Easy Virtual Network コンフィギュレーション ガイ ド、Cisco IOS XE Release 3S
Easy Virtual Network の管理とトラブル シューティング
Easy Virtual Network の管理とトラブルシューティング
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

Easy Virtual Network の管理とトラブルシューティング

機能情報の検索

目次

EVN の管理とトラブルシューティングの前提条件

EVN の管理とトラブルシューティングの概要

EXEC モードのルーティング コンテキストにより VRF の指定の繰り返しを減らす

traceroute コマンドの出力は VRF 名と VRF タグを示す

VRF 単位のデバッグ出力のフィルタリング

CISCO-VRF-MIB

EVN の管理とトラブルシューティングの方法

特定の VRF への EXEC モードのルーティング コンテキストの設定

VRF のデバッグ出力のイネーブル化

仮想ネットワークの SNMP v2c コンテキストの設定

仮想ネットワークへ SNMP v3 コンテキストの設定

参考資料

関連資料

MIB

シスコのテクニカル サポート

EVN の管理とトラブルシューティングの機能情報

Easy Virtual Network の管理とトラブルシューティング

このモジュールでは、Easy Virtual Network(EVN)の管理とトラブルシューティング方法について説明します。

機能情報の検索

ご使用のソフトウェア リリースによっては、このモジュールに記載されている機能の中に、一部サポートされていないものがあります。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「EVN の管理とトラブルシューティングの機能情報」を参照してください。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォーム、および Cisco ソフトウェア イメージの各サポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

EVN の管理とトラブルシューティングの前提条件

Overview of Easy Virtual Network 」と「 Configuring Easy Virtual Network 」を読み、EVN を実装します。

EVN の管理とトラブルシューティングの概要

次の概念では、EVN が VRF-Lite の機能に加えて提供する拡張機能について説明します。

「EXEC モードのルーティング コンテキストにより VRF の指定の繰り返しを減らす」

「traceroute コマンドの出力は VRF 名と VRF タグを示す」

「VRF 単位のデバッグ出力のフィルタリング」

「CISCO-VRF-MIB」

EXEC モードのルーティング コンテキストにより VRF の指定の繰り返しを減らす

複数の EXEC コマンドを発行して、単一の仮想ネットワークに適用したい場合があります。複数の EXEC コマンドに仮想ルーティングおよびフォワーディング(VRF)名を入力する回数を減らすため、 routing-context vrf コマンドを使用して、それらの EXEC コマンドの VRF コンテキストを 1 回設定してから、EXEC コマンドに進みます。

表 1 は、ルーティング コンテキストの有無で、Cisco IOS XE ソフトウェアの 4 つの EXEC コマンドを対比させています。左の列では、各 EXEC コマンドで VRF を指定する必要があることに注意してください。右の列では、VRF コンテキストが 1 回で指定され、プロンプトがその VRF を反映して変更されるため、コマンドごとに VRF を指定する必要はありません。

 

表 1 ルーティング コンテキストでの EXEC コマンド

ルーティング コンテキストのない Cisco IOS XE CLI
ルーティング コンテキスト

--

Router# routing-context vrf red
 

Router%red#

Router# show ip route vrf red
 

[VRF red のルーティング テーブル出力]

Router%red# show ip route
 

[VRF red のルーティング テーブル出力]

Router# ping vrf red 10.1.1.1
 

[VRF red を使用した ping 結果]

Router%red# ping 10.1.1.1
 

[VRF red を使用した ping 結果]

Router# telnet 10.1.1.1 /vrf red
 

[VRF red の 10.1.1.1 への Telnet]

Router%red# telnet 10.1.1.1
 

[VRF red の 10.1.1.1 への Telnet]

Router# traceroute vrf red 10.1.1.1
 

[VRF red の Traceroute 出力]

Router%red# traceroute 10.1.1.1
 

[VRF red の Traceroute 出力]

traceroute コマンドの出力は VRF 名と VRF タグを示す

次の図に示すように、 traceroute コマンドの出力が、着信 VRF 名/タグおよび発信 VRF 名/タグを表示することによって、トラブルシューティングが簡単になるように拡張されました。

Router# traceroute vrf red 10.0.10.12
 
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to 10.0.10.12
VRF info: (vrf in name/id, vrf out name/id)
1 10.1.13.15 (red/13,red/13) 0 msec
10.1.16.16 (red/13,red/13) 0 msec
10.1.13.15 (red/13,red/13) 1 msec
2 10.1.8.13 (red/13,red/13) 0 msec
10.1.7.13 (red/13,red/13) 0 msec
10.1.8.13 (red/13,red/13) 0 msec
3 10.1.2.11 (red/13,blue/10) 1 msec 0 msec 0 msec
4 * * *

VRF 単位のデバッグ出力のフィルタリング

EVN を使用すると、 debug condition vrf コマンドによって VRF 単位でデバッグ出力をフィルタできます。次に、 debug condition vrf コマンドの出力例を示します。

Router# debug condition vrf red
Condition 1 set
CEF filter table debugging is on
CEF filter table debugging is on
R1#
*Aug 19 23:06:38.178: vrfmgr(0) Debug: Condition 1, vrf red triggered, count 1
R1#

debug condition vrf コマンドは EIGRP 環境では機能しません。


CISCO-VRF-MIB

EVN は VRF の検出と管理のための CISCO-VRF-MIB を提供します。

EVN の管理とトラブルシューティングの方法

「特定の VRF への EXEC モードのルーティング コンテキストの設定」(任意)

「VRF のデバッグ出力のイネーブル化」(任意)

「仮想ネットワークの SNMP v2c コンテキストの設定」(任意)

「仮想ネットワークへ SNMP v3 コンテキストの設定」(任意)

特定の VRF への EXEC モードのルーティング コンテキストの設定

ルータに EXEC コマンドを発行する場合に、VRF 名の入力の繰り返しを減らすため、それらの EXEC コマンドのルーティング コンテキストを 1 回設定してから、任意の順番で EXEC コマンドに進みます。このタスクを実行して、EXEC モードのルーティング コンテキストを特定の VRF に設定し、次に、システムをグローバル EXEC コンテキストに戻します。

手順の概要

1. enable

2. routing-context vrf vrf-name

3. show ip route [ ip-address [ mask ] [ longer-prefixes ] | protocol [ process-id ] | static download ]

4. ping [[ protocol [ tag ] { host-name | system-address }]

5. telnet host [ port ]

6. traceroute [ vrf vrf-name | topology topology-name ] [ protocol ] destination

7. routing-context vrf global

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

routing-context vrf vrf-name

 

Router# routing-context vrf red

EXEC モードのルーティング コンテキストを指定した VRF にします。

ステップ 3

show ip route [ ip-address [ mask ] [ longer-prefixes ] | protocol [ process-id ] | static download ]

 

Router%red# show ip route

(任意)ルーティング テーブルの現在の状態を表示します。

システム プロンプトがターゲットの VRF を反映して変更されます。

次の例に、vNET red のコンテキスト内で発行された show ip route コマンドを示します。vNET red のルーティング テーブルが表示されます。

ステップ 4

ping [[ protocol [ tag ] { host-name | system-address }]

 

Router%red# ping 10.1.1.1

(任意)エコー要求パケットをアドレスに送信します。

この例では、vNET red のコンテキスト内で発行された ping コマンドを示しています。vNET red を使用した ping 結果が表示されます。

ステップ 5

telnet host [ port ]

 

Router%red# telnet 10.1.1.1

(任意)Telnet をサポートするホストにログインします。

ステップ 6

traceroute [ vrf vrf-name | topology topology-name ] [ protocol ] destination

 

Router%red# traceroute 10.1.1.1

(任意)パケットを宛先に伝送するルートを表示します。

ステップ 7

routing-context vrf global

 

Router%red# routing-context vrf global

Router>

(任意)システムをグローバル EXEC コンテキストに戻します。

プロンプトがユーザ EXEC プロンプトに戻ります。

VRF のデバッグ出力のイネーブル化

VRF のデバッグ出力をイネーブルにするには、次の作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. debug vrf { create | delete | error | ha | initialization | interface | ipv4 | ipv6 | issu | lock | lookup | mpls | selection }

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

debug vrf { create | delete | error | ha | initialization | interface | ipv4 | ipv6 | issu | lock | lookup | mpls | selection }
 

Router# debug vrf ipv4

VRF デバッグ情報を表示します。

仮想ネットワークの SNMP v2c コンテキストの設定

このタスクを実行して、SNMP v2c コンテキストを VRF にマッピングします。システムによって、次の SNMP v2c 設定が自動的に実行されます。

snmp context コマンドに入力した context-name と同じ名前を使用したコンテキスト作成( snmp-server context コマンドの代わり)

snmp context コマンドに入力した community-name と同じ名前を使用したグループ作成( snmp-server group コマンドの代わり)

snmp context コマンドに入力した community-name と同じ名前を使用したコミュニティ作成( snmp-server community コマンドの代わり)デフォルトの権限は ro (読み取り専用)です。

コミュニティ コンテキスト マッピング( snmp mib community-map コマンドの代わり)

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ip vrf vrf-name

4. snmp context context-name [ community community-name [ rw | ro ]

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip vrf vrf-name

 

Router(config)# ip vrf green

仮想ルーティングおよびフォワーディング(VRF)インスタンスを定義し、VRF コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

snmp context context-name [ community community-name [ rw | ro ]

 

Router(config-vrf)# snmp context xxx community yyy

VRF に SNMP v2c コンテキストを設定します。

デフォルトは ro (読み取り専用)です。

仮想ネットワークへ SNMP v3 コンテキストの設定

このタスクを実行して、SNMP v3 コンテキストを VRF にマッピングします。システムによって、次の SNMP v3 設定が自動的に実行されます。

snmp context コマンドに入力した context-name と同じ名前を使用したコンテキスト作成( snmp-server context コマンドの代わり)

グループ作成( snmp-server group コマンドの代わり) snmp context コマンドに入力された context-name に「_acnf」を付けてグループ名が生成されます。

ユーザ作成( snmp-server user コマンドの代わり) snmp context コマンドで設定された詳細を使用してユーザが作成されます。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ip vrf vrf-name

4. snmp context context-name [ user username [ credential | [ encrypted ] [ auth { md5 password | sha password }] [ access { access-list-number | access-list-name | ipv6 access-list-name }]]]

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip vrf vrf-name

 

Router(config)# ip vrf green

仮想ルーティングおよびフォワーディング(VRF)インスタンスを定義し、VRF コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

snmp context context-name [ user username [ credential | [ encrypted ] [ auth { md5 password | sha password }] [ access { access-list-number | access-list-name | ipv6 access-list-name }]]]

 

Router(config-vrf)# snmp context green_ctx user green_comm encyrpted

VRF に SNMP v3 コンテキストを設定します。

参考資料

関連資料

関連項目
参照先

Cisco IOS コマンド

『Cisco IOS Master Commands List, All Releases』

Easy Virtual Network コマンド

Easy Virtual Network Command Reference

Easy Virtual Network の概要

「Overview of Easy Virtual Network」

Easy Virtual Network の設定

「Configuring Easy Virtual Network」

Easy Virtual Network の共有サービスとルート レプリケーション

「Easy Virtual Network Shared Services」

MIB

MIB
MIB リンク

VRF 情報を提供する MIB は引き続き Easy Virtual Network で動作します。システムのすべての VRF に関する VRF 独立 MIB のレポート情報:

CISCO--VRF-MIB

CISCO--MVPN-MIB

MPLS-VPN MIB

選択したプラットフォーム、Cisco ソフトウェア リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。
・テクニカル サポートを受ける
・ソフトウェアをダウンロードする
・セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける
・ツールおよびリソースへアクセスする
- Product Alert の受信登録
- Field Notice の受信登録
- Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索
・Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する
・トレーニング リソースへアクセスする
・TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html

EVN の管理とトラブルシューティングの機能情報

表 2 に、この機能のリリース履歴を示します。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator を使用すると、ソフトウェア イメージがサポートする特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームを確認できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 2 には、一連のソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入されたソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記していないかぎり、その機能は、一連のソフトウェア リリースの以降のリリースでもサポートされます。


 

表 2 EVN の管理とトラブルシューティングの機能情報

機能名
リリース
機能情報

VRF 名による VRF-Aware traceroute

Cisco IOS XE Release 3.2S

traceroute コマンドの出力が、VRF 名およびタグを表示するように拡張されました。この機能は次のセクションに記載されています。

「traceroute コマンドの出力は VRF 名と VRF タグを示す」

次のコマンドが変更されました: traceroute

Easy Virtual Network トランク

Cisco IOS XE Release 3.2S

ユーザは debug condition vrf コマンドを使用して、VRF 単位でデバッグ出力をフィルタできます。この機能は次のセクションに記載されています。

「VRF 単位のデバッグ出力のフィルタリング」

次のコマンドが導入されました。

debug condition vrf

debug vrf

Easy Virtual Network MIB およびコンテキストベースの SNMP の簡素化

Cisco IOS XE Release 3.2S

EVN MIB およびコンテキストベースの SNMP により SNMP の設定が簡単になります。この機能は次のセクションに記載されています。

「仮想ネットワークの SNMP v2c コンテキストの設定」

「仮想ネットワークへ SNMP v3 コンテキストの設定」

次のコマンドが変更されました: snmp context