Cisco Active Network Abstraction 3.6.7 アドミニストレータ ガイド
VNE 永続性メカニズム
VNE 永続性メカニズム
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2009/10/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

VNE 永続性メカニズム

永続性の概要

アラームの永続性

機器の永続性

トポロジの永続性

VNE 永続性メカニズム

永続性は、後で使用するために情報をユニットに保存する機能です。次のトピックでは、Cisco ANA の VNE 永続性メカニズムについて説明します。

「永続性の概要」

「アラームの永続性」

「機器の永続性」

「トポロジの永続性」


) レジストリの変更は必ず、シスコのサポートの下で行ってください。詳細については、シスコの代理店にお問い合せください。


永続性の概要

永続性情報は、ユニット、AVM、および VNE の再起動全体にわたって保存されます。VNE がデバイスからのデータをポーリングしている場合、ランタイム中は VNE データが持続されます。変更部分については、永続性変数に基づくデバイスの応答によって、VNE がファイル システム内のファイルを更新します。VNE が起動または再起動すると、永続性情報がこれらのファイルから一度に読み込まれます。2 回目以降のすべての通常のポーリングまたは更新では、ファイルからではなく、デバイス自体からデータが読み込まれます。

VNE データの永続性は、次のシナリオで失われます。

ユーザが VNE を別の AVM に手動で移動する、または親 AVM を別のユニットに移動する。

ハイ アベイラビリティ イベントが発生し、ユニットがスタンバイ ユニットに切り替わる。

VNE モデルのデバイスが再構築される(例:新規 sysOID またはソフトウェア バージョンの変更)。

Cisco ANA 3.6.4 以降では、アップグレード メカニズムにより、Cisco ANA ゲートウェイおよびユニットのすべての永続性ファイルが自動的にクリアされます。このオプションでは、Cisco ANA データベースに保存されているアラーム履歴はクリアされません。

機器の永続性

機器の永続性は、主に次のような場合に使用されます。

デバイスの VNE の起動時間を短縮する。ローカル ファイル システムの情報が使用される場合、デバイスの応答時間とネットワークの遅延がなくなります。そのため、VNE は最初の状態のモデリングを迅速に完了します。

VNE の以前の状態に関する情報を提供し、VNE のアンロード中にステータスが変化すると、アラームを起動する。たとえば、ポートのステータスが up になったあとで down になった場合にだけ、Port Down アラームが起動します。これにより、down ステータスにあるポートにアラームは発生しません。ポートの以前のステータス状態に関する情報を保持することにより、システムは現在のステータスが有効かどうかを認識します。

多くのポーリング コマンドが生成されたときに起動する際、デバイスの CPU の負荷を小さくする。また、永続性データをユニットからロードする場合、ユニットとデバイス間のトラフィック帯域幅は、「通常の」デバイス ディスカバリおよびモデリングを使用してシステムをロードする場合と比べて、大幅に小さくなります。

詳細については、「機器の永続性」を参照してください。

トポロジの永続性

VNE をロードすると、ディスカバリ プロセス全体を実行するのではなく、トポロジの永続性により、開始時にデバイス間にトポロジを作成します。その後、リンクの検証が行われます。詳細については、「トポロジの永続性」を参照してください。

アラームの永続性

アラームの永続性により、アラームを送信する VNE コンポーネントに関する情報を保存します。VNE がアラームを送信すると、VNE がこの情報を保存できます(タイプ X のアラームを送信)。再起動後、VNE コンポーネントはこの情報を使用して、VNE がダウンした際にデバイスに発生した変更があった場合、VNE がクリア アラームを送信する必要があるかどうかを検証できます。詳細については、「アラームの永続性」を参照してください。

アラームの永続性

アラームの永続性により、システム ダウン時のイベントに関連するアラームをクリアすることができます。たとえば、Link Down アラームが生成されると、システムがダウンします。システムがダウンすると、ネットワークでは Link Up イベントが発生しますが、システムがダウンしているため、ネットワークは監視されません。システムがアップになると、Link Down アラームが存在していることをシステムが記憶しているため、アラームはクリアされます。また、その場合は、対応するアラームを送信することによって、Link Down アラームをクリアする必要があります。

イベントの永続性は、AlarmPersistencyManager で行われます。各 VNE には AlarmPersistencyManager オブジェクトが含まれます。アラームは AlarmPersistencyManager オブジェクトに追加またはオブジェクトから削除されますが、アラームがリポジトリ内にあるかどうか、up アラームまたは clearing アラームのどちらが生成されたかといったイベントの状態が保存されます。保存されるアラーム永続性情報のコピーは 2 つです。一方はメモリ内に、もう一方はディスク上に保存されます。

起動時に、AlarmPersistencyManager は含まれる VNE のイベント永続性を取得します。

ファイルのイベント データは、次の場合に更新されます。

シャットダウン時。

変更後、イベントが追加または削除される場合。

一定の時間が経過した場合。データは一定の時間が経過した後にだけ保存されるため、短い時間でイベントのストリームが追加または削除されたときには永続性ファイルにデータが再度書き込みされません。

初期化

AlarmPersistencyManager は、次の設定可能な項目を読み込みます。

Enabled:この VNE のメカニズムはイネーブルです。

Writing delay:新しいイベントの追加または既存イベントの削除と、永続性ファイルの書き込みアクティビティとの間隔。

Maximum age:イベントが永続性ファイル内に保存される時間。


) これらの設定可能な項目の設定は、永続性ファイルからデータを取得しようとする場合にだけ適用されます。


イベントの取得

起動時に、VNE は AlarmPersistencyManager をコールして、永続性イベントをロードします。

ファイルが存在しない、または壊れている場合、イベントはロードされません。障害のあるイベント オブジェクトはロードされません。設定された最大経過時間より長くファイルにあるイベントは、ロードされません。通常のランタイム中には、経過時間テストは行われません。

イベントの保存

シャットダウン時にイベントがまだ保存されていなければ、予防措置として VNE のイベント永続性ファイルに保存されます。

イベントの削除

イベントは、追加時に使用されたものと同じ情報を使用して検索および削除されます。up アラーム(Link Up アラームなど)が生成されると永続性情報は不要になるため、イベントはメモリから削除されます。削除後、AlarmPersistencyManager は、レジストリで指定されたように、書き込み遅延後のイベントを保存します。

イベントの削除とアラームのクリア

AlarmPersistencyManager は、アラームがクリアされて情報が不要になると、イベントを検索して削除し、イベントの clearing アラームを送信します。

イベントが AlarmPersistencyManager に追加または削除された後、遅延メッセージが AlarmPersistencyManager に送信されます。メッセージが受信されると、イベントがファイルに保存されます。

アラーム永続性の設定

各サブイベントに永続性または非永続性アラームのどちらを設定するかを定義できます。両方を定義したり、どちらも定義しないことも可能です。次に LDP Neighbor Loss アラームの例を示します。

<key name="LDP neighbor loss">
<entry name="default">event-persistency-application/templates/generic persistency event</entry>
<key name="sub-types">
<key name="LDP neighbor down">
<entry name="alarm-persistency">persist</entry>
</key>
<key name="LDP neighbor up">
<entry name="alarm-persistency">unpersist</entry>
</key>
</key>
</key>
 

この永続性情報は、event-persistency-application.xml に保存されます。

アラーム永続性のデフォルト設定

次のアラームが永続性として設定されます。

BGP Neighbor Loss

LDP Neighbor Loss

MPLS Interface Removed

Ascend Link Down Trap

Card Down

Card Out

Component Unreachable

CPU Utilization

Discard Packets

Dropped Packets

Drops Exceed Limit

Duplicate IP on VPN

L2TP Peer Not Established

L2TP Sessions Threshold

Link Down

Lsp Removed

Memory Utilization

Port Down

RX Utilization

TX Utilization

機器の永続性

機器のレイヤにおいて、デバイスから収拾された情報がファイル システムで永続化されます。VNE を再起動すると、この情報を使用してデバイスの応答を模倣し、最新の永続化状態に基づいて VNE をモデリングできます。次のポーリング インスタンスが実際のデバイスに対して実行されます。

機器の永続性の設定

次の機器パラメータを設定できます。

「persistencydir」

「persistencylevel」

「persistencystorageenabled」

「persistencystorageinterval」

「persistencytimeout」

persistencydir

永続性情報がローカル ファイル システムに保存されるディレクトリ。これは相対パスです。

使用できる値:ファイル システム内の相対ディレクトリを示す文字列

デフォルト値:インストゥルメンタの永続性

persistencylevel

使用される永続性のレベル。使用できる値は次のとおりです。

Full:永続化します。これがデフォルト設定です。

Off:永続化しません。

この値は、特定のコマンドで使用して、一部が永続化、一部が永続化されていないことを確認できます。


) コンパウンド コマンドに Full と Off の両方の永続性レベルが含まれている場合、Cisco ANA はすべてのコマンドに Full レベルを使用します。


persistencystorageenabled

メカニズム全体をイネーブルにするかどうかを定義します。

使用できる値:True または False

デフォルト値:True

persistencystorageinterval

入出力操作を少なくするため、永続化するデータを蓄積し、一括して永続化ストレージに書き込む間隔(ミリ秒)。

使用できる値:ユーザの判断の範囲内


) 間隔が短いとローカル ファイル システムでの入出力操作が多くなります。間隔が長すぎると、保存される情報が最新のものではなくなります。


デフォルト値:600000(10 分)

persistencytimeout

機器レイヤの開始時に永続性メカニズムがイネーブルになる場合、すべてのデータはファイルからロードされます。このデータは、初めてコマンドを実行する場合にだけ、コマンドに使用できます。デバイスのステータスが変化した場合にだけ実行するコマンドなど、他のコマンドが複数サイクル完了した後、長い時間経過してから再び使用できるコマンドもいくつかあります。この初期データは、永続性タイムアウトが経過すると古いものとしてマークされます。この時間の経過後に実行されるコマンドは、初めて実行される場合であっても、デバイス上で直接実行されます。時間はミリ秒で定義されます。

使用できる値:ユーザの判断の範囲内。ただし、1 分以上が推奨されます。


) 値が小さい場合、機器レイヤは永続化データを無視します。値が大きいと、VNE がロードを終了した後長い時間が経過してから、古いデータが取得されます。


デフォルト値:60000(1 分)。

トポロジの永続性

Cisco ANA は、レイヤ 1 のトポロジ接続の永続性をサポートします。レイヤ 1 トポロジは、Device Component(DC; デバイス コンポーネント)ごとに 1 つの接続をサポートするため、物理トポロジは単一リンクで接続された単一ポートを反映します。

次のトポロジが永続化されます。

レイヤ 1 カウンタ ベースのトポロジ

静的トポロジ

ユーザが設定した物理リンクを示す静的トポロジは、ユーザが 2 つのエンティティ間に静的リンクを設定すると永続化されます。このリンクはレジストリ内に、特定の VNE 登録を含む AVM キーで保存されます。

その他のトポロジについては、リンクが作成されるごとに永続性メカニズムによってリンクがこのファイルに書き込まれます。リンクが切断されると、リンクを示すファイルが削除されます。

トポロジの永続性の設定

物理トポロジの永続性は、レジストリでイネーブルにもディセーブルにもできます。トポロジには、次のような Persistency の権限が与えられたレジストリ エントリがあります。

エントリは、True または False の値で定義される。

トポロジの永続性をイネーブルにするには、この値を True に設定する。この設定が推奨されます。

デフォルト値は True。


) トポロジの永続性では、XID(一意のデバイスコンポーネント ID)が永続化可能であると想定します。たとえば、デバイスの再起動後、または VNE の再起動後も、ポートの XID が同じである必要があります。これは、ifIndex の時間経過による変更に左右されません。