Cisco MDS 9000 ファミリ Fabric Manager コンフィギュレーション ガイド Release 3.x Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(3) ~ 3.3(3) Cisco MDS 9000 FabricWare Release 2.x
ハイ アベイラビリティの設定
ハイ アベイラビリティの設定
発行日;2013/09/18 | 英語版ドキュメント(2009/04/06 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 39MB) | フィードバック

目次

ハイ アベイラビリティの設定

ハイ アベイラビリティについて

スイッチオーバー メカニズム

HA スイッチオーバーの特長

スイッチオーバーの開始

スイッチオーバーの注意事項

プロセスの再開

スーパーバイザ モジュールの同期

ハイ アベイラビリティの設定

Cisco MDS 9500 シリーズ マルチレイヤ ディレクタは、アプリケーションの再始動とスーパーバイザのスムーズな切り替え機能をサポートします。スイッチは、冗長ハードウェア コンポーネントおよびハイ アベイラビリティ ソフトウェア フレームワークによって、システム障害から保護されます。

この章は、次の項で構成されています。

「ハイ アベイラビリティについて」

「スイッチオーバー メカニズム」

「スイッチオーバーの注意事項」

「プロセスの再開」

「スーパーバイザ モジュールの同期」

ハイ アベイラビリティについて

ハイ アベイラビリティ(HA)ソフトウェア フレームワークの内容は、次のとおりです。

スムーズなソフトウェア アップグレード機能を保証します。「ソフトウェア イメージ」を参照してください。

デュアル スーパーバイザ モジュールを使用することによって、スーパーバイザ モジュール障害に対して冗長性を提供します。

同一のスーパーバイザ モジュールで障害が発生したプロセスをスムーズに再開させます。スーパーバイザ モジュール上およびスイッチング モジュール上で稼働しているサービスは、設定で定義された HA ポリシーをトラッキングして、このポリシーに基づいてアクションを実行します この機能は、Cisco MDS 9200 シリーズと Cisco MDS 9100 シリーズのスイッチでも利用できます。

PortChannel(ポート集約)機能を使用してリンク障害から保護します。この機能は、Cisco MDS 9200 シリーズおよび Cisco MDS 9100 シリーズでも使用可能です。「PortChannel の設定」を参照してください。

仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)を使用して冗長性を管理します。この機能は、Cisco MDS 9200 シリーズおよび Cisco MDS 9100 シリーズでも使用可能です。

「Virtual Router Redundancy Protocol」 を参照してください。

アクティブ スーパーバイザが故障した場合にスイッチオーバーを提供します。スタンバイ スーパーバイザが存在する場合は、ストレージまたはホスト トラフィックを中断することなく、そのスーパーバイザに切り替わります。

Cisco MDS 9500 シリーズのディレクタでは、スロット 5 と 6(Cisco MDS 9509 と 9506 スイッチ)またはスロット 7 と 8(Cisco MDS 9513 スイッチ)に 2 つのスーパーバイザ モジュール(sup-1 および sup-2)が搭載されています。スイッチの電源が投入され、2 つのスーパーバイザ モジュールが存在する場合、最初に起動するスーパーバイザ モジュールがアクティブ モードを開始し、2 番めに起動するスーパーバイザ モジュールはスタンバイ モードを開始します。両方のスーパーバイザ モジュールが同時に起動する場合、sup-1 がアクティブになります。スタンバイ スーパーバイザ モジュールは、アクティブなスーパーバイザ モジュールを常に監視します。アクティブなスーパーバイザ モジュールに障害が発生すると、ユーザ トラフィックに影響を与えることなくスタンバイ スーパーバイザ モジュールに切り替わります。


) ハイ アベイラビリティを維持するには、同じネットワークまたは仮想 LAN にアクティブおよびスタンバイ両方のスーパーバイザのイーサネット ポートを接続する必要があります。アクティブ スーパーバイザは、これらのイーサネット接続で使用される 1 つの IP アドレスを所持します。スイッチオーバーでは、新しくアクティブになったスーパーバイザがこの IP アドレスを継承します。


スイッチオーバー メカニズム

スイッチオーバーは、次のどちらかのメカニズムによって発生します。

アクティブ スーパーバイザ モジュールで障害が発生し、スタンバイ スーパーバイザ モジュールが自動的に処理を引き継ぎます。

アクティブ スーパーバイザ モジュールからスタンバイ スーパーバイザ モジュールへのスイッチオーバーをユーザが手動で起動します。

スイッチオーバー プロセスが開始すると、安定したスタンバイ スーパーバイザ モジュールを利用できるまで、同一のスイッチで別のスイッチオーバー プロセスを開始できません。


注意 スタンバイ スーパーバイザ モジュールが安定した状態でない場合(ha-standby)、スイッチオーバーが実行されません。

HA スイッチオーバーの特長

HA スイッチオーバーには次のような特性があります。

制御トラフィックが影響を受けないため、ステートフル(中断なし)です。

スイッチング モジュールが影響を受けないため、データ トラフィックを中断しません。

スイッチング モジュールがリセットされません。

スイッチオーバーの開始

アクティブ スーパーバイザ モジュールからスタンバイ スーパーバイザ モジュールへのスイッチオーバーを手動で開始するには、Device Manager を使用してアクティブ スーパーバイザ モジュールをリセットします。スイッチオーバー プロセスが開始すると、安定したスタンバイ スーパーバイザ モジュールを利用できるまで、同一のスイッチで別のスイッチオーバー プロセスを開始できません。

Device Manager を使用してスイッチオーバーを実行するには、次の手順に従います。


ステップ 1 [Physical] > [Modules] をクリックして複数のモジュールが存在することを確認することによって、HA スイッチオーバーが可能であることを確認します。

図 17-1 に示す画面が表示されます。

図 17-1 現在のスーパーバイザを示しているモジュール画面

 

ステップ 2 メイン Device Manager 画面で、[Admin] > [Reset Switch] をクリックします。

図 17-2 リセット スイッチ ダイアログボックス

 

ステップ 3 [Switch to Standby] をクリックします。


 

スイッチオーバーの注意事項

スイッチオーバーを実行する際は、次の注意事項を確認してください。

スイッチオーバーを手動で開始すると、システム メッセージにより 2 つのスーパーバイザ モジュールが存在することが示されます。

スイッチオーバーは、2 つのスーパーバイザ モジュールがスイッチ内で動作している場合に限って実行できます。

シャーシ内のモジュールは、設計どおりに動作しています。

プロセスの再開

Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチでは、プロセス再起動によりハイ アベイラビリティ機能が提供されます。プロセス レベルの障害がシステム レベルの障害を発生させる原因にならないようにします。また、障害が発生したプロセスの自動的な再起動も行います。維持に必要なこのプロセスは、スイッチの内部にあるインフラストラクチャで機能します。

「システム プロセスの表示」を参照してください。

スーパーバイザ モジュールの同期

アクティブ スーパーバイザ モジュールによって、稼働中のイメージがスタンバイ スーパーバイザモジュールに自動的に同期化されます。ブート変数は、このプロセス中に同期化されます。

スタンバイ スーパーバイザ モジュールは、アクティブ スーパーバイザ モジュールで稼働中のイメージを使ってそのイメージを自動的に同期化させます。

「モジュールの交換」を参照してください。

次の条件によって、自動同期化が可能かどうかを判断できます。

1 つのスーパーバイザ モジュールの内部ステートが Active with HA standby で、もう一方のスーパーバイザ モジュールの内部ステートが HA-standby の場合は、スイッチは操作上 HA であり、自動同期化を実行できます。

片方のスーパーバイザ モジュールの内部ステートが none の場合は、スイッチは自動同期化を実行できません。

表 17-1 に、冗長ステートの取り得る値を示します。

 

表 17-1 冗長ステート

ステート
説明

Not present

スーパーバイザ モジュールが存在しないか、シャーシに装着されていません。

Initializing

診断に合格し、コンフィギュレーションをダウンロード中です。

Active

アクティブ スーパーバイザ モジュールであり、スイッチを設定できる状態です。

Standby

スイッチオーバーが可能です。

Failed

スイッチが初期化でスーパーバイザ モジュールの障害を検出して、モジュールの電源の切断と再投入が 3 回自動試行されます。3 回の試行の後に、失敗したステートを表示し続けます。

Offline

スーパーバイザ モジュールがデバッグのため意図的にシャットダウンされました。

At BIOS

スイッチがスーパーバイザへの接続を確立し、スーパーバイザ モジュールが診断を実行しています。

Unknown

スイッチが無効なステートにあります。このステートが続く場合は、TAC に連絡してください。

表 17-2 に、スーパーバイザ モジュール ステートの取り得る値を示します。

 

表 17-2 スーパーバイザ ステート

ステート
説明

Active

スイッチ内のアクティブなスーパーバイザ モジュールの構成準備ができました。

HA standby

スイッチオーバーが可能です。

Offline

デバッグのため、スイッチが意図的にシャットダウンされます。

Unknown

スイッチが無効なステートにあり、TAC へ連絡してサポートを依頼する必要があります。

表 17-3 に、内部冗長ステートの取り得る値を示します。

 

表 17-3 内部ステート

ステート
説明

HA standby

スタンバイ スーパーバイザ モジュールの HA スイッチオーバー メカニズムが有効です(「HA スイッチオーバーの特長」を参照)。

Active with no standby

スイッチオーバーが可能です。

Active with HA standby

スイッチ内のアクティブなスーパーバイザ モジュールの構成準備ができました。スタンバイ モジュールは、HA-standby ステートです。

Shutting down

スイッチがシャットダウンされています。

HA switchover in progress

スイッチが HA スイッチオーバー メカニズムに切り替わっている最中です。

Offline

デバッグのため、スイッチが意図的にシャットダウンされます。

HA synchronization in progress

スタンバイ スーパーバイザ モジュールが、アクティブ スーパーバイザ モジュールとステートを同期させています。

Standby(Failed)

スタンバイ スーパーバイザ モジュールが機能していません。

Active with failed standby

アクティブ スーパーバイザ モジュールであり、2 番めのスーパーバイザ モジュールがありますが、機能していません。

Other

スイッチがトランジェント ステートにあります。このステートが続く場合は、TAC に連絡してください。