Cisco DCNM 仮想デバイス コンテキスト コンフィ ギュレーション ガイド リリース 5.x
VDC の作成
VDC の作成
発行日;2012/02/02 | 英語版ドキュメント(2011/07/18 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

VDC の作成

VDC の作成についての情報

VDC リソース テンプレート

ハイ アベイラビリティ(HA)ポリシー

インターフェイスの割り当て

VDC の管理接続

新規 VDC の初期化

VDC のライセンス要件

プラットフォームのサポート

VDC セットアップ ウィザードを使用した VDC の作成

VDC の作成に関する追加情報

VDC の作成の関連資料

VDC の作成の機能履歴

VDC の作成

この章では、Cisco NX-OS デバイス上で Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)を作成する方法について説明します。

この章では、次の内容について説明します。

「VDC の作成についての情報」

「VDC のライセンス要件」

「プラットフォームのサポート」

「VDC セットアップ ウィザードを使用した VDC の作成」

「VDC の作成に関する追加情報」

「VDC の作成の機能履歴」

VDC の作成についての情報

Cisco NX-OS では、network-admin ロールを持つユーザだけが VDC を作成できます。最大 3 つの VDC を作成できます。

ここでは、次の内容について説明します。

「VDC リソース テンプレート」

「ハイ アベイラビリティ(HA)ポリシー」

「インターフェイスの割り当て」

「VDC の管理接続」

「新規 VDC の初期化」

VDC リソース テンプレート

VDC リソース テンプレートは、VDC で使用可能な最小および最大リソースを指定します。VDC の作成時に VDC リソース テンプレートを指定しない場合は、NX-OS ソフトウェアはデフォルトのテンプレートを使用します。 表 3-1 は、デフォルト以外の VDC に対するデフォルト VDC テンプレートのリソース制限を示します。

 

表 3-1 デフォルト以外の VDC に対するデフォルト VDC テンプレートのリソース制限

リソース
最小
最大

ポート チャネル

0

768

SPAN セッション

0

2

IPv4 マルチキャスト ルート メモリ 1

8

8

IPv6 マルチキャスト ルート メモリ 1

2

2

IPv4 ユニキャスト ルート メモリ 1

8

8

IPv6 ユニキャスト ルート メモリ 1

4

4

VLAN

16

4096

VRF 2

16

8192

1.ルート メモリの単位はメガバイトです。

2.VRF = Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティング/転送)インスタンス。

表 3-2 は、デフォルトの VDC に対するグローバル VDC テンプレートのリソース制限を示します。


) グローバル VDC リソース テンプレートについて記載されていないリソースはすべて、デフォルトで表 3-1 に記載されているデフォルト VDC テンプレートの制限になります。


 

表 3-2 デフォルト VDC に対するグローバル VDC テンプレートのリソース制限

リソース
最小
最大

IPv4 マルチキャスト ルート メモリ 3

48

48

IPv6 マルチキャスト ルート メモリ 1

8

8

IPv4 ユニキャスト ルート メモリ 1

16

16

IPv6 ユニキャスト ルート メモリ 1

32

32

3.ルート メモリの単位はメガバイトです。


) 物理デバイス上で、最大 2 つの SPAN モニタリング セッションを保有できます。


VDC リソース テンプレートの設定については、「VDC リソース テンプレートの設定」を参照してください。

VDC の作成後は、個々のリソース制限を次のように変更できます。

単一の VDC に対する個別のリソース制限を変更。

デフォルト以外の VDC リソース テンプレートのリソース制限を変更し、このテンプレートを VDC に適用。

VDC 作成後の VDC リソース制限の管理については、「仮想デバイス コンテキスト(VDC)の管理」を参照してください。

ハイ アベイラビリティ(HA)ポリシー

VDC の High Availability(HA; ハイ アベイラビリティ)ポリシーは、回復不可能な VDC 障害が発生した場合に Cisco NX-OS ソフトウェアによって実行される処理を定義します。

HA ポリシーは、VDC の作成時に、シングル スーパーバイザ モジュールおよびデュアル スーパーバイザ モジュール構成に対して指定できます。HA ポリシーのオプションは次のとおりです。

シングル スーパーバイザ モジュール構成:

停止(Bringdown):VDC を障害状態に移行します。障害状態から復旧するには、物理デバイスをリロードする必要があります。

リロード(Reload):スーパーバイザ モジュールをリロードします。

再起動(Restart):VDC プロセスとインターフェイスをいったん削除し、スタートアップ コンフィギュレーションを使用して再起動します。

デュアル スーパーバイザ モジュール構成:

停止(Bringdown):VDC を障害状態に移行します。障害状態から復旧するには、物理デバイスをリロードする必要があります。

再起動(Restart):VDC プロセスとインターフェイスをいったん削除し、スタートアップ コンフィギュレーションを使用して再起動します。

スイッチオーバー(Switchover):スーパーバイザ モジュールのスイッチオーバーを開始します。

作成した、デフォルト以外の VDC に対するデフォルトの HA ポリシーは、シングル スーパーバイザ モジュール構成の場合は再起動、デュアル スーパーバイザ モジュール構成の場合はスイッチオーバーです。デフォルト VDC に対するデフォルトの HA ポリシーは、シングル スーパーバイザ モジュール構成の場合はリロード、デュアル スーパーバイザ モジュール構成の場合はスイッチオーバーです。

VDC 作成後の HA ポリシーの変更については、「仮想デバイス コンテキスト(VDC)の管理」を参照してください。

インターフェイスの割り当て

VDC に割り当てることができる物理リソースは、物理インターフェイスだけです。1 つの VDC には 1 つのインターフェイスだけを割り当てることができます。ある VDC から別の VDC にインターフェイスを移動すると、このインターフェイスの設定はすべて失われます。

VDC を最初に作成する際、この VDC にインターフェイスを明示的に割り当てることができます。初期状態では、すべてのインターフェイスはデフォルト VDC(VDC 1)内に配置されています。VDC に割り当てたインターフェイスは、この特定の VDC だけから表示および設定を行えます。VDC のインターフェイスを削除するには、このインターフェイスをデフォルト VDC に戻します。


注意 インターフェイスを移動すると、このインターフェイスのすべての設定は失われ、インターフェイスは停止状態となります。

インターフェイスを VDC に割り当てる際は、使用するプラットフォームのハードウェア アーキテクチャにも注意する必要があります。たとえば、Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール(N7K-M132XP-12)では、1 つのポート グループに含まれる 4 つのインターフェイスすべてを同一の VDC に割り当てる必要があります。

Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール(N7K-M132XP-12)のインターフェイスを除き、物理デバイスに任意の組み合わせでインターフェイスを割り当てることができます。このモジュールには 8 つのポート グループがあり、各ポートは 4 つのインターフェイスから構成されます。1 つのポート グループに含まれる 4 つのインターフェイスすべてを同一の VDC に割り当てる必要があります。 表 3-3 は、ポート グループのポート番号割り当てを示します。

 

表 3-3 Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループにおけるポート番号割り当て

ポート グループ
ポート番号

グループ 1

1、3、5、7

グループ 2

2、4、6、8

グループ 3

9、11、13、15

グループ 4

10、12、14、16

グループ 5

17、19、21、23

グループ 6

18、20、22、24

グループ 7

25、27、29、31

グループ 8

26、28、30、32

Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュールのポート グループに関する詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide 』を参照してください。

VDC 作成後のインターフェイス割り当ての変更については、「仮想デバイス コンテキスト(VDC)の管理」を参照してください。

VDC の管理接続

Cisco NX-OS ソフトウェアは、各 VDC の帯域外管理用に、仮想管理(mgmt 0)インターフェイスを備えています。このインターフェイスは、物理 mgmt 0 インターフェイスからアクセスする個別の IP アドレスを使用して設定できます。また、物理デバイス上のいずれかのイーサネット インターフェイスを使用して、帯域内管理を行うこともできます。管理接続の詳細については、「VDC の管理接続」を参照してください。

新規 VDC の初期化

新規の VDC は、新規の物理デバイスと似ています。VDC 管理者のユーザ アカウント パスワードを設定し、VDC との接続を確立するための基本設定を行う必要があります。

VDC のライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

製品
ライセンス要件

Cisco DCNM

デフォルト以外の VDC を作成するには、Advanced Services ライセンスが必要です。Cisco DCNM ライセンス方式の説明については、『 Cisco DCNM Installation and Licensing Guide, Release 5.x 』を参照してください。

Cisco NX-OS

デフォルト以外の VDC を作成するには、Advanced Services ライセンスが必要です。お使いのプラットフォームの Cisco NX-OS ライセンス方式の説明については、お使いのプラットフォームのライセンス ガイドを参照してください。

(注) Cisco DCNM および Cisco NX-OS ソフトウェアでは、Advanced Services ライセンスがなくてもデフォルト以外の VDC を作成および使用できる猶予期間を設けています。ライセンスを取得する前に猶予期間が失効すると、物理デバイスからすべての VDC 設定が削除されます。

プラットフォームのサポート

次のプラットフォームで、この機能がサポートされます。ガイドラインや制限事項、システムのデフォルト、設定の制限などのプラットフォームに固有の情報については、それぞれのマニュアルを参照してください。

 

プラットフォーム
マニュアル

Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチ

Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチのマニュアル

VDC セットアップ ウィザードを使用した VDC の作成

ネットワーク管理者(network-admin)ロールを持つユーザは VDC を作成できます。VDC リソース テンプレートは、VDC が使用可能な物理デバイスの量を制限します。Cisco NX-OS ソフトウェアはデフォルトのリソース テンプレートを提供します。また、ユーザはリソース テンプレートを作成できます。

作業を開始する前に

network-admin ロールを持つユーザ名を使用する物理デバイスが検出されたことを確認します。

VDC の帯域外管理を使用するには、管理インターフェイス(mgmt 0)用に IPv4 または IPv6 アドレスを取得します。

手順の詳細


ステップ 1 [Feature Selector] ペインで [Virtual Devices] を選択します。

ステップ 2 [Summary] ペインで物理デバイスをクリックします。

ステップ 3 メニュー バーで [File] > [New] > [Create VDC...] の順に選択し、VDC セットアップ ウィザードを起動して [VDC General Parameters] ダイアログボックスを表示します(図 3-1 を参照)。

図 3-1 [VDC General Parameters] ダイアログボックス

 

ステップ 4 [Name] フィールドに VDC 名を入力します。

ステップ 5 (任意)物理デバイスに 1 つのスーパーバイザ モジュールがある場合、[Single Supervisor HA-Policy] フィールドで、下矢印キーをクリックして VDC の HA ポリシーを選択します。

ステップ 6 (任意)物理デバイスに 2 つのスーパーバイザ モジュールがある場合、[Dual Supervisor HA-Policy] フィールドで、下矢印キーをクリックして VDC の HA ポリシーを選択します。

ステップ 7 [Next] をクリックします。

[Interface Membership] ダイアログボックスが表示されます(図 3-2 を参照)。

図 3-2 [Interface Membership] ダイアログボックス

 

ステップ 8 VDC に割り当てるインターフェイスを選択します。


) VDC にインターフェイスを割り当てると、このインターフェイスの設定は失われます。


ステップ 9 [Next] をクリックします。

[Resource Limit] ダイアログボックスが表示されます。

ステップ 10 (任意)既存のリソース テンプレートを使用するには、[Template Name] フィールドで下矢印キーをクリックし、ドロップダウン リストからリソース テンプレートを選択します(図 3-3を参照)。

図 3-3 既存のリソース テンプレートを使用する [Resource Limit] ダイアログ ボックス

 


) リソース テンプレートを選択しないと、Cisco DCNM は vdc-default テンプレートを使用します。


ステップ 11 (任意)新しいリソース テンプレートを作成するには、次の作業を行います。

a. [Create New Resource Template] オプション ボタンをクリックします(図 3-4を参照)。

図 3-4 新しいリソース テンプレートを作成する [Resource Limit] ダイアログ ボックス

 

b. [Template Name] フィールドにリソース テンプレート名を入力します。

c. アイコンをクリックして、新しいリソース行を追加します。

新しいリソース制限行が表示されます。

d. [Name] の下のセルで下矢印キーをクリックし、ドロップダウン リストからリソースを選択します。

e. [Minimum] の下のセルをクリックし、最小制限を入力します。

f. [Maximum] の下のセルをクリックし、最大制限を入力します。

g. 他のリソース制限を設定するには、手順 c f を繰り返します。

h. (任意)行を削除するには、削除する行をクリックし、 アイコンをクリックします。

リソース制限行が表示されなくなります。


) リソース テンプレートを選択しないと、Cisco DCNM は vdc-default テンプレートを使用します。


ステップ 12 (任意)既存のリソース テンプレートから新しいリソース テンプレートを作成するには、次の作業を行います。

a. [Create New Resource Template] オプション ボタンをクリックします。

b. [Copy from Template] フィールドで下矢印キーをクリックし、リソース テンプレートをクリックします(図 3-5を参照)。

図 3-5 リソース テンプレートをコピーする [Resource Limit] ダイアログ ボックス

 

c. (任意)必要に応じて、リソース フィールドを変更します。

d. (任意)行を追加するには、ステップ 11で説明されている手順を実行します。

e. (任意)行を削除するには、削除する行をクリックし、 アイコンをクリックします。

リソース制限行が表示されなくなります。


) リソース制限を設定しないと、Cisco DCNM は vdc-default テンプレートのリソース制限を使用します。


ステップ 13 (任意)リソース制限を変更するには、次の作業を行います。

a. アイコンをクリックして、新しいリソース行を追加します。

新しいリソース制限行が表示されます。

b. [Name] の下のセルで下矢印キーをクリックし、ドロップダウン リストからリソースを選択します。

c. [Minimum] の下のセルをクリックし、最小制限を入力します。

d. [Maximum] の下のセルをクリックし、最大制限を入力します。

e. 他のリソース制限を変更するには、手順 a f を繰り返します。

f. (任意)行を削除するには、削除する行をクリックし、 アイコンをクリックします。

リソース制限行が表示されなくなります。


) リソース制限を設定しないと、Cisco DCNM は vdc-default テンプレートのリソース制限を使用します。


ステップ 14 [Next] をクリックします。

[Authentication] ダイアログボックスが表示されます(図 3-6 を参照)。

図 3-6 [Authentication] ダイアログボックス

 

ステップ 15 [Password] フィールドに管理ユーザ パスワードを入力します。

ステップ 16 [Confirm Password] フィールドに管理ユーザ パスワードを再度入力します。

ステップ 17 (任意)[Expiry Date] フィールドで下矢印キーをクリックし、[Expiry Date] ダイアログボックスで管理ユーザの有効期限を選択します(図 3-7 を参照)。

図 3-7 [Expiry Date] ダイアログボックス

 

ステップ 18 (任意)[Password Type] フィールドで下矢印キーをクリックし、ドロップダウン メニューから選択します。

ステップ 19 (任意)[Authenticate users using AAA Servers] チェック ボックスをオンにし、次のように AAA サーバ情報を入力します。

a. [Group Name] フィールドに AAA サーバ グループ名を入力します。

b. [Type] フィールドで下矢印キーをクリックし、サーバ グループのタイプを選択します。

c. [Servers] フィールドに、ホスト サーバの IPv4 または IPv6 のアドレスまたは名前を 1 つまたは複数(カンマで区切る)入力します。

ステップ 20 [Next] をクリックします。

[Management of VDC] ダイアログボックスが表示されます(図 3-8 を参照)。

図 3-8 [Management of VDC] ダイアログボックス

 

ステップ 21 [Management Interface] エリアに IPv4 または IPv6 アドレス情報を入力します。

ステップ 22 [SSH] エリアで下矢印キーをクリックし、SSH キー タイプおよび SSS キー長を選択します。

ステップ 23 [Default Gateway] エリアに、デフォルトの IPv4 または IPv6 ゲートウェイ アドレスを入力します。

ステップ 24 [Discover the VDC] エリアで、[Discover the VDC] チェック ボックスのチェックを解除し、自動検出が行われないようにします。

ステップ 25 [Finish] をクリックします。


) VDC の作成には数分かかることがあります。時間はデバイスが VDC 用に予約する必要のあるリソースの量によって異なります。


ステップ 26 「VDC の検出」の説明に従って、VDC を手動で検出します。

ステップ 27 メニュー バーで [File] > [Deploy] の順に選択し、デバイスに変更を適用します。


 

VDC の作成に関する追加情報

VDC の作成に関する追加情報については、次のセクションを参照してください。

「VDC の作成の関連資料」

VDC の作成の関連資料

関連トピック
マニュアルのタイトル

Cisco DCNM ライセンス設定

Cisco DCNM Installation and Licensing Guide, Release 5.x

Cisco NX-OS ライセンス設定

Cisco NX-OS Licensing Guide

Cisco Nexus 7000 シリーズ 32 ポート 10 Gbps イーサネット モジュール

『Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide

コマンド リファレンス

『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Command Reference, Release 5.x

VDC の作成の機能履歴

表 3-4 は、この機能のリリースの履歴です。

 

表 3-4 VDC の作成の機能履歴

機能名
リリース
機能情報

VDC の作成

5.0(2)

リリース 4.2 から変更ありません。

VDC の作成

4.2(1)

リリース 4.1 から変更ありません。