Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager コンフィ ギュレーション ガイド 、Release 4.x
デバイス エイリアス サービスの配信
デバイス エイリアス サービスの配信
発行日;2012/02/01 | 英語版ドキュメント(2011/05/11 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 42MB) | フィードバック

目次

デバイス エイリアス サービスの配信

デバイス エイリアスの概要

デバイス エイリアス モードの概要

モードの設定の変更

デバイス エイリアス モードの配信

デバイス エイリアスのマージ

マージおよびデバイス エイリアス モード不一致の解決

デバイス エイリアスの機能

デバイス エイリアスの前提条件

ゾーン エイリアスとデバイス エイリアスの比較

デバイス エイリアス データベース

デバイス エイリアス配信の概要

デバイス エイリアス データベースの配信

デバイス エイリアスの作成の概要

デバイス エイリアスの作成

変更のコミット

変更の廃棄

レガシー ゾーン エイリアスの変換

デバイス エイリアスまたは FC エイリアスの使用

デバイス エイリアスの統計情報のクリーンアップ

データベース マージの注意事項

デフォルト設定

デバイス エイリアス サービスの配信

すべての Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチでは、VSAN 単位およびファブリック全体で Distributed Device Alias Service(デバイス エイリアス)がサポートされています。デバイス エイリアス配信により、エイリアス名を手動で再入力せずに、Host Bus Adapter(HBA; ホスト バス アダプタ)を VSAN 間で移動することができます。

この章の内容は、次のとおりです。

「デバイス エイリアスの概要」

「デバイス エイリアス モードの概要」

「デバイス エイリアス データベース」

「レガシー ゾーン エイリアスの変換」

「デバイス エイリアスの統計情報のクリーンアップ」

「デフォルト設定」

デバイス エイリアスの概要

Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチでさまざまな機能(ゾーン分割、QoS、ポート セキュリティなど)を設定するために、デバイスの Port WWN(pWWN)を指定する必要がある場合は、これらの機能を設定するたびに、正しいデバイス名を割り当てる必要があります。デバイス名が正しくないと、予期せぬ結果が生じることがあります。この問題を回避するには、わかりやすい pWWN 名を定義し、必要に応じて、この名前をすべてのコンフィギュレーション コマンドで使用します。この章では、これらのわかりやすい名前を デバイス エイリアス と表します。

デバイス エイリアス モードの概要

デバイス エイリアスでは、基本モードと拡張モードの 2 つのモードがサポートされています。

デバイス エイリアスが基本モードで動作する場合、すべてのアプリケーションは、3.0 スイッチ上のアプリケーションのように機能します。デバイス エイリアスを使用して基本モードを設定するときに、アプリケーションは pWWN に即座に拡張されます。この動作は、モードが拡張モードに変更されるまで継続します。

デバイス エイリアスが拡張モードで動作する場合、すべてのアプリケーションによってデバイス エイリアス設定がネイティブ フォーマットで受け入れられます。アプリケーションによってデバイス エイリアス名が設定に格納され、pWWN に拡張せずにデバイス エイリアス フォーマットで配信されます。また、デバイス エイリアス データベースの変更が追跡され、変更を適用するためにアクションが実行されます。

ネイティブ デバイス エイリアス設定は、interop モードの VSAN では使用できません。注入される対応するトワイライト ゾーンがネイティブ デバイス エイリアス メンバーである場合は、interop モードの VSAN で IVR ゾーンセットをアクティブにすることができません。

モードの設定の変更

デバイス エイリアス モードが基本モードから拡張モードに変更されると、この変更がアプリケーションに通知されます。アプリケーションによって、ネイティブ フォーマットでのデバイス エイリアス ベース設定の受け入れが開始されます。


) デバイス エイリアスは以前基本モードで動作していたため、アプリケーションには以前のネイティブ デバイス エイリアス設定がありません。


アプリケーションによって、ネイティブ フォーマットのデバイス エイリアス設定が存在するかどうかが確認されます。デバイス エイリアスがネイティブ フォーマットの場合、アプリケーションによって要求が拒否され、デバイス エイリアス モードを基本モードに変更できなくなります。

モードを元の基本モードに変更する場合は、最初に(ローカル スイッチとリモート スイッチの両方の)すべてのネイティブ デバイス エイリアス設定を明示的に削除するか、またはすべてのデバイス エイリアス メンバーを対応する pWWN で置き換える必要があります。

このプロセスは、force オプションを使用して自動化することができます。no device-alias mode enhanced force コマンドを使用すると、すべてのデバイス エイリアス メンバーを対応する pWWN に自動的に置換するようにアプリケーションをイネーブルにすることができます。デバイス エイリアス メンバーに対応する pWWN マッピングがデバイス エイリアス データベース内にない場合、設定は削除されます。

デバイス エイリアス モードの配信

デバイス エイリアスの配信がオンの場合、モードが変更されると、デバイス エイリアスがネットワーク内の他のスイッチに配信されます。すべてのスイッチが Release 3.1 にアップグレードされないかぎり、基本モードから拡張モードに変更できません。デバイス エイリアスの拡張は、ファブリック全体が Release 3.1 にアップグレードされないかぎり、適用されません。


) すべてのスイッチが Release 3.1 にアップグレードされる場合、自動的に拡張モードに変換することはできません。拡張モードへの変換は不要であり、基本モードで動作を継続できます。


デバイス エイリアスのマージ

2 つのファブリックが異なるデバイス エイリアス モードで稼動している場合、これらを連結しても、デバイス エイリアスはマージされません。マージ プロセス中に、モードの自動変換は発生しません。問題を解決する必要があります。


) Release 3.0 スイッチは基本モードで稼動します。


アプリケーション レベルでは、マージはアプリケーション間およびファブリック間で行われます。たとえば、E ポートが稼動しているときはゾーン マージが行われ、CFS により IVR/PSM/DPVM マージが行われます。このマージは、デバイス エイリアス マージとは関係ありません。

拡張ファブリック上で動作しているアプリケーションがネイティブ デバイス エイリアス設定を持つ場合、アプリケーションのマージは失敗します。別のファブリックがネイティブ デバイス エイリアス ベース設定をサポートしているが、基本モードで動作している場合、アプリケーションのマージは失敗します。問題を解決する必要があります。デバイス エイリアス マージの問題を解決したあと、各アプリケーションを適切に修正する必要があります。

マージおよびデバイス エイリアス モード不一致の解決

2 つのファブリックが異なるモードで稼動しており、ファブリック間でデバイス エイリアスがマージされない場合、いずれかのモードを選択することによって矛盾を解決できます。拡張モードを選択する場合、すべてのスイッチが少なくとも Release 3.1 バージョンで稼動していることを確認します。稼動していない場合は、拡張モードをオンにできません。基本モードを選択する場合、拡張ファブリック上で動作しているアプリケーションは、デバイス エイリアス マージに従う必要があります。

デバイス エイリアス マージはモードの不一致が原因で失敗しますが、アプリケーションのマージは、アプリケーションにネイティブ デバイス エイリアス設定がない場合に成功します。

Release 3.1 スイッチからアプリケーションに対してネイティブ デバイス エイリアス設定を試行する場合、一部のアプリケーションでデバイス エイリアス モード不一致が原因で、commit が拒否されます。


) デバイス エイリアスがその特定のスイッチ上で基本モードで動作している場合、アプリケーションによって、SNMP を介したネイティブ デバイス エイリアス設定が受け入れられません。



) confcheck は拡張モードをオンにすると追加され、拡張モードをオフにすると削除されます。アプリケーションにネイティブ フォーマットのデバイス エイリアス設定がある場合、confcheck を追加する必要があります。設定が削除されると、アプリケーションで confcheck を削除する必要があります。


デバイス エイリアスの機能

デバイスエイリアスには次の機能があります。

デバイス エイリアスの情報は、VSAN 構成に依存しません。

デバイス エイリアスの設定および配信は、ゾーン サーバおよびゾーン サーバ データベースに依存しません。

データを失うことなく、レガシー ゾーン エイリアス設定をインポートできます。

デバイス エイリアス アプリケーションでは、Cisco Fabric Services(CFS)インフラストラクチャを使用して、データベースを効率的に管理および配信することができます。デバイス エイリアスでは調整済み配信モードが使用され、配信範囲はファブリック全体に及びます( 第 13 章「CFS インフラストラクチャの使用」 を参照)。

デバイス エイリアスを使用して、ゾーン、IVR ゾーン、または QoS 機能を設定するときに、これらの設定を表示すると、デバイス エイリアスは対応する pWWN とともに自動的に表示されます。

デバイス エイリアスの前提条件

デバイスエイリアスには次の前提条件があります。

デバイス エイリアスを割り当てることができるのは、pWWN だけです。

pWWN と、対応するデバイス エイリアスのマッピングには、1 対 1 の関係がある必要があります。pWWN は 1 つのデバイス エイリアスにだけマッピングできます。また、その逆も可能です。

デバイス エイリアス名は、次の文字を含む、64 文字の英数字に制限されています。

a ~ z および A ~ Z

1 ~ 9

-(ハイフン)および _(下線)

$(ドル記号)および ^(キャレット)

ゾーン エイリアスとデバイス エイリアスの比較

表 31-1 に、ゾーンベース エイリアスとデバイス エイリアスの設定の違いを示します。

 

表 31-1 ゾーン エイリアスとデバイス エイリアスの比較

ゾーンベース エイリアス
デバイス エイリアス

エイリアスは指定された VSAN に限定されます。

VSAN 番号を指定しなくても、デバイス エイリアスを定義できます。また、制限なしに、1 つまたは複数の VSAN 内で同じ定義を使用することもできます。

ゾーン エイリアスはゾーン分割設定の一部です。エイリアス マッピングは、その他の機能を設定するために使用できません。

デバイス エイリアスは、pWWN を使用する任意の機能と併用できます。

任意のゾーン メンバー タイプを使用して、エンド デバイスを指定できます。

IP アドレスのような新しいデバイス エイリアスとともに pWWN だけがサポートされます。

設定はゾーン サーバ データベースに格納され、その他の機能に使用できません。

デバイス エイリアスはゾーン分割に限定されません。デバイス エイリアスの設定は、FCNS、ゾーン、fcping、traceroute、および IVR アプリケーションに使用できます。

デバイス エイリアス データベース

デバイス エイリアス機能は 2 つのデータベースを使用して、デバイス エイリアス設定の許可および実装を行います。

有効データベース:ファブリックで現在使用されているデータベースです。

保留中データベース:デバイス エイリアス設定に関する以降の変更内容は、保留中データベースに格納されます。

この期間中はファブリックがロック状態になっているため、デバイス エイリアス設定を変更する場合は、変更をコミットするか、または廃棄する必要があります。

ここでは、次の内容について説明します。

「デバイス エイリアス配信の概要」

「変更のコミット」

「変更の廃棄」

「レガシー ゾーン エイリアスの変換」

デバイス エイリアス配信の概要

デフォルトでは、デバイス エイリアス配信がイネーブルです。デバイス エイリアス機能は調整済み配信メカニズムを使用して、変更内容をファブリック内のすべてのスイッチに配信します。

配信がディセーブルになっている場合に、変更をコミットしないと、タスクはコミットされません。

デバイス エイリアス データベースの配信

Fabric Manager を使用してデバイス エイリアス配信をイネーブルにする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Physical Attributes] ペインで [End Devices] を展開し、[Device Alias] を選択します。

[Information] ペインにデバイス エイリアスの設定が表示されます(図 31-1 を参照)。

図 31-1 Fabric Manager 内のデバイス エイリアス

 

[CFS] タブがデフォルト タブです。

ステップ 2 [Global] ドロップダウン メニューで [enable] を選択して、スイッチ エイリアスをイネーブルにします。

ステップ 3 新規にイネーブル化されたスイッチに対して、[Config Action] ドロップダウン メニューで [commit] を選択します。

ステップ 4 これらの変更をコミットして配信する場合は [Apply Changes] を、保存されていない変更を廃棄する場合は [Undo Changes] をクリックします。


 

デバイス エイリアスの作成の概要

最初のデバイス エイリアス タスクを実行すると、デバイス エイリアス タスクに関係なく、デバイス エイリアス機能に対してファブリックが自動的にロックされます。ファブリックがロックされると、次のような状況になります。

他のユーザは、この機能の設定を変更できなくなります。

有効データベースのコピーが取得され、保留中データベースとして使用されます。この時点以降の変更は、保留中データベースに対して行われます。保留中データベースへの変更をコミットするか、または廃棄( abort )するまでは、保留中データベースは有効です。

デバイス エイリアスの作成

Fabric Manager を使用して、ファブリックをロックし、保留中データベース内にデバイス エイリアスを作成する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Physical Attributes] ペインで [End Devices] を展開し、[Device Alias] を選択します。

[Information] ペインにデバイス エイリアスの設定が表示されます。

ステップ 2 [Configuration] タブをクリックし、[Create Row] アイコンをクリックします。

図 31-2 に示す [Create Device Alias] ダイアログボックスが表示されます。

図 31-2 [Create Device Alias] ダイアログボックス

 

ステップ 3 ドロップダウン メニューでスイッチを選択します。

ステップ 4 [Alias] および [WWN] フィールドに入力します。

ステップ 5 このエイリアスを作成するには、[Create] をクリックします。変更を保存しないで終了するには、[Close] をクリックします。


 

変更のコミット

保留中データベースに対する変更をコミットすると、次のイベントが発生します。

1. 有効データベースの内容が、保留中データベースの内容で上書きされます。

2. 保留中データベースの内容が空になります。

3. この機能に対するファブリック ロックが解放されます。

Fabric Manager を使用して変更をデバイス エイリアス データベースにコミットする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Physical Attributes] ペインで [End Devices] を展開し、[Device Alias] を選択します。

[Information] ペインにデバイス エイリアスの設定が表示されます。[CFS] タブがデフォルト タブです。

ステップ 2 [Global] ドロップダウン メニューで [enable] を選択して、スイッチ エイリアスをイネーブルにします。

ステップ 3 新規にイネーブル化されたスイッチに対して、[Config Action] ドロップダウン メニューで [commit] を選択します。

ステップ 4 これらの変更をコミットして配信する場合は [Apply Changes] を、保存されていない変更を廃棄する場合は [Undo Changes] をクリックします。


 

変更の廃棄

保留中データベースに対する変更を廃棄すると、次のイベントが発生します。

1. 有効データベースの内容はそのまま維持されます。

2. 保留中データベースの内容が空になります。

3. この機能に対するファブリック ロックが解放されます。

 
Fabric Manager を使用してデバイス エイリアス セッションを廃棄する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Physical Attributes] ペインで [End Devices] を展開し、[Device Alias] を選択します。

[Information] ペインにデバイス エイリアスの設定が表示されます。[CFS] タブがデフォルト タブです。

ステップ 2 [Config Action] ドロップダウン メニューで [abort] を選択します。

ステップ 3 [Apply Changes] をクリックして、セッションを廃棄します。


 

レガシー ゾーン エイリアスの変換

レガシー ゾーン エイリアス設定が次の制限事項を満たす場合は、設定をインポートしてこの機能を使用しても、データが失われることはありません。

各ゾーン エイリアスにメンバーが 1 つだけ存在する。

メンバー タイプが pWWN である。

ゾーン エイリアスの名前と定義が、既存のデバイス エイリアス名と同じではない。

名前に矛盾がある場合、ゾーン エイリアスはインポートされません。


ヒント ご使用の設定の要件に応じて、必要なゾーン エイリアスをデバイス エイリアス データベースにコピーしてください。


インポート処理が完了したあとに、 commit 処理を実行すると、変更されたエイリアス データベースが物理ファブリック内のその他のすべてのスイッチに配信されます。この時点で、ファブリック内のその他のスイッチに設定を配信する必要がない場合は、 abort 処理を実行して、マージ変更を完全に廃棄することができます。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

「デバイス エイリアスまたは FC エイリアスの使用」

「デバイス エイリアスの統計情報のクリーンアップ」

デバイス エイリアスまたは FC エイリアスの使用

Fabric Manager が FC エイリアスを使用するかグローバル デバイス エイリアスを使用するかの設定は、Fabric Manager Server を再起動せずに、Fabric Manager Client から変更できます。

Fabric Manager で FC エイリアスとグローバル デバイス エイリアスのどちらを使用するかを変更する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 [Server] > [Admin] をクリックします。

図 31-3 に示す [Server Admin] ダイアログボックスが表示されます。

図 31-3 [Server Admin] ダイアログボックス

 

ステップ 2 グローバル デバイス エイリアスを使用する場合は Fabric Manager Server で監視する各ファブリックに対して [Device Alias] チェックボックスをオンにし、FC エイリアスを使用する場合はオフにします。

ステップ 3 変更内容を保存するには、[Apply] をクリックします。変更内容を保存しないでダイアログボックスを閉じるには、[Close] をクリックします。


 

デバイス エイリアスの統計情報のクリーンアップ

デバッギングのためのデバイス エイリアスの統計情報をクリアするには、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』を参照してください。

データベース マージの注意事項

概念の詳細については、「CFS マージのサポート」を参照してください。

2 つのデバイス エイリアス データベースをマージする場合は、次の注意事項に従ってください。

名前が異なる 2 つのデバイス エイリアスが同じ pWWN にマッピングされていないことを確認します。

2 つの異なる pWWN が同じデバイス エイリアスにマッピングされていないことを確認します。

両方のデータベースのデバイス エイリアスの合計数が 8191(8 K)を超えないことを確認します。たとえば、データベース N に 6000 個、データベース M に 2192 個のデバイス エイリアスがある場合、このマージ処理は失敗します。

デフォルト設定

表 31-2 に、デバイス エイリアスのパラメータのデフォルト設定を示します。

 

表 31-2 デバイス エイリアスのデフォルト パラメータ

パラメータ
デフォルト

使用中のデータベース

有効データベース

変更を受け入れるデータベース

保留中データベース

デバイス エイリアス ファブリックのロック状態

最初のデバイス エイリアス タスクによってロックされる