Cisco IOS IP マルチキャスト コンフィギュレー ション ガイド
Source Specific Multicast(SSM)マッピ ング
Source Specific Multicast(SSM)マッピング
発行日;2012/02/01 | 英語版ドキュメント(2011/04/17 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

Source Specific Multicast(SSM)マッピング

この章の構成

SSM マッピングの前提条件

SSM マッピングの制約事項

SSM マッピングに関する情報

SSM のコンポーネント

SSM の利点

SSM 移行ソリューション

SSM マッピングの概要

スタティック SSM マッピング

DNS ベースの SSM マッピング

SSM マッピングの利点

SSM マッピングの設定方法

スタティック SSM マッピングの設定

前提条件

制約事項

この次の手順

DNS ベースの SSM マッピングの設定

前提条件

制約事項

この次の手順

SSM マッピングでのスタティック トラフィック転送の設定

前提条件

この次の手順

SSM マッピングの設定と動作

SSM マッピングの設定例

SSM マッピング例

DNS サーバの設定例

その他の参考資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

コマンド リファレンス

用語集

Source Specific Multicast(SSM)マッピング

Source Specific Multicast(SSM)マッピング機能により、SSM 移行ツールの Cisco IOS スイートが拡張されました。これには、URL Rendezvous Directory(URD)および Internet Group Management Protocol Version 3 lite(IGMP v3lite; インターネット グループ管理プロトコル バージョン 3 ライト)も含まれます。URD と IGMP v3lite の両方を使用できない場合や、管理上または技術上の理由によりエンド システム上で SSM をサポートすることができない、または望ましくない場合、SSM マッピングは SSM 移行をサポートします。SSM マッピングにより、IGMPv3 をサポートしないレガシー Set Top Box(STB; セット トップ ボックス)へのビデオ配信用、または IGMPv3 ホスト スタックを利用しないアプリケーション用に、SSM を活用できます。

SSM マッピング機能の履歴

機能の履歴
リリース
変更点

12.3(2)T

この機能が追加されました。

12.2(18)S

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(18)S に統合されました。

12.2(18)SXD3

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(18)SXD3 に統合されました。

12.2(27)SBC

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(27)SBC に統合されました。

プラットフォームおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート情報の検索

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート情報を検索できます。 http://www.cisco.com/go/fn にある Cisco Feature Navigator にアクセスしてください。アクセスには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウントを持っていないか、ユーザ名またはパスワードが不明の場合は、ログイン ダイアログボックスの [Cancel] をクリックし、表示される指示に従ってください。

SSM マッピングの前提条件

SSM マッピングを使用できる 1 つのオプションは、これを Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)サーバにインストールし、より大規模な環境での SSM マッピング機能の管理を簡素化することです。

SSM マッピングを設定し、DNS ルックアップで使用できるようにするためには、実行中の DNS サーバにレコードを追加できるようになる必要があります。すでに実行中の DNS サーバがない場合、インストールする必要があります。Cisco IOS ソフトウェアでは、DNS サーバ機能は提供されません。Cisco Network Registrar(CNR; Cisco ネットワーク レジストラ)などの製品を使用する必要が生じることがあります。

SSM マッピングの制約事項

SSM マッピング機能では、(URD または IGMP v3lite と異なり)フル SSM の利点が共有されるわけではありません。SSM マッピングでは、ホストからグループ G の加入が取得され、1 つまたは複数のソースに関連付けられているアプリケーションでこのグループを指定できるため、グループ G ごとにこのようなアプリケーション 1 つのみをサポートできます。

それにもかかわらず、フル SSM アプリケーションでは、SSM マッピングでも使用される同じグループが、共有し続けられます。つまり、SSM マッピングは、並行 URD、IGMP v3lite、または IGMPv3 メンバシップ レポートと互換性があります。

フル SSM の移行ソリューションとして単独で SSM マッピングに依存する場合は、ラスト ホップ ルータで注意を払って IGMPv3 をイネーブルにします。

SSM マッピングと IGMPv3 の両方がイネーブルの場合、ルータでは、IGMPv3 メンバシップ メッセージの代わりに、IGMPv3 メンバシップ クエリー メッセージが送信されます。SSM マッピングでサポートされるレシーバ ホストで、IGMPv1 または IGMPv2 のみをサポートできる場合、IGMPv3 が使用されているインターフェイス上で SSM マッピングをイネーブルにすることは、差し支えありません。IGMPv3 メンバシップ クエリー メッセージは、IGMPv1 クエリーまたは IGMPv2 クエリーとして解釈され、ホストでは、IGMPv1 レポートまたは IGMPv2 レポートでレポートが続行されます。

ただし、SSM マッピングと IGMPv3 の両方がイネーブルで、ホストですでに IGMPv3 がサポートされている(しかし、SSM はサポートされていない)場合、IGMPv3 グループ レポートの送信が開始されます。これらの IGMPv3 グループ レポートは、SSM マッピングではサポートされておらず、ルータでは、ソースがこれらのレポートに正しく関連付けられません。

SSM マッピングに関する情報

SSM マッピング機能を設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。

「SSM のコンポーネント」

「SSM の利点」

「SSM 移行ソリューション」

「SSM マッピングの概要」

「SSM マッピングの利点」

SSM のコンポーネント

SSM は、ブロードキャスト アプリケーションとしても知られる 1 対多アプリケーションをサポートする最善のデータグラム配信モデルです。SSM は、オーディオおよびビデオ ブロードキャスト アプリケーション環境を対象とした IP マルチキャスト ソリューションの Cisco 実装のコア ネットワーキング テクノロジーで、RFC 3569 に説明されています。次の 2 つの Cisco IOS コンポーネントは共に SSM の実装をサポートします。

Protocol Independent Multicast source-specific mode(PIM-SSM)

IGMP バージョン 3(IGMPv3)

PIM-SSM は、SSM の実装をサポートするルーティング プロトコルで、PIM 希薄モード(PIM-SM)から派生しました。IGMP は、ホストがルータにマルチキャスト グループ メンバシップを伝えるために使用する Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)標準トラック プロトコルです。IGMPv3 は、SSM に必要なソース フィルタリングをサポートします。SSM を IGMPv3 と共に実行するには、SSM が Cisco IOS ルータ、アプリケーションが実行されるホスト、およびアプリケーション自体でサポートされる必要があります。

SSM の利点

IP マルチキャスト アドレス管理

Internet Standard Multicast(ISM; インターネット標準マルチキャスト)サービスで、トラフィック ディストリビューションは使用する IP マルチキャスト グループ アドレスにのみ基づくため、アプリケーションは一意の IP マルチキャスト グループ アドレスを取得する必要があります。異なるソースとレシーバを持つ 2 つのアプリケーションが同じ IP マルチキャスト グループ アドレスを使用すると、両方のアプリケーションのレシーバが両方のアプリケーションのソースからトラフィックを受信します。適切にプログラムしている場合、レシーバは不要なトラフィックをフィルタできますが、この状態は一般的に許容できないレベルの不要なトラフィックを生み出します。

アプリケーションへの一意の IP マルチキャスト グループ アドレスの割り当ては問題となります。最も短期のアプリケーションは Session Description Protocol(SDP; セッション記述プロトコル)や Session Announcement Protocol(SAP; セッション通知プロトコル)のようなメカニズムを使用して、ランダム アドレスを取得します。これは、インターネット内のアプリケーションの増加によってうまく機能しないソリューションです。長期アプリケーションの現在のベスト ソリューションは、RFC 2770 に説明されていますが、このソリューションは各自律システムが 255 の使用可能な IP マルチキャスト アドレスのみに限定される制限の影響を受けます。

SSM で、他のソースからのトラフィックとは関係なく、各ソースからのトラフィックはネットワーク内のルータ間で転送されます。このため、異なるソースが SSM 範囲のマルチキャスト グループ アドレスを再使用できます。

サービス拒絶(DoS)攻撃の阻止

SSM で、個別の各ソースからのマルチキャスト トラフィックは、(IGMPv3 または URD メンバシップによって)レシーバから要求された場合にのみネットワーク中に転送されます。これに対し、ISM はマルチキャスト グループに送信するアクティブなソースからそのマルチキャスト グループを要求するすべてのレシーバにトラフィックを転送します。インターネット ブロードキャスト アプリケーションで、トラフィックを同じマルチキャスト グループにただ送信するだけで、望ましくないソースが実際のインターネット ブロードキャスト ソースを簡単に妨害できるため、この ISM の動作は非常に望ましくありません。この状況は、レシーバ側で不要なトラフィックによって帯域幅を消耗させるため、インターネット ブロードキャストの受信を妨害します。SSM では、トラフィックをマルチキャスト グループにただ送信するだけでは、このような種類の Denial-of-Service(DoS; サービス拒絶)攻撃は行えません。

インストールと管理

ネットワークがマルチキャスト グループに送信しているアクティブ ソースについての情報を維持する必要がないため、SSM は簡単にインストールし、ネットワークでプロビジョニングできます。この要件は、(IGMPv1、IGMPv2、または IGMPv3 を使用する)ISM でのみ存在します。

ISM サービスの現在の標準的なソリューションは、PIM-SM および Multicast Source Discovery Protocol(MSDP)です。PIM-SM(Auto-RP または Bootstrap Router(BSR; ブートストラップ ルータ)の必要性を含む)および MSDP でのランデブー ポイント(RP)管理は、ネットワークがアクティブ ソースについて学習するためにのみ必要です。この管理は SSM では必要ありません。このため、SSM は ISM よりインストールや管理が簡単で、配備での動作面の拡張も簡単です。SSM のインストールが簡単であるその他の要素は、既存の PIM-SM ネットワークを活用できる点です。

インターネット ブロードキャスト アプリケーション

上記の 3 つの利点により、次の理由で SSM はインターネットブロードキャストスタイルのアプリケーションに理想的です。

一意の IP マルチキャスト アドレスなしで SSM によって、インターネット ブロードキャスト サービスを提供できるため、コンテンツ プロバイダーはサービスを簡単に提供できます。コンテンツ プロバイダーにとって、IP マルチキャスト アドレス割り当てはこれまで深刻な問題でした。

インターネット ブロードキャスト サービスは多数のレシーバに公開されることにより、DoS 攻撃の最も一般的な対象となるため、このような攻撃の阻止はインターネット ブロードキャスト サービスの重要な要素です。

SSM はインストールや動作が簡単なため、特に、コンテンツを複数の独立した PIM ドメイン間で転送する必要のある場合(SSM のために PIM ドメイン間で MSDP を管理する必要がないため)、ネットワーク オペレータにとって理想的です。

SSM 移行ソリューション

SSM 移行ソリューションの Cisco IOS スイートは、ホスト オペレーティング システムおよび SSM レシーバ アプリケーションで IGMPv3 のフル サポートが使用可能になるのを待つ必要なく、SSM サービスをただちに開発し、導入できる、次の移行ソリューションで構成されています。

Internet Group Management Protocol Version 3 lite(IGMP v3lite; インターネット グループ管理プロトコル バージョン 3 ライト)

URL Rendezvous Directory(URD)

SSM マッピング

IGMP v3lite は、アプリケーション開発者のためのソリューションで、使用可能になるとただちに IGMPv3 に切り替える SSM レシーバ アプリケーションの即座の配備を可能にします。

IGMP v3lite の詳細については、『 Configuring Source Specific Multicast 』モジュールを参照してください。

URD は、コンテンツ プロバイダーとコンテンツ アグリゲータのための SSM 移行ソリューションです。レシーバ アプリケーションを開始し、ブラウザを介して制御できるようにすることにより、SSM がイネーブルになっていないレシーバ アプリケーションを(IGMPv3 のサポートによって)配備できるようにします。

URD の詳細については、『 Configuring Source Specific Multicast 』モジュールを参照してください。

URD と IGMP v3lite の両方を使用できない場合や、管理上または技術上の理由によりエンド システム上で SSM をサポートすることができない、または望ましくない場合、SSM マッピングは SSM 移行をサポートします。

SSM マッピングの概要

URD と IGMP v3lite の両方を使用できない場合や、管理上または技術上の理由によりエンド システム上で SSM をサポートすることができない、または望ましくない場合、SSM マッピングは SSM 移行をサポートします。IGMPv3 がサポートされていないレガシー STB にライブ ストリーミング ビデオを配信するために、SSM を使用することは、SSM マッピングの典型的なアプリケーションの使用方法です。

SSM マッピングの導入の前は、IGMPv1 または IGMPv2 のみがサポートされる STB レシーバが使用されているレガシー STB 環境では、次の条件によって、SSM 移行が妨げられます。

レシーバ上のオペレーティング システムでは、IGMPv3 がサポートされていないため、SSM のサポートに IGMPv3 を使用できません。

さらに、レシーバ上で実行されているアプリケーションは、SSM をサポートするようアップグレードできないため、SSM 移行のサポートに IGMPv3 lite を使用できません。

問題がさらに悪化すると、アプリケーションそのものがブラウザを使用して開始できないため、SSM 移行のサポートに URD を使用できません。

SSM マッピングによって、これらの条件に一致するホストおよびアプリケーションに対して、SSM 移行ソリューションが提供されます。

通常の STB 環境では、各 TV チャネルで、1 つの個別 IP マルチキャスト グループが使用され、TV チャネルを送信する 1 つのアクティブなサーバ ホストが存在します。もちろん、1 つのサーバにより、複数の TV チャネルが送信されますが、それぞれが異なるグループに対して送信されます。このネットワーク環境で、特定のグループ G に対する IGMPv1 または IGMPv2 のメンバシップ レポートをルータで受信した場合、レポートにより、マルチキャスト グループに関連付けられている TV チャネル宛てで、周知の TV サーバが黙示的に送信されます。

SSM マッピングにより、グループに送信を実行しているソースをラスト ホップ ルータで検出する手段が導入されます。SSM マッピングが設定されているときに、特定のグループ G に対する IGMPv1 または IGMPv2 のメンバシップ レポートをルータで受信する場合、ルータでは、このレポートが、このグループに関連付けられている周知のソースに対する 1 つまたは複数の (S, G) チャネルに変換されます。


) 他の SSM 移行ソリューション(URD および IGMP v3lite)の場合、SSM マッピングは、レシーバに接続されているラスト ホップ ルータのみで設定されている必要があります。ネットワークの他のどのルータでも、サポートは必要ではありません。さらに、SSM マッピングは、IGMPv3、IGMP v3lite、および URD と完全な互換性があります。


グループ G に対する IGMPv1 または IGMPv2 のメンバシップ レポートをルータで受信するときに、ルータでは、SSM マッピングを使用して、グループ G に対する 1 つまたは複数のソース IP アドレスが特定されます。次に、SSM マッピングにより、メンバシップ レポートが IGMPv3 レポート INCLUDE (G, [S1, G], [S2, G]...[S n , G] と解釈され、IGMPv3 レポートを受信したかのように続行されます。IGMPv1 または IGMPv2 のメンバシップ レポートが受信し続けられ、グループに対する SSM マッピングが同じままである限り、ルータでは、(S1, G) から (S n , G) に宛てて PIM 加入が送信されて、これらのグループへの加入が続行されます。このように、SSM マッピングにより、IGMPv3 をサポートしないレガシー STB へのビデオ配信用、または IGMPv3 ホスト スタックを利用しないアプリケーション用に、SSM を活用できます。

SSM マッピングを使用すると、ルータ上で静的に設定されているテーブルによってか、または、DNS サーバに問い合せることによっての、いずれかの方法によって、ラスト ホップ ルータで、ソース アドレスを特定することができます。静的に設定されているテーブルが変更されるか、または、DNS マッピングが変更された場合、ルータは、加入済みグループに関連付けられている現在のソースを脱退します。

スタティック SSM マッピング

SSM スタティック マッピングを使用すると、グループに送信を実行しているソースを特定するためにスタティック マップを使用するよう、ラスト ホップ ルータを設定できます。スタティック SSM マッピングでは、グループ範囲を定義するよう、Access List(ACL)を設定する必要があります。次に、 ip igmp static ssm-map コマンドを使用して、これらの ACL によって許可されるグループをソースにマップできます。

DNS が必要ではない場合か、または、一時的に不正確な可能性がある DNS マッピングがローカルに上書きされる場合、規模が小さいネットワークでは、スタティック SSM マッピングを設定できます。設定されると、スタティック SSM マッピングは DNS マッピングに優先されます。

DNS ベースの SSM マッピング

DNS ベースの SSM マッピングを使用すると、グループに送信を実行しているソースを特定するために逆 DNS ルックアップを実行するよう、ラスト ホップ ルータを設定できます(図 1 を参照)。DNS ベースの SSM マッピングが設定されると、ルータでは、グループ アドレス G が含まれ、DNS に対して逆ルックアップを実行する、ドメイン名が構築されます。ルータにより、この構築されたドメイン名に戻される IP Address Resource Records(IP ARR; IP アドレス リソース レコード)がルックアップされ、戻された IP アドレスが、このグループに関連付けられるソース アドレスとして使用されます。SSM マッピングでは、各グループで最大 20 ソースまでがサポートされます。ルータは、1 つのグループに設定されているすべてのソースに加入します。

図 1 DNS ベースの SSM マッピング

 

ラスト ホップ ルータが 1 つのグループの複数のソースに加入できるようにする SSM マッピング メカニズムを使用すると、TV ブロードキャストのソース冗長性を提供できます。このコンテキストでは、同じ TV チャネルで 2 つのビデオ ソースに加入するために、SSM マッピングを使用しているラスト ホップ ルータによって、冗長性が提供されます。ただし、ラスト ホップ ルータでビデオ トラフィックが重複するのを防ぐため、ビデオ ソースでは、もう一方のバックアップ ビデオ ソースがパッシブの間に、一方のビデオ ソースがアクティブな、サーバ側の切り替えメカニズムが活用されます。パッシブ ソースは、ビデオ トラフィックが TV チャネルに送信される前に、アクティブなソースで障害が検出されるまで、待ちます。したがって、サーバ側の切り替えメカニズムでは、サーバの 1 つのみが TV チャネルにビデオ トラフィックをアクティブに送信するようになります。

G1、G2、G3、および G4 が含まれるグループ G の 1 つまたは複数のソース アドレスをルックアップするには、次の DNS Resource Record(RR)が DNS サーバ上で設定されている必要があります。

 

G4.G3.G2.G1 [ multicast-domain ] [ timeout ]

IN A source-address-1

IN A source-address-2

IN A source-address-n

multicast-domain 引数は、設定可能な DNS プレフィクスです。デフォルト DNS プレフィクスは、in-addr.arpa です。使用環境がインターネットから分離されているか、または、マップするグループ名が、所有しているグローバル スコープ グループ アドレス(SSM で設定する RFC 2770 タイプのアドレス)であるかの、いずれかの場合、デフォルト プレフィクスのみを使用する必要があります。

timeout 引数により、SSM マッピングを実行するルータが DNS ルックアップをキャッシュする時間の長さが設定されます。この引数はオプションで、エントリが設定されているゾーンのタイムアウトのデフォルトです。タイムアウトにより、このグループの DNS サーバに問い合せる前に、ルータで現在のマッピングを保持する時間の長さが示されます。タイムアウトは、DNS RR エントリのキャッシュ時間から派生し、DNS サーバ上の各グループまたは各ソースに設定できます。ルータによって生成される DNS クエリーの数を最小限に抑制する場合、より大きな値をこの時間に設定できます。すべてのルータを新しいソース アドレスで迅速にアップデートできるようにする場合には、小さな値をこの時間に設定します。


) DNS RR の設定に関する詳細は、使用している DNS サーバのマニュアルを参照してください。


Cisco IOS ソフトウェアで DNS ベースの SSM マッピングを設定するには、少数のグローバル コマンドを設定する必要がありますが、チャネルごとに固有の設定は不要です。さらにチャネルが追加される場合には、SSM マッピングの Cisco IOS 設定に変更はありません。DNS ベースの SSM マッピングが設定されるときに、1 つまたは複数の DNS サーバによって、マッピングが全体的に処理されます。設定および冗長性の管理に関するすべての DNS のテクニックは、DNS ベースの SSM マッピングに必要なエントリに適用できます。

SSM マッピングの利点

SSM マッピング機能では、IGMPv3 に基づいた純正 SSM ソリューションと同程度の簡素なネットワークのインストールと管理が提供されます。SSM マッピングをイネーブルにするには、一部の追加設定が必要です。

SSM の利点である DoS 攻撃の禁止は、SSM マッピングの設定時に適用されます。SSM マッピングが設定されている場合、DoS 攻撃に対して脆弱なままのネットワークのセグメントのみが、ラスト ホップ ルータに接続されている LAN 上でのレシーバです。これらのレシーバでは、IGMPv1 および IGMPv2 がまだ使用されている可能性があるため、同じ LAN 上の望ましくないソースからの攻撃に対して脆弱です。ただし、SSM マッピングでは、ネットワークの他のどの場所にある望ましくないソースからのマルチキャスト トラフィックからも、これらのレシーバ(およびこれらに誘導されるネットワーク パス)が保護されます。

SSM マッピングを使用したネットワーク内でのアドレスの割り当てには、調整が必要ですが、ネットワークからのコンテンツが他のネットワークに転送される場合でも、外部認証局からの割り当ては必要ではありません。

SSM マッピングの設定方法

ここでは、次の作業について説明します。

「スタティック SSM マッピングの設定」(必須)

「DNS ベースの SSM マッピングの設定」(必須)

「SSM マッピングでのスタティック トラフィック転送の設定」(任意)

「SSM マッピングの設定と動作」(任意)

スタティック SSM マッピングの設定

スタティック SSM マッピングを使用してグループに送信を行うソースの IP アドレスが決定されるよう、SSM 環境でラスト ホップ ルータを設定する場合は、この作業を実行します。

前提条件

この作業を実行する前に、IP マルチキャスト ルーティングをイネーブルにし、PIM 希薄モードをイネーブルにして、SSM を設定します。詳細については、『 Configuring Basic Multicast 』モジュールを参照してください。

スタティック SSM マッピングを設定する前に、ソース アドレスにマッピングされるグループ範囲を定義する ACL を設定する必要があります。

ACL の設定方法については、『 Creating an IP Access List and Applying It to an Interface 』モジュールを参照してください。

制約事項

フル SSM の移行ソリューションとして単独で SSM マッピングに依存する場合は、ラスト ホップ ルータで注意を払って IGMPv3 をイネーブルにします。

SSM マッピングと IGMPv3 の両方がイネーブルの場合、ルータでは、IGMPv3 メンバシップ メッセージの代わりに、IGMPv3 メンバシップ クエリー メッセージが送信されます。SSM マッピングでサポートされるレシーバ ホストで、IGMPv1 または IGMPv2 のみをサポートできる場合、IGMPv3 が使用されているインターフェイス上で SSM マッピングをイネーブルにすることは、差し支えありません。IGMPv3 レポートは、IGMPv1 クエリーまたは IGMPv2 クエリーとして解釈され、ホストでは、IGMPv1 レポートまたは IGMPv2 レポートでレポートが続行されます。

ただし、SSM マッピングと IGMPv3 の両方がイネーブルで、ホストですでに IGMPv3 がサポートされている(しかし、SSM はサポートされていない)場合、IGMPv3 グループ レポートの送信が開始されます。これらの IGMPv3 グループ レポートは、SSM マッピングではサポートされておらず、ルータでは、ソースがこれらのレポートに正しく関連付けられません。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ip igmp ssm-map enable

4. no ip igmp ssm-map query dns

5. ip igmp ssm-map static access-list source-address

6. スタティック SSM マッピングをさらに設定する場合は、必要に応じて、ステップ 5 を繰り返します。

7. end

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip igmp ssm-map enable

 

Router(config)# ip igmp ssm-map enable

設定されている SSM 範囲で、グループの SSM マッピングをイネーブルにします。

(注) このコマンドでは、デフォルトで、DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルにされます。

ステップ 4

no ip igmp ssm-map query dns

 

Router(config)# no ip igmp ssm-map query dns

(任意)DNS ベースの SSM マッピングをディセーブルにします。

コマンドでは、デフォルトで、DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルにされます。

ステップ 5

ip igmp ssm-map static access-list source-address
 

Router(config)# ip igmp ssm-map static 11 172.16.8.11

スタティック SSM マッピングを設定します。

access-list 引数に指定される ACL により、 source-address 引数に入力されるソース IP アドレスにマッピングされるグループが定義されます。

コマンドによる設定を使用して、グループに関連付けられているソース アドレスが特定されます。Cisco IOS ソフトウェアでは、1 つのグループ当たり最大 20 までのソースが関連付けられます。

ステップ 6

スタティック SSM マッピングをさらに設定する場合は、必要に応じて、ステップ 5 を繰り返します。

--

ステップ 7

end

 

Router(config)# end

現在のコンフィギュレーション セッションを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。

DNS ベースの SSM マッピングの設定

DNS ルックアップを実行してグループに送信を実行しているソースの IP アドレスを認識するよう、ラスト ホップ ルータを設定する場合は、この作業を実行します。

前提条件

この作業を実行する前に、IP マルチキャスト ルーティングをイネーブルにし、PIM 希薄モードをイネーブルにして、SSM を設定します。詳細については、『 Configuring Basic Multicast 』モジュールを参照してください。

SSM マッピングを設定し、DNS ルックアップで使用できるようにするためには、実行中の DNS サーバにレコードを追加できるようになる必要があります。すでに実行中の DNS サーバがない場合、インストールする必要があります。Cisco IOS ソフトウェアでは、DNS サーバ機能は提供されません。Cisco ネットワーク レジストラ(CNR)などの製品を使用する必要が生じることがあります。

制約事項

フル SSM の移行ソリューションとして単独で SSM マッピングに依存する場合は、ラスト ホップ ルータで注意を払って IGMPv3 をイネーブルにします。

SSM マッピングと IGMPv3 の両方がイネーブルの場合、ルータでは、IGMPv3 メンバシップ メッセージの代わりに、IGMPv3 メンバシップ クエリー メッセージが送信されます。SSM マッピングでサポートされるレシーバ ホストで、IGMPv1 または IGMPv2 のみをサポートできる場合、IGMPv3 が使用されているインターフェイス上で SSM マッピングをイネーブルにすることは、差し支えありません。IGMPv3 レポートは、IGMP バージョン 1 のクエリーまたは IGMP バージョン 2 のクエリーとして解釈され、ホストでは、IGMPv1 レポートまたは IGMPv2 レポートでレポートが続行されます。

ただし、SSM マッピングと IGMPv3 の両方がイネーブルで、ホストですでに IGMPv3 がサポートされている(しかし、SSM はサポートされていない)場合、IGMPv3 グループ レポートの送信が開始されます。これらの IGMPv3 グループ レポートは、SSM マッピングではサポートされておらず、ルータでは、ソースがこれらのレポートに正しく関連付けられません。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ip igmp ssm-map enable

4. ip igmp ssm-map query dns

5. ip domain multicast domain-prefix

6. ip name-server server-address1 [ server-address2 ... server-address6 ]

7. 冗長性のために追加の DNS サーバを設定する場合は、必要に応じて、ステップ 6 を繰り返します。

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip igmp ssm-map enable

 

Router(config)# ip igmp ssm-map enable

設定されている SSM 範囲で、グループの SSM マッピングをイネーブルにします。

ステップ 4

ip igmp ssm-map query dns

 

Router(config)# ip igmp ssm-map query dns

(任意)DNS ベースの SSM マッピングをイネーブルにします。

ip igmp ssm-map コマンドでは、デフォルトで、DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルにされます。このコマンドの no 形式のみが、実行設定に保存されます。

(注) DNS ベースの SSM マッピングがディセーブルの場合、このコマンドを使用して DNS ベースの SSM マッピングを再度イネーブルにします。

ステップ 5

ip domain multicast domain-prefix

 

Router(config)# ip domain multicast ssm-map.cisco.com

(任意)DNS ベースの SSM マッピングに Cisco IOS ソフトウェアによって使用されるドメイン プレフィクスを変更します。

Cisco IOS ソフトウェアでは、デフォルトで、ip-addr.arpa ドメイン プレフィクスが使用されます。

ステップ 6

ip name-server server-address1 [ server-address2 ... server-address6 ]
 
Router(config)# ip name-server 10.48.81.21

名前とアドレスの解決に使用する 1 つまたは複数のネーム サーバのアドレスを指定します。

ステップ 7

冗長性のために追加の DNS サーバを設定する場合は、必要に応じて、ステップ 6 を繰り返します。

--

SSM マッピングでのスタティック トラフィック転送の設定

ラスト ホップ ルータ上の SSM マッピングでスタティック トラフィック転送を設定する場合は、この作業を実行します。スタティック トラフィック転送は、SSM マッピングと組み合わせて、特定のグループの SSM トラフィックを静的に転送する場合に使用できます。SSM マッピングでスタティック トラフィック転送が設定されている場合、ラスト ホップ ルータでは、DNS ベースの SSM マッピングを使用して、グループに関連付けられているソースが特定されます。その結果得られる (S, G) チャネルは、静的に転送されます。

前提条件

この作業には、DNS ベースの SSM マッピングを設定する手順は含まれていません。DNS ベースの SSM マッピングの設定に関する詳細は、「DNS ベースの SSM マッピングの設定」を参照してください。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface type number

4. ip igmp static-group group source ssm-map

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface type number
 
Router(config)# interface ethernet 1/0

SSM マッピングを使用してマルチキャスト グループのトラフィックを静的に転送するインターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

(注) SSM マッピングでのトラフィックのスタティック転送は、DNS ベースの SSM マッピングまたは静的に設定されている SSM マッピングのいずれかと動作します。

ステップ 4

ip igmp static-group group-address source ssm-map
 
Router(config-if)# ip igmp static-group 232.1.2.1 source ssm-map

インターフェイス外に (S, G) チャネルを静的に転送するために使用されるよう、SSM マッピングを設定します。

特定のグループに SSM トラフィックを静的に転送するが、DNS ベースの SSM マッピングを使用してチャネルのソース アドレスを特定する場合に、このコマンドを使用します。

この次の手順

「SSM マッピングの設定と動作」に進みます。

SSM マッピングの設定と動作

SSM マッピングの設定と動作を確認する場合は、このオプション作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. show ip igmp ssm-mapping

3. show ip igmp ssm-mapping group-address

4. show ip igmp groups [ group-name | group-address | interface-type interface-number ] [ detail ]

5. show host

6. debug ip igmp group-address

手順の詳細


ステップ 1 enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

Router> enable

ステップ 2 show ip igmp ssm-mapping

(任意)SSM マッピングに関する情報を表示します。

次に、SSM マッピング設定に関する情報を表示する例を示します。この例では、SSM スタティック マッピングと DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルにされます。

Router# show ip igmp ssm-mapping
 
SSM Mapping : Enabled
DNS Lookup : Enabled
Mcast domain : ssm-map.cisco.com
Name servers : 10.0.0.3
10.0.0.4
 

ステップ 3 show ip igmp ssm-mapping group-address

(任意)特定のグループに SSM マッピングによって使用されるソースを表示します。

次に、設定されている DNS ベース SSM マッピングに関する情報を表示する例を示します。この例では、ルータによって、DNS ベースのマッピングが使用されて、グループ 232.1.1.4 がソース 172.16.8.5 および 172.16.8.6 にマッピングされています。このエントリのタイムアウトは、860000 ミリ秒(860 秒)です。

Router# show ip igmp ssm-mapping 232.1.1.4
 
Group address: 232.1.1.4
Database : DNS
DNS name : 4.1.1.232.ssm-map.cisco.com
Expire time : 860000
Source list : 172.16.8.5
: 172.16.8.6
 

ステップ 4 show ip igmp groups [ group-name | group-address | interface-type interface-number ] [ detail ]

(任意)ルータに直接接続されているレシーバと IGMP によって学習されたレシーバを持つマルチキャスト グループを表示します。

次に、引数 group-address およびキーワード detail を指定した show ip igmp groups コマンドの出力例を示します。この例では、「M」フラグにより、SSM マッピングが設定されていることが示されています。

Router# show ip igmp group 232.1.1.4 detail
 
Interface: Ethernet2
Group: 232.1.1.4 SSM
Uptime: 00:03:20
Group mode: INCLUDE
Last reporter: 0.0.0.0
CSR Grp Exp: 00:02:59
Group source list: (C - Cisco Src Report, U - URD, R - Remote,
S - Static, M - SSM Mapping)
Source Address Uptime v3 Exp CSR Exp Fwd Flags
172.16.8.3 00:03:20 stopped 00:02:59 Yes CM
172.16.8.4 00:03:20 stopped 00:02:59 Yes CM
172.16.8.5 00:03:20 stopped 00:02:59 Yes CM
172.16.8.6 00:03:20 stopped 00:02:59 Yes CM

ステップ 5 show host

(任意)デフォルト ドメイン名、名前のルックアップ サービスのスタイル、ネーム サーバ ホストのリスト、および、ホスト名とアドレスのキャッシュにあるリストを表示します。

次に、 show host コマンドからの出力例を示します。このコマンドを使用して、ルータによって認識されている DNS エントリを表示します。

Router# show host
 
Default domain is cisco.com
Name/address lookup uses domain service
Name servers are 10.48.81.21
 
Codes: UN - unknown, EX - expired, OK - OK, ?? - revalidate
temp - temporary, perm - permanent
NA - Not Applicable None - Not defined
 
Host Port Flags Age Type Address(es)
10.0.0.0.ssm-map.cisco.c None (temp, OK) 0 IP 172.16.8.5
172.16.8.6
172.16.8.3

172.16.8.4

ステップ 6 debug ip igmp group-address

(任意)受信および送信した IGMP パケットとホスト関連イベントを表示します。

次に、SSM スタティック マッピングがイネーブルの場合の debug ip igmp コマンドの出力例を示します。次の出力では、ルータによって、グループ G の IGMPv2 加入が IGMPv3 加入に変換されていることを示しています。

IGMP(0): Convert IGMPv2 report (*,232.1.2.3) to IGMPv3 with 2 source(s) using STATIC.
 

次に、DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルの場合の debug ip igmp コマンドの出力例を示します。次の出力は、DNS ルックアップが正常終了したことを示しています。

IGMP(0): Convert IGMPv2 report (*,232.1.2.3) to IGMPv3 with 2 source(s) using DNS.
 

次に、DNS ベースの SSM マッピングがイネーブルで、DNS ルックアップに障害が発生した場合の debug ip igmp コマンドの出力例を示します。

IGMP(0): DNS source lookup failed for (*, 232.1.2.3), IGMPv2 report failed

SSM マッピングの設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

「SSM マッピング例」

「DNS サーバの設定例」

SSM マッピング例

次に、SSM マッピングのルータ設定の設定例を示します。この例では、機能間の互換性を示す、他の IGMP 設定オプションおよび SSM 設定オプションの範囲も表示されます。この例で使用されている機能のすべてを理解していない場合は、この設定例をモデルとして使用しないでください。


) グローバル SSM 範囲 232.0.0.0/8 のアドレス割り当ては、ランダムである必要があります。この設定例の一部またはすべてをコピーする場合、この例で示されているように、232.1.1.x ではなくランダム アドレス範囲を選択してください。ランダム アドレス範囲を使用すると、SSM マッピングが使用されている間に他の SSM コンテンツをインポートする場合に、アドレス衝突の可能性が最小限に抑制され、矛盾が抑制される場合があります。


!
no ip domain lookup
ip domain multicast ssm.map.cisco.com
ip name-server 10.48.81.21
!
!
ip multicast-routing
ip igmp ssm-map enable
ip igmp ssm-map static 10 172.16.8.10
ip igmp ssm-map static 11 172.16.8.11
!
!
.
.
.
!
interface Ethernet0/0
description Sample IGMP Interface Configuration for SSM-Mapping Example
ip address 10.20.1.2 255.0.0.0
ip pim sparse-mode
ip igmp last-member-query-interval 100
ip igmp static-group 232.1.2.1 source ssm-map
ip igmp version 3
ip igmp explicit-tracking
ip igmp limit 2
ip igmp v3lite
ip urd
!
.
.
.
!
ip pim ssm default
!
access-list 10 permit 232.1.2.10
access-list 11 permit 232.1.2.0 0.0.0.255
!
 

表 1 に、SSM マッピング設定例に示されている重要なコマンドについて説明します。

 

表 1 SSM マッピング設定例コマンドの説明

コマンド
説明

no ip domain lookup

IP DNS ベースのホスト名/アドレス間変換をディセーブルにします。

コマンドは、IP DNS ベースのホスト名/アドレス間変換をディセーブルにすることにより、SSM マッピングの設定に矛盾が生じないことを示すためにのみ、設定に表示されます。このコマンドがイネーブルの場合、Cisco IOS ソフトウェアでは、未知の文字列がホスト名として解決の試行が行われます。

ip domain multicast ssm-map.cisco.com

SSM マッピングのドメイン プレフィクスとして ssm-map.cisco.com を指定します。

ip name-server 10.48.81.21

SSM マッピングおよび DNS が利用される Cisco IOS ソフトウェアの他のすべてのサービスで使用される DNS サーバの IP アドレスとして、10.48.81.21 を指定します。

ip multicast-routing

IP multicast routing(mroute; マルチキャスト ルーティング)をイネーブルにします。

ip igmp ssm-map enable

SSM マッピングをイネーブルにします。

ip igmp ssm-map static 10 172.16.8.10

ソース アドレス 172.16.8.10 を使用するよう、ACL 10 によって許可されるグループを設定します。

この例では、ACL 10 によって、232.1.2.10 を除く 232.1.2.0/25 範囲ですべてのグループが許可されます。

ip igmp ssm-map static 11 172.16.8.11

ソース アドレス 172.16.8.11 を使用するよう、ACL 11 によって許可されるグループを設定します。

この例では、ACL 11 によって、グループ 232.1.2.10 が許可されます。

ip pim sparse-mode

PIM 希薄モードをイネーブルにします。

ip igmp last-member-query-interval 100

IGMPv2 ホストの脱退遅延を減らします。

(注) このコマンドは、SSM マッピングの設定には必要ではありません。ただし、SSM マッピングに依存している IGMPv2 ホストでは、このコマンドは効果的です。

ip igmp static-group 232.1.2.1 source ssm-map

グループ 232.1.2.1 に関連付けられているソースを特定するために使用されるよう、SSM マッピングを設定します。その結果得られる (S, G) チャネルは、静的に転送されます。

ip igmp version 3

このインターフェイス上で IGMPv3 をイネーブルにします。

(注) このコマンドは、IGMPv3 が SSM マッピングと同時に設定できることを示すためにのみ、設定で使用されますが、必須ではありません。

ip igmp explicit-tracking

マルチキャスト チャネルを脱退する IGMPv3 ホストの脱退遅延を、最小限に抑制します。

(注) このコマンドは、SSM マッピングの設定には必要ではありません。

ip igmp limit 2

1 つのインターフェイス当たりのベースで、IGMP メンバシップ状態から生じる IGMP 状態の数を制限します。

(注) このコマンドは、SSM マッピングの設定には必要ではありません。

ip igmp v3lite

このインターフェイスで IGMP v3lite メンバシップ レポートの受け入れと処理をイネーブルにします。

(注) このコマンドは、IGMP v3lite が SSM マッピングと同時に設定できることを示すためにのみ、設定で使用されますが、必須ではありません。

ip urd

インターフェイスで確保された URD ポート 465 に送信された TCP パケットの代行受信と URD チャネル加入レポートの処理をイネーブルにします。

(注) このコマンドは、URD が SSM マッピングと同時に設定できることを示すためにのみ、設定で使用されますが、必須ではありません。

ip pim ssm default

SSM サービスを設定します。

default キーワードは SSM 範囲のアクセス リストを 232/8 と定義します。

access-list 10 permit 232.1.2.10
access-list 11 permit 232.1.2.0 0.0.0.255

スタティック SSM マッピングに使用されるよう、ACL を設定します。

コマンドによって参照される ACL です。

DNS サーバの設定例

DNS ベースの SSM マッピングを設定するには、DNS サーバ ゾーンを作成するか、または、既存のゾーンにレコードを追加する必要があります。DNS ベースの SSM マッピングを使用しているルータで、SSM マッピング以外の目的で DNS も使用している場合、通常設定の DNS サーバを使用する必要があります。DNS ベースの SSM マッピングが、ルータで使用されている唯一の DNS 実装である場合、疑似 DNS セットアップに、空のルート ゾーンか、または、ルート ゾーン自体を指すルート ゾーンを、設定することができます。

次に、ゾーンを作成し、ネットワーク レジストラを使用してゾーン データをインポートする例を示します。

nrcmd> zone 1.1.232.ssm-map.cisco.com. create primary file=named.ssm-map
100 Ok
nrcmd> dns reload
100 Ok
 

次に、BIND 8 の named.conf ファイルからゾーン ファイルをインポートする例を示します。

nrcmd> ::import named.conf /etc/named.conf
nrcmd> dns reload
100 Ok:
 

) ネットワーク レジストラ バージョン 8.0 およびそれ以降では、インポート BIND 8 形式の定義がサポートされます。


その他の参考資料

ここでは、SSM マッピング機能に関する参考資料について説明します。

関連資料

関連項目
参照先

SSM の概念と設定

Configuring Basic IP Multicast 』モジュール

Cisco IOS IP マルチキャスト コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、デフォルト設定、コマンド履歴、コマンド 使用に関する注意事項、および例

『Cisco IOS IP Multicast Command Reference』

IGMP v3lite および URD の概念と設定

Cisco IOS IP Configuration Guide, Release 12.2 』、「IP Multicast」の部の「 Configuring IP Services 」の章

規格

規格
タイトル

この機能がサポートする新しい規格または変更された規格はありません。また、この機能で変更された既存規格のサポートはありません。

--

MIB

MIB
MIB リンク

この機能がサポートする新しい MIB または変更された MIB はありません。また、この機能で変更された既存規格のサポートはありません。

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

RFC 2365

『Administratively Scoped IP Multicast』

RFC 2770

『GLOP Addressing in 233/8』

RFC 3569

『An Overview of Source-Specific Multicast』

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

シスコのテクニカル サポートおよびドキュメンテーション Web サイトには、数千ページに及ぶ検索可能な技術情報があります。製品、テクノロジー、ソリューション、技術的なヒント、およびツールへのリンクもあります。Cisco.com に登録済みのユーザは、このページから詳細情報にアクセスできます。

http://www.cisco.com/techsupport

コマンド リファレンス

次のコマンドは、このモジュールで説明した機能で導入または修正されたものです。これらのコマンドの詳細については、『 Cisco IOS IP Multicast Command Reference 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/ipmulti/command/reference/imc_book.html )を参照してください Cisco IOS の全コマンドを参照する場合は、 http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool を使用するか、または『 Cisco IOS Master Commands List 』を参照してください。

debug ip igmp

ip domain multicast

ip igmp ssm-map enable

ip igmp ssm-map query dns

ip igmp ssm-map static

ip igmp static-group

show ip igmp groups

show ip igmp ssm-mapping

用語集

DNS :ドメイン ネーム システム。ネットワーク ノードの名前をアドレスに変換する、インターネットで使用されるシステム。

IGMP :インターネット グループ管理プロトコル。マルチキャスト グループ メンバシップを隣接マルチキャスト ルータにレポートする IP ホストによって使用されるプロトコル。

IGMPv3 :IGMP は、IP マルチキャスト グループ メンバシップを隣接マルチキャスト ルータにレポートする IPv4 システムによって使用されるプロトコルです。IGMP バージョン 3 では、ソース フィルタリングのサポートが追加されています。これは、特定のマルチキャスト アドレスに送信された特定のソース アドレスからのみ(または、特定のソース アドレスを除くすべてのアドレスから)パケットを受信するかどうかを報告するためのシステム機能です。

PIM :Protocol Independent Multicast。既存 IP ネットワークに IP マルチキャスト ルーティングを追加できる、マルチキャスト ルーティング アーキテクチャ。PIM は、独立したユニキャスト ルーティング プロトコルで、希薄モードと稠密モードの 2 つのモードで動作できます。

SSM :Source Specific Multicast。ブロードキャスト アプリケーションとしても知られる 1 対多アプリケーションをサポートする最善のデータグラム配信モデルです。SSM は、音声とビデオのブロードキャスト アプリケーション環境用ソリューションの、IP Multicast Lite スイートのシスコ実装のコア ネットワーキング テクノロジーです。

URD :URL Rendezvous Directory。コンテンツ ストリームの固有ソースに関する情報をネットワークに直接提供する、マルチキャスト ソリューション。これにより、ネットワークは、ソースからレシーバへの最も直接的な配信パスをすばやく確立できるため、ストリーミング メディアの受信に必要な時間と労力が大幅に削減されます。URD により、アプリケーションは、Web ページ リンクまたは Web を介してコンテンツ ストリームのソースを直接識別できます。この情報は、アプリケーションに戻された後、URD を使用して再びネットワークに伝送されます。

VRF :VPN Routing and Forwarding(VRF; VPN ルーティングおよび転送)インスタンス。VRF は、IP ルーティング テーブル、取得された転送テーブル、その転送テーブルを使用する一連のインターフェイス、転送テーブルに登録されるものを決定する一連のルールおよびルーティング プロトコルで構成されています。一般に、VRF には、PE ルータに付加されるカスタマー VPN サイトが定義されたルーティング情報が格納されています。


) この用語集に記載されていない用語については、『Internetworking Terms and Acronyms』を参照してください。