Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager コンフィ ギュレーション ガイド 、Release 4.x
RMON の設定
RMON の設定
発行日;2012/02/01 | 英語版ドキュメント(2011/05/08 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 42MB) | フィードバック

目次

RMON の設定

RMON の概要

Threshold Manager を使用した RMON の設定

RMON アラーム設定

ポート単位の RMON アラームのイネーブル化

32 ビット アラームおよび 64 ビット アラームのイネーブル化

Fabric Manager での RMON アラームの作成

VSAN の 32 ビット RMON アラームのイネーブル化

物理コンポーネントの 32 ビットおよび 64 ビット RMON アラームのイネーブル化

Device Manager の Threshold Manager による新規 RMON の作成

VSAN の RMON アラームのイネーブル化

RMON イベントの管理

RMON アラームの管理

RMON ログの表示

デフォルト設定

RMON の設定

RMON は、Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)の標準モニタリング仕様であり、さまざまなネットワーク エージェントおよびコンソール システムでネットワーク モニタリング データを交換できます。RMON アラームやイベントを使用すると、Cisco SAN-OS Release 2.0(1b) 以降または Cisco NX-OS 4.1(3a) ソフトウェアが稼動する Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチをモニタできます。

この章の内容は、次のとおりです。

「RMON の概要」

「Threshold Manager を使用した RMON の設定」

「デフォルト設定」

RMON の概要

Cisco MDS 9000 ファミリのすべてのスイッチは、次の RMON 機能をサポートします(RFC 2819 で定義済み)。

アラーム:各アラームは、指定したインターバルで、特定の Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)オブジェクトをモニタします。指定した値を MIB オブジェクト値が超えた場合(上昇しきい値)、アラーム条件が設定され、その条件の存続期間に関係なく 1 回だけイベントがトリガーされます。MIB オブジェクト値が特定の値を下回ると(下限しきい値)、アラーム条件はクリアされます。このため、再び上昇しきい値を超えるとアラームが再度トリガーされます。

イベント:アラームによってイベントがトリガーされた場合のアクションを指定します。ログ エントリの生成、SNMP トラップの実行、またはその両方を指定できます。

エージェントおよび管理情報については、『 Cisco MDS 9000 Family MIB Quick Reference 』を参照してください。

SNMP セキュリティ関連の CLI 設定については、「SNMP のセキュリティについて」 を参照してください。

Threshold Manager を使用した RMON の設定

RMON はデフォルトでディセーブルです。スイッチにはイベントもアラームも設定されていません。CLI または Device Manager の Threshold Manager を使用して、RMON アラームおよびイベントを設定できます。

Threshold Monitor を使用すると、選択した統計が、設定されたしきい値を超えた場合に、SNMP イベントをトリガーするか、メッセージをロギングできます。RMON では、これを上昇アラームしきい値と呼んでいます。設定できる内容は、次のとおりです。

変数:しきい値を設定する統計情報。

値:アラームをトリガーする変数の値。Device Manager による変数への連続する 2 回のポーリングの結果の差分(デルタ)として設定します。

サンプル:変数への連続する 2 回のポーリング間のサンプリング時間(秒)。標準的な動作条件で、設定されたしきい値を変数が超えない程度のサンプリング時間を設定します。

警告:Device Manager が使用する、トリガーされたアラームの重大度を示す警告レベル。これは、Fabric Manager と Device Manager の RMON 拡張機能です。


) RMON アラームのタイプ(絶対値またはデルタ、上昇しきい値または下限しきい値)を設定するには、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] をクリックします。これらの高度なアラーム タイプを設定するには、これらの概念が RMON にどのように定義されているかを熟知している必要があります。RMON アラームの設定の詳細については、RMON-MIB(RFC 2819)を参照してください。



) RMON MIB オブジェクトにアクセスするには、スイッチに SNMP も設定する必要があります。


RMON アラーム設定

Threshold Manager には、RMON しきい値およびアラームを設定する共通 MIB オブジェクトのリストが用意されています。また、任意の MIB オブジェクトにもアラームを設定できます。指定する MIB は、既存の SNMP MIB オブジェクトを標準のドット表記で記述してください(ifInOctets.16 の場合は 1.3.6.1.2.1.2.2.1.14.16)。

MIB 変数をモニタするには、次のいずれかのオプションを使用してインターバルを指定します(1 ~ 4294967295 秒)。

MIB 変数のサンプル間の差分をテストするには delta オプションを使用します。

それぞれの MIB 変数を直接テストするには absolute オプションを使用します。

カウンタである任意の MIB オブジェクトをテストするには、 delta オプションを使用します。

上昇しきい値 下限しきい値 の範囲は -2147483647 ~ 2147483647 です。


注意 下限しきい値上昇しきい値を超えることはできません。

オプションとして次のパラメータを指定できます。

上昇しきい値または下限しきい値が、指定された値を超えていてもトリガーできるイベント数

アラームのオーナー

ポート単位の RMON アラームのイネーブル化

Device Manager を使用して 1 つまたは複数のポートに RMON アラームを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[FC Interfaces] タブをクリックします。

[Threshold Manager] ダイアログボックスが表示されます(図 59-1 を参照)。

図 59-1 [Threshold Manager] ダイアログボックス

 

ステップ 2 [Select] オプション ボタンをクリックし、このしきい値アラームを適用する個々のポートを選択します。

a. すべてのポートを表示するには、[Selected] フィールドの右側にある [...] ボタンをクリックします。

b. モニタするポートを選択します。

c. [OK] をクリックして、選択を確定します。

または、対応するオプション ボタンをクリックして、ポートのタイプを選択します。[All] ポート、[xE] ポート、または [Fx] ポートを選択できます。

ステップ 3 モニタする各変数のチェックボックスを選択します。

ステップ 4 [Value] カラムにしきい値を入力します。

ステップ 5 サンプリング時間を秒数で入力します。これは、変数の各スナップショット間のインターバルです。

ステップ 6 アラームに割り当てる重大度を選択します。[Fatal]、[Warning]、[Critical]、[Error]、[Information] があります。

ステップ 7 [Create] をクリックします。

ステップ 8 重大度イベントを定義するプロンプトが表示されたら、アラームおよびログ イベントを定義する設定を確定します。設定を確定しない場合、システムにログ イベントだけが定義されます。

ステップ 9 [Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] に続いて [Alarms] タブをクリックし、作成したアラームを確認します。

ステップ 10 ダイアログボックスとポップアップを閉じます。

32 ビット アラームおよび 64 ビット アラームのイネーブル化

Device Manager を使用して 1 つまたは複数のポートに RMON アラームを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[FC Interfaces] > [Create] タブをクリックします。

32 ビットおよび 64 ビットのアラームを作成するダイアログボックスが表示されます(図 59-2 を参照)。

図 59-2 32 ビットおよび 64 ビットのアラーム作成ダイアログボックス

ステップ 2 [Select] オプション ボタンをクリックし、このしきい値アラームを適用する個々のポートを選択します。

a. すべてのポートを表示するには、[Selected] フィールドの右側にある [...] ボタンをクリックします。

b. モニタするポートを選択します。

c. [OK] をクリックして、選択を確定します。

または、対応するオプション ボタンをクリックして、ポートのタイプを選択します。[All] ポート、[xE] ポート、または [Fx] ポートを選択できます。

ステップ 3 モニタする各変数のチェックボックスを選択します。

ステップ 4 [Value] カラムにしきい値を入力します。

ステップ 5 サンプリング時間を秒数で入力します。これは、変数の各スナップショット間のインターバルです。

ステップ 6 アラームに割り当てる重大度を選択します。[Fatal]、[Warning]、[Critical]、[Error]、[Information] があります。

ステップ 7 [Create] をクリックします。

ステップ 8 重大度イベントを定義するプロンプトが表示されたら、アラームおよびログ イベントを定義する設定を確定します。設定を確定しない場合、システムにログ イベントだけが定義されます。

ステップ 9 [Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] に続いて [Alarms] タブをクリックし、作成したアラームを確認します。32 ビットおよび 64 ビットのアラームで [Interval] カラムの単位として秒が表示されます。

図 59-3 [RMON Threshold] ダイアログボックス

ステップ 10 ダイアログボックスとポップアップを閉じます。

Fabric Manager での RMON アラームの作成

Fabric Manager を使用して 64 ビット RMON アラームを作成する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Physical Attributes] > [Events] > [RMON] タブを選択します。

[64-bit alarm] ダイアログボックスが表示されます(図 59-4 を参照)。

図 59-4 [64-Bit Alarm] ダイアログボックス

 

 

ステップ 2 [64-bit alarms] タブをクリックします。

ステップ 3 [Create Row] タブをクリックします。

図 59-5 [64-Bit Alarm Create Row] タブ

ステップ 4 [Variable] フィールドのドロップダウン メニューをクリックします。

ステップ 5 Threshold Manager に表示された [MIB Variables] のリストから選択します。

図 59-6 64 ビット アラーム用の [MIB Variable Field] ダイアログボックス


) ドロップダウン リストで選択した変数とともに、インターフェイス詳細を指定して [Variable] フィールドへの入力を完了する必要があります(ifHCInOctets など)。


ステップ 6 [32-bit alarms] タブをクリックします。

ステップ 7 [Create Row] タブをクリックします。

ステップ 8 [Variable] フィールドのドロップダウン メニューをクリックします。

ステップ 9 Threshold Manager に表示された [MIB Variables] のリストから選択します。

図 59-7 32 ビット アラーム用の [MIB Variable Field] ダイアログボックス

ステップ 10 オプション ボタンをクリックし、作成する RMON アラームを選択します(32 ビットまたは 64 ビットの HC アラーム)。

VSAN の 32 ビット RMON アラームのイネーブル化

Device Manager を使用して 1 つまたは複数の VSAN の RMON アラームをイネーブルにする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Services] タブをクリックします。

[Threshold Manager] ダイアログボックスが表示されます。

ステップ 2 [Services] タブをクリックします。

32 ビット アラームの [Services] タブが選択された状態で [Threshold Manager] ダイアログボックスが表示されます(図 59-8 を参照)。

図 59-8 [32-Bit Alarm] ダイアログボックスの [Services] タブ

 

ステップ 3 [32-bit] オプション ボタンをクリックします。

ステップ 4 [VSAN ID(s)] フィールドに、モニタする VSAN を 1 つまたは複数入力します(複数の VSAN はカンマで区切ります)。下向き矢印を使用して、選択可能な VSAN を確認します。

ステップ 5 モニタする変数ごとに [Select] カラムのチェックボックスをオンにします。

ステップ 6 [Value] カラムにしきい値を入力します。

ステップ 7 サンプリング時間を秒数で入力します。

ステップ 8 アラームに割り当てる重大度を選択します([Fatal]、[Critical]、[Error]、[Warning]、[Information])。

ステップ 9 [Create] をクリックします。

ステップ 10 重大度イベントを定義するプロンプトが表示されたら、アラームおよびログ イベントを定義する設定を確定します。

設定を確定しない場合、システムにログ イベントだけが定義されます。

ステップ 11 [Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] に続いて [Alarms] タブをクリックし、作成したアラームを確認します。

物理コンポーネントの 32 ビットおよび 64 ビット RMON アラームのイネーブル化

Device Manager を使用して、物理コンポーネントに 64 ビット アラームの RMON アラームを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Physical] タブをクリックします。

64 ビット アラームの [Physical] タブが選択された状態で、[Threshold Manager] ダイアログボックスが表示されます(図 59-9 を参照)。

図 59-9 [64-Bit Alarm] の [Physical] タブ

ステップ 2 モニタする変数ごとに [Select] カラムのチェックボックスをオンにします。

ステップ 3 [Value] カラムにしきい値を入力します。

ステップ 4 サンプリング時間を秒数で入力します。

ステップ 5 アラームに割り当てる重大度を選択します([Fatal(1)]、[Warning(2)]、[Critical(3)]、[Error(4)]、[Information(5)])。

ステップ 6 [Create] をクリックします。

ステップ 7 重大度イベントを定義するプロンプトが表示されたら、アラームおよびログ イベントを定義する設定を確定します。

設定を確定しない場合、システムにログ イベントだけが定義されます。

ステップ 8 [Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] に続いて [64-bit Alarms] タブをクリックし、作成したアラームを確認します(図 59-10 を参照)。

図 59-10 [64-Bit Alarm] タブ


) バックエンド サポートの関係で、[MaxAlarm] オプションは編集できません。最大 RMON アラームは CLI を使用して設定できません。


Device Manager の Threshold Manager による新規 RMON の作成

RMON では、スイッチの設定前に RMON アラーム設定のチェックを行いません。

Device Manager の Threshold Manager から RMON アラームを設定する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Physical Attributes] > [Events] > [RMON] を選択し、[Control] タブをクリックします。

[Create RMON Alarm Threshold Manager] ダイアログボックスが表示されます(図 59-11 を参照)。

図 59-11 [Create RMON Alarm Threshold Manager] ダイアログボックス

新しいアラームの追加で最大アラーム数を超過すると、ユーザ エラーのプロンプトが表示されます。


) この機能は、Release 4.1(1b) 以降のスイッチを管理する場合に適用できます。Device Manager は既存のアラーム番号だけを 0 として扱い、チェックを行います。


図 59-12 [RMON Control Threshold] タブ

図 59-13 [Device Manager Error] タブ

VSAN の RMON アラームのイネーブル化

Device Manager を使用して 1 つまたは複数の VSAN の RMON アラームをイネーブルにする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Services] タブをクリックします。

[Threshold Manager] ダイアログボックスが表示されます。

ステップ 2 [Services] タブをクリックします。

[Services] タブが選択された状態で、[Threshold Manager] ダイアログボックスが表示されます(図 59-14 を参照)。

図 59-14 [Threshold Manager Services] タブ

 

ステップ 3 [VSAN ID(s)] フィールドに、モニタする VSAN を 1 つまたは複数入力します(複数の VSAN はカンマで区切ります)。下向き矢印を使用して、選択可能な VSAN を確認します。

ステップ 4 モニタする変数ごとに [Select] カラムのチェックボックスをオンにします。

ステップ 5 [Value] カラムにしきい値を入力します。

ステップ 6 サンプリング時間を秒数で入力します。

ステップ 7 アラームに割り当てる重大度を選択します([Fatal]、[Critical]、[Error]、[Warning]、または [Information])。

ステップ 8 [Create] をクリックします。

ステップ 9 重大度イベントを定義するプロンプトが表示されたら、アラームおよびログ イベントを定義する設定を確定します。

設定を確定しない場合、システムにログ イベントだけが定義されます。

ステップ 10 [Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] に続いて [Alarms] タブをクリックし、作成したアラームを確認します(図 59-15 を参照)。

図 59-15 しきい値アラームのリスト

 

ステップ 11 両方のポップアップ ウィンドウを閉じます。


 

RMON イベントの管理

Device Manager を使用してカスタマイズした RMON イベントを定義する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] をクリックします。

ステップ 2 [RMON Thresholds] ダイアログボックスの [Events] タブをクリックします。

[RMON Thresholds Events] タブが表示されます(図 59-16 を参照)。

図 59-16 [RMON Thresholds Events] タブ

 

ステップ 3 [Create] をクリックして、イベント エントリを作成します。

図 59-17 に示すように、[Create RMON Thresholds Events] ダイアログボックスが表示されます。

図 59-17 [Create RMON Thresholds Events] ダイアログボックス

 

 

ステップ 4 イベントのタイプ([log]、[snmptrap]、または [logandtrap])を選択して、RMON しきい値イベントのアトリビュートを設定します。

ステップ 5 インデックスを増やします。既存のインデックスを持つイベントを作成しようとすると、二重エントリ エラー メッセージが表示されます。

ステップ 6 (任意)説明およびコミュニティを入力します。

ステップ 7 [Create] をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

ステップ 8 残りの [RMON Thresholds] ダイアログボックスに表示されたイベントを確認します。

ステップ 9 [Close] をクリックして、[RMON Thresholds] ダイアログボックスを閉じます。

RMON アラームの管理

Device Manager を使用して、イネーブルに設定されているアラームを表示する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] をクリックします。

ステップ 2 [Alarms] タブをクリックします。

[RMON Thresholds] ダイアログボックスが表示されます(図 59-18 を参照)。

図 59-18 [RMON Thresholds] ダイアログボックス

 

ステップ 3 アラームを選択して [Delete] をクリックすると、選択したアラームが削除されます。


 

RMON ログの表示

Device Manager を使用して RMON ログを表示する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] をクリックします。

ステップ 2 [RMON Thresholds] ダイアログボックスの [Log] タブをクリックします。

[RMON Thresholds Log] タブが表示されます(図 59-19 を参照)。これは、Threshold Manager によりトリガーされた RMON イベントのログです。

図 59-19 [RMON Thresholds Log] タブ

 


 

デフォルト設定

表 59-1 に、任意のスイッチのすべての RMON 機能のデフォルト設定を示します。

 

表 59-1 RMON のデフォルト設定値

パラメータ
デフォルト

RMON アラーム

ディセーブル

RMON イベント

ディセーブル