Cisco MDS 9000 ファミリ Fabric Manager コンフィギュレーション ガイド Release 3.x Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(3) ~ 3.3(3) Cisco MDS 9000 FabricWare Release 2.x
FlexAttach 仮想 pWWN の設定
FlexAttach 仮想 pWWN の設定
発行日;2013/09/18 | 英語版ドキュメント(2009/04/06 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 39MB) | フィードバック

目次

FlexAttach 仮想 pWWN の設定

FlexAttach 仮想 pWWN の概要

FlexAttach 仮想 pWWN の注意事項および要件

FlexAttach 仮想 pWWN の設定

FlexAttach 仮想 pWWN のイネーブル化

FlexAttach 仮想 pWWN の自動でのイネーブル化

Fabric Manager での FlexAttach の起動

FlexAttach 仮想 pWWN の手動でのイネーブル化

pWWN から仮想 pWWN へのマッピング

FlexAttach 仮想 pWWN のデバッグ

FlexAttach 仮想 pWWN のセキュリティ設定

FlexAttach 仮想 pWWN の CFS 配信

SAN デバイス バーチャライゼーションと FlexAttach ポート バーチャライゼーションの相違点

FlexAttach 仮想 pWWN の設定

この章では、FlexAttach 仮想 Port World Wide Name(pWWN)機能について説明します。ここで説明する内容は、次のとおりです。

「FlexAttach 仮想 pWWN の概要」

「FlexAttach 仮想 pWWN の注意事項および要件」

「FlexAttach 仮想 pWWN の設定」

「SAN デバイス バーチャライゼーションと FlexAttach ポート バーチャライゼーションの相違点」

FlexAttach 仮想 pWWN の概要

FlexAttach 仮想 pWWN 機能を使用すると、サーバおよび設定の管理が容易になります。SAN 環境でサーバのインストールまたは交換を行うには、SAN 管理者とサーバ管理者の間での対話と調整が必要です。調整を行う場合、新しいサーバをインストールしたり、既存のサーバを交換したりするときに、SAN 設定が変更されないことが重要です。FlexAttach 仮想 pWWN では、仮想 pWWN を使用してリアル pWWN を抽象化することによって、サーバ管理者と SAN 管理者との対話を最小限に抑えます。

FlexAttach 仮想 pWWN がインターフェイスでイネーブルになると、サーバ インターフェイスに仮想 pWWN が割り当てられます。リアル pWWN は仮想 pWWN で置き換えられ、仮想 pWWN がゾーン分割などの SAN 設定に使用されます。

管理者は次のシナリオで、FlexAttach を使用することの利点を得ることができます。

事前設定:まだ物理的には存在しないが、注文中の新しいサーバに SAN を事前設定します。新しいサーバ用に指定されたポートで FlexAttach をイネーブルにして、SAN の構成用に割り当てられた仮想 WWN を使用できます。あとで新しいサーバをファブリックに接続するときに、SAN への変更は必要ありません。

同じポートでの交換:サーバに障害が発生した場合、SAN を変更しないで同じポート上でサーバを交換できます。ポートに仮想 pWWN が割り当てられているため、新しいサーバは障害が発生したサーバと同じ pWWN を取得します。

(スペアへの)交換:(同じ NPV デバイスまたは別の NPV デバイス上の)スペア サーバを、SAN を変更しないでオンラインにすることができます。この操作は、仮想ポート WWN を現在のサーバ ポートからスペア ポートに移動して行います。

サーバの移動:SAN を変更することなく、サーバを同じ NPV デバイスの別のポートまたは別の NPV デバイスに移動できます。この操作は、仮想 pWWN を新しいポートに移動して行います。サーバの物理ポート WWN から仮想ポート WWN へのマッピングを使用して FlexAttach が設定されている場合、変更は不要です。

FlexAttach 仮想 pWWN の注意事項および要件

以下に、FlexAttach 仮想 pWWN 展開時の注意事項および要件を示します。

FlexAttach 設定は、NPV スイッチでだけサポートされます。

Cisco Fabric Services(CFS)IP バージョン 4(IPv4)配信をイネーブルにする必要があります。

仮想 WWN はファブリック全体で一意である必要があります。

FlexAttach 仮想 pWWN の設定

ここでは、FlexAttach 仮想 pWWN を設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

「FlexAttach 仮想 pWWN のイネーブル化」

「FlexAttach 仮想 pWWN のデバッグ」

「FlexAttach 仮想 pWWN のセキュリティ設定」

「FlexAttach 仮想 pWWN の CFS 配信」

FlexAttach 仮想 pWWN のイネーブル化

FlexAttach 仮想 pWWN 機能をイネーブルにするには、自動で、手動で、または pWWN から仮想 pWWN へのマッピングによって行います。図 14-1 に、FlexAttach 仮想 pWWN 機能をイネーブルにする方法を示します。

FlexAttach 仮想 pWWN の自動でのイネーブル化

仮想 pWWN は、すべての NPV スイッチ上で、または NPV ボックスのポートごとに、自動的にイネーブルになります。自動的にイネーブルになると、デバイス スイッチの WWN から仮想 WWN が生成されます。この WWN が仮想 pWWN として使用されます。仮想 pWWN は、ローカル スイッチの WWN を使用して生成されます。


) 仮想 pWWN をイネーブルにするときに、ポートは shut 状態である必要があります。


すべてのインターフェイスについて仮想 pWWN を自動的にイネーブルにする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 Device Manger メニュー バーで [FC] メニューをクリックし、[FlexAttach] を選択します(図 14-1 を参照)。

図 14-1 Device Manager での FlexAttach

 

[FlexAttach] ウィンドウが表示されます。

図 14-2 Device Manager での [FlexAttach] ウィンドウ

 

ステップ 2 すべてのファブリック ポート インターフェイスで仮想 WWN の自動生成をイネーブルにするには、[VirtualPwwnAuto] ボックスをオンにします。


) • interface-list がコマンドに含まれていない場合、仮想 pWWN はグローバルにイネーブルになります。

interface-list で示すすべてのインターフェイスは、shut 状態である必要があります。

Fabric Manager での FlexAttach の起動

Fabric Manager で FlexAttach を起動する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Logical Domains] ペインでスイッチを選択します。

ステップ 2 [Physical Attributes] ペインで [Switches] > [NPIV] を展開します。

ステップ 3 NPIV の下の [FlexAttach] を選択します。

[Information] ペインに FlexAttach メニューが表示されます(図 14-3 を参照)。

図 14-3 FlexAttach メニュー


 

FlexAttach 仮想 pWWN の手動でのイネーブル化

スイッチを使用して WWN を生成するのではなく、WWN を手動でインターフェイスに割り当てることができます。仮想 pWWN がスイッチ内で他と重複しないようにするために、NPV コアによっていくつかのチェックが実行されます。重複した仮想 pWWN が設定されると、NPV コア スイッチによって、以降のログインが拒否されます。


) • 自動モードや手動モードのポートもあり、仮想 pWWN を割り当てる必要はありません。

仮想 pWWN をイネーブルにするとき、ポートは shut 状態である必要があります。


 

各インターフェイスの仮想 pWWN を手動でイネーブルにする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Virtual PWWN] タブをクリックします。

[Virtual pWWN] タブ ビューが表示されます。

図 14-4 Device Manager の [Virtual PWWN] タブ ビュー

 

[Virtual pWWN] タブ ビューに、インターフェイスのリストが表示されます。

ステップ 2 選択したインターフェイスの仮想 pWWN 値を自動的に生成するには、[Auto] を選択します。


) interface の値で示すインターフェイスは、shut 状態である必要があります。


Fabric Manager で選択したインターフェイスの仮想ポート WWN 値を自動的に生成するには、ステップ 2 を実行します(図 14-5 を参照)。

図 14-5 Fabric Manager の [Virtual pWWN] タブ ビュー

 


interface の値で示すインターフェイスは、shut 状態である必要があります。


pWWN から仮想 pWWN へのマッピング

仮想 pWWN はリアル pWWN を使用して設定できます。これは、NPIV ホストに複数の pWWN が含まれており、その中で FLOGI だけが仮想 pWWN にマッピングされている場合に必要です。以降の FDSID のマッピングは異なります。

NPV スイッチ全体にわたってスイッチ内で仮想 pWWN が他と重複しないようにするために、NPV コアによっていくつかのチェックが実行されます。重複した仮想 pWWN が設定されると、NPV コア スイッチによって、以降のログインが拒否されます。pWWN を仮想 pWWN にマッピングする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [FlexAttach] ウィンドウの [Physical to Virtual WWNs] タブをクリックします。

ステップ 2 [Physical to Virtual WWWNs] タブが表示されます(図 14-6 を参照)。

図 14-6 Device Manager の [Physical to Virtual WWNs] タブ ビュー

 

[LastChange] フィールドに、仮想 pWWN が変更された時刻が表示されます。


) インターフェイスは shut 状態である必要があります。また、指定された仮想 pWWN にログインしないでください。


図 14-7 に [Physical to Virtual WWNs] タブ ビューを示します。

図 14-7 Fabric Manager の [Physical to Virtual WWNs] タブ ビュー

 


) 指定された仮想 pWWN とリアル pWWN にログインしないでください。


FlexAttach 仮想 pWWN のデバッグ

具体的な問題と回避策については、次のリアルタイムのシナリオを参照してください。

表 14-1 FlexAttach のエラーと回避策

エラー
説明
回避策

fc1/1:インターフェイスが停止していない

動作ステートが up のアクティブ インターフェイスについて FlexAttach 設定がイネーブルにされたため、このエラーが発生し、設定に失敗しました。

ポートを shut 状態にするには、FlexAttach 設定をイネーブルにして、ポートを no shut 状態にします。

FlexAttach 設定がピアに配信されない

これは、1 つのピア NPV 上の FlexAttach 設定が別のピア NPV で使用可能になっていない場合に発生します。

cfs ipv4 distribute または cfs ipv6 distribute がディセーブルの場合、FlexAttach 設定は配信されません。 cfs ipv4 distribute または cfs ipv6 distribute をイネーブルにしてください。

CFS 配信がイネーブルになっているが、Inagua が別の NPV のピアにならない

これは、IP を介した CFS がイネーブルになっており、1 つの BladeCenter 内の Inagua が別の NPV のピア NPV でない場合に発生します。

IP を介した CFS は IP マルチキャストを使用して、ネットワーク内で NPV ピアを検出します。IBM MM ではマルチキャストがサポートされていないため、NPV によるピアとして動作できません。このため、FlexAttach 設定がネットワーク内の他のピア NPV に配信されません。

NP ポートが物理 pWWN を使用し、FlexAttach を通じて設定した仮想 pWWN を使用しない

この状況は、NP ポートが物理 pWWN を使用し、FlexAttach を通じて設定した仮想 pWWN を使用しないときに発生します。

FlexAttach は F ポートのようなサーバ インターフェイスでサポートされ、NP ポートのような外部インターフェイスでサポートされません。

リアルなポート WWN と仮想 WWN を同じにできない

この状況は、pWWN と仮想 pWWN に同様の値を使用して FlexAttach を設定しようとしたときに発生します。

pWWN と仮想 pWWN を同様の値にすることはできないため、pWWN と仮想 pWWN には異なる値を使用します。

仮想ポート WWN がすでに存在する

この状況は、すでに定義されている pWWN を別のインターフェイスに設定しようとしたときに発生します。

新しいインターフェイスには、定義されていない仮想 pWWN を使用します。

FlexAttach 仮想 pWWN のセキュリティ設定

FlexAttach 仮想 pWWN 機能のセキュリティ設定は、NPV コアのポート セキュリティによって行われます。エンド デバイスのノード WWN を使用して物理セキュリティが提供されます。

ポート セキュリティのイネーブル化の詳細については、「ポート セキュリティの設定」を参照してください。

FlexAttach 仮想 pWWN の CFS 配信

FlexAttach 仮想 pWWN 設定は IPv4 を介して CFS 用に配信され、デフォルトでイネーブルになります。FlexAttach 仮想 pWWN 配信は、デフォルトで CFS リージョン 201 で行われます。CFS リージョン 201 は、NPV 対応スイッチにだけリンクされます。syslog などの他の CFS 機能はリージョン 0 です。リージョン 0 は、同じ物理ファブリック上のすべての NPV スイッチに IPv4 を介してリンクされます。CFS が IPv4 または ISL のいずれかでリンクできる場合、CFS によって ISL パスが選択されます。


) NPV スイッチは ISL(E または TE ポート)を持たないため、IPv4 を介してリンクされます。


SAN デバイス バーチャライゼーションと FlexAttach ポート バーチャライゼーションの相違点

図 14-8 に、SAN デバイス バーチャライゼーション(SDV)と FlexAttach ポート バーチャライゼーションの相違点を示します。

図 14-8 SDV と FlexAttach バーチャライゼーションの相違点

 

FlexAttach バーチャライゼーション
SDV

サーバ管理を容易にし、使用されるエンド デバイスに制限はありません。

ターゲットおよびディスク管理を容易にし、ディスクおよびデータ マイグレーションだけを容易にします。

WWN とネットワーク アドレス変換(NAT)はホスト バス アダプタ(HBA)に割り当てられます

WWN NAT と Fibre Channel ID(FC-ID)は仮想デバイスに割り当てられます(プライマリとセカンダリの両方)

再書き込みの要件はありません。

スイッチへの FC-ID の再書き込みは、パス上のスイッチが再書き込みに対応していることを示します。

インターフェイスベースの設定では、設定の配信は必要ありません。

設定が配信されます。これにより、プログラムの再書き込みと任意の場所での接続が可能です。

仮想 pWWN のデバイス エイリアスは必要ありません。

設定はデバイス エイリアスに対して保護されます。

新しい HBA への自動マッピングが許可されます。NPIV の場合、マッピング プロセスは手動です。

セカンダリ デバイスへの自動マッピングは許可されません