Cisco Fabric Manager IP サービス コンフィギュ レーション ガイド
ギガビット イーサネット インターフェイスの IP バージョン 4(IPv4)の設定
ギガビット イーサネット インターフェイスの IP バージョン 4(IPv4)の設定
発行日;2012/01/30 | 英語版ドキュメント(2011/01/31 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

ギガビット イーサネット インターフェイスの IP バージョン 4(IPv4)の設定

IPv4 の概要

IPv4 の基本的なギガビット イーサネットの設定

インターフェイスの説明の設定

ビーコン モードの設定

自動ネゴシエーションの設定

MTU フレーム サイズの設定

無差別モードの設定

VLAN

ギガビット イーサネットの VLAN について

VLAN サブインターフェイスの設定

インターフェイスのサブネットの要件

IPv4-ACL

ギガビット イーサネット IPv4-ACL の注意事項

デフォルト設定

ギガビット イーサネット インターフェイスの IP バージョン 4(IPv4)の設定

Cisco MDS 9000 ファミリは、ギガビット イーサネット インターフェイスの IP バージョン 4(IPv4)をサポートしています。この章では、IPv4 アドレスおよびその他の IPv4 機能を設定する方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

「IPv4 の概要」

「IPv4 の基本的なギガビット イーサネットの設定」

「VLAN」

「IPv4-ACL」

「デフォルト設定」

IPv4 の概要

FCIP および iSCSI はいずれもネットワーク接続に TCP/IP を使用します。各 IPS モジュールまたは MPS-14/2 モジュールでは、接続は、適切に設定されたギガビット イーサネット インターフェイスの形式で提供されます。ここでは、FCIP および iSCSI で使用できるように IP を設定する手順について説明します。


) FCIP の設定については、第 2 章「FCIP の設定」を参照してください。iSCSI の設定については、第 4 章「iSCSI の設定」を参照してください。


新しいポート モード(IPS)は、各 IPS モジュールまたは MPS-14/2 モジュールのギガビット イーサネット ポートに定義されています。IP ストレージ ポートは、暗黙的に IPS モードに設定されるため、iSCSI および FCIP ストレージ機能を実行するためだけに使用できます。IP ストレージ ポートは、イーサネット フレームのブリッジまたは他の IP パケットのルートは実行しません。

各 IPS ポートは、ファイバ チャネル SAN のシングル仮想ファイバ チャネル ホストを表します。この IPS ポートに接続されるすべての iSCSI ホストは、シングル ファイバ チャネル ホストを介して結合および多重化されます。

ファイバ チャネル ストレージ サブシステムですべてのホスト デバイスの明示的な LUN アクセス コントロールが必要ない大規模な iSCSI 導入では、プロキシ イニシエータ モードを使用すると設定が簡単になります。


) MPS-14/2 モジュールでのギガビット イーサネット インターフェイスは EtherChannel をサポートしていません。



) ギガビット イーサネット インターフェイスで IPv6 を設定するには、「IPv6 アドレッシングの設定および IPv6 ルーティングのイネーブル化」を参照してください。



ヒント IPS モジュールまたは MPS-14/2 モジュールのギガビット イーサネット ポートは、管理イーサネット ポートと同じイーサネット ブロードキャスト ドメインに設定しないでください。これらは、別のスタンドアロン ハブやスイッチまたは別の VLAN のいずれかを使用して、異なるブロードキャスト ドメインに設定してください。


IPv4 の基本的なギガビット イーサネットの設定

図 7-1 に、基本的なギガビット イーサネット IP バージョン 4(IPv4)設定の例を示します。

図 7-1 ギガビット イーサネット IPv4 の設定例

 

 


) MDS ギガビット イーサネット インターフェイスが接続されているイーサネット スイッチ上のポートは、スイッチ ポートの代わりにホスト ポート(アクセス ポートともいう)として設定する必要があります。(イーサネット スイッチ上の)そのポートのスパニング ツリー設定をディセーブルにする必要があります。これにより、スパニング ツリー設定がイネーブルの場合にイーサネット スイッチが実行するイーサネット スパニング ツリー処理の待ち時間のために発生する管理ポートの起動待ち時間を回避できます。シスコ イーサネット スイッチで、Cisco IOS の switchport host コマンドまたは Catalyst OS の set port host コマンドのいずれかを使用します。


Fabric Manager を使用してギガビット イーサネット インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Switches] > [Interfaces] > [Ethernet] > [IPS] を展開します。

[Information] ペインにギガビット イーサネットの設定が表示されます。

ステップ 2 [IP Addresses] タブをクリックします。

ステップ 3 [Create Row] タブをクリックします。

[Create Gigabit Ethernet Interface] ダイアログボックスが表示されます。

ステップ 4 ギガビット イーサネット インターフェイスを作成するスイッチを選択します。

ステップ 5 インターフェイスを入力します。たとえば、スロット 2、ポート 2 の場合 2/2 です。

ステップ 6 IPv4 アドレス(10.1.1.100)およびサブネット マスク(255.255.255.0)を入力します。

ステップ 7 これらの変更を保存するには、[Create] をクリックします。変更を保存せずに終了するには、[Close] をクリックします。


 

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「インターフェイスの説明の設定」

「ビーコン モードの設定」

「自動ネゴシエーションの設定」

「MTU フレーム サイズの設定」

「無差別モードの設定」

インターフェイスの説明の設定

任意のインターフェイスのスイッチ ポートの説明の設定の詳細については、『Cisco Fabric Manager Inferfaces Configuration Guide』を参照してください。

ビーコン モードの設定

任意のインターフェイスのビーコン モードの設定の詳細については、『Cisco Fabric Manager Inferfaces Configuration Guide』を参照してください。

自動ネゴシエーションの設定

デフォルトでは、自動ネゴシエーションはすべてのギガビット イーサネット インターフェイスでイネーブルにされています。特定のギガビット イーサネット インターフェイスの自動ネゴシエーションをイネーブルまたはディセーブルにすることができます。自動ネゴシエーションがイネーブルの場合、ポートはスピードまたはポーズ方式、およびリンク パートナーに基づいた受信信号のデュプレックスを自動的に検出します。自動ネゴシエーション機能を使用して、リンク アップ状態を検出することもできます。

Fabric Manager を使用して自動ネゴシエーションを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Switches] > [Interfaces] > [Ethernet] > [IPS] を展開します。

[Information] ペインにギガビット イーサネットの設定が表示されます。

ステップ 2 [General] タブで、特定のスイッチの [Auto Negotiate] オプションをイネーブルまたはディセーブルにすることができます。

ステップ 3 [Apply Changes] をクリックします。


 

MTU フレーム サイズの設定

ポートで大規模な(またはジャンボ)フレームを転送するようにスイッチのインターフェイスを設定できます。デフォルトの IP Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)フレーム サイズは、すべてのイーサネット ポートで 1500 バイトです。ポートのジャンボ フレームを設定することで、MTU サイズを 9000 バイトまで増加できます。


) 最小 MTU サイズは 576 バイトです。



ヒント MTU を変更すると中断が生じます。ソフトウェアで MTU サイズの変更が検出されると、すべての FCIP リンクおよび iSCSI セッションはフラップします。


Fabric Manager を使用して MTU フレーム サイズを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Switches] > [Interfaces] > [Ethernet] > [IPS] を展開します。

[Information] ペインにギガビット イーサネットの設定が表示されます。

ステップ 2 [General] タブの [Mtu] カラムで、特定のスイッチの MTU フレーム サイズを設定する新しい値を入力できます。たとえば、3000 バイトを入力できます。デフォルトは 1500 バイトです。

ステップ 3 [Apply Changes] をクリックします。


 

無差別モードの設定

特定のギガビット イーサネット インターフェイスの無差別モードをイネーブルまたはディセーブルにすることができます。無差別モードをイネーブルに設定すると、ギガビット イーサネット インターフェイスはすべてのパケットを受信します。その後、ソフトウェアによってギガビット イーサネット インターフェイス宛てではないパケットがフィルタリングされて廃棄されます。

Fabric Manager を使用して無差別モードを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Switches] > [Interfaces] > [Ethernet] > [IPS] を展開します。

[Information] ペインにギガビット イーサネットの設定が表示されます。

ステップ 2 [General] タブで、特定のスイッチの [Promiscuous Mode] オプションをイネーブルまたはディセーブルにすることができます。

ステップ 3 [Apply Changes] をクリックします。


 

VLAN

ここでは、Cisco MDS NX-OS での Virtual LAN(VLAN; 仮想 LAN)サポートについて説明します。ここで説明する内容は、次のとおりです。

「ギガビット イーサネットの VLAN について」

「VLAN サブインターフェイスの設定」

「インターフェイスのサブネットの要件」

ギガビット イーサネットの VLAN について

仮想 LAN(VLAN)は、物理 LAN ネットワークに複数の仮想レイヤ 2 ネットワークを作成します。VLAN は、トラフィックの分離、セキュリティ、ブロードキャスト コントロールを提供します。

ギガビット イーサネット ポートは、IEEE 802.1Q VLAN カプセル化でイーサネット フレームを自動的に認識します。複数の VLAN からのトラフィックを 1 つのギガビット イーサネット ポートで受信する必要がある場合、各 VLAN に 1 つずつ、サブインターフェイスを設定します。


) IPS モジュールまたは MPS-14/2 モジュールがシスコ イーサネット スイッチに接続されていて、複数の VLAN からのトラフィックを 1 つの IPS ポートで受信する必要がある場合、イーサネット スイッチで次の要件を満たしている必要があります。

IPS モジュールまたは MPS-14/2 モジュールに接続されるイーサネット スイッチ ポートがトランキング ポートとして設定されている。

カプセル化がデフォルトの ISL ではなく 802.1Q に設定されている。


 

VLAN ID をギガビット イーサネット インターフェイス名のサブスクリプションとして使用して、サブインターフェイス名を作成します。

slot-number / port-number.VLAN-ID

VLAN サブインターフェイスの設定

Device Manager を使用して VLAN サブインターフェイス(VLAN ID)を設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Interface] > [Ethernet and iSCSI] を選択します。

ステップ 2 [Sub Interfaces] タブをクリックします。

ステップ 3 802.1Q が使用されるギガビット イーサネット サブインターフェイスを選択します。

ステップ 4 [Edit IP Address] ボタンをクリックします。

ステップ 5 ギガビット イーサネット インターフェイスの IPv4 アドレスおよびサブネット マスクを入力します。

ステップ 6 [Create] をクリックして変更を保存するか、[Close] をクリックします。


 

インターフェイスのサブネットの要件

ギガビット イーサネット インターフェイス(メジャー)、サブインターフェイス(VLAN ID)および管理インターフェイス(mgmt 0)は、設定に応じて同じサブネットまたは異なるサブネットに設定できます( 表 7-1 を参照してください)。

 

表 7-1 インターフェイスのサブネットの要件

インターフェイス 1
インターフェイス 2
同じサブネットの
設定

ギガビット イーサネット 1/1

ギガビット イーサネット 1/2

2 つのメジャー インターフェイスを同じサブネットまたは異なるサブネットに設定できます。

ギガビット イーサネット 1/1.100

ギガビット イーサネット 1/2.100

同じ VLAN ID の 2 つのサブインターフェイスを同じサブネットまたは異なるサブネットに設定できます。

ギガビット イーサネット 1/1.100

ギガビット イーサネット 1/2.200

不可

異なる VLAN ID の 2 つのサブインターフェイスを同じサブネットに設定することはできません。

ギガビット イーサネット 1/1

ギガビット イーサネット 1/1.100

不可

サブインターフェイスをメジャー インターフェイスと同じサブネットに設定することはできません。

mgmt0

ギガビット イーサネット 1/1.100

不可

mgmt0 インターフェイスをギガビット イーサネット インターフェイスまたはサブインターフェイスと同じサブネットに設定することはできません。

mgmt0

ギガビット イーサネット 1/1

不可


表 7-1 の設定要件はイーサネット PortChannel にも適用されます。


IPv4-ACL

ここでは、IPv4 Access Control List(IPv4-ACL; IPv4 アクセス コントロール リスト)の注意事項、およびこれらをギガビット イーサネット インターフェイスに適用する方法について説明します。


) IPv4-ACL の作成については、『Cisco Fabric Manager Security Configuration Guide』を参照してください。


ギガビット イーサネット IPv4-ACL の注意事項

ギガビット イーサネット インターフェイスの IPv4-ACL を設定する場合、次の注意事項に従ってください。

Transmission Control Protocol(TCP; 伝送制御プロトコル)または Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)だけを使用します。


) User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)および HTTP などのその他のプロトコルは、ギガビット イーサネット インターフェイスではサポートされていません。これらのプロトコルのルールを含む ACL をギガビット イーサネット インターフェイスに適用することはできますが、そのルールの効果はありません。


インターフェイスをイネーブルにする前に IPv4-ACL をインターフェイスに適用します。これにより、トラフィック フローが開始される前に、フィルタが正常であることを確認できます。

次の条件に注意してください。

log-deny オプションを使用する場合、毎秒最大 50 のメッセージが記録されます。

established オプションは、このオプションを含む IPv4-ACL をギガビット イーサネット インターフェイスに適用する場合は無視されます。

IPv4-ACL ルールが既存の TCP 接続に適用される場合、ルールは無視されます。たとえば、A と B の間に既存の TCP 接続があり、発信元を A、宛先を B とするすべてのパケットの削除を指定する IPv4-ACL がその後で適用された場合、このルールの効果はありません。


ヒント IPv4-ACL がギガビット イーサネット インターフェイスにすでに含まれている場合、このインターフェイスをイーサネット PortChannel グループに追加することはできません。IPv4-ACL の設定については、『Cisco Fabric Manager Security Configuration Guide』を参照してください。


デフォルト設定

表 7-2 に、IPv4 パラメータのデフォルト設定を示します。

 

表 7-2 デフォルトの IPv4 パラメータ

パラメータ
デフォルト

IPv4 MTU フレーム サイズ

すべてのイーサネット ポートで 1500 バイト

自動ネゴシエーション

イネーブル

無差別モード

ディセーブル