Cisco MDS 9000 ファミリ Fabric Manager コンフィギュレーション ガイド Release 3.x Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(3) ~ 3.3(3) Cisco MDS 9000 FabricWare Release 2.x
ファイバ チャネル ルーティング サービスおよびプロトコルの設定
ファイバ チャネル ルーティング サービスおよびプロトコルの設定
発行日;2013/09/18 | 英語版ドキュメント(2009/04/06 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 39MB) | フィードバック

目次

ファイバ チャネル ルーティング サービスおよびプロトコルの設定

FSPF の概要

FSPF の例

フォールト トレラント ファブリック

冗長リンク

PortChannel および FSPF リンクのフェールオーバー シナリオ

FSPF のグローバル設定

SPF 計算ホールド タイムの概要

Link State Records の概要

VSAN での FSPF の設定

FSPF のデフォルト設定へのリセット

FSPF のイネーブル化またはディセーブル化

FSPF インターフェイスの設定

FSPF リンク コストの概要

FSPF リンク コストの設定

ハロー タイム インターバルの概要

ハロー タイム インターバルの設定

デッド タイム インターバルの概要

デッド タイム インターバルの設定

再送信インターバルの概要

再送信インターバルの設定

インターフェイス単位での FSPF のディセーブル化

特定のインターフェイスに対する FSPF のディセーブル化

FSPF データベースの表示

FSPF 統計情報の表示

FSPF ルート

ファイバ チャネル ルートの概要

ファイバ チャネル ルートの設定

ブロードキャストおよびマルチキャストルーティングの概要

マルチキャスト ルート スイッチの概要

マルチキャスト ルート スイッチの設定

順序どおりの配信

ネットワーク フレーム順序の再設定の概要

PortChannel フレーム順序の再設定の概要

順序どおりの配信のイネーブル化の概要

順序どおりの配信のグローバルなイネーブル化

特定の VSAN に対する順序どおりの配信のイネーブル化

ドロップ遅延時間の設定

デフォルト設定

ファイバ チャネル ルーティング サービスおよびプロトコルの設定

Fabric Shortest Path First(FSPF)は、ファイバ チャネル ファブリックで使用される標準パス選択プロトコルです。FSPF 機能は、どのファイバ チャネル スイッチでも、デフォルトでイネーブルになっています。特殊な考慮事項を必要とする設定を除き、FSPF サービスを設定する必要はありません。FSPF はファブリック内の任意の 2 つのスイッチ間の最適パスを自動的に計算します。具体的に、FSPF は次の目的で使用されます。

任意の 2 つのスイッチ間の最短かつ最速のパスを確立して、ファブリック内のルートを動的に計算します。

指定されたパスに障害が発生した場合に、代替パスを選択します。FSPF は複数のパスをサポートし、障害リンクを迂回する代替パスを自動的に計算します。同等な 2 つのパスが使用可能な場合は、推奨ルートが提供されます。

この章では、ファイバ チャネル ルーティング サービスおよびプロトコルの詳細について説明します。内容は次のとおりです。

「FSPF の概要」

「FSPF のグローバル設定」

「FSPF インターフェイスの設定」

「FSPF ルート」

「順序どおりの配信」

「デフォルト設定」

FSPF の概要

FSPF は、ファイバ チャネル ネットワーク内でのルーティング用として、T11 委員会によって現在標準化されているプロトコルです。FSPF プロトコルには、次の特性および特徴があります。

複数パスのルーティングをサポートします。

パス ステータスはリンク ステート プロトコルによって決まります。

ドメイン ID だけに基づいて、ホップ単位ルーティングを行います。

FSPF が稼働するポートは E ポートまたは TE ポートに限られていて、トポロジはループ フリーです。

VSAN 単位で稼働します。ファブリック内の各 VSAN では、この VSAN に設定されたスイッチとの接続が保証されます。

トポロジ データベースを使用して、ファブリック内のすべてのスイッチのリンク ステートを追跡し、各リンクにコストを対応付けます。

トポロジが変更された場合、迅速な再コンバージェンスを保証します。標準ダイクストラ アルゴリズムを使用しますが、より強固で、効率的な増分ダイクストラ アルゴリズムを実行するための静的なダイナミック オプションがあります。VSAN 単位でルートが計算されるため、再コンバージェンス タイムは高速かつ効率的です。

FSPF の例

  1. ここでは、FSPF の利点を示すトポロジおよびアプリケーション例について説明します。

) FSPF 機能は任意のトポロジで使用できます。


フォールト トレラント ファブリック

  1. 図 32-1 に、部分メッシュ トポロジを使用するフォールト トレラント ファブリックを示します。ファブリック内のどの部分でリンク ダウンが発生しても、各スイッチはファブリック内の他のすべてのスイッチと通信できます。同様に、どのスイッチがダウンしても、ファブリックの残りの接続は維持されます。

図 32-1 フォールト トレラント ファブリック

 

たとえば、すべてのリンク速度が等しい場合、FSPF は A ~ C からの 2 つの同等なパス(A-D-C [グリーン] と A-E-C [ブルー])を計算します。

冗長リンク

図 32-1 のトポロジを改良するには、任意のスイッチ ペア間の接続をそれぞれ重複させます。スイッチ ペア間には、リンクを複数設定できます。図 32-2 に、この配置例を示します。Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチは PortChannel 機能をサポートしているため、物理リンクの各ペアは単一の論理リンクとして FSPF プロトコルに認識されます。

物理リンク ペアをバンドルすると、データベース サイズおよびリンク更新頻度が減るため、FSPF の効率が大幅に向上します。物理リンクを集約すると、障害は単一のリンクだけにとどまらず PortChannel 全体に波及します。この設定により、ネットワークの復元力も向上します。PortChannel のリンクに障害が発生しても、ルートは変更されないため、ルーティング ループ、トラフィック消失、またはルート再設定のためのファブリック ダウンタイムが生じるリスクが軽減されます。

図 32-2 冗長リンクを持つフォールト トレラント ファブリック

 

たとえば、すべてのリンクの速度が等しく、PortChannel が存在しない場合、FSPF では A から C への同等パス 4 つ(A1-E-C、A2-E-C、A3-D-C、および A4-D-C)が計算されます。PortChannel が存在する場合、計算されるパスは 2 つに減ります。

PortChannel および FSPF リンクのフェールオーバー シナリオ

SmartBits トラフィック ジェネレータを使用して、図 32-3 に示されたシナリオを評価しました。スイッチ 1 とスイッチ 2 の間に存在する 2 つのリンクは、等コストの ISL リンクまたは PortChannel リンクのどちらかです。トラフィック ジェネレータ 1 からトラフィック ジェネレータ 2 へのフローは、1 つ存在します。次に示す 2 つのシナリオで、このトラフィックを 1 Gbps の速度、100% の利用率という条件でテストしました。

ケーブルを物理的に取り外して、トラフィック リンクをディセーブルにする( 表 32-1 を参照)。

スイッチ 1 またはスイッチ 2 のどちらか一方をシャットダウンする( 表 32-2 を参照)。

図 32-3 トラフィック ジェネレータを使用したフェールオーバー シナリオ

 

 

表 32-1 SmartBits ケーブルの物理的取り外しのシナリオ

PortChannel シナリオ
FSPF シナリオ(等コスト ISL)
スイッチ 1
スイッチ 2
スイッチ 1
スイッチ 2

110 ミリ秒(削除フレーム数は 2 K 以下)

130+ ミリ秒(削除フレーム数は 4 K 以下)

100 ミリ秒(標準の規定に従って信号損失を通知するときのホールド タイム)

 

表 32-2 SmartBits スイッチのシャットダウン シナリオ

PortChannel シナリオ
FSPF シナリオ(等コスト ISL)
スイッチ 1
スイッチ 2
スイッチ 1
スイッチ 2

~ 0 ミリ秒(削除フレーム数は 8 以下)

110 ミリ秒(削除フレーム数は 2 K 以下)

130+ ミリ秒(削除フレーム数は 4 K 以下)

ホールド タイム不要

スイッチ 1 での信号損失

ホールド タイム不要

スイッチ 1 での信号損失

FSPF のグローバル設定

Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチでは、FSPF はデフォルトでイネーブルです。

一部の FSPF 機能は、各 VSAN でグローバルに設定できます。VSAN 全体に機能を設定すると、コマンドごとに VSAN 番号を指定する必要がなくなります。このグローバル設定機能を使用すると、タイプ ミスや、その他の軽微な設定エラーが発生する可能性も低減されます。


) FSPF はデフォルトでイネーブルになっています。通常、これらの高度な機能は設定する必要がありません。



注意 バックボーン リージョンのデフォルトは 0(ゼロ)です。この設定を変更する必要があるのは、デフォルト以外のリージョンを使用する場合だけです。バックボーン リージョンを使用して別のベンダー製品と併用する場合は、これらの製品の設定と互換性が保たれるようにこのデフォルトを変更できます。

この項では、次のトピックについて取り上げます。

「SPF 計算ホールド タイムの概要」

「Link State Records の概要」

「VSAN での FSPF の設定」

「FSPF のデフォルト設定へのリセット」

「FSPF のイネーブル化またはディセーブル化」

SPF 計算ホールド タイムの概要

SPF 計算のホールド タイムは、VSAN での 2 つの連続した SPF 計算間の最小時間に設定されます。これを小さい値に設定すると、VSAN 上のパスの再計算によるファブリックの変更に対して、FSPF の処理が速くなります。SPF 計算のホールド タイムが短いと、スイッチの CPU 時間は長くなります。

Link State Records の概要

ファブリックに新しいスイッチが追加されるたびに、Link State Record(LSR)が近接スイッチに送信されて、ファブリック全体にフラッディングされます。 表 32-3 に、スイッチ応答に関するデフォルト設定を示します。

 

表 32-3 LSR のデフォルト設定

LSR のオプション
デフォルト
説明

ACK インターバル(RxmtInterval)

5 秒

再送信するまで、スイッチが LSR からの ACK を待機する期間

リフレッシュ タイム(LSRefreshTime)

30 分

LSR リフレッシュを送信するまで、スイッチが待機する期間

最大エージング(MaxAge)

60 分

データベースから LSR を削除するまで、スイッチが待機する期間

LSR の最小着信時間は、この VSAN の LSR アップデートの受信間隔です。LSR の最小着信時間よりも前に着信した LSR アップデートは廃棄されます。

LSR 最小間隔は、このスイッチが VSAN 上の LSR アップデートを送信する頻度です。

VSAN での FSPF の設定

Fabric Manager を使用して VSAN 全体に FSPF 機能を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ファブリックを展開し、VSAN を展開してから、FSPF を設定する VSAN に対して [FSPF] を選択します。

[Information] ペインに FSPF 設定が表示されます(図 32-4 を参照)。

図 32-4 FSPF の一般情報

 

ステップ 2 RegionID、 Spf Comp Holdtime 、LSR Min Arrival、および LSR Min Interval の各フィールド値は、VSAN のすべてのインターフェイスに適用されます。ここで、フィールドの値を変更することも、あるいは値が存在しない場合は作成することもできます。

ステップ 3 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

FSPF のデフォルト設定へのリセット

Fabric Manager を使用して FSPF VSAN のグローバル設定を出荷時のデフォルト設定に戻す手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ファブリックを展開し、VSAN を展開してから、FSPF を設定する VSAN に対して [FSPF] を選択します。

[Information] ペインに FSPF 設定が表示されます(図 32-4 を参照)。

ステップ 2 スイッチの [SetToDefault] チェックボックスをオンにします。

ステップ 3 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

FSPF のイネーブル化またはディセーブル化

Fabric Manager を使用して FSPF をイネーブルまたはディセーブルにする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ファブリックを展開し、VSAN を展開してから、FSPF を設定する VSAN に対して [FSPF] を選択します。

[Information] ペインに FSPF 設定が表示されます(図 32-4 を参照)。

ステップ 2 FSPF をイネーブルにする場合は、[Status Admin] ドロップダウン メニューを [up] に設定します。FSPF をディセーブルにする場合は、[down] に設定します。

ステップ 3 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

FSPF インターフェイスの設定

一部の FSPF コマンドはインターフェイス単位で使用できます。次に示す設定手順は、特定の VSAN 内の 1 つのインターフェイスに適用されます。

この項では、次のトピックについて取り上げます。

「FSPF リンク コストの概要」

「FSPF リンク コストの設定」

「ハロー タイム インターバルの概要」

「ハロー タイム インターバルの設定」

「デッド タイム インターバルの概要」

「デッド タイム インターバルの設定」

「再送信インターバルの概要」

「再送信インターバルの設定」

「インターフェイス単位での FSPF のディセーブル化」

「特定のインターフェイスに対する FSPF のディセーブル化」

「FSPF データベースの表示」

「FSPF 統計情報の表示」

FSPF リンク コストの概要

FSPF はファブリック内のすべてのスイッチのリンク ステートを追跡し、データベース内の各リンクにコストを対応付け、コストが最小なパスを選択します。インターフェイスに関連付けられたコストを管理上変更して、FSPF ルート選択を実行できます。コストは、1 ~ 65,535 の整数値で指定できます。1 Gbps のデフォルト コストは 1000 であり、2 Gbps では 500 です。

FSPF リンク コストの設定

Fabric Manager を使用して FSPF リンク コストを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Switches] を展開し、[Interfaces] を展開してから、[FC Physical] を選択します。

[Information] ペインにインターフェイス設定が表示されます。

ステップ 2 [FSPF] タブをクリックします。

[Information] ペインに FSPF インターフェイスの設定が表示されます(図 32-5 を参照)。

図 32-5 ファイバ チャネルの物理 FSPF インターフェイス

 

ステップ 3 スイッチの [Cost] フィールドをダブルクリックして、値を変更します。

ステップ 4 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

ハロー タイム インターバルの概要

FSPF hello タイム インターバルを設定すると、リンク状態を確認するために送信される定期的な hello メッセージの間隔を指定できます。指定できる整数値は 1 ~ 65,535 秒です。


) この値は、ISL の両端のポートで同じでなければなりません。


ハロー タイム インターバルの設定

Fabric Manager を使用して FSPF ハロー タイム インターバルを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Switches] を展開し、[Interfaces] を展開してから、[FC Physical] を選択します。

[Information] ペインにインターフェイス設定が表示されます。

ステップ 2 [FSPF] タブをクリックします。

[Information] ペインに FSPF インターフェイスの設定が表示されます(図 32-5 を参照)。

ステップ 3 スイッチの [Hello Interval] フィールドを変更します。

ステップ 4 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

デッド タイム インターバルの概要

FSPF デッド タイム インターバルを設定すると、hello メッセージを受信しなければならない最大間隔を指定できます。この期間が経過すると、ネイバーは消失したと見なされ、データベースから削除されます。指定できる整数値は 1 ~ 65,535 秒です。


) この値は、ISL の両端のポートで同じでなければなりません。



注意 設定したデッド時間間隔が hello 時間間隔より短い場合、コマンド プロンプトでエラーが報告されます。

デッド タイム インターバルの設定

Fabric Manager を使用して FSPF デッド タイム インターバルを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Switches] を展開し、[Interfaces] を展開してから、[FC Physical] を選択します。

[Information] ペインにインターフェイス設定が表示されます。

ステップ 2 [FSPF] タブをクリックします。

[Information] ペインに FSPF インターフェイスの設定が表示されます(図 32-5 を参照)。

ステップ 3 スイッチの [Dead Interval] フィールドをダブルクリックして、新しい値を入力します。

ステップ 4 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

再送信インターバルの概要

インターフェイス上で未確認応答リンク ステート アップデートを送信するまでの期間を指定します。再送信インターバルを指定する整数値の有効範囲は、1 ~ 65,535 秒です。


) この値は、インターフェイスの両端のスイッチで同じでなければなりません。


再送信インターバルの設定

Fabric Manager を使用して FSPF 再送信タイム インターバルを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Switches] を展開し、[Interfaces] を展開してから、[FC Physical] を選択します。

[Information] ペインにインターフェイス設定が表示されます。

ステップ 2 [FSPF] タブをクリックします。

[Information] ペインに FSPF インターフェイスの設定が表示されます(図 32-5 を参照)。

ステップ 3 [ReTx Interval] フィールドをダブルクリックして、値を入力します。

ステップ 4 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

インターフェイス単位での FSPF のディセーブル化

選択したインターフェイスで FSPF プロトコルをディセーブルにできます。デフォルトでは、FSPF はすべての E ポートおよび TE ポートでイネーブルです。このデフォルト設定をディセーブルにするには、インターフェイスをパッシブに設定します。


) プロトコルを機能させるには、インターフェイスの両端で FSPF をイネーブルにする必要があります。


特定のインターフェイスに対する FSPF のディセーブル化

選択したインターフェイスで FSPF プロトコルをディセーブルにできます。デフォルトでは、FSPF はすべての E ポートおよび TE ポートでイネーブルです。このデフォルト設定をディセーブルにするには、インターフェイスをパッシブに設定します。

Fabric Manager を使用して特定のインターフェイスに対して FSPF をディセーブルにする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Switches] を展開し、[Interfaces] を展開してから、[FC Physical] を選択します。

[Information] ペインにインターフェイス設定が表示されます。

ステップ 2 [FSPF] タブをクリックします。

[Information] ペインに FSPF インターフェイスの設定が表示されます(図 32-5 を参照)。

ステップ 3 スイッチの [Admin Status] ドロップダウン メニューを [down] に設定します。

ステップ 4 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

選択したインターフェイスで FSPF プロトコルをディセーブルにできます。デフォルトでは、FSPF はすべての E ポートおよび TE ポートでイネーブルです。このデフォルト設定をディセーブルにするには、インターフェイスをパッシブに設定します。

FSPF データベースの表示

指定された VSAN の FSPF データベースには、次の情報が格納されています。

LSR タイプ

LSR 所有者のドメイン ID

アドバタイジング ルータのドメイン ID

LSR の経過時間

LSR を示す番号

リンク数

Device Manager を使用して FSPF データベースを表示する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [FC] > [Advanced] > [FSPF] を選択します。

FSPF ダイアログボックスが表示されます(図 32-6 を参照)。

図 32-6 Device Manager の [FSPF] ダイアログボックス

 

ステップ 2 [LSDB LSRs] タブをクリックします。

FSPF データベース情報が表示されます(図 32-7 を参照)。

図 32-7 [LSDB LSRs] タブの FSPF データベース情報

 

ステップ 3 [Close] をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。


 

FSPF 統計情報の表示

Fabric Manager を使用して FSPF の統計情報を表示する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインで、ファブリックを展開し、VSAN を展開してから、[FSPF] を選択します。

[FSPF] 設定ダイアログボックスが表示されます。

ステップ 2 [Statistics] タブをクリックします。

[Information] ペインに FSPF VSAN の統計情報が表示されます(図 32-8 を参照)。

図 32-8 FSPF VSAN の統計情報

 

ステップ 3 [Interface Statistics] タブをクリックします。

[Information] ペインに FSPF インターフェイスの統計情報が表示されます。


 

FSPF ルート

FSPF は、FSPF データベース内のエントリに基づいて、ファブリックを経由するトラフィックをルーティングします。これらのルートは動的に学習させるか、または静的に設定することもできます。

この項では、次のトピックについて取り上げます。

「ファイバ チャネル ルートの概要」

「ファイバ チャネル ルートの設定」

「ブロードキャストおよびマルチキャストルーティングの概要」

「マルチキャスト ルート スイッチの概要」

「マルチキャスト ルート スイッチの設定」

ファイバ チャネル ルートの概要

各ポートは、FC ID に基づいてフレームを転送する転送ロジックを実行します。特定のインターフェイスおよびドメイン用の FC ID を使用することにより、ドメイン ID 1 のスイッチで特定のルート(例:FC ID 111211、ドメイン ID 3)を設定できます(図 32-9 を参照)。

図 32-9 ファイバ チャネルのルート

 


) VSAN 外部では、設定済みスタティック ルートおよび一時停止中のスタティック ルートに対してランタイム チェックは実行されません。


ファイバ チャネル ルートの設定

FSPF をディセーブルにした場合は、ファイバ チャネル ルートを手動で設定できます。

Device Manager を使用してファイバ チャネル ルートを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [FC] > [Advanced] > [Routes] をクリックします。

[FC Static Route Configuration] ダイアログボックスが表示されます(図 32-10 を参照)。

図 32-10 [Fibre Channel Static Route Configuration] ダイアログボックス

 

ステップ 2 [Create] をクリックして、スタティック ルートを作成します。

[Create Route] ダイアログボックスが表示されます(図 32-11 を参照)。

図 32-11 [Create Fibre Channel Route] ダイアログボックス

 

ステップ 3 このルートの設定に使用する VSAN ID を選択します。

ステップ 4 ルートを設定しているデバイスの宛先アドレスおよび宛先マスクを入力します。

ステップ 5 この宛先に到達するために使用するインターフェイスを選択します。

ステップ 6 ネクスト ホップのドメイン ID およびルート メトリックを選択します。

ステップ 7 [local] または [remote] オプション ボタンを選択します。

ステップ 8 これらの変更を保存するには、[Create] をクリックします。変更を保存しないで終了するには、[Close] をクリックします。


 

ブロードキャストおよびマルチキャストルーティングの概要

ファイバ チャネル ファブリック内のブロードキャストおよびマルチキャストは、配信ツリーの概念に基づいて、ファブリック内のすべてのスイッチに到達します。

配信ツリーを計算するためのトポロジ情報は、FSPF によって提供されます。ファイバ チャネルには、VSAN ごとに 256 個のマルチキャスト グループ、および 1 個のブロードキャスト アドレスが定義されます。Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチで使用されるのは、ブロードキャスト ルーティングだけです。デフォルトでは、ルート ノードとして主要スイッチが使用され、VSAN 内でマルチキャスト ルーティングおよびブロードキャスト ルーティング用のループフリー配信ツリーが取得されます。


注意 同じ配信ツリーが得られるようにするために、ファブリック内のすべてのスイッチで同一のマルチキャストおよびブロードキャスト配信ツリー アルゴリズムを実行する必要があります。

他のベンダーのスイッチ(FC-SW3 ガイドラインに準拠)と相互運用するために、SAN-OS ソフトウェアは最も小さなドメイン スイッチをルートとして使用し、interop モードでマルチキャスト ツリーを計算します。

マルチキャスト ルート スイッチの概要

ネイティブ (非 interop)モードでは、主要スイッチがデフォルトのルートとして使用されます。デフォルトを変更する場合は必ず、ファブリック内のすべてのスイッチに同じモードを設定してください。このようにしない場合、マルチキャスト トラフィックにループが発生してフレームが廃棄される問題が発生することがあります。


) 動作モードが、設定されている interop モードと異なる場合があります。interop モードでは常に、最も小さなドメイン スイッチがルートとして使用されます。


マルチキャスト ルート スイッチの設定

Fabric Manager を使用して、マルチキャスト ツリー計算に最も小さなドメイン スイッチを使用する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ファブリックを展開し、VSAN を展開してから、FSPF を設定する VSAN に対して [Advanced] を選択します。

[Information] ペインに、ファイバ チャネルの詳細設定が表示されます。

ステップ 2 [Multicast Root] タブを選択します。

[Information] ペインに、マルチキャスト ルートの設定が表示されます(図 32-12 を参照)。

図 32-12 マルチキャスト ルートの設定

 

ステップ 3 [Config Mode] ドロップダウン メニューを [lowestDomainSwitch] に設定します。

ステップ 4 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

順序どおりの配信

データ フレームの順序どおりの配信(IOD)機能を使用すると、フレームは送信元から送信されたときと同じ順番で宛先に配信されます。

一部のファイバ チャネル プロトコルまたはアプリケーションでは、順序外のフレーム配信を処理できません。このような場合、Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチではフレーム フローのフレーム順序が維持されます。フレームのフローは、Source ID(SID)、Destination ID(DID)、およびオプションとして Originator eXchange ID(OX ID)で識別されます。

IOD がイネーブルのスイッチでは、特定の入力ポートで受信されて特定の出力ポートに送信されるすべてのフレームは常に、受信時と同じ順序で配信されます。

IOD を使用するのは、順序外のフレーム配信をサポートできない環境の場合だけにしてください。


ヒント 順序どおりの配信機能をイネーブルにすると、グレースフル シャットダウン機能は実行されません。

この項では、次のトピックについて取り上げます。

「ネットワーク フレーム順序の再設定の概要」

「PortChannel フレーム順序の再設定の概要」

「順序どおりの配信のイネーブル化の概要」

「順序どおりの配信のグローバルなイネーブル化」

「特定の VSAN に対する順序どおりの配信のイネーブル化」

「ドロップ遅延時間の設定」

ネットワーク フレーム順序の再設定の概要

ネットワーク内でルートが変更されると、新しく選択されたパスが元のルートよりも高速になったり、輻輳が軽減されたりすることがあります。

図 32-13 ルート変更の配信

 

図 32-13 では、スイッチ 1 からスイッチ 4 への新しいパスの方が高速です。したがって、フレーム 3 およびフレーム 4 は、フレーム 1 およびフレーム 2 よりも先に配信されることがあります。

順序保証機能がイネーブルな場合、ネットワーク内のフレームは次のように配信されます。

ネットワーク内のフレームは送信された順番で配信されます。

ネットワーク遅延ドロップ期間内に順番どおりに配信できないフレームは、ネットワーク内でドロップされます。

PortChannel フレーム順序の再設定の概要

PortChannel 内でリンクが変更されると、同じ交換処理または同じフロー内のフレームが、元のパスから、より高速な別のパスに切り替えられることがあります。

図 32-14 リンクが輻輳している場合の配信

 

図 32-14 では、元のパス(赤い点線)のポートが輻輳しています。したがって、フレーム 3 およびフレーム 4 は、フレーム 1 およびフレーム 2 よりも先に配信されることがあります。

該当 PortChannel のすべてのフレームをフラッシュする要求を、PortChannel 上のリモート スイッチに送信して、順序どおりの配信機能をイネーブルにしておくと、PortChannel リンクの変更時に削除されるフレーム数が最小限に抑えられます。


) この IOD 拡張機能を実行するには、PortChannel 上の両方のスイッチで Cisco SAN-OS Release 3.0(1) が稼働している必要があります。これより古いリリースでは、IOD はスイッチ遅延期間だけ待機してから、新しいフレームを送信します。


順序どおりの配信機能がイネーブルになっているときに、PortChannel リンクの変更が発生した場合、PortChannel を経由するフレームは、次のように扱われます。

古いパスを使用するフレームが配信されてから、新しいフレームが許可されます。

ネットワーク遅延ドロップ期間が経過して古いフレームがすべてフラッシュされると、新しいフレームは新しいパス経由で配信されます。

ネットワーク遅延ドロップ期間が経過した時点で、古いパス経由で順序どおりに配信できないフレームはドロップされます。「ドロップ遅延時間の設定」を参照してください。

順序どおりの配信のイネーブル化の概要

順序どおりの配信機能は、特定の VSAN またはスイッチ全体に対してイネーブルにできます。Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチでは、順序どおりの配信はデフォルトでディセーブルになります。


ヒント この機能をイネーブルにするのは、順序に従わないフレームを処理できないデバイスがスイッチに搭載されている場合に限定してください。 Cisco MDS 9000 ファミリのロード バランシング アルゴリズムによって、通常のファブリック処理中に、フレームの順序どおりの配信が保証されます。送信元 FC ID、宛先 FC ID、および交換 ID に基づくロードバランシング アルゴリズムをハードウェアで実行しても、パフォーマンスは低下しません。ただし、ファブリックに障害が発生した場合、順序どおりの配信機能がイネーブルになっていると、ファブリック転送の意図的な一時停止によって、無秩序に転送された可能性のある常駐フレームがファブリックから除去されるため、リカバリが遅延します。

順序どおりの配信のグローバルなイネーブル化

MDS スイッチ上のどの VSAN に対しても、順序どおりの配信パラメータを一様に設定するには、順序どおりの配信をグローバルにイネーブルにします。

順序どおりの配信をグローバルにイネーブルにするのは、ファブリック全体にこの機能が必要な場合だけにしてください。そうでない場合は、この機能を必要とする VSAN に対してだけ IOD をイネーブルにします。


) Cisco MDS SAN-OS Release 1.3(3) 以前のリリースにダウングレードする際は、事前にスイッチ全体に対する順序どおりの配信をイネーブルにしてください。


特定の VSAN に対する順序どおりの配信のイネーブル化

VSAN を作成した場合、作成された VSAN には、グローバルな順序保証値が自動的に継承されます。このグローバル値を上書きするには、新しい VSAN の順序保証をイネーブルまたはディセーブルにします。

Fabric Manager を使用して、マルチキャスト ツリー計算に最も小さなドメイン スイッチを使用する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ファブリックを展開して、[All VSANS] を選択します。

ステップ 2 [Attributes] タブを選択します。

[Information] ペインに、VSAN の一般属性が表示されます(図 32-15 を参照)。

図 32-15 VSAN の一般属性

 

ステップ 3 [InOrder Delivery] チェックボックスをオンにして、スイッチに対して IOD をイネーブルにします。

ステップ 4 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

ドロップ遅延時間の設定

スイッチ全体またはスイッチ内の特定の VSAN のデフォルトの遅延時間を変更できます。

Fabric Manager を使用して特定のスイッチのドロップ遅延時間を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ファブリックを展開して、[All VSANS] を選択します。

[Information] ペインに VSAN 設定が表示されます。

ステップ 2 [Attributes] タブを選択します。

[Information] ペインに、VSAN の一般属性が表示されます(図 32-16 を参照)。

図 32-16 VSAN の一般属性

 

 

ステップ 3 [Network Latency] フィールドをダブルクリックして、値を変更します。

ステップ 4 これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。保存されていない変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。


 

デフォルト設定

表 32-4 に、FSPF 機能のデフォルト設定を示します。

 

表 32-4 FSPF のデフォルト設定値

パラメータ
デフォルト

FSPF

すべての E ポートおよび TE ポートでイネーブルです。

SPF 計算

ダイナミック

SPF ホールド タイム

0

バックボーン リージョン

0

ACK インターバル(RxmtInterval)

5 秒

リフレッシュ タイム(LSRefreshTime)

30 分

最大エージング(MaxAge)

60 分

hello 間隔

20 秒

デッド間隔

80 秒

配信ツリー情報

主要スイッチ(ルート ノード)から取得します。

ルーティング テーブル

FSPF は指定された宛先への等コスト パスを 16 まで格納します。

ロード バランシング

複数の等コスト パスの宛先 ID およびソース ID に基づきます。

順序どおりの配信

ディセーブル

ドロップ遅延

ディセーブル

スタティック ルート コスト

ルートのコスト(メトリック)を指定しない場合、デフォルトは 10 です。

リモート宛先スイッチ

リモート宛先スイッチを指定しない場合、デフォルトは、direct です。

マルチキャスト ルーティング

主要スイッチを使用してマルチキャスト ツリーを計算します。