Cisco IOS XR セッション ボーダー コントローラ コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS XR Software Release 3.5
SBC 冗長性(ハイ アベイラビリティ)の実装
SBC 冗長性(ハイ アベイラビリティ)の実装
発行日;2013/09/18 | 英語版ドキュメント(2013/05/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

SBC 冗長性(ハイ アベイラビリティ)の実装

内容

冗長性の実装の前提条件

冗長性の実装に関する情報

冗長性の実装方法

冗長性の設定

冗長性の削除

冗長性を実装する設定例

SBC 冗長性の設定:例

SBC 冗長性の削除:例

その他の関連資料

関連資料

標準

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

関連コマンドのまとめ

SBC 冗長性(ハイ アベイラビリティ)の実装

SBC の耐障害性の冗長性は、1:1 ペアの保護モデルに基づいています。SBC とともに稼働しているアクティブなサービス カードごとに、障害から保護するサービス カード(スタンバイ カード)をもう 1 枚追加する必要があります。両方のカードで同じサービスをプロビジョニングする必要があります(一方がプライマリ カード、他方がスタンバイ カード)。この場合、これらのサービス カードは「ペア」になります。

Cisco IOX XR システムからは、サービス カードは常にアクティブ モードで稼働しているように見えます。ただし、これらのカードで稼働している SBC サービスは、プライマリ サービスまたはスタンバイ サービスのいずれかとして稼働します。

SBC の機能は Signaling Border Element(SBE)サービスと Data Border Element(DBE)サービスの 2 つの論理サービス エンティティに分離されており、これらのサービスは Cisco IOX XR サービス カード上で次のように稼働します。

統合モデルでは、SBE と DBE は同じサービス カード上で稼働します。この場合、SBE サービスと DBE サービスは 1 つの Cisco IOS XR プロセスとして実装されます。

分散モデルでは、SBE サービスと DBE サービスは Cisco IOX XR の別プロセスとして稼働します(SBE ごとに 1 つ以上の分散 DBE が存在することがあります)。このモードで稼働している場合:

同じ物理デバイス内のさまざまなカードに SBE サービスと DBE サービスをプロビジョニングして、使用可能なサービス カード間で処理の負荷を分散できます。

SBE と DBE は異なる物理デバイス上に配置できます。

使用できるスタンバイ サービス カードがない場合、ソフトウェア障害が発生するとプライマリの SBC プロセスが再起動されます。正常に行われると、SBC プロセスはすべてのコールの状態を失いますが、再起動時に SysDb に格納されている管理情報および設定情報の回復が行われ、再適用されます。

スタンバイ SBC がプロビジョニングされている場合、アクティブ SBC が状態をスタンバイ SBC に複製することでホットスタンバイ サポートが提供されます。この SBC プロセスは Media Packet Forwarder(MPF)コンポーネントと共有されます。一方のコンポーネントが再起動されると、他方のコンポーネントも再起動されます。


) この章で使用するコマンドの詳細な説明については、『Cisco IOS XR Session Border Controller Command Reference』を参照してください。この章で言及する他のコマンドについては、コマンド リファレンス マスター インデックス(オンライン検索)を使用して、該当するマニュアルを参照してください。


SBC 冗長性の実装機能の履歴

 

リリース
変更内容

リリース 3.3.0

この機能は、Cisco XR 12000 シリーズ ルータで導入されました。

リリース 3.4.0

変更なし。

リリース 3.5.0

変更なし。

冗長性の実装の前提条件

次に、SBC 冗長性を実装するための前提条件を示します。

使用される SBC コマンドの適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループおよびタスク ID の詳細については、『 Cisco IOS XR System Security Configuration Guide 』の「 Configuring AAA Services on Cisco IOS XR Software 」モジュールを参照してください。

SBC ソフトウェアのパッケージ インストレーション エンベロープ(PIE)をインストールしてアクティブにする必要があります。

PIE のインストールに関する詳細については、『 Cisco IOS XR Getting Started Guide 』の「 Upgrading and Managing Cisco IOS XR Software 」モジュールを参照してください。

インターワーキング SBC 冗長性を実装する前に、SBC を作成しておく必要があります。手順については、「SBC 設定の前提条件」モジュールを参照してください。

冗長性の実装に関する情報

SBC の耐障害性は、1:1 ペアの保護モデルに基づいています。アクティブな SBC コンポーネントが稼働しているサービス カードごとに、サービス カードを 1 枚追加して、障害から保護できます。両方のカードで同じサービスをプロビジョニングする必要があるため(一方がプライマリ カード、他方がスタンバイ カード)、これらのサービス カードはペアになります。Cisco IOX XR システムからは、サービス カードは常にアクティブ モードで稼働しているように見えますが、これらのカード上で稼働している SBC サービスはプライマリ サービスまたはスタンバイ サービスとして稼働しています。

冗長性の実装方法

冗長性の設定については、次の項を参照してください。

冗長性の設定

冗長性の削除

冗長性の設定

このタスクでは、冗長性を設定します。

手順の概要

1. configure

2. hw-module service sbc location prefer-standby node-id

3. commit

4. sbc service-name

5. service-location preferred-active node-id preferred-standby node-id

6. commit

7. exit

8. interface sbc number

9. service-location preferred-active node-id [ preferred-standby node-id]

10. commit

11. end

12. show services redundancy

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure

 

RP/0/0/CPU0:router# configure

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

hw-module service sbc location prefer-standby node-id

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# hw-module service sbc location 0/4/cpu0

目的のスタンバイ カードに SBC サービス ロールを割り当てます。

(注) 次の手順に進む前に、目的のスタンバイ カードが、設定された SBC サービス ロールで起動するまで待ちます。

ステップ 3

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# commit

設定変更を保存します。実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 4

sbc service -name

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# sbc mysbc

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)#

SBC サービスのモードを開始します。

service-name 引数を使用して、サービスの名前を定義します。

ステップ 5

service-location preferred-active node-id [ preferred standby node-id ]

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# preferred-active 0/2/CPU0 preferred-standby 0/4/CPU0

サービス カードが SBC 機能をプライマリとして、およびオプションでセカンダリ ロケーションとして実行できるようにします。

ステップ 6

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# commit

設定変更を保存します。実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 7

exit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# exit

RP/0/0/CPU0:router(config)#

sbc モードを終了して、 config モードに戻ります。

ステップ 8

interface sbc number

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# interface sbc1

RP/0/0/CPU0:router(config-if)#

SBC インターフェイス(必要に応じて作成)のモードを開始します。 number 引数は、1 ~ 2000 の値である必要があります。

ステップ 9

service-location preferred-active node-id [ preferred-standby node-id ]

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# preferred-active 0/2/CPU0 preferred-standby 0/4/CPU0

サービス カードが SBC 機能をプライマリとして、およびオプションでセカンダリ ロケーションとして実行できるようにします。

ステップ 10

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# commit

設定変更を保存します。実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 11

end

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# end

RP/0/0/CPU0:router#

コンフィギュレーション セッションを終了します。

ステップ 12

show services redundancy

 

RP/0/0/CPU0:router# show services redundancy

設定されている冗長性を表示します。

冗長性の削除

このタスクでは、冗長性を削除します。

手順の概要

1. configure

2. sbc service-name

3. service-location preferred-active node-id [ preferred-standby node-id ]

4. commit

5. exit

6. interface sbc number

7. service-location preferred-active node-id [ preferred-standby node-id ]

8. commit

9. end

10. show services redundancy

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

configure

 

RP/0/0/CPU0:router# configure

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# sbc mysbc

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)#

SBC サービスのモードを開始します。

service-name 引数を使用して、サービスの名前を定義します。

ステップ 3

service-location preferred-active node-id [ preferred-standby node-id ]

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# preferred-active 0/2/CPU0

サービス カードが SBC 機能をプライマリとして、およびオプションでセカンダリ ロケーションとして実行できるようにします。

ステップ 4

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# commit

設定変更を保存します。実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 5

exit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# exit

RP/0/0/CPU0:router(config)#

sbc モードを終了して、 config モードに戻ります。

ステップ 6

interface sbc number

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# interface sbc1

RP/0/0/CPU0:router(config-if)#

SBC インターフェイス(必要に応じて作成)のモードを開始します。 number 引数は、1 ~ 2000 の値である必要があります。

ステップ 7

service-location preferred active node-id [ preferred standby node-id ]

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# preferred-active 0/2/CPU0

サービス カードが SBC 機能をプライマリとして、およびオプションでセカンダリ ロケーションとして実行できるようにします。

ステップ 8

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# commit

設定変更を保存します。実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 9

end

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# end

RP/0/0/CPU0:router#

コンフィギュレーション セッションを終了します。

ステップ 10

show services redundancy

 

RP/0/0/CPU0:router#

show services redundancy

削除された冗長性を表示します。

冗長性を実装する設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

SBC 冗長性の設定:例

SBC 冗長性の削除:例

SBC 冗長性の設定:例

次に、冗長マルチサービス ブレード(MSB)が、デュアル ルート プロセッサ(RP)および 1 つのラインカードとともに Cisco XR 12000 シリーズ ルータに物理的に設置されている例を示します。冗長 MSB は、隣接するスロットに挿入することも、隣接しないスロットに挿入することもできます。

1. 目的のスタンバイ カードに SBC サービス ロールを設定します。

config
hw-module service sbc location 0/4/cpu0
commit
 

2. 目的のスタンバイ カードに SBC サービス ロールが設定されていることを確認します。

show service role location 0/4/cpu0
Node Configured Role Enacted Role Enabled Services
-----------------------------------------------------------------------------
0/4/CPU0 SBC SBC SBC
 

3. SBC サービスの冗長性を設定します。

config
sbc umsbc-node5
service-location preferred-active 0/2/CPU0 preferred-standby 0/4/CPU0
commit
exit
 

4. SBC の仮想インターフェイスの冗長性を設定します。

interface sbc1
service-location preferred-active 0/2/CPU0 preferred-standby 0/4/CPU0
commit
 

5. SBC 冗長性を確認します。

show service redundancy
Service type Name Pref. Active Pref. Standby
--------------------------------------------------------------------------------
SBC umsbc-node5 0/2/CPU0 Active 0/4/CPU0 Standby

SBC 冗長性の削除:例

次に、「SBC 冗長性の設定:例」の項で作成した SBC 設定を削除する例を示します。

1. SBC 冗長性を削除します。

config
sbc umsbc-node5
service-location preferred-active 0/2/CPU0
commit
exit
 

2. SBC 仮想インターフェイスの冗長性を削除します。

config
interface sbc1
service-location preferred-active 0/2/CPU0
commit
 

3. SBC 冗長性が削除されたことを確認します。

RP/0/1/CPU0:node5#show service redundancy
Service type Name Pref. Active Pref. Standby
--------------------------------------------------------------------------------
SBC umsbc-node5 0/2/CPU0 Active

その他の関連資料

ここでは、SBC 冗長性(ハイ アベイラビリティ)の実装に関する関連資料について説明します。

関連資料

 

関連項目
マニュアル タイトル

Cisco IOS XR マスター コマンド リファレンス

『Cisco IOS XR Master Commands List』

Cisco IOS XR SBC インターフェイス コンフィギュレーション コマンド

『Cisco IOS XR Session Border Controller Command Reference』

Cisco IOS XR ソフトウェアを使用するルータを初回に起動し設定するための情報

『Cisco IOS XR Getting Started Guide』

Cisco IOS XR コマンド モード

『Cisco IOS XR Command Mode Reference』

標準

標準
タイトル

この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。

--

MIB

 

MIB
MIB のリンク

--

Cisco IOS XR ソフトウェアを使用して MIB の場所を特定してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用して、[Cisco Access Products] メニューからプラットフォームを選択します。

http://cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

RFC

 

RFC
タイトル

この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。

--

シスコのテクニカル サポート

 

説明
リンク

シスコのテクニカル サポート Web サイトでは、製品、テクノロジー、ソリューション、技術的なヒント、およびツールへのリンクなどの、数千ページに及ぶ技術情報が検索可能です。Cisco.com に登録済みのユーザは、このページから詳細情報にアクセスできます。

http://www.cisco.com/en/US/support/index.html

関連コマンドのまとめ

ここでは、Cisco XR 12000 シリーズ ルータでの冗長性の設定に関連するコマンドの一覧をアルファベット順に示します。コマンドの詳細については、『 Cisco IOS XR Session Border Controller Command Reference 』を参照してください。

 

コマンド
目的

service-location preferred-active node-id preferred-standby node-id

サービス カードが SBC 機能をプライマリとして、およびオプションでセカンダリ ロケーションとして実行できるようにします。

interface sbc number

SBC インターフェイス(必要に応じて作成)のモードを開始します。 number 引数は、1 ~ 2000 の値である必要があります。

show services redundancy

システムで稼働している冗長性を表示します。