Cisco Jabber 10.6 計画ガイド
サービス ディスカバリ
サービス ディスカバリ

サービス ディスカバリ

サービス ディスカバリについて

サービス ディスカバリにより、クライアントは自動的に企業のネットワークでサービスを検出することができます。 サーバ ロケーションを提供するサービス(SRV)レコードを取得するため、クライアントはドメイン ネーム サーバを問い合わせます。

サービス ディスカバリを使用することの主な利点は次のとおりです。
  • 導入までの時間短縮。

  • サーバ ロケーションの一元管理が可能。

重要:

Cisco Unified Presence 8.x から Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service 9.0 以降への移行。

Cisco Unified Communications Manager 上で移行された UC サービスに、Cisco Unified Presence サーバの FQDN を指定する必要があります。 [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] インターフェイスを開きます。 [ユーザ管理(User Management)] > [ユーザ設定(User Settings)] > [UC サービス(UC Service)] を選択します。

[IM and Presence(IM and Presence)] タイプの UC サービスの場合は、Cisco Unified Presence 8.x から Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service に移行すると、[ホスト名/IPアドレス(Host Name/ IP Address)] フィールドにドメイン名が入力されるため、このドメイン名を Cisco Unified Presence サーバの FQDN に変更する必要があります。

ただし、クライアントは、さまざまなサーバが存在することと、さまざまなサービスを利用できることをクライアントに示す、さまざまな SRV レコードを取得できます。 このように、クライアントは、各 SRV レコードを取得するときに、環境に関する特定の情報を取得します。

次の表は、配置可能な SRV レコードを一覧表示し、それぞれのレコードに関する目的とメリットについて説明しています。

SRV レコード

目的

設置の理由

_cisco-uds

Cisco Unified Communications Manager バージョン 9.0 以降の場所を提供します。

クライアントは Cisco Unified Communications Manager からサービス プロファイルを取得してオーセンティケータを特定できます。

  • インストール引数を指定する必要性を排除します。

  • UC サービス プロファイルの設定を集中管理できます。

  • クライアントは、ユーザのホーム クラスタを検出できます。

    その結果、クライアントは自動的にユーザのデバイス設定を取得し、デバイスを登録できます。 CCMCIP プロファイルまたは TFTP サーバ アドレスのユーザをプロビジョニングする必要はありません。

  • 混在製品モードのサポート。

    フル UC、IM のみ、もしくは電話機モード機能でユーザを容易に配置できます。

  • Expressway for Mobile and Remote Access をサポートします。

_cuplogin

Cisco Unified Presence の場所を提供します。

Cisco Unified Presence をオーセンティケータに設定します。

  • Cisco Unified Communications Manager と Cisco Unified Presence バージョン 8.x を使用した展開をサポートします。

  • すべてのクラスタが Cisco Unified Communications Manager 9 にまだアップグレードされていない展開をサポートします。

_collab-edge Cisco VCS Expressway または Cisco Expressway-E の場所を提供します。

クライアントは Cisco Unified Communications Manager からサービス プロファイルを取得してオーセンティケータを特定できます。

  • Expressway for Mobile and Remote Access を使用した展開をサポートします。

クライアントによるサービスの検索方法

次の手順は、クライアントが SRV レコードでサービスを検索する方法について説明しています。
  1. クライアント ホスト コンピュータまたはデバイスは、ネットワーク接続を取得します。

    クライアント ホスト コンピュータがネットワーク接続を取得すると、DHCP 設定から DNS ネーム サーバのアドレスを取得します。

  2. ユーザは最初のサイン イン時に、次のいずれかの方法でサービスを検出します。

    • 手動:ユーザは Cisco Jabber を開始してから、ウェルカム画面で電子メールに似たアドレスを入力します。

    • URL 設定:URL 設定を使用すれば、ユーザは手動で電子メールを入力せずに、Cisco Jabber を相互起動するためのリンクをクリックできます。

    URL 設定リンクの作成には、次の手順が含まれます。

    • ServicesDomain:Cisco Jabber がサービス検出に使用するドメイン。

    • VoiceServicesDomain:ハイブリッド展開では、Cisco Jabber が DNS SRV レコードを取得するために使用するドメインが Cisco Jabber ドメインの検出に使用される ServicesDomain と異なる可能性があります。

    • ServiceDiscoveryExcludedServices:特定の展開シナリオ サービスは、サービス検出プロセスから除外できます。 これらの値は、次の組み合わせになります。
      • WEBEX

      • CUCM

      • CUP


    (注)  


    3 個のパラメータすべてを含む場合、サービス ディスカバリは発生せず、ユーザは手動で接続設定を入力するように促されます。


    リンクを次の形式で作成します。

    ciscojabber://provision?ServicesDomain=<domain_for_service_discover>
    &VoiceServicesDomain=<domain_for_voice_services>
    &ServiceDiscoveryExcludedServices=<services_to_exclude_from_service_discover>
    次に、例を示します。
    • ciscojabber://provision?servicesdomain=example.com
    • ciscojabber://provision?servicesdomain=example.com
      &VoiceServicesDomain=VoiceServices.example.com
    • ciscojabber://provision?servicesdomain=example.com
      &ServiceDiscoveryExcludeServices=WEBEX,CUP

    電子メールまたは Web サイトを使用してユーザへのリンクを指定します。


    (注)  


    所属組織が相互起動専用プロトコルまたはカスタム リンクをサポートするメール アプリケーションを使用している場合、電子メールを使用してリンクを提供できます。使用していない場合、Web サイトを使用してユーザにリンクを提供します。


  3. クライアントは、DHCP 設定から DNS ネーム サーバのアドレスを取得します。

  4. クライアントが Cisco WebEx Messenger サービス用の CAS URL に対して HTTP クエリーを発行します。

    このクエリーによって、クライアントはドメインが有効な Cisco WebEx ドメインかどうかを判定できます。

  5. クライアントは、次の SRV レコードのネーム サーバを優先度順に問い合わせます。
    • _cisco-uds

    • _cuplogin

    • _collab-edge

DNS クエリーの結果をキャッシュに格納し、それ以降の起動時にロードします。

次は、SRV のレコード エントリの例です。

_cuplogin._tcp.DOMAIN SRV service location:
 priority = 0
 weight = 0
 port = 8443
 svr hostname=192.168.0.26

Cisco UDS SRV レコード

Cisco Unified Communications Manager バージョン 9 以降の展開では、クライアントが自動的に SRV レコード(_cisco-uds)を使用してサービスとコンフィギュレーションを検出できます。

次の図は、クライアントが _cisco-uds SRV レコードをどのように使用するかを示しています。


  1. クライアントは、SRV レコードのドメイン ネーム サーバを問い合わせます。

  2. ネーム サーバが _cisco-uds SRV レコードを返します。

  3. クライアントは、ユーザのホーム クラスタを検出します。

    自動でのユーザのホーム クラスタ検索結果として、クライアントはユーザのデバイス設定を取得し、自動的にテレフォニー サービスを登録できます。

    重要:

    Cisco Unified Communications Manager クラスタが複数存在する環境では、クラスタ間検索サービス(ILS)を設定できます。 ILS は、クライアントがユーザのホーム クラスタを検索して、サービスを検出できるようにします。

    ILS を設定しない場合は、EMCC リモート クラスタのセットアップと同様に、リモート クラスタ情報を手動で設定する必要があります。 リモート クラスタ設定の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』を参照してください。

  4. クライアントはユーザのサービス プロファイルを取得します。

    ユーザのサービス プロファイルには、UC サービスおよびクライアント設定のアドレスと設定が含まれます。

    また、クライアントは、サービス プロファイルからのオーセンティケータを決定します。

  5. クライアントは、オーセンティケータにユーザをログインさせます。

次に、_cisco-uds SRV レコードの例を示します。
_cisco-uds._tcp.example.com     SRV service location:
          priority       = 6
          weight         = 30
          port           = 8443
          svr hostname   = cucm3.example.com
_cisco-uds._tcp.example.com     SRV service location:
          priority       = 2
          weight         = 20
          port           = 8443
          svr hostname   = cucm2.example.com
_cisco-uds._tcp.example.com     SRV service location:
          priority       = 1
          weight         = 5
          port           = 8443
          svr hostname   = cucm1.example.com

CUP ログイン SRV レコード

Cisco Jabber は、SRV レコード(_cuplogin)を使用して、Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service を自動的に検出して接続できます

次の図は、クライアントが _cuplogin SRV レコードをどのように使用するかを示しています。


  1. クライアントは、SRV レコードのドメイン ネーム サーバを問い合わせます。

  2. ネーム サーバが _cuplogin SRV レコードを返します。

    その結果として、Cisco Jabber は、プレゼンス サーバを検索して、Cisco Unified Presence がオーセンティケータであることを特定できます。

  3. クライアントは、クレデンシャルについてユーザに指示し、プレゼンス サーバを認証します。

  4. クライアントは、プレゼンス サーバからサービス プロファイルを取得します。


ヒント


_cuplogin SRV レコードは、[詳細設定(Advanced Settings)] ウィンドウのデフォルト サーバ アドレスも設定します。


次に、_cuplogin SRV レコードの例を示します。
_cuplogin._tcp.example.com      SRV service location:
          priority       = 8
          weight         = 50
          port           = 8443
          svr hostname   = cup3.example.com
_cuplogin._tcp.example.com      SRV service location:
          priority       = 5
          weight         = 100
          port           = 8443
          svr hostname   = cup1.example.com
_cuplogin._tcp.example.com      SRV service location:
          priority       = 7
          weight         = 4
          port           = 8443
          svr hostname   = cup2.example.com

Collaboration Edge SRV レコード

Cisco Jabber は、Expressway for Mobile and Remote Access 経由で内部サーバに接続して SRV レコード(_collab-edge)を使用してサービスを検出しようとします。

  1. クライアントは外部ドメイン ネーム サーバに SRV レコードについて問い合わせます。

  2. ネーム サーバは、_collab-edge SRV レコードを返しますが、_cuplogin または _cisco-uds SRV レコードを返しません。

    その結果として、Cisco Jabber は Cisco Expressway-E サーバを検出できます。

  3. クライアントは、(Expressway 経由で)内部ドメイン ネーム サーバに内部 SRV レコード要求します。

    これらの SRV レコードには _cisco-uds SRV レコードが含まれている必要があります。

  4. クライアントは、(Expressway 経由で)内部 SRV レコードを取得します。

    その結果として、クライアントは Cisco Unified Communications Manager サーバを検出できます。

  5. クライアントが Cisco Unified Communications Manager にサービス プロファイル(Expressway 経由)を要求します。

  6. クライアントが Cisco Unified Communications Manager からサービス プロファイル(Expressway 経由)を取得します。

    サービス プロファイルには、ユーザのホーム クラスタ、認証のプライマリ ソース、クライアント設定が含まれています。