Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager コンフィ ギュレーション ガイド 、Release 4.x
Performance Manager
Performance Manager
発行日;2012/02/01 | 英語版ドキュメント(2011/01/31 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 42MB) | フィードバック

目次

Performance Manager

Performance Manager のアーキテクチャ

データ補間

データ収集

パフォーマンスしきい値の使用方法

フロー セットアップ ウィザード

Flow Configuration Wizard によるフローの作成

フロー統計情報の設定

フロー統計の概要

Performance Manager

Fabric Manager の主な目的は、ネットワークを管理することです。管理機能の中で重要なのは、ネットワーク パフォーマンス モニタリング機能です。この章の内容は、次のとおりです。

「Performance Manager のアーキテクチャ」

「フロー統計情報の設定」

Performance Manager のアーキテクチャ

Performance Manager はネットワーク デバイスの統計情報の履歴を収集し、ブラウザを使用してこの情報をグラフィック表示します。最近の統計情報は詳細が、古い統計情報はサマリーが表示されます。Performance Manager は Cisco Traffic Analyzer などの外部ツールとも統合されています。

Performance Manager には、3 つの処理ステージがあります。

定義:Flow Wizard でスイッチにフローをセットアップします。

収集:[Web Server Performance Collection] 画面で目的のファブリックに関する情報を収集します。

提示:Fabric Manager Web Server を通じて、収集したデータを表示する Web ページを生成します。

Performance Manager は ISL、ホスト、ストレージ エレメント、および設定済みフローの統計情報を収集できます。フローの定義基準は、ホストからストレージ(またはストレージからホスト)のリンクです。Performance Manager は収集コンフィギュレーション ファイルに基づいて、ファブリックから統計情報を収集します。これらのファイルにより、Performance Manager が統計情報を収集する SAN エレメントおよび SAN リンクが決まります。この設定に基づいて、Performance Manager は適切なデバイス(スイッチ、ホスト、またはストレージ エレメント)と通信し、5 分間隔固定で適切な情報を収集します。

Performance Manager はラウンドロビン データベースを使用して、ファブリックから収集された統計データを保持します。このデータは収集コンフィギュレーション ファイル内で設定されたパラメータに基づいて、格納されます。ポーリング インターバルごとに、Performance Manager は関連する統計情報を収集し、ラウンドロビン データベース内に格納します。このデータベースのサイズは固定されていて、あらかじめ設定された上限を超えることはありません。

Performance Manager は一連のアーカイブ データを作成し、リアルタイム ラウンドロビン データベース内のサマリー情報を保持します。このアーカイブ データを使用して、日次、週次、月次、および年次の統合レポートが生成されます。Performance Manager はこの方法を使用して、重要な履歴データを維持します。増え続けるデータベース サイズを拡張するためのコストは不要です。


) Fabric Manager Server でユーザ証明書を変更する場合は、Performance Manager を再起動する必要があります。


データ補間

Performance Manager 固有の機能の 1 つとして、統計的なポーリング結果が失われたり、遅延した場合にデータを補間する機能があります。他のパフォーマンス ツールでは、失われたデータ ポイントがゼロとして格納されることがありますが、この方法では過去の傾向が正しく反映されない可能性があります。Performance Manager は失われたデータの前のデータ ポイントと、失われたデータのあとのポーリング インターバル中に格納されたデータ ポイントを比較して、失われたデータ ポイントを補完します。このことによって、パフォーマンス情報の継続性が保たれます。

データ収集

2 つの変数(受信バイト数と送信バイト数)に関するデータを 1 年分収集するには、76 KB のサイズのラウンドロビン データベース(rrd)ファイルが必要です。エラー数と廃棄数も収集する場合、rrd ファイルのサイズは 110 KB になります。デフォルト内部値は次のとおりです。

5 分間のサンプル× 600 回(2 日と 2 時間)

30 分間のサンプル× 700 回(12.5 日)

2 時間のサンプル× 775 回(50 日)

1 日のサンプル× 300 回

1000 ポート SAN の履歴データを、エラー数および廃棄数を含めて 1 年分収集するには、110 MB が必要です。この SAN にファブリック ポートが同じように配置された 20 台のスイッチが存在する場合、データを監視するために、スイッチごとに約 2 ~ 3 個の SNMP パケット、合計で約 100 個の要求/応答 SNMP パケットが 5 分おきに送信されます。

変数カウンタ要求が関係するため、フローのストレージ スペース要件の予測は困難ですが、一般的にこの要件は予想できます。フローが追加されるたびに 76 KB ずつ増加します。


) Performance Manager は、管理不能なスイッチおよび非 MDS スイッチに関する統計情報は収集しません。ループ デバイス(FL/NL)は収集されません。


パフォーマンスしきい値の使用方法

Performance Manager Configuration Wizard では、監視対象のトラフィックが、設定した利用率を超えた場合にイベントをトリガーする 2 つのしきい値を設定できます。このイベント トリガーは、Fabric Manager Web クライアントの [Events] ブラウザ ページに通知される、Critical または Warning のどちらかのイベントとして設定できます。

絶対値しきい値は、収集された統計情報に直接適用されます。統計情報が、合計リンク容量のパーセンテージとして、しきい値タイプに設定された利用率と比較されます。統計情報が、設定されたしきい値を超えていると、Fabric Manager Web クライアントの [Events] タブにイベントが表示されます。

同じタイム ウィンドウ(毎日、毎週、または 2 週間おき)の間、各リンクの典型的なトラフィック パターンに適合するしきい値が、ベースラインしきい値に基づいて作成されます。ベースラインしきい値は、計算された重み付き平均値を 100% とし、平均値のパーセンテージ(110 ~ 500%)として設定されます。図 8-1 に、毎週または毎日のオプションに対応するベースラインしきい値の設定例を示します。

図 8-1 ベースラインしきい値の例

 

しきい値を、月曜日午後 2 時に関して設定し、ベースラインしきい値はこの統計情報の平均の 130% に設定します。平均は、これまでの月曜午後 2 時に発生した統計値(オプションが毎週の場合)、またはこれまでの毎日午後 2 時に発生した統計値(オプションが毎日の場合)から計算されます。

フロー セットアップ ウィザード

Performance Manager Flow および Performance Manager Setup Wizard を使用すると、設定が大幅に簡単になります。必要な処理は、取り込む統計情報のカテゴリを選択することだけです。この選択を行うと、監視するフローおよびリンクのリストが表示されます。必要に応じてエントリを削除したり、表示されたリストを単に受け入れてデータ収集を開始できます。ホストおよびストレージ リンクの統計情報はスイッチ上の特定のポートと関連していないため、接続を別のポートに移動した場合、長期間の統計情報が失われることはありません。

Flow Configuration Wizard によるフローの作成

Fabric Manager を使用してフローを作成する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Performance] > [Create Flows] を選択します。

[Define Traffic Flows] ダイアログボックスが表示されます(図 8-2 を参照)。

図 8-2 [Create Flows] ダイアログボックス

ステップ 2 [VSAN] フィールドのドロップダウン メニューをクリックします。

ステップ 3 Flow Configuration Wizard に表示された VSAN のリストを選択します。

ステップ 4 [Zone] フィールドのドロップダウン メニューをクリックします。

ステップ 5 Flow Configuration Wizard に表示されたゾーンのリストを選択します。

ステップ 6 [Next] をクリックして、次の画面に進みます(図 8-3 を参照)。

図 8-3 [Review Traffic Flows] ダイアログボックス

ステップ 7 [Possible Flow Pairs] エリアで項目を選択します。

[Review Traffic Flows] ウィンドウの [Existing Flows for Vsan] エリアに VSAN フローのペアがすべて表示されます。

ステップ 8 [Add] をクリックし、選択したフローを作成します。

ステップ 9 [Existing Flows for Vsan] エリアで項目を選択します。

ステップ 10 [Remove] をクリックし、選択したフローを削除します。

ステップ 11 [Finish] をクリックし、Performance Manager の収集を再開します。

[Confirmation] ダイアログボックスが表示されます(図 8-4 を参照)。

図 8-4 [Confirmation] ダイアログボックス

新しく作成したフローを確認するには、[Physical Attributes] > [End Devices] > [Flow Statistics] を選択します。新しく作成したフローが表示されます。

フロー統計情報の設定

フロー統計では、集約統計テーブルの入力トラフィックがカウントされます。収集できる統計情報は次の 2 種類です。

集約フロー統計(VSAN のトラフィックをカウント)

フロー統計(VSAN の送信元と宛先の ID ペアをカウント)

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「フロー統計の概要」

フロー統計の概要

フロー カウンタをイネーブルにすると、集約フロー統計とフロー統計に最大 1 K のエントリが使用可能になります。各新フローのモジュールに必ず未使用のフロー インデックスを割り当ててください。フロー インデックスはモジュール全体で繰り返し使用できます。フロー インデックスの数値スペースは集約フロー統計とフロー統計で共用されます。

第 1 世代のモジュールは、モジュールあたり最大 1024 のフロー ステートメントを許容します。第 2 世代のモジュールは、モジュールあたり最大 2048 - 128 のフロー ステートメントを許容します。

表 8-1 に、監視対象のトラフィックのタイプを定義する Flow Type オプション ボタンの説明を示します。

 

表 8-1 Performance Manager のフロー タイプ

フロー タイプ
説明

Host->Storage

ホストからストレージ エレメントまでのデータを監視する一方向フロー

Storage->Host

ストレージ エレメントからホストまでのデータを監視する一方向フロー

Both

ホストとストレージ エレメント間のデータを監視する双方向フロー