Cisco DCNM Virtual Device Context コンフィギュレーション ガイド Release 4.0
VDCの作成
VDCの作成
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 716KB) | フィードバック

目次

VDCの作成

VDC の作成についての情報

VDC リソース テンプレート

ハイ アベイラビリティ ポリシー

インターフェイスの割り当て

VDC の管理接続

新規 VDC の初期化

VDC のライセンス要件

VDC の作成に関する前提条件

注意事項および制約事項

VDC セットアップ ウィザードを使用した VDC の作成

追加情報

関連資料

VDCの作成

この章では、NX-OS デバイス上で Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)を作成する方法について説明します。

ここでは、次の内容を説明します。

「VDC の作成についての情報」

「VDC のライセンス要件」

「VDC の作成に関する前提条件」

「注意事項および制約事項」

「VDC セットアップ ウィザードを使用した VDC の作成」

「追加情報」

VDC の作成についての情報

Cisco NX-OS では、network-admin ロールを持つユーザのみが VDC を作成できます。最大 3 つの VDC を作成できます。

ここでは、次の内容について説明します。

「VDC リソース テンプレート」

「ハイ アベイラビリティ ポリシー」

「インターフェイスの割り当て」

「VDC の管理接続」

「新規 VDC の初期化」

VDC リソース テンプレート

VDC リソース テンプレートは、VDC で使用可能な最小および最大リソースを指定します。VDC の作成時に VDC リソース テンプレートを指定しない場合は、NX-OS ソフトウェアはデフォルトのテンプレートを使用します。 表3-1 に、デフォルト VDC テンプレートのリソース制限を示します。

 

表3-1 VDC デフォルト テンプレートのリソース制限

リソース
最小
最大

ポート チャネル

0

256

SPAN セッション

0

2

IPv4 ルート マップ メモリ 1

8

265

IPv6 ルート マップ メモリ 1

4

265

VLAN

16

4096

VRF 2

16

8192

1.ルート マップ メモリの単位はメガバイトです。

2.VRF = Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティング/転送)インスタンス

VDC リソース テンプレートの設定については、「VDC リソース テンプレートの設定」を参照してください。

VDC の作成後は、個々のリソース制限を次のように変更できます。

単一の VDC に対する個別のリソース制限を変更。

デフォルト以外の VDC リソース テンプレートのリソース制限を変更し、このテンプレートを VDC に適用。

VDC 作成後の VDC リソース制限の管理については、「VDC の管理」を参照してください。

ハイ アベイラビリティ ポリシー

VDC の High Availability(HA; ハイ アベイラビリティ)ポリシーは、回復不可能な VDC 障害が発生した場合に NX-OS ソフトウェアによって実行される処理を定義します。

HA ポリシーは、VDC の作成時に、シングル スーパーバイザ モジュールおよびデュアル スーパーバイザ モジュール構成に対して指定できます。HA ポリシーのオプションは以下のとおりです。

シングル スーパーバイザ モジュール構成:

停止(Bringdown) -- VDC を障害状態に移行します。障害状態から復旧するには、物理デバイスをリロードする必要があります。

リロード(Reload) -- スーパーバイザ モジュールをリロードします。

再起動(Restart) -- VDC をいったん削除し、スタートアップ コンフィギュレーションを使用して再作成します。

デュアル スーパーバイザ モジュール構成:

停止(Bringdown) -- VDC を障害状態に移行します。障害状態から復旧するには、物理デバイスをリロードする必要があります。

再起動(Restart) -- VDC をいったん削除し、スタートアップ コンフィギュレーションを使用して再作成します。

スイッチオーバー(Switchover) -- スーパーバイザ モジュールのスイッチオーバーを開始します。

作成した、デフォルト以外の VDC に対するデフォルトの HA ポリシーは、再起動です。デフォルト VDC に対するデフォルトの HA ポリシーは、シングル スーパーバイザ モジュール構成の場合はリロード、デュアル スーパーバイザ モジュール構成の場合はスイッチオーバーです。

VDC 作成後の HA ポリシーの変更については、「VDC の管理」を参照してください。

インターフェイスの割り当て

VDC に割り当てることができる物理リソースは、物理インターフェイスのみです。1 つの VDC には 1 つのインターフェイスのみを割り当てることができます。ある VDC から別の VDC にインターフェイスを移動すると、このインターフェイスの設定はすべて失われます。

VDC を最初に作成する際、この VDC にインターフェイスを明示的に割り当てることができます。初期状態では、すべてのインターフェイスはデフォルト VDC(VDC 1)内に配置されています。VDC に割り当てたインターフェイスは、この特定の VDC のみから表示および設定を行えます。VDC のインターフェイスを削除するには、このインターフェイスをデフォルト VDC に戻します。


注意 インターフェイスを移動すると、このインターフェイスのすべての設定は失われ、インターフェイスは停止状態となります。

インターフェイスを VDC に割り当てる際は、使用するプラットフォームのハードウェア アーキテクチャにも注意する必要があります。たとえば、Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール(N7K-M132XP-12)では、ポート グループの 4 つのインターフェイスすべてを同じ VDC に割り当てる必要があります。

ご使用の物理デバイスに任意の組み合わせでインターフェイスを割り当てられます。ただし、Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール(N7K-M132XP-12)は除きます。このモジュールにはそれぞれ 4 つのインターフェイスで構成される 8 つのポート グループがあります。同じポート グループの 4 つのインターフェイスはすべて同じ VDC に割り当てる必要があります。 表3-2 に、ポート グループのポート番号割り当てを示します。

 

表3-2 Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループにおけるポート番号割り当て

ポート グループ
ポート番号

グループ 1

1、3、5、7

グループ 2

2、4、6、8

グループ 3

9、11、13、15

グループ 4

10、12、14、16

グループ 5

17、19、21、23

グループ 6

18、20、22、24

グループ 7

25、27、29、31

グループ 8

26、28、30、32

Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループに関する詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide 』を参照してください。

VDC 作成後のインターフェイス割り当ての変更については、「VDC の管理」を参照してください。

VDC の管理接続

NX-OS ソフトウェアは、各 VDC の帯域外管理用に、仮想管理(mgmt 0)インターフェイスを備えています。このインターフェイスは、物理 mgmt 0 インターフェイスからアクセスする個別の IP アドレスを使用して設定できます。また、物理デバイス上のいずれかのイーサネット インターフェイスを使用して、帯域内管理を行うこともできます。管理接続の詳細については、「VDC の管理接続」を参照してください。

新規 VDC の初期化

新規の VDC は、新規の物理デバイスと似ています。VDC 管理者のユーザ アカウント パスワードを設定し、VDC との接続を確立するための基本設定を行う必要があります。

VDC のライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

製品
ライセンス要件

DCNM

VDC にライセンスは不要です。ライセンス パッケージに含まれないすべての機能は、Cisco DCNM にバンドルされており、無料で提供されます。DCNM ライセンス方式の詳細な説明については、『 Cisco DCNM Licensing Guide, Release 4.0 』を参照してください。

NX-OS

デフォルト以外の VDC を作成するには、Advanced Services ライセンスが必要です。NX-OS ライセンス方式、およびライセンスの取得方法と適用方法の詳細な説明については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide, Release 4.0 』を参照してください。


) NX-OS ソフトウェアでは、Advanced Services ライセンスがなくてもデフォルト以外の VDC を作成および使用できる猶予期間を設けています。ライセンスを取得する前に猶予期間が失効すると、物理デバイスからすべての VDC 設定が削除されます。


VDC の作成に関する前提条件

VDC を作成するには、以下の前提条件があります。

network-admin ユーザ ロールを持つユーザ名を使用する物理デバイスが検出されていること。

Advanced Services ライセンスがインストールされていること。

VDC 名を用意していること。

VDC に割り当てるためのリソースを物理デバイス上に確保していること。

VDC との接続の設定に使用する IPv4 または IPv6 アドレスを持っていること。

注意事項および制約事項

VDC に関する注意事項および制約事項は次のとおりです。

VDC 間でインターフェイス、VLAN、VRF、またはポート チャネルを共有することはできません。

1 つの物理デバイスには、最大 3 つの VDC を作成できます。

network-admin ロールを持つユーザのみが VDC を作成できます。

VDC の作成は、デフォルト VDC のみから行えます。

VDC セットアップ ウィザードを使用した VDC の作成

ネットワーク管理者(network-admin)ロールを持つユーザは VDC を作成できます。VDC リソース テンプレートは、VDC が使用可能な物理デバイスの量を制限します。NX-OS ソフトウェアはデフォルトのリソース テンプレートを提供します。また、ユーザはリソース テンプレートを作成できます。

作業を開始する前に

network-admin ロールを持つユーザ名を使用する物理デバイスが検出されたことを確認します。

VDC の帯域外管理を使用するには、管理インターフェイス(mgmt 0)用に IPv4 または IPv6 アドレスを取得します。

詳細手順

VDC セットアップ ウィザードを使用して VDC を作成するには、次の作業を行います。


ステップ 1 Feature Selector ペインで Virtual Devices を選択します。

ステップ 2 Summary ペインで物理デバイスをクリックします。

ステップ 3 メニュー バーで Files > New > Create VDC ... の順に選択し、VDC セットアップ ウィザードを起動して VDC General Parameters ダイアログボックスを表示します(図3-1 を参照)。

図3-1 VDC General Parameters ダイアログボックス

 

ステップ 4 Name フィールドに VDC 名を入力します。

ステップ 5 (任意)物理デバイスに 1 つのスーパーバイザ モジュールがある場合、Single Supervisor HA-Policy フィールドで、下矢印キーをクリックして VDC の HA ポリシーを選択します。

ステップ 6 (任意)物理デバイスに 2 つのスーパーバイザ モジュールがある場合、Dual Supervisor HA-Policy フィールドで、下矢印キーをクリックして VDC の HA ポリシーを選択します。

ステップ 7 Next をクリックします。

Interface Membership ダイアログボックスが表示されます(図3-2 を参照)。

図3-2 Interface Membership ダイアログボックス

 

ステップ 8 VDC に割り当てるインターフェイスを選択します。


) VDC にインターフェイスを割り当てると、このインターフェイスの設定は失われます。


ステップ 9 Next をクリックします。

Resource Limit ダイアログボックスが表示されます(図3-3 を参照)。

図3-3 Resource Limit ダイアログボックス

 

ステップ 10 (任意)1 つまたは複数のリソース テンプレートを使用するには、次の作業を行います。

a. リソース テンプレートを使用するには、Available Templates リストのリソース テンプレート名をクリックしてから Add をクリックします。

b. リソース テンプレートを削除するには、Selected Templates リストのリソース テンプレート名をクリックしてから Remove をクリックします。

c. 選択したすべてのリソース テンプレートを削除するには、 Remove All をクリックします。


) リソース テンプレートを選択しないと、DCNM はデフォルトのテンプレートを使用します。


ステップ 11 (任意)個別のリソース制限を設定するには、次の作業を行います。

a. Resource Limits エリアで右クリックし、ポップアップ メニューから Add Resource Limit を選択します。

Resource Limits エリアに新しいリソース制限の行が表示されます。

b. Name の下のセルで下矢印キーをクリックし、ドロップダウン リストからリソースを選択します。

c. Minimum の下のセルをクリックし、最小制限を入力します。

d. Maximum の下のセルをクリックし、最大制限を入力します。

e. 他のリソース制限を設定するには、手順 a d を繰り返します。

f. リソース制限を削除するには、リソース制限の上で右クリックしてポップアップ メニューから Delete Resource Limit を選択します。

Resource Limits ペインにリソース制限行が表示されなくなります。


) リソース制限を設定しないと、DCNM はデフォルト テンプレートのリソース制限を使用します。


ステップ 12 Next をクリックします。

Authentication ダイアログボックスが表示されます(図3-4 を参照)。

図3-4 Authentication ダイアログボックス

 

ステップ 13 Password フィールドに管理ユーザ パスワードを入力します。

ステップ 14 Confirm Password フィールドに管理ユーザ パスワードを再度入力します。

ステップ 15 (任意)Expiry Date フィールドで下矢印キーをクリックし、Expiry Date ダイアログボックスで管理ユーザの有効期限を選択します(図3-5 を参照)。

図3-5 Expiry Date ダイアログボックス

 

ステップ 16 (任意)Password Type フィールドで下矢印キーをクリックし、ドロップダウン メニューから選択します。

ステップ 17 (任意) Authenticate users using AAA Servers チェック ボックスをオンにし、次のように AAA サーバ情報を入力します。

a. Group Name フィールドに AAA サーバ グループ名を入力します。

b. Type フィールドで下矢印キーをクリックし、サーバ グループのタイプを選択します。

c. Servers フィールドに、ホスト サーバの IPv4 または IPv6 のアドレスまたは名前(1 つまたは複数)をカンマで区切って入力します。

ステップ 18 Next をクリックします。

Management of VDC ダイアログボックスが表示されます(図3-6 を参照)。

図3-6 Management of VDC ダイアログボックス

 

ステップ 19 Management Interface エリアに IPv4 または IPv6 アドレス情報を入力します。

ステップ 20 SSH エリアで下矢印キーをクリックし、SSH キー タイプおよび SSS キー長を選択します。

ステップ 21 Default Gateway エリアに、デフォルトの IPv4 または IPv6 ゲートウェイ アドレスを入力します。

ステップ 22 Discover the VDC エリアで、 Discover the VDC チェック ボックスのチェックを解除し、自動検出が行われないようにします。

ステップ 23 Finish をクリックします。


) VDC の作成には数分かかることがあります。時間はデバイスが VDC 用に予約する必要のあるリソースの量によって異なります。


ステップ 24 「VDC の検出」の説明に従って、VDC を手動で検出します。

ステップ 25 メニュー バーで File > Deploy の順に選択し、デバイスに変更を適用します。


 

追加情報

VDC の作成に関する追加情報については、以下のセクションを参照してください。

「関連資料」

関連資料

 

関連トピック
マニュアルのタイトル

DCNM ライセンス

Cisco NX-OS Licensing Guide, Release 4.0

NX-OS ライセンス

Cisco DCNM Licensing Guide, Release 4.0

Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール

Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide

コマンド リファレンス

Cisco NX-OS Virtual Device Context Command Reference, Release 4.0