Cisco IOS XR セッション ボーダ コントローラ コンフィギュレーション ガイド Release 3.6
SBC 冗長性の実装(ハイ アベイラビリ ティ)
SBC 冗長性の実装(ハイ アベイラビリティ)
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

SBC 冗長性の実装(ハイ アベイラビリティ)

この章の構成

冗長性の実装の前提条件

冗長性の実装に関する情報

冗長性の実装方法

冗長性の設定

冗長性の削除

冗長性を実装する設定例

SBC 冗長性の設定例

SBC 冗長性の削除例

その他の関連資料

関連マニュアル

規格

MIB

RFC

技術サポート

関連コマンドのサマリ

SBC 冗長性の実装(ハイ アベイラビリティ)

SBC のフォールト トレラント冗長性は、1:1 ペアの保護モデルに基づいています。SBC とともに稼働しているアクティブなサービス カードごとに、障害から保護するサービス カード(スタンバイ カード)をもう 1 枚追加する必要があります。両方のカードで同じサービスをプロビジョニングする必要があります(一方がプライマリ カード、他方がスタンバイ カード)。この場合、これらのサービス カードは「ペア」になります。

Cisco IOS XR システムからは、サービス カードは常にアクティブ モードで稼働しているように見えます。ただし、これらのカードで稼働している SBC サービスは、プライマリ サービスまたはスタンバイ サービスのいずれかとして稼働します。

SBC の機能は SBE サービスと DBE サービスの 2 つの論理サービス エンティティに分離されており、これらのサービスは Cisco IOX XR サービス カード上で次のように稼働します。

統合モデルでは、SBE と DBE は同じサービス カード上で稼働します。この場合、SBE サービスと DBE サービスは 1 つの Cisco IOS XR プロセスとして実装されます。

分散モデルでは、SBE サービスと DBE サービスは Cisco IOX XR の別プロセスとして稼働します(SBE ごとに 1 つ以上の分散 DBE が存在することがあります)。このモードで、両サービスは次のように稼働します。

同じ物理デバイス内の異なるカードに SBE サービスと DBE サービスをプロビジョニングして、使用可能なサービス カード間で処理負荷を分散できます。

SBE と DBE は異なる物理装置上に配置できます。

使用できるスタンバイ サービス カードがない場合、ソフトウェア障害が発生するとプライマリの SBC プロセスが再起動されます。正常に再起動すると、SBC プロセスはすべてのコールの状態を失いますが、再起動時に SysDb に格納されている管理情報およびコンフィギュレーション情報の回復が行われ、再適用されます。

スタンバイ SBC がプロビジョニングされている場合、アクティブ SBC が状態をスタンバイ SBC に複製することでホットスタンバイ サポートが提供されます。この SBC プロセスは Media Packet Forwarder(MPF)コンポーネントと共有されます。一方のコンポーネントが再起動されると、他方のコンポーネントも再起動されます。


) この章で使用されるコマンドの詳細については、『Cisco IOS XR Session Border Controller Command Reference』を参照してください。この章に記載されたその他のコマンドのマニュアルを特定するには、コマンド リファレンスのマスター インデックスを使用するか、またはオンラインで検索してください。


SBC 冗長性の実装機能の履歴

 

リリース
変更点

Release 3.3.0

Cisco XR 12000 シリーズ ルータにこの機能が追加されました。

Release 3.4.0

変更なし

Release 3.5.0

変更なし

Release 3.6.0

変更なし

冗長性の実装の前提条件

次に、SBC 冗長性を実装するための前提条件を示します。

ユーザは、使用する SBC コマンドに対応した適切なタスク ID が含まれているタスク グループに関連付けられたユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループおよびタスク ID に関する詳細は、『 Cisco IOS XR System Security Configuration Guide 』の「Configuring AAA Services on Cisco IOS XR Software」モジュールを参照してください。

SBC ソフトウェアの Installation Envelope(PIE)をインストールし、アクティブにする必要があります。

PIE のインストール方法の詳細については、『 Cisco IOS XR Getting Started Guide 』の「 Upgrading and Managing Cisco IOS XR Software 」を参照してください。

インターワーキング SBC 冗長性を実装する前に、SBC を作成しておく必要があります。「SBC 設定の前提条件」に記載された手順に従ってください。

冗長性の実装に関する情報

SBC の耐障害性は、1:1 ペアの保護モデルに基づいています。アクティブな SBC コンポーネントが稼働しているサービス カードごとに、サービス カードを 1 枚追加して、障害から保護できます。両方のカードで同じサービスをプロビジョニングする必要があるため(一方がプライマリ カード、他方がスタンバイ カード)、これらのサービス カードはペアになります。Cisco IOX XR システムからは、サービス カードは常にアクティブ モードで稼働しているように見えますが、これらのカード上で稼働している SBC サービスはプライマリ サービスまたはスタンバイ サービスのいずれかとして稼働しています。

冗長性の実装方法

次に、冗長性コンフィギュレーションについて説明します。

冗長性の設定

冗長性の削除

冗長性の設定

次のタスクでは、冗長性を設定します。

手順の概要

1. configure

2. hw-module service sbc location prefer-standby node-id

3. commit

4. sbc service-name

5. service-location preferred-active node-id preferred-standby node-id

6. commit

7. exit

8. interface sbc number

9. service-location preferred-active node-id [ preferred-standby node-id]

10. commit

11. end

12. show services redundancy

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
説明

ステップ 1

configure

 

RP/0/0/CPU0:router# configure

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

hw-module service sbc location prefer-standby node-id

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# hw-module service sbc location 0/4/cpu0

優先スタンバイ カードに SBC サービス ロールを割り当てます。


) 次のステップに進む前に、SBC サービス ロールが設定されて優先スタンバイ カードが起動するのを待ちます。


ステップ 3

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# commit

設定変更を保存します。設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 4

sbc service -name

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# sbc mysbc

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)#

SBC サービス モードを開始します。

サービス名を定義するには、 service-name 引数を使用します。

ステップ 5

service-location preferred-active node-id [ preferred standby node-id ]

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# preferred-active 0/2/CPU0 preferred-standby 0/4/CPU0

サービス カードをイネーブルにして SBC 機能をプライマリとして実行させます(オプションはセカンダリ ロケーション)。

ステップ 6

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# commit

設定変更を保存します。設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 7

exit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# exit

RP/0/0/CPU0:router(config)#

sbc モードを終了して、 config モードにします。

ステップ 8

interface sbc number

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# interface sbc1

RP/0/0/CPU0:router(config-if)#

SBC インターフェイス モードを開始します。必要なら SBC インターフェイスを作成します。 number 引数は 1 ~ 2000 の範囲の値にする必要があります。

ステップ 9

service-location preferred-active node-id [ preferred-standby node-id ]

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# preferred-active 0/2/CPU0 preferred-standby 0/4/CPU0

サービス カードをイネーブルにして SBC 機能をプライマリとして実行させます(オプションはセカンダリ ロケーション)。

ステップ 10

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# commit

設定変更を保存します。設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 11

end

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# end

RP/0/0/CPU0:router#

コンフィギュレーション セッションを終了します。

ステップ 12

show services redundancy

 

RP/0/0/CPU0:router# show services redundancy

設定されている冗長性を表示します。

冗長性の削除

次のタスクでは、冗長性を削除します。

手順の概要

1. configure

2. sbc service-name

3. service-location preferred-active node-id [ preferred-standby node-id ]

4. commit

5. exit

6. interface sbc number

7. service-location preferred-active node-id [ preferred-standby node-id ]

8. commit

9. end

10. show services redundancy

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
説明

ステップ 1

configure

 

RP/0/0/CPU0:router# configure

グローバル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。

ステップ 2

sbc service-name

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# sbc mysbc

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)#

SBC サービス モードを開始します。

サービス名を定義するには、 service-name 引数を使用します。

ステップ 3

service-location preferred-active node-id [ preferred-standby node-id ]

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# preferred-active 0/2/CPU0

サービス カードをイネーブルにして SBC 機能をプライマリとして実行させます(オプションはセカンダリ ロケーション)。

ステップ 4

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# commit

設定変更を保存します。設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 5

exit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-sbc)# exit

RP/0/0/CPU0:router(config)#

sbc モードを終了して、 config モードにします。

ステップ 6

interface sbc number

 

RP/0/0/CPU0:router(config)# interface sbc1

RP/0/0/CPU0:router(config-if)#

SBC インターフェイス モードを開始します。必要なら SBC インターフェイスを作成します。 number 引数は 1 ~ 2000 の範囲の値にする必要があります。

ステップ 7

service-location preferred active node-id [ preferred standby node-id ]

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# preferred-active 0/2/CPU0

サービス カードをイネーブルにして SBC 機能をプライマリとして実行させます(オプションはセカンダリ ロケーション)。

ステップ 8

commit

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# commit

設定変更を保存します。設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。

ステップ 9

end

 

RP/0/0/CPU0:router(config-if)# end

RP/0/0/CPU0:router#

コンフィギュレーション セッションを終了します。

ステップ 10

show services redundancy

 

RP/0/0/CPU0:router#

show services redundancy

削除済みの冗長性を表示します。

冗長性を実装する設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

SBC 冗長性の設定例

SBC 冗長性の削除例

SBC 冗長性の設定例

次に、Cisco XR 12000 シリーズ ルータに、デュアル Route Processor(RP)、1 つのラインカード、および冗長 Multi-Service Blade(MSB)が搭載されている例を示します。冗長 MSB は隣接するスロットにも、それ以外のスロットにも挿入できます。

1. 優先スタンバイ カードに SBC サービス ロールを設定します。

config
hw-module service sbc location 0/4/cpu0
commit
 

2. 優先スタンバイ カードに SBC サービス ロールが設定されていることを確認します。

show service role location 0/4/cpu0
Node Configured Role Enacted Role Enabled Services
-----------------------------------------------------------------------------
0/4/CPU0 SBC SBC SBC
 

3. SBC サービスの冗長性を設定します。

config
sbc umsbc-node5
service-location preferred-active 0/2/CPU0 preferred-standby 0/4/CPU0
commit
exit
 

4. SBC の仮想インターフェイスの冗長性を設定します。

interface sbc1
service-location preferred-active 0/2/CPU0 preferred-standby 0/4/CPU0
commit
 

5. SBC 冗長性を確認します。

show service redundancy
Service type Name Pref. Active Pref. Standby
--------------------------------------------------------------------------------
SBC umsbc-node5 0/2/CPU0 Active 0/4/CPU0 Standby

SBC 冗長性の削除例

次に、「SBC 冗長性の設定例」で作成された SBC コンフィギュレーションを削除する例を示します。

1. SBC 冗長性を削除します。

config
sbc umsbc-node5
service-location preferred-active 0/2/CPU0
commit
exit
 

2. SBC 仮想インターフェイスの冗長性を削除します。

config
interface sbc1
service-location preferred-active 0/2/CPU0
commit
 

3. SBC 冗長性が削除されたことを確認します。

RP/0/1/CPU0:node5#show service redundancy
Service type Name Pref. Active Pref. Standby
--------------------------------------------------------------------------------
SBC umsbc-node5 0/2/CPU0 Active
 

その他の関連資料

ここでは、SBC 冗長性(ハイ アベイラビリティ)の実装に関する関連資料について説明します。

関連マニュアル

 

内容
マニュアル タイトル

Cisco IOS XR マスター コマンド リファレンス

Cisco IOS XR Master Commands List

Cisco IOS XR SBC インターフェイス設定コマンド

Cisco IOS XR Session Border Controller Command Reference

Cisco IOS XR ソフトウェアを使用するルータを初回に起動し設定するための情報

Cisco IOS XR Getting Started Guide

Cisco IOS XR コマンド モード

Cisco IOS XR Command Mode Reference

規格

 

規格
タイトル

この機能によりサポートされた新規規格または改訂規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。

--

MIB

 

MIB
MIB リンク

--

Cisco IOS XR ソフトウェアが使用している MIB を特定してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator で、Cisco Access Product メニューからプラットフォームを選択します。

http://cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

RFC

 

RFC
タイトル

この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。

--

技術サポート

 

説明
リンク

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関連コマンドのサマリ

ここでは、Cisco XR 12000 シリーズ ルータ上で冗長性を設定するための関連コマンドをアルファベット順に説明します。コマンドの詳細については、『 Cisco IOS XR Session Border Controller Command Reference 』を参照してください。

 

コマンド
説明

service-location preferred-active node-id preferred-standby node-id

サービス カードをイネーブルにして SBC 機能をプライマリとして実行させます(オプションはセカンダリ ロケーション)。

interface sbc number

SBC インターフェイス モードを開始します。必要なら SBC インターフェイスを作成します。 number 引数は 1 ~ 2000 の範囲の値にする必要があります。

show services redundancy

システムで稼働している冗長性を表示します。