Cisco CRS-1 シリーズ キャリア ルーティング システム スタートアップ ガイド
Cisco CRS-1 シリーズ ルータ ROM モ ニタ(ROMMON)ガイド
Cisco CRS-1 シリーズ ルータ ROM モニタ(ROMMON)ガイド
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco CRS-1 シリーズ ルータ ROM モニタ(ROMMON)ガイド

内容

ROM モニタ モードに入る方法

コンフィギュレーション レジスタのリセットとルータのリロード

前提条件

システムのリロード中に手動で初期化を中断

コンフィギュレーション レジスタの設定

一般によく使われるコンフィギュレーション レジスタの設定値

EXEC モードでのコンフィギュレーション レジスタの設定の変更

ROM モニタ モードでのコンフィギュレーション レジスタの設定の変更

ROMMON での Cisco IOS-XR ソフトウェアの再インストール

内容

概要

ブート可能な .vm ソフトウェア イメージ

ROMMON モードでの TFTP 環境変数の理解

Easybake 変数の理解

TFTP サーバにあるイメージからのソフトウェアの再インストール

TFTP サービスにおける制限

前提条件

フラッシュ disk1: にある .vm ソフトウェアの再インストール

disk1: への .vm イメージのコピー

前提条件

次の作業

代替設定の指定

-a ブート オプションを使用した一時コンフィギュレーション ファイルの指定

IOX_CONFIG_FILE= 変数を使用した固定コンフィギュレーション ファイルの指定

障害の回復

ルート パスワードの回復手順

使用可能な ROM モニタ コマンドおよびオプションの表示方法

ROM モニタ モードの終了

CLI コマンドを使用した EXEC モードへのリセット

プロンプトを使用した EXEC モードへのリセット

Cisco CRS-1 シリーズ ルータ ROM モニタ(ROMMON)ガイド

ROM モニタは、Cisco CRS-1 シリーズ キャリア ルーティング システム ルータ(Cisco CRS-1 シリーズ ルータ) の電源投入時または再起動時に、ハードウェアを初期化して Cisco IOS-XR ソフトウェアを起動するブートストラップ プログラムです。ROM モニタは「ROMMON」とも呼ばれていて、command-line interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)のプロンプトに反映されています。

rommon B1>
 

通常動作中に、ユーザが ROMMON を操作することはありません。このモードへは、手動でブート処理を中断してシステムを ROMMON にした場合にのみアクセスできます。ROMMON に入ると、Cisco IOS-XR ソフトウェアの再インストール、パスワードの回復、およびその他の診断タスクなどの ROM モニタ タスクを行えます。

ROM モニタ CLI モードへは、プライマリおよびスタンバイ route processor(RP; ルート プロセッサ)のコンソール ポートに直接接続した端末からのみアクセスできます。ここでは、ROM モニタ モードへ入り、最も一般的な ROM モニタ タスクを行うための手順を説明します。

内容

ここでは、次の内容を説明します。

「ROM モニタ モードに入る方法」

「コンフィギュレーション レジスタのリセットとルータのリロード」

「システムのリロード中に手動で初期化を中断」

「コンフィギュレーション レジスタの設定」

「一般によく使われるコンフィギュレーション レジスタの設定値」

「EXEC モードでのコンフィギュレーション レジスタの設定の変更」

「ROM モニタ モードでのコンフィギュレーション レジスタの設定の変更」

「ROMMON での Cisco IOS-XR ソフトウェアの再インストール」

「ブート可能な .vm ソフトウェア イメージ」

「ROMMON モードでの TFTP 環境変数の理解」

「Easybake 変数の理解」

「TFTP サーバにあるイメージからのソフトウェアの再インストール」

「フラッシュ disk1: にある .vm ソフトウェアの再インストール」

「次の作業」

「代替設定の指定」

「障害の回復」

「ルート パスワードの回復手順」

「使用可能な ROM モニタ コマンドおよびオプションの表示方法」

「ROM モニタ モードの終了」

ROM モニタ モードに入る方法

ROM モニタ モードに入る方法は 2 つあります。

「コンフィギュレーション レジスタのリセットとルータのリロード」

「システムのリロード中に手動で初期化を中断」

コンフィギュレーション レジスタのリセットとルータのリロード

通常の動作状況では、ROM モニタ モードへ入る必要はありません。システムを ROMMON にする必要があるときは、システムが定常状態にあり、システムのリロードによる影響について対策をとれる状態であることを確認してください。特に、「前提条件」で説明されている事項について確認してください。

前提条件

ルータを ROMMON モードにする必要があるときは、その前にシステムが定常状態にあることと次の点を確認してください。

1. プライマリ RP の準備をします。

a. システムでのパケット転送の損失など、システムのダウンタイムがかなりあることを見込んでおいてください。

b. 設定モードで commit コマンドを使用して、アクティブなルータの設定変更がすべて保存されていることを確実にします。

c. EXEC モードで install commit コマンドを使用して、アクティブなソフトウェア セットへの変更がすべて保存されていることを確実にします。

d. EXEC モードで show install committed コマンドを使用して install commit プロセスのすべてが完了していることを確認します。このコマンドは、次回のルータ ブート時にアクティブになるコミット済みパッケージを表示します。

2. システム内の他のノードが定常状態にあることを確認します。

a. スタンバイ RP が取り付けられている場合は、EXEC モードで show redundancy コマンドを使用して、そのプロセッサが「レディ」状態になっていることを確認します。

b. EXEC モードで show platform コマンドを使用して、システム内の使用可能なノードのすべてが HFROS-RUNNING 状態にあることを確認します。

システムが定常状態にあることを確認したら、次に示す手順で説明されているとおりに、コンフィギュレーション レジスタの設定をリセットして ROM モニタ モードに入ります。

手順の概要

次の手順を順番どおりに実行して、コンフィギュレーション レジスタ設定が Cisco IOS-XR ソフトウェアと Cisco CRS-1 シリーズ ルータの ROM モニタ間で一貫するようにします。


) スタンバイ RP がルータに取り付けられている場合は、プライマリ RP を ROM モニタ モードにした後に、スタンバイ RP に対して同じ手順を繰り返す必要があります。


1. 「前提条件」で説明されているように、ルータが定常状態にあることを確認します。

2. プライマリ RP のコンソール ポートに端末を接続します。

3. configure

4. config-register 0x0

5. commit

6. no config-register 0x0

7. commit

8. end

9. reload

10. プライマリ RP を ROMMON にした後に、スタンバイ RP に対してこれらの手順を繰り返します。両方の RP を ROMMON モードにする必要があります。

手順の詳細

 

コマンドまたは操作
説明

ステップ 1

「前提条件」で説明されているように、ルータが定常状態にあることを確認します。

すべての設定が保存されていること、およびインストール プロセスの最中でないことを確認します。

ステップ 2

端末を接続します。

プライマリ RP のコンソール ポートに端末または PC を接続し、ルータにログインします。

端末への接続に関する詳細は、「Cisco CRS-1 シリーズ ルータとの接続および通信」を参照してください。

ステップ 3

設定モードに入ります。

ステップ 4

実行時設定のコンフィギュレーション レジスタを 0x0 にリセットします。詳細は、「コンフィギュレーション レジスタの設定」を参照してください。

リセットするとコンソールのボー レートが変わることがあります。


) コンフィギュレーション レジスタを 0x0 に設定すると、リロード時にシステムが ROM モニタ(ROMMON)モードに入ります。


ステップ 5

実行時設定への変更を保存します。

警告 設定が有効になるよう、設定をコミットして次の「no config-register 0x0」コマンドを入力する必要があります。この必要条件に関する詳細は、DDTS# CSCec84700 を参照してください。

ステップ 6

後で config-register に不要な変更が加えられないようにし、Cisco IOS-XR ソフトウェアと Cisco CRS-1 シリーズ ルータの ROM モニタ間で設定が同じになるようにします。


) この必要条件に関する詳細は、DDTS# CSCec84700 を参照してください。


ステップ 7

実行時設定への変更を保存します。

ステップ 8

設定モードを終了します。

ステップ 9

ROM モニタに入るためにシステムをリロードします。

ステップ 10

rommon B1>

手動でシステムをブートすることや他のモニタ タスクを実行できます。

ステップ 11

プライマリ RP を ROMMON へしたら、スタンバイ RP に対してこれらの手順を繰り返します。両方の RP を ROMMON モードにする必要があります。

プライマリ RP を ROMMON モードにすると、システムはスタンバイ RP へフェ-ルオーバーし、このプロセッサがプライマリになります。

ルータが 2 つの RP を持つ場合は、これらのステップを 2 つ目の RP に対しても繰り返します。両方の RP が ROMMON モードに入る必要があります。

ここでは、次の例を示します。

前提条件:ルータが定常状態にあることを確認

システムを ROM モニタ モードにする

前提条件:ルータが定常状態にあることを確認

RP/0/RP0/CPU0:router# show redundancy
This node (0/RP0/CPU0) is in ACTIVE role
Partner node (0/RP1/CPU0) is in STANDBY role
Standby node in 0/RP1/CPU0 is ready
 
RP/0/RP0/CPU0:router# show platform
Node Type PLIM State Config State
-----------------------------------------------------------------------------
0/2/SP L3LC(SP) N/A HFROS-RUNNING PWR,NSHUT,MON
0/2/CPU0 L3LC 16 port OC48 HFROS-RUNNING PWR,NSHUT,MON
0/3/SP L3LC(SP) N/A HFROS-RUNNING PWR,NSHUT,MON
0/3/CPU0 L3LC 8 port 10GE HFROS-RUNNING PWR,NSHUT,MON
0/RP0/CPU0 RP(Standby) N/A HFROS-RUNNING PWR,NSHUT,MON
0/RP1/CPU0 RP(Active) N/A HFROS-RUNNING PWR,NSHUT,MON
0/SM0/SP S123(SP) N/A HFROS-RUNNING PWR,NSHUT,MON

システムを ROM モニタ モードにする

RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# config-register 0x0
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# commit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# no config-register 0x0
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# commit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# end
RP/0/RP0/CPU0:router# reload
Updating Commit Database. Please wait...[OK]
System configuration has been modified. Save? [yes/no]: y
Proceed with reload? [confirm]
 
Initializing DDR SDRAM...found 2048 MB
Initializing ECC on bank 0
Initializing ECC on bank 1
Initializing ECC on bank 2
Initializing ECC on bank 3
Turning off data cache, using DDR for first time
 
Initializing NVRAM...
Testing a portion of DDR SDRAM ...done
Reading ID EEPROMs ...
Initializing SQUID ...
Initializing PCI ...
 
System Bootstrap, Version 1.14(20031101:014214) [HFR ROMMON],
Copyright (c) 1994-2003 by cisco Systems, Inc.
Board type is 0x100000 (1048576)
 
Broadcom 5618 #0 Found on PCI
Broadcom 5618 #1 Found on PCI
No. of BCM 56xx switches found 2 .
BCM Switch #0 initialisation complete.
BCM Switch #1 initialisation complete
G4(7455-SMP-MV64360 Rev 2) platform with 2048 Mb of main memory
 
rommon B1 >

システムのリロード中に手動で初期化を中断

強制的にルータによるロードを中止して ROM モニタ モードへ入るには、次のメッセージが表示されたときに Ctrl+C キーを押します。

MBI validation sending request.
HIT CTRL-C to abort
 

このメッセージは通常、システム スタートアップの最初の 20 秒間に表示されます。確実に初期化処理を停止し、システムが ROMMON モードへ入るようにするため、 Ctrl+C キーを繰り返し押さなければいけない場合があります。

この操作は、ルータ コンソール ポートに直接接続された端末からのみ、行うことができます。詳細は、「Cisco CRS-1 シリーズ ルータとの接続および通信」を参照してください。


) システムにスタンバイ RP がインストールされている場合は、両方の RP に対してこの操作を行います。プライマリ RP が ROMMON モードに入ると、プライマリ プロセッサは、スタンバイ RP へフェ-ルオーバーし、その後スタンバイ プロセッサも ROMMON モードへ入ります。


コンフィギュレーション レジスタの設定

コンフィギュレーション レジスタの設定(config-regiter)は、ユーザによる設定変更可能な 16 ビットの値で、これにより初期化中にルータがどのように動作するかが決まります。コンフィギュレーション レジスタは、ルータをデフォルトのスタートアップ設定から通常どおりにブートさせたり、システムのリセット中に ROM モニタ モードへ入らせることもできます。コンフィギュレーション レジスタの設定は、パスワードの回復などのタスクを行う場合にも使われます。

次に、EXEC モードまたは ROM モニタ モードからコンフィギュレーション レジスタの設定を変更する方法を説明します。

「一般によく使われるコンフィギュレーション レジスタの設定値」

「EXEC モードでのコンフィギュレーション レジスタの設定の変更」

「ROM モニタ モードでのコンフィギュレーション レジスタの設定の変更」

一般によく使われるコンフィギュレーション レジスタの設定値

通常の動作モードからコンフィギュレーション レジスタの設定を変更するには、 config-register value コマンドを入力します。 表A-1 に、最も一般的な値について説明します。

 

表A-1 一般的なコンフィギュレーション レジスタの設定

config-register 値
説明

0x0

次回のシステム ブート時に、ルータが ROM モニタモード( rommon B1> )に入ります。

0x2

次回のシステム ブート時に、ルータが Cisco IOS-XR ソフトウェアおよび設定を起動し、EXEC モードに入ります。

0x40

次回のシステム ブート時に、ルータがパスワード回復モードに入ります。


) デフォルトでは、コンフィギュレーション レジスタの値は 0x2 となっており、システムを自動的に通常の EXEC モードで起動します。


EXEC モードでのコンフィギュレーション レジスタの設定の変更

通常の動作モードからコンフィギュレーション レジスタの設定を変更するには、 config-register value コマンドを入力します。


) 現在のコンフィギュレーション レジスタの設定を調べるには、EXEC モードで show variables boot コマンドを入力します。


次の手順を順番どおりに実行して、コンフィギュレーション レジスタ設定が Cisco IOS-XR ソフトウェアと Cisco CRS-1 シリーズ ルータの ROM モニタ間で一貫するようにします。

手順の概要

1. プライマリ RP のコンソール ポートに端末を接続します。

2. configure

3. config-register 0x0

4. commit

5. no config-register 0x0

6. commit

7. end

8. reload

手順の詳細

 

コマンドまたは操作
説明

ステップ 1

端末を接続します。

プライマリ RP のコンソール ポートに端末または PC を接続し、ルータにログインします。

端末への接続に関する詳細は、「Cisco CRS-1 シリーズ ルータとの接続および通信」を参照してください。

ステップ 2

設定モードに入ります。

ステップ 3

実行時設定に割り当てられている値に新しいコンフィギュレーション レジスタの値を設定します。詳細は、「一般によく使われるコンフィギュレーション レジスタの設定値」を参照してください。

変更は、ルータのリロード時に有効になります。

警告 コンフィギュレーション レジスタをリセットするとコンソールのボー レートが変わることがあります。

ステップ 4

実行時設定への変更を保存します。

警告 設定が有効になるよう、設定をコミットして次の「no config-register 0x0」コマンドを入力する必要があります。この必要条件に関する詳細は、DDTS# CSCec84700 を参照してください。

ステップ 5

コンフィギュレーション レジスタに不要な変更が後で発生しないようにし、Cisco IOS-XR ソフトウェアと Cisco CRS-1 シリーズ ルータの ROM モニタ間で設定が同じになるようにします。


) この必要条件に関する詳細は、DDTS# CSCec84700 を参照してください。


ステップ 6

実行時設定への変更を保存します。

ステップ 7

設定モードを終了します。

ステップ 8

変更が有効になるよう、システムをリロードします。

RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# config-register value
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# commit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# no config-register value
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# commit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# end
RP/0/RP0/CPU0:router# reload

ROM モニタ モードでのコンフィギュレーション レジスタの設定の変更

ルータが ROM モニタ モードにあるときに、コンフィギュレーション レジスタを変更するには、手動で値を入力するか、または ROM モニタによって設定用のプロンプトを表示させるようにします。ここでは、コンフィギュレーション レジスタの設定を手動で入力する方法を説明します。

ROM モニタ モードにおいて手動でコンフィギュレーション レジスタの設定を変更するには、 confreg コマンドとそれに続けて新しい値を入力します。

手順の概要

1. confreg value

2. reset

手順の詳細

 

コマンドまたは操作
説明

ステップ 1

割り当てられている値に新しいコンフィギュレーション レジスタの値を設定します。詳細は、「一般によく使われるコンフィギュレーション レジスタの設定値」を参照してください。

警告 コンフィギュレーション レジスタをリセットするとコンソールのボー レートが変わることがあります。

ステップ 2

変更が有効になるよう、システムをリロードします。

rommon B1> confreg 0x2
 
You must reset or power cycle for new config to take effect.
rommon B1> reset

ROMMON での Cisco IOS-XR ソフトウェアの再インストール


警告 ROMMON で Cisco IOS-XR ソフトウェアを再インストールすると、現在インストールされているルータ ソフトウェアが入れ替わることになるため、ルータのダウンタイムがかなり長くなります。シスコシステムズでは、ソフトウェア パッケージのインストールおよびアップグレードに関し、第6章「Cisco IOS-XR ソフトウェア パッケージの追加およびアクティブ化」で説明されているように PIE ファイルを用いて EXEC モードで行うようお勧めしています。


ルータに新しいソフトウェアをインストールする通常の方法は、EXEC モードで install CLI コマンドを使用する方法です。ただし、ルータが Cisco IOS-XR ソフトウェアをブートできない場合、または既存のソフトウェアを完全に入れ替える場合は、ROM モニタ モードでソフトウェアを再インストールします。

ここでは、.vm イメージから Cisco IOS-XR ソフトウェアを再インストールする手順を説明します。

ソフトウェアを再インストールする通常の方法は、TFTP サーバにある .vm イメージをブートする方法です。

TFTP サーバにアクセスできない場合は、ルータがまだ EXEC モードにあるときに、必要な .vm イメージをフラッシュ disk1: にコピーします。この手順は「ネットワーク サーバからのファイルのインストールまたはダウンロード」で説明します。

フラッシュ disk1: にイメージがコピーされた後、「フラッシュ disk1: にある .vm ソフトウェアの再インストール」の手順に従います。

概要

ここでは、ROMMON でのソフトウェア再インストールの概要を説明します。

「ブート可能な .vm ソフトウェア イメージ」

「ROMMON モードでの TFTP 環境変数の理解」

「Easybake 変数の理解」

ブート可能な .vm ソフトウェア イメージ

.vm 拡張子のついたファイルはブート可能なファイルで、ROM モニタ モードで Cisco IOS-XR ソフトウェア を再インストールするために使用します。これらのファイルは、EXEC モードでは使用できません。 表A-2 に、複合パッケージについての説明があります。

 

表A-2 複合パッケージ名および説明

名前
ファイル名
説明

Mini

comp-hfr-mini.vm

OS、Base、Forwarding、Admin、Line Card、および Routing 用のパッケージが含まれています。mini ブート ファイルは、新規ルータに付属する disk1: アーカイブに収録されています。


) Manageability、Multicast、MPLS、および Security パッケージは、通常の EXEC モードで、個別にインストールする必要があります。詳細については、第6章「Cisco IOS-XR ソフトウェア パッケージの追加およびアクティブ化」を参照してください。



) ROMMON モードからインストールできるのは、.vm 拡張子のついた Cisco IOS-XR ソフトウェア インストール ファイルだけです。


ROMMON モードでの TFTP 環境変数の理解

ROM モニタ環境変数は、お使いのルータの IP アドレスを定義するために使用します( 表A-2 を参照してください)。この情報は、この項の後半で説明するインストール手順で使います。

 

表A-3 インストールに必要な環境変数

変数
説明

IP_ADDRESS=ip_address

このルータの IPv4 アドレス

IP_ADDRESS=1.1.1.1

IP_SUBNET_MASK=ip_address

このルータのサブネット マスク

IP_SUBNET_MASK=255.255.0.0

DEFAULT_GATEWAY=ip_address

このルータのデフォルト ゲートウェイ IP アドレス

DEFAULT_GATEWAY=12.12.0.1

現在の環境変数を表示するには、 set コマンドを入力します。

環境変数を保存するには、 sync コマンドを入力します。


sync コマンドで保存しなかった環境変数は、システムをリセットまたはリロードすると削除されます。


TFTP 変数を設定する

rommon B1> IP_ADDRESS=1.1.1.1
rommon B1> IP_SUBNET_MASK=255.255.0.0
rommon B1> DEFAULT_GATEWAY=12.12.0.1
rommon B1> sync
rommon B1>

現在定義されている変数を表示する

rommon B1 > set
PS1=rommon ! >
MARGIN_1_5V_HIGH=1
TFTP_VERBOSE=2
IP_ADDRESS=1.1.1.1
IP_SUBNET_MASK=255.255.0.0
TFTP_SERVER=
DEFAULT_GATEWAY=12.25.0.1
TFTP_FILE=
CONFIG_FILE=
?=0
EASYBAKE=0x0
ReloadReason=65
BOOT=disk0:hfr-os-mbi-1.0.0/mbihfr-rp.vm,1;
rommon B2 >

Easybake 変数の理解

Easybake 変数は、インストール中に使用されるオプションを定義するために使用します。Easybake を使うと、新しいソフトウェア パッケージをインストールする前にフラッシュ ディスクを再フォーマットしたり、ディスクをフォーマットせずに古いパッケージを削除したりすることができます。

表A-4 に、一般によく使われる Easybake 変数の設定値を示します。


警告 ROMMON から .vm イメージをブートするときは、表A-4 に示す Easybake 変数のみを使用してください。このリストにない変数を使用すると、重大なシステム エラーを招く可能性があります。


 

表A-4 Easybake 変数およびその説明

設定
オプション
説明

0x100000001

disk0:のクリーン

プライマリ RP のみに使用します。このオプションは、disk0: にある新しい Cisco IOS-XR ソフトウェア パッケージのセットをインストールおよびアクティブにします。

disk0 :を「クリーン」します。現在のソフトウェアを新しいパッケージに入れ替えます。設定などの他のファイルは保持されます。

システムをブートし、すべての設定を標準の動作値にリセットします。

0x100100001

disk0:のフォーマット

プライマリ RP のみに使用します。このオプションは、disk0: にある新しい Cisco IOS-XR ソフトウェア パッケージのセットをインストールおよびアクティブにします。

disk0: をフォーマットします。新しいソフトウェア パッケージをインストールする前に、内部フラッシュ ディスク全体をフォーマットします。すべての既存ソフトウェアおよび設定は削除されます。

システムをブートし、すべての設定を標準の動作値にリセットします。


注意 このオプションは、disk0: 上のすべてのソフトウェアおよび設定を削除します。現在のルータ設定を保存するには、EXEC モードで、ルータ設定を他のディスクにコピーします。詳細は、「設定の履歴およびロールバック」を参照してください。

TFTP サーバにあるイメージからのソフトウェアの再インストール

Cisco IOS-XR ソフトウェアは TFTP サーバの .vm イメージから直接再インストールできます。ここでの指示に説明されたとおり、手順を完了してください。

TFTP サービスにおける制限

一部のベンダー(Sun Solaris など)による TFTP サービスは、32MB 以上のファイルをサポートしない場合があります。ほとんどの IOS-XR .vm イメージ ファイルのサイズは 32MB 以上になりますので、サイズ制限がある場合は、次のいずれかの方法を使う必要があります。

32MB 以上のファイル サイズをサポートするサード パーティまたはフリーウェアの TFTP サーバを使用する。

Sun Microsystems から配布されているパッチをダウンロードし、この制限を変更する(http://www.sun.com)。

ローカルのフラッシュ ディスクにある .vm イメージから IOS-XR ソフトウェアをインストールする。「フラッシュ disk1: にある .vm ソフトウェアの再インストール」を参照してください。

前提条件

作業を開始する前に、次の情報を収集します。

ルータの IP アドレス

ルータのサブネット マスク

ルータのデフォルト ゲートウェイ IP アドレス

ソフトウェアをダウンロードする TFTP サーバの IP アドレス

ルータにインストールする .vm インストール ファイルのファイル名とディレクトリ

手順の概要

1. (オプション) EXEC モードで、ルータ設定をバックアップします。

2. 「ROM モニタ モードに入る方法」で説明されているように、スタンバイおよびプライマリの RP 両方を ROMMON モードにします。

3. スタンバイ RP の準備をします。

a. unset BOOT

b. unset TFTP_FILE

c. EASYBAKE=0x100000000

d. sync

e. confreg 0x2

f. reset

4. プライマリ RP において、ルータの IP アドレスを定義する ROMMON 変数を設定します。

a. IP_ADDRESS=ip_address

b. IP_SUBNET_MASK=ip_address

c. DEFAULT_GATEWAY=ip_address

5. プライマリ RP の準備をします。

a. unset BOOT

b. unset TFTP_FILE

c. EASYBAKE= variable

d. sync

6. プライマリ RP において、.vm インストール ファイルを TFTP サーバから起動します。

rommon B1> boot tftp://server/dir/filename

手順の詳細

 

コマンドまたは操作
説明

ステップ 1

(オプション) EXEC モードで、ルータ設定をバックアップします。

現在のルータ設定を保存するには、EXEC モードで、ルータ設定を他のディスクにコピーします。詳細は、「設定の履歴およびロールバック」を参照してください。

ステップ 2

スタンバイおよびプライマリの RP 両方を ROMMON モードにします。

詳細は、「ROM モニタ モードに入る方法」を参照してください。この手順を行うには、各カードに端末を接続する必要があります。

ステップ 3

これらの設定を示されているとおりに入力します。すべての変数名では、大文字と小文字は区別されます。

a. BOOT 変数をクリアします。

b. TFTP_FILE 変数をクリアします。

c. EASYBAKE 環境変数を設定します。設定を示されているとおりに入力します
0x100000000 )。

d. 変更を保存します。

e. ROMMON モードに留まるのではなく、自動的にブート プロセスが開始するようコンフィギュレーション レジスタを設定します。

f. スタンバイ RP をリセットし、ブートプロセスを開始します。

ステップ 4

これらの設定を示されているとおりに入力します。すべての変数名では、大文字と小文字は区別されます。

a. ルータの IP アドレスを設定します。

b. ルータの サブネット マスクを設定します。

c. ルータのデフォルト ゲートウェイ IP アドレスを設定します。

ステップ 5

警告 Easybake 変数は、どのようにソフトウェアがルータに再インストールされるかを決定します。2 つのオプションのうち、1 つを示されているとおりに入力します。

a. BOOT 変数をクリアします。

b. TFTP_FILE 変数をクリアします。

c. EASYBAKE 環境変数を設定します。EASYBAKE の variable オプションは次のとおりです。

0x100000001: disk0: をクリーンします。 現在のソフトウェアが削除され、新しいパッケージに入れ替わります。ユーザ設定などの他のファイルは保持されます。

0x100100001: disk0: をフォーマットします。新しいソフトウェア パッケージをインストールする前に、内部フラッシュ ディスク 全体 をフォーマットします。すべての既存ソフトウェアおよび設定は削除されます。

d. 新しい ROM モニタ変数の設定値を保存します。


注意 disk0: をフォーマットするオプションは、ルータ設定のすべてを削除します。現在のルータ設定を保存するには、EXEC モードで、ルータ設定を他のディスクにコピーします。「設定の履歴およびロールバック」を参照してください。

ステップ 6

ファイルを TFTP サーバから取り出し、disk0: へインストールします。この手順で、すべての既存のソフトウェア パッケージが削除され、コンフィギュレーション レジスタが 0x2 にリセットされ、システムがブートします。

プライマリ RP のブート後、スタンバイ RP は、プライマリ RP からパッケージをダウンロード(同期)して自動的にブートします。

ステップ 7

システムが完全に起動するまで待ちます。

disk0: をフォーマットするオプションを選択した場合、ルータは Setup モードに入ります。Setup モード プロンプトで、「初期起動後のシステムの確認」で説明されている初期設定値を入力します。

disk0: をクリーンするオプションを選択した場合、システムは、CLI プロンプトが表示され、インターフェイスが作成されたときに完全にブートします。

ステップ 8

新規の設定を入力する方法、追加ソフトウェアをインストールする方法、およびシステム インターフェイスを確認する方法に関する詳細は、「次の作業」を参照してください。

スタンバイ RP の準備

rommon B1> unset BOOT
rommon B1> unset TFTP_FILE
rommon B1> EASYBAKE=0x100000000
rommon B1> sync
rommon B1> confreg 0x2
rommon B1> reset
 

ROMMON 変数の設定

プライマリ RP において、お使いのルータの IP アドレス、およびブート可能な .vm ファイルのある TFTP サーバの IP アドレスを定義する ROMMON 変数を設定します。

rommon B1> IP_ADDRESS=1.1.1.1
rommon B1> IP_SUBNET_MASK=255.255.254.0
rommon B1> DEFAULT_GATEWAY=1.1.0.1
 

Easybake 変数の設定

プライマリ RP において、Easybake 変数を設定します。

rommon B1> EASYBAKE=0x100000001
rommon B1> sync
 

.vm インストール ファイルのブート

プライマリ RP において、.vm インストール ファイルを TFTP サーバからブートします。

rommon B1> boot tftp://223.255.254.254/softdir/comp-hfr-mini.vm
 
IP_ADDRESS: 1.1.1.1
IP_SUBNET_MASK: 255.0.0.0
DEFAULT_GATEWAY: 1.1.0.1
TFTP_SERVER: 223.0.0.0
TFTP_FILE: /softdir/comp-hfr-mini.vm
 
Performing tftpdnld using External Ethernet.
MAC address is 0:5:9a:39:91:5d
Initializing interface.
Interface link state up.
 
ARPing for 12.3.0.1
ARP reply for 12.3.0.1 received. MAC address 00:00:0c:07:ac:0d
Receiving /softdir/comp-hfr-mini.vm from 223.255.254.254 !!!!!

フラッシュ disk1: にある .vm ソフトウェアの再インストール

ここでは、リムーバブル フラッシュ disk1: に保存された .vm イメージを使って Cisco IOS-XR ソフトウェアを内部フラッシュ disk0: にインストールするために必要となるタスクを説明します。ここでの指示に説明されたとおりに、手順を完了してください。


) ブートが始まる前に、.vm イメージをリムーバブル フラッシュ disk1: からメモリへ読み込むまで 10 分以上かかることがあります (DDTS CSCed22546)。


disk1: への .vm イメージのコピー

すべての新規 Cisco CRS-1 シリーズ ルータには、ブート可能な .vm ファイルのアーカイブが収められたリムーバブル フラッシュ disk1: が付属しています。これらのファイルが disk1: に収められていない、または必要なバージョンと異なるファイルである場合は、次のいずれかの方法を利用します。

ルータがまだ EXEC モードにあるときに、必要な .vm イメージを TFTP、FTP、または RCP サーバから disk1:へコピーする。この手順は、「ネットワーク サーバからのファイルのインストールまたはダウンロード」で説明します。

システム管理者にブート可能な .vm ファイルの入ったフラッシュ ディスクについて問い合せる。

シスコのサービス担当者にブート可能な .vm ファイルの入ったフラッシュ ディスクについて問い合せる。詳細は、 「テクニカル サポート」(P. xxiii) を参照してください。


) リムーバブル disk1: は、.vm および .pie ファイルのアーカイブのみを格納するために使用してください。このディスクは、インストールされたソフトウェアまたは設定の保存先として使用することはできません。アクティブ ソフトウェアおよび設定の保存に使用できるのは、内部フラッシュ disk0: だけです。詳細は、「ファイル ストレージ」を参照してください。


前提条件

「ブート可能な .vm ソフトウェア イメージ」で説明されている有効な .vm イメージは、リムーバブル フラッシュ ディスク(disk1: )に収められている必要があります。ソフトウェアは、disk1: または TFTP サーバに収められている .vm ファイルのみを使用してインストールします。

手順の概要

1. (オプション) EXEC モードで、ルータ設定をバックアップします。

2. 「ROM モニタ モードに入る方法」で説明されているように、スタンバイおよびプライマリの RP 両方を ROMMON モードにします。この手順を行うには、各カードに端末を接続する必要があります。

3. スタンバイ RP の準備をします。

a. unset BOOT

b. unset TFTP_FILE

c. EASYBAKE=0x100000000

d. sync

e. confreg 0x2

f. reset

4. プライマリ RP の準備をします。

a. unset BOOT

b. unset TFTP_FILE

c. EASYBAKE=0x100000001

d. sync

5. プライマリ RP において、.vm インストール ファイルを disk1: からブートします。

boot disk1:/directory/filename

) ブートが始まる前に、.vm イメージをリムーバブル フラッシュ disk1: からメモリへ読み込むまで 10 分以上かかることがあります (DDTS CSCed22546)。


手順の詳細

 

コマンドまたは操作
説明

ステップ 1

(オプション) EXEC モードで、ルータ設定をバックアップします。

現在のルータ設定を保存するには、EXEC モードで、ルータ設定を他のディスクにコピーします。詳細は、「設定の履歴およびロールバック」を参照してください。

ステップ 2

スタンバイおよびプライマリの RP 両方を ROMMON モードにします。

詳細は、「ROM モニタ モードに入る方法」を参照してください。この手順を行うには、各カードに端末を接続する必要があります。

ステップ 3

これらの設定を示されているとおりに入力します。すべての変数名では、大文字と小文字は区別されます。

a. BOOT 変数をクリアします。

b. TFTP_FILE 変数をクリアします。

c. EASYBAKE 環境変数を設定します。設定を示されているとおりに入力します
0x100000000 )。

d. 変更を保存します。

e. ROMMON モードに留まるのではなく、自動的にブート プロセスが開始するようコンフィギュレーション レジスタを設定します。

f. スタンバイ RP をリセットし、ブート プロセスを開始します。

ステップ 4

警告 Easybake 変数は、どのようにソフトウェアがルータに再インストールされるかを決定します。2 つのオプションのうち、1 つを示されているとおりに入力します。

a. BOOT 変数をクリアします。

b. TFTP_FILE 変数をクリアします。

c. EASYBAKE 環境変数を設定します。
EASYBAKE の variable オプションは次のとおりです。

0x100000001: disk0: をクリーンします。 現在のソフトウェアが削除され、新しいパッケージに入れ替わります。ユーザ設定などの他のファイルは保持されます。

0x100100001: disk0: をフォーマットします。新しいソフトウェア パッケージをインストールする前に、内部フラッシュ ディスク 全体 をフォーマットします。すべての既存ソフトウェアおよび設定は削除されます。

d. 設定を保存します。


注意 disk0: をフォーマットするオプションは、ルータ設定のすべてを削除します。現在のルータ設定を保存するには、EXEC モードで、ルータ設定を他のディスクにコピーします。「設定の履歴およびロールバック」を参照してください。

ステップ 5

変更を保存します。

ステップ 6

disk1: にあるファイルからブートし、デフォルトである disk0: へインストールします。この手順で、すべての既存のソフトウェア パッケージが削除され、コンフィギュレーション レジスタが 0x2 にリセットされ、システムがブートします。

プライマリ RP のブート後、スタンバイ RP は、プライマリ RP からパッケージをダウンロード(同期)して自動的にブートします。


注意 .vm イメージをリムーバブル フラッシュ ディスクからメモリへ読み込むまで、10 分以上かかることがあります(DDTS CSCed22546)。

ステップ 7

システムが完全に起動するまで待ちます。

disk0: をフォーマットするオプションを選択した場合、ルータは Setup モードに入ります。Setup モード プロンプトで、「初期起動後のシステムの確認」で説明されている初期設定値を入力できます。

disk0: をクリーンするオプションを選択した場合、システムは、CLI プロンプトが表示されてインターフェイスが作成されたときに完全にブートします。

ステップ 8

新規の設定を入力する方法、追加ソフトウェアをインストールする方法、およびシステム インターフェイスを確認する方法に関する詳細は、「次の作業」を参照してください。

スタンバイ RP の準備

rommon B1> unset BOOT
rommon B1> unset TFTP_FILE
rommon B1> EASYBAKE=0x100000000
rommon B1> sync
rommon B1> confreg 0x2
rommon B1> reset
 

Easybake 変数の設定

プライマリ RP において、Easybake 変数を設定し変更を保存します。

rommon B1> EASYBAKE=0x100000001
rommon B1> sync
 

.vm インストール ファイルのブート

プライマリ RP において、.vm インストール ファイルを disk1: からブートします。

rommon B1> boot disk1:/comp-hfr-mini.vm

) .vm イメージをリムーバブル フラッシュ ディスクからメモリへ読み込むまで、10 分以上かかることがあります(DDTS CSCed22546)。


次の作業

システムの起動後は、すべての CLI コマンドが実行できる通常の EXEC モードに入ります。


) disk0: をフォーマットするオプションを選択した場合、ルータは Setup モードに入ります。Setup モード プロンプトで、「初期起動後のシステムの確認」で説明されている初期設定値を入力できます。「セットアップ モードのプロンプトを使用した初期設定の入力」も参照してください。


1. インターフェイスが動作し正しく設定されているかを確認する方法については、「動作していないインターフェイス」を参照してください。

2. 必要に応じて、.PIE ファイルから追加ソフトウェアをインストールします。詳細については、 第6章「Cisco IOS-XR ソフトウェア パッケージの追加およびアクティブ化」 を参照してください。

3. ルータを完全に設定するための追加マニュアルのリストは、 付録 C 「関連するシスコシステムズのマニュアル」 を参照してください。

代替設定の指定

ここで説明している方法を使用して、ROMMON からルータの代替設定を指定することができます。

「-a ブート オプションを使用した一時コンフィギュレーション ファイルの指定」

「IOX_CONFIG_FILE= 変数を使用した固定コンフィギュレーション ファイルの指定」


警告 ほとんどの場合は、デフォルトのコミット済み設定(disk0:/config/startup)で充分です。ここで説明するオプションは、代替設定が必要となる稀なケースのためのものです。これらの方法を使用するとシステム エラーやダウンタイムを引き起こす可能性があります。


-a ブート オプションを使用した一時コンフィギュレーション ファイルの指定

システムのブート時にロードされるコンフィギュレーション ファイルは、ROM モニタ モードで boot コマンドを入力すると変更できます。次のコマンドの構文を使用します。

boot <image> -a <config-file-path>

このコマンドにより、ルータを代替設定からブートすることができますが、次回のシステム リロード時には、システムによってデフォルトのコミット済み設定に戻されます。

例:

rommon B1> boot tftp://223.255.254.254/images/comp-hfr-mini.vm -a /disk1:/cfgarchives/gold.conf

) パス名は有効な unix パス名でなければいけません(デバイス「disk1:」のあとにスラッシュ「/」が続く必要があります)。


IOX_CONFIG_FILE= 変数を使用した固定コンフィギュレーション ファイルの指定

デフォルトのコンフィギュレーション ファイルの場所を永久に変更するには、ROMMON 変数 IOX_CONFIG_FILE= にファイル名とディレクトリ パスを指定します。この変数を指定することにより、変数が有効な間はすべてのブートにおいて指定ファイルの使用が強制されます。次のコマンドの構文を使用します。

rommon B1> IOX_CONFIG_FILE=disk1:/cfgarchives/gold.conf
rommon B1> sync

) IOX_CONFIG_FILE= 変数は boot <image> -a <config-file-path> コマンドによって上書きされます。


障害の回復

ルータがローカルのストレージ デバイスから Cisco IOS-XR ソフトウェアをブートできない場合、 Ctrl+C キーが押されるまで、ルータはブート イメージを探そうとします。このキー操作については「システムのリロード中に手動で初期化を中断」で説明されています。

ROM モニタ モードから、Cisco IOS-XR ソフトウェア イメージをブートするか、次の使用可能な ROM モニタ コマンドのいずれかを使用することができます。

ROM モニタ モードで使用可能なコマンドの概要は、「使用可能な ROM モニタ コマンドおよびオプションの表示方法」を参照してください。

ローカル デバイスまたは TFTP サーバ上のブート可能な .vm イメージから Cisco IOS-XR ソフトウェア を再インストールする方法は、「ROMMON での Cisco IOS-XR ソフトウェアの再インストール」を参照してください。

ルート パスワードの回復手順

ルート パスワードを忘れた場合、プライマリ RP のコンフィギュレーション レジスタを 0x40 に設定してルータをリブートすることによりパスワードを回復できます。ルータが起動し、プロンプト モードに入ると、次の例に示すようにパスワード回復ダイアログが表示されます。このダイアログで、ルート ユーザ名とパスワードをリセットします。

新しいパスワードを保存すると、コンフィギュレーション レジスタは自動的に元の値(0x0 など)にリセットされます。


ステップ 1 ROMMON プロンプトで、プライマリ RP のコンフィギュレーション レジスタを 0x40 に設定し、ルータをブートします。

rommon 1 > confreg 0x40
 

ステップ 2 新しい設定を有効にするには、リセットするか、電源を切ってすぐに入れなおす必要があります。

rommon 2 > reset
 

ステップ 3 プロンプトが表示されたら Return キーを押してパスワード回復ダイアログに入ります。ここで、新しい ルート ユーザ名とパスワードを入力します。

router con0_0_0 is now available
 
Press RETURN to get started.
 
--- Password Recovery Dialog ---
 
 
Enter root-system username: user_a
 
Enter root-system password: secret04
 
The following configuration command script was created:
 
username user_a
password 7 1105180741
group root-system
!
end
[0] Go to the command prompt without saving this config.
[1] Return back to the setup without saving this config.
[2] Save this configuration and exit.
Enter your selection [2]:
 
config register will be reset to 0x0
Use the enabled mode 'configure' command to modify this configuration.
User Access Verification
 
Username: user_a
Password:
RP/0/RP0/CPU0:router#
 


 

使用可能な ROM モニタ コマンドおよびオプションの表示方法

表A-5 に、使用可能なヘルプ コマンドを説明します。

 

表A-5 ROMMON のヘルプ コマンド

コマンド
説明

help または ?

すべての使用可能な ROM モニタ コマンドの概要を表示します。

-?

コマンドの構文についての情報を表示します。

コマンド プロンプトで「 ? 」を入力すると、ROM モニタ モードで使用可能なコマンドの一覧が表示されます。


) コマンドでは、大文字と小文字が区別されます。端末で Ctrl+C キーを押すとどのコマンドも中止できます。


rommon B5 > ?
alias set and display aliases command
show_bcm_links Show Links status on Broadcom Switches
show_bcm Show Broadcom Switches Information
boot boot up an external process
confreg configuration register utility
cont continue executing a downloaded image
context display the context of a loaded image
dev list the device table
dir list files in file system
dis disassemble instruction stream
dnld serial download a program module
help monitor builtin command help
history monitor command history
meminfo main memory information
dumpspd Dump the Serial Presents Detect info from the SDRAM DIMMs
dumpplaneeeprom Dump the contents of the back plane
repeat repeat a monitor command
reset system reset
scanpci0 scan for devices on PCI bus 0
scanpci1 scan for devices on PCI bus 1
set display the monitor variables
smptest Test the other CPU on an SMP board
sync write monitor environment to NVRAM
tftpdnld tftpdnld no longer available, use boot
unalias unset an alias
unset unset a monitor variable
version display rommon software, board, version
writei2c Write to an I2C device
rommon B2 >

ROM モニタ モードの終了

ROMMON モードを終了するには、コンフィギュレーション レジスタを 0x2 に変更して、ルータをリセットする必要があります。CLI コマンドを入力するか、またはプロンプトに応じることでこの手順を完了します。


ヒント EXEC モードに最初に入った RP が、プライマリ RP となります。カードを EXEC モードへとリセットした後、それが完全に起動するまで 1、2 分待つことで、どの RP が プライマリ RP になっているかを判断できます。また、EXEC モードで、failover redundancy コマンドを使用すれば、いつでもスタンバイ RP にフェ-ルオーバーすることができます。


「CLI コマンドを使用した EXEC モードへのリセット」

「プロンプトを使用した EXEC モードへのリセット」

CLI コマンドを使用した EXEC モードへのリセット

ROMMON でコンフィギュレーション レジスタをリセットして、ルータを通常の動作状態(EXEC モード)へリセットするには、次のコマンドを入力します。

手順の概要

1. confreg 0x2

2. reset

手順の詳細

 

コマンドまたは操作
説明

ステップ 1

システムのリセット時に EXEC モードへ入るよう、コンフィギュレーション レジスタをリセットします。

ステップ 2

電源投入時と同様にルータをリセットおよび初期化します。

プロンプトを使用した EXEC モードへのリセット

ROM モニタ モードでは、confreg プロンプトを使ってコンフィギュレーション レジスタの値を変更することができます。

次の例のように、 confreg コマンドを入力して、プロンプトが表示されたら各質問に答えます。

手順の概要

1. confreg

2. 指示どおり、各プロンプトに応答します。

3. reset

rommon B1> confreg
 
 
Configuration Summary
(Virtual Configuration Register: 0x0)
enabled are:
console baud: 9600
boot: the ROM Monitor
 
do you wish to change the configuration? y/n [n]: y
enable "diagnostic mode"? y/n [n]: n
change console baud rate? y/n [n]: n
change the boot characteristics? y/n [n]: y
enter to boot:
0 = ROM Monitor
1 = MBI Validation Boot Mode
[0]: 1
 
 
Configuration Summary
(Virtual Configuration Register: 0x2)
enabled are:
console baud: 9600
boot: image specified by the boot system commands
 
do you wish to change the configuration? y/n [n]: n
 
 
You must reset or power cycle for new config to take effect
rommon B1> reset

) MBI 検査モードでは、ルータはスタートアップ Cisco IOS-XR ソフトウェア およびスタートアップ設定をブートします。