Cisco MDS 9000 ファミリ Fabric Manager コンフィギュレーション ガイド Release 3.x Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(3) ~ 3.3(3) Cisco MDS 9000 FabricWare Release 2.x
Inter-VSAN Routing の設定
Inter-VSAN Routing の設定
発行日;2013/09/18 | 英語版ドキュメント(2009/04/06 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 39MB) | フィードバック

目次

Inter-VSAN Routing の設定

IVR

IVR の概要

IVR の機能

IVR の用語

IVR 制限のサマリー

ファイバ チャネル ヘッダーの変更

IVR NAT

IVR NAT の要件と注意事項

IVR VSAN のトポロジ

Autonomous Fabric ID

IVR 相互運用性

IVR Zone Wizard の概要

IVR Zone Wizard を使用した IVR の設定

IVR の手動設定

IVR NAT および自動トポロジの概要

中継 VSAN に関するガイドライン

境界スイッチに関するガイドライン

IVR NAT および IVR 自動トポロジの設定

AFID の概要

デフォルト AFID の設定

個別の AFID の設定

IVR NAT または自動トポロジを使用しない IVR について

ドメイン ID に関するガイドライン

中継 VSAN に関するガイドライン

境界スイッチに関する注意事項

NAT を使用しない IVR の設定

IVR トポロジの手動作成

手動で設定された IVR トポロジのアクティベーション

設定された IVR トポロジの削除

IVR 自動トポロジ モードから手動モードへの移行

IVR 仮想ドメインの概要

IVR 仮想ドメインの設定

IVR の永続的 FC ID の概要

IVR の永続的 FC ID の設定

IVR ロギング レベルの設定

IVR ゾーンと IVR ゾーン セット

IVR ゾーンの概要

IVR ゾーンの自動作成

IVR ゾーンと IVR ゾーン セットの設定

ゾーン セットのアクティブ化および force オプションの使用の概要

IVR フル ゾーン データベースの回復

IVR フル トポロジの回復

IVR ゾーン分割における LUN の概要

IVR ゾーン分割における LUN の設定

IVR ゾーンでの QoS の概要

IVR ゾーンでの QoS の設定

IVR ゾーンおよび IVR ゾーン セットの名前の変更

IVR ゾーン データベースの削除

読み取り専用ゾーン分割を使用した IVR の設定

システム イメージ ダウンロードの考慮事項

データベース マージに関する注意事項

データベース マージ障害の解決

デフォルト設定

Inter-VSAN Routing の設定

ここでは Inter-Vsan Routing(IVR)機能について説明し、スイッチ内蔵の IVR 管理インターフェイスを使用して VSAN 間でリソースを共有する詳細手順を示します。

この章は、次の項で構成されています。

「IVR」

「IVR Zone Wizard の概要」

「IVR の手動設定」

「IVR ゾーンと IVR ゾーン セット」

「データベース マージに関する注意事項」

「デフォルト設定」

IVR

仮想 SAN(VSAN)は複数のファイバ チャネル SAN でスイッチおよびスイッチ間リンク(ISL)の共通物理インフラストラクチャを共有可能にすることによって、ストレージ エリア ネットワーク(SAN)のスケーラビリティ、可用性、およびセキュリティを改善します。VSAN を使用する利点は、各 VSAN のファイバ チャネル サービスが分離され、VSAN 間でトラフィックが隔離されることです。VSAN 間のデータ トラフィックが隔離されることによって、自動テープ ライブラリなどの VSAN に接続されたリソースの共有を本質的に防ぐことができます。IVR を使用すると、他の VSAN のメリットを損ねることなく、VSAN を越えてリソースにアクセスできます。

この項では、次のトピックについて取り上げます。

「IVR の概要」

「IVR の機能」

「IVR 制限のサマリー」

「IVR の用語」

「ファイバ チャネル ヘッダーの変更」

「IVR NAT」

「IVR VSAN のトポロジ」

「IVR 相互運用性」

IVR の概要


) IVR は、Cisco MDS 9124 Fabric Switch、Cisco MDS 9134 Fabric Switch、Cisco Fabric Switch for HP c-Class BladeSystem、および Cisco Fabric Switch for IBM BladeCenter ではサポートされません。


VSAN を単一の論理ファブリックにマージしなくても、データ トラフィックが複数の VSAN 上の特定の発信側およびターゲット間でトランスポートされます。ファイバ チャネル制御トラフィックは VSAN 間で送受信されません。また、発信側が、指定された VSAN 以外の VSAN 上のリソースにアクセスすることもできません。テープ ライブラリなどの重要なリソースは、他の機能を損ねることなく、複数の VSAN で簡単に共有できます。

IVR はファイバ チャネル標準に準拠していて、サードパーティ製スイッチを混在させることができます。ただし、IVR 対応 VSAN をいずれかの interop モードに設定する必要があります。

IVR は、共通のスイッチ上に存在する VSAN に制限されません。必要に応じて、複数のスイッチをまたぐ 1 つ以上の VSAN を横断する経路を設定して、適切な相互接続を確立することができます。IVR を FCIP と併用した場合、より効果的なビジネス継続ソリューションまたはディザスタ リカバリ ソリューションを提供できます(図 29-1 を参照)。

図 29-1 IVR と FCIP を使用したトラフィックの連続性

 


) 第 1 世代スイッチング モジュールでは、IVR 対応スイッチからの IVR トラフィックに対しては、OX ID ベースのロード バランシングがサポートされませんでした。IVR 非対応の MDS スイッチからの IVR トラフィックに対しては、OX ID ベースのロード バランシングが機能します。第 2 世代のスイッチング モジュールでは、IVR 対応スイッチからの IVR トラフィックに対して、OX ID ベースのロード バランシングがサポートされるようになりました。


IVR の機能

IVR は次の機能をサポートします。

他の VSAN のメリットを損ねることなく、VSAN を越えてリソースにアクセスします。

VSAN を単一の論理ファブリックにマージせずに、複数の VSAN 上の特定の発信側とターゲット間でデータ トラフィックを転送します。

何も犠牲にすることなく、VSAN 経由で貴重なリソース(テープ ライブラリなど)を共有します。

FCIP と併用した場合、効果的なビジネス継続ソリューションまたはディザスタ リカバリ ソリューションを提供できます。

ファイバ チャネル標準に準拠しています。

サードパーティ製スイッチとの連携が可能です。ただし、IVR 対応の VSAN をいずれかの interop モードに設定する必要があります。

IVR の用語

この章では次の IVR 関連用語を使用します。

ネイティブ VSAN:エンド デバイスがログインしている VSAN が、そのエンド デバイスのネイティブ VSAN です。

現在の VSAN:IVR 用に設定されている VSAN

Inter-VSAN Routing ゾーン(IVR ゾーン):相互接続された SAN ファブリックの中で、VSAN 経由で通信できるエンド デバイスの集合を定義します。この定義は port World Wide Name(pWWN)とネイティブ VSAN の関係に基づきます。Cisco SAN-OS Release 3.0(3) よりも前のリリースでは、ネットワーク内のスイッチ上に最大 2,000 の IVR ゾーンと 10,000 の IVR ゾーン メンバーを設定できます。Cisco SAN-OS Release 3.0(3) 以降では、ネットワーク内のスイッチ上に最大 8,000 の IVR ゾーンと 20,000 の IVR ゾーン メンバーを設定できます。

Inter-VSAN Routing ゾーン セット(IVR ゾーン セット):IVR ゾーン セットは 1 つ以上の IVR ゾーンで構成されます。Cisco MDS 9000 ファミリに属するスイッチの場合は、最大 32 の IVR ゾーン セットを設定できます。アクティブにできるのは、常に 1 つの IVR ゾーン セットだけです。

IVR パス:ある VSAN 上のエンド デバイスから別の VSAN 上のエンド デバイスにフレームを到達させることが可能なスイッチと ISL の集合です。このような 2 つのエンド デバイス間に複数のパスを存在させることができます。

IVR 対応スイッチ:IVR 機能がイネーブルになっているスイッチ

エッジ VSAN:IVR パスを開始する VSAN(送信元エッジ VSAN)または終了する VSAN(送信先エッジ VSAN)。エッジ VSAN は、隣接させることも、1 つ以上の中継 VSAN で接続することもできます。図 29-1 では、VSAN 1、2、および 3 がエッジ VSAN です。


) ある IVR パスのエッジ VSAN を別の IVR パスの中継 VSAN にすることができます。


中継 VSAN:IVR パスの送信元エッジ VSAN から送信先エッジ VSAN までの間に存在する VSAN。図 29-1 では、VSAN 4 が中継 VSAN です。


) 送信元と送信先のエッジ VSAN が隣接している場合は、その間に中継 VSAN は必要ありません。


境界スイッチ:複数の VSAN のメンバーになっている IVR 対応スイッチ。図 29-1 の VSAN 1 と VSAN 4 の間に存在する IVR 対応スイッチなどの境界スイッチは、色分けされた複数の VSAN にまたがっています。

エッジ スイッチ:IVR ゾーンのメンバーがログインするスイッチ。エッジ スイッチは、境界スイッチ上の IVR 設定を認識できません。エッジ スイッチは IVR 対応でなくてもかまいません。

Autonomous Fabric Identifier(AFID):ネットワーク内で、同じ VSAN ID を持つ 2 つ以上の VSAN を設定でき、同じ ID を持つ VSAN を含むファブリック間で IVR がイネーブルになったときのダウンタイムを回避できます。

IVR 制限のサマリー

表 29-1 は、IVR の設定制限を要約したものです。Cisco MDS SAN-OS 機能設定制限の完全なリストについては、 付録 E「Cisco MDS SAN-OS Release 3.1(x) および 3.2(x) の設定の制限値」 を参照してください。

 

表 29-1 IVR の設定制限

IVR の機能
最大制限

IVR ゾーン メンバー

Cisco SAN-OS Release 3.0(3) では各物理ファブリックで 20,000 の IVR ゾーンメンバー

Cisco SAN-OS Release 3.0(3) よりも前の物理ファブリックごとに 10,000 IVR ゾーン メンバー

IVR ゾーン

Cisco SAN-OS Release 3.0(3) では各物理ファブリックで 8000 の IVR ゾーン

Cisco SAN-OS Release 3.0(3) よりも前の物理ファブリックごとに 2000 IVR ゾーン

IVR ゾーン セット

物理ファブリックごとに 32 の IVR ゾーン セット

ファイバ チャネル ヘッダーの変更

IVR を機能させるために、仮想ドメインを使用して、ネイティブ VSAN 内のリモート エンド デバイスが仮想化されます。2 つの異なる VSAN 内のエンド デバイスをリンクするように IVR が設定されている場合は、IVR 境界スイッチがエンド デバイス間のすべての通信に関するファイバ チャネル ヘッダーを変更する責任を負います。変更されるファイバ チャネル フレーム ヘッダーのセクションは、次のとおりです。

VSAN 番号

送信元 FCID

送信先 FCID

フレームが発信側からターゲットに送信されると、ファイバ チャネル フレーム ヘッダーの発信側 VSAN 番号がターゲット VSAN 番号に変更されます。IVR ネットワーク アドレス変換(NAT)がイネーブルの場合は、エッジ境界スイッチで送信元と送信先の FCID も変換されます。IVR NAT がイネーブルでない場合は、IVR パスに関与するすべてのスイッチに対して一意のドメイン ID を設定する必要があります。

IVR NAT

ネットワーク アドレス変換(NAT)機能なしで IVR を稼働するには、ファブリック内のスイッチごとに一意のドメイン ID が必要です。IVR NAT がイネーブルの場合は、一意でないドメイン ID を使用できます。この機能は、一意でないドメイン ID が存在する可能性のある既存のファブリックへの IVR の配置を簡素化します。

IVR NAT を使用するには、ファブリック IVR の設定の配信においてすべての IVR 対応のスイッチで IVR NAT をイネーブルにする必要があります。デフォルトでは、Cisco MDS 9000 ファミリのすべてのスイッチで、IVR NAT と IVR 設定の配信はディセーブルになっています。

IVR NAT の要件と注意事項

次に IVR NAT 使用の要件と注意事項を示します。

ホストから受信した IVR NAT ポート ログイン(PLOGI)要求は数秒遅れて FC ID アドレスへの再書き込みを実行します。 ホストの PLOGI タイムアウト値が 5 秒未満に設定されている場合は、必要な PLOGI が破棄され、ホストがターゲットにアクセスできなくなる可能性があります。ホスト バス アダプタは 10 秒以上のタイムアウトに設定することをお勧めします(ほとんどの HBA はデフォルトで 10 ~ 20 秒に設定されています)。


) IVR NAT を使用するには、IVR を実行するファブリック内のすべてのスイッチに Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以降が必要です。古いリリースがインストールされた IVR 関連スイッチが隔離されている場合は、隔離されたすべてのファブリックを Fabric Manager Server のモニタ対象から除外し、IVR NAT を使用してファブリックを再び開く必要があります。「継続的管理対象のファブリックの選択」を参照してください。


IVR 対応スイッチからの等コスト パスをまたぐ IVR NAT トラフィックのロード バランシングはサポートされません。ただし、PortChannel リンク上の IVR NAT トラフィックのロード バランシングはサポートされます。第 1 世代のラインカードを使用した PortChannel 上の IVR NAT トラフィックのロード バランシング アルゴリズムは SRC/DST のみです。第 2 世代のラインカードは、PortChannel 上で IVR NAT トラフィックの SRC/DST/OXID ベースのロード バランシングをサポートします。

第 1 世代のモジュール インターフェイス上では、IVR NAT と推奨ファイバ チャネル ルートは設定できません。

IVR NAT を使用すると、IVR パス上のすべてのスイッチに一意のドメイン ID を設定しなくても、ファブリック内に IVR をセットアップできます。IVR NAT は、ファイバ チャネル ヘッダー内の送信先 ID に指定されたローカル VSAN を使用して、他の VSAN 内のスイッチを仮想化します。一部の Extended Link Service(ELS)メッセージ タイプでは、宛先 ID がペイロードの一部になっていることがあります。このような場合は、IVR NAT が、実際の送信先 ID を仮想化された送信先 ID に置き換えます。IVR NAT は、 表 29-2 に示す Extended Link Service メッセージ内の送信先 ID の置き換えをサポートします。

 

表 29-2 IVR NAT がサポートする Extended Link Service メッセージ

Extended Link Service メッセージ
リンク サービス コマンド(LS_COMMAND)
Mnemonic

Abort Exchange

0x06 00 00 00

ABTX

Discover Address

0x52 00 00 00

ADISC

Discover Address Accept

0x02 00 00 00

ADISC ACC

Fibre Channel Address Resolution Protocol Reply

0x55 00 00 00

FARP-REPLY

Fibre Channel Address Resolution Protocol Request

0x54 00 00 00

FARP-REQ

Logout

0x05 00 00 00

LOGO

Port Login

0x30 00 00 00

PLOGI

Read Exchange Concise

0x13 00 00 00

REC

Read Exchange Concise Accept

0x02 00 00 00

REC ACC

Read Exchange Status Block

0x08 00 00 00

RES

Read Exchange Status Block Accept

0x02 00 00 00

RES ACC

Read Link Error Status Block

0x0F 00 00 00

RLS

Read Sequence Status Block

0x09 00 00 00

RSS

Reinstate Recovery Qualifier

0x12 00 00 00

RRQ

Request Sequence Initiative

0x0A 00 00 00

RSI

Scan Remote Loop

0x7B 00 00 00

RSL

Third Party Process Logout

0x24 00 00 00

TPRLO

Third Party Process Logout Accept

0x02 00 00 00

TPRLO ACC

IVR NAT で認識されないメッセージが存在し、送信先 ID がペイロード内に含まれている場合は、トポロジ内で IVR と NAT を併用できません。ただし、一意のドメイン ID を持つ IVR を使用することはできます。

IVR VSAN のトポロジ

IVR では、設定された IVR VSAN トポロジを使用して、ファブリック内の発信側とターゲット間のトラフィックのルーティング方法が判別されます。Cisco MDS SAN-OS Release 2.0(1b) 以降では、IVR 対応スイッチに IVR VSAN トポロジを手動で設定し、CFS を使用して設定を配信できます。また、Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以降では、auto モードで IVR トポロジを設定できます。Cisco MDS SAN-OS Release 2.0(1b) よりも前のリリースでは、ファブリック内の各スイッチに IVR VSAN トポロジを手動でコピーする必要があります。

自動モードでは、ファブリックが再設定されると、自動的に、IVR VSAN トポロジが構築され、トポロジ データベースがメンテナンスされます。自動モードでは、CFS を使用して、IVR VSAN トポロジが IVR 対応スイッチに配信されます。

auto モードを使用すると、ファブリックが再設定された場合に、IVR VSAN トポロジを手動で更新する必要がなくなります。手動で設定された IVR トポロジ データベースが存在する場合、auto モードはこのトポロジ情報を最初に使用します。これによって、ユーザ指定のトポロジ データベースから自動学習されたトポロジ データベースへの移行が段階的に進み、ネットワーク中断が削減されます。ネットワークに属さないユーザ設定のトポロジ エントリは、約 3 分間で期限切れになります。ユーザ設定のデータベースに属さない新しいエントリがネットワークで検出されると、このエントリが追加されます。

自動 IVR トポロジがオンになると、以前アクティブであった手動 IVR トポロジが存在する場合はそこから開始します。次に自動トポロジは検出プロセスを開始し、新規パス、代替パス、またはより優れたパスを検出します。トラフィックが代替パスまたはより良いパスに切り替えられると、パスの切り替え時に発生することが多い一時的なトラフィック中断が起きる可能性があります。


) auto モードで IVR トポロジを使用するには、ファブリック内のすべてのスイッチに Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以降をインストールし、IVR に対して CFS をイネーブルにする必要があります。


Autonomous Fabric ID

Autonomous Fabric ID(AFID)は分割された VSAN(論理的かつ物理的に分離されているにもかかわらず、同じ VSAN 番号を持つ 2 つの VSAN)を区別します。Cisco MDS SAN-OS では、1 ~ 64 の AFID がサポートされています。auto モードで AFID を使用すると、分割された VSAN を IVR VSAN トポロジ データベースに格納できます。最大 64 の AFID を設定できます。

AFID はスイッチごとに個別に設定したり、一連の VSAN に設定したりできます。また、スイッチごとにデフォルト AFID を設定できます。


) VSAN 番号は同じだが、AFID が異なる 2 つの VSAN は、ファブリック内で許可された全部で 128 個の VSAN 以外の 2 つの VSAN としてカウントされます。


IVR 相互運用性

IVR 機能を使用する場合は、指定されたファブリック内のすべての境界スイッチを Cisco MDS スイッチにする必要があります。ただし、ファブリック内の他のスイッチは非 MDS スイッチにすることができます。たとえば、アクティブ IVR ゾーン セットのメンバーになっているエンド デバイスを非 MDS スイッチに接続することができます。 interop モードの 1 つがイネーブルである場合は、中継 VSAN またはエッジ VSAN 上に、MDS 以外のスイッチが存在することも可能です。

「スイッチの相互運用性」を参照してください。

IVR Zone Wizard の概要

IVR Zone Wizard を使用すると、ファブリック内の IVR ゾーンを設定するために必要なステップが簡単になります。IVR Zone Wizard は次の条件を調べて、問題がある場合はプロンプトを表示します。

ファブリック内のすべてのスイッチに Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以上がインストールされているかどうか、インストールされている場合は、IVR NAT および自動トポロジを使用するように移行するかどうかを確認します。

ファブリック内に、Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) よりも前のリリースがインストールされたスイッチがあるかどうかを確認します。このようなスイッチが存在する場合は、必要なスイッチをアップグレードするか、あるいは IVR NAT または自動トポロジがイネーブルな場合にこれらをディセーブルにするように要求します。

IVR Zone Wizard を使用した IVR の設定

Fabric Manager の IVR Zone Wizard を使用して IVR および IVR ゾーンを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Zone ツールバーにある [IVR Zone Wizard] アイコンをクリックします(図 29-2 を参照)。

図 29-2 [IVR Zone Wizard] アイコン

 

IVR NAT モードに移行するには、[Yes] をクリックします。それ以外の場合は [No] をクリックします。[IVR Zone Wizard] ダイアログボックスが表示されます。

ステップ 2 IVR に関与するファブリック内の [VSAN] を選択します。[Next] をクリックします。

図 29-3 に示す [Select End Devices] ダイアログボックスが表示されます。

図 29-3 [Select End Devices] ダイアログボックス

 

ステップ 3 IVR を介して通信するエンド デバイスを選択します。


) IVR NAT を使用していない場合は、IVR に関与するすべてのスイッチに一意のドメイン ID が設定されていなければ、エラー メッセージが表示されます。IVR を設定する前に、これらのスイッチを再設定する必要があります。ステップ 5 に進みます。


ステップ 4 IVR NAT をイネーブルにする場合は、スイッチごとに、IVR NAT、IVR 用 CFS、および IVR トポロジ(auto モード)がイネーブルであることを確認します。

ステップ 5 IVR ゾーン用に選択された VSAN 間の中継 VSAN として使用する VSAN の VSAN ID を入力します。[Next] をクリックします。

ステップ 6 任意で、[Select AFID] ダイアログボックスで VSAN ID が一意でないファブリック内のスイッチに、一意の AFID を設定します。

ステップ 7 IVR NAT がディセーブルで、Fabric Manager によって適切な中継 VSAN が検出されなかった場合は、中継 VSAN を確認するか、中継 VSAN を設定します。

ステップ 8 IVR ゾーンと IVR ゾーン セットを設定します。

ステップ 9 ファブリック内の IVR を設定するための Fabric Manager の実行手順をすべて確認します。

ステップ 10 IVR NAT および IVR トポロジをイネーブルにして、対応する IVR ゾーンおよび IVR ゾーン セットを作成する場合は、[Finish] をクリックします。

[Save Configuration] ダイアログボックスが表示されます。他の IVR 対応スイッチにコピーするマスター スイッチの設定を保存できます。

ステップ 11 [Continue Activation] をクリックします。[Cancel] をクリックすることもできます。

ステップ 12 [Finish] をクリックします。


 


) IVR Zone Wizard を使用しないで IVR NAT および自動トポロジを設定する場合は、これらを独立して設定できます。「IVR の手動設定」を参照してください。


IVR の手動設定

Fabric Manager の [Information] ペインの IVR テーブルを使用して IVR を設定できます。このテーブルは、IVR の概念を完全に理解した上で使用してください。IVR の設定には、IVR Wizard の使用をお勧めします。


) CFS を使用している機能の [Information] ペインのほとんどのタブは、[CFS] タブをクリックするまで薄く表示されます。[CFS] タブには、CFS がイネーブルになっているスイッチと、この機能のマスター スイッチが表示されます。[CFS] タブをクリックすると、[Information] ペインのその他のタブがアクティブになります。


ここでは IVR の手動設定について、次の内容を説明します。

「IVR NAT および自動トポロジの概要」

「IVR NAT および IVR 自動トポロジの設定」

「AFID の概要」

「デフォルト AFID の設定」

「個別の AFID の設定」

「IVR NAT または自動トポロジを使用しない IVR について」

「NAT を使用しない IVR の設定」

「IVR トポロジの手動作成」

「手動で設定された IVR トポロジのアクティベーション」

「設定された IVR トポロジの削除」

「IVR 自動トポロジ モードから手動モードへの移行」

「IVR 仮想ドメインの概要」

「IVR 仮想ドメインの設定」

「IVR の永続的 FC ID の概要」

「IVR の永続的 FC ID の設定」

「IVR ロギング レベルの設定」

IVR NAT および自動トポロジの概要

IVR NAT および自動トポロジを使用するように IVR SAN ファブリックを設定する前に、次の注意事項を考慮する必要があります。

関連するスイッチ以外で IVR を設定しないようにします。

ファブリック内のすべてのスイッチ上で IVR 用の CFS をイネーブルにします。ダイアログボックスの他のタブを使用可能にするには、最初に [CFS] タブをクリックする必要があります。

ファブリック内のすべてのスイッチで、Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以降が動作していることを確認します。

Cisco MDS SAN-OS Release2.1(1a) 以降がインストールされていて、この機能に対応するアクティブな IPS カードが 1 枚装着されている場合は、必須の Enterprise License Package または SAN-EXTENSION ライセンス パッケージを取得します(「ライセンスの入手とインストール」を参照)。


) IVR over FCIP 機能が Cisco MDS 9216i スイッチにバンドルされているため、スーパーバイザ モジュールの固定 IP ポート用の SAN Extension over IP パッケージが必要ありません。



ヒント FSPF リンク コストを変更した場合は、すべての IVR パスの FSPF パス距離(パスのリンク コストの合計)が 30,000 未満であるか確認します。


) interop モードがイネーブル(いずれかの interop モード)またはディセーブル(interop モード以外)の場合に、IVR 対応 VSAN を設定できます。


中継 VSAN に関するガイドライン

中継 VSAN に関する次のガイドラインを考慮してください。

IVR ゾーン メンバーシップを定義するほかに、一連の中継 VSAN を指定して、2 つのエッジ VSAN を接続することもできます。

IVR ゾーン内の 2 つのエッジ VSAN が重複している場合は、中継 VSAN がなくても接続できます(ただし、禁止されるわけではありません)。

IVR ゾーン内の 2 つのエッジ VSAN が重複していない場合は、1 つ以上の中継 VSAN がなければ接続できません。送信元と送信先の両方のエッジ VSAN に属しているスイッチ上で IVR がイネーブルになっていない場合は、IVR ゾーン内の 2 つのエッジ VSAN が重複することはありません。

エッジ VSAN 間のトラフィックは、必ず最短の IVR パスを経由します。

中継 VSAN 情報は、すべての IVR ゾーン セットで共通です。場合によっては、中継 VSAN が別の IVR ゾーン内のエッジ VSAN として機能することもできます。

境界スイッチに関するガイドライン

境界スイッチを設定する前に、次のガイドラインを考慮してください。

境界スイッチには Cisco MDS SAN-OS Release 2.1(1a) 以降をインストールする必要があります。

境界スイッチは複数の VSAN のメンバーにする必要があります。

IVR 通信を実行する境界スイッチは IVR に対応していなければなりません。

追加の境界スイッチ上で IVR をイネーブルにして(オプション)、アクティブ IVR ゾーン メンバー間に冗長パスを提供することもできます。

境界スイッチを追加または削除すると、VSAN トポロジ設定が自動的に更新されます。

IVR NAT および IVR 自動トポロジの設定

Fabric Manager で IVR(NAT モード)および IVR トポロジ(auto モード)を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、[All VSANs] を開き、[IVR] を選択します。

図 29-4 に示すように、[Information] ペインに VSAN 間ルーティング設定が表示されます。

図 29-4 IVR ルーティング設定の [Control] タブ

 

ステップ 2 プライマリ スイッチの [Admin] カラムのドロップダウン メニューで [enable] を選択します。

ステップ 3 [Apply Changes] アイコンをクリックして、この変更をファブリック内のすべてのスイッチに配信します。

ステップ 4 [Action] タブをクリックします。

ステップ 5 [Enable IVR Nat] チェックボックスをオンにして、NAT モードで IVR をイネーブルにします。

ステップ 6 [Auto Discover Topology] チェックボックスをオンにして、auto モードで IVR トポロジをイネーブルにします。

ステップ 7 [Apply Changes] アイコンをクリックし、スイッチの IVR をイネーブルにします。


 

AFID の概要

各 VSAN に AFID を個別に設定するか、またはすべての VSAN に対応したデフォルト AFID を特定のスイッチに設定できます。デフォルトの AFID を持つスイッチ上の VSAN のサブセットに対して個別の AFID を設定した場合は、そのサブセットでは設定した AFID が使用されますが、そのスイッチ上の他の VSAN ではデフォルトの AFID が使用されます。IVR は最大で 64 の AFID をサポートします。


) VSAN トポロジモードが自動の場合は AFID 設定だけを使用できます。ユーザ設定の VSAN トポロジ モードでは、AFID は VSAN トポロジ設定そのものに指定されるため、別の AFID 設定は必要ありません。


デフォルト AFID の設定

Fabric Manager を使用してデフォルト AFID を設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、[All VSANs] を開き、[IVR] を選択します。

[Information] ペインに IVR 設定が表示されます。

ステップ 2 [Default Fabric ID] タブをクリックして、既存のデフォルト AFID を表示します。

ステップ 3 [Create Row] アイコンをクリックして、デフォルト AFID を作成します。

ステップ 4 このデフォルト AFID を使用する IVR に関与するスイッチの横のチェック ボックスをオンにします。

ステップ 5 各 SwitchWWN の名前を入力して、デフォルト ファブリック ID を設定します。

ステップ 6 [Create] をクリックして、このエントリを作成します。

ステップ 7 IVR トポロジ内に設定するすべてのデフォルト AFID に対してステップ 1ステップ 6 を繰り返します。


 

個別の AFID の設定

Fabric Manager を使用して個別の AFID を設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、[All VSANs] を開き、[IVR] を選択します。

[Information] ペインに IVR 設定が表示されます。

図 29-5 [Fabric ID] タブ

 

ステップ 2 [Fabric ID] タブをクリックして、既存の AFID を表示します(図 29-5 を参照)。

ステップ 3 [Create Row] アイコンをクリックして、AFID を作成します。

ステップ 4 このデフォルトの AFID を使用する IVR に関与するスイッチの横のチェック ボックスをオンにします。

ステップ 5 各 SwitchWWN の名前を入力して、ファブリック ID を設定します。

ステップ 6 [VSAN List] テキスト ボックスに、VSAN ID のカンマ区切りのリストを入力します。

ステップ 7 [Create] をクリックして、このエントリを作成します。

ステップ 8 IVR トポロジ内に設定するすべてのスイッチと AFID に対してステップ 1ステップ 6 を繰り返します。


 

IVR NAT または自動トポロジを使用しない IVR について

IVR(NAT モード)または IVR トポロジ(auto モード)を使用しないで IVR SAN ファブリックを設定する場合は、事前に次の注意事項を考慮する必要があります。

IVR NAT を使用しない場合は、IVR 動作に関与するすべての VSAN とスイッチを通して一意のドメイン ID を設定します。次のスイッチが IVR 動作に関与します。

エッジ VSAN 内のすべてのエッジ スイッチ(送信元と送信先)

中継 VSAN 内のすべてのスイッチ

関連する境界スイッチ以外で IVR を設定しないようにします。

必須の Enterprise License Package または SAN-EXTENSION ライセンス パッケージとこの機能に使用可能な IPS カードを調達します。


ヒント FSPF リンク コストを変更した場合は、すべての IVR パスの FSPF パス距離(パスのリンク コストの合計)が 30,000 未満であるか確認します。


) interop モードがイネーブル(いずれかの interop モード)またはディセーブル(interop モード以外)の場合に、IVR 対応 VSAN を設定できます。


ドメイン ID に関するガイドライン

IVR NAT を使用しない場合は、相互接続された VSAN 間でドメイン ID が一意でなければなりません。相互接続された VSAN 間でドメイン ID を一意にするには、次の注意事項を考慮してください。

ドメイン ID 割り当てが必要なスイッチ数を最小にします。これによって、トラフィック中断が最小限に抑えられます。

SAN を初めて設定する場合と新しいスイッチを追加する場合に、相互接続された VSAN 間の調整を最小にします。

ドメイン ID を設定するには、次の 2 つのオプションのどちらかを使用します。

関与するすべてのスイッチと VSAN 上で、異なる VSAN 内のドメインが重複しないように、許可ドメイン リストを設定します。

関与するスイッチと VSAN ごとに、重複していない静的なドメインを設定します。


) NAT を使用しない IVR が関連する設定では、IVR トポロジの 1 つの VSAN がスタティックなドメイン ID で設定されている場合、そのトポロジ内の他の VSAN(エッジまたは中継)は、スタティックなドメイン ID で設定する必要があります。


中継 VSAN に関するガイドライン

中継 VSAN を設定する前に、次のガイドラインを考慮してください。

IVR ゾーン メンバーシップを定義するほかに、一連の中継 VSAN を指定して、2 つのエッジ VSAN を接続することもできます。

IVR ゾーン内の 2 つのエッジ VSAN が重複している場合は、中継 VSAN がなくても接続できます(ただし、禁止されるわけではありません)。

IVR ゾーン内の 2 つのエッジ VSAN が重複していない場合は、1 つ以上の中継 VSAN がなければ接続できません。送信元と送信先の両方のエッジ VSAN に属しているスイッチ上で IVR がイネーブルになっていない場合は、IVR ゾーン内の 2 つのエッジ VSAN が重複することはありません。

エッジ VSAN 間のトラフィックは、必ず最短の IVR パスを経由します。

中継 VSAN 情報は、すべての IVR ゾーン セットで共通です。場合によっては、中継 VSAN が別の IVR ゾーン内のエッジ VSAN として機能することもできます。

境界スイッチに関する注意事項

境界スイッチを設定する前に、次のガイドラインを考慮してください。

境界スイッチには Cisco MDS SAN-OS Release 1.3(1) 以降が必要です。

境界スイッチは複数の VSAN のメンバーにする必要があります。

IVR 通信を実行する境界スイッチは IVR に対応していなければなりません。

追加の境界スイッチ上で IVR をイネーブルにして(オプション)、アクティブ IVR ゾーン メンバー間に冗長パスを提供することもできます。

境界スイッチを追加または削除する前に、VSAN トポロジ設定を更新する必要があります。

NAT を使用しない IVR の設定

Fabric Manager で NAT モードの IVR をイネーブルにする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、[All VSANs] を開き、[IVR] を選択します。

[Information] ペインに IVR 設定が表示されます。

図 29-6 [Action] タブ

 

ステップ 2 [Action] タブをクリックします。

ステップ 3 [Enable IVR Nat] チェックボックスをオフにします(図 29-6 を参照)。

ステップ 4 [Apply Changes] アイコンをクリックして、この変更をファブリック内のすべてのスイッチに配信します。


 

IVR トポロジの手動作成

auto モードで IVR トポロジを設定しなかった場合は、ファブリック内のすべての IVR 対応スイッチに IVR トポロジを作成する必要があります。IVR トポロジには最大 128 の VSAN を設定できます。次の情報を使用して、IVR トポロジを指定します。

IVR 対応スイッチのスイッチ WWN

IVR 対応スイッチが属する 2 つ以上の VSAN

論理的にも物理的にも分離されているが、VSAN 番号が同じ 2 つの VSAN を区別する AFID。最大 64 個の AFID を指定できます。図 29-7 を参照してください。

図 29-7 AFID を使用し、一意ではない VSAN ID を持つ IVR トポロジの例

 


) 1 つの IVR トポロジ内の 2 つの VSAN が VSAN ID は同じだが AFID が異なる場合、それらは IVR の 128 VSAN 制限に対して、2 つの VSAN としてカウントされます。



) 単一の AFID を使用している場合は、VSAN 間ルーティング トポロジ内で VSAN を分割できません。



注意 1 つの IVR トポロジに設定できるのは、最大 128 の IVR 対応スイッチと 128 の個々の VSAN だけです(「データベース マージに関する注意事項」を参照)。

Fabric Manager で IVR トポロジを作成する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、[All VSANs] を開き、[IVR] を選択します。

[Information] ペインに IVR 設定が表示されます。

図 29-8 [Local Topology] タブ

 

ステップ 2 [Local Topology] タブをクリックして、既存の IVR トポロジを表示します。

ステップ 3 [Create Row] アイコンをクリックして、IVR トポロジに行を作成します(図 29-8 を参照)。

ステップ 4 このトポロジのスイッチ、スイッチ WWN、および VSAN ID のカンマ区切りリストを選択します。

ステップ 5 [Create] をクリックして新しい行を作成します。

ステップ 6 [Apply Changes] アイコンをクリックして IVR トポロジを作成します。


 


) すべての IVR 対応のスイッチでこの設定を繰り返すか、CFS で配信します。



ヒント 中継 VSAN はユーザ設定に基づいて推定されます。IVR には中継 VSAN の明示的な設定機能がありません。

手動で設定された IVR トポロジのアクティベーション

IVR トポロジは手動で設定したあとでアクティブ化する必要があります。


注意 アクティブな IVR トポロジは非アクティブにできません。IVR トポロジを自動モードに切り替えられるだけです。

Fabric Manager を使用して手動により設定された IVR トポロジをアクティブ化する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、[All VSANs] を開き、[IVR] を選択します。

[Information] ペインに IVR 設定が表示されます。

図 29-9 [Action] タブ

 

ステップ 2 [Action] タブをクリックして、既存の IVR トポロジを表示します。

ステップ 3 [Activate Local Topology] チェックボックスをオンにします(図 29-9 を参照)。

ステップ 4 [Apply Changes] アイコンをクリックして IVR トポロジをアクティブ化します。


 

設定された IVR トポロジの削除

config データベースから削除できるのは、手動で作成された IVR VSAN トポロジ エントリだけです。

Fabric Manager を使用して IVR トポロジを削除する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、[All VSANs] を開き、[IVR] を選択します。

ステップ 2 [Control] タブが表示されていない場合は、クリックします。

ステップ 3 IVR トポロジから削除する行を強調表示します。

ステップ 4 [Delete Row] アイコンをクリックして、IVR トポロジからこの行を削除します。

ステップ 5 [Apply Changes] アイコンをクリックして IVR トポロジを削除します。


 

IVR 自動トポロジ モードから手動モードへの移行

アクティブ IVR VSAN トポロジ データベースを自動モードからユーザ設定モードへ移行する場合は、最初に、アクティブ IVR VSAN トポロジ データベースをユーザ設定 IVR VSAN トポロジ データベースにコピーしてから、モードを切り替えます。

Fabric Manager を使用して自動モードから手動モードに移行する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、[All VSANs] を開き、[IVR] を選択します。

[Information] ペインに IVR 設定が表示されます。

図 29-10 [Action] タブ

 

ステップ 2 [Action] タブをクリックします。

ステップ 3 自動トポロジ モードをディセーブルにするスイッチを強調表示します。

ステップ 4 [Auto Discover Topology] チェックボックスをオフにします(図 29-10 を参照)。

ステップ 5 [Apply Changes] アイコンをクリックします。


 

IVR 仮想ドメインの概要

リモート VSAN では、割り当て済みドメイン リストに仮想ドメインが自動的に追加されることはありません。一部のスイッチ(Cisco SN5428 など)は、ファブリック内の割り当て済みドメイン リスト内にリモート ドメインが含まれていないかぎり、リモート ネーム サーバに問い合わせません。このような場合は、VSAN 内の割り当て済みドメイン リストに、特定の VSAN 内の IVR 仮想ドメインを追加します。IVR ドメインを追加すると、ファブリック内の既存の IVR 仮想ドメイン(および今後作成される仮想ドメイン)がすべて、この VSAN の割り当て済みドメイン リストに表示されます。


ヒント Cisco SN5428 スイッチまたは MDS 9020 スイッチが VSAN 上に存在する場合は、必ず IVR 仮想ドメインを追加してください。

IVR 仮想ドメインがイネーブルの場合は、仮想ドメイン ID の重複が原因でリンクを起動できないことがあります。この場合は、この VSAN から重複する仮想ドメインを一時的に削除します。


) IVR VSAN から重複する仮想ドメインを削除すると、そのドメインに対する IVR トラフィックが中断します。



ヒント IVR ドメインは、エッジ VSAN にだけ追加し、中継 VSAN には追加しないでください。

IVR 仮想ドメインの設定

Fabric Manager を使用して IVR 仮想ドメインを追加する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、[All VSANs] を開き、[IVR] を選択します。

[Information] ペインに IVR 設定が表示されます。

図 29-11 [Domains] タブ

 

ステップ 2 [Domains] タブをクリックして、既存の IVR トポロジを表示します。

ステップ 3 [Create Row] アイコンをクリックして、IVR トポロジに行を作成します(図 29-11 を参照)。

ステップ 4 ダイアログボックスで、現在のファブリック、現在の VSAN、ネイティブ ファブリック、ネイティブ VSAN、およびドメイン ID を入力します。これらは、割り当て済みドメイン リストに IVR 仮想ドメインを追加する VSAN です。

ステップ 5 [Create] をクリックして新しい行を作成します。


 

IVR の永続的 FC ID の概要

IVR の永続的 FC ID を設定できます。再起動後も保持される永続的 FC ID は、次の機能を提供することで、IVR の管理性を改善します。

ネイティブ VSAN で使用される特定の仮想ドメインを制御し割り当てられます。

デバイスで使用される特定の仮想 FC ID を制御し割り当てられます。

IVR の永続的 FC ID のメリットを以下に示します。

ホスト デバイスは、常に、同じ FC ID でターゲットを識別できます。

IVR が使用する仮想ドメインを割り当てることで、SAN レイアウトをより適切に計画できます。

SAN モニタリングおよび管理が容易化される。一貫して同じドメインまたは FC ID が割り当てられていれば、それが参照するネイティブ VSAN やデバイスを容易に識別できます。

永続的 IVR FC ID に対して、次の 2 種類のデータベース エントリを設定できます。

仮想ドメイン エントリ:特定の VSAN(現在の VSAN)内のネイティブ VSAN を表すために使用すべき仮想ドメインが格納されます。これらのエントリには、次の情報が含まれます。

ネイティブ AFID

ネイティブ VSAN

現在の AFID

現在の VSAN

現在の AFID および VSAN 内のネイティブ AFID および VSAN で使用する仮想ドメイン

仮想 FC ID エントリ:特定の VSAN(現在の VSAN)内のデバイスを表すために使用すべき仮想 FC ID が格納されます。これらのエントリには、次の情報が含まれます。

Port WWN

現在の AFID

現在の VSAN

現在の AFID および VSAN 内で特定の pWWN のデバイスを表すために使用する仮想 FC ID


) IVR の永続的 FC ID を使用する場合は、IVR ゾーンセット内のすべてのデバイスで永続的 FC ID を使用することを推奨します。一部の IVR デバイスで永続的 FC ID を使用し、その他のデバイスで自動割り当てを使用することは推奨しません。



) IVR 永続的 FC ID を使用するには、IVR NAT をイネーブルにする必要があります。



) IVR NAT 設定で、IVR トポロジ内の 1 つの VSAN に静的ドメイン ID が設定されている場合は、その VSAN にエクスポート可能な IVR ドメインにも静的ドメインを割り当てる必要があります。


IVR の永続的 FC ID の設定

Fabric Manager を使用して IVR の永続的 FC ID を設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、[All VSANs] を開き、[IVR] を選択します。

[Information] ペインに IVR 設定が表示されます。

図 29-12 [FCID] タブ

 

ステップ 2 [FCID] タブをクリックします。

ステップ 3 [Create Row] アイコンをクリックして、FC ID を作成します(図 29-12 を参照)。

ステップ 4 特定の VSAN(現在の VSAN)内のデバイスを表すための仮想 FC ID を設定しているスイッチを選択します。

ステップ 5 fcdomain データベースの [Current Fabric ID] フィールドに現在のファブリックを入力します。

ステップ 6 fcdomain データベースの [Current VSAN ID] フィールドに現在の VSAN を入力します。

ステップ 7 [pWWN] を入力します。

ステップ 8 ドロップダウン メニューをクリックして FC ID を選択し、選択した pWWN にマップします。

ステップ 9 [Create] をクリックして新しい行を作成します。


 

IVR ロギング レベルの設定

Fabric Manager を使用して IVR 機能によるロギング メッセージの重大度を設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 [Physical Attributes] ペインで、[Switches] > [Event] を展開し、[Syslog] を選択します。

ステップ 2 [Severity Levels] タブをクリックします。

ステップ 3 [Facility] カラム ヘッダーをクリックし、ファシリティ名ごとにテーブルをソートします。

ステップ 4 [Severity] ドロップダウン メニューで IVR がシステム メッセージを記録する重大度を選択します(図 29-13 を参照)。

図 29-13 [Syslog Severity] ドロップダウン メニュー

 


ヒント 重大度を warning に設定することは、警告レベル以上のすべての IVR メッセージが Fabric Manager に記録されることを意味します。


ステップ 5 [Apply Changes] アイコンをクリックして、これらの変更をローカルに保存します。


 

IVR ゾーンIVR ゾーン セット

IVR 設定の一部として、1 つ以上の IVR ゾーンを設定して、VSAN 間通信をイネーブルにする必要があります。そのためには、各 IVR ゾーンを(pWWN、VSAN)エントリの集合として指定する必要があります。ゾーンと同様に、複数の IVR ゾーン セットが 1 つの IVR ゾーンに属するように設定できます。複数の IVR ゾーン セットを定義して、そのうちの 1 つだけをアクティブにできます。


) 同じ IVR ゾーン セットは、すべての IVR 対応スイッチ上でアクティブにする必要があります。



注意 Cisco SAN-OS Release 3.0(3) よりも前のリリースでは、ネットワーク内のスイッチ上に合計で最大 10,000 のゾーン メンバーしか設定できません。Cisco SAN-OS Release 3.0(3) 以降のリリースでは、ネットワーク内のスイッチ上に合計で最大 20,000 のゾーン メンバーを設定できます。1 つのゾーン メンバーが 2 つのゾーンに存在する場合は、2 回カウントされます。「データベース マージに関する注意事項」を参照してください。

ここでは、IVR ゾーンと IVR ゾーン セットの設定方法について説明します。内容は次のとおりです。

「IVR ゾーンの概要」

「IVR ゾーンと IVR ゾーン セットの設定」

「ゾーン セットのアクティブ化および force オプションの使用の概要」

「IVR フル ゾーン データベースの回復」

「IVR フル トポロジの回復」

「IVR ゾーン分割における LUN の概要」

「IVR ゾーン分割における LUN の設定」

「IVR ゾーンでの QoS の概要」

「IVR ゾーンでの QoS の設定」

「IVR ゾーン データベースの削除」

「IVR ゾーン データベースの削除」

「読み取り専用ゾーン分割を使用した IVR の設定」

「システム イメージ ダウンロードの考慮事項」

IVR ゾーンの概要

表 29-3 は、IVR ゾーンとゾーンの主な違いをまとめたものです。

 

表 29-3 IVR ゾーンとゾーンの主な相違点

IVR ゾーン
ゾーン

IVR ゾーン メンバーシップは、VSAN と pWWN の組み合わせを使用して指定します。

ゾーン メンバーシップは、pWWN、ファブリック WWN、sWWN、または AFID を使用して指定します。

デフォルト ゾーン ポリシーは常に deny です(変更不可)。

デフォルト ゾーン ポリシーは deny です(変更可能)。

IVR ゾーンの自動作成

図 29-14 は、4 つのメンバーで構成された IVR ゾーンを示しています。pwwn1 と pwwn2 が通信できるようにするには、これらのメンバーが VSAN 1 と VSAN 2 で同じゾーンに属している必要があります。同じゾーンに属していない場合は、ハード ゾーン分割 ACL エントリによって、pwwn1 と pwwn2 の通信が禁止されます。

アクティブ IVR ゾーンで指定されたエッジ VSAN ごとに、アクティブ IVR ゾーンに対応するゾーンが自動的に作成されます。IVR ゾーン内のすべての pWWN が、各 VSAN 内のゾーンのメンバーです。

図 29-14 IVR ゾーンのアクティベーション時のゾーン作成

 

IVR ゾーン セットがアクティブになると、IVR プロセスによって自動的にゾーンが作成されます。作成されたゾーンはフル ゾーン セット データベースに格納されないため、スイッチを再起動するか、新規ゾーン セットがアクティブになると失われます。IVR 機能がこれらのイベントをモニタして、新規ゾーン セットがアクティブになると、アクティブ IVR ゾーン セット設定に対応するゾーンを追加します。ゾーン セットと同様に、IVR ゾーン セットも中断することなくアクティブになります。


) pwwn1 と pwwn2 が現在の IVR ゾーン セットと新規 IVR ゾーン セット内の IVR ゾーンに含まれている場合は、新規 IVR ゾーン セットがアクティブになっても、これらの間のトラフィックは中断されません。


IVR ゾーンと IVR ゾーン セットの名前は、64 文字までの英数字に制限されています。


注意 Cisco SAN-OS Release 3.0(3) よりも前のリリースでは、ネットワーク内のスイッチ上に合計で最大 2000 の IVR ゾーンと 32 の IVR ゾーン メンバーしか設定できません。Cisco SAN-OS Release 3.0(3) では、ネットワーク内のスイッチ上に合計で最大 8000 の IVR ゾーンと 32 の IVR ゾーン メンバーが設定できます。「データベース マージに関する注意事項」を参照してください。

IVR ゾーンと IVR ゾーン セットの設定

Fabric Manager を使用して IVR ゾーンと IVR ゾーン セットを作成するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 [Zone] > [IVR] > [Edit Local Full Zone Database] を選択します。

選択した VSAN に関する [Edit Local Full Zone Database] ダイアログボックスが表示されます(図 29-15 を参照)。

図 29-15 [Edit IVR Local Full Zone Database] ダイアログボックス

 

ゾーン メンバーシップ情報を表示する場合は、[Members] カラムを右クリックして、ポップアップ メニューで現在の行、またはすべての行の [Show Details] をクリックします。

ステップ 2 左側ペインの [Zones] をクリックし、[Insert] アイコンをクリックして、ゾーンを作成します。

図 29-16 に示す [Create IVR Zone] ダイアログボックスが表示されます。

図 29-16 [Create IVR Zone] ダイアログボックス

 

ステップ 3 IVR ゾーン名を入力します。

ステップ 4 次のチェックボックスのうち 1 つをオンにします。

a. [Read Only]:このゾーンでは読み込みを許可しますが、書き込みは拒否します。

b. [Permit QoS traffic with Priority]:ドロップダウン メニューでプライオリティを設定します。

ステップ 5 [OK] をクリックして IVR ゾーンを作成します。

ステップ 6 このゾーンにメンバーを追加するには、[Fabric] ペインから追加するメンバーを選択して(図 29-17 を参照)、[Add to Zone] をクリックします。

図 29-17 [Edit IVR Local Full Zone Database] ダイアログボックス

 

ステップ 7 または、メンバーを追加するゾーンをクリックし、[Insert] アイコンをクリックします。

図 29-18 に示す [Add Member to Zone] ダイアログボックスが表示されます。

図 29-18 [Add Member to IVR Zone] ダイアログボックス

 

ステップ 8 ゾーン セットを追加する場合は、新しいゾーン セットを選択し、[Activate] をクリックします。

図 29-19 に示す [Save Configuration] ダイアログボックスが表示されます。

図 29-19 [Save Configuration] ダイアログボックス

 

ステップ 9 [Save Running to Startup Configuration] チェックボックスをオンにして、すべての変更をスタートアップ コンフィギュレーションに保存します。

ステップ 10 [Continue Activation] をクリックして、ゾーン セットをアクティブにします。


) 論理ビューには、プレフィックス IVRZ で始まるゾーン名、および nozoneset という名前のゾーン セットが表示されることがあります。プレフィックスが IVRZ のゾーンは、標準アクティブ ゾーンに付加される IVR ゾーンです。アクティブ IVR ゾーンには、自動的にプレフィックスの IVRZ が付加されます。同様に、VSAN で使用可能なアクティブ ゾーン セットが存在しない場合と ivrZonesetActivateForce フラグがスイッチ上でイネーブルになっている場合は、nozoneset という名前のゾーン セットが、自動的に作成された IVR アクティブ ゾーン セットです。

server.properties ファイルで、プロパティの zone.ignoreIVRZones を [true] または [false] に設定することによって、標準アクティブ ゾーンとしての IVR ゾーンの表示/非表示を切り替えることができます。server.properties ファイルの詳細については、「Fabric Manager Server プロパティ ファイル」を参照してください。



) プレフィックスが IVRZ のゾーンまたは no zonset という名前のゾーン セットは作成しないでください。これらの名前は、IVR ゾーンを識別するためにシステムで使用されます。


ステップ 11 [Information] ペインのリストで新しいゾーンまたはゾーン セットを選択して、[Distribute] をクリックします。


 

ゾーン セットのアクティブ化および force オプションの使用の概要

作成して設定したゾーン セットは、アクティブにする必要があります。IVR ゾーン セットをアクティブにすると、自動的に、各エッジ VSAN の標準アクティブ ゾーン セットに IVR ゾーンが追加されます。VSAN にアクティブ ゾーン セットが存在しない場合、IVR は force オプションを使用して IVR ゾーン セットをアクティブにすることしかできません。このとき、「nozoneset」という名前のアクティブ ゾーン セットが作成され、そのアクティブ ゾーン セットに IVR ゾーンが追加されます。


注意 VSAN 内の標準アクティブ ゾーン セットを非アクティブにすると、IVR ゾーン セットも非アクティブになります。これは、標準アクティブ ゾーン セット内の IVR ゾーンと、スイッチとの間でやり取りされるすべての IVR トラフィックが停止するために起こります。IVR ゾーン セットを再アクティブ化するには、標準ゾーン セットを再アクティブ化する必要があります。


) 同じファブリック内で IVR と iSLB がイネーブルになっている場合は、ファブリック内の少なくとも 1 つのスイッチで両方の機能をイネーブルにする必要があります。ゾーン分割関連の設定またはアクティブ化の操作(通常のゾーン、IVR ゾーン、または iSLB ゾーンに対して)は、このスイッチ上で実行する必要があります。そうしなければ、ファブリック内のトラフィックが中断される可能性があります。


IVR ゾーン セットをアクティブにするには、force activate オプションも使用できます。 表 29-4 に、force activate オプションを使用する場合と使用しない場合の各種シナリオを示します。

 

表 29-4 Force Activate オプションを使用する場合と使用しない場合の IVR シナリオ。

ケース
デフォルト ゾーン ポリシー
IVR ゾーンをアクティブにする前のアクティブ ゾーン セット
Force Activate オプションを使用するか
IVR ゾーン セットのアクティベーション ステータス
アクティブ IVR ゾーンが作成されたか
トラフィックが中断する可能性があるか

1

Deny

アクティブ ゾーンセットが存在しない

No

Failure

No

No

2

Yes

Success

Yes

No

31

Deny

アクティブ ゾーンセットが存在する

No/Yes

Success

Yes

No

4

Permit

アクティブ ゾーンセットが存在しない
または
アクティブ ゾーンセットが存在する

No

Failure

No

No

5

Yes

Success

Yes

Yes

1.ケース 3 のシナリオを使用することをお勧めします。


注意 IVR ゾーン セットのアクティブ化の force activate オプションを使用する場合、IVR に関与していないデバイスについても、トラフィックが中断する可能性があります。たとえば、設定にアクティブ ゾーン セットが含まれておらず、デフォルト ゾーン ポリシーが permit の場合は、IVR ゾーン セットのアクティベーションが失敗します。ただし、force activate オプションを使用すれば、このような場合にも IVR ゾーン セットのアクティブ化は成功します。各 IVR ゾーンに対応するエッジ VSAN 上にゾーンが作成されるので、デフォルトのゾーン ポリシーが permit であるエッジ VSAN では、トラフィックが中断される可能性があります。

Fabric Manager を使用して既存の IVR ゾーン セットをアクティブまたは非アクティブにするには、次の手順を実行します。


ステップ 1 図 29-20 に示すとおり、[Zone] をクリックして、[Edit Local Full Zone Database] を選択します。

図 29-20 [Zone] メニュー

 

図 29-21 に示す [Edit Local Full Zone Database] ダイアログボックスが表示されます。

図 29-21 [Edit Local Full Zone Database] ダイアログボックス

 

ステップ 2 [Zoneset] フォルダを選択し、[Activate] をクリックしてゾーン セットをアクティブにするか(図 29-21 を参照)、または [Deactivate] をクリックしてゾーン セットを非アクティブにします。

図 29-22 に示す [Save Configuration] ダイアログボックスが表示されます。

図 29-22 新しいゾーン セット用の設定保存オプション

 

ステップ 3 オプションで、[Save Running to Configuration] チェックボックスの 1 つをオンにして、これらの変更をスタートアップ コンフィギュレーションに保存します(図 29-22 を参照)。

ステップ 4 ゾーン セットをアクティブにするには、[Continue Activation] をクリックします(図 29-22 を参照)。ゾーン セットを非アクティブにする場合は、[Cancel] をクリックします。


) フル ゾーン セットが変更された結果、アクティブ ゾーン セットとフル ゾーン セットの間に相違が生じた場合は、Edit Zone 内のアクティブ ゾーン セットが太字で表示されます。ゾーン セットがアクティブになると、太字が解除されます。



 

IVR フル ゾーン データベースの回復

IVR ゾーン データベースを回復するには、別のスイッチから IVR フル ゾーン データベースをコピーします。

Fabric Manager を使用して IVR ゾーン データベースを回復するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 [Zone] > [IVR] > [Edit Local Full Zone Database] を選択します。

[Edit IVR Local Full Zone Database] ダイアログボックスが表示されます。

ステップ 2 [Edit] > [Copy Full Zone Database] を選択します。

図 29-23 に示す [Copy Full Zone Database] ダイアログボックスが表示されます。

図 29-23 [Copy Full Zone Database] ダイアログボックス

 

ステップ 3 コピーする IVR データベースのタイプに応じて、[Active] または [Full] を選択します。

ステップ 4 ドロップダウン リストで、情報のコピー元のスイッチを選択します。

ステップ 5 ドロップダウン リストでコピー先のスイッチを選択します。

ステップ 6 [Copy] をクリックしてデータベースをコピーします。


 

IVR フル トポロジの回復

トポロジを回復するには、アクティブ ゾーン データベースまたはフル ゾーン データベースからコピーします。

Fabric Manager を使用してゾーン トポロジを回復するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 [Zone] > [IVR] > [Edit Local Full Zone Database] を選択します。

[Edit IVR Local Full Zone Database] ダイアログボックスが表示されます。

ステップ 2 [Edit] > [Copy Full Topology] を選択します。

図 29-24 に示す [Copy Full Topology] ダイアログボックスが表示されます。

図 29-24 [Copy Full Topology] ダイアログボックス

 

ステップ 3 コピーする IVR データベースのタイプに応じて、[Active] または [Full] を選択します。

ステップ 4 ドロップダウン リストで、情報のコピー元のスイッチを選択します。

ステップ 5 ドロップダウン リストでコピー先のスイッチを選択します。

ステップ 6 [Copy] をクリックしてトポロジをコピーします。


 

IVR ゾーン分割における LUN の概要

LUN ゾーン分割は、アクティブな IVR のメンバー間で使用できます。サービスを設定するには、ゾーン分割インターフェイスを使用して、関連するすべてのエッジ VSAN において必要な IVR ゾーン メンバー間で LUN ゾーンを作成してアクティブにするか、または IVR によって直接サポートされている LUN ゾーン分割を使用します。LUN ゾーン分割の利点の詳細については、「LUN ゾーン分割の概要」を参照してください。

IVR ゾーン分割における LUN の設定

LUN のゾーン分割は、IVR ゾーン セットのセットアップで設定できます。

IVR ゾーン分割 LUN を設定するには、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』を参照してください。

IVR ゾーンでの QoS の概要

IVR ゾーンの QoS 属性を設定できます。デフォルトの QoS 属性の設定値は low です。

IVR ゾーンでの QoS の設定

Fabric Manager を使用して IVR ゾーンの QoS を設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 [Zone] > [Edit Local Full Zone Database] を選択します。

選択した VSAN に関する [Edit Local Full Zone Database] ダイアログボックスが表示されます。

ステップ 2 [Zones] またはゾーン セットを選択します。

ステップ 3 [QoS] チェックボックスをオンにして、QoS プライオリティを設定します。

ステップ 4 [Activate] をクリックして変更を行います。


 


) 他の QoS 属性が設定されている場合は、もっとも高い設定値が優先されます。


IVR ゾーンおよび IVR ゾーン セットの名前の変更

IVR ゾーンおよび IVR ゾーン セットの名前を変更できます。

Fabric Manager を使用して IVR ゾーンと IVR ゾーン セットの名前を変更するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 [Zone] > [Edit Local Full Zone Database] を選択します。

選択した VSAN に関する [Edit Local Full Zone Database] ダイアログボックスが表示されます。

ステップ 2 左側のペインでゾーンまたはゾーン セットをクリックします。

ステップ 3 [Edit] > [Rename] を選択します。

ゾーンまたはゾーン セット名の周囲にエディット ボックスが表示されます。

ステップ 4 新しい名前を入力します。

ステップ 5 [Activate] または [Commit Changes] をクリックします。


 

IVR ゾーン データベースの削除

ゾーン セットを削除すると、設定されたゾーン データベースだけが消去され、アクティブ ゾーン データベースは消去されません。

IVR ゾーン データベースを削除するには、『 Cisco MDS 9000 CLI Configuration Guide 』を参照してください。

読み取り専用ゾーン分割を使用した IVR の設定

読み取り専用ゾーン分割(LUN を使用する場合としない場合がある)は、アクティブな IVR ゾーンのメンバー間で使用できます。このサービスを設定するには、ゾーン分割インターフェイスを使用して、関連するすべてのエッジ VSAN 上で必要な IVR ゾーン メンバー間の読み取り専用ゾーンを作成してアクティブにする必要があります。


) 読み取り専用ゾーン分割は、IVR ゾーン セットのセットアップ時には設定できません。


システム イメージ ダウンロードの考慮事項

Cisco SAN-OS Release 3.0(3) では、8000 の IVR ゾーンと 20,000 の IVR ゾーン メンバーを設定できます。Cisco SAN-OS Release 3.0(3) よりも前のリリースにダウングレードする場合は、IVR ゾーン数を 2,000 以下に、IVR ゾーン メンバーを 10,000 以下にする必要があります。

データベース マージに関する注意事項

データベースのマージとは、コンフィギュレーション データベースとアクティブ データベース内のスタティック(学習されていない)エントリの統合を指します。概念の詳細については、「CFS マージのサポート」を参照してください。

2 つの IVR ファブリックをマージする場合は、次の条件に注意してください。

2 つのファブリックの設定が異なる場合でも IVR 設定はマージされます。

2 つのマージされたファブリックに異なるゾーンが存在する場合は、それぞれのファブリック内のゾーンが適切な名前で配信ゾーン セットにコピーされます(図 29-25 を参照)。

図 29-25 ファブリック マージの結果

 

Cisco MDS スイッチごとに IVR 設定を変えることができます。

トラフィックの中断を避けるため、マージは幅広い方法で行われることに留意してください。マージ後、設定はこのマージに関連する 2 つのスイッチに存在する設定を結合したものとなります。

両方のファブリックの設定が異なる場合でも設定はマージされます。

ゾーンとゾーン セットの結合は、マージされたゾーンとゾーン セットを取得するために使用されます。2 つのファブリック内に異なるゾーンが存在する場合は、それぞれのゾーンが適切な名前でゾーン セットにコピーされるため、両方のゾーンが共存できます。

マージされたトポロジには、両方のファブリックのトポロジ エントリを結合したものが格納されます。

マージするデータベースに最大許容数を超えるトポロジ エントリが含まれている場合は、マージが失敗します。

2 つのファブリック全体の VSAN 数は 128 以下にする必要があります。


) VSAN ID は同じだが AFID が異なる VSAN は 2 つの異なる VSAN としてカウントされます。


2 つのファブリック全体の IVR 対応スイッチ数は 128 以下にする必要があります。

2 つのファブリック全体のゾーン メンバー数は 10,000 以下にする必要があります。Cisco SAN-OS Release 3.0(3) 以降では、2 つのファブリック全体のゾーン メンバー数を 20,000 以下にする必要があります。1 つのゾーン メンバーが 2 つのゾーンに存在する場合は、2 回カウントされます。


) ファブリック内の一部のスイッチだけで Cisco SAN-OS Release 3.0(3) 以降が稼働しており、そのゾーン メンバーの数が 10,000 を超えている場合、ファブリック内でゾーン メンバーの数を減らすか、両方のファブリックのすべてのスイッチを Cisco SAN-OS Release 3.0(3) 以降にアップグレードする必要があります。


2 つのファブリック全体のゾーン数は 2,000 以下にする必要があります。Cisco SAN-OS Release 3.0(3) 以降では、2 つのファブリック全体のゾーン数を 8,000 以下にする必要があります。


) ファブリック内の一部のスイッチだけが Cisco SAN-OS Release 3.0(3) 以降を実行しており、そのゾーン数が 2,000 を超えている場合は、ファブリック内のゾーン数を減らすか、両方のファブリックのすべてのスイッチを Cisco SAN-OS Release 3.0(3) 以降にアップグレードする必要があります。


2 つのファブリック全体のゾーン セット数は 32 以下にする必要があります。

表 29-5 に、異なった条件のもとでの 2 つの IVR 対応ファブリックの CFS マージの結果を示します。

 

表 29-5 2 つの IVR 対応ファブリックのマージ結果

IVR ファブリック 1
IVR ファブリック 2
マージ後

NAT イネーブル

NAT ディセーブル

マージが成功し、NAT がイネーブルになる

自動モード オン

自動モード オフ

マージは成功し、auto モード オン

AFID データベースの矛盾

マージが失敗する

IVR ゾーン セット データベースの矛盾

矛盾を解決するために作成された新しいゾーンでマージが成功する

結合設定が上限(ゾーンまたは VSAN の最大数など)を超過する

マージが失敗する

サービス グループ 1

サービス グループ 2

結合されたサービス グループでマージが成功する

矛盾のあるユーザ設定 VSAN トポロジ設定

マージが失敗する

矛盾のないユーザ設定 VSAN トポロジ設定

マージが成功する


注意 この条件に従わない場合は、マージが失敗します。次の配信がデータベースとファブリック内のアクティベーション ステートを強制的に同期化します。

データベース マージ障害の解決

マージ障害が発生した場合、次のコマンドを使用してエラー状況を表示します。

show ivr merge status

show cfs merge status name ivr

show logging last lines (表示結果で MERGE 障害を調べます)

show コマンド出力に示される障害に応じて、次のことが実行できます。

スイッチが複数の Cisco SAN-OS リリースで稼働しているファブリック内で最大設定制限を超過したことがその障害の原因である場合は、古いリリースで稼働しているスイッチをアップグレードするか、より新しいリリースで稼働しているスイッチの IVR ゾーンおよび IVR ゾーン メンバーの数を古いリリースの制限まで減らします(「IVR 制限のサマリー」を参照)。

すべてのスイッチが同じ Cisco SAN-OS リリースで稼働しているファブリック内で最大制限を超過したことがその障害の原因である場合は、正しく設定されたスイッチを確認し、CFS コミットを行って IVR 設定を配信します(「デフォルト AFID の設定」および「IVR 制限のサマリー」を参照)。

他の障害については、正しい設定のスイッチでマージ障害を引き起こすエラーを解決し、CFS コミットを行って IVR 設定を配信します(「個別の AFID の設定」を参照)。

CFS コミットが正常終了すると、マージも成功します。

デフォルト設定

表 29-6 に、IVR パラメータのデフォルト設定を示します。

 

表 29-6 デフォルト IVR パラメータ

パラメータ
デフォルト

IVR の機能

ディセーブル

IVR VSAN

仮想ドメインへの追加なし

IVR NAT

ディセーブル

IVR ゾーンの QoS

Low

設定配信

ディセーブル