpe.xml

 

ステップ 11 Named Physical Circuits(NPC; 名前付き物理回路)を作成します。この手順は、VPLS サービス リクエストに物理リンクを手動で設定する(ステップ 16)予定がある場合は不要です。

接続回線(CE/UNI から PE-POP へのリンク)ごとに NPC を作成します。中間デバイスがある場合、これらのリンクは PhysicalLink を使用して NPC に追加される必要もあります。


) NPC を作成するには、CPE を発信元デバイスとして、PE-POP を送信先デバイスとして指定する必要があります。PE-CLE などの中間デバイスがある場合、発信元デバイスおよび送信先デバイスは、CPE から PE-POP へのリンクの方向に従っている必要があります。


 

表 8-11 名前付き物理回路の作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

NamedPhysicalCircut

PhysicalLink

 

PhysicalLink

SrcDevice

DestDevice

SrcIfName

DestIfName

次の例に示すように、NamedPhysicalCircuit に 1 つの XML 要求を作成し、複数の PhysicalLinks を組み込むことができます。

<ns1:createInstance>
<objectPath xsi:type="ns1:CIMObjectPath">
<className xsi:type="xsd:string">NamedPhysicalCircuit</className>
<properties xsi:type="ns1:CIMPropertyList"
soapenc:arrayType="ns1:CIMProperty[]">
</properties>
<objectPath xsi:type="ns1:CIMObjectPath">
<className xsi:type="xsd:string">PhysicalLink</className>
<properties xsi:type="ns1:CIMPropertyList"
soapenc:arrayType="ns1:CIMProperty[]">
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">SrcDevice</name>
<value xsi:type="xsd:string">Device1</value> </item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">DestDevice</name>
<value xsi:type="xsd:string">Device2</value> </item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">SrcIfName</name>
<value xsi:type="xsd:string">Intf1/0</value> </item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">DestIfName</name>
<value xsi:type="xsd:string">Intf2/1</value> </item>
</properties>
<objectPath xsi:type="ns1:CIMObjectPath">
<className xsi:type="xsd:string">PhysicalLink</className>
<properties xsi:type="ns1:CIMPropertyList"
soapenc:arrayType="ns1:CIMProperty[]">
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">SrcDevice</name>
<value xsi:type="xsd:string">Device3</value> </item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">DestDevice</name>
<value xsi:type="xsd:string">Device5</value> </item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">SrcIfName</name>
<value xsi:type="xsd:string">Intf3/0</value> </item>
<item xsi:type="ns1:CIMProperty">
<name xsi:type="xsd:string">DestIfName</name>
<value xsi:type="xsd:string">Intf5/1</value> </item>
</properties>
</objectPath>
</objectPath>
</ns1:createInstance>

XML の例:

CreateNamedPhysicalCircuit.xml

CreateNamedPhysicalCircuitRing.xml:PE-CLE 上にリング トポロジ コンフィギュレーションがある場合、この例を使用します。

CreateNamedPhysicalCircuitRingExisting.xml:すでに作成済みの NPC リングを参照する際にこの例を使用します。

 

ステップ 12 VLAN ID プールを作成します。

VLAN ID プールを作成して範囲を指定し、アクセス ドメインに関連付けて、VLAN ID プールのパラメータを手動で入力します。ISC が VLAN に接続回線に自動的に割り当てるには、サービス定義で Autopick_Vlan_ID キーワードを指定します(ステップ 15)。

イーサネット コアでのプロビジョニングでは、VPLS サービス リクエストは、接続回線の参照に VLAN ID を使用します。

 

表 8-12 VLAN ID プールの作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

VlanIdPool

Start

Size

AssocClassType

AssocClassId

XML の例:

CreateVlanIdPool.xml

 

ステップ 13 VC ID プールを作成します。

VPLS VPN の場合、すべての PE-POP ルータは、プロバイダー コアにまたがって Virtual Circuit(VC; 仮想回線)を確立する際に同じ VC ID を使用します。VC ID は VPN ID でもあり、VC ID プールから割り当てられます。ISC は、VC ID が VPLS VPN の中で固有であるかどうか確認します。


) VC ID プールはグローバルなものです(Provider または Organization と関連付けられません)。


 

表 8-13 VC ID プールの作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

VcIdPool

Start

Size

XML の例:

CreateVcIdPool.xml

 

ステップ 14 VPN を作成します。

VPN を作成して VPLS プロビジョニングで使用する場合、VPLS(VplsVpn=true)をサポートし、サービスのタイプ(ERS または EWS)を定義するため、VPN を有効にする必要があります。

ISC は VPN ID を(VC ID プールから)個々の VPLS VPN に割り当てます。

 

表 8-14 VPN の作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

VPN

Name

Organization または Provider

VplsVpn=true

ServiceType=

ERS

EWS

XML の例:

CreateVPN.xml

 

ステップ 15 VPLS サービス定義(ポリシー)を作成します。

VPLS サービス定義により、コア タイプ、サービス サブタイプ、デバイス プロパティ、およびすべての接続回線に共通のアトリビュートが指定されます。

 

表 8-15 VPLS サービス定義の作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

ServiceDefinition

Name

Type=Vpls

Provider または Organization

(注) Provider または Organization を指定しなかった場合、サービス ポリシーはグローバルとなります。

ServiceDefinitionDetails

 

ServiceDefinitionDetails

SubType=

VPLS_EWS

VPLS_EWS_NO_CE

VPLS_ERS

VPLS_ERS_NO_CE

Core_Type=

MPLS

Ethernet

PE_Encap および CE_Encap=

DOT1Q

DEFAULT

(注) DEFAULT を指定した場合は、Use_Native_Vlan アトリビュートを指定して、ポート タイプを定義します。

ネイティブ VLAN を使用したトランクの場合は、Use_Native_Vlan=true を指定します。

アクセス ポートの場合は、Use_Native_Vlan=false を指定します。

VplsUniMacAddress

MacAddress(複数のセキュアな MAC アドレスをリスト可能)

Autopick_Vlan_ID


) Autopick_Vlan_ID=true の場合は、必ずアクセス ドメインが確実に PE-POP に接続し、VLAN ID プールがアクセス ドメインに割り当てられる(ステップ 7)ようにします。


XML の例:

CreateVPLSServiceDefn_EWS.xml

CreateVPLSServiceDefn_EWS_NO_CE.xml

CreateVPLSServiceDefn_ERS.xml

CreateVPLSServiceDefn_ERS_NO_CE.xml

 

ステップ 16 VPLS サービス リクエストを作成します。

VPLS サービス リクエストは、サービス定義と VPN を定義し、接続回線(VplsLink)ごとにインターフェイスとアトリビュートを割り当て、テンプレート情報を適用します。

 

表 8-16 VPLS サービス リクエストの作成

操作
className
必須パラメータ

createInstance

ServiceOrder

ServiceName

NumberOfRequests

Provider または Organization

(注) Provider または Organization を指定しなかった場合、サービス ポリシーはグローバルとなります。

ServiceRequest

 

ServiceRequest

RequestName

Type=Vpls

ServiceRequestDetails

 

ServiceRequestDetails

ServiceDefinition

ServiceDefinitionType=Vpls

VPN

VplsLink

 

VplsLink

NPC

または

ManualConfig=true

PE

CE(CE の存在しないポリシー サブタイプでは不要です)

(注) VplsLink インターフェイスの定義には NPC または ManualConfig を使用できます。ManualConfig を使用する場合は、インターフェイス(NO_CE サブタイプ用の CE_Intf_Name、UNIDeviceInterface、および PE_Intf_Name)も指定する必要があります。

VplsUniMacAddress

リンク テンプレート(任意)

(注) 「サービス リクエストでのテンプレート」を参照してください。


ヒント サービス リクエストに対する XML 応答からの LocatorId 値を記録してください。ロケータ ID は、後続のサービス リクエスト タスクで必要です。


XML の例:

CreateVPLSServiceOrder_ERS.xml

CreateVPLSServiceOrder_ERS_NO_CE.xml

CreateVPLSServiceOrder_EWS.xml

CreateVPLSServiceOrder_EWS_NO_CE.xml


 

サービス リクエストの監査

コンフィギュレーション監査は、サービス リクエストを展開するたびに、自動的に実行されます。このコンフィギュレーション監査中に、ISC によって、すべての Cisco IOS コマンドが存在し、その構文が正しいことが検証されます。監査では、対象デバイスでサービス リクエストによって設定されたコマンドを検査することにより、展開中にエラーが生じなかったことも検証します。デバイス コンフィギュレーションがサービス リクエストの定義と一致していない場合、監査は警告フラグを付け、サービス リクエストを Failed Audit 状態または Lost 状態に設定します。

コンフィギュレーション監査を実行しない場合は、Audit パラメータの値を変更します。Audit パラメータでは、次の値がサポートされています。

Audit:これがデフォルトです。このフラグを変更しない限り、正常に展開されたサービス リクエストは、自動的に監査されます。

NoAudit:サービス リクエストが展開されたときに、コンフィギュレーション監査を実行しません。

ForceAudit:サービス リクエストの展開が成功しなかった場合でも、コンフィギュレーション監査を実行します。

Audit パラメータは、作成、修正、解放サービス リクエスト、または展開タスクで使用できます。詳細については、「サービス解放」を参照してください。個別のタスクとしてコンフィギュレーション監査を実行する方法については、「コンフィギュレーション監査」を参照してください。