Cisco MDS 9000 ファミリ NX-OS インターフェイス コンフィギュレーション ガイド Cisco MDS NX-OS Release 6.x
N ポート バーチャライゼーションの設定
N ポート バーチャライゼーションの設定
発行日;2012/09/24 | 英語版ドキュメント(2012/09/05 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

N ポート バーチャライゼーションの設定

N ポート バーチャライゼーションに関する情報

NPV の概要

N ポート ID バーチャライゼーション

N ポート バーチャライゼーション

NPV モード

NP ポート

NP リンク

内部 FLOGI パラメータ

デフォルト ポート番号

IP を介した NPV CFS 配信

NPV トラフィック管理

自動

トラフィック マップ

中断

複数の VSAN のサポート

注意事項と制限

NPV の注意事項および要件

NPV トラフィック管理の注意事項

DPVM 設定時の注意事項

NPV およびポート セキュリティの設定時の注意事項

N ポート バーチャライゼーションの設定

N ポート ID バーチャライゼーションのイネーブル化

NPV の設定

NPV トラフィック管理の設定

サーバ インターフェイスごとの外部インターフェイス リストの設定

中断を伴うロード バランシング用グローバル ポリシーのイネーブル化

NPV 設定の確認

NPV の確認

NPV トラフィック管理の確認

N ポート バーチャライゼーションに関する情報

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「NPV の概要」

「N ポート ID バーチャライゼーション」

「N ポート バーチャライゼーション」

「NPV モード」

「NP ポート」

「NP リンク」

「デフォルト ポート番号」

「IP を介した NPV CFS 配信」

「NPV トラフィック管理」

「複数の VSAN のサポート」

NPV の概要

N ポート バーチャライゼーション(NPV)を使用すると、SAN におけるファイバ チャネル ドメイン ID 数が減少します。NPV モードで動作するスイッチはファブリックに参加せず、 NPV コア スイッチ リンクとエンド デバイスの間でトラフィックを通過させます。このため、これらのエッジ スイッチのドメイン ID が不要になります。

NPV は、次の Cisco MDS 9000 スイッチおよび Cisco Nexus 5000 シリーズ だけでサポートされています。

Cisco MDS 9124 マルチレイヤ ファブリック スイッチ

Cisco MDS 9134 ファブリック スイッチ

Cisco MDS 9148 マルチレイヤ ファブリック スイッチ

HP c-Class BladeSystem 用の Cisco ファブリック スイッチ

IBM BladeCenter 用のシスコ ファブリック スイッチ

Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチ


) これらのスイッチでは、NPV モードの場合にかぎって NPV を使用できます。スイッチ モードの場合は NPV を使用できません。


N ポート ID バーチャライゼーション

N ポート バーチャライゼーション(NPIV)は単一 N ポートに複数の FC ID を割り当てる手段を提供します。この機能を使用すると、N ポート上の複数のアプリケーションが異なる ID を使用したり、アクセス コントロール、ゾーニング、ポート セキュリティをアプリケーション レベルで実装したりできます。 図 7-1 に、NPIV の使用例を示します。

図 7-1 NPIV の例

 

NPIV 対応アプリケーションで複数の N ポート ID を使用できるようにするには、MDS スイッチ上のすべての VSAN で NPIV をグローバルにイネーブルにする必要があります。


) すべての N ポート ID は同じ VSAN 内で割り当てられます。


N ポート バーチャライゼーション

一般的にファイバ チャネル ネットワークは、コアエッジ モデルを使用して、多くのファブリック スイッチをエッジ デバイスに接続して展開します。このようなモデルが費用有効性が高い理由は、ディレクタ クラス スイッチのポート別コストが、ファイバ チャネルのコストよりもはるかに高いためです。しかし、ファブリックのポート数が増えると、展開するスイッチ数も増えて、ドメイン ID の数が大幅に増加することがあります(サポートされている最大数は 239)。ファイバ チャネル ネットワークでブレード シャーシをさらに展開すると、この課題は難しくなります。

NPV では、ファブリック スイッチまたはブレード スイッチをコア ファイバ チャネル スイッチのホストおよびファブリック スイッチかブレード スイッチのサーバのファイバ チャネル スイッチのようにすることで、多くのポートの展開に必要となるドメイン ID の数の増加に対処します。NPV では、複数のローカル接続 N ポートを 1 つ以上の外部 NP リンクに集約し、NPV コア スイッチのドメイン ID を複数の NPV スイッチ間で共有します。NPV では、NPV コア スイッチの同一ポートに複数のデバイスを接続することもできるので、コアでより多くのポートが必要になることがなくなります。

 

図 7-2 Cisco NPV ファブリック設定

NPV は N ポート ID バーチャライゼーション(NPIV)に似ていますが、同じ機能を提供するわけではありません。NPIV では複数の FC ID を単一の N ポートに割り当てることができ、N ポートの複数のアプリケーションが別々の ID を使用できます。NPIV では、アクセス コントロール、ゾーン分割、ポート セキュリティをアプリケーション レベルで実装することもできます。NPV では NPIV が使用され、コア スイッチから複数の FCID を NP ポートで割り当てることができます。

図 7-3 に、NPV 設定の詳細(インターフェイス レベル)を示します。

図 7-3 インターフェイス レベルの Cisco NPV 設定

NPV モード

ユーザが NPV をイネーブルにしてスイッチの再起動に成功すると、スイッチは NPV モードになります。NPV モードはスイッチ全体に適用されます。NPV モードのスイッチに接続するすべてのエンド デバイスは、N ポートとしてログインし、この機能を使用する必要があります(ループ接続デバイスはサポートされていません)。(NPV モードの)エッジ スイッチから NPV コア スイッチへのすべてのリンクは、(E ポートではなく)NP ポートとして確立されます。このポートは、通常のスイッチ間リンクに使用されます。NPIV は、NPV コア スイッチへのリンクを共有する複数のエンド デバイスにログインするために、NPV モードのスイッチで使用されます。


) 2 つのエンド デバイス間におけるやり取りでは NPV デバイスからコアへの同じアップリンクが使用されるので、NPV モードでは順序どおりのデータ配信が必要ありません。NPV デバイスを超えるトラフィックの場合、コア スイッチは必要に応じて、または設定されている場合、あるいはその両方で順序どおりの配信を実行します。


NPV モードを開始した後は、次のコマンドだけを使用できます。

aaa aaa 機能を設定します
arp [no] ARP キャッシュからエントリを削除します
banner バナー メッセージを設定します
boot ブート変数を設定します
callhome コールホーム コンフィギュレーション モードを開始します
cli CLI コンフィギュレーション コマンド
clock 時刻クロックを設定します
do EXEC コマンド
end コンフィギュレーション モードを終了します
exit コンフィギュレーション モードを終了します
fcanalyzer Cisco ファブリック アナライザを設定します
fcrxbbcredit 拡張 Rx B2B クレジット設定をイネーブルにします
fips FIPS モードをイネーブルまたはディセーブルにします
hw-module OBFL 情報をイネーブルまたはディセーブルにします
interface 設定するインターフェイスを選択します
ip IP 機能を設定します
ipv6 IPv6 機能を設定します
line 端末回線を設定します
logging メッセージ ロギング機能を変更します
no コマンドを無効にするか、デフォルト値を設定します
npv FC N ポート バーチャライザのコンフィギュレーション コマンド
ntp NTP の設定
port-track スイッチ ポート トラックを設定します
power 電源装置を設定します
poweroff スイッチ モジュールの電源を切ります。
radius RADIUS 設定を設定します
radius-server RADIUS の関連パラメータを設定します
rate-mode レート モードのオーバーサブスクリプションの制限を設定します
rmon リモート モニタリング
role ロールを設定します
snmp-server SNMP サーバを設定します
ssh SSH パラメータを設定します
switchname システムのネットワーク名を設定します
system システム コンフィギュレーション コマンド
tacacs+ TACACS+ をイネーブルにします
telnet telnet をイネーブルにします
username ユーザ情報を設定します。
wwn 追加の WWN のセカンダリ ベース MAC アドレスおよび範囲を設定します

NP ポート

NP ポート(プロキシ N ポート)は、NPV モードになっているデバイスのポートであり、F ポートで NPV コア スイッチに接続されます。NP ポートは N ポートのように動作しますが、N ポート動作を提供することに加えて、複数の物理 N ポートのプロキシとして機能します。

NP リンク

NP リンクは、基本的に特定エンド デバイスへの NPIV アップリンクです。NP リンクは、NPV コア スイッチへのアップリンクがアップしたときに確立します。アップリンクがダウンすると、NP リンクは終了します。アップリンクが確立すると、NPV スイッチは内部 FLOGI を NPV コア スイッチに対して実行し、FLOGI が正常に実行された場合は、NPV コア スイッチのネーム サーバに自分自身を登録します。この NP リンクにおけるエンド デバイスからのその後の FLOGI は FDISC に変換されます。詳細については、「内部 FLOGI パラメータ」を参照してください。

サーバ リンクは、NP リンク間で均等に分散されます。サーバ リンクの背後にあるすべてのエンド デバイスは、1 つの NP リンクだけにマッピングされます。

内部 FLOGI パラメータ

NP ポートがアップすると、NPV デバイスがまず NPV コア スイッチに自分自身をログインし、次のパラメータを含む FLOGI 要求を送信します。

内部ログインで pWWN として使用される NP ポートの fWWN(ファブリック ポート WWN)

内部 FLOGI で nWWN(ノード WWN)として使用される NPV デバイスの VSAN ベース sWWN(スイッチ WWN)

NPV デバイスは、FLOGI 要求が完了すると、次のパラメータをさらに使用して、ファブリック ネーム サーバに自分自身を登録します。

NPV デバイス自体のネーム サーバ登録のシンボリック ポート名に、NP ポートのスイッチ名とインターフェイス名(fc1/4 など)が埋め込まれています。

NPV デバイスの IP アドレスは、NPV デバイスのネーム サーバ登録で IP アドレスとして登録されます。


) NP ポートにおける内部 FLOGI の BB_SCN は、常にゼロに設定されます。BB_SCN は NPV デバイスの F ポートでサポートされます。


図 7-4 に、NPV コア スイッチと NPV デバイスの間における内部 FLOGI のフローを示します。

図 7-4 内部 FLOGI フロー

 

表 7-1 に、図 7-4 の内部 FLOGI パラメータを示します。

表 7-1 内部 FLOGI パラメータ

パラメータ
派生元

pWWN

NP ポートの fWWN。

nWWN

NPV デバイスの VSAN ベース sWWN。

fWWN

NPV コア スイッチの F ポートの fWWN。

シンボリック ポート名

スイッチ名および NP ポート インターフェイス文字列。

fc1/5 など)。

IP アドレス

NPV デバイスの IP アドレス。

シンボリック ノード名

NPV スイッチ名。

fWWN ベースのゾーン分割が NPV デバイスでサポートされますが、次のような理由のために推奨できません。

ゾーン分割は NPV デバイスで実施されない(NPV コア スイッチで実施される)。

NPV デバイスの背後にある複数のデバイスは、コアで同じ F ポートによってログインする(同じ fWWN が使用され、別々のゾーンに分割できない)。

使用する NPV リンクによっては同じデバイスがコア スイッチの異なる fWWN を使用してログインする可能性があり、異なる fWWN でゾーン分割する必要がある。

デフォルト ポート番号

NPV 対応スイッチのポート番号はスイッチ モデルによって異なります。NPV 対応スイッチのポート番号の詳細については、『 Cisco NX-OS Family Licensing Guide 』を参照してください。

IP を介した NPV CFS 配信

NPV デバイスは、トランスポート メディアとして IP だけを使用します。CFS では、マルチキャスト フォワーディングを使用して CFS 配信を行います。NPV デバイスは ISL 接続を行わず、FC ドメインもありません。IP を介した CFS を使用するには、NPV スイッチに物理的に接続するネットワーク全体で、イーサネット IP スイッチ上のマルチキャスト フォワーディングがイネーブルである必要があります。NPV 対応スイッチで、IP を介した CFS 配信にスタティック IP ピアを手動で設定することもできます。詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS Interoperability Configuration Guide 』を参照してください。

NPV トラフィック管理

ここでは、ロード バランシングの次の側面について説明します。

「自動」

「トラフィック マップ」

「中断」

自動

Cisco MDS SAN-OS Release 3.3(1a) 以前では、NPV で外部リンクの自動選択がサポートされていました。サーバ インターフェイスが起動すると、使用可能なリンクから負荷が最も小さい外部インターフェイスが選択されます。外部リンクを使用するサーバ インターフェイスでは、手動選択は行われません。また、さらに外部インターフェイスが起動した場合、既存の負荷は新たに起動した外部インターフェイスに自動的には分散されません。この最後に起動したインターフェイスを使用するのは、このインターフェイスよりあとに起動するサーバ インターフェイスだけです。

トラフィック マップ

Cisco MDS SAN-OS Release 3.3(1a) および NX-OS Release 4.1(1a) では、NPV でトラフィック管理がサポートされており、サーバがコア スイッチへの接続に使用する外部インターフェイスを選択して設定できます。


) NPV トラフィック管理を設定すると、サーバでは設定された外部インターフェイスだけが使用されます。使用可能な外部インターフェイスが他にあっても、そのインターフェイスは使用されません。


NPV トラフィック管理機能には、次のような利点があります。

NPV に接続したサーバ専用の外部インターフェイスが提供され、トラフィック エンジニアリングが容易になる。

サーバ インターフェイスごとに外部インターフェイスを選択するので、最短パスが使用される。

リンクの中断後、または NPV やコア スイッチの再起動後に同じトラフィックが提供され、永続的 FC ID 機能が使用される。

外部インターフェイス間で負荷を均等に分散できるので、負荷が分散される。

中断

中断を伴うロード バランスは、インターフェイスの自動選択および外部インターフェイスに設定されたトラフィック マップとは無関係に動作します。この機能によってサーバ インターフェイスは強制的に再初期化され、この機能がイネーブルにされたとき、および新しい外部インターフェイスが起動するたびにロード バランスが行われます。サーバ インターフェイスが必要以上に何度もフラップされないように、この機能をイネーブルにして必要なロード バランスが実現されたら、この機能を毎回ディセーブルにしてください。

中断を伴うロード バランスをイネーブルにしない場合は、サーバ インターフェイスを手動でフラップし、負荷の一部を新規の外部インターフェイスに移動する必要があります。

複数の VSAN のサポート

VSAN に基づいて別々の NPV セッションにデバイスをグループ化すると、複数の VSAN を NPV 対応スイッチでサポートできます。アップリンクが伝送している VSAN に基づいて、正しいアップリンクを選択する必要があります。

注意事項と制限

この項では、この機能のガイドラインと制限事項について説明します。

「NPV の注意事項および要件」

「NPV トラフィック管理の注意事項」

「DPVM 設定時の注意事項」

「NPV およびポート セキュリティの設定時の注意事項」

NPV の注意事項および要件

以下は、NPV 展開時の注意事項および要件です。

NPV コア スイッチでは NPIV がサポートされている必要があります。

100 までの NPV デバイスを設定できます。

スムーズ アップグレードがサポートされます。『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS Fundamentals Configuration Guide 』を参照してください。

ポート トラッキングがサポートされます。『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS Security Configuration Guide 』を参照してください。

NPV コア スイッチで使用可能なすべてのメンバー タイプを使用し、NPV デバイスに接続されているエンド デバイスにゾーン分割を設定できます。fWWN、sWWN、ドメイン、ポートベースのうちいずれかのゾーン分割を使用する場合は、NPV コア スイッチの fWWN、sWWN、またはドメイン/ポートを使用する必要があります。

NPV コア スイッチでは、NPV でログインするデバイス用にポート セキュリティがサポートされます。

NPV ではロードバランシング アルゴリズムが使用され、VSAN のエンド デバイスが最初のログイン時にいずれかの NPV コア スイッチ リンク(同一 VSAN)に自動的に割り当てられます。同一 VSAN に複数の NPV コア スイッチ リンクがある場合は、エンド デバイスに特定の NPV コア スイッチ リンクを割り当てることはできません。

サーバおよびターゲットを両方とも NPV デバイスに接続できます。

リモート SPAN はサポートされません。

ローカル スイッチングはサポートされません。すべてのトラフィックは NPV コア スイッチを使用してスイッチングされます。

NPV デバイスは複数の NPV コア スイッチに接続できます。言い換えると、さまざまな NP ポートをさまざまな NPV コア スイッチに接続できます。

NPV では NPIV 対応モジュール サーバ(ネスト NPIV)がサポートされます。

NPV モードでは F、NP、および SD ポートだけがサポートされます。

NPV を使用する SAN 上で起動されたサーバの場合、NPV リンクのフェールオーバーが発生すると、サーバは一時的にブート LUN にアクセスできなくなります。

サードパーティ製コア スイッチとの相互運用性に課題があるため、NPV スイッチでは xNP ポート上の BB_SCN 設定が認識されません。

NPV トラフィック管理の注意事項

NPV トラフィック管理を導入する際には、次の注意事項に従ってください。

NPV トラフィック管理は、NPV デバイスによる自動トラフィック エンジニアリングがネットワーク要件を満たさない場合にだけ使用します。

すべてのサーバに対してトラフィック マップを設定しないでください。未設定のサーバに対しては、NPV によって自動トラフィック エンジニアリングが使用されます。

コア スイッチで永続的 FC ID を設定します。トラフィック エンジニアリングによって、関連付けられたサーバ インターフェイスが同じコア スイッチにつながる外部インターフェイスに転送されます。サーバには、ログインのたびに同じ FC ID が割り当てられます。91x4 スイッチをコア スイッチとして使用している場合、この注意事項は該当しません。

外部インターフェイス セットに設定されたサーバ インターフェイスは、設定されているインターフェイスを使用できない場合に、使用できる外部インターフェイスが他にあったとしてもそのインターフェイスを使用できません。

中断を伴うロード バランシングは設定しないでください。この機能を設定すると、デバイスが外部インターフェイス間を移動する必要があります。外部インターフェイス間でデバイスを移動するには、NPV が F ポートでコア スイッチに再ログインする必要があり、このときにトラフィックが中断します。

コア スイッチにリンクした外部インターフェイス セットにサーバを設定して、サーバ セットをコア スイッチにリンクします。

DPVM 設定時の注意事項

NPV をイネーブルにするときは、次の要件を満たしてから DPVM を NPV コア スイッチで設定する必要があります。

内部 FLOGI の WWN を DPVM で明示的に設定する必要があります。NPV デバイスに接続されているエンド デバイス用に NPV コア スイッチで DPVM を設定する場合は、同一 VSAN に含まれるようにそのエンド デバイスを設定する必要があります。別の VSAN に含まれるようにデバイスを設定すると、NPV デバイスに接続されているデバイスからのログインはエラーになります。VSAN の不一致を防ぐには、内部 FLOGI VSAN を NP ポートのポート VSAN と一致させます。

NP ポートからの最初のログインにより、そのポートの VSAN が決まります。この最初のログイン、つまり NPV デバイスの内部ログイン用に DPVM を設定すると、NPV コア スイッチの VSAN F ポートがその VSAN で特定されます。DPVM を設定しない場合、ポート VSAN は変更されません。

DPVM 設定の詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS Fabric Configuration Guide 』を参照してください。

NPV およびポート セキュリティの設定時の注意事項

NPV コア スイッチでは、ポート セキュリティがインターフェイスごとにイネーブルになります。NPV でログインするデバイス用に NPV コア スイッチでポート セキュリティをイネーブルにするには、次の要件に従う必要があります。

内部 FLOGI をポート セキュリティ データベースに含める必要があります。これにより、NPV コア スイッチのポートで通信やリンクが許可されます。

すべてのエンド デバイスの pWWN もポート セキュリティ データベースに存在する必要があります。

この要件を満たしたら、その他のコンテキストと同じようにポート セキュリティをイネーブルにすることができます。ポート セキュリティのイネーブル化の詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS Security Configuration Guide 』を参照してください。

N ポート バーチャライゼーションの設定

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「N ポート ID バーチャライゼーションのイネーブル化」

「NPV の設定」

「NPV トラフィック管理の設定」

N ポート ID バーチャライゼーションのイネーブル化

NPIV 対応アプリケーションで複数の N ポート ID を使用できるようにするには、MDS スイッチ上のすべての VSAN で NPIV をグローバルにイネーブルにする必要があります。


) すべての N ポート ID は同じ VSAN 内で割り当てられます。


手順の詳細

スイッチの NPIV をイネーブルまたはディセーブルにするには、次の手順を実行します。

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

コンフィギュレーション モードに入ります。

ステップ 2

switch(config)# feature npiv

スイッチ上のすべての VSAN の NPIV をイネーブルにします。

ステップ 3

switch(config)# no feature npiv

スイッチ上の NPIV をディセーブルにします(デフォルト)。

NPV の設定

NPV をイネーブルにすると、システム設定は消去され、システムは NPV モードがイネーブルの状態でリブートします。


) NPV をイネーブルにする前に、現在の設定をブートフラッシュまたは TFTP サーバのいずれかに保存することを推奨します(あとで設定を使用する必要がある場合)。NPV 以外の設定または NPV の設定を保存するには、次のコマンドを使用します。

switch# copy running bootflash:filename

設定を後で再度適用するには、次のコマンドを使用します。

switch#
copy bootflash:filename running-config


手順の詳細

CLI を使用して NPV を設定するには、次の作業を実行します。

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

switch(config)#

NPV コア スイッチで、コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# feature npiv

switch (config)#

 

switch (config)# no feature npiv

NPV コア スイッチで NPIV モードをイネーブルにします。


NPV コア スイッチで NPIV モードをディセーブルにします。

ステップ 3

switch(config)# interface fc 2/1

switch(config-if)# switchport mode F

 

switch(config-if)# no shutdown

NPIV コア スイッチのポートを F ポートとして設定します。

インターフェイスがアップするように管理ステータスを変更します。

ステップ 4

switch(config)# vsan database

switch(config-vsan-db)# vsan 8 interface fc 2/1

switch(config-vsan-db)# vsan 10 interface fc 2/1

NPIV コア スイッチの F ポートのポート VSAN を設定します。

ステップ 5

switch(config)# npv enable

 

NPV デバイス(モジュール、Cisco MDS 9124、Cisco MDS 9134、または Cisco MDS 9148 ファブリック スイッチ)で NPV モードをイネーブルにします。モジュールまたはスイッチがリブートし、アップ状態に戻ると、NPV モードになります。

(注) リブート時に write-erase 操作が実行されます。

ステップ 6

switch(config)# interface fc 1/1

switch(config-if)# switchport mode NP

 

 

switch(config-if)# no shutdown

NPV デバイスで、アグリゲータ スイッチに接続されるインターフェイスを選択し、それらを NP ポートとして設定します。

インターフェイスがアップするように管理ステータスを変更します。

ステップ 7

switch(config)# vsan database

switch(config-vsan-db)# vsan 9 interface fc 1/1

switch(config-vsan-db)# vsan 11 interface fc 1/1

NPV デバイスの NP ポートのポート VSAN を設定します。

ステップ 8

switch(config-if)# exit

ポートのインターフェイス モードを終了します。

ステップ 9

switch(config)# interface fc 1/2 - 6

switch(config-if)# switchport mode F

 

 

switch(config-if)# no shutdown

NPV 対応デバイス上の残りのインターフェイス(2 ~ 6)を選択し、F ポートとして設定します。

インターフェイスがアップするように管理ステータスを変更します。

ステップ 10

switch(config)# vsan database

switch(config-vsan-db)# vsan 12 interface fc 1/1 - 6

switch(config-vsan-db)# vsan 13 interface fc 1/1 - 6

NPV デバイスの F ポートのポート VSAN を設定します。

ステップ 11

switch(config-npv)# no npv enable

switch(config)#

セッションを終了し、NPV モードをディセーブルにします。これにより、NPV デバイスがリロードされます。

NPV トラフィック管理の設定

NPV トラフィック管理機能は、NPV の設定後にイネーブルになります。NPV トラフィック管理の設定では、サーバに対して外部インターフェイスのリストを設定し、中断を伴うロード バランシングをイネーブルまたはディセーブルにします。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「サーバ インターフェイスごとの外部インターフェイス リストの設定」

「中断を伴うロード バランシング用グローバル ポリシーのイネーブル化」

サーバ インターフェイスごとの外部インターフェイス リストの設定

外部インターフェイスのリストは、サーバ インターフェイスがダウンしているとき、または指定した外部インターフェイス リストにすでに使用中の外部インターフェイスが含まれている場合に、サーバ インターフェイスにリンクされます。

手順の詳細

サーバ インターフェイスごとの外部インターフェイスのリストを設定するには、次の作業を実行します。

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

switch(config)#

NPV のコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# npv traffic-map server-interface svr-if-range external-interface fc ext-fc-if-range

switch (config)#

svr-if-range に外部インターフェイスを指定することにより、サーバ インターフェイスごとの外部 FC インターフェイスのリストを設定できます ext-fc-if-range にはリンク先のサーバを指定します

switch(config)# npv traffic-map server-interface svr-if-range external-interface port-channel ext-pc-if-range

switch (config)#

 

svr-if-range に外部インターフェイスを指定することにより、サーバ インターフェイスごとの外部ポートチャネル1 インターフェイスのリストを設定できます ext-pc-if-range にはリンク先のサーバを指定します

switch(config)# no npv traffic-map server-interface svr-if-range external-interface ext-if-range

switch (config)#

 

NPV の NPV トラフィック管理機能をディセーブルにします。

1.非ポートチャネル インターフェイスとポートチャネル インターフェイスをサーバ インターフェイスにマッピングするときには、それらのインターフェイスを 2 回の手順で別々に指定します。

中断を伴うロード バランシング用グローバル ポリシーのイネーブル化

中断を伴うロード バランシングを使用すると、すべての外部インターフェイスの負荷を確認し、中断を伴ってその負荷を分散できます。このロード バランシングでは、高負荷の外部インターフェイスを使用するサーバが、低負荷で動作している外部インターフェイスに移されます。

手順の詳細

中断を伴うロード バランシング用グローバル ポリシーをイネーブルまたはディセーブルにするには、次の作業を実行します。

コマンド
目的

ステップ 1

switch# config t

switch(config)#

NPV のコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

switch(config)# npv auto-load-balance disruptive

switch (config)#

NPV コア スイッチで中断を伴うロード バランシングをイネーブルにします。

ステップ 3

switch (config)# no npv auto-load-balance disruptive

NPV コア スイッチで中断を伴うロード バランシングをディセーブルにします。

NPV 設定の確認

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「NPV の確認」

「NPV トラフィック管理の確認」

NPV の設定情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。

 

コマンド
目的

show fcns database

アグリゲータ スイッチが属するすべての VSAN のすべての NPV デバイスを表示します。

show fcns database detail

NPV デバイスについて、IP アドレス、スイッチ名、インターフェイス名などの詳細を表示します。

show npv flogi-table

ログインしている NPV デバイスのリストとともに、VSAN、送信元情報、pWWN、および FCID を表示します。

show npv status

さまざまなサーバおよび外部インターフェイスのステータスを表示します。

show npv traffic-map

NPV トラフィック マップを表示します。

show npv internal info traffic-map

NPV 内部トラフィックの詳細を表示します。

これらのコマンドの出力フィールドの詳細については、『 Cisco MDS NX-OS Command Reference 』を参照してください。

NPV の確認

アグリゲータ スイッチが属するすべての VSAN のすべての NPV デバイスを表示するには、 show fcns database コマンドを入力します。

switch# show fcns database
 
VSAN 1:
--------------------------------------------------------------------------
FCID TYPE PWWN (VENDOR) FC4-TYPE:FEATURE
--------------------------------------------------------------------------
0x010000 N 20:01:00:0d:ec:2f:c1:40 (Cisco) npv
0x010001 N 20:02:00:0d:ec:2f:c1:40 (Cisco) npv
0x010200 N 21:00:00:e0:8b:83:01:a1 (Qlogic) scsi-fcp:init
0x010300 N 21:01:00:e0:8b:32:1a:8b (Qlogic) scsi-fcp:init
 
Total number of entries = 4
 

show fcns database コマンド出力に表示される NPV デバイスの詳細(IP アドレス、スイッチ名、インターフェイス名など)を表示するには、 show fcns database detail コマンドを入力します。

switch# show fcns database detail
 
------------------------
VSAN:1 FCID:0x010000
------------------------
port-wwn (vendor) :20:01:00:0d:ec:2f:c1:40 (Cisco)
node-wwn :20:00:00:0d:ec:2f:c1:40
class :2,3
node-ip-addr :172.20.150.38
ipa :ff ff ff ff ff ff ff ff
fc4-types:fc4_features :npv
symbolic-port-name :para-3:fc1/1
symbolic-node-name :para-3
port-type :N
port-ip-addr :0.0.0.0
fabric-port-wwn :20:01:00:0d:ec:04:99:40
hard-addr :0x000000
permanent-port-wwn (vendor) :20:01:00:0d:ec:2f:c1:40 (Cisco)
 
------------------------
VSAN:1 FCID:0x010001
------------------------
port-wwn (vendor) :20:02:00:0d:ec:2f:c1:40 (Cisco)
node-wwn :20:00:00:0d:ec:2f:c1:40
class :2,3
node-ip-addr :172.20.150.38
ipa :ff ff ff ff ff ff ff ff
fc4-types:fc4_features :npv
symbolic-port-name :para-3:fc1/2
symbolic-node-name :para-3
port-type :N
port-ip-addr :0.0.0.0
fabric-port-wwn :20:02:00:0d:ec:04:99:40
hard-addr :0x000000
permanent-port-wwn (vendor) :20:02:00:0d:ec:2f:c1:40 (Cisco)
 

サポートに連絡する必要がある場合は、 show tech-support NPV コマンドを入力し、その出力をサポート担当者が問題の解決に使用できるように保存してください。

 

ログインしている NPV デバイスのリストとともに、VSAN、送信元情報、pWWN、および FCID を表示するには、 show npv flogi-table コマンドを入力します。

switch# show npv flogi-table
--------------------------------------------------------------------------------
SERVER EXTERNAL
INTERFACE VSAN FCID PORT NAME NODE NAME INTERFACE
--------------------------------------------------------------------------------
fc1/19 1 0xee0008 10:00:00:00:c9:60:e4:9a 20:00:00:00:c9:60:e4:9a fc1/9
fc1/19 1 0xee0009 20:00:00:00:0a:00:00:01 20:00:00:00:c9:60:e4:9a fc1/1
fc1/19 1 0xee000a 20:00:00:00:0a:00:00:02 20:00:00:00:c9:60:e4:9a fc1/9
fc1/19 1 0xee000b 33:33:33:33:33:33:33:33 20:00:00:00:c9:60:e4:9a fc1/1
 
Total number of flogi = 4.
 

さまざまなサーバおよび外部インターフェイスのステータスを表示するには、 show npv status コマンドを入力します。

switch# show npv status
npiv is enabled
 
External Interfaces:
====================
Interface: fc1/1, VSAN: 2, FCID: 0x1c0000, State: Up
Interface: fc1/2, VSAN: 3, FCID: 0x040000, State: Up
 
Number of External Interfaces: 2
 
Server Interfaces:
==================
Interface: fc1/7, VSAN: 2, NPIV: No, State: Up
Interface: fc1/8, VSAN: 3, NPIV: No, State: Up
 
Number of Server Interfaces: 2

NPV トラフィック管理の確認

NPV トラフィック マップを表示するには、 show npv traffic-map コマンドを入力します。

switch# show npv traffic-map
NPV Traffic Map Information:
----------------------------------------
Server-If External-If(s)
----------------------------------------
fc1/3 fc1/10,fc1/11
fc1/5 fc1/1,fc1/2
----------------------------------------
 

NPV 内部トラフィックの詳細情報を表示するには、 show npv internal info traffic-map コマンドを入力します。

switch# show npv internal info traffic-map
NPV Traffic Map Information:
----------------------------------------
Server-If External-If(s)
----------------------------------------
fc1/3 fc1/10,fc1/11
fc1/5 fc1/1,fc1/2
----------------------------------------