Cisco IP Solution Center インスト レーション ガイド 6.0
ISC 用の Oracle の設定
ISC 用の Oracle の設定
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2011/01/23 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

ISC 用の Oracle の設定

前提条件

Oracle のインストール

initORACLE_SID.ora

oratab

Oracle の検証と起動

Oracle プロセスの検証

Oracle の起動およびデータベースのオープン

Oracle ファイルの設定

Oracle テーブルスペースの要件

isc Oracle User Account

Oracle ユーザ isc の Oracle データベース接続のテスト

ISC データベース スキーマのロード

ISC ソフトウェアのインストール

Oracle を使用した ISC インストールの検証

Oracle RAC の設定

Oracle データベースのバックアップ

トラブルシューティング

ISC 用の Oracle の設定

この付録では、Cisco IP Solution Center(ISC)と連携して動作する Oracle Database 10g Enterprise Edition Release 10.2.0.1.0 - 64 ビット製品サーバの設定方法について説明します。この付録は、Oracle に習熟したデータベース管理者を対象としています。


) ISC 6.0 は、Oracle Database 10g Enterprise Edition Release 10.2.0.1.0 - 64 ビット製品を使用してテストしました。Oracle の他のバージョンを使用する場合は、Oracle の互換性情報を参照してください。


この章では、該当する Oracle サーバのインストールおよび設定の詳細をすべて説明するわけではありません。詳細な情報については、Oracle のインストレーション ガイドを参照してください。ISC には、Oracle サーバにロードされるスキーマ ファイルがあります。ISC カスタマーは、Oracle サーバの設定について決定する必要があります。

この付録の内容は、次の順序と項目どおりです。

1. 「前提条件」

2. 「Oracle のインストール」

3. 「Oracle の検証と起動」

4. 「Oracle ファイルの設定」

5. 「Oracle ユーザ isc の Oracle データベース接続のテスト」

6. 「ISC データベース スキーマのロード」

7. 「ISC ソフトウェアのインストール」

8. 「Oracle を使用した ISC インストールの検証」

9. 「Oracle RAC の設定」

10. 「Oracle データベースのバックアップ」

また、この付録には、「トラブルシューティング」も含まれています。

前提条件

ISC の Oracle データベースサポートは、Oracle Database 10g Enterprise Edition Release 10.2.0.1.0 - 64 ビット製品を対象としています。このバージョンの Oracle で ISC 6.0 との連携がテストされました。他のバージョンを使用する場合は、Oracle の互換性情報を参照してください。

その他の前提条件は、次の手順の中で指示されます。


ステップ 1 Oracle サーバをセットアップするとき、次の初期化パラメータがデータベース init ファイルで指定される必要があります。

db_block_size = 8192 またはそれ以上

compatible = "10.2.0"

open_cursors = 512 またはそれ以上

processes = 150 またはそれ以上

ステップ 2 サーバの設定について、次の情報を記録します。この情報は ISC インストールの際に必要です。

Oracle サーバ名

Oracle Server Instance Identifier(SID)


) これは、図 2-15に記載されています。


クライアント接続のデータベース ポート番号(デフォルト:1521)

ISC 用に作成された Oracle ユーザ ID およびパスワード


) Oracle データベース ユーザ ID およびパスワードを作成します。これは ISC インストールの際に必要です。ISC データに、system アカウント、または sys アカウントを使用しないでください。system テーブル スペース以外のテーブル スペースを使用します。図 2-16を参照してください。


ステップ 3 ISC データベース スキーマをロードする前に、Oracle データベースが正常に開始され、データベース ユーザが適切な特権を保持していることを確認してください。データベースの設定方法とユーザアカウントの管理方法の詳細な手順については、Oracle Administration Guide を参照してください。

ステップ 4 「Oracle のインストール」 に進みます。


 

Oracle のインストール

Oracle のインストールに関する次の情報は、例にすぎません。

Cisco IP Solution Center(ISC)ソフトウェアをインストールする前に、Oracle をインストールする必要があります(または、少なくとも Oracle ホーム ディレクトリ、ホスト マシン、Oracle Server ID が既知であることが必要です)。さらに、ISC サーバの起動時には、使用するデータベースおよびそのデータベースのリスナーが実行中であることが必要です。

ISC サーバの複数のインストールと連携して同一の Oracle インストールを使用する場合は、ISC インストールごとに固有の Oracle SID および Oracle テーブル スペースを作成する必要があります。

init ORACLE_SID .ora

このファイルは、Oracle インストールの /dbs サブディレクトリにすでに存在します (ファイル名の ORACLE_SID にはデータベースの SID が入ります。たとえば、データベースの名前が ISC である場合、ファイルの名前は initISC.ora です)。

oratab

oratab ファイルは、データベースがインストールされたマシンの /var/opt/oracle ディレクトリにある必要があります。これは、Oracle の dbstart ユーティリティがデータベースの識別に使用します。

oratab ファイルは、次の行を含む必要があります。

database_name : location_of_your_Oracle_executables :Y

Oracle ホーム ディレクトリが /oracle/10.2.0 であり、データベース SID が ISC である場合、oratab エントリは次のとおりです。

ISC:/oracle/10.2.0:Y

このファイルは、Oracle ユーティリティ dbstart (およびそれと対である dbshut )のデータベースの名前と場所を特定します。 dbstart ユーティリティは Oracle を起動します。 oratab エントリの終わりにある「Y」は、 dbstart ユーティリティに ISC という名前のデータベースを開くように指示します (サンプルの ISC をご利用のデータベース名に置き換えてください。相対パスではなく絶対パスの形式で Oracle インストールへのパスを示します)。

(たとえば電源中断後などの)リブートに続いて、これを自動的に発生させるには、Oracle ホスト マシンの /etc/init.d ディレクトリにあるスクリプトから dbstart ユーティリティを実行します。

Oracle の検証と起動

ISC ソフトウェアをインストールまたは使用する前に、Oracle データベースをオープンする必要があります。

最初に、次の項の説明のとおりに Oracle プロセスを検証します。プロセスが実行中の場合、その後の項はスキップできます。

Oracle プロセスの検証

Oracle ホスト マシンにログインし、次のコマンドラインを入力して、Oracle プロセスが実行中かどうか確認します。

ps -ef | grep ora_

ps -ef | grep tnslsnr

ps コマンドの出力がない場合、Oracle は実行中ではありません。

Oracle が実行中であり、リスナー プロセスが実行中であれば、次の例のように表示されます。

oracle 328 1 0 14:25:18 0:00 ora_pmon_ISC

oracle 328 1 0 14:25:18 0:00 ora_dbwr_ISC

oracle 328 1 0 14:25:18 0:00 ora_lgwr_ISC

oracle 328 1 0 14:25:18 0:00 ora_ckpt_ISC

oracle 328 1 0 14:25:18 0:00 ora_smon_ISC

oracle 328 1 0 14:25:18 0:00 ora_reco_ISC

oracle 328 1 0 14:25:18 0:00 ora_wmon_ISC

oracle 328 1 0 14:25:18 0:00 tnslsnr LISTENER -inherit

これらは、現在実行中の Oracle プロセスです(インストールされている Oracle コンポーネントによっては、出力が厳密に同一ではありません)。

Oracle の起動およびデータベースのオープン

ISC ソフトウェアをインストールまたは使用する前に、Oracle データベースをオープンする必要があります。

Oracle が現在実行中でない場合、Oracle インストールの /bin サブディレクトリにある startup ユーティリティを使用する必要があります。

データベースをオープンするには、Oracle ホスト ワークステーションに Oracle 管理者(DBA)ユーザ ID でログインする必要があります。次に、 $ORACLE_HOME/bin サブディレクトリに移動します。

コマンドラインで、次のとおりに入力します。

dbstart

dbstart スクリプトは、 oratab ファイル内で特定されるデータベースを起動します。データベースが正常に起動されると、次の行を含む複数の行が表示されます。

SQL> Connected to an idle instance.

SQL> ORACLE instance started.

最後に次の行で終わります。

Server Manager Complete.

Database "ISC" warm started.

リスナー プロセスが実行中でない場合、リスナー プロセスも起動する必要があります。コマンドラインで、次のとおりに入力します。

lsnrctl start

プロセスが呼び出されると複数の出力行が表示され、次のような出力が表示されます。

Services Summary...

ISC has 1 Service handler(s)

コマンドは正常に終了しました。

Oracle ファイルの設定

データベースを ISC ソフトウェアと連携するように設定するには、テーブルスペースを作成し、複数のファイルを設定する必要があります。

Oracle インストール手順で作成したユーザ ID( oracle など)を使用して Oracle ホストにログインする必要があります。

Oracle テーブルスペースの要件

ISC テーブル用の Oracle テーブルスペースを作成する必要があります。

テーブルスペースを作成するには、Oracle が実行中であり、使用するデータベースがオープンされていることが必要です。

oracle ユーザ ID を使用して Oracle ホストにログインします。ISC データを保存するディレクトリを指定(または作成)し、 oracle ユーザ ID に書き込み権限を付与します。 ORACLE_SID および ORACLE_HOME 環境変数が適切に設定されていることを確認し、 $ORACLE_HOME/bin ディレクトリにある、Oracle ユーティリティ sqlplus を起動します。

SQL プロンプトで、コマンドラインに次のとおり入力します。

connect / as sysdba;

CREATE TABLESPACE ISC_DAT

DATAFILE '/ your_data_directory /ISC_DAT_01.dbf' size 500M

autoextend on

next 50M

maxsize unlimited;

指定したデータ ディレクトリが存在していることが必要です。 TABLESPACE の名前および DATAFILE の名前は任意です。どのファイルがどのデータベースと関連づけられているかがわかりやすいような任意の名前を使用できます。テーブルスペース作成時のテーブルスペース名の要件は(例では、 ISC_DAT )、 isc ユーザ アカウントの作成時に表示されるデフォルト テーブルスペースと同一であることだけです。

autoextend オプションによって、ORACLE はデータ ファイルを自動的に拡張できます。データ ファイルの最大サイズは、ファイルのあるディスクの利用可能な領域によってのみ制限されます。

isc Oracle User Account

sqlplus の実行中に、 ISC_DAT テーブルスペースを使用する isc ユーザ アカウントを作成します。

CREATE USER isc IDENTIFIED BY cisco

DEFAULT TABLESPACE ISC_DAT;

GRANT CONNECT TO isc;

GRANT RESOURCE TO isc;

Oracle 情報をスクリプト isc.configure に入力するときは、このユーザとパスワードを使用する必要があります。

Oracle ユーザ isc の Oracle データベース接続のテスト

データベースおよびリスナー ファイルを設定済みの場合、コマンドラインで次のコマンドを入力します(Oracle ユーザ isc 、およびデータベース名 ISC の場合)。

sqlplus <username> / <password>

<username> は、データベース ユーザ名(前の例では、 isc を使用)です。

<password> は、データベース パスワード(前の例では、 cisco を使用)です。

システムが適切に設定されている場合(さらに、Oracle データベースが実行中の場合は)、Oracle に接続されていることを示すメッセージが表示されます。コマンドラインで quit を入力して、データベースとの接続を終了します。

ISC データベース スキーマのロード

ISC ソフトウェアをインストールする前に、次のとおり、Oracle サーバに ISC データベース スキーマをロードします。


ステップ 1 Oracle サーバ マシンで ISC CD をマウントするか、または Web から ISC をダウンロードしている場合は ISC ディレクトリに cd します。

ステップ 2 ISC プロダクト CD または ISC ディレクトリから schema.tar ファイルを Oracle サーバの一時ディレクトリにコピーします。

ステップ 3 他の SQL ファイルの中から createOracleDB.sql を抽出します。

tar xvf schema.tar

ステップ 4 createOracleDB.sql ファイルのある ddl/6.0 ディレクトリに移動します。

cd ddl/6.0

ステップ 5 SQLPLUS を実行する環境を設定し、 sqlplus コマンドを実行します。

sqlplus <username> / <userid>

ステップ 6 SQL> プロンプトで、 start createOracleDB; を入力します。

ステップ 7 次の SQL> プロンプトで、 exit; を入力します。

ステップ 8 oracle.log ログ ファイルを確認します。Oracle エラー(プレフィクスが ORA- または SP2- )がない場合、スキーマのロードは正常に終了しました。

ステップ 9 「ISC ソフトウェアのインストール」 に進みます。


 

ISC ソフトウェアのインストール

この場合、次の手順を実行します。


ステップ 1 第 2 章「ISC のインストールと ISC へのログイン」 「ISC のインストール」にある custom インストール手順に従い、次に、「最初のログイン」の記述のとおりログインします。

ステップ 2 「Oracle を使用した ISC インストールの検証」に進みます。


 

Oracle を使用した ISC インストールの検証

Oracle を使用して ISC インストールを検証するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 Oracle サーバで、 sqlplus <oracle_id> / <oracle_password> を実行します。

ステップ 2 SQL> プロンプトで、 select host_name from vpnsc_host; を実行します。

このコマンドは、インストールされた ISC ホスト名を返します。

ステップ 3 ISC サーバにログインします。

ステップ 4 ファイル /opt/isc-6.0/etc/vpnsc.properties を調べて、そのファイルの次のエントリの中にある <oracle server> および <ORACLE_SID> が適切であることを確認します。

repository.persistence.url=jdbc:oracle:thin:@ <oracle server> : <ORACLE_SID>

ステップ 5 次のとおり、スキーマ検証スクリプトを実行して、レポジトリ スキーマ バージョンを確認します。

cd /opt/isc-6.0/bin

source vpnenv.csh (または、sh か ksh の場合、 .vpnenv.sh

./checkSchemaVer.sh <oracle_id> / <oracle_password>

ここで、 <oracle_id> は、Oracle データベースの ISC ユーザ ID で、 <oracle_password> はそのパスワードです。

ステップ 6 スクリプトの出力は、「Current schema version = 6.0」です。スクリプトの出力がこれと異なる場合、ISC が適切にインストールされていないか、または、ISC レポジトリが正常にアップグレードされていません。


 

Oracle RAC の設定

Oracle Real Application Clusters(RAC)を使用する場合、ISC をインストールし、必要な手順に従って Oracle サーバを設定することに加えて、次の手順に従う必要があります。ISC は Oracle RAC によるクライアント ロード バランシングをサポートしません。


) Oracle RAC の制約事項は、インスタンスまたはノードの障害およびリカバリ過程で生成されたコミットされていないトランザクションは失われるということです。これらのトランザクションのリカバリはサポートされていません。このため、インスタンスまたはノードのフェールオーバー時に実行されていたタスクの動作は不定です。これらのタスクを再実行してください。

障害時には、データベース インスタンス リカバリ時間の詳細について、Oracle RAC のマニュアルを参照してください。



ステップ 1 新しい Oracle RAC サーバが利用可能かどうか、および ISC テーブルスペースと設定されたユーザがあるかどうかを確認します。この設定の詳細については、「Oracle を使用した ISC インストールの検証」を参照してください。

ステップ 2 $ISC_HOME/etc/install.cfg の次のパラメータの値を適切な値に変更します。

db_server

db_url--サンプル URL は jdbc:oracle:thin:@//Virtual IP: <port> /globalSID。ここで、 <port> はポート番号です(ポート番号のデフォルトは 1521 )。

db_driver

db_usr

db_pwd

applycfg.sh を実行して、変更を適用します。

ステップ 3 環境ファイルをスクリプトとして読み込みます。たとえば、C シェルの場合:
source vpnenv.csh

ステップ 4 データベース ユーザ名、およびパスワードをデータベース
execjava.sh com.cisco.vpnsc.common.BootStrapHelper put repository <oracle username> <oracle password> に読み込みます。

ステップ 5 実行中の場合、 stopall コマンドを使用して ISC を停止します。

ステップ 6 DCPL プロパティ watchdog/server/dbpoller/connectionextend の値が、デフォルトの 5 に設定されていることを確認します。『 Cisco IP Solution Center Infrastructure Reference, 6.0 』の付録 C「DCPL Properties」を参照してください。

ステップ 7 変更されたデータベースをアップデートするには、次のコマンドを入力します。

startdb

initdb.sh

ステップ 8 stopall を使用してデータベースを停止します。

ステップ 9 環境ファイルをスクリプトとして読み込みます。たとえば、C シェルの場合:
source vpnenv.csh

ステップ 10 続いて、 startwd を使用して、ISC を開始します。


 

Oracle データベースのバックアップ

付録 D「ISC リポジトリおよびスタンバイ システムのバックアップと復元」 を参照してください。

トラブルシューティング

この項では次のエラーメッセージに基づいた、Oracle データベースに関連するトラブル シューティングのヒントを説明します。

ORA-01631: max # extents (4096) reached in table xyz

このメッセージを受け取った場合は、一般的に Oracle サーバのストレージ設定の問題です。この問題は、ISC のテーブルスペースが、データベース設定によって設定された制限を超えたときに発生します。これを防止するには、ISC を設定する前に適切なストレージを計画します。この問題が発生した場合は、INITIAL エクステントまたは NEXT エクステントを増加するか、または、増加の割合(PCT_INCREASE など)を増大するか、または、MAX エクステントの数をリセットします(無制限になる)。新しいテーブルスペース パラメータを使用して ISC データをエクスポートし、インポートする必要があります。

Unable to contact Rbac Manager

ISC に関してこのメッセージを受け取り、ログインできない場合は、ISC が Oracle データベースに接続できないことが原因と考えられます。この状態を防止するには、Oracle サーバ プロセスの数を増やします。

Cannot log into Inventory Manager or Topology Manager

Inventory Manager または Topology Manager にログインできない場合、クライアント マシンから DNS やホスト ファイルによって Oracle ホスト名にアクセスできるかどうかを確認します。

Resynchronize ISC with new or updated Oracle ID and password

ISC のインストール後に Oracle ID およびパスワードが変更された場合、次の手順を実行する必要があります。

a. execjava.sh com.cisco.vpnsc.common.BootStrapHelper put repository <oracle_id> <oracle_password>

b. etc/spe/cns.properties をアップデートして、次の 2 つのプロパティを修正します。

DataAccess.principal.1 <oracle_id>

DataAccess.credentials.1 <oracle_password>