Cisco Active Network Abstraction 3.6.7 テクノロ ジー サポートおよび情報モデル リファレンス マニュ アル
Cisco ANA VNE トポロジ
Cisco ANA VNE トポロジ
発行日;2012/02/05 | 英語版ドキュメント(2009/10/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

Cisco ANA VNE トポロジ

仕様

物理層

IPv4 IP トポロジ テスト

CDP(シスコ ディスカバリ プロトコル)

LLDP(リンク層ディスカバリプロトコル)

STP(スパニング ツリー プロトコル)

トラフィック シグニチャ

トポロジ タイプ

ATM

BGP

ビジネス

イーサネット

LAG

フレーム リレー

MPLS

PPP または HDLC

物理層

PWE3

GRE トンネル

VPN

Cisco ANA VNE トポロジ

この章では、Cisco ANA VNE トポロジについて説明します。この章は次の項で構成されます。

「仕様」

「トポロジ タイプ」

仕様

表 27-1 は、Cisco ANA がサポートするトポロジのタイプと、Cisco ANA がトポロジを検出、表示する方法について説明します。ディスカバリは、次の 2 段階で実行されます。

1. 既存リンクのディスカバリ

2. 検出されたリンクが現在も有効であることの検証

トポロジのタイプ の列は、各リンク タイプに対応するテクノロジーのタイプを示します。

リンク タイプ の列は、Cisco ANA によって公開されるリンク タイプを表示します。

 

表 27-1 Cisco ANA によってサポートされるトポロジのタイプ

トポロジ タイプ
リンク タイプ
ディスカバリの方法
検証方法
説明

ATM

ATM

ATM VC カウンタ:

1. 同じアクティブな VC。

2. VC トラフィック シグニチャ。「トラフィック シグニチャ」を参照してください。

物理層カウンタ。物理層の「物理層カウンタ」を参照してください。

アクティブ VC:

各サイドが、アクティブな VC のセットを識別し、ネットワーク内の他方のポートで、同じセットと一致するセットを検索します。アクティブな VC とは、設定済みのレベルのトラフィックを持つ VC です。

VC トラフィック シグニチャ。

VC カウンタに基づきます。「トラフィック シグニチャ」を参照してください。

CDP

CDP。「CDP(シスコ ディスカバリ プロトコル)」を参照してください。

静的

静的

ATM

PNNI

PNNI 情報

なし

PNNI 情報:

このテクノロジーでは、ATM スイッチの各ポートは、2 つの値によって識別されます。

1. ノード ID

2. ポート ID

BGP

BGP

BGP 情報

BGP 情報

BGP 情報:

このテクノロジーでは、BGP ID は、照合の基準として使用されます。

ビジネス

ビジネス

N/A

N/A

ビジネス リンクは VNE レベルでは検出されず、ゲートウェイで作成されます。これらのビジネスリンクは、モデル内の任意の 2 つのオブジェクト(ビジネスまたはネットワーク関連)間の関係を示します。

LAG

LAG

STP

STP。「STP(スパニング ツリー プロトコル)」を参照してください。

MAC:

このテクノロジーでは、イーサネット ポートの MAC がチェックされ、それが他方のイーサネット ポート上で唯一ラーニング済みのポートであるかが確認されます(ブリッジおよび ARP テーブルを使用)。

このテクノロジーでは、2 つのルータ間のリンクおよびルータとスイッチ間のリンクが検出されますが、2 つのスイッチ間(汎用 VNE を含む)のリンクは検出されません。

MAC

MAC

Ethernet

Ethernet

MAC

イーサネット カウンタおよび物理層カウンタ。物理層の「物理層カウンタ」を参照してください。

MAC:

このテクノロジーでは、イーサネット ポートの MAC がチェックされ、それが他方のイーサネット ポート上で唯一ラーニング済みのポートであるかが確認されます(ブリッジおよび ARP テーブルを使用)。

このテクノロジーでは、2 つのルータ間のリンクおよびルータとスイッチ間のリンクが検出されますが、2 つのスイッチ間(汎用 VNE を含む)のリンクは検出されません。

イーサネット カウンタ:

ユニキャスト パケット トラフィック シグニチャに基づきます。「トラフィック シグニチャ」を参照してください。

CDP

CDP。「CDP(シスコ ディスカバリ プロトコル)」を参照してください。

LLDP

LLDP。「LLDP(リンク層ディスカバリプロトコル)」を参照してください。

STP

STP。「STP(スパニング ツリー プロトコル)」を参照してください。

静的

静的

フレーム リレー

フレーム リレー

サポートなし

物理層カウンタ。物理層の「物理層カウンタ」を参照してください。

フレーム リレー リンクは、CDP がイネーブルであるシスコ製デバイス間、または静的または手動設定の使用によってのみ、動的に検出できます(物理リンク ディスカバリ)。

CDP

CDP。「CDP(シスコ ディスカバリ プロトコル)」を参照してください。

静的

静的

MPLS

MPLS

IP 情報

IP 情報

IP 情報:

このテクノロジーでは、複数の MPLS インターフェイスの IP アドレスがチェックされ、(汎用 VNE を含む)同じサブネット内にあるかが確認されます。詳細については、「IPv4 IP トポロジ テスト」を参照してください。

PPP または HDLC

PPP または HDLC

IP 情報

IP 情報および物理層カウンタ。物理層の「物理層カウンタ」を参照してください。

IP 情報:

このテクノロジーでは、複数の PPP または HDLC インターフェイスの IP アドレスがチェックされ、(汎用 VNE を含む)同じサブネット内にあるかが確認されます。詳細については、「IPv4 IP トポロジ テスト」を参照してください。

CDP

CDP。「CDP(シスコ ディスカバリ プロトコル)」を参照してください。

静的

静的

物理層

物理層

物理リンクは、単独では検出されません。物理リンクは、ATM やイーサネットなどのレイヤ 2 リンクのディスカバリの結果として作成されます。

物理層カウンタ

デフォルトでは、物理層には、特定のディスカバリ方法はありません。ただし、次のような特別な場合があります。

1. 同一デバイスのポートは接続されません。

2. 物理層では静的トポロジが使用されることがあります。

詳細については、「物理層」を参照してください。

物理層カウンタ:

ポート トラフィック シグニチャに基づくか、オクテットベースまたはオクテットおよびパケットベースのトラフィックを使用します。「トラフィック シグニチャ」を参照してください。

(注) 物理トポロジのディスカバリ段階では、同一デバイス テストが使用されます。このテクノロジーでは、管理対象の機器によっては、ポートが別個の VNE にあるかどうかが確認されます。

静的

静的

PWE3

トンネル

PWE3 情報

PWE3 情報

PWE3 情報:

このテクノロジーでは、各擬似ワイヤが、次の基準によって識別されます。

1. ローカルおよびリモートのルータ IP

2. トンネル ID

Pw1 および Pw2 の 2 つの擬似ワイヤ トンネルの間の照合は、次の比較によって実行されます。

1. Pw1 ローカル IP と Pw2 リモート IP および Pw1 リモート IP と Pw2 ローカル IP。

2. トンネル ID

GRE トンネル

トンネル GRE

GRE トンネル情報

GRE トンネル情報

GRE トンネル情報:

このテクノロジーでは、GRE トンネルが、次の基準によって識別されます。

1. 発信元 IP

2. 宛先 IP

T1 と T2 の 2 つのトンネルの間の照合は、T1 の発信元と T2 の宛先、および T1 の宛先と T2 の発信元の比較によって行われます。

VPN(VRF)

VPN

ルート ターゲット

ルート ターゲット

ルート ターゲット:

このテクノロジーでは、各 VRF が、インポートおよびエクスポート ルート ターゲットのセットによって識別されます。

2 つの VRF エンティティの間の照合基準として、片方の VRF のインポートまたはエクスポート ルート ターゲットと、他方の VRF のエクスポートまたはインポート ルート ターゲットが少なくとも 1 組が一致している必要があります。

物理層

Cisco ANA のトポロジ ディスカバリの実装において、物理層(レイヤ 1)ディスカバリは、データ リンク層(レイヤ 2)ディスカバリと組み合わせられています。デフォルトで、物理層にはディスカバリの方法はなく、次の方法で、レイヤ 2 の補完としてディスカバリが行われます。

同じデバイスのポートが接続されていない(この検証は、物理層で行われます)。

静的トポロジが設定されている場合、その設定は物理層で使用されます。

加えて、物理層がトポロジの検証に使用されます(リンクがすでに検出されている場合、定期的にテストされます)。この検証は、カウンタを使用して物理層で行われます。物理層カウンタは、ポート トラフィック シグニチャに基づくか、オクテットベースまたはオクテットおよびパケットベースのトラフィックを使用します。

IPv4 IP トポロジ テスト

ANA は、PPP/HDCL および MPLS テクノロジーのトポロジのディスカバリに、IP テストを使用します。いずれの場合も、IP テストでは、関連するインターフェイスで IP 設定をチェックし、一致が存在することを確認します。このコンテキストで一致が見つかるとは、ローカルとリモートのインターフェイス上に設定された、 プライマリ IP サブネットを使用して、IP 設定を比較したときに、ローカル IP サブネットがリモート IP サブネットと等しいか、リモート IP サブネットに包含されていることを意味します。

しかし、プライマリ アドレスとマスクだけを使用して、比較する IP サブネットを定義するこの方法には、本来的に限界があることに注意してください。このため、2 つのインターフェイスが接続されたが、アドレスが複数存在する場合、いずれかまたは両方のケースで、プライマリが別のサブネットにあるという問題が生じることがあります。たとえば、Device1 と Device2 の 2 つのデバイスがあるとします。Device1 の POS2/1 が、Device2 の POS1/1 に接続されています。Device1 の設定は次のとおりです。

 
interface POS2/1
description Connected to POS1/1 on Device2
encapsulation ppp ip address 10.0.0.1 255.255.255.252
ip address 11.0.0.1 255.255.255.252 secondary
 

Device2 の設定は次のとおりです。

 
interface POS1/1 description Connected to POS2/1 on Device1
encapsulation ppp ip address 11.0.0.2 255.255.255.252
ip address 10.0.0.2 255.255.255.252 secondary
 

この場合、この 2 つのデバイスは 接続されません

CDP(シスコ ディスカバリ プロトコル)

シスコ デバイスで CDP がイネーブルの場合、その情報がディスカバリと検証には使用されます。これには、ATM での VC 関連のテクノロジーや、イーサネットの MAC など、あらゆる上位層のテクノロジーが含まれます。このテクノロジーで、一致基準は CDP ネイバー情報です。

LLDP(リンク層ディスカバリプロトコル)

LLDP がイネーブルの場合、その情報がディスカバリと検証には使用されます。このテクノロジーで、一致基準は LLDP ネイバー情報です。

STP(スパニング ツリー プロトコル)

スイッチ間で STP がイネーブルの場合、STP が最優先され、その情報がディスカバリと検証には使用されます。このテクノロジーでは、STP ポート情報を使用して、ブリッジ ID、宛先ブリッジ、およびポート ID が関連のリモート情報と比較されます。一致が検出された場合、リンクが作成されます。

トラフィック シグニチャ

トラフィック シグニチャは、トラフィック パターン分析をベースとしています。トラフィック パターン分析の基礎的前提は、ネットワーク トラフックが十分に多様であれば、ネットワーク内のすべてのアクティブ リンクまたはアクティブな ATM VC が差分トラフィック「フィンガープリント」を維持するというものです。

したがって、任意の接続された 2 つのポートまたは VC が近似のトレンド関数を持ち、信頼できる統計的有意性の範囲で一致します。

トポロジ タイプ

ここでは、次のトポロジ タイプについて説明します。

ATM

BGP

ビジネス

イーサネット

LAG

フレーム リレー

MPLS

PPP または HDLC

物理層

PWE3

GRE トンネル

VPN

ATM

ATM のトポロジは、ネットワーク内で接続された 2 つの ATM ポート間のリンクで表されます。VNE モデルでは、リンクのエンドポイントは、ATM ポートまたはインターフェイスを表す ATM IMO( ATM インターフェイス(IAtm) )です。

BGP

BGP のトポロジは、ネットワーク内で「BGP ネイバーフッド」を促進する 2 つの BGP エンティティの間の TCP 接続によって表されます。VNE モデルでは、リンクのエンドポイントは、ルータ上で動作する BGP サービスを表す MPBgp IMO( マルチ プロトコル BGP エンティティ)です。

ビジネス

ビジネスのトポロジは、ネットワーク内の特定のリンクや関係を表しません。これは、モデル内の 2 つのオブジェクト(ビジネス オブジェクトまたはネットワーク オブジェクト)間の関係を表すことができます。これらのリンクは、Cisco ANA ゲートウェイで作成されます。

イーサネット

イーサネットのトポロジは、ネットワーク内で接続されている 2 つのイーサネット ポート間のリンクで表されます。VNE モデルでは、リンクのエンドポイントは、イーサネット ポートを表すイーサネット IMO( イーサネット インターフェイス(IEthernet) )です。

LAG

LAG のトポロジは、ネットワーク内で接続されている 2 つの LAG またはイーサチャネル ポートの間のリンクで表されます。LAG リンクを検出するために、基盤となる物理リンクが必ずしも検出される必要はありません。

VNE モデルでは、リンクのエンドポントが、LAG またはイーサチャネル ポートをポイントする、 データ リンク集約コンテナ(IDataLinkAggregationContainer) IMO の中に示されます。

フレーム リレー

フレーム リレーのトポロジは、ネットワーク内で接続されている 2 つのフレーム リレー ポートの間のリンクで表されます。VNE モデルでは、リンクのエンドポイントは、フレーム リレー ポートを表すフレーム リレー IMO( フレーム リレー インターフェイス(IFrameRelay/IFrTrunk) )です。

MPLS

MPLS のトポロジは、ネットワーク内の隣接する MPLS インターフェイスを表します。隣接していることは、これらの MPLS インターフェイスが、互いに MPLS(ラベル付き)トラフィックを転送していることを表します。ラベルは、LDP や TDP(シスコ製)などのディスカバリ プロトコルを使用してラーニングすることも、手動で設定することもできます。VNE モデルでは、リンクのエンドポイントは、MPLS インターフェイスを表す MPLS IMO( MPLS インターフェイス(IMpls) )です。

PPP または HDLC

PPP または HDLC のトポロジは、ネットワーク内で接続された 2 つの PPP または HDLC ポート間のリンクで表されます。VNE モデルでは、リンクのエンドポイントは、(ポートを表す)PPP または HDLC IMO( HDLC カプセル化(IEncapsulation) )です。

物理層

物理層のトポロジは、ネットワーク内で接続された 2 つのポートの物理層の間のリンクで表されます。VNE モデルでは、エンドポイントは、ポートの物理層を表す SonetSdh、DS3Pdhn などの物理層(レイヤ 1)IMO( シリアル インターフェイス(IPhysicalLayer) )から継承した IMO です。

PWE3

PWE3 のトポロジは、ネットワーク内の MPLS 擬似ワイヤ トンネルのエンドポイント間のリンクで表されます。VNE モデルでは、リンクのエンドポイントは、擬似ワイヤのトンネル エンドポイントを表す PTP レイヤ 2 MPLS トンネル IMO( PTP Layer 2 MPLS トンネル インターフェイス(IPTPLayer2MplsTunnel) )です。

GRE トンネル

GRE トンネルのトポロジは、ネットワーク内の GRE トンネルのエンドポイント間のリンクで表されます。VNE モデルでは、リンクのエンドポイントは、GRE トンネル エンドポイントを表すインターフェイスを表す TunnelGre IMO( 総称ルーティング カプセル化(GRE)トンネル インターフェイス(ITunnelGRE) )です。

VPN

VPN のトポロジは、VPN の一部である 2 つの VRF の間のリンクで表されます。これは、これらの VRF に接続されているカスタマー サイト間を、VPN が通過できることを意味します。VNE モデルでは、リンクのエンドポイントは、ネットワーク要素で VRF フォワーディング エンティティを表す VRF IMO( 仮想ルーティングおよびフォワーディング(VRF)エンティティ(IVrf) )です。