Cisco Transport Manager GateWay/CORBA ユーザ ガイド プログラマ マニュアル Release 7.1
CTM GateWay/CORBA の概要
CTM GateWay/CORBA の概要
発行日;2012/02/05 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

CTM GateWay/CORBA の概要

CTM GateWay/CORBA の概要

この章では、CTM GateWay/CORBA の概要について説明します。内容は次のとおりです。

「CTM GateWay/CORBA の機能」

「CTM GateWay/CORBA の障害管理」

「CORBA サービスの概要」

「情報モデル」

「要約」

CTM は最先端のオプティカル トランスポート ドメイン マネージャです。CTM は業界標準プロトコルを使用して Operations Support Systems(OSS; オペレーション サポート システム)へのオープン インターフェイスを実現しており、従来の OSS インフラストラクチャだけでなく、次世代の OSS インフラストラクチャにおいても、柔軟な構築を行うための基礎となります。
CTM GateWay/CORBA 製品は、CORBA ノースバウンド インターフェイスであり、
Network Management Layer-Element Management Layer(NML-EML; ネットワーク管理レイヤ/要素管理レイヤ)インターフェイスのための TMF CORBA 仕様に準拠しています。

CORBA は分散コンピューティングを行うためのプログラミング技術であり、CORBA により、さまざまなアプリケーション プログラムのコンポーネントが、プログラミング言語、オペレーティング システム、マシン、場所などの実装特性に関係なく、相互に通信できるようになります。CTM GateWay/CORBA を使用すると、サービス プロバイダーは、バック オフィスで CTM とさまざまな OSS ツールの間にプログラマティックなインターフェイスを実装することができます。このようなインターフェイスにより、インベントリ、プロビジョニング、保証機能などを含め、次世代のフロースルー装置や回線管理の使用を実現することができます。

オプションの CTM GateWay/CORBA により、CTM が管理する NE ごとに、障害、インベントリおよびパフォーマンス情報に加え設定機能と回線のプロビジョニング機能を提供する高度なレイヤ管理システムを実現できます。CTM GateWay/CORBA では、上位レイヤの管理システムとのセッションを同時に最大 8 つまでサポートします。

CTM GateWay/CORBA では、CTM R7.1 において次の Network Element(NE;ネットワーク要素)がサポートされます。

CRS-1

MGX 8880/8850/8830

ONS 15200

ONS 15216

ONS 15302

ONS 15305

ONS 15310 CL

ONS 15310 MA

ONS 15327

ONS 15454 SONET

ONS 15454 SDH

ONS 15501

ONS 15530

ONS 15540

ONS 15600 SONET

ONS 15600 SDH

ONS 15800

ONS 15801

ONS 15808

XR 12000

図1-1 に、サービス プロバイダーの OSS 環境における CTM GateWay/CORBA の通信アーキテクチャを示します。

図1-1 CTM GateWay/CORBA の通信アーキテクチャ

 

テレマネージメント コミュニティでは、OSS のさまざまなコンポーネントを統合するための望ましい分散テクノロジーとして CORBA を採用しました。TMF の Multi Technology Network Management Working Group により、NML-EML インターフェイス仕様の作成が進められています。CTM GateWay/CORBA は、次の TMF 規格に基づいています。

TMF513 v2.0(2001 年 8 月):Multi Technology Network Management Business Agreement

TMF608 v2.0(2001 年 8 月):Multi Technology Network Management Information Agreement

TMF814 v2.0(2001 年 8 月):Multi Technology Network Management Solution Set

TMF.608 は、ネットワーク リソースを管理するための、プロトコルに依存しない情報モデルに関する文書です。TMF.814 は、CORBA 仕様の CORBA Interface Data Language(IDL; インターフェイス データ言語)コンポーネントに関する文書です。この文書は、NML-EML インターフェイスで情報伝達や特定のアクションを行うために使用できる特定のオブジェクトとメソッドの定義から構成されています。ただし、TMF.814 は、TMF.513 で記述されている TMF の高度ビジネス合意書に基づいた特定のインターフェイスでの実装です。TMF.814 の文書セットを補完するものとして、TMF.814A で、さまざまな団体が独自の実装で異なるレベルの準拠を行うことが認められています。TMF.814A は「Implementation Agreement(実装合意書)」と呼ばれており、TMF.814 を実装した団体がそのユーザに向けて、実装の説明を記入する簡単なフォームになっています。

1.1 CTM GateWay/CORBA の機能

CTM GateWay/CORBA では、次の TMF 814 モジュールがサポートされます。

インベントリ

Element Management System(EMS; 要素管理システム)

マルチレイヤ サブネットワーク

Managed Element(ME; 管理対象要素)

PTP

CTP

FTP

サブネットワーク接続

保護グループ

機器

機器ホルダー

トポロジー リンク

アラーム通知

インベントリが存在するオブジェクトのアクティブなアラームの取得

SNC のプロビジョニング

機器のプロビジョニング

保護操作

パフォーマンス操作

メンテナンス操作

ゲートウェイでは、ノースバウンドの OSS が認証されます。一度認証が完了すると、OSS では、操作の実行とアラーム通知の受信が可能になります。

CTM GateWay/CORBA は、JacORB 2.x を使用しています。この製品は、Object Management Group(OMG; オブジェクト管理グループ)の CORBA 2.3 標準に対応しています。

1.2 CTM GateWay/CORBA の障害管理

管理対象 NE から受信したすべての障害通知とすべての CTM アラームは、CTM Gateway/CORBA によってノーティフィケーション サービス経由で NMS に転送されます。ノーティフィケーション サービスについては、OMG の Web サイト( www.omg.org )を参照してください。


) この Web サイトは、Copyright © 1997-2006, Object Management Group, Inc. のサイトです。


NMS は、EMS と ME オブジェクトでアクティブなすべてのアラームを取得します。また、NMS は、推測される原因、感知した重大度、および ME 名に基づいてアラームをフィルタ処理します。

1.3 CORBA サービスの概要

CTM GateWay/CORBA は、ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスの 2 つの CORBA サービスを使用します。ネーミング サービスは、CTM GateWay/CORBA が機能するために必要です。ノーティフィケーション サービスが利用できないと、アラームとイベントの通知が OSS に転送されません。ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスは、GateWay/CORBA のインストール時にデフォルトで CTM サーバにインストールされます。ただし、これらの CORBA サービスは、CTM GateWay/CORBA がインストールされた CTM サーバからアクセスできる場所であれば、どこに存在しても構いません。OSS アプリケーションも、ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスの同じインスタンスを使用する必要があります。

1.3.1 ネーミング サービス

CTM GateWay/CORBA とその他の CTM サーバ プロセスは、ネーミング サービスを使用して動作します。CTM GateWay/CORBA には、OpenFusion のネーミング サービス製品が組み込まれています。デフォルトで、CTM GateWay/CORBA は OpenFusion を使用するように設定されています。ただし、別の中央集中型ネーミング サービスを使用するように CTM GateWay/CORBA と CTM サーバを設定することもできます。詳細については、「複数のネーミング サーバの使用」を参照してください。

1.3.2 ノーティフィケーション サービス

CTM GateWay/CORBA は、CORBA のノーティフィケーション サービスを使用して障害とイベントをレポートします。CTM GateWay/CORBA には、PrismTech OpenFusion のノーティフィケーション サービス製品が組み込まれており、デフォルトでこの製品を使用するように設定されています。ネーミング サービスと同様に、別のノーティフィケーション サービスを使用するように CTM GateWay/CORBA を設定することができます。詳細については、「通知の概要」を参照してください。

次のシナリオでは、ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスの可能な構成について説明します。

シナリオ 1:CTM サーバにインストールされたネーミング サービスとノーティフィケーション サービス

ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスを CTM サーバ ワークステーションにインストールします(図1-2 を参照)。

図1-2 ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスが CTM サーバ ワークステーションにある場合

 

ノーティフィケーション サービスは、CTM サーバ プロセスの存在する CTM サーバ ワークステーションにインストールする必要があります。CTM GateWay/CORBA は、このノーティフィケーション サービスを使用するように設定します。NMS プロセスは、CTM サーバ ワークステーションのノーティフィケーション サービスとネーミング サービスを使用するように設定する必要があります。

シナリオ 2:NMS ワークステーションにインストールされたネーミング サービスとノーティフィケーション サービス

ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスを NMS ワークステーションにインストールします(図1-3 を参照)。

図1-3 ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスが NMS ワークステーションにある場合

 

CTM サーバ プロセスと CTM GateWay/CORBA は、NMS ワークステーションのネーミング サービスとノーティフィケーション サービスを使用するように設定する必要があります。

シナリオ 3:ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスがそれぞれ別のサーバにインストールされている場合

ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスをそれぞれ別のサーバにインストールします(図1-4 を参照)。

図1-4 ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスがそれぞれ別のサーバにある場合

 

CTM サーバ プロセス、CTM GateWay/CORBA、および NMS プロセスは、それぞれ別のワークステーションのネーミング サービスとノーティフィケーション サービスを使用するように設定する必要があります。

1.4 情報モデル

CTM GateWay/CORBA ノースバウンド インターフェイスで使用している情報モデルは、TMF の NML-EML CORBA インターフェイス、TMF.814 Version 2.0 に基づいています。TMF.814 の規格は、TMF のメンバーであれば TMF の Web サイトで入手できます。この情報モデルにより、EMS では EMS と NMS の間に抽象レイヤを構築することができます。この規格は汎用的なので、さまざまな EMS や NE の実装に適用できます。特定の NMS と CTM の間に TMF 準拠の CORBA インターフェイスを実装しようとするユーザは、CTM GateWay/CORBA 製品を使用する必要があります。また、実装されている Application Programming Interface(API; アプリケーション プログラミング インターフェイス)の機能と、これらの機能の使用方法に関する知識が必要です。

1.5 要約

最新技術の EMS である CTM は、CTM と NMS の間に CORBA ベースのインターフェイスを提供することができます。この機能を利用するには、オプションの CTM GateWay/CORBA を別途購入する必要があります。CTM GateWay/CORBA により、TMF.513、TMF.608、および TMF.814 からなる TMF の NML-EML 仕様に基づく TMF 準拠の CORBA インターフェイスが使用可能になります。CTM GateWay/CORBA には、ネーミング サービスとノーティフィケーション サービスが組み込まれています。ユーザは、組み込まれたネーミング サービスとノーティフィケーション サービスを使用することも、さまざまな構成で独自のサービスを使用することもできます。
CTM GateWay/CORBA を使用することで、サービス プロバイダーは完全な OSS オートメーションの実現に一歩近づくことができます。