Cisco IOS XR セッション ボーダー コントローラ コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS XR Software Release 3.5
SIP 3xx リダイレクト応答
SIP 3xx リダイレクト応答
発行日;2013/09/18 | 英語版ドキュメント(2013/05/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

SIP 3xx リダイレクト応答

内容

SIP の 3xx リダイレクト応答について

3xx 応答

Diversion ヘッダー

SIP 3xx 応答を処理するように SBC を設定する方法

SIP 3xx 応答を処理するための SBC の設定

SIP 3xx 応答を処理するための SBC の設定例

その他の関連資料

関連資料

標準

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

SIP 3xx リダイレクト応答

ここでは、SIP 3xx 応答を処理するように SBC を設定する方法を説明します。3xx は SIP で使用する応答コード クラスの 1 つであり、要求を完了するためにさらなるアクションが必要であることを示しています。要求の送信者は、3xx 応答で提示される 1 つ以上の代替 Uniform Resource Identifiers(URI; ユニフォーム リソース識別子)を使用して、要求を再試行する必要があります。

SIP 3xx リダイレクト応答の機能履歴

 

リリース
変更内容

リリース 3.4.1

この機能は、Cisco XR 12000 シリーズ ルータで導入されました。

リリース 3.5.0

変更なし。

SIP の 3xx リダイレクト応答について

3xx 応答

3xx 応答は通常、セッション開始要求(INVITE)時だけで発生します。ただし、SIP 仕様では、他のタイプの要求に対して 3xx 応答の送信を妨げる規定はありません。3xx 応答では、Contact ヘッダー内にいくつかの代替 URI が指定されます。

3xx 応答クラスには、300 ~ 399 の範囲の応答コードがあり、コールのリダイレクトを示しています。リダイレクトでは、要求を完了するためにさらなるアクションが必要となります。次に、SIP で定義されている 3xx 応答コードを示します。

300 Multiple Choices。 要求の中のアドレスが解決されて、それぞれ特定の場所を持ついくつかの選択肢が指定されています。ユーザまたは User Agent(UA; ユーザ エージェント)は、望ましい通信エンド ポイントを選択し、要求をその場所にリダイレクトすることが可能です。

要求ヘッダー フィールドによって許可されている場合、応答にはリソースの特定値および場所のリストを含むメッセージ本文を含むことができ、ユーザまたは UA はこの中から最も適切なものを選択することが可能です。ただし、このメッセージ本文には MIME タイプは定義されていません。

選択肢は Contact フィールドとしてもリストされるべきです。応答には、いくつかの Contact フィールドを含むことも、また 1 つの Contact フィールド内にアドレスの一覧を含むこともできます。UA は、Contact ヘッダー フィールドの値を自動リダイレクションに使用したり、選択の確認をユーザに求めたりすることができます。

301 Moved Permanently 。ユーザは、Request-URI 内のアドレスには存在しておらず、要求を発信したクライアントは Contact ヘッダー フィールド(セクション 20.10)に指定された新しいアドレスで再試行する必要があります。要求側は、ローカル ディレクトリ、アドレス ブック、およびユーザ ロケーション キャッシュをこの新しい値でアップデートし、以降の要求をこのリストされたアドレスにリダイレクトすべきです。

302 Moved Temporarily 。要求を発信したクライアントは、Contact ヘッダー フィールドに指定された新しいアドレスで再試行すべきです。新たな要求の Request-URI には、応答内の Contact ヘッダー フィールドの値を使用します。

Contact URI の有効期間は、 Expires (セクション 20.19)ヘッダー フィールド、または Contact ヘッダー フィールドの Expires パラメータによって指定することができます。プロキシと UA のいずれも、この URI を有効期間の間キャッシュすることができます。明示的な有効期間が指定されていない場合、アドレスは再送信のために一度だけ有効であり、将来のトランザクションのためにキャッシュしてはなりません。

Contact ヘッダー フィールドからキャッシュされた URI が失敗した場合、リダイレクトされた要求からの Request-URI は、1 回だけ再試行することができます。

305 Use Proxy 。要求されたリソースは、Contact フィールドに指定されたプロキシを通してアクセスしなければなりません。Contact フィールドに、プロキシの URI が指定されます。受信者は、プロキシ経由でこの 1 つの要求を繰り返すことが期待されています。305 応答は、User Agent Server(UAS; ユーザ エージェント サーバ)だけによって生成されなければなりません。

380 Alternative Service 。コールは成功しませんでしたが、代替サービスが可能です。代替サービスは、応答のメッセージ本文に記載されています。この情報の形式については現在定義されていません。

いずれの場合も、指定されたいずれかの代替 URI に対して要求を再試行する必要があります。要求は、送信 UA によって、または送信 UA の代理としての中間 Back-to-back User Agent(B2BUA)かプロキシによって再試行できます(通知なし)。

SBC は B2BUA であるため、配置によっては SBC が要求の発信側に否定応答を返すのではなく、要求をリトライすることが必要になる場合があります。

Diversion ヘッダー

呼び出された SIP ユーザ エージェントは、Diversion ヘッダーによって、コールの迂回元と、迂回された理由を特定できます。ヘッダーは当初の発信側に次のことを通知します。

コールが当初のターゲットとは異なる宛先にリダイレクトされたこと

コールのリダイレクト先の番号

リダイレクトの理由

Diversion ヘッダーは、要求の最終的な宛先を変更するネットワーキング エレメントによって付加されます。

SIP 3xx 応答を処理するように SBC を設定する方法

ここでは、SIP 3xx 応答を処理するように SBC を設定する手順について説明します。

SIP 3xx 応答を処理するための SBC の設定

手順の概要

1. configure

2. sbc sbc-name

3. sbe

4. adjacency sip adjacency-name

5. redirect-mode mode

6. attach

7. commit

8. exit

9. redirect-limit limit

10. commit

11. exit

12. show services sbc sbc-name sbe adjacencies

13. show services sbc sbc-name sbe redirect-limit

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure

 

RP/0/0/CPU0:router# configure

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# sbc mysbc

SBC サービスのモードを開始します。

service-name 引数を使用して、サービスの名前を定義します。

ステップ 3

sbe

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# sbe

SBC の Signaling Border Element(SBE)機能のモードを開始します。

ステップ 4

adjacency sip adjacency-name

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-sbe)# adjacency sip SipToIsp42

SBE SIP 隣接のモードを開始します。

adjacency-name 引数を使用して、サービスの名前を定義します。

ステップ 5

redirect-mode mode

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-sbe-adj-sip) redirect-mode recurse

INVITE への 3xx 応答を SIP 隣接から受信したときの SBC の動作を設定します。

redirect-mode pass-through :SBC は、すべての 3xx 応答を発信側に返します(デフォルト モード)。

redirect-mode recurse :300、301、302、および 305 INVITE 応答(redirect-limit に達していない場合、下の設定ステップを参照)では、SBC は、INVITE をリストの最初にある通信アドレスに再送信します。その他の場合、SBC は 3xx 応答を送り返します。

no redirect-mode :このコマンドの no 形式を使用すると、隣接はデフォルトの動作に戻ります。

ステップ 6

attach

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-sbe-adj-sip)# attach

隣接をアタッチします。

ステップ 7

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-sbe-adj-sip)# commit

設定変更を保存します。実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 8

exit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-sbe-adj-sip)# exit

隣接 SIP モードを終了し、SBE モードに戻ります。

ステップ 9

redirect-limit limit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-sbe)# redirect-limit 4

SBC が指定のコールで実行するリダイレクトの最大数を設定します。

redirect-limit limit :コールが失敗するまでに実行されるリダイレクトの最大数を表す数値(範囲は 0 ~ 100、デフォルトは 2)。

no redirect-limit :このコマンドの no 形式を使用すると、隣接はデフォルトの動作に戻ります。

ステップ 10

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-sbe)# commit

設定変更を保存します。実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 11

exit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-sbe)# exit

SBE モードを終了します。

ステップ 12

show services sbc sbc-name sbe adjacencies

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# show services sbc mysbc sbe adjacencies

SBE に設定されている隣接を一覧表示します。

ステップ 13

show services sbc sbc-name sbe redirect-limit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# show services sbc mysbc sbe redirect-limit

コールあたりに実行されるリダイレクトの最大数に関する現在の制限を表示します。

SIP 3xx 応答を処理するための SBC の設定例

ここでは、SBC で SIP 3xx 応答を処理するための 2 つの簡単な設定について説明します。

次のコマンドでは、隣接「SipToIsp42」が、300、301、302、および 305 INVITE 応答に対して再送信を実行するように設定します。

(config)# sbc mySbc sbe adjacency sip SipToIsp42
(config-sbc-sbe-adj-sip)# redirect-mode recurse
(config-sbc-sbe-adj-sip)# end
 

次のコマンドでは、SBE がコールあたり最大 4 回の SIP 3xx リダイレクトを実行するように設定します。

(config)# sbc mySbc sbe sip redirect-limit 4

その他の関連資料

ここでは、メディア アドレス プールの設定に関する関連資料について説明します。

関連資料

 

関連項目
マニュアル タイトル

Cisco IOS XR マスター コマンド リファレンス

『Cisco IOS XR Master Commands List』

Cisco IOS XR SBC インターフェイス コンフィギュレーション コマンド

『Cisco IOS XR Session Border Controller Command Reference』

Cisco IOS XR ソフトウェアを使用するルータを初回に起動し設定するための情報

『Cisco IOS XR Getting Started Guide』

Cisco IOS XR コマンド モード

『Cisco IOS XR Command Mode Reference』

標準

標準
タイトル

この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。

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MIB

 

MIB
MIB のリンク

--

Cisco IOS XR ソフトウェアを使用して MIB の場所を特定してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用して、[Cisco Access Products] メニューからプラットフォームを選択します。

http://cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

RFC

 

RFC
タイトル

RFC 2543

『Session Initiation Protocol』

RFC 3261

『SIP: Session Initiation Protocol』

シスコのテクニカル サポート

 

説明
リンク

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