Cisco Application Policy Infrastructure Controller エンタープライズ モジュール ハードウェア インストレーション ガイド
VMware 仮想マシンでのリリース 1.1.x のインストール
VMware 仮想マシンでのリリース 1.1.x のインストール

VMware 仮想マシンでのリリース 1.1.x のインストール

事前インストールされたテスト済み ISO イメージによって専用の Cisco APIC-EM 物理アプライアンスを取得することに加えて、サポートされている仮想環境に Cisco APIC-EM ISO イメージをインストールすることもできます。これは、アプライアンスの設定前にネットワーク内のコントローラをテストする目的で実行できます。

この章では、VMware 仮想マシンに Cisco APIC-EM リリース 1.1.x ソフトウェアをインストールするためのシステム要件と手順について説明します。

Cisco APIC-EM VMware vSphere の要件

次の表に、Cisco APIC-EM VMware vSphere のインストールを正常に行うための最小システム要件を示します。

次に示す最小システム要件に加えて、仮想マシン固有のリソース プールも設定することを推奨します。これらの追加推奨構成については、次の Cisco APIC-EM 用の仮想マシンの準備に関する項を参照してください。


(注)  


単一のホストが導入されている場合、Cisco APIC-EM を含む仮想マシン用に最低 64 GB の RAM を設定する必要があります。仮想マシンを含む単一のホスト サーバで、この量の RAM が物理的に使用可能である必要があります。マルチホスト導入(2 つまたは 3 つのホスト)の場合、Cisco APIC-EM を含む仮想マシンごとに必要な RAM は 32 GB だけです。高可用性と冗長性の実現には 3 台のサーバが必要です。



(注)  


あらゆる仮想化テクノロジーでのアプリケーションの実行と同様に、仮想マシンで Cisco APIC-EM を実行すると、物理ハードウェア上で Cisco APIC-EM を直接実行する場合に比べてパフォーマンスが低下する可能性があります。


表 1 Cisco APIC-EM VMware vSphere の要件

仮想マシン オプション

VMware ESXi のバージョン

5.1/5.5/6.0

サーバ イメージ形式

ISO

仮想 CPU(vCPU)

6(最小)

(注)     

vCPU 6 個が仮想マシン構成に必要な最小数です。パフォーマンスを向上させるために、12 個の vCPU を使用することを推奨します。

データ ストア

指定の Cisco APIC-EM クラスタに属さない定義済み仮想マシンとデータストアを共有しないことを推奨します。

データストアを共有すると、ディスク I/O アクセスの競合が発生し、ディスク帯域幅のスループットが大幅に減少してクラスタへの I/O 遅延が大幅に増加する可能性があります。

ハードウェア仕様

CPU(速度)

2.4 GHz

メモリ

64 GB

(注)     

マルチホスト導入(2 つまたは 3 つのホスト)の場合、各ホストに必要な RAM は 32 GB だけです。

ディスク容量

500 GB

ディスク I/O 速度

200 MBps

ネットワーク アダプタ

1

ネットワーキング

Web アクセス

必須

ブラウザ

次のブラウザは Cisco APIC-EM を表示および使用するときにサポートされます。

  • Google Chrome バージョン 47.0 以降

  • Mozilla Firefox バージョン 44.0 以降

ネットワーク タイミング

時刻設定に矛盾が生じないように、Cisco APIC-EM および ESXi ホストを実行しているゲスト VM 間の時刻同期を無効にすることを推奨します。代わりに、NTP サーバとゲスト VM のタイミングを設定します。

重要:

ESXi ホストの時刻設定も NTP サーバに同期されていることを確認します。これは、Cisco APIC-EM をアップグレードする際に特に重要です。確実に同期されていないと、アップグレードが失敗する原因となります。

Cisco APIC-EM の導入のための VMware システムの準備

Cisco APIC-EM が仮想環境内で適切に動作するように、推奨されるリソース プール値を仮想マシンに設定してください。リソース プールとは、リソースの管理に使用できる仮想マシンを論理的に抽象化したものです。リソース プールを階層にグループ化し、CPU およびメモリ リソースを分割するために使用できます。

仮想マシンは、VMware vSphere クライアントまたは VMware vSphere Web クライアントを使用して設定および準備できます。リソース プールの [遅延感度(Latency Sensitivity)] 設定を [高(High)] に設定する必要があるため、VMware vSphere Web クライアントの使用を推奨します。[遅延感度(Latency Sensitivity)] 設定は、VMware vSphere Web クライアントを使用した場合にのみ設定できます。


(注)  


Cisco APIC-EM を仮想環境に導入する際は、まず VMware システムを設定してから Cisco APIC-EM をインストールする必要があります。Cisco APIC-EM をインストールするには、コントローラを含む ISO イメージを Cisco.com からダウンロードし、ISO イメージを VMware システムにマッピングして ISO イメージから起動する必要があります。


仮想マシン構成の推奨事項

次の表に、Cisco APIC-EM VMware vSphere を正常にインストールするために推奨される構成設定(リソース プールなど)を示します。サポートされている仮想マシンに Cisco APIC-EM をインストールする場合は、次の構成設定を使用することを推奨します。


(注)  


Cisco APIC-EM 用に仮想マシンを準備する場合、使用する VMware アプリケーションおよび GUI によって構成設定の用語が異なります。


表 2  仮想マシン構成の推奨事項(リソース プールなど)

リソース プール:CPU リソース(Resource Pool: CPU Resources)

[予約(Reservation)]:14400 MHz がこの値の最小設定です。

[制限(Limit)]:[無制限(Unlimited)]

[共有(Shares)]:[標準(Normal)]

vCPU

6(最小)

(注)     

vCPU 6 個が仮想マシン構成に必要な最小数です。パフォーマンスを向上させるために、12 個の CPU を使用することを推奨します。

リソース プール:メモリ(Resource Pool: Memory)

[メモリ(Memory)]:ハードウェアに応じて、32 GB または 64 GB がこの値の最小設定です。

[ゲストのメモリをすべて予約(Reserve all guest memory)]:[有効(Enable)]

SCSI コントローラ値(SCSI controller value)

VMware パラ仮想化(VMware Paravirtual)

新しいネットワーク値(New network value)

[新しいネットワーク値(New network value)]:コントローラを接続するネットワークを入力します。

[ステータス(Status)]:[電源投入時に接続(Connect at power on)]

[アダプタのタイプ(Adapter type)]:[VMXNET3]

詳細設定(Advanced)

[遅延感度(Latency sensitivity)] に [高(High)] を選択します。

vSphere Web クライアントを使用したリソース プールの設定

Cisco APIC-EM が仮想環境内で適切に動作するように、推奨値でリソース プールを設定する必要があります。リソース プールとは、リソースの管理に使用できる仮想マシンを論理的に抽象化したものです。リソース プールを階層にグループ化し、CPU およびメモリ リソースを分割するために使用できます。


(注)  


まずは、この手順で説明する推奨設定値で新しいリソース プールを作成する必要があります。その後、そのリソース プールに仮想マシン(Cisco APIC-EM のインストール先)を作成します。


はじめる前に

リソース プールとその設定に関して、VMware のドキュメントを確認済みです。

VMware vSphere Web クライアントに精通しており、これを使用して仮想マシンを作成、管理、トラブルシューティングする方法に関する基本的な知識を持っています。

ホストおよび仮想データストアはすでにセットアップ済みで、vSphere Web クライアントでアクセスしてこの手順を実行できます。


    ステップ 1   VMware vSphere Web クライアントを開いて手順を実行します。

    図 1. VMware vSphere Web クライアント

    ステップ 2   [ナビゲータ(Navigator)] の [vCenter] をクリックします。

    図 2. vCenter ホーム(vCenter Home)

    ステップ 3   [ホスト(Hosts)] をクリックします。

    図 3. ホスト(Hosts)

    リソース プールを作成するホストを選択します。

    ステップ 4   選択したホストを右クリックし、[すべての vCenter アクション(All vCenter Actions)] > [新しいリソース プール(New Resource Pool)] をクリックします。

    図 4. 新しいリソース プール(New Resource Pool)

    ステップ 5   [新しいリソース プール(New Resource Pool)] ダイアログ ボックスで、リソース プールの名前を入力して新しい値を指定します。

    図 5. 新しいリソース プール(New Resource Pool)

    このダイアログ ボックスでは、次のリソース プール値を入力することを推奨します。

    • CPU リソース

      • [共有(Shares)]:ドロップダウン メニューから [標準(Normal)] を選択します。

      • [予約(Reservation)]:14400 MHz がこの値の最小設定です。

      • [予約タイプ(Reservation Type)]:[拡張可能(Expandable)] チェックボックスをオンにします。

      • [制限(Limit)]:[最大限度(Maximum Limit)] に設定します。

    • メモリ リソース

      • [共有(Shares)]:ドロップダウン メニューから [標準(Normal)] を選択します。

      • [予約(Reservation)]:ハードウェアに応じて、32 GB または 64 GB がこの値の最小設定です。

      • [予約タイプ(Reservation Type)]:[拡張可能(Expandable)] チェックボックスをオンにします。

      • [制限(Limit)]:[最大限度(Maximum Limit)] に設定します。

    ステップ 6   [OK] をクリックして、設定したリソース プール値を保存します。

    次の作業

    このリソース プールに新しい仮想マシンを作成する手順に進みます。この手順については、次の「vSphere Web クライアントを使用した VMware サーバの設定」の手順を参照してください。

    vSphere Web クライアントを使用した仮想マシンの設定

    Cisco APIC-EM が仮想環境内で適切に機能するように、以下に示す手順に従って推奨される設定で仮想マシンを作成してください。


    (注)  


    前の手順で説明されているように、先ほど設定したリソース プールにこの仮想マシンを作成する必要があります。


    はじめる前に

    このマニュアルで前述した、Cisco APIC-EM VMware vSphere のインストールを正常に行うための最小システム要件を確認済みです。

    VMware vSphere Web クライアントに精通しており、Web クライアントを使用した仮想マシンの作成、管理、トラブルシューティング方法に関する基本的な知識を持っています。

    ホストおよび仮想データストアはすでにセットアップ済みで、vSphere Web クライアントでアクセスしてこの手順を実行できます。

    前の手順「vSphere Web クライアントを使用したリソース プールの設定」で説明されているステップに従って、すでにリソース プールをホストに作成済みです。


      ステップ 1   VMware vSphere Web クライアントを開いて手順を実行します。

      図 6. VMware vSphere Web クライアント

      ステップ 2   [ナビゲータ(Navigator)] の [vCenter] をクリックします。

      図 7. vCenter

      ステップ 3   [vCenter] の [インベントリ リスト(Inventory Lists)] の [リソース プール(Resource Pools)] をクリックします。
      ステップ 4   仮想マシンをインストールするリソース プールをリストから選択します。

      図 8. リソース プール

      ステップ 5   リソース プールを右クリックし、メニューから [新しい仮想マシン(New Virtual Machine)] を選択します。

      図 9. 新しい仮想マシン(New Virtual Machine)

      (注)     

      リソース プールに作成する仮想マシンは 1 つのみにすることを強くお勧めします。

      ステップ 6   [1a 作成タイプの選択(1a Select creation type)] の [新しい仮想マシン(New Virtual Machine)] ダイアログボックスで [新しい仮想マシンの作成(Create a new virtual machine)] をクリックします。

      図 10. 作成タイプの選択(Select Creation Type)

      [次へ(Next)] をクリックして、次のステップに進みます。

      ステップ 7   [2 設定の編集(2 Edit Settings)] の [新しい仮想マシン(New Virtual Machine)] ダイアログボックスで、[2a 名前とフォルダの選択(2a Select a name and folder)] をクリックします。

      仮想マシンの名前および仮想マシンの場所を入力します。

      図 11. 名前とフォルダの選択(Select Name and Folder)

      [次へ(Next)] をクリックして、次のステップに進みます。

      ステップ 8   [2b コンピュータ リソースの選択(2b Select a computer resource)] をクリックします。

      前の手順で作成したリソース プールを選択します。

      図 12. コンピュータ リソースの選択(Select Computer Resource)

      [次へ(Next)] をクリックして、次のステップに進みます。

      ステップ 9   [2c ストレージの選択(2c Select storage)] をクリックします。

      仮想マシンのデータストアを選択します。

      図 13. ストレージの選択(Select Storage)

      [次へ(Next)] をクリックして、次のステップに進みます。

      ステップ 10   [2d 互換性の選択(2d Select compatibility)] をクリックします。

      ドロップダウン メニューから [ESX 5.1 以降(ESX 5.1 and later)] を選択します。

      図 14. 互換性の選択(Select Compatibility)

      [次へ(Next)] をクリックして、次のステップに進みます。

      ステップ 11   [2e ゲスト OS の選択(2e Select a guest OS)] をクリックします。

      ドロップダウン メニューから次の値を選択します。

      • [ゲスト OS ファミリ(Guest OS Family)]:[Linux]

      • [ゲスト OS バージョン(Guest OS Version)]:[Ubuntu Linux(64 ビット)(Ubuntu Linux (64-bit))]

      図 15. ゲスト OS の選択(Select Guest OS)

      [次へ(Next)] をクリックして、次のステップに進みます。

      ステップ 12   [2f ハードウェアのカスタマイズ(2f Customize hardware)] をクリックします。

      図 16. ハードウェアのカスタマイズ(Customize Hardware)

      ステップ 13   [仮想ハードウェア(Virtual Hardware)] タブで、[CPU] の次の値が選択されていることを確認します。

      CPU

      6 コアの値を入力します。

      (注)     

      6 コアは、仮想マシン構成に対して入力する最小数です。パフォーマンスを向上させるために、12 コアを入力して使用することを推奨します。

      予約(Reservation)

      14400 MHz 以上の最小値を入力します。

      制限(Limit)

      ドロップダウン メニューから [無制限(Unlimited)] を選択します。

      共有(Shares)

      ドロップダウン メニューから [標準(Normal)] を選択します。

      (注)     

      Cisco APIC-EM には、上記のホスト専用 CPU リソースが必要です。

      ステップ 14   [仮想ハードウェア(Virtual Hardware)] タブで、[メモリ(Memory)] の次の値が選択されていることを確認します。

      メモリ(Memory)

      ハードウェアに応じて、最小値の 32 GB または 64 GB を入力します。

      ゲストのメモリをすべて予約(すべてロック)(Reserve all guest memory (all locked))

      このボックスをオンにします。

      (注)     

      Cisco APIC-EM には、上記のホスト専用メモリ リソースが必要です。

      ステップ 15   [仮想ハードウェア(Virtual Hardware)] タブで、[新しいハード ディスク(New Hard disk)] の次の値が入力されていることを確認します。

      新しいハードディスク(New Hard disk)

      最小の 500 GB 以上まで増やします。

      ステップ 16   [仮想ハードウェア(Virtual Hardware)] タブで、[新しい SCSI コントローラ(New SCSI controller)] の次の値が入力されていることを確認します。

      新しい SCSI コントローラ(New SCSI controller)

      ドロップダウン メニューから [VMware パラ仮想化(VMware Paravirtual)] を選択します。

      ステップ 17   [仮想ハードウェア(Virtual Hardware)] タブで、[新しいネットワーク(New Network)] の次の値が入力されていることを確認します。

      新しいネットワーク値(New network value)

      この値には、コントローラを接続するネットワークを入力します。

      ステータス(Status)

      [電源投入時に接続(Connect at Power On)] チェックボックスをオンにします。

      アダプタのタイプ(Adapter type)

      ドロップダウン メニューから [VMXNET3] を選択します。

      ステップ 18   [仮想ハードウェア(Virtual Hardware)] タブで、[新しい CD/DVD ドライブ(New CD/DVD Drive)] の次の値が入力されていることを確認します。

      新しい CD/DVD ドライブ(New CD/DVD Drive)

      ドロップダウン メニューから [データストア ISO ファイル(Datastore ISO file)] を選択し、[ファイル(File)] ウィンドウで ISO ファイルの場所を設定します。

      ステップ 19   [VM オプション(VM Options)] タブをクリックして開き、次の値が入力されていることを確認します。

      詳細設定(Advanced)

      ドロップダウン メニューから [遅延感度高(High for Latency sensitivity)] を選択します。

      [OK] をクリックして設定を保存し、次のステップに進みます。

      ステップ 20   [3 終了準備の完了(3 Ready to complete)] をクリックします。

      [終了(Finish)] をクリックして、仮想マシン構成を終了します。

      ステップ 21   仮想マシンで、Cisco APIC-EM ISO イメージをローカル ドライブ(CD/DVD)にマッピングします。
      ステップ 22   仮想マシンを起動し、[ブート メニュー(Boot Menu)] から [CD-ROM] オプションを選択します。
      ステップ 23   仮想マシンに表示される [Ubuntu] ウィンドウで [Grapevine アプライアンスのインストール(Install Grapevine Appliance)] を選択します。

      次の作業

      設定ウィザードのプロンプトに従ってコントローラの導入に進みます。

      導入プロセスと設定ウィザードのオプションについては、『Cisco Application Policy Infrastructure Controller Enterprise Module Deployment Guide』の第 4 章および以下の項を参照してください。

      • Configuring Cisco APIC-EM as a Single Host Using the Wizard

      • Configuring Cisco APIC-EM as a Multi-Host Cluster Using the Wizard