Cisco IOS XR セッション ボーダ コントローラ コンフィギュレーション ガイド Release 3.6
H.248 履歴イベント通知
H.248 履歴イベント通知
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目次

H.248 履歴イベント通知

この章の構成

H.248 履歴イベント通知に関する情報

すべてのイベントを維持

確認時に消去

サイレント ゲート削除

アソシエーション リセット

メディア タイムアウト タイマーの再装備

H.248 履歴イベント通知の設定方法

H.248 履歴イベント通知の設定

H.248 履歴イベント通知の設定例

その他の関連資料

関連マニュアル

規格

MIB

技術サポート

H.248 履歴イベント通知

H.248 イベント通知機能によって MGC(メディア ゲートウェイ コントローラ)は、MGC が未確認のままにしていた H.248 イベントについて、履歴情報を再学習できます。

この機能が追加される以前は、未確認イベントの詳細が失われ、その結果、MG(メディア ゲートウェイ)のステートと MGC のステートが異なることがありました。さらに、DBE が新しい MGC に切り替わった場合、新しい MGC は DBE 上でプログラミングされているストリームおよび終端でどのようなイベントが発生したのかを学習する手段がありませんでした。


) この動作は nt/qualert および emp/phtoexp イベントに影響を与えます。これらのイベントは、特定のストリームでメディアがフローを中止したことを伝え、コンテキスト内のすべてのストリームがイベントを報告した時点で、MGC にそのコンテキストを削除させるために使用します。


H.248 履歴イベント通知機能の履歴

 

リリース
変更点

Release 3.5.1

Cisco CRS-1およびCisco XR 12000 シリーズ ルータに、この機能が追加されました。

Release 3.6.0

変更なし

H.248 履歴イベント通知に関する情報

DBE 上で発生したイベントは、内部で保管され、Notify コマンドを使用して MGC に報告されます。ストリームに対応する ObservedEvents 記述子のその後の監査では、保管されているイベントが、実際にイベントが発生した時期を示すタイムスタンプ情報とともに戻ります。ObservedEvents 記述子から保管イベントを消去する場合、DBE の動作モードは 2 種類あります。

すべてのイベントを維持

確認時に消去

どちらかのモードを使用するように、DBE を設定できます。


) どちらのモードでも、DBE はイベント情報の保管に必要なメモリを減らそうとします。これは、各ストリームのタイプごとに、最新のイベントだけを保管することによって実現されます。これは、dd/etc イベント以外のすべてのイベントに当てはまります。dd/etd イベントは、DTMF トーンの終わりが検出されたことを伝え、検出されたトーンを確定します。このイベントのインスタンスは、トーン シーケンス全体が重要な場合があるので、すべて保管されます。


すべてのイベントを維持

「すべてのイベントを維持」モードでは、ストリームに対応するイベントが保管されると、そのストリームが削除されるまで、DBE によって維持されます。したがって、新しい MGC は DBE 上の各ストリームについて、すべての履歴イベントを学習できます。

確認時に消去

このモードでは、MGC がイベントの存在を確認した時点で、そのイベントが削除されます。この確認は、次のどちらかの方法で行われます。

MGC がイベントの H.248 Notify に成功応答を送信します。

MGC が ObservedEventx 記述子を監査して、記述子のすべてのイベントを消去します。


) nt/qualert および emp/phtoexp イベントは維持されるので、この動作は適用されません(この章の最初の注を参照)。


サイレント ゲート削除

DBE に、サイレント ゲートを削除するという現在の動作をディセーブルにする設定オプションが追加されました。サイレント ゲート削除は、コンテキスト内のすべてのストリームが media-down 標識を受け取り、決定を行うために必要な MGC と H.248 のアソシエーションが現在ない場合に、DBE がコンテキストの削除を決定することを記述するための用語です。サイレント ゲート削除機能がディセーブルの場合、ゲートは MGC によって削除されるまで、または DBE が非アクティブになるまでデバイスに残ります。

アソシエーション リセット

DBE に、アソシエーション リセット動作を変更する新しい設定オプションが追加されました。デフォルトでは、MGC と H.248 のアソシエーションをリセットできるのは、it/ito イベントについて MGC に通知できなかった場合だけです。新しい設定コマンドによって、DBE はいずれかのイベント通知が失敗した場合に、MGC と H.248 のアソシエーションをリセットできます。

メディア タイムアウト タイマーの再装備

この機能の一部として、DBE はピンホールのタイムアウト後に、メディア タイムアウト タイマーの再装備を中止します。タイムアウトの発生後は、ピンホールでパケットを受信しても、メディア アップ通知は行われません。また、タイマーのリスタートもありません。

H.248 履歴イベント通知の設定方法

ここでは、H.248 履歴イベント通知の設定手順を示します。H.248 履歴イベント通知をイネーブルにするには、MGC から DBE 上のイベントに登録を行う必要があります。イベントの発生時に実行する処理を DBE に指示するには、新しい 2 つのコマンド、 h248-association-timeout および h248-preserve-gates を使用します。

H.248 履歴イベント通知の設定

手順の概要

1. configure

2. sbc service-name

3. dbe

4. vdbe

5. h248-association-timeout

6. h248-preserve-gates

7. commit

8. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
説明

ステップ 1

configure

 

RP/0/0/CPU0:router# configure

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# sbc mysbc

SBC サービス モードを開始します。

service-name 引数を使用して SBC 名を定義します。

ステップ 3

dbe

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# dbe

SBC の DBE 機能モードを開始します。

ステップ 4

vdbe

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-dbe)# vdbe

バーチャル DBE(vDBE)パラメータ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 5

h248-association-timeout

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-dbe-vdbe)# h248-association-timeout

コントローラが観察対象のイベント通知に応答しなかった場合、DBE に H.248 コントローラとのアソシエーションをリセットさせます。

このようなアソシエーションを DBE にリセットさせない場合は、このコマンドの no 形式を使用します。

デフォルトは、このコマンドの no 形式です。

ステップ 6

h248-preserve-gates

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-dbe-vdbe)# h248-preserve-gates

メディア タイムアウトが発生し、コントローラとのアソシエーションが停止された場合に、DBE がメディア終端またはコンテキストを削除しないようにします。

DBE にメディア終端またはコンテキストを削除させるには、このコマンドの no 形式を使用します。

デフォルトは、このコマンドの no 形式です。

ステップ 7

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-dbe-vdbe)# commit

設定変更を保存します。設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 8

exit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-dbe-vdbe)# exit

現在のコンフィギュレーション モードを終了します。

H.248 履歴イベント通知の設定例

h248-association-timeout

h248-association-timeout を設定した場合、DBE はイベント発生時にアソシエーションをリセットします。

設定

sbc JD7200 dbe
vdbe global
h248-version 3
h248-napt-package napt
h248-association-timeout <=== Configured
 

結果

*Jul 13 16:26:28.800: %SBC-5-MSG-4E03-0021: SBC/MG-CTRL:(bmahasn.c 785)
SBC-Media has not received any messages from a controller for an
extended period of time, and will send a 'ping' to controller to check
that it is still active.
Duration of the silence (milliseconds): 60000
 
*Jul 13 16:26:28.800: %SBC-7-MSG-2E01-0073: SBC/MG-CTRL:(gctpsend.c 992)
Megaco message sent.
Remote address = 200.200.200.136
Message text =
!/3 [88.116.116.100]:2941
T=17001{
C=-{
N=ROOT{
OE=100{20070713T16262800:IT/ITO}}}} <===Event occurs
 
*Jul 13 16:26:40.176: %SBC-5-MSG-2E01-0275: SBC/MG-CTRL:(gcamassn.c 1335)
Association statistics (Final values before association is deleted) :
Remote address = 200.200.200.136
Remote port = 2941
Association CB = 0X07105DD4
Number of received messages = 7
Number of received octets = 1636
Number of sent messages
*Jul 13 16:26:40.176: %SBC-5-MSG-2E01-0037: SBC/MG-CTRL:(gctpassn.c 1735)
Megaco has deleted an association with a peer.
Remote address = 200.200.200.136
Remote port = 2941
 
*Jul 13 16:26:40.180: %SBC-2-MSG-4D01-0056: SBC/MGM: (bmmeaud.c 1400)
The association between the MEDIA component and SIG component has beenlost for vMG ID 0X01010000. Calls that were not yet fully established will belost.
 
*Jul 13 16:26:43.264: %SBC-5-MSG-2E01-0035: SBC/MG-CTRL:(gctpassn.c 1157)
Megaco has created an association with a peer.
Remote address = 200.200.200.136
Remote port = 2941
 
*Jul 13 16:26:43.272: %SBC-5-MSG-2E01-0041: SBC/MG-CTRL:(gctpfsm.c 796)
A socket for an association with a peer has connected.
Remote address = 200.200.200.136
Remote port = 2941
 
*Jul 13 16:26:43.272: %SBC-7-MSG-2E01-0073: SBC/MG-CTRL:(gctpsend.c 992)
Megaco message sent.
Remote address = 200.200.200.136
Message text =
!/3 [88.116.116.100]:2941
T=17002{
C=-{
SC=ROOT{
SV{MT=DC,DL=0,RE="900 Service Restored",V=3,PF=SBC_GateControl/03,20070713T16264300}}}} <=== Association is reset

h248-preserve-gates

h248-preserve-gates を設定した場合、DBE はメディア終端を削除しません。

設定

sbc JD7200 dbe
vdbe global
h248-version 3
h248-napt-package napt
h248-preserve-gates <=== Configured
 

結果

*Jul 13 17:25:29.272: %SBC-7-MSG-2E01-0073: SBC/MG-CTRL:(gctpsend.c 992)
Megaco message sent.
Remote address = 200.200.200.136
Message text =
!/3 [88.116.116.100]:2941
T=18900{
C=-{
N=ROOT{
OE=100{20070713T17252900:IT/ITO}}}} <=== Event Occurs
 
*Jul 13 17:25:41.272: %SBC-7-MSG-2E01-0091: SBC/MG-CTRL:(gctasnd2.c 207)
A transaction has failed
Transaction ID = 18900
Transaction type = 0X00
Reason = 0X01
 
*Jul 13 17:25:41.272: %SBC-7-MSG-4E03-0029: SBC/MG-CTRL:(bmahrrp.c 85)
A request from the Media Gateway to its controller has failed. The
Media Gateway will continue to operate normally.
Megaco transaction ID: 18900
Reason code for failure: 1
 
*Jul 13 17:25:41.272: %SBC-4-MSG-4E03-0023: SBC/MG-CTRL:(bmahrrp.c 134)
The Media Gateway Controller controlling this Media Gateway has failed.
The Media Gateway will attempt to connect to an alternative controller.
 
 
*Jul 13 17:25:41.272: %SBC-5-MSG-2E01-0275: SBC/MG-CTRL:(gcamassn.c 1335)
Association statistics (Final values before association is deleted) :
Remote address = 200.200.200.136
Remote port = 2941
Association CB = 0X07105354
Number of received messages = 7
Number of received octets = 1711
Number of sent messages
*Jul 13 17:25:41.272: %SBC-5-MSG-2E01-0037: SBC/MG-CTRL:(gctpassn.c 1735)
Megaco has deleted an association with a peer.
Remote address = 200.200.200.136
Remote port = 2941
 
*Jul 13 17:25:41.276: %SBC-2-MSG-4D01-0056: SBC/MGM: (bmmeaud.c 1400)
The association between the MEDIA component and SIG component has beenlost for vMG ID 0X01010000. Calls that were not yet fully established will belost.
 
*Jul 13 17:25:46.212: %SBC-5-MSG-2E01-0035: SBC/MG-CTRL:(gctpassn.c 1157)
Megaco has created an association with a peer.
Remote address = 200.200.200.136
Remote port = 2941
 
*Jul 13 17:25:46.220: %SBC-5-MSG-2E01-0041: SBC/MG-CTRL:(gctpfsm.c 796)
A socket for an association with a peer has connected.
Remote address = 200.200.200.136
Remote port = 2941
 
*Jul 13 17:25:46.220: %SBC-7-MSG-2E01-0073: SBC/MG-CTRL:(gctpsend.c 992)
Megaco message sent.
Remote address = 200.200.200.136
Message text =
!/3 [88.116.116.100]:2941
T=18901{
C=-{
SC=ROOT{
SV{MT=DC,DL=0,RE="900 Service Restored",V=3,PF=SBC_GateControl/03,20070713T17254600}}}} <=== Association is reset
 
 
*Jul 13 17:26:51.788: %SBC-7-MSG-2E01-0073: SBC/MG-CTRL:(gctpsend.c 992)
Megaco message sent.
Remote address = 200.200.200.136
Message text =
!/3 [88.116.116.100]:2941
T=18904{
C=-{
SC=ROOT{
SV{MT=DC,DL=0,RE="900 Service Restored",V=3,PF=SBC_GateControl/03,20070713T17265100}}}}
 
SBC Service "JD7200" <=== the media terminations still exist, they are not deleted
Media Flow:
Context ID: 39
Stream ID: 2
State of Media Flow: Allocated
Flow Age: 325924 ms
Flow Priority: Unspecified
Side A:
Name ntt/voice/gn/0/1/0/1/ac/1
Reserved Bandwidth: 24000 (bytes/second)
Status InService
VRF Name: Global
VLAN Tags(Priorities): 0(0), 0(0)
Local Address: 88.116.116.101
Local Port: 16384
Remote Address: 200.200.200.136
Remote Port: 15068
Packets Received: 124
Packets Sent: 0
Packets Discarded: 0
Data Received: 24800 (bytes)
Data Sent: 0 (bytes)
Data Discarded: 0 (bytes)
GM Discarded Packets: Not known
Time To Recovery: Not known
End Point Packets Sent: Not known
End Point Packets Received: Not known
End Point Packets Lost: Not known
DTMF Interworking: No
Media Flowing: No
Unexpected SrcAddr Packets: No
Billing ID: 000000000000000000000000000000000000000000000000
Media directions allowed: sendrecv
Side B:
Name ntt/voice/gn/0/1/0/1/bb/2
Reserved Bandwidth: 24000 (bytes/second)
Status InService
VRF Name: Global
VLAN Tags(Priorities): 0(0), 0(0)
Local Address: 88.116.116.101
Local Port: 16386
Remote Address: 200.200.200.136
Remote Port: 16010
Packets Received: 0
Packets Sent: 124
Packets Discarded: 0
Data Received: 0 (bytes)
Data Sent: 24800 (bytes)
Data Discarded: 0 (bytes)
GM Discarded Packets: Not known
Time To Recovery: Not known
End Point Packets Sent: Not known
End Point Packets Received: Not known
End Point Packets Lost: Not known
DTMF Interworking: No
Media Flowing: No
Unexpected SrcAddr Packets: No
Billing ID: 000000000000000000000000000000000000000000000000
Media directions allowed: sendrecv

その他の関連資料

H.248 履歴イベント通知の設定に関連する資料を示します。

関連マニュアル

 

内容
マニュアル タイトル

Cisco IOS XR マスター コマンド リファレンス

Cisco IOS XR Master Commands List

Cisco IOS XR SBC インターフェイス設定コマンド

Cisco IOS XR Session Border Controller Command Reference

Cisco IOS XR ソフトウェアを使用するルータを初回に起動し設定するための情報

Cisco IOS XR Getting Started Guide

Cisco IOS XR コマンド モード

Cisco IOS XR Command Mode Reference

規格

規格
タイトル

この機能によりサポートされた新規規格または改訂規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。

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MIB

 

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MIB リンク

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