Cisco IOS SIP コンフィギュレーション ガイド
フックフラッシュに対する SIP サポートの設定
フックフラッシュに対する SIP サポートの設定
発行日;2012/02/01 | 英語版ドキュメント(2011/04/13 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

フックフラッシュに対する SIP サポートの設定

この章の構成

フックフラッシュに対する SIP サポートの前提条件

フックフラッシュに対する SIP サポートについて

コール保留

コール保留フロー

コール ウェイティング

コールの転送

ブラインド コール転送

準在席転送

在席転送

3 方向会議

3 方向会議の設定

3 方向会議の終了

フックフラッシュに対する SIP サポートの設定と関連付けの方法

コール保留の設定方法

コール ウェイティングの設定方法

コール転送の設定方法

3 方向会議の設定方法

接続解除切り替え時間の設定方法

ブラインド転送待ち時間の設定方法

サービスと固定ダイヤル ピアとを関連付ける方法

ゲートウェイ上でグローバルにサービスを関連付ける方法

フックフラッシュに対する SIP サポートの設定例

コール保留の設定例

コール ウェイティングの設定例

コール転送の設定例

3 方向会議の設定例

接続解除切り替え時間の設定例

ブラインド転送待ち時間の設定例

SIP トランク側で発信コールに使用される固定ダイヤル ピアの設定例

サービスと固定ダイヤル ピアとを関連付ける例

ゲートウェイ上でグローバルにサービスを関連付ける例

その他の参考資料

MIB

シスコのテクニカル サポート

フックフラッシュに対する SIP サポートの設定

この章では、SIP がイネーブルの、Foreign Exchange Station(FXS)回線で、IP Centrex 補足サービスを設定できる、フックフラッシュに対する SIP サポート機能について説明します。フックフラッシュに対する SIP サポート機能の補足サービスには、次の機能が含まれています。

コール保留

コール ウェイティング

コール転送

3 方向会議

FXS 電話に補足 Centrex 類似機能を設定して、SIP ベースのソフトスイッチと動作するようにするには、 service dsapp コマンドを使用します。フックフラッシュに対する SIP サポート機能では、FXS コールで二重回線の概念(アクティブ コールと保留コールを意味する ACTIVE と STANDBY)がサポートされ、補足サービスがサポートされます。フックフラッシュでは、コールの現在の状態に基づいて、補足サービスがトリガーされます。

個々のダイヤル ピアに、またはゲートウェイに入るすべてのコールに対してグローバルに、 service dsapp コマンドを設定できます。

フックフラッシュに対する SIP サポートの機能の履歴

リリース
変更点

12.4(11)T

この機能が導入されました。

フックフラッシュに対する SIP サポートの前提条件

FXS ポートのすべてのフックフラッシュ機能

ゲートウェイが、SIP 用に設定された音声機能を備えていることを確認します。

運用 IP ネットワークを確立します。IP の設定に関する詳細については、『 Cisco IOS IP Configuration Guide 』(リリース 12.3)を参照してください。

VoIP を設定します。

フックフラッシュに対する SIP サポートについて

FXS 電話に補足 Centrex 類似サービスを設定して、SIP ベースのソフトスイッチと動作するようにするには、 service dsapp コマンドを使用します。フックフラッシュでは、コールの現在の状態に基づいて補足機能がトリガーされ、一方の回線が補足 IP Centrex サービスに使用されている間に、アナログ電話のデュアル回線のシミュレーション機能が提供され、他方の回線をアクティブにできます。フックフラッシュに対する SIP サポート機能の補足サービスには、次の機能が含まれています。

「コール保留」

「コール ウェイティング」

「コールの転送」

「3 方向会議」

コール保留

コール保留機能では、コールを保留にできます。アクティブなコール中に、フックフラッシュを押したときに、待ち状態のコールがない場合、ダイヤル トーンが聞こえます。

保留中のコールがある場合は、2 つのコール間でフックフラッシュが切り替えられます。アクティブなコールが保留中に、保留中のコールはアクティブになります。

保留中のコールがあり、コールを終了した場合、保留中のコールの接続は解除されます。

コール保留フロー

保留中のコールを開始する場合のシーケンスの概要は、次の手順のとおりです。

1. ユーザ A とユーザ B では、コールがアクティブです。

2. フックフラッシュを押すことによって、ユーザ A がコールの保留を開始します。

3. SIP によって、コール保留通知がユーザ B に送信されます。

4. ここで、ユーザ A は、別のアクティブ コール(ユーザ C)を開始するか、アクティブ コールを転送する(コール転送)か、またはコール ウェイティング通知に応答することができます。


) ゲートウェイで保留方法を設定する場合は、sip-ua 設定モードで offer call-hold コマンドを使用します。offer call-hold コマンドの詳細については、『Cisco IOS Voice Command Reference Guide』を参照してください。


5. ユーザ A が、2 つ目のダイヤル トーンを受信し、フックフラッシュを押します。

図 1 に、コール保留シーケンスの開始を示します。

図 1 コール保留の開始

6. ユーザ A とユーザ B が再接続します。

図 2 に、保留中のコールの再開シーケンスを示します。

図 2 保留中のコールの再開フロー

表 1 に、コール保留サービスのフックフラッシュ サポートを要約します。

表 1 コール保留フックフラッシュ サービス

状態
アクション
結果
FXS 回線への応答

アクティブ コール

フックフラッシュ

リモート パーティに対し、コールが保留中になる。

FXS 電話への 2 つ目のダイヤル トーン。

保留中のコール

フックフラッシュ

アクティブ コール。

FXS 回線がコールに接続される。

保留中のコールとアクティブ コール

フックフラッシュ

アクティブ コールと保留中のコールが切り替えられる。

FXS 回線が、保留中だったコールに接続される。

オン フック

アクティブ コールが廃棄される。

保留中のコールは、依然、アクティブである。FXS 回線への注意呼び出し。

保留中のコールがオン フックになる

保留中のコールが廃棄される。

なし。

アクティブ コールがオン フックになる

アクティブ コールが廃棄される。

無音。 disc-toggle-time で指定した値の後で、保留中のコールを再接続する。「接続解除切り替え時間の設定方法」 を参照してください。

コール ウェイティング

コール ウェイティング機能では、別のコールでの通話中に、別のコールを受信することができます。別のコールが着信すると、コール ウェイティング トーン(300 ms 間のトーン)が聞こえます。発信者 ID がサポートされる電話機には、発信者 ID が表示されます。フックフラッシュを使用して、待ち状態のコールに応答し、アクティブだったコールを保留状態にできます。フックフラッシュを使用すると、アクティブ コールと保留中のコールとの間を入れ替えることができます。コール ウェイティング機能がディセーブルの場合に、現在のコールを終了した場合、2 つ目のコールではビジー トーンが聞こえます。

コール ウェイティング シーケンスの概要は、次の手順のとおりです。

1. ユーザ A は、ユーザ B とのアクティブなコール中です。

2. ユーザ C がユーザ B にコールを発信します。

3. ユーザ B が、フックフラッシュを押します。

ユーザ A とユーザ B との間のコールが保留になります。

4. ユーザ B がユーザ C に接続されます。

図 3 に、コール ウェイティング シーケンスを示します。

図 3 コール ウェイティング シーケンス

表 2 に、コール ウェイティング サービスのフックフラッシュについて要約します。

表 2 コール ウェイティング フックフラッシュ サービス

状態
アクション
結果
FXS 回線への応答

アクティブ コールと待ち状態のコール

フックフラッシュ

アクティブ コールと待ち状態のコールを入れ替える。

FXS 回線が待ち状態のコールに接続される。

アクティブ コールの接続解除

アクティブ コールの接続が解除される。

無音。

待ち状態のコールが接続解除される

アクティブ コールに接続されたままである。

なし。

コールの接続解除

アクティブ コールが廃棄される。

FXS 回線への注意呼び出し。

コールの転送

コール転送は、2 つ目のコールが 2 人のユーザ間で確立される間に、アクティブ コールが保留状態にされることです。2 つ目のコールを確立して、アクティブ コールを終了した後に、保留中のコールでは、リングバックが聞こえます。コール転送機能によって、ブラインド、準在席、在席の、コール転送の 3 つのタイプすべてがサポートされます。

ブラインド コール転送

次に、一般的なブラインド コール転送シナリオについて説明します。

1. ユーザ A がユーザ B にコールを発信します。

2. ユーザ B(転送者)がフックフラッシュを押し、ユーザ A(転送されるユーザ)が保留状態になり、ユーザ C(転送先)にダイヤルします。


) 設定時に、ユーザ B にはアラートは聞こえません。「ブラインド転送待ち時間の設定方法」 を参照してください。


3. ブラインド コール転送によってタイマーの期限切れがトリガーされる前に、ユーザ B の接続が解除され、ユーザ A とユーザ B との間のコールが終了します。

4. ユーザ A がユーザ C に転送され、ユーザ C が通話可能な場合には、ユーザ A にはリングバックが聞こえます。ユーザ C が通話中の場合、ユーザ A にはビジー トーンが聞こえます。ユーザ C が通話中ではなく、応答した場合、ユーザ A とユーザ C が接続されます。

図 4 に、ブラインド コール転送のコール シーケンスを示します。

図 4 ブラインド コール転送シーケンス

準在席転送

次に、一般的な準在席転送シナリオを示します。

1. ユーザ A がユーザ B にコールを発信します。

2. ユーザ B がユーザ A を保留状態にし、ユーザ C にダイヤルします。

3. ユーザ B にリングバックが聞こえた後で、ユーザ C が呼び出しを行い、ユーザ B が転送を開始し、ユーザ A とユーザ B との間のコールが終了します。

4. ユーザ A がユーザ C に転送され、ユーザ C が通話可能な場合には、ユーザ A にはリングバックが聞こえます。ユーザ C が通話中の場合、ユーザ A にはビジー トーンが聞こえます。

5. ユーザ C が通話中ではなく、応答した場合、ユーザ A とユーザ C が接続されます。

図 5 に、準在席転送のコール詳細を示します。

図 5 準在席転送の開始

在席転送

次に、一般的なブラインド在席転送について説明します。

1. ユーザ A がユーザ B にコールを発信します。

2. ユーザ B がユーザ A を保留状態にし、ユーザ C にダイヤルします。

3. ユーザ C が応答後、ユーザ B がオンフック状態になって転送を開始し、ユーザ A とユーザ B とのコールが終了します。

4. ユーザ A がユーザ C に転送されます。ユーザ B が呼び出しを行ったときにユーザ C が通話中の場合、ユーザ A にはビジー トーンが聞こえます。

5. ユーザ C が通話中ではなく、応答した場合、ユーザ A とユーザ C が接続されます。

図 6 に、在席転送のコール詳細を示します。

図 6 在席コール転送

表 3 に、コール転送サービスのフックフラッシュ サポートを要約します。

表 3 コール転送フックフラッシュ サービス

状態
アクション
結果
FXS 回線への応答

アクティブ コール

フックフラッシュ。

保留状態にされたコール。

2 つ目のダイヤル トーン。

保留中のコール、ダイヤル発信かアラート、またはアクティブ コール

オン フック。

保留中のコールと転送されたアクティブ コール。

--

保留中のコールと発信アラート コール

フックフラッシュ。

廃棄されたアクティブ コール。

FXS 回線が保留中のコールに接続される。

3 方向会議

3 方向会議機能を使用すると、3 つのすべてのパーティが一緒に話せるよう、2 つのコールを 1 つの接続で確立できます。3 方向会議機能がディセーブルの場合、別のフックフラッシュが 2 つのコール間で切り替えられます。


) 3 方向会議機能では、g711 codex を使用したこれらの SIP コールのみがサポートされます。この機能では、GR-577-CORE 仕様もサポートされます。


3 方向会議の設定

次に、一般的な 3 方向会議シナリオについて説明します。

1. ユーザ A がユーザ B と話します(セカンド パーティ コール)。

2. ユーザ A がフックフラッシュを押し、ダイヤルトーンを受信し、ユーザ C にダイヤルします。

3. ユーザ C が応答します。ユーザ A とユーザ C が、セカンド パーティ コールでアクティブになります。

4. ユーザ A がフックフラッシュを押し、3 方向会議を開始します。

別の言葉でいうと、ユーザ A はホストまたはコントローラです。ユーザ B が元のコールで、ユーザ C が追加です。


) 3 方向会議機能は、セカンド パーティ コールが発信されたときに、使用可能になります。セカンド パーティ コールが着信し、フックフラッシュを押すと、電話が 2 つコール間で切り替えられます。


図 7 に、3 方向会議のコール詳細を示します。

図 7 3 方向会議

表 4 に、3 方向会議サービスのフックフラッシュ サポートを要約します。

表 4 3 方向会議のフックフラッシュ サービス

状態
アクション
結果
FXS 回線への応答

アクティブ コール

フックフラッシュ

コールが保留状態になる。

2 つ目のダイヤル トーン

保留中のコールとアクティブ コール

保留中のコールとアクティブ コールに参加する。

両コールを合わせるメディア

3 方向会議の終了

表 5 に、3 方向会議について要約します。

表 5 3 方向会議の終了

状態
アクション
結果
FXS 回線への応答

アクティブな 3 方向会議

まずユーザ A の接続が解除される

3 方向会議が終了する。全ユーザの接続が解除される。

ダイヤル トーン

まずユーザ B の接続が解除される

ユーザ A とユーザ C が、セカンド パーティ コールを確立する。

FXS 回線がユーザ A とユーザ C を接続する。

まずユーザ C の接続が解除される

ユーザ A とユーザ B が、セカンド パーティ コールを確立する。

FXS 回線がユーザ A とユーザ B を接続する。

ユーザ A がフックフラッシュを押す

ユーザ C の接続が解除され、ユーザ A とユーザ B が セカンド パーティ コールを確立する。

FXS 回線がユーザ A とユーザ B を接続する。

フックフラッシュに対する SIP サポートの設定と関連付けの方法

ここでは、フックフラッシュ機能に対する SIP サポートの設定および関連付けの手順について説明します。これらの手順には、次の内容が含まれます。

1. service dsapp コマンドを使用して、補足サービスを設定します。

2. 設定されたダイヤル ピアで補足サービスを関連付けます。

または

補足サービスを、ゲートウェイ上のグローバル デフォルトとして関連付けます。

ここでは、次の補足サービスの設定、および、補足サービスをダイヤル ピアと関連付ける設定について説明します。

「コール保留の設定方法」

「コール ウェイティングの設定方法」

「コール転送の設定方法」

「3 方向会議の設定方法」

「接続解除切り替え時間の設定方法」

「ブラインド転送待ち時間の設定方法」

「サービスと固定ダイヤル ピアとを関連付ける方法」

「ゲートウェイ上でグローバルにサービスを関連付ける方法」

コール保留の設定方法

コール保留機能を設定する手順は、次のとおりです。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. application

4. service dsapp

5. param callHold

6. exit

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

application

 

Router(config)# application

SIP ゲートウェイ アプリケーション コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

service dsapp

 

Router(config-app)# service dsapp

DSAPP パラメータ モードを開始します。

ステップ 5

param callHold TRUE

 

Router(config-app-param)# param callHold TRUE

コールの保留をイネーブルにします。

ステップ 6

exit

 

Router (config-app-param)# exit

現在のモードを終了します。

コール ウェイティングの設定方法

DSAPP のコール ウェイティングをイネーブルにする手順は、次のとおりです。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. application

4. service dsapp

5. param callWaiting

6. exit

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

application

 

Router(config)# application

SIP ゲートウェイ アプリケーション コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

service dsapp

 

Router(config-app)# service dsapp

DSAPP パラメータ モードを開始します。

ステップ 5

param callWaiting TRUE

 

Router(config-app-param)# param callWaiting TRUE

コール ウェイティングをイネーブルにします。

ステップ 6

exit

 

Router (config-app-param)# exit

現在のモードを終了します。

コール転送の設定方法

コール転送を設定する手順は、次のとおりです。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. application

4. service dsapp

5. param callTransfer

6. exit

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

application

 

Router (config)# application

SIP ゲートウェイ アプリケーション コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

service dsapp

 

Router(config-app)# service dsapp

DSAPP パラメータ モードを開始します。

ステップ 5

param callTransfer TRUE

 

Router(config-app-param)# param callTransfer TRUE

コール転送をイネーブルにします。

ステップ 6

exit

 

Router(config-app-param)# exit

現在のモードを終了します。

3 方向会議の設定方法

3 方向会議を設定する手順は、次のとおりです。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. application

4. service dsapp

5. param callConference

6. exit

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

application

 

Router (config)# application

SIP ゲートウェイ アプリケーション コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

service dsapp

 

Router(config-app)# service dsapp

DSAPP パラメータ モードを開始します。

ステップ 5

param callConference TRUE

 

Router(config-app-param)# param callConference TRUE

3 方向会議をイネーブルにします。

ステップ 6

exit

 

Router(config-app-param)# exit

現在のモードを終了します。

接続解除切り替え時間の設定方法

アクティブ コールの接続が解除された場合、コールを保留中に切り替える前の待ち時間を設定できます(一般的に接続解除切り替え時間として知られています)。待ち時間の範囲は、10 秒(デフォルト)と 30 秒との間に設定できます。

接続解除切り替え時間を設定するには、次の手順に進みます。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. application

4. service dsapp

5. param disc-toggle-time

6. exit

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

application

 

Router (config)# application

SIP ゲートウェイ アプリケーション コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

service dsapp

 

Router(config-app)# service dsapp

DSAPP パラメータ モードを開始します。

ステップ 5

param disc-toggle-time 20

 

Router(config-app-param)# param disc-toggle-time 20

アクティブ コールの接続が解除された場合、コールを保留中に切り替える前に、待ち時間を設定します(接続解除切り替え時間)。接続解除の切り替え時間は、10 秒(デフォルト)と 30 秒との間に指定できます。

ステップ 6

exit

 

Router(config-app-param)# exit

現在のモードを終了します。

ブラインド転送待ち時間の設定方法

コールの確立前にシステムが待つ時間を設定し、電話機を保留中にすることによってコールを転送できるようにするには、次の手順に進みます。


) システムでは、ブラインド転送が開始される場合に、コールが遅延するため、転送者には、その時間のアラートが聞こえません。


手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. application

4. service dsapp

5. param blind-xfer-wait-time

6. exit

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

application

 

Router(config)# application

SIP ゲートウェイ アプリケーション コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

service dsapp

 

Router(config-app)# service dsapp

DSAPP パラメータ モードを開始します。

ステップ 5

param blind-xfer-wait-time

 

Router(config-app-param)# param blind-xfer-wait-time 10

コール ウェイティングをイネーブルにします。

ステップ 6

exit

 

Router (config-app-param)# exit

現在のモードを終了します。

サービスと固定ダイヤル ピアとを関連付ける方法

service dsapp コマンドを使用して、ゲートウェイ上の使用中のサービスをイネーブルにし、カスタマイズした後で、これらのサービスを設定済みのダイヤル ピアと関連付ける必要があります。個々のダイヤル ピアを関連付けできるか、または代わりに、これらのサービスをゲートウェイ上でグローバルに設定できます(「ゲートウェイ上でグローバルにサービスを関連付ける方法」を参照)。これらのサービスをグローバルに関連付ける場合、FXS 回線側と SIP トランク側から起動されたすべてのコールによって、 service dsapp サービスが開始されます。

DSAPP によって使用される固定ダイヤル ピアを設定し、SIP サーバ(トランク)側へのコールを設定するには、次の手順に進みます。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. application

4. service dsapp

5. param dialpeer dialpeer tag

6. exit

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

application

 

Router(config)# application

SIP ゲートウェイ アプリケーション コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

service dsapp

 

Router (config-app)# service dsapp

DSAPP パラメータ モードを開始します。

ステップ 5

param dialpeer dialpeer tag

Router(config-app-param)# param dialpeer 5000

DSAPP によって使用される固定ダイヤル ピアを設定し、SIP サーバ(トランク)側へのコールを設定します。SIP サーバ(トランク)側では、 ダイヤル ピア タグ は、SIP トランク側へのコールの発信に使用されるダイヤル ピアのタグです。 ダイヤル ピア タグ は、SIP サーバに設定されたダイヤル ピアと同じタグである必要があります。

ステップ 6

exit

 

Router(config-app-param)# exit

現在のモードを終了します。

ゲートウェイ上でグローバルにサービスを関連付ける方法

service dsapp コマンドを使用して、ゲートウェイ上の使用中のサービスをイネーブルにし、カスタマイズした後で、これらのサービスを設定済みのダイヤル ピアと関連付ける必要があります。個々のダイヤル ピアを関連付けできる(「サービスと固定ダイヤル ピアとを関連付ける方法」を参照)か、または代わりに、これらのサービスをゲートウェイ上でグローバルに設定できます。これらのサービスをグローバルに関連付ける場合、FXS 回線側と SIP トランク側から起動されたすべてのコールによって、 service dsapp サービスが開始されます。

ゲートウェイ上でグローバルにサービスを関連付けるには、次の手順に進みます。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. application

4. global

5. service default dsapp

6. exit

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

application

 

Router(config)# application

SIP ゲートウェイ アプリケーション コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

global

 

Router (config-app)# global

SIP ゲートウェイ アプリケーション グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 5

service default dsapp

 

Router (config-app-global)# service default dsapp

dsapp をデフォルト アプリケーションとしてグローバルに設定します。ゲートウェイに着信した(FXS 回線側と SIP トランク側からの)すべてのコールによって、dsapp アプリケーションが起動されます。

ステップ 6

exit

 

Router(config-app-global)# exit

現在のモードを終了します。

フックフラッシュに対する SIP サポートの設定例

ここでは、次の設定例を示します。

「コール保留の設定例」

「コール ウェイティングの設定例」

「コール転送の設定例」

「3 方向会議の設定例」

「接続解除切り替え時間の設定例」

「ブラインド転送待ち時間の設定例」

「SIP トランク側で発信コールに使用される固定ダイヤル ピアの設定例」

「サービスと固定ダイヤル ピアとを関連付ける例」

「ゲートウェイ上でグローバルにサービスを関連付ける例」

コール保留の設定例

次に、コール保留機能をイネーブルにする例を示します。

Gateway# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Gateway(conf)# application
Gateway(config-app)# service dsapp
Gateway(config-app-param)# param callHold TRUE

コール ウェイティングの設定例

次に、コール ウェイティング機能をイネーブルにする設定例を示します。

Gateway# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Gateway(conf)# application
Gateway(config-app)# service dsapp
Gateway(config-app-param)# param callWaiting TRUE

コール転送の設定例

次に、コール転送機能をイネーブルにする例を示します。

Gateway# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Gateway(conf)# application
Gateway(config-app)# service dsapp
Gateway(config-app-param)# param callTransfer TRUE

3 方向会議の設定例

次に、3 方向会議をイネーブルにする例を示します。

Gateway# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Gateway(conf)# application
Gateway(config-app)# service dsapp
Gateway(config-app-param)# param callConference TRUE

接続解除切り替え時間の設定例

この例では、接続解除の切り替え時間が設定されます。切り替え時間によって、コール転送にコミットする前、発信コールがオン フックにされた後に、システムが待つ時間の長さが、秒単位で指定されます。

Gateway# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Gateway(conf)# application
Gateway(config-app)# service dsapp
Gateway(config-app-param)# param disc-toggle-time 10

ブラインド転送待ち時間の設定例

この例では、ブラインド転送の切り替え時間が設定されます。切り替え時間によって、コール転送にコミットする前、発信コールがオン フックにされた後に、システムが待つ時間の長さが、秒単位で指定されます。

Gateway# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Gateway(conf)# application
Gateway(config-app)# service dsapp
Gateway(config-app-param)# param blind-xfer-wait-time 10

SIP トランク側で発信コールに使用される固定ダイヤル ピアの設定例

この例では、固定ダイヤル ピアが設定され、SIP サーバ(トランク)側へのコールが設定されます。

Gateway# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Gateway(conf)# application
Gateway(config-app)# service dsapp
Gateway(config-app-param)# param dialpeer 5000
 

サービスと固定ダイヤル ピアとを関連付ける例

この例では、固定ダイヤル ピアが設定され、SIP サーバ(トランク)側へのコールが設定されます。太字の回線は、ダイヤル ピア ステートメントを示します。

Gateway# show running log
.
!
application
service dsapp
param dialpeer 1234
param disc-toggle-time 15
param callWaiting TRUE
param callConference TRUE
param blind-xfer-wait-time 10
param callTransfer TRUE
!
 
voice-port 1/0/0
station-id-name Example1
station-id number 1234567890
!
voice-port 1/0/1
station-id-name Example2
station-id number 1234567891
!
voice-port 1/0/2
station-id-name Example31
station-id number 1234567892
!
dial-peer voice 1234 voip
service dsapp
destination-pattern.T
session protocol sipv2
session target ipv4:10.1.1.1
dtmf-relay rtp-nte
codec g711ulaw
!
dial-peer voice 100 pots
service dsapp
destination-pattern.1234567890
port 1/0/0
prefix 1234567890
!
dial-peer voice 101 pots
service dsapp
destination-pattern.1234567891
port 1/0/1
prefix 1234567891
!
dial-peer voice 102 pots
service dsapp
destination-pattern.1234567892
port 1/0/2
prefix 1234567892
!
!
sip-ua
registar ipv4:10.1.1.1 expires 3600
!

ゲートウェイ上でグローバルにサービスを関連付ける例

この例では、ゲートウェイが補足サービスとグローバルに関連付けられます。太字の回線は、ダイヤル ピア ステートメントを示します。

Gateway# show running log
.
!
application
service dsapp
param disc-toggle-time 15
param callWaiting TRUE
param callConference TRUE
param blind-xfer-wait-time 10
param callTransfer TRUE
!
 
voice-port 1/0/0
station-id-name Example1
station-id number 1234567890
!
voice-port 1/0/1
station-id-name Example2
station-id number 1234567891
!
voice-port 1/0/2
station-id-name Example31
station-id number 1234567892
!
dial-peer voice 1234 voip
service dsapp
destination-pattern 1800T
session protocol sipv2
session target ipv4:10.1.1.1
dtmf-relay rtp-nte
codec g729r8
!
dial-peer voice 9753 voip
service dsapp
destination-pattern.T
session protocol sipv2
session target ipv4:10.1.1.1
dtmf-relay rtp-nte
codec g711ulaw
!
dial-peer voice 100 pots
preference 8
service dsapp
destination-pattern.6234567890
port 1/0/0
prefix 6234567890
!
dial-peer voice 101 pots
preference 8
service dsapp
destination-pattern.6234567892
port 1/0/1
prefix 6234567892
!
dial-peer voice 102 pots
preference 8
service dsapp
destination-pattern.6234567893
port 1/0/2
prefix 6234567893
!
!
dial-peer hunt 2
!
sip-ua
registar ipv4:10.1.1.1 expires 3600
!

その他の参考資料

ここでは、フックフラッシュに対する SIP サポート機能の関連資料について説明します。

MIB

MIB
MIB リンク

なし

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

シスコのテクニカル サポート Web サイトでは、製品、テクノロジー、ソリューション、テクニカル ティップス、ツールへのリンクなど、技術的なコンテンツを検索可能な形で大量に提供しています。Cisco.com 登録ユーザの場合は、次のページからログインしてさらに多くのコンテンツにアクセスできます。

http://www.cisco.com/techsupport