Cisco Active Network Abstraction 3.6.7 アドミニストレータ ガイド
イベント リスナーの管理
イベント リスナーの管理
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2009/10/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

イベント リスナーの管理

イベント リスナーの概要

イベント リスナーのインストールと設定

RegTool によるイベント リスナーの複数設定

イベント リスナーの管理

次の各トピックでは、Cisco ANA Event Listener の概要と、ゲートウェイとユニットの双方で動作するようにこのイベント リスナーを設定する方法について説明します。

「イベント リスナーの概要」

「イベント リスナーのインストールと設定」

「RegTool によるイベント リスナーの複数設定」

イベント リスナーの概要

Cisco ANA Event Listener は、AVM 100 内部で実行される Cisco ANA の内部サービスです。このイベント リスナーにより、ネットワーク要素により送信される SNMP トラップおよび syslog がリスンされ、それらのトラップおよび syslog がそれぞれに対応する VNE へ転送されます。それらの SNMP トラップおよび syslog を VNE で受信するためには、VNE をイベント リスナーに登録しておく必要があります。

各イベント リスナーには Cisco ANA 内部アドレスがあります。VNE の登録は、この内部アドレスを使用して行われます。VNE は、初期化の際に、レジストリからイベント リスナーのアドレスを読み込み、そのアドレスを固有の IP アドレスとするイベント リスナーに登録を行います。登録が完了すると、登録された IP アドレスを送信元 IP アドレスとするイベント リスナーでは、受信したトラップまたは syslog がその VNE へ送信されます。

イベント リスナーから SNMP トラップまたは syslog を受信した VNE では、フレームワークを基にイベントが識別され、そのイベントに対する処理が実行されます。

Cisco ANA Event Listener は、ゲートウェイおよびユニットの双方で実行されるよう設定できます。また、複数のイベント リスナーがサポートされるようにシステムを設定することもできます。ただし、それぞれのユニットまたはゲートウェイでサポートされるイベント リスナーは 1 つだけです。イベント リスナーにはそれぞれ固有のアドレスがあります。VNE の登録は、この内部アドレスを使用して行われます。各 VNE は、対応するネットワーク要素から送信される SNMP トラップおよび syslog の宛先となる特定のイベント リスナーに登録されます。

イベント リスナーのインストールと設定

Cisco ANA Event Listener サービスが組み込まれている AVM 100 は、Cisco ANA のゲートウェイまたはユニットのインストール時にデフォルトで作成されます。ただし、ゲートウェイとユニットでは重要な相違点があります。

ゲートウェイの場合、AVM 100 はデフォルトではロードされません。つまり、インストール完了後、AVM 100 の管理ステートはディセーブルになっています。ゲートウェイに Cisco ANA Event Listener サービスをロードするためには、Cisco ANA Manage により AVM 100 が開始されている必要があります。

ユニットの場合、AVM 100 はデフォルトでイネーブルになっています。したがってユニット上では Cisco ANA Event Listener サービスがデフォルトでロードされます。

インストール完了後、ゲートウェイまたはユニットで設定されているイベント リスナーの内部アドレスはいずれも 1.2.3.4 です。デフォルトでは、イベント リスナーに登録されるいずれの VNE においても、この内部アドレスが使用されます。

システム内にイベント リスナーが 1 つだけ配置されている場合、その AVM 100 をイネーブルにし、それ以外のすべてのゲートウェイまたはユニットの AVM 100 はディセーブルにする必要があります。その際、設定の変更は必要ありません。イベント リスナーの内部アドレスおよび VNE の設定はいずれもデフォルトのものを使用できます。

システム内にイベント リスナーが複数配置されている場合は、各イベント リスナーに一意の内部アドレスを設定する必要があります(「RegTool によるイベント リスナーの複数設定」を参照)。


) イベント リスナーが稼動しているゲートウェイまたはユニットの IP アドレスへ SNMP トラップおよび syslog が送信されるようにネットワーク要素を設定する必要があります。イベント リスナーが稼動しているユニットにホット スタンバイ サーバがある場合は、SNMP トラップおよび syslog がプライマリ ユニットとホット スタンバイ サーバの双方へ送信されるようにネットワーク要素を設定してください。


RegTool によるイベント リスナーの複数設定

ここでは、RegTool コマンドを使用して Cisco ANA に複数のイベント リスナーを設定する方法について説明します。

「ゲートウェイにおけるイベント リスナーの設定」

「新規の VNE に対するイベント リスナーの設定」

「RegTool コマンドの使用方法」


) ここで説明する作業を開始する前に、次の点を確認してください。

Cisco ANA のゲートウェイおよびユニットがインストールされていること。

ゲートウェイがロードされていること。

Cisco ANA Manage を使用して、システム内にあるすべてのユニットの設定が完了していること。


 

ゲートウェイにおけるイベント リスナーの設定

設定の必要があるイベント リスナーごとに次の作業を行います。


ステップ 1 イベント リスナーに対して一意のアドレスを選択します。

ステップ 2 ゲートウェイにユーザ sheer でログインし、次のコマンドを入力して Main ディレトクリに移動します。

# cd Main

ステップ 3 ゲートウェイから次の RegTool コマンドを発行します。

# ./runRegTool.sh -gs 127.0.0.1 set server-ip "avm100/agents/trap/xidip" event-listener-address

このコマンドより、Golden Source がアップデートされます。このアップデートは、ゲートウェイから関連するすべてのユニットへ自動的に伝播します。

ステップ 4 Cisco ANA Manage を使用してユニット上の AVM 100 を開始します。


 

新規の VNE に対するイベント リスナーの設定


) 次の作業を開始する前に、関連するユニットにおいてすべての VNE の設定が完了していることを確認してください。


ユニット上の AVM に設定された新規の VNE ごとに次の作業を行います。


ステップ 1 VNE に対して、トラップおよび syslog を受信するイベント リスナーを選択します。

ステップ 2 VNE が常駐する AVM を特定します。

ステップ 3 ゲートウェイにユーザ sheer でログインし、次のコマンドを入力して Main ディレトクリに移動します。

# cd Main

ステップ 4 次の RegTool コマンドを発行します。

# ./runRegTool.sh -gs 127.0.0.1 set server-ip "vne-avm/agents/da/vne-name/trap/ip" event-listener-address

このコマンドより、Golden Source がアップデートされます。このアップデートは、関連するすべてのユニットへ自動的に伝播します。コマンドの構文に関する詳細については、「RegTool コマンドの使用方法」を参照してください。

ステップ 5 VNE をリロードします。


 

RegTool コマンドの使用方法

RegTool コマンドの形式は次のとおりです。

./runRegTool.sh -gs 127.0.0.1 set server-ip " vne-avm /agents/da/ vne-name /trap/ip" event-listener-address

RegTool コマンドでは、次の引数を使用できます。

 

引数
説明

event-listener-address

イベント リスナーの Cisco ANA 内部 IP アドレスを指定します。

このアドレスは、VNE とイベント リスナーの間で行われる通信に使用されます。たとえば、VNE の登録は、このアドレスを使用して実行されます。

内部アドレスの形式は、標準の IP アドレスと同じです。このアドレスは、システム内で一意であることが必要です。同じアドレスを別の VNE やイベント リスナーでは使用できません。

(注) VNE では、その管理 IP アドレスが内部 IP アドレスとして使用されます。

server-ip

ゲートウェイまたはユニットが常駐する UNIX マシンの IP アドレスを指定します。この IP アドレスは、インストール時および設定時に定義します。

vne-avm

VNE が設定される AVM を指定します。

vne-name

Cisco ANA における VNE の名前を指定します。

RegTool コマンドの例

この例では、1 つのゲートウェイと 2 つのユニットを使用します。

ゲートウェイの IP アドレス:192.168.10.1

ユニット 1 の IP アドレス:192.168.10.2

アドレス 1.1.1.1 を持つイベント リスナーとして AVM 100 を使用。

VNE AVM として AVM 200 を使用。

ユニット 2 の IP アドレス:192.168.10.3

アドレス 1.1.1.2 を持つイベント リスナーとして AVM 100 を使用。

VNE AVM として AVM 300 を使用。

この例では、各ユニット上に 1 つずつ、計 2 つのイベント リスナーを設定しています。各イベント リスナーでは、管理対象の VNE に対応するネットワーク要素から送信されたイベント(SNMP トラップおよび syslog)が処理されます。

ゲートウェイと 2 つのユニットをインストールしたら、イベント リスナーと VNE を設定します。


ステップ 1 ゲートウェイにユーザ sheer でログインし、次のコマンドを入力して Main ディレトクリに移動します。

# cd Main

ステップ 2 次のコマンドを発行して、イベント リスナーのアドレスを設定します。

# ./runRegTool.sh -gs 127.0.0.1 set 192.168.10.2 "avm100/agents/trap/xidip" 1.1.1.1
# ./runRegTool.sh -gs 127.0.0.1 set 192.168.10.3 "avm100/agents/trap/xidip" 1.1.1.2

ステップ 3 次のコマンドを発行して、VNE をそれぞれのイベント リスナーに登録するよう設定します。

ユニット 1 上の AVM 100 からトラップおよび syslog を受信するように設定された各 VNE に対して、次のコマンドを発行します。

# ./runRegTool.sh -gs 127.0.0.1 set 192.168.10.2 "avm200/agents/da/vne-name/trap/ip" 1.1.1.1

ユニット 2 上の AVM 100 からトラップおよび syslog を受信するように設定された各 VNE に対して、次のコマンドを発行します。

# ./runRegTool.sh -gs 127.0.0.1 set 192.168.10.3 "avm300/agents/da/vne-name/trap/ip" 1.1.1.2