Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager コンフィ ギュレーション ガイド 、Release 4.x
ハイ アベイラビリティの設定
ハイ アベイラビリティの設定
発行日;2012/02/01 | 英語版ドキュメント(2009/08/27 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 42MB) | フィードバック

目次

ハイ アベイラビリティの設定

HA の概要

スイッチオーバー メカニズム

HA スイッチオーバーの特長

スイッチオーバーの開始

スイッチオーバーの注意事項

プロセスの再開

スーパーバイザ モジュールの同期化

ハイ アベイラビリティの設定

Cisco MDS 9500 シリーズ マルチレイヤ ディレクタは、アプリケーションの再始動とスーパーバイザのスムーズな切り替え機能をサポートします。スイッチは、冗長ハードウェア コンポーネントおよびハイ アベイラビリティ ソフトウェア フレームワークによってシステム障害から保護されています。

この章の内容は、次のとおりです。

「HA の概要」

「スイッチオーバー メカニズム」

「スイッチオーバーの注意事項」

「プロセスの再開」

「スーパーバイザ モジュールの同期化」

HA の概要

High Availability(HA; ハイ アベイラビリティ)ソフトウェア フレームワークの内容は、次のとおりです。

スムーズなソフトウェア アップグレード機能を保証します。 第 15 章「ソフトウェア イメージ」 を参照してください。

デュアル スーパーバイザ モジュールを使用することによって、スーパーバイザ モジュール障害に対して冗長性を提供します。

同一のスーパーバイザ モジュールで障害が発生したプロセスをスムーズに再開させます。スーパーバイザ モジュールとスイッチング モジュールで実行されているサービスは、コンフィギュレーションに定義された HA ポリシーを追跡し、このポリシーに応じて動作を行います。この機能は、Cisco MDS 9200 シリーズと Cisco MDS 9100 シリーズのスイッチでも利用できます。

PortChannel(ポート集約)機能を使用してリンク障害から保護します。この機能は、Cisco MDS 9200 シリーズと Cisco MDS 9100 シリーズのスイッチでも利用できます。 第 23 章「ポートチャネルの設定」 を参照してください。

Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP)を使用して管理冗長性を提供します。この機能は、Cisco MDS 9200 シリーズと Cisco MDS 9100 シリーズのスイッチでも利用できます。

「Virtual Router Redundancy Protocol」を参照してください。

アクティブ スーパーバイザが故障した場合にスイッチオーバーを提供します。ストレージまたはホスト トラフィックを中断させることなくスタンバイ スーパーバイザ(存在する場合だけ)に切り替えます。

Cisco MDS 9500 シリーズのディレクタでは、スロット 5 と 6(Cisco MDS 9509 と 9506 スイッチ)またはスロット 7 と 8(Cisco MDS 9513 スイッチ)に 2 つのスーパーバイザ モジュール(sup-1 および sup-2)が搭載されています。スイッチの電源が投入され、2 つのスーパーバイザ モジュールが存在する場合、最初に起動するスーパーバイザ モジュールがアクティブ モードを開始し、2 番めに起動するスーパーバイザ モジュールはスタンバイ モードを開始します。両方のスーパーバイザ モジュールが同時に起動する場合、sup-1 がアクティブになります。スタンバイ スーパーバイザ モジュールは、常にアクティブ スーパーバイザ モジュールを監視します。アクティブ スーパーバイザ モジュールに障害が発生すると、ユーザ トラフィックに影響を与えることなくスタンバイ スーパーバイザ モジュールに切り替わります。


) ハイ アベイラビリティを維持するには、同じネットワークまたは仮想 LAN にアクティブおよびスタンバイ両方のスーパーバイザのイーサネット ポートを接続する必要があります。アクティブ スーパーバイザは、これらのイーサネット接続で使用される 1 つの IP アドレスを所持します。スイッチオーバーでは、新しくアクティブになったスーパーバイザがこの IP アドレスを継承します。


スイッチオーバー メカニズム

スイッチオーバーは次の 2 つのメカニズムのどちらかにより発生します。

アクティブ スーパーバイザ モジュールに障害が発生し、スタンバイ スーパーバイザ モジュールに自動的に切り替わります。

アクティブ スーパーバイザ モジュールからスタンバイ スーパーバイザ モジュールへのスイッチオーバーを手動で開始します。

スイッチオーバー プロセスが開始すると、安定したスタンバイ スーパーバイザ モジュールを利用できるまで、同一のスイッチで別のスイッチオーバー プロセスを開始できません。


注意 スタンバイ スーパーバイザ モジュールが安定した状態でない場合(ha-standby)、スイッチオーバーが実行されません。

HA スイッチオーバーの特長

HA スイッチオーバーには次のような特長があります。

制御トラフィックが影響を受けないため、ステートフル(中断なし)です。

スイッチング モジュールが影響を受けないため、データ トラフィックを中断しません。

スイッチング モジュールがリセットされません。

スイッチオーバーの開始

アクティブ スーパーバイザ モジュールからスタンバイ スーパーバイザ モジュールへのスイッチオーバーを手動で開始するには、Device Manager を使用してアクティブ スーパーバイザ モジュールをリセットします。スイッチオーバー プロセスが開始すると、安定したスタンバイ スーパーバイザ モジュールを利用できるまで、同一のスイッチで別のスイッチオーバー プロセスを開始できません。

Device Manager を使用してスイッチオーバーを実行する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Physical] > [Modules] をクリックして、複数のモジュールの存在を確認し、HA スイッチオーバーを行うことができるかを確認します。

図 17-1 に示す画面が表示されます。

図 17-1 現在のスーパーバイザを表示するモジュール画面

 

ステップ 2 メイン Device Manager 画面で、[Admin] > [Reset Switch] を選択します。

図 17-2 [Reset Switch] ダイアログボックス

 

ステップ 3 [Switch to Standby] をクリックします。


 

スイッチオーバーの注意事項

スイッチオーバーを実行する際は、次の注意事項を確認してください。

手動でスイッチオーバーを開始する場合、システム メッセージに 2 つのスーパーバイザ モジュールの存在が表示されます。

2 つのスーパーバイザ モジュールがスイッチで稼動している場合にだけ、スイッチオーバーを実行できます。

シャーシのモジュールが、設計どおりに稼動していることを確認します。

プロセスの再開

プロセスの再開は、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチの HA 機能を提供します。プロセス レベルの障害がシステム レベルの障害を発生させる原因にならないようにします。また、障害が発生したプロセスを自動的に再開します。維持に必要なこのプロセスは、スイッチの内部にあるインフラストラクチャで機能します。

「システム プロセスの表示」を参照してください。

スーパーバイザ モジュールの同期化

アクティブ スーパーバイザ モジュールによって、稼動中のイメージがスタンバイ スーパーバイザ モジュールに自動的に同期化されます。ブート変数は、このプロセス中に同期化されます。

スタンバイ スーパーバイザ モジュールは、アクティブ スーパーバイザ モジュールで稼動中のイメージを使用してそのイメージを自動的に同期化させます。

「モジュールの交換」を参照してください。

次の状態は、自動同期化が有効なときを特定します。

片方のスーパーバイザ モジュールの内部ステートが Active with HA standby で、もう一方のスーパーバイザ モジュールの内部ステートが HA-standby の場合、スイッチは操作上 HA であり、自動同期化を実行できます。

片方のスーパーバイザ モジュールの内部ステートが none の場合、スイッチは自動同期化を実行できません。

表 17-1 は、冗長ステートの有効値を示しています。

 

表 17-1 冗長ステート

ステート
説明

Not present

スーパーバイザ モジュールが存在しないか、シャーシに接続されていません。

Initializing

診断にパスしてコンフィギュレーションがダウンロードされています。

Active

アクティブ スーパーバイザ モジュールであり、スイッチを設定できる状態です。

Standby

スイッチオーバーが可能な状態です。

Failed

スイッチが初期化においてスーパーバイザ モジュールの障害を検出し、モジュールの電源の切断と再投入が 3 回自動試行されます。3 回の試行のあとに、失敗したステートを表示し続けます。

Offline

デバッギングのため、スーパーバイザ モジュールが意図的にシャットダウンされます。

At BIOS

スイッチがスーパーバイザへの接続を確立し、スーパーバイザ モジュールが診断を実行しています。

Unknown

スイッチが無効なステートにあります。この状態が続く場合、TAC に連絡してください。

表 17-2 は、スーパーバイザ モジュール ステートの有効値を示しています。

 

表 17-2 スーパーバイザ ステート

ステート
説明

Active

スイッチ内のアクティブ スーパーバイザ モジュールを設定できる状態です。

HA standby

スイッチオーバーが可能な状態です。

Offline

デバッギングのため、スイッチが意図的にシャットダウンされます。

Unknown

スイッチが無効なステートにあり、TAC へ連絡する必要があります。

表 17-3 は、内部冗長ステートの有効値を示しています。

 

表 17-3 内部ステート

ステート
説明

HA standby

スタンバイ スーパーバイザ モジュールの HA スイッチオーバー メカニズムがイネーブルにされています(「HA スイッチオーバーの特長」を参照)。

Active with no standby

スイッチオーバーが可能な状態です。

Active with HA standby

スイッチ内のアクティブ スーパーバイザ モジュールを設定できる状態です。スタンバイ モジュールは、HA standby ステートです。

Shutting down

スイッチがシャットダウンされます。

HA switchover in progress

スイッチが HA スイッチオーバー メカニズムに切り替わる過程にあります。

Offline

デバッギングのため、スイッチが意図的にシャットダウンされます。

HA synchronization in progress

スタンバイ スーパーバイザ モジュールがアクティブ スーパーバイザ モジュールにステートを同期化している最中です。

Standby (failed)

スタンバイ スーパーバイザ モジュールが機能していません。

Active with failed standby

アクティブ スーパーバイザ モジュールです。2 番めのスーパーバイザ モジュールがありますが、機能していません。

Other

スイッチがトランジェント ステートにあります。この状態が続く場合、TAC に連絡してください。