IP マルチキャスト:IGMP コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3S
SSM マッピング
SSM マッピング
発行日;2013/06/14   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

SSM マッピング

SSM(Source Specific Multicast)マッピング機能は SSM 移行ツールの Cisco Suite を拡張し、URL Rendezvous Directory(URD)およびインターネット グループ管理プロトコル バージョン 3 ライト(IGMP v3lite)も含まれます。 URD と IGMP v3lite の両方を使用できない場合や、管理上または技術上の理由によりエンド システム上で SSM をサポートすることができない、または望ましくない場合、SSM マッピングは SSM 移行をサポートします。 SSM マッピングにより、IGMPv3 が未サポートであるレガシー セットトップ ボックス(STB)への映像配信や、IGMPv3 ホスト スタックを利用しないアプリケーションに SSM を活用できます。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報および警告については、使用するプラットフォームおよびソフトウェア リリースの Bug Search Tool およびリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

SSM マッピングの前提条件

SSM マッピングを使用する場合に使用できるオプションの 1 つは、大規模な導入で SSM マッピング機能による管理を簡素化するために、ドメイン ネーム システム(DNS)サーバとともにインストールする方法です。

SSM マッピングを設定し、DNS ルックアップで使用できるようにするためには、実行中の DNS サーバにレコードを追加できるようになる必要があります。 稼働中の DNS サーバがない場合は、DNS サーバをインストールする必要があります。 Cisco IOS XE ソフトウェアでは、DNS サーバ機能は提供されません。 Cisco ネットワーク レジストラ(CNR)などの製品を使用する必要が生じることがあります。

SSM マッピングの制約事項

  • SSM マッピング機能は、完全な SSM の利点を共有しません(IGMP v3lite または URD とは異なります)。 SSM マッピングでは、ホストからグループ G の加入が取得され、1 つまたは複数のソースに関連付けられているアプリケーションでこのグループを指定できるため、グループ G ごとにこのようなアプリケーション 1 つのみをサポートできます。 それにもかかわらず、完全な SSM アプリケーションは、SSM マッピングにも使用される同じグループを共有することができます。 つまり、SSM マッピングは、URD、IGMP v3lite または IGMPv3 メンバーシップ レポートと同時に互換性があります。
  • 完全な SSM への移行ソリューションとして SSM マッピングだけを使用する場合は、ラストホップ ルータの IGMPv3 をイネーブルにする際に十分に注意してください。 SSM マッピングと IGMPv3 の両方がイネーブルの場合、ルータでは、IGMPv3 メンバーシップ メッセージの代わりに、IGMPv3 メンバーシップ クエリー メッセージが送信されます。 SSM マッピングでサポートされるレシーバ ホストが IGMPv1 または IGMPv2 のみをサポートできる場合は、IGMPv3 を使用するインターフェイスで SSM マッピングをイネーブルにすれば十分です。 IGMPv3 メンバーシップ クエリー メッセージは、IGMPv1 または IGMPv2 クエリーとして解釈され、ホストは、IGMPv1 または IGMPv2 レポートで報告し続けます。 ただし、SSM マッピングと IGMPv3 の両方がイネーブルであり、ホストがすでに IGMPv3(ただし、SSM ではない)をサポートしている場合は、IGMPv3 グループ レポートを送信し始めます。 これらの IGMPv3 グループ レポートは、SSM マッピングではサポートされないため、ルータはこれらのレポートとソースを正しく関連付けません。

SSM マッピングに関する情報

SSM のコンポーネント

SSM は、1 対多のアプリケーション(ブロードキャスト アプリケーション)に最適なデータグラム配信モデルです。 SSM は、オーディオおよびビデオ ブロードキャスト アプリケーション環境を対象とした IP マルチキャスト ソリューションの Cisco 実装のコア ネットワーキング テクノロジーで、RFC 3569 に説明されています。 次の 2 個のコンポーネントを組み合わせることで、SSM の実装がサポートされます。

  • Protocol Independent Multicast Source-Specific Mode(PIM-SSM)
  • インターネット グループ管理プロトコル バージョン 3(IGMPv3)

Protocol Independent Multicast(PIM)SSM(PIM-SSM)は、SSM の実装をサポートするルーティング プロトコルで、PIM スパース モード(PIM-SM)から派生しました。 IGMP は、ホストがルータにマルチキャスト グループ メンバーシップを伝えるために使用するインターネット技術特別調査委員会(IETF)標準トラック プロトコルです。 IGMP バージョン 3 は、SSM に必要なソース フィルタリングをサポートします。 SSM を IGMPv3 と共に実行するには、SSM が IOS ルータ、アプリケーションが実行されるホスト、およびアプリケーション自体でサポートされる必要があります。

Source Specific Multicast の利点

IP マルチキャスト アドレス管理が不要

ISM サービスで、トラフィック ディストリビューションは使用する IP マルチキャスト グループ アドレスにのみ基づくため、アプリケーションは一意の IP マルチキャスト グループ アドレスを取得する必要があります。 異なるソースとレシーバを持つ 2 つのアプリケーションが同じ IP マルチキャスト グループ アドレスを使用すると、両方のアプリケーションのレシーバが両方のアプリケーションのソースからトラフィックを受信します。 適切にプログラムしている場合、レシーバは不要なトラフィックをフィルタできますが、この状態は一般的に許容できないレベルの不要なトラフィックを生み出します。

アプリケーションへの一意の IP マルチキャスト グループ アドレスの割り当ては問題となります。 最も短期のアプリケーションはセッション記述プロトコル(SDP)やセッション通知プロトコル(SAP)のようなメカニズムを使用して、ランダム アドレスを取得します。これは、インターネット内のアプリケーションの増加によってうまく機能しないソリューションです。 長期アプリケーションの現在のベスト ソリューションは、RFC 2770 に説明されていますが、このソリューションは各自律システムが 255 の使用可能な IP マルチキャスト アドレスのみに限定される制限の影響を受けます。

SSM で、他のソースからのトラフィックとは関係なく、各ソースからのトラフィックはネットワーク内のルータ間で転送されます。 このため、異なるソースが SSM 範囲のマルチキャスト グループ アドレスを再利用できます。

望ましくないソースからの DoS 攻撃を防ぐ

SSM で、個別の各ソースからのマルチキャスト トラフィックは、(IGMPv3、IGMP v3lite または URD メンバーシップによって)レシーバから要求された場合にのみネットワーク中に転送されます。 これに対し、ISM はマルチキャスト グループに送信するアクティブなソースからそのマルチキャスト グループを要求するすべてのレシーバにトラフィックを転送します。 インターネット ブロードキャスト アプリケーションで、トラフィックを同じマルチキャスト グループにただ送信するだけで、望ましくないソースが実際のインターネット ブロードキャスト ソースを簡単に妨害できるため、この ISM の動作は非常に望ましくありません。 この状況は、レシーバ側で不要なトラフィックによって帯域幅を消耗させるため、インターネット ブロードキャストの無停止の受信を妨害します。 SSM では、トラフィックをマルチキャスト グループにただ送信するだけでは、このような種類の DoS 攻撃は行えません。

導入と管理が容易

ネットワークがマルチキャスト グループに送信しているアクティブ ソースについての情報を維持する必要がないため、SSM は簡単にインストールし、ネットワークでプロビジョニングできます。 この要件は、(IGMPv1、IGMPv2、または IGMPv3 を使用する)ISM でのみ存在します。

ISM サービスの現在の標準ソリューションは PIM-SM と MSDP です。 PIM-SM(Auto-RP または BSR の必要性を含む)および MSDP での Rendezvous Point(RP)管理は、ネットワークがアクティブ ソースについて学習するためにのみ必要です。 この管理は SSM では必要ありません。このため、SSM は ISM よりインストールや管理が簡単で、配備での動作面の拡張も ISM より簡単です。 SSM のインストールが簡単であるその他の要素は、既存の PIM-SM ネットワークを活用でき、ラスト ホップ ルータをアップグレードするだけで IGMPv3、IGMP v3lite、または URD をサポートできる点です。

インターネット ブロードキャスト アプリケーションに最適

上記の 3 つの利点により、次の理由で SSM はインターネット ブロードキャスト スタイルのアプリケーションに理想的です。

  • 一意の IP マルチキャスト アドレスなしで SSM によって、インターネット ブロードキャスト サービスを提供できるため、コンテンツ プロバイダーはサービスを簡単に提供できます(コンテンツ プロバイダーにとって、IP マルチキャスト アドレス割り当てはこれまで深刻な問題でした)。
  • インターネット ブロードキャスト サービスは多数のレシーバに公開されることにより、DoS 攻撃の最も一般的な対象となるため、このような攻撃の阻止はインターネット ブロードキャスト サービスの重要な要素です。
  • SSM はインストールや動作が簡単なため、特に、コンテンツを複数の独立した PIM ドメイン間で転送する必要のある場合(SSM のために PIM ドメイン間で MSDP を管理する必要がないため)、ネットワーク オペレータにとって理想的です。

SSM 移行ソリューション

SSM 移行ソリューションの Cisco IOS スイートは、ホスト オペレーティング システムおよび SSM レシーバ アプリケーションで IGMPv3 のフル サポートが使用可能になるのを待つ必要なく、SSM サービスをただちに開発し、導入できる、次の移行ソリューションで構成されています。

  • インターネット グループ管理プロトコル バージョン 3 ライト(IGMP v3lite)
  • URL Rendezvous Directory(URD)
  • SSM マッピング

IGMP v3lite は、IGMPv3 が使用可能になった場合にすぐに、SSM レシーバ アプリケーションの開発を IGMPv3 に切り替えることができるアプリケーション開発者のためのソリューションです。

IGMP v3lite の詳細情報については、「Configuring Source Specific Multicast」モジュールを参照してください。

URD は、コンテンツ プロバイダーとコンテンツ アグリゲータのための SSM 移行ソリューションです。レシーバ アプリケーションを開始し、ブラウザを介して制御できるようにすることにより、SSM がイネーブルになっていないレシーバ アプリケーションを(IGMPv3 のサポートによって)配備できるようにします。

URD の詳細については、「Configuring Source Specific Multicast」モジュールを参照してください。

URD と IGMP v3lite の両方を使用できない場合や、管理上または技術上の理由によりエンド システム上で SSM をサポートすることができない、または望ましくない場合、SSM マッピングは SSM 移行をサポートします。

SSM マッピングの概要

URD と IGMP v3lite の両方を使用できない場合や、管理上または技術上の理由によりエンド システム上で SSM をサポートすることができない、または望ましくない場合、SSM マッピングは SSM 移行をサポートします。 SSM を使用して IGMPv3 をサポートしていないレガシー STB にライブ ストリーミング ビデオを提供することは、SSM マッピングの一般的な応用例です。

SSM マッピングを導入する前に、以下の条件に当てはまると、IGMPv1 または IGMPv2 のみをサポートする STB レシーバが含まれるレガシー STB 導入で SSM 移行の妨げになります。

  • レシーバ上のオペレーティング システムでは、IGMPv3 がサポートされていないため、SSM のサポートに IGMPv3 を使用できません。
  • また、SSM をサポートするようにレシーバ上で実行されているアプリケーションをアップグレードできません。このため、SSM の移行をサポートするために IGMPv3 ライトを使用できません。
  • さらに問題を悪化させることとして、アプリケーションそのものが Web ブラウザを介して起動しません。このため、SSM の移行をサポートするために URD を使用できません。

SSM マッピングによって、これらの条件に一致するホストおよびアプリケーションに対して、SSM 移行ソリューションが提供されます。

典型的な STB 配置では、各 TV チャネルは独立した 1 つの IP マルチキャスト グループを使用し、その TV チャネルの送信を行うアクティブなサーバは 1 つです。 1 つのサーバから複数の TV チャネルへの送信は可能ですが、各チャネルのグループはそれぞれ異なります。 このようなネットワーク環境で、ルータが特定のグループ G の IGMPv1 または IGMPv2 のメンバーシップ レポートを受信した場合、レポートの宛先は暗黙的に、そのマルチキャスト グループに関連付けられている TV チャネルの well-known TV サーバになります。

SSM マッピングは、グループに送信しているソースをラスト ホップ ルータで検出する手段を提供します。 SSM マッピングが設定されている場合、特定のグループ G の IGMPv1 または IGMPv2 のメンバーシップ レポートを受信したルータは、レポートを、このグループに関連付けられている既知のソースの 1 つ以上の (S, G) チャネル メンバーシップに変換します。


(注)  


他の SSM 移行ソリューション(URD および IGMP v3lite)の場合と同様に、SSM マッピングは、レシーバに接続されたラスト ホップ ルータでだけ設定されている必要があります。 ネットワークの他のどのルータでも、サポートは必要ではありません。 さらに、SSM マッピングは、IGMPv3、IGMP v3lite、および URD と完全な互換性があります。


ルータはグループ G の IGMPv1 または IGMPv2 のメンバーシップ レポートを受信すると、SSM マッピングを使用して、グループ G の 1 つ以上のソース IP アドレスを決定します。 その後、SSM マッピングは IGMPv3 レポートの INCLUDE (G, [S1, G], [S2, G]...[Sn, G]) に従ってメンバーシップ レポートを変換し、IGMPv3 レポートを受信したときと同様に続行します。 ルータは、IGMPv1 または IGMPv2 のメンバーシップ レポートを受信し続け、グループの SSM マッピングが変更されない限り、(S1, G) から (Sn, G) に PIM 加入を送信し、これらのグループに加入し続けます。 このため、SSM マッピングにより、IGMPv3 が未サポートであるレガシー STB への映像配信や、IGMPv3 ホスト スタックを利用しないアプリケーションに SSM を活用できます。

SSM マッピング機能を使用すると、ラスト ホップ ルータはスタティックに設定されたルータ上のテーブルまたは DNS サーバへの問い合わせを通じて、ソース アドレスを決定できます。 スタティックに設定されたテーブルが変更された場合や、DNS マッピングが変更された場合、ルータは、現在のソースを加入したグループに関連付けたままにします。

スタティック SSM マッピング

SSM スタティック マッピングを使用して、スタティック マップを使用してグループに送信するソースを決定するようにラスト ホップ ルータを設定できます。 スタティック SSM マッピングを使用するには、グループ範囲を定義するアクセス リスト(ACL)を設定する必要があります。 これらの ACL によって許可されたグループを、ip igmp static ssm-map static コマンドを使用してソースにマッピングできます。

DNS が必要ない小規模なネットワークで、または一時的に不正確になった DNS マッピングをローカルに上書きするために、スタティック SSM マッピングを設定できます。 設定されたスタティック SSM マッピングは、DNS マッピングよりも優先されます。

DNS ベースの SSM マッピング

DNS ベースの SSM マッピングを使用して、逆 DNS ルックアップを実行してグループを送信するソースを決定するようにラスト ホップ ルータを設定できます(次の図を参照)。 DNS ベースの SSM マッピングが設定されると、ルータはグループ アドレス G を含むドメイン名を構築し、DNS への逆ルックアップを実行します。 ルータにより、この構築されたドメイン名に戻される IP アドレス リソース レコード(IP ARR)がルックアップされ、戻された IP アドレスが、このグループに関連付けられるソース アドレスとして使用されます。 SSM マッピングでサポートできる送信元の数は、グループごとに最大 20 です。 ルータは各グループに設定されているすべてのソースに加入します。

図 1. DNS ベースの SSM マッピング

ラスト ホップ ルータが 1 つのグループの複数のソースに加入できるようにする SSM マッピング メカニズムを使用すると、TV ブロードキャストのソース冗長性を提供できます。 このコンテキストでは、同じ TV チャネルで 2 つのビデオ ソースに加入するために、SSM マッピングを使用しているラスト ホップ ルータによって、冗長性が提供されます。 ただし、ラスト ホップ ルータでのビデオ トラフィックの重複を防ぐため、ビデオ ソースは、サーバ側のスイッチオーバー メカニズム(1 つのビデオ ソースがアクティブになる間、残りのバックアップ ビデオ ソースがパッシブになる)を使用する必要があります。 パッシブの送信元は待機状態になり、アクティブな送信元の障害が検出された場合に、その TV チャネルにビデオ トラフィックを送信します。 このため、サーバ側のスイッチオーバー メカニズムによって、1 台のサーバだけが TV チャネルにビデオ トラフィックを実際に送信するようになります。

G1、G2、G3、G4 を含むグループ G について 1 つ以上のソース アドレスをルックアップするには、次の DNS リソース レコード(RR)を DNS サーバで設定する必要があります。

G4.G3.G2.G1 [multicast-domain] [timeout]

IN A source-address-1

IN A source-address-2

IN A source-address-n

multicast-domain 引数は、設定可能な DNS プレフィックスです。 デフォルト DNS プレフィックスは、in-addr.arpa です。 インストールがインターネットから切り離されている場合、またはマッピングするグループ名が自分の所有するグローバル スコープのグループ アドレス(SSM 用に設定する RFC 2770 タイプのアドレス)である場合にだけ、デフォルトのプレフィックスを使用します。

timeout 引数は、SSM マッピングを実行しているルータが DNS ルックアップをキャッシュする時間を設定します。 この引数はオプションで、エントリが設定されているゾーンのタイムアウトのデフォルトです。 タイムアウトは、ルータがこのグループについて DNS サーバに問い合わせるまで、現在のマッピングを保持する期間を示します。 タイムアウトは DNS RR エントリのキャッシュ時間から導出され、DNS サーバでグループ/ソースごとに設定できます。 ルータによって生成される DNS クエリー数を最小にする場合は、この時間に大きな値を設定します。 新しいソース アドレスですべてのルータを早く更新する場合は、この時間に小さな値を設定します。


(注)  


DNS RR の設定に関する詳細については、DNS サーバのマニュアルを参照してください。


ソフトウェアで DNS ベースの SSM マッピングを設定するには、いくつかのグローバル コマンドを設定する必要がありますが、チャネルごとに特定の設定をする必要はありません。 追加チャネルが追加された場合も、SSM マッピングの設定は変更しません。 DNS ベースの SSM マッピングが設定されるときに、1 つまたは複数の DNS サーバによって、マッピングが全体的に処理されます。 DNS ベースの SSM マッピングで、設定および冗長性管理に使用されるすべての DNS テクニックを必要なエントリに適用できます。

SSM マッピングの利点

  • SSM マッピング機能は、IGMPv3 に基づく純粋な SSM ソリューションと同じくらいに、ネットワーク導入および管理を簡単にします。 SSM マッピングをイネーブルにするために、いくつかの追加設定が必要です。
  • SSM の利点である DoS 攻撃の禁止は、SSM マッピングの設定時に適用されます。 SSM マッピングを設定した場合、まだ DoS 攻撃に対して脆弱な唯一のネットワーク セグメントが、ラスト ホップ ルータに接続された LAN のレシーバになります。 これらのレシーバはまだ IGMPv1 および IGMPv2 を使用しているため、同じ LAN 上の不要なソースからの攻撃に対して脆弱です。 ただし、SSM マッピングは、ネットワーク上のあらゆる不要なソースからのマルチキャスト トラフィックからこれらのレシーバ(およびそれらに繋がるネットワーク パス)を保護します。
  • SSM マッピングを使用したネットワーク内でのアドレスの割り当てには、調整が必要ですが、ネットワークからのコンテンツが他のネットワークに転送される場合でも、外部認証局からの割り当ては必要ではありません。

SSM マッピングを設定する方法

スタティック SSM マッピングの設定

スタティック SSM マッピングを使用して、グループに送信するソースの IP アドレスを決定するように SSM 導入のラスト ホップ ルータを設定するには、このタスクを実行します。

はじめる前に
  • このタスクを実行する前に、IP マルチキャスト ルーティングをイネーブルにし、PIM スパース モードをイネーブルにし、SSM を設定します。 詳細については、「Configuring Basic Multicast」モジュールを参照してください。
  • スタティック SSM マッピングを設定する前に、ソース アドレスにマッピングされるグループ範囲を定義する ACL を設定する必要があります。
手順の概要

    1.    enable

    2.    configure terminal

    3.    ip igmp ssm-map enable

    4.    no ip igmp ssm-map query dns

    5.    ip igmp ssm-map static access-list source-address

    6.    必要な場合は、ステップ 5 を繰り返して、追加のスタティック SSM マッピングを設定します。

    7.    end


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 enable


    例:
    Router> enable
     

    特権 EXEC モードをイネーブルにします。

    • パスワードを入力します(要求された場合)。
     
    ステップ 2 configure terminal


    例:
    Router# configure terminal
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3 ip igmp ssm-map enable


    例:
    Router(config)# ip igmp ssm-map enable
     

    設定されている SSM 範囲で、グループの SSM マッピングをイネーブルにします。

    (注)     

    デフォルトでは、このコマンドによって DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルになります。

     
    ステップ 4 no ip igmp ssm-map query dns


    例:
    Router(config)# no ip igmp ssm-map query dns
     

    (任意)DNS ベースの SSM マッピングをディセーブルにします。

    (注)     

    スタティック SSM マッピングだけを使用する場合は、DNS ベースの SSM マッピングをディセーブルにします。 ip igmp ssm-map コマンドでは、デフォルトで、DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルにされます。

     
    ステップ 5 ip igmp ssm-map static access-list source-address


    例:
    Router(config)# ip igmp ssm-map static 11 172.16.8.11
     

    スタティック SSM マッピングを設定します。

    • access-list 引数に入力した ACL によって、source-address 引数に入力したソース IP アドレスにマッピングされるグループが決まります。
    (注)     

    追加のスタティック SSM マッピングを設定することもできます。 追加の SSM マッピングが設定され、ルータが SSM 範囲のグループの IGMPv1 または IGMPv2 のメンバーシップ レポートを受信すると、Cisco IOS XE ソフトウェアは、設定されている各 ip igmp ssm-map static コマンドを実行することによって、グループに関連付けられたソース アドレスを決定します。 Cisco IOS XE ソフトウェアは、グループごとに最大 20 のソースを関連付けます。

     
    ステップ 6 必要な場合は、ステップ 5 を繰り返して、追加のスタティック SSM マッピングを設定します。  

    --

     
    ステップ 7 end


    例:
    Router(config)# end
     

    現在のコンフィギュレーション セッションを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。

     

    DNS ベースの SSM マッピングの設定

    DNS ルックアップを実行してグループに送信を実行しているソースの IP アドレスを認識するよう、ラスト ホップ ルータを設定する場合は、この作業を実行します。

    はじめる前に
    • このタスクを実行する前に、IP マルチキャスト ルーティングをイネーブルにし、PIM スパース モードをイネーブルにし、SSM を設定します。 詳細については、「Configuring Basic Multicast」モジュールを参照してください。
    • SSM マッピングを設定し、DNS ルックアップで使用できるようにするためには、実行中の DNS サーバにレコードを追加できるようになる必要があります。 稼働中の DNS サーバがない場合は、DNS サーバをインストールする必要があります。 Cisco IOS ソフトウェアでは、DNS サーバ機能は提供されません。 Cisco ネットワーク レジストラ(CNR)などの製品を使用する必要が生じることがあります。
    手順の概要

      1.    enable

      2.    configure terminal

      3.    ip igmp ssm-map enable

      4.    ip igmp ssm-map query dns

      5.    ip domain multicast domain-prefix

      6.    ip name-server server-address1 [server-address2...server-address6]

      7.    冗長性のために追加の DNS サーバを設定する場合は、必要に応じて、ステップ 6 を繰り返します。


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 enable


      例:
      Router> enable
       

      特権 EXEC モードをイネーブルにします。

      • パスワードを入力します(要求された場合)。
       
      ステップ 2 configure terminal


      例:
      Router# configure terminal
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 3 ip igmp ssm-map enable


      例:
      Router(config)# ip igmp ssm-map enable
       

      設定されている SSM 範囲で、グループの SSM マッピングをイネーブルにします。

       
      ステップ 4 ip igmp ssm-map query dns


      例:
      Router(config)# ip igmp ssm-map query dns
       

      (任意)DNS ベースの SSM マッピングをイネーブルにします。

      • ip igmp ssm-map コマンドでは、デフォルトで、DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルにされます。 実行コンフィギュレーションに保存されるのは、このコマンドを no 形式で使用した場合だけです。
      (注)     

      DNS ベースの SSM マッピングがディセーブルの場合、このコマンドを使用して DNS ベースの SSM マッピングを再度イネーブルにします。

       
      ステップ 5 ip domain multicast domain-prefix


      例:
      Router(config)# ip domain multicast ssm-map.cisco.com
       

      (任意)Cisco IOS XE ソフトウェアが DNS ベースの SSM マッピングに使用するドメイン プレフィックスを変更します。

      • デフォルトでは、ip-addr.arpa ドメイン プレフィックスが使用されます。
       
      ステップ 6 ip name-server server-address1 [server-address2...server-address6]


      例:
      Router(config)# ip name-server 10.48.81.21
       

      名前とアドレスの解決に使用する 1 つまたは複数のネーム サーバのアドレスを指定します。

       
      ステップ 7 冗長性のために追加の DNS サーバを設定する場合は、必要に応じて、ステップ 6 を繰り返します。  

      --

       

      SSM マッピングを使用したスタティック トラフィック転送の設定

      ラスト ホップ ルータ上の SSM マッピングでスタティック トラフィック転送を設定する場合は、この作業を実行します。 スタティック トラフィック転送は、特定グループの SSM トラフィックを静的に転送するために、SSM マッピングとともに使用できます。 SSM マッピングを使用したスタティック トラフィック転送が設定されている場合、ラスト ホップ ルータはグループに関連付けられているソースの決定に DNS ベースの SSM マッピングを使用します。 その結果得られる (S, G) チャネルは、静的に転送されます。

      はじめる前に

      この作業には、DNS ベースの SSM マッピングの設定手順は含まれていません。 DNS ベースの SSM マッピング設定に関する詳細については、DNS ベースの SSM マッピングの設定のタスクを参照してください。

      手順の概要

        1.    enable

        2.    configure terminal

        3.    interface type number

        4.    ip igmp static-group group-address sourcessm-map


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1 enable


        例:
        Router> enable
         

        特権 EXEC モードをイネーブルにします。

        • パスワードを入力します(要求された場合)。
         
        ステップ 2 configure terminal


        例:
        Router# configure terminal
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 3 interface type number


        例:
        Router(config)# interface gigabitethernet 1/0/0
         

        SSM マッピングを使用してマルチキャスト グループのトラフィックを静的に転送するインターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

        (注)     

        SSM マッピングでのトラフィックのスタティック転送は、DNS ベースの SSM マッピングまたは静的に設定されている SSM マッピングのいずれかと動作します。

         
        ステップ 4 ip igmp static-group group-address sourcessm-map


        例:
        Router(config-if)# ip igmp static-group 232.1.2.1 source ssm-map
         

        インターフェイス外に (S, G) チャネルを静的に転送するために使用されるよう、SSM マッピングを設定します。

        • 特定のグループに SSM トラフィックを静的に転送するが、DNS ベースの SSM マッピングを使用してチャネルのソース アドレスを特定する場合に、このコマンドを使用します。
         

        次の作業

        SSM マッピングの設定と動作の確認

        SSM マッピングの設定と動作を確認する場合は、このオプション作業を実行します。

        手順の概要

          1.    enable

          2.    show ip igmp ssm-mapping

          3.    show ip igmp ssm-mapping group-address

          4.    show ip igmp groups [group-name | group-address | interface-type interface-number] [detail]

          5.    show host

          6.    debug ip igmp group-address


        手順の詳細
          ステップ 1   enable

          特権 EXEC モードをイネーブルにします。 パスワードを入力します(要求された場合)。



          例:
          Router> enable
          
          
          ステップ 2   show ip igmp ssm-mapping

          (任意)SSM マッピングに関する情報を表示します。

          次に、SSM マッピング設定に関する情報を表示する例を示します。 この例では、SSM スタティック マッピングおよび DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルです。



          例:
          Router# show ip igmp ssm-mapping
          SSM Mapping  : Enabled
          DNS Lookup   : Enabled
          Mcast domain : ssm-map.cisco.com
          Name servers : 10.0.0.3
                         10.0.0.4
          
          ステップ 3   show ip igmp ssm-mapping group-address

          (任意)SSM マッピングが特定のグループに使用するソースを表示します。

          次に、設定されている DNS ベース SSM マッピングに関する情報を表示する例を示します。 この例では、ルータはソース 172.16.8.5 および 172.16.8.6 にグループ 232.1.1.4 をマッピングする DNS ベースのマッピングを使用しています。 このエントリのタイムアウトは、860000 ミリ秒(860 秒)です。



          例:
          Router# show ip igmp ssm-mapping 232.1.1.4
          Group address: 232.1.1.4
          Database     : DNS
          DNS name     : 4.1.1.232.ssm-map.cisco.com
          Expire time  : 860000
          Source list  : 172.16.8.5
                       : 172.16.8.6
          
          ステップ 4   show ip igmp groups [group-name | group-address | interface-type interface-number] [detail]

          (任意)ルータに直接接続されているレシーバと IGMP によって学習されたレシーバを持つマルチキャスト グループを表示します。

          次に、引数 group-address およびキーワード detail を指定した show ip igmp groups コマンドの出力例を示します。 この例で「M」フラグは、SSM マッピングが設定されることを示します。



          例:
          Router# show ip igmp group 232.1.1.4 detail
                      Interface:      GigabitEthernet2/0/0
                      Group:          232.1.1.4 SSM 
                      Uptime:         00:03:20
                      Group mode:     INCLUDE
                      Last reporter:  0.0.0.0
                      CSR Grp Exp:    00:02:59
                      Group source list: (C - Cisco Src Report, U - URD, R - Remote,
                                          S - Static, M - SSM Mapping)
                        Source Address   Uptime    v3 Exp   CSR Exp   Fwd  Flags
                        172.16.8.3       00:03:20  stopped   00:02:59  Yes  CM
                        172.16.8.4       00:03:20  stopped   00:02:59  Yes  CM
                        172.16.8.5       00:03:20  stopped   00:02:59  Yes  CM
                        172.16.8.6       00:03:20  stopped   00:02:59  Yes  CM
          ステップ 5   show host

          (任意)デフォルト ドメイン名、名前のルックアップ サービスのスタイル、ネーム サーバ ホストのリスト、および、ホスト名とアドレスのキャッシュにあるリストを表示します。

          次に、show host コマンドからの出力例を示します。 ルータが DNS エントリを学習したときに、そのエントリを表示するには、次のコマンドを使用します。



          例:
          Router# show host 
          Default domain is cisco.com 
          Name/address lookup uses domain service 
          Name servers are 10.48.81.21 
          Codes: UN - unknown, EX - expired, OK - OK, ?? - revalidate 
                 temp - temporary, perm - permanent 
                 NA - Not Applicable None - Not defined
          Host                      Port   Flags      Age   Type    Address(es)
          10.0.0.0.ssm-map.cisco.c  None  (temp, OK)   0     IP     172.16.8.5 
                                                                    172.16.8.6 
                                                                    172.16.8.3 

          172.16.8.4

          ステップ 6   debug ip igmp group-address

          (任意)受信および送信した IGMP パケットとホスト関連イベントを表示します。

          次に、SSM スタティック マッピングがイネーブルな場合の debug ip igmp コマンドの出力例を示します。 次の出力では、ルータによって、グループ G の IGMPv2 加入が IGMPv3 加入に変換されていることを示しています。



          例:
          IGMP(0): Convert IGMPv2 report (*,232.1.2.3) to IGMPv3 with 2 source(s) using STATIC.
          

          次に、DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルな場合の debug ip igmp コマンドの出力例を示します。 次の出力は、DNS ルックアップが成功したことを示します。



          例:
          IGMP(0): Convert IGMPv2 report (*,232.1.2.3) to IGMPv3 with 2 source(s) using DNS.
          

          次に、DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルで、DNS ルックアップに失敗した場合の debug ip igmp コマンドの出力例を示します。

          IGMP(0): DNS source lookup failed for (*, 232.1.2.3), IGMPv2 report failed


          SSM マッピングの設定例

          SSM マッピングの例

          次に、SSM マッピング用にルータを設定する設定例を示します。 この例では、機能間の互換性を示すために、他の IGMP および SSM 設定オプションの範囲も示します。 例で使用されている機能のすべてを理解していない場合、この設定例をモデルとして使用しないでください。


          (注)  


          グローバル SSM 範囲 232.0.0.0/8 のアドレス割り当てはランダムです。 この設定例の一部またはすべてをコピーする場合、この例で示されているように、232.1.1.x ではなくランダム アドレス範囲を選択してください。 ランダムなアドレス範囲を使用することで、SSM マッピングの使用時に他の SSM の内容をインポートしたときに、アドレスの衝突が発生する可能性を最小限に抑え、競合を防ぐことができます。


          !
          no ip domain lookup
          ip domain multicast ssm.map.cisco.com
          ip name-server 10.48.81.21
          !
          !
          ip multicast-routing distributed
          ip igmp ssm-map enable
          ip igmp ssm-map static 10 172.16.8.10
          ip igmp ssm-map static 11 172.16.8.11
          !
          !
          .
          .
          .
          !
          interface GigabitEthernet0/0/0
           description Sample IGMP Interface Configuration for SSM-Mapping Example
           ip address 10.20.1.2 255.0.0.0
           ip pim sparse-mode
           ip igmp last-member-query-interval 100
           ip igmp static-group 232.1.2.1 source ssm-map
           ip igmp version 3
           ip igmp explicit-tracking
           ip igmp limit 2
           ip igmp v3lite
           ip urd   
          !
          .
          .
          .
          !
          ip pim ssm default
          !
          access-list 10 permit 232.1.2.10
          access-list 11 permit 232.1.2.0 0.0.0.255
          !
          

          次の表で、SSM マッピング設定例に示されている重要なコマンドについて説明します。

          表 1 SSM マッピングの設定例で使用されているコマンドの説明

          コマンド

          説明

          no ip domain lookup

          IP DNS に基づいたホスト名からのアドレス変換をディセーブルにします。

          (注)     

          no ip domain-list コマンドは、IP DNS ベースのホスト名/アドレス間変換をディセーブルにすることにより、SSM マッピングの設定に矛盾が生じないことを示すためにのみ、設定に表示されます。 このコマンドがイネーブルの場合、Cisco IOS XE ソフトウェアは、ホスト名として未知の文字列の解決を試みます。

          ip domain multicast ssm-map.cisco.com

          SSM マッピングのドメイン プレフィックスとして ssm-map.cisco.com を指定します。

          ip name-server 10.48.81.21

          SSM マッピングおよび DNS が利用されるソフトウェアの他のすべてのサービスで使用される DNS サーバの IP アドレスとして、10.48.81.21 を指定します。

          ip multicast-routing

          IP マルチキャスト ルーティングをイネーブルにします。

          ip igmp ssm-map enable

          SSM マッピングをイネーブルにします。

          ip igmp ssm-map static 10 172.16.8.10

          ソース アドレス 172.16.8.10 を使用するよう、ACL 10 によって許可されるグループを設定します。

          • この例では、ACL 10 によって、232.1.2.10 を除く 232.1.2.0/25 範囲ですべてのグループが許可されます。

          ip igmp ssm-map static 11 172.16.8.11

          ソース アドレス 172.16.8.11 を使用するよう、ACL 11 によって許可されるグループを設定します。

          • この例では、ACL 11 によって、グループ 232.1.2.10 が許可されます。

          ip pim sparse-mode

          PIM スパース モードをイネーブルにします。

          ip igmp last-member-query-interval 100

          IGMPv2 ホストの脱退遅延を減らします。

          (注)     

          このコマンドは、SSM マッピングの設定には必要ではありません。ただし、SSM マッピングに依存している IGMPv2 ホストでは、このコマンドは効果的です。

          ip igmp static-group 232.1.2.1 source ssm-map

          グループ 232.1.2.1 に関連付けられているソースを特定するために使用されるよう、SSM マッピングを設定します。 その結果得られる (S, G) チャネルは、静的に転送されます。

          ip igmp version 3

          このインターフェイス上で IGMPv3 をイネーブルにします。

          (注)     

          このコマンドは、IGMPv3 が SSM マッピングと同時に設定できることを示すためにのみ、設定で使用されますが、必須ではありません。

          ip igmp explicit-tracking

          マルチキャスト チャネルから脱退する IGMPv3 ホストの脱退遅延を最小限に抑えます。

          (注)     

          このコマンドは、SSM マッピングの設定には必要ではありません。

          ip igmp limit 2

          1 つのインターフェイス当たりのベースで、IGMP メンバーシップ状態から生じる IGMP 状態の数を制限します。

          (注)     

          このコマンドは、SSM マッピングの設定には必要ではありません。

          ip igmp v3lite

          このインターフェイスで IGMP v3lite メンバーシップ レポートの受け入れと処理をイネーブルにします。

          (注)     

          このコマンドは、IGMP v3lite が SSM マッピングと同時に設定できることを示すためにのみ、設定で使用されますが、必須ではありません。

          ip urd

          インターフェイスで確保された URD ポート 465 に送信された TCP パケットの代行受信と URD チャネル加入レポートの処理をイネーブルにします。

          (注)     

          このコマンドは、URD が SSM マッピングと同時に設定できることを示すためにのみ、設定で使用されますが、必須ではありません。

          ip pim ssm default

          SSM サービスを設定します。

          • default キーワードは SSM 範囲のアクセス リストを 232/8 と定義します。

          access-list 10 permit 232.1.2.10 access-list 11 permit 232.1.2.0 0.0.0.255

          スタティック SSM マッピングに使用されるよう、ACL を設定します。

          (注)     

          これらは、この設定例で ip igmp ssm-map static コマンドによって参照される ACL です。

          DNS サーバの設定例

          DNS ベースの SSM マッピングを設定するには、DNS サーバ ゾーンを作成するか、または既存のゾーンにレコードを追加する必要があります。 DNS ベースの SSM マッピングを使用しているルータで、SSM マッピング以外の目的で DNS も使用している場合、通常設定の DNS サーバを使用する必要があります。 そのルータで使用されている DNS 実装が DNS ベースの SSM マッピングだけの場合は、ルート ゾーンが空であるか、またはそれ自身を指すような疑似 DNS セットアップが可能です。

          次に、ゾーンを作成し、Network Registrar を使用してゾーン データをインポートする例を示します。

          Router> zone 1.1.232.ssm-map.cisco.com. create primary file=named.ssm-map
          100 Ok
          Router> dns reload
          100 Ok
          

          次に、BIND 8 の named.conf ファイルからゾーン ファイルをインポートする例を示します。

          Router> ::import named.conf /etc/named.conf
          Router> dns reload
          100 Ok:

          (注)  


          ネットワーク レジストラ バージョン 8.0 およびそれ以降では、インポート BIND 8 形式の定義がサポートされます。


          その他の関連資料

          関連資料

          関連項目

          マニュアル タイトル

          SSM の概念と設定

          「Configuring Basic IP Multicast」モジュール

          Cisco IOS IP マルチキャスト コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、デフォルト設定、コマンド履歴、コマンド使用に関する注意事項、および例

          『Cisco IOS IP Multicast Command Reference』

          標準

          標準

          タイトル

          この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。

          --

          MIB

          MIB

          MIB のリンク

          この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。

          選択したプラットフォーム、Cisco ソフトウェア リリース、およびフィーチャ セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

          http:/​/​www.cisco.com/​go/​mibs

          RFC

          RFC

          タイトル

          RFC 2365

          『Administratively Scoped IP Multicast』

          RFC 2770

          『GLOP Addressing in 233/8』

          RFC 3569

          『An Overview of Source-Specific Multicast』

          シスコのテクニカル サポート

          説明

          リンク

          シスコのサポート Web サイトでは、シスコの製品やテクノロジーに関するトラブルシューティングにお役立ていただけるように、マニュアルやツールをはじめとする豊富なオンライン リソースを提供しています。

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          シスコのサポート Web サイトのツールにアクセスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパスワードが必要です。

          http:/​/​www.cisco.com/​cisco/​web/​support/​index.html

          SSM マッピングの機能情報

          次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。 この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。 その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

          プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/​go/​cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。

          表 2 SSM マッピングの機能情報

          機能名

          リリース

          機能情報

          Source Specific Multicast(SSM)マッピング

          12.3(2)T

          12.2(18)S

          12.2(18)SXD3

          12.2(27)SBC

          15.0(1)S

          Cisco IOS XE 3.1.0SG

          この機能が導入されました。

          次のコマンドが、導入または変更されました。debug ip igmp, ip domain multicastip igmp ssm-map enableip igmp ssm-map query dnsip igmp ssm-map staticip igmp static-groupshow ip igmp groupsshow ip igmp ssm-mapping