Cisco IOS XR セッション ボーダ コントローラ コンフィギュレーション ガイド Release 3.6
DBE 上での IPv6 サポート
DBE 上での IPv6 サポート
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

DBE 上での IPv6 サポート

この章の構成

DBE の IPv6 サポートに関する制約事項

DBE の IPv6 サポートに関する情報

IPv6 メディア アドレスの設定

IPv6 メディア アドレスの表示:例

その他の関連資料

関連マニュアル

規格

MIB

技術サポート

DBE 上での IPv6 サポート

Data Border Element(DBE)が IPv6 をサポートするようになりました。IPv6 は、インターネット上で一般に使用するものとして IPv4 の後継に指定されています。IPv6 は IPv4 に比べて、ネットワーク デバイスに使用できるアドレス数が大幅に増えます。そのため、それぞれの電子機器は固有のアドレスを持つことができます。

DBE IPv6 サポート機能の履歴

 

リリース
変更点

Release 3.5.0

Cisco CRS-1 にこのコマンドが初めて導入されました。

Release 3.6.0

変更なし

DBE の IPv6 サポートに関する制約事項

同一コンテキスト内の IPv4 ピンホールおよび IPv6 ピンホールはサポートされません。

キャリア ルーティング システムでサポートされるのは、twice-NAPT 機能だけです。

System Border Element(SBE)と通信するための IPv6 シグナリング アドレスはサポートされません。制御 SBE との通信は、IPv4 上に限られます。

SBE は分散アーキテクチャでも、統合アーキテクチャでも、IPv6 をサポートしません。したがって、スタンドアロン DBE の制御には、サードパーティ製の SBE が必要です。

グローバル ユニキャスト IPv6 アドレスはサポートされません。

デフォルト ゾーンを使用しない IPv6 アドレスはサポートされません。

パケットの分類に IPv6 フロー ラベルは使用できません。IPv4 の場合と同様、引き続き、トランスポート プロトコル タイプ(UDP または TCP)、ローカル ポート、およびリモート ポートを使用します。発信パケットの Flow Label は常に 0 に設定されます。

IPv4 エンドポイントと IPv6 エンドポイント間のアドレス転送はサポートされません。たとえば、DBE は 6-4 アドレス(2002::/16 をプレフィクスとするアドレス)を通常のグローバル ユニキャスト ネイティブ IPv6 アドレスとして取り扱います。

ISATAP リンクローカル アドレスはサポートされません。

DBE の IPv6 サポートに関する情報

DBE のサポートは、次のとおりです。

シグナリング ピンホールのサポートの追加後、メディア エンドポイントとシグナリング ピンホールの両方に対応する DBE からの IPv6 ピンホール

ある IPv6 エンドポイントから別の IPv6 エンドポイントへのメディア転送

IPv6 メディア アドレスおよびメディア アドレス プールのコンフィギュレーション

IPv4 エンドポイントおよび IPv6 エンドポイントの同時サポート。ただし、DBE は IPv4 エンドポイントと IPv6 エンドポイント間のインターワーキングをサポートしません。IPv4 エンドポイントからメディアを転送できるのは、他の IPv4 エンドポイントに対してだけです。同様に、IPv6 エンドポイントからメディアを転送できるのは、他の IPv6 エンドポイントに対してだけです。

既存の CLI show コマンドは、該当する場合に、IP アドレスを IPv6 アドレスとして表示します。

IPv6 メディア アドレスの設定

IPv4 用のメディア アドレスおよびメディア アドレス プールを設定する従来のコマンドが更新され、IPv6 アドレスを設定できるようになりました。

IPv6 アドレス設定時の制約事項については、「DBE の IPv6 サポートに関する制約事項」を参照してください。

更新されたコマンドは、次のとおりです。

show services sbc service-name dbe addresses
show services sbc service-name dbe media-flow-stats
show services sbc service-name dbe signaling-flow-stats
 

IPv6 アドレスは、最初に設定された形式に関係なく、4 文字 1 セットの 16 進数 8 セットとして表示されます。例を示します。

xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx
 

メディア アドレスは 2000::0001 として設定できますが、 show services sbc dbe addresses コマンドの出力では次のように表示されます。

2000:0000:0000:0000:0000:0000:0000:0001
 

手順の概要

1. configure

2. sbc service-name

3. dbe

4. media-address ipv6 ipv6 media address [ vrf vrf-name ] pool ipv6 starting IPv6 address ending IPv6 address

5. port-range min-port max-port [ class-of-service ]

6. commit

7. end

8. show services sbc service-name dbe addresses

9. show services sbc service-name dbe media-flow-stats [ vrf vrf-name [ ipv4 ipv4 media address | ipv6 ipv6 media address [ port port number ]]]

10. show services sbc service-name dbe signaling-flow-stats [ vrf vrf-name [ ipv4 ipv4 media address [ port port number ]]]

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
説明

ステップ 1

configure

 

RP/0/0/CPU0:router# configure

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# sbc mysbc

SBC サービス モードを開始します。

service-name 引数を使用して SBC 名を定義します。

ステップ 3

dbe

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# dbe

SBC の DBE 機能モードを開始します。

ステップ 4

media-address ipv6 IPv6 media address [vrf vrf-name ] pool ipv6 starting IPv6 address ending IPv6 address

 

RP/0/RP0/CPU0:SBC-CRS-16(config-sbc-dbe)# media-address pool ipv6 2001::1 2001:5

DBE メディア アドレス プール内で IPv6 アドレス範囲を作成します。

このコマンドの no 形式を使用すると、IPv6 アドレス範囲を削除します。

ipv6 media-address -- 4 文字 1 セットの 16 進数 8 セットとして表します。

(任意)vrf-name パラメータ -- 仮想ルータ経由のメディア アドレス プールを設定します。

starting IPv6 address -- 4 文字 1 セットの 16 進数 8 セットで表した開始 IPv6 メディア アドレス。任意の有効な IPv6 グローバル ユニキャスト アドレスを使用できます。

ending IPv6 address -- 末尾 IPv6 メディア アドレス。


) 末尾アドレスは開始アドレスよりも数値的に大きくなければなりません。


ステップ 5

port-range min-port max-port [class-of-service]

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-dbe-media-address-pool-ipv6)# port range 10000 20000 voice

メディア アドレスまたはアドレス範囲に関連付けられたポート範囲を作成します。デフォルトの範囲は 16384 ~ 32767 です。port-range コマンドには、シグナリング サービス クラスが含まれるようになりました。

min-port -- 範囲の開始ポート番号。最小値は 10000 です。必ず、ポート値より小さくなければなりません。

max-port -- 範囲の末尾ポート番号。min-port 番号より大きくなければなりません。最大値は 65535 です。

(任意)class-of-service -- ポート範囲のサービス クラス アフィニティ。オプションは any、voice、video、signaling です。デフォルトは any です。


) MGC でローカル アドレスまたはポートがシグナリング ピンホール用であることを指定しなかった場合、DBE はシグナリング サービス クラスで特定されたポート範囲からポートを 1 つ選択します。MGC でアドレスまたはポートを指定する場合は、シグナリング サービス クラスで特定されたポート範囲内になければなりません。


ステップ 6

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-db-media-address-pool-
ipv6)# commit

commit コマンドを使用して、コンフィギュレーション セッションを続けながら、実行コンフィギュレーション ファイルに変更したコンフィギュレーションを保存します。

ステップ 7

end

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc-dbe-media-address-pool-ip6)# end

現在のコンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 8

show services sbc service-name dbe addresses vrf vrf-name

 

RP/0/0/CPU0:router# show services sbc service-name dbe addresses vrf vrf-name

 

SBC Service mySbc

H.248 control address:10.0.0.1

Media Address VRF

2000:0000:1000:1000:2000:2000:3000:0000 Global

2000:0000:3333:4444:5555:6666:7777:8888 vpn3

DBE 上で設定されたアドレスを表示します。

vrf-name -- (任意)この VPN(バーチャル プライベート ネットワーク)に対するメディア フローだけを表示します。

ステップ 9

show services sbc service-name dbe media-flow-stats [vrf vrf-name [ipv4 ipv4 media address | ipv6 ipv6 media address [port port number ]]]

 

RP/0/0/CPU0:router# show services sbc mysbc dbe media-flow-stats vrf vpn3 ipv4 10.1.1.1 port 24000

DBE で収集された 1 つまたは複数のメディア フローに関する統計情報を表示します。

service-name -- SBC サービス名

vrf-name -- (任意)この VPN に対するメディア フローだけを表示します。

(任意)ipv4 media address | ipv6 media address -- この IPv4|IPv6 メディア アドレスとの間のメディア フローだけを表示します。

(任意)port-number -- このポートに対するメディア フローだけを表示します。

ステップ 10

show services sbc service-name dbe signaling-flow-stats [vrf vrf-name [ipv4 ipv4 media address | ipv6 ipv6 media address [port port number ]]]

 
RP/0/RP0/CPU0:router# show services sbc mysbc dbe signaling-flow-stats vrf media-address ipv6 2001::3000

DBE 上で収集された 1 つまたは複数のシグナリング フローの統計情報をリストします。次に、レポートされたフィールドの例を示します。

service-name -- SBC サービス名

(任意)vrf-name -- この VPN(バーチャル プライベート ネットワーク)に対するメディア フローのみを表示します。

(任意)ipv4 media address | ipv6 media address -- この IPv4|IPv6 メディア アドレスとの間のメディア フローだけを表示します。

(任意)port-number -- このポートに対するメディア フローのみを表示します。

IPv6 メディア アドレスの表示:例

例 1

media-flow-stats に対応する新しい show コマンドでレポートされるフィールドの例を示します。

# show services sbc service-name dbe media-flow-stats vrf vpn3 ipv4 10.1.1.1 port 24000
 
SBC Service service-name
mediaFlow 1
FlowPairState Open
GateAge 15340 ms
CallPriority Normal
FlowPairBandwidth 1500
DtmfPacketsQueued 0
Side A
VpnId vpn3
LocalAddress 10.1.1.1
LocalPort 24000
RemoteAddress 192.168.1.1
RemotePort 32420
RtpPacketsRcvd 300
RtpOctetsRcvd 6000
RtpPacketsSent 100
RtpOctetsSent 2000
RtpPacketsDiscarded 0
RtpOctetsDiscarded 0
EndPointPacketsSent 300
EndPointPacketsRcvd 97
EndPointPacketsLost 1
DtmfInterworking No
MediaFlowing Yes
RouteError No
BillingId 12AB3C4D567124C7124C12DE
Side B
VpnId <none>
LocalAddress 10.1.1.2
LocalPort 24002
RemoteAddress 172.192.2.3
RemotePort 24002
RtpPacketsRcvd 100
RtpOctetsRcvd 2000
RtpPacketsSent 300
RtpOctetsSent 6000
RtpPacketsDiscarded 0
RtpOctetsDiscarded 0
EndPointPacketsSent 100
EndPointPacketsRcvd 300
EndPointPacketsLost 0
DtmfInterworking No
MediaFlowing Yes
RouteError No
BillingId 5DAB3C4D153624C7124E1234
 

パラメータ Media flowing Yes の場合(例の太字部分を参照)、メディア タイムアウト期間中のコールでメディア フローが確認されたか、または最後のメディア タイムアウト期間にコールが失敗し、SBC がメディア フローの有無をまだ確認していないかのどちらかです。

Rtp から始まる統計情報は、commit 実行時にリアルタイムで維持、収集されます。

エンドポイント統計情報( EndPoint で開始)は、エンドポイントによって送信された RTCP パケットから収集され、RTCP パケットを受信すると更新されます。

すべてのエンドポイントが RTCP エンドポイント統計情報をレポートするわけではありません。また、例に RTCP 統計情報をレポートするすべてのエンドポイントが含まれているわけではありません。

例 2

signaling-flow-stats に対応する新しい show コマンドでレポートされるフィールドの例を示します。

# show services sbc my sbc dbe signaling-flow-stats vrf vpn3 ipv4 10.1.1.1 port 24000
 
SBC Service "mySbc"
signalingFlow 1
FlowPairState Open
PinholeAge 15340 ms
PinholeBandwidth 1500
Side A
VpnId vpn3
LocalAddress 10.1.1.1
LocalPort 24000
RemoteAddress 192.168.1.1
RemotePort 32420
PacketsRcvd 300
OctetsRcvd 6000
PacketsSent 100
OctetsSent 2000
PacketsDiscarded 0
OctetsDiscarded 0
Side B
VpnId <none>
LocalAddress 10.1.1.2
LocalPort 24002
 

エンドポイント統計情報( EndPoint で開始)は、エンドポイントによって送信された RTCP パケットから収集され、RTCP パケットを受信すると更新されます。

すべてのエンドポイントが RTCP エンドポイント統計情報をレポートするわけではありません。また、例に RTCP 統計情報をレポートするすべてのエンドポイントが含まれているわけではありません。

その他の関連資料

ここでは、DBE IPv6 サポートに関する関連資料について説明します。

関連マニュアル

 

内容
マニュアル タイトル

Cisco IOS XR マスター コマンド リファレンス

Cisco IOS XR Master Commands List

Cisco IOS XR SBC インターフェイス設定コマンド

Cisco IOS XR Session Border Controller Command Reference

Cisco IOS XR ソフトウェアを使用するルータを初回に起動し設定するための情報

Cisco IOS XR Getting Started Guide

Cisco IOS XR コマンド モード

Cisco IOS XR Command Mode Reference

規格

規格
タイトル

この機能によりサポートされた新規規格または改訂規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。

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MIB

 

MIB
MIB リンク

--

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