Cisco CRS-1 シリーズ キャリア ルーティング システム スタートアップ ガイド
Cisco IOS-XR ソフトウェアにおける RP の冗長構成およびハードウェアの 管理
Cisco IOS-XR ソフトウェアにおける RP の冗長構成およびハードウェアの管理
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco IOS-XR ソフトウェアにおける RP の冗長構成およびハードウェアの管理

内容

ハードウェアの状態を表示するコマンド

ハードウェアの show コマンドの例

show diags

show platform

show environment

show redundancy

show version

ハードウェア ノードの CLI 構文(location

システム内のカードの

NodeID のコマンド構文の例

ルーティング インターフェイスの設定

ルーティング インターフェイスの物理コンポーネント

サポートされている PLIM

Cisco IOS-XR ソフトウェアのインターフェイスの設定

インターフェイスのインスタンスの指定

オンライン ヘルプ(?)を使用したインターフェイスのインスタンスの表示

インターフェイスの事前設定

インターフェイス(PLIM カード)の OIR

設定テンプレート

論理インターフェイスの設定

インターフェイス設定の前提条件

制約事項

インターフェイスの設定例

関連マニュアル

RP の冗長構成およびフェールオーバー

プライマリ RP の決定

スタンバイ RP の役割

冗長構成コマンドの概要

自動フェールオーバー

RP のリセット中の RP の冗長構成

手動フェールオーバー

スタンバイ RP との通信

ノードのリロード、停止、または電源の再投入

プライマリ RP のリロード

管理用のノードの停止および電源の再投入

controller コマンドを使用したハードウェア コンポーネントの管理

ハード ドライブ、フラッシュ ドライブ、およびその他のストレージ デバイスのフォーマット化

Cisco IOS-XR ソフトウェアにおける RP の冗長構成およびハードウェアの管理

ここでは、Cisco IOS-XR ソフトウェアを実行するルータのハードウェア コンポーネントを管理および設定するのに使用する、コマンドライン インターフェイス(CLI)のテクニックおよびコマンドについて説明します。

ハードウェアの状態を表示するコマンド

表 7-1 に、ルータのハードウェアの状態を表示するのに一般的に使用するコマンドをまとめます。

 

表 7-1 ノードおよびハードウェアの状態を表示するのに使用するコマンド

コマンド
説明

show platform [ node-id ]

ノードのタイプや状態など、システムのノードのサマリーを表示します。ノード ID を指定すると、1 つのノードに関する情報を表示できます。詳細は、「ハードウェア ノードの CLI 構文(location nodeID)」を参照してください。

show diags [ nodeID | details | summary ]

各ノードで実行されているソフトウェアの状態などを含み、各ノードのハードウェア コンポーネントに関する詳細情報を表示します。

show environment [ all | fans | leds | power-supply | table | temperatures | voltages | l ]

ファン、LED、電源装置の電圧および電流情報、温度など、システムのハードウェア情報を表示します。

show redundancy

ルート プロセッサ(RP)の冗長構成の状態を表示します。このコマンドでは、RP のブートおよび切り替えの履歴も表示されます。

show version

ハードウェアおよびソフトウェアのバージョン、ルータの稼働時間、ブート設定(コンフィギュレーション レジスタ)、アクティブなソフトウェアなど、様々なシステム情報を表示します。

show interface

および

show ip interface

インターフェイス情報を表示します(詳細については、「ルーティング インターフェイスの設定」を参照)。

ハードウェアの show コマンドの例

ここでは、次の show コマンドの例を説明します。

「show diags」

「show platform」

「show environment」

「show redundancy」

「show version」

show diags

次の例では、 show diags nodeID を使用して、1 つのノードに関する情報を表示します。

RP/0/RP0/CPU0:router# show diags 0/2/cpu0
 
RACK 0 SLOT 2 : MSC(16OC48-POS/DPT)
MAIN: type 500060, 0000-000000-00 rev 00 dev 000000
HW version 0.0 S/N SAD0719013M
PCA: 0073-007648-04 rev 07
Board State : IOS-XR RUN
PLD: Motherboard: 0x0024, Processor: 0xda12, Power: 0xf100
MONLIB: QNXFFS Monlib Version 2.1
ROMMON: Version 1.15(20040120:002937) [CRS-1 ROMMON]
 

show platform

次に、 show platform コマンドでのルータのすべてのノードの出力例を示します。

RP/0/RP0/CPU0:router# show platform
Node Type PLIM State Config State
-----------------------------------------------------------------------------
0/0/SP MSC(SP) N/A IOS-XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/0/CPU0 MSC 16OC48-POS/DPT IOS-XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/2/SP MSC(SP) N/A IOS-XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/2/CPU0 MSC 16OC48-POS/DPT IOS-XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/RP0/CPU0 RP(Standby) N/A IOS-XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/RP1/CPU0 RP(Active) N/A IOS-XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/SM0/SP FC/S(SP) N/A IOS-XR RUN PWR,NSHUT,MON

show environment

次の例では、ルータのノードの LED 状態が表示されています。

RP/0/RP0/CPU0:router# show environment leds
0/2/*: Module (host) LED status says: OK
0/2/*: Module (plimasic) LED status says: OK
0/SM0/*: Module (host) LED status says: OK

show redundancy

show redundancy コマンドを使用した、冗長ペアの冗長構成の状態を表示した出力例を次に示します。

RP/0/RP0/CPU0:router# show redundancy
This node (0/RP0/CPU0) is in ACTIVE role
Partner node (0/RP1/CPU0) is in STANDBY role
Standby node in 0/RP1/CPU0 is ready
 
Reload and boot info
----------------------
RP reloaded Fri Apr 9 03:44:28 2004: 16 hours, 51 minutes ago
This node booted Fri Apr 9 06:19:05 2004: 14 hours, 16 minutes ago
Last switch-over Fri Apr 9 06:53:18 2004: 13 hours, 42 minutes ago
Standby node boot Fri Apr 9 06:54:25 2004: 13 hours, 41 minutes ago
Standby node last not ready Fri Apr 9 20:35:23 2004: 0 minutes ago
Standby node last ready Fri Apr 9 20:35:23 2004: 0 minutes ago
There have been 2 switch-overs since reload

show version

show version コマンドの出力例を次に示します。

RP/0/RP0/CPU0:router# show version
 
Cisco IOS-XR Software, Version 1.0.0
Copyright (c) 2004 by cisco Systems, Inc.
 
ROM: System Bootstrap, Version 1.15(20040120:002852) ,
 
router uptime is 2 days, 1 hour, 59 minutes
System image file is "tftp://223.0.0.0/usr/comp-hfr-full.vm-1.0.0
 
cisco CRS-16/S (7450) processor with 2097152K bytes of memory.
7450 processor at 650Mhz, Implementation , Revision
 
4 Packet over SONET network interface(s)
4 SONET/SDH Port controller(s)
1 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
2043k bytes of non-volatile configuration memory.
1000592k bytes of ATA PCMCIA card at disk 0 (Sector size 512 bytes).
 
Configuration register is 0x0
 
Package active on node 0/2/SP:
hfr-admin, V 1.0.0, Cisco Systems, at mem:hfr-admin-1.0.0
Built on Fri Mar 5 19:12:26 PST 2004

--More--

ハードウェア ノードの CLI 構文(location nodeID

Cisco IOS-XR ソフトウェアの多くの CLI コマンドでは、処理を適用するノードの「場所」を指定する必要があります。コマンド リファレンスのマニュアルには、この構文は location nodeID と記載されています。 node-id 引数は、rack/slot/module という表記で入力します。

この nodeID は、コマンドを実行するシステム上の module までのパスを示します。この「module」は、CLI コマンドを実行するカードの CPU またはサービス プロセッサ(SP)です。

図 7-1 に、 rack/slot/module のノード ID の定義を示します。

シングル シャーシ システム rack の番号は常に「0」です。

slot はカードが取り付けられている物理スロットの番号です。

module は、コマンドを実行するカードの CPU または SP です。

表 7-2 に、シングル シャーシ システムの各タイプのカードの nodeID を示します。

図 7-1 NodeID:rack/slot/module

 

表 7-2 NodeID の場所:rack/slot/module

カードのタイプ
ラック
スロット
モジュール
(コマンドの発行先となるカードのタイプ)
(シングル シャーシ システムでは常に「0」)
(カードが取り付けられている物理スロット)
(コマンドを実行するカードのエンティティ)

ルート プロセッサ

0

RP0 および RP1

CPU0

ラインカード

0

0-15

CPU0

スイッチ ファブリック モジュール

0

SM0-SM7

SP

アラーム カード

0

AM0-AM1

SP

ファン コントローラ カード

0

FC0-FC1

SP

システム内のカードの NodeID の表示

取り付けられているカードの NoteID を表示するには、 show platform コマンドを入力します。「Node」カラムはカードの NodeID を示します。

図 7-2 「show platform」コマンドを使用した NodeID の表示

 


) システムに取り付けられている各ライン カードには、show platform の出力に 2 つのエントリが含まれます。CLI コマンドでは、モジュール「CPU0」のエントリを使用します。このエントリは、PLIM のタイプも表示します。次に例を示します。
Node Type PLIM State Config State
-----------------------------------------------------------------------------
0/2/CPU0 MSC 16OC48-POS/DPT IOS-XR RUN PWR,NSHUT,MON


スイッチ ファブリック モジュール コマンドの NodeID

次のコマンドは、ファブリック カードの接続性に関する情報を表示します。次のコマンド構文を使用します。

admin show controllers fabric connectivity location nodeID

例:

RP/0/RPO/CPU:router# admin show controllers fabric connectivity location 0/SM0/SP
Card In Tx Planes Rx Planes Monitored Total Percent
R/S/M Use 01234567 01234567 For (s) Uptime (s) Uptime
-------------------------------------------------------------------------------
 

この例では、コマンドはラック「0」、スロット「SM0」、モジュール「SP」のファブリック カードを参照します。

install コマンドの NodeID(ライン カード モジュールの識別)

次のコマンドは、rack0、slot 3、モジュール CPU0 の 10GE ライン カード上の Cisco IOS-XR ソフトウェア パッケージを表示します。コマンド構文は次のとおりです。

show install active location nodeID

例:

RP/0/RP0/CPU0:router# show install active location 0/3/CPU0
Node 0/3/CPU0 [LC]
Boot Image: /disk0/hfr-os-mbi-1.0.0/lc/mbihfr-lc.vm
Active Packages:
disk0:hfr-mpls-1.0.0
disk0:hfr-mcast-1.0.0
disk0:hfr-lc-1.0.0
disk0:hfr-fwdg-1.0.0
disk0:hfr-admin-1.0.0
disk0:hfr-base-1.0.0
disk0:hfr-os-mbi-1.0.0

ルーティング インターフェイスの設定

ネットワーク上でやり取りされるデータは、様々なルータ インターフェイスを通過します。あるインターフェイスを経由して受信したパケットは、他のルータ コンポーネントによって処理および転送され、次のインターフェイスを経由して送信されます。パケットはルータによって使用またはドロップされ、発信インターフェイスを介して転送されない場合もあります。

次に、ルーティング インターフェイスの物理コンポーネント、およびインターフェイスの設定に使用される基本的なソフトウェアの概念と手順について説明します。

ルーティング インターフェイスの物理コンポーネント

Cisco IOS-XR ソフトウェアのインターフェイスの設定

ルーティング インターフェイスの物理コンポーネント

ルーティング インターフェイスをサポートする 2 つの物理コンポーネントが用意されています。処理および転送機能を提供するモジュラ サービス カード(MSC)と、ケーブルの物理接続(ポート)を提供する物理 レイヤ インターフェイス モジュール(PLIM)です。


) MSC はライン カードと呼ばれる場合もあります。


MSC と PLIM は対応するセットとして取り付けられます。PLIM はシャーシの片側に取り付けられ、MSC は反対側の対応するスロットに取り付けられます。図 7-3 に、これらのカードの場所およびスロット番号を示します。

図 7-3 シングル シャーシ システムの MSC および PLIM

 

すべての MSC は、ライン カード シャーシのミッドプレーンを介して PLIM と対になっています(図 7-4を参照)。別の PLIM を使用して、OC-192 や OC-48 などの様々なインターフェイスおよびポート密度を選択することができます。また、MSC は、PLIM に接続されているケーブルを抜きさしせずに取り外して交換することができます。

図 7-4 シャーシのミッドプレーンに接続するモジュラ サービス カード(MSC)および PLIM

 

サポートされている PLIM

初期リリースの Cisco IOS-XR ソフトウェアでは、次の PLIM タイプがサポートされています。

Quad OC-192 packet-over-SONET/Dynamic Packet Transport PLIM(図 7-5 を参照)。

16 x OC-48 packet-over-SONET/Dynamic Packet Transport PLIM(図 7-6 および図 7-7 を参照)。

図 7-5 Quad OC-192 POS/DPT VSR、SR、および IR の前面パネル

 

図 7-6 16 x OC48 POS PLIM の前面図

 

図 7-7 16 x OC48 POS PLIM の側面図

 

Cisco IOS-XR ソフトウェアのインターフェイスの設定

インターフェイスを設定する 4 つの一般的な手順は、次のとおりです。

1. インターフェイスの「インスタンス」を指定します( type rack/slot/module/port )。

2. インターフェイスのネットワーク アドレス(IP アドレス)を設定します。

3. インターフェイスに必要な詳細を設定します。

4. インターフェイスをアクティブにします。

ここでは、インターフェイスの基本的な設定を行うためのガイドラインおよび情報について説明します。

「インターフェイスのインスタンスの指定」

「オンライン ヘルプ(?)を使用したインターフェイスのインスタンスの表示」

「インターフェイスの事前設定」

「インターフェイス(PLIM カード)の OIR」

「設定テンプレート」

「論理インターフェイスの設定」

「インターフェイス設定の前提条件」

「制約事項」

「手順の概要」

「手順の詳細」

「インターフェイスの設定例」

「関連マニュアル」

インターフェイスのインスタンスの指定

インターフェイスを設定するには、最初に、 interface type instance コマンドを使用して、物理インターフェイスの instance または仮想インターフェイスの instance を指定する必要があります。 インターフェイスの「インスタンス」の構文は rack/slot/module/port です。ルータ内でインターフェイスのポートまでのパスを指定します(図 7-8 を参照)。

図 7-8 type rack/slot/module/port によるインターフェイスのインスタンスの指定

 

type --通信するインターフェイスのタイプ。Cisco CRS-1 シリーズ キャリア ルーティング システム ルータ(Cisco CRS-1 シリーズ ルータ) の初期リリースの Cisco IOS-XR ソフトウェアでは、packet-over-SONET(POS)インターフェイス タイプをサポートしています。ルータで使用できるインターフェイスのタイプを表示するには、グローバル設定モードで interface ? コマンドを入力します。

rack--ラックのシャーシ番号。シングル シャーシ システムの場合は、ラック番号は常に「0」です。

slot--インターフェイスの PLIM カードと対応する MSC カードの物理スロット番号。たとえば、スロット PL3 の PLIM にあるインターフェイスのスロット番号は、MSC カードのスロット「3」と対応しています。

module--ルーティング インターフェイスのモジュール。モジュールは PLIM を表し、常に「0」です。デフォルトでは、この PLIM は slot 変数で指定したライン カードに関連付けられています。

port--ルーティング インターフェイスのポート。ポートは PLIM の物理インターフェイスの番号を表します。インターフェイス ポートは 0 ~ x の番号を持ちます。x は PLIM で使用できるポート範囲の最後の番号です。たとえば、8 ポートのギガビット イーサネット PLIM は、0 ~ 7 のポート番号を持ちます。

カードのポートが 1 つしかない場合にも、 rack/slot/module/port という名前表記法を使用する必要があります。


) 管理イーサネットのインターフェイスはルータ プロセッサ(RP)カードにあり、次のように、物理スロット番号は RP0 または RP1 で、モジュールは常に CPU0 であり、ポートは常に 0 です。
interface MgmtEth0/RP1/CPU0/0

詳細は、「管理イーサネット インターフェイスの設定」を参照してください。


オンライン ヘルプ(?)を使用したインターフェイスのインスタンスの表示

? 」ヘルプ コマンドを入力すると、ルータで使用できるインターフェイスのインスタンスを表示することができます。

使用できるインターフェイス タイプを表示するには、 interface ? コマンドを入力します。

インターフェイス タイプのインターフェイスのインスタンスを表示するには、 interface type ? コマンドを入力します。

図 7-9 に、これらのコマンドの出力例を示します。 interface ? コマンドによって使用できるインターフェイス タイプが表示され、 interface pos ? コマンドによって POS インターフェイスのインスタンスが表示されます。

図 7-9 使用できるインターフェイスのインスタンスの表示

 

インターフェイスの事前設定

インターフェイスを、ルータに物理的に取り付ける前に、使用するインターフェイスを事前に設定することができます。事前に設定したインターフェイスは、そのインターフェイスの該当個所( rack/slot/module )に実際のインターフェイスが挿入されるまで、検証または適用されません。

事前設定すると、新しい MSC および PLIM カードが挿入されたときに設定をただちに適用できるので、新しいカードを追加する際のダウンタイムを減らすことができます。さらに、PLIM または MCS カードを取り外した場合、すなわち、物理カードがシステム内に存在しないときに、その設定を表示して変更することができます。

ライン カードを挿入して、インターフェイスを生成すると、事前設定が検証されます。検証が正常に成功すると、インターフェイスの設定がルータの実行時設定にただちに適用されます。


) 事前設定できるのは物理インターフェイスだけです。仮想インターフェイスは事前設定できません。


インターフェイスを事前設定するには、次の例に示すように、グローバル設定モードで interface preconfigure type instance コマンドを入力します。

RP/0/RP0/CPU0:router# show interface pos 0/5/0/0
Interface not found
RP/0/RP0/CPU0:router# configuration
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface preconfigure POS 0/5/0/0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# description POS Interface RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 1.1.1.1 255.0.0.0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# commit label pos5preconfig

) 新しく事前設定されたインターフェイスには、no shutdown コマンドを入力しないでください。no キーワードは既存の設定を削除しますが、インターフェイスを事前設定した場合は、既存の設定は存在していません。


インターフェイス(PLIM カード)の OIR

スロットからライン カードを取り外したり、同じタイプのライン カードをスロットに挿入したり、ライン カードを空のスロットに挿入したりすることができます。次の規則が適用されます。

同じインターフェイス タイプを含む PLIM カードに交換した場合は、インターフェイス設定が保存され、新しく挿入した同じタイプのインターフェイスに適用できます。

取り外したインターフェイスは、 show interfaces コマンドの出力には表示されませんが、 show running-config コマンドの出力には表示されます。

交換されるカードよりも交換用 PLIM のポートの方が多い場合、より小さい番号のポートは既存の設定を適用し、その他のポートはデフォルトの設定を適用します( shutdown )。

交換されるポートよりも交換用 PLIM のポートの方が少ない場合は、その他のポートの設定は後で使用できるように保存されます。

設定テンプレート

設定テンプレートを使用すると、設定コマンドのグループを作成し、名前を付けることができます。定義したテンプレートは、他のユーザでもインターフェイスに適用できます。ネットワークが拡大してノードやポートの数が増加したときには、テンプレートを使用して複数のポートをすばやく設定できるようにすると、インターフェイスの作成にかかる時間を大幅に短縮することができます。

テンプレートに関する主な 2 つの作業は、テンプレートの作成と適用です。設定テンプレートの作成および適用の詳細については、「設定テンプレート」を参照してください。

論理インターフェイスの設定

論理インターフェイスは、物理インターフェイスに関連付けられていない仮想インターフェイスです。初期リリースの Cisco IOS-XR ソフトウェアでは、ループバック、ヌル、およびトンネル インターフェイスがサポートされています。

ループバック インターフェイス - ループバック インターフェイスにルーティングされたパケットは、再ルーティングされてネットワーク デバイスに戻ります。

ヌル インターフェイス - ヌル インターフェイスにルーティングされたパケットは、ドロップされます。

トンネル インターフェイス - パケットはカプセル化されます(別のプロトコル内の 1 つのプロトコルになります)。

ここでは 論理インターフェイス タイプについて簡単に説明します。論理インターフェイスの設定の詳細および手順については、『 Cisco IOS-XR Interface and Hardware Component Configuration Guide 』を参照してください。

ループバック インターフェイス

ループバック インターフェイスと呼ばれるソフトウェアのみのインターフェイスを指定して、インターフェイスをエミュレートすることができます。ループバック インターフェイスは常に稼動状態であり、ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)が可能な仮想インターフェイスで、送信インターフェイスが停止している場合でも、リモート ソースルート ブリッジング(RSRB)セッションを起動したままにします。

ループバック インターフェイスは、Open Shortest Path First(OSPF)または BGP セッションや、RSRB 接続の終了アドレスとして使用したり、他のすべてのインターフェイスが停止している場合にデバイス コンソールから補助ポートへの Telnet セッションを確立するのに使用することができます。他のルータまたはアクセス サーバによってこのループバック インターフェイスへのアクセスを試みるアプリケーションでは、ループバック アドレスに割り当てられているサブネットに配信するようにルーティング プロトコルを設定する必要があります。

ループバック インターフェイスは、OSPF のデバイス ID の設定にも使用できます。OSPF は、代表ルータ(DR)を選択するバックアップ手段として、ルータのデバイス ID を使用します。OSPF のループバック インターフェイスを設定すると、特定のルータが DR として選択されない(または常に選択する)ようにできます。

ループバック インターフェイスにルーティングされたパケットは、再ルーティングされてルータまたはアクセス サーバに戻り、ローカルで処理されます。ループバック インターフェイスにルーティングされる IP パケットのうち、ループバック インターフェイス宛でないものはドロップされます。つまり、ループバック インターフェイスはヌル 0 のインターフェイスとしても機能します。

ヌル インターフェイス

ヌル インターフェイスの機能は、大部分のオペレーティング システムで使用できるヌル デバイスに似ています。このインターフェイスは常に起動していて、トラフィックを転送または受信することはできず、カプセル化は常に失敗します。ヌル インターフェイスに指定できる唯一のインターフェイス設定コマンドは、 no ip unreachables です。

ヌル インターフェイスは、トラフィックのフィルタリングの代替方法を提供します。好ましくないネットワーク トラフィックをヌル インターフェイスに送信すると、アクセス リストの使用に伴うオーバーヘッドを回避することができます。

トンネル インターフェイス

トンネリングは、トランスポート プロトコル内の任意のパケットをカプセル化する方法を提供します。この機能は仮想インターフェイスとして実装され、設定のためのシンプルなインターフェイスを提供します。トンネル インターフェイスは、特定の「パッセンジャー」または「トランスポート」プロトコルに関連付けられてはいませんが、標準のポイントツーポイント カプセル化方式を実装するのに必要なサービスを提供するアーキテクチャです。トンネルはポイントツーポイントのリンクなので、それぞれのリンクには別々にトンネルを設定する必要があります。

インターフェイス設定の前提条件

インターフェイスを事前設定するには、次の前提条件を満たす必要があります。

ルーティング操作を行うインターフェイスの場合は、少なくとも 1 組の MSC および PLIM カードがルータに取り付けてある必要があります。物理カードを取り付ける前に、インターフェイスを事前設定できます。「インターフェイスの事前設定」を参照してください。

ライン カード パッケージは、ルータでアクティブになっている必要があります。このパッケージは、すべての新しいシステムでは、デフォルトでインストールされ、アクティブにされています。ライン カード ドライブ ソフトウェアの再インストール、アップグレード、またはダウンロードについては、 第6章「Cisco IOS-XR ソフトウェア パッケージの追加およびアクティブ化」 を参照してください。

インターフェイス ネットワーク(IP)アドレスおよびサブネット マスクを入力する必要があります。この情報については、ネットワーク管理者またはシステム プランナに相談してください。

制約事項

初期リリースでは、次のライン カードがサポートされています。

Quad OC-192 packet-over-SONET/Dynamic Packet Transport PLIM(図 7-5 を参照)。

16 x OC-48 packet-over-SONET/Dynamic Packet Transport PLIM(図 7-6 および図 7-7 を参照)。

手順の概要

1. configure

2. interface type instance

3. ipv4 address ipv4-address subnet-mask

4. (オプション)インターフェイスのその他の機能を設定します。

5. no shutdown

6. 変更を保存し、設定セッションを終了します。

a. commit

b. end

7. show interfaces

手順の詳細

 

コマンドまたは操作
目的

ステップ 1

configure

 

RP/0/RP0/CPU0:router# configure

グローバル設定モードを開始します。

ステップ 2

interface type instance

 

RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/2/0/0

物理ポートを指定し、インターフェイス設定モードを開始します。詳細は、「インターフェイスのインスタンスの指定」を参照してください。

ステップ 3

ipv4 address ipv4-address subnet-mask

 

RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 1.1.1.1 255.0.0.0

インターフェイスの IP アドレスとサブネットを設定します。

サブネット マスクは、接続したネットワークのサブネット マスクです。ネットワーク マスクは、次の 2 つの方法で指定できます。

ネットワーク マスクは . で区切られた 4 つの部分から成るアドレスです。たとえば 255.0.0.0 は、1 に等しい各ビットが ネットワーク アドレスに属する対応するアドレスのビットであることを示します。

ネットワーク マスクは、スラッシュ(/)および数値で表せます。たとえば /8 は、マスクの先頭の 8 ビットが 1 で、その対応するビットがネットワーク アドレスであることを示します。

インターフェイスに IPv6 アドレスを設定することもできます。この詳細の記載箇所については、「関連マニュアル」を参照してください。

ステップ 4

指定したインターフェイスのインターフェイス設定モードで、幅広いオプションを設定できます。インターフェイスに使用できる設定コマンドを探すには、インターフェイス設定モードで疑問符を入力して、オンライン ヘルプを表示します。

その他の設定およびコマンド リファレンスに関する情報の記載箇所については、「関連マニュアル」を参照してください。

ステップ 5

no shutdown

 
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown

インターフェイスをアクティブにして(管理用にインターフェイスを起動して)、トラフィックがインターフェイスを通過できるようにします。

ステップ 6

a. ルータの実行時設定にターゲット設定をコミットします。

b. 設定セッションを終了して、EXEC モードに戻ります。

ステップ 7

インターフェイスが設定済みかどうか確認します。

インターフェイスの設定例

次の例では、POS インターフェイスに IP アドレスを設定します。

RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/2/0/0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 1.1.1.1/8
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# commit
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# end
RP/0/RP0/CPU0:router# show interfaces pos 0/2/0/0
POS0/2/0/0 is up, line protocol is up (looped)
Hardware is Packet over SONET
Description: faq
Internet address is 1.1.1.1/8
MTU 4474 bytes, BW 2488320 Kbit
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation HDLC, crc 32, controller loopback not set, keepalive set (10 sec)
Last clearing of "show interface" counters never
30 second input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
30 second output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
11 packets input, 234 bytes, 0 total input drops
0 drops for unrecognized upper-level protocol
Received 0 broadcast packets, 0 multicast packets
0 runts, 0 giants, 0 throttles, 0 parity
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
11 packets output, 234 bytes, 0 total output drops
Output 0 broadcast packets, 0 multicast packets
0 output errors, 0 underruns, 0 applique, 0 resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
0 carrier transitions

関連マニュアル

インターフェイスの設定の詳細については、次のシスコのマニュアルを参照してください。

関連項目
マニュアル

Cisco CRS-1 シリーズ ルータのハードウェア コンポーネントの詳細な技術情報

Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis Description

シャーシおよび関連カードの取り付け手順

Installing the Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis

POS PLIM カードの交換手順

Replacing a Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System Packet-over-SONET Physical Layer Interface Module (PLIM)

MSC カードの交換手順

Replacing a Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis Modular Services Card (MSC)

インターフェイスの設定および管理の完全な手順

Cisco IOS-XR Interface and Hardware Component Configuration Guide

物理および仮想インターフェイスの設定のコマンド リファレンス

Cisco IOS-XR Interface and Hardware Component Command Reference

Cisco IOS-XR ソフトウェアのライン カード ソフトウェア パッケージのアクティブ化、アップグレード、ダウンロード

第6章「Cisco IOS-XR ソフトウェア パッケージの追加およびアクティブ化」

インターフェイスの IP サービスを設定する手順およびコマンド

Cisco IOS-XR IP Addresses and Services Command Reference および Cisco IOS-XR IP Addresses and Services Confutation Guide

ルーティングおよびその他のサービスの設定に使用できるマニュアルの全リスト

「ソフトウェア マニュアル」

RP の冗長構成およびフェールオーバー

ライン カード シャーシの スロット RP0 および RP1 に 2 つのルート プロセッサ(RP)を取り付けて、冗長セットを構成することができます(図 7-10 を参照)。Cisco IOS-XR ソフトウェアでは、RP の冗長構成はデフォルトで有効になっています。

図 7-10 スロット RP0 および RP1 に取り付けられた冗長セットの RP

 

プライマリ RP の決定

システム起動時には、有効な Cisco IOS-XR ソフトウェア ブート パッケージでブートする先頭の RP がアクティブな「プライマリ RP」になります。このプライマリ RP は、スロット RP0 または RP1 です。どの RP がプライマリ RP かを判断する方法は、次のとおりです。

プライマリ RP は、カードの前面プレートにある緑色のプライマリ LED で判断できます。プライマリ LED がオンになっていると、プライマリ RP です。

プライマリ RP のスロットは、CLI プロンプトに示されます。たとえば、次のように表示されます。

RP/0/RP1/CPU0:router#
 

この例のプロンプトは、スロット RP1 のプライマリ RP と通信していることを示します。CLI プロンプトの詳しい説明については、「CLI プロンプト」を参照してください。

EXEC モードで show redundancy コマンドを入力して、プライマリ RP およびスタンバイ RP の状態のサマリーを表示します。

スタンバイ RP の役割

2 番目にブートする RP は、自動的に「スタンバイ RP」になります。プライマリ RP はシステムを管理し、ユーザ インターフェイスと通信しますが、冗長スタンバイ RP はシステム内のすべてのカードのソフトウェアおよび設定の完全なバックアップを保持します。何らかの理由でプライマリ RP が失敗またはオフラインになると、スタンバイ RP がただちにシステムを制御します。

冗長構成コマンドの概要

Cisco IOS-XR ソフトウェアでは RP の冗長構成はデフォルトで有効になっていますが、 表 7-3 に示す CLI コマンドを使用して、カードの冗長構成の状態を表示したり、手動でフェールオーバーを強制することができます。

 

表 7-3 RP の冗長構成コマンド

コマンド
説明

show redundancy

ルート プロセッサの冗長構成の状態を表示します。このコマンドでは、RP のブートおよび切り替えの履歴も表示されます。

redundancy failover

スタンバイ RP へのフェールオーバーを手動で強制します。このコマンドは、スタンバイ RP が取り付けられていて、「動作可能」な状態である場合にのみ使用できます。

show platform

RP カードの冗長構成の状態を含む、システム内のすべてのカードの状態を表示します。

redundancy { enable | disable }

RP の冗長構成を有効または無効にします。冗長構成はデフォルトで有効になっています。


) 冗長構成を無効にした場合、プライマリ RP が失敗したり、リセットされたり、オフラインになった場合は、RP が再ブートされるまで、システムの処理が停止します。


自動フェールオーバー

プライマリ RP からスタンバイ RP への自動フェールオーバーは、プライマリ RP で必須処理の停止やハードウェアの故障などの深刻なシステム エラーが発生した場合にのみ実行されます。

スタンバイ RP が取り付けられ、フェールオーバーの「準備」ができている場合は、スタンバイ RP がアクティブなプライマリ RP になります。元のプライマリ RP は再ブートを試みます。

スタンバイ RP が「動作可能」な状態でない場合は、両方の RP が再ブートします。正常にブートした 1 つ目の RP がプライマリ RP になります。

RP のリセット中の RP の冗長構成

reset コマンドにより、プライマリ RP は Cisco IOS-XR ソフトウェアをリロードします。リロード中はプライマリ RP はオフラインになるため、システムは自動的にスタンバイ RP へのフェールオーバーを試みます。

スタンバイ RP が取り付けられ、フェールオーバーの「準備」ができている場合は、スタンバイ RP がアクティブなプライマリ RP になります。元のプライマリ RP は再ブートし、スタンバイ RP になります。

スタンバイ RP が「動作可能」な状態でない場合は、両方の RP が再ブートします。正常にブートした 1 つ目の RP がプライマリ RP になります。


注意 RP のフェールオーバーを強制するのに、reset コマンドは使用しないでください。このようにすると、ルータの処理が著しく失われる場合があります。代わりに redundancy failover コマンドを使用してスタンバイ RP へのフェールオーバーを行い、hw-module node nodeID reset コマンドを使用して RP をリセットします。詳細は、「ノードのリロード、停止、または電源の再投入」を参照してください。

手動フェールオーバー

redundancy failover コマンドを使用すると、プライマリ RP からスタンバイ RP へのフェールオーバーを手動で強制することができます。

スタンバイ RP が取り付けられ、フェールオーバーの準備ができている場合は、スタンバイ RP がアクティブなプライマリ RP になります。元のプライマリ RP はスタンバイ RP になります。次の例は、冗長構成のフェールオーバーが正常に行われた出力の一部です。

RP/0/RP0/CPU0:router# show redundancy
This node (0/RP0/CPU0) is in ACTIVE role
Partner node (0/RP1/CPU0) is in STANDBY role
Standby node in 0/RP1/CPU0 is ready
....
RP/0/RP0/CPU0:router# redundancy failover
Initializing DDR SDRAM...found 2048 MB
Initializing ECC on bank 0
...
Turning off data cache, using DDR for first time
 
Initializing NVRAM...
Testing a portion of DDR SDRAM ...done
Reading ID EEPROMs ...
Initializing SQUID ...
Initializing PCI ...
 
PCI0 device[1]: Vendor ID 0x10ee
 
Configuring MPPs ...
Configuring PCMCIA slots ...
--More--
 

スタンバイ RP が「動作可能」な状態でない場合は、フェールオーバー操作は行えません。次の例は、冗長構成のフェールオーバーの試みが失敗した出力の一部です。

RP/0/RP0/CPU0:router# show redundancy
This node (0/RP0/CPU0) is in ACTIVE role
Partner node (0/RP1/CPU0) is in UNKNOWN role
 
RP/0/RP1/CPU0:router# redundancy failover
Standby card not running; failover disallowed.

スタンバイ RP との通信

プライマリ RP は、すべてのシステム ソフトウェア、設定、コンフィギュレーションについて、スタンバイ RP と同期を取ります。通常の操作状況では、ユーザは CLI プロンプトに示されているとおり、アクティブなプライマリ RP とのみ通信します。ユーザはスタンバイ RP とは直接通信しません。

端末を直接スタンバイ RP のコンソール ポートに接続すると、カードを ROM モニタ ブートストラップ モードにしたり、スタンバイ RP にソフトウェアを直接ロードすることができます。これらのテクニックの詳細については、 付録 A「Cisco CRS-1 シリーズ ルータ ROM モニタ(ROMMON)ガイド」 および 第6章「Cisco IOS-XR ソフトウェア パッケージの追加およびアクティブ化」 を参照してください。

ノードのリロード、停止、または電源の再投入

Cisco IOS-XR ソフトウェアをプライマリ RP またはシステム内の任意の指定したノードにリロードするには、次に説明するコマンドを使用します。ここでは、ノードの管理目的の停止や、ノードの電源の再投入に使用するコマンドについても説明します。

表 7-4 に、ここで説明するコマンドをまとめます。

 

表 7-4 ノードのリロード、停止、または電源の再投入を行うコマンド

コマンド
説明

hw-module node node-id power

管理目的でノードの電源をオンにします。 commit コマンドを入力するまで、変更は有効になりません。

ノードの電源をオフにするには、 no 形式でこのコマンドを使用します。


) このコマンドは RP では使用できません。


hw-module node node-id reload

特定のノードに Cisco IOS-XR ソフトウェアをリロードします。ノードに現在の実行時設定と、そのノードのアクティブなソフトウェアのセットがリロードされます。

hw-module node node-id shutdown

管理目的で指定したノードを停止します。停止したノードはまだ電源がオンの状態ですが、Cisco IOS-XR ソフトウェアをロードしたり、操作することはできません。

ノードをアップ状態に戻すには、 no 形式でこのコマンドを使用します。


) このコマンドは RP では使用できません。


reload

コンフィギュレーション レジスタの設定に従って、プライマリ RP に IOS-XR ソフトウェアをリロードします(たとえば、ROMMON ブートストラップ モードを開始するには 0x0、RP を EXEC モードにリロードするには 0x2)。詳細は、「プライマリ RP のリロード」を参照してください。

show variables boot

ルータのコンフィギュレーション レジスタの設定を表示します。コンフィギュレーション レジスタの設定によって、システムをリセットしたときのルータのブート方法が決まります。最も一般的なコンフィギュレーション レジスタの設定は、次のとおりです。

0x2:プライマリ RP は、次にシステムをブートしたときに、Cisco IOS-XR ソフトウェアおよびデフォルトの設定をロードします。ログイン後、ユーザは EXEC モードにアクセスできます。

0x0:プライマリ RP は、次にシステムをブートしたときに、ブートストラップ ROM モニタ( rommon B1> )を開始します。

プライマリ RP のリロード

reload コマンドを使用すると、プライマリ RP はコンフィギュレーション レジスタの設定に従って IOS-XR ソフトウェアをリロードします。c 設定によって、リロード時のプライマリ RP の動作が決まります。

ここでは、IOS-XR ソフトウェアをリロードし、EXEC モードに戻る手順について説明します。 reload コマンドを使用して ROM モニタ ブートストラップ モードを開始する手順については、 付録 A「Cisco CRS-1 シリーズ ルータ ROM モニタ(ROMMON)ガイド」 を参照してください。


注意 reload コマンドを使用すると、プライマリ RP がオフラインになり、Cisco IOS-XR ソフトウェアがリロードされるか、ROM モニタ モードが開始されるため、冗長スタンバイ RP が取り付けられ、「動作可能」な状態になっていない限り、ルータのサービスが失われる場合があります。スタンバイ RP の状態を表示するには、EXEC モードで show redundancy コマンドを入力します。

手順の概要

1. show redundancy

2. show variables boot

3. (オプション)コンフィギュレーション レジスタの値を 0x2 にリセットします。

a. configure

b. config-register 0x2

c. commit

d. end

4. reload

手順の詳細

 

コマンドまたは操作
目的

ステップ 1

スタンバイ RP の状態を表示するには、EXEC モードで show redundancy コマンドを入力します。また、スタンバイ RP が「動作可能」な冗長状態である場合、 reload コマンドによって、ルータは正常にスタンバイ RP にフェールオーバーします。

ステップ 2

通常の操作では、コンフィギュレーション レジスタの設定は 0x2 で、プライマリ RP は Cisco IOS-XR ソフトウェアをリロードします。コンフィギュレーション レジスタの設定が 0x2 かどうか確認してください。そうでない場合は、ステップ 3 を行って、コンフィギュレーション レジスタを 0x2 にリセットします。


) ROM モニタ ブートストラップ モードを開始する手順については、付録 A「Cisco CRS-1 シリーズ ルータ ROM モニタ(ROMMON)ガイド」を参照してください。


ステップ 3

このステップは、実行時設定のレジスタが 0x2 に設定されていない場合にのみ必要です。

ステップ 4

reload

 

RP/0/RP0/CPU0:router # reload

reload コマンドを実行すると、プライマリ RP はコンフィギュレーション レジスタの設定に従ってリロードします。設定が 0x2 の場合は、RP は Cisco IOS-XR ソフトウェアをリロードします。

スタンバイ RP が「動作可能」な冗長状態である場合、ルータはスタンバイ RP にフェールオーバーします。

スタンバイ RP が取り付けられていない場合や、「動作可能」な状態でない場合は、プライマリ RP が Cisco IOS-XR ソフトウェアをリロードする際に、ルータのサービスが失われる場合があります。

管理用のノードの停止および電源の再投入

hw-module node node-id shutdown コマンドを使用すると、ノードを管理用に停止することができます。停止したノードは電源がオンになった状態のままですが、Cisco IOS-XR ソフトウェアをロードしたり、実行したりすることはできません。

hw-module node node-id shutdown コマンドを使用して、管理用にノードの電源をオフにすることもできます。


) このコマンドは RP では使用できません。


これらのコマンドの使用法の詳細については、『 Cisco IOS-XR Interface and Hardware Component Command Reference 』の「 Hardware Redundancy and Node Administration Commands on Cisco IOS-XR Software 」を参照してください。

controller コマンドを使用したハードウェア コンポーネントの管理

controllers および show controllers コマンドは、スイッチ ファブリックの管理、イーサネット制御プレーン、インターフェイス マネージャなど、さまざまなハードウェア コンポーネントの設定を管理および表示するのに使用します。これらのコマンドは主に診断用で、ドライバレベルの詳細に関連付けられています。これらのコマンドで使用できる情報は、非常に幅広く、ハードウェアに固有です。

これらのコマンドの使用法については、『 Cisco IOS-XR Interface and Hardware Component Command Reference 』を参照してください。

ハード ドライブ、フラッシュ ドライブ、およびその他のストレージ デバイスのフォーマット化

ルータのストレージ デバイスをフォーマット化するには、EXEC モードで format コマンドを使用します。


注意 ストレージ デバイスをフォーマット化すると、そのデバイスのすべてのデータが削除されます。

次のコマンド構文を使用します。

format filesystem : [ monlib-filename ] [ recover ]

 

表 7-5 format コマンドの構文の説明

変数
説明

filesystem

フォーマット化するメモリ デバイスを指定し、続けてコロンを入力します。サポートされているファイル システムは、 bootflash: harddisk:、disk0: 、および disk1: です。

monlib-filename

(オプション)ブートフラッシュのフォーマット化で使用する ROM モニタ ライブラリ ファイル(monlib ファイル)の名前を指定します。デフォルトの monlib ファイルは、システム ソフトウェアに付属のファイルです。


) monlib は、メディアのファイル システムにアクセスするのに ROMMON で使用されます。


recover

(オプション)フラッシュ ディスク(disk0:、disk1:)のセクタの読み込みエラーを回復します。

次の例では、format コマンドを使用してハード ディスクをフォーマット化します。

RP/0/RP0/CPU0:router# format harddisk:
 

これらのコマンドの使用法については、『 Cisco IOS-XR System Management Command Reference 』の「 File System Commands on Cisco IOS-XR Software 」を参照してください。