Cisco IOS IP ルーティング:プロトコル非依存コン フィギュレーション ガイド
PBR 再帰ネクストホップ
PBR 再帰ネクストホップ
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2011/05/24 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

PBR 再帰ネクストホップ

機能情報の確認

この章の構成

PBR 再帰ネクストホップの設定方法

再帰ネクストホップ IP アドレスの設定

前提条件

制約事項

再帰ネクストホップ設定の確認

PBR 再帰ネクストホップの設定例

再帰ネクストホップ IP アドレス:例

その他の参考資料

関連資料

MIB

シスコのテクニカル サポート

コマンド リファレンス

PBR 再帰ネクストホップ

PBR 再帰ネクストホップ機能はルート マップを強化し、ポリシーベース ルーティング(PBR)で使用する再帰ネクストホップ IP アドレスの設定をイネーブルにします。再帰ネクストホップ IP アドレスはルーティング テーブルにインストールされ、直接接続されていないサブネットにすることができます。再帰ネクストホップ IP アドレスを使用できない場合、パケットはデフォルト ルートを使ってルーティングされます。

Cisco Express Forwarding(CEF)やプロセス スイッチングはインフラストラクチャを提供するため、この機能の利点は CEF ロードシェアリングです。

PBR 再帰ネクストホップ機能の履歴

リリース
変更点

12.0(28)S

この機能が導入されました。

12.3(14)T

この機能は、Cisco IOS リリース 12.3(14)T に統合されました。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。

プラットフォームのサポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

PBR 再帰ネクストホップの設定方法

ここでは、次の各手順について説明します。

「再帰ネクストホップ IP アドレスの設定」(必須)

「再帰ネクストホップ設定の確認」(任意)

再帰ネクストホップ IP アドレスの設定

CEF またはプロセス スイッチングにより提供されるインフラストラクチャは、ネクストホップ IP アドレスへの再帰を実行します。設定の順序は次のとおりです。この順序はルーティングに影響します。

1. ネクストホップ

2. ネクストホップ再帰

3. インターフェイス

4. デフォルト ネクストホップ

5. デフォルト インターフェイス

ネクストホップおよび再帰ネクストホップ IP アドレスの両方が同じルートマップ エントリに存在する場合は、ネクストホップが使用されます。ネクストホップを使用できない場合は、再帰ネクストホップが使用されます。再帰ネクストホップを使用できず、他に IP アドレスが存在しない場合は、パケットはデフォルト ルーティング テーブルを使ってルーティングされ、ドロップされません。パケットがドロップされると考えられる場合は、 recursive キーワードを指定した set ip next-hop コマンドの後に set interface null0 設定を使用します。

再帰ネクストホップ ルータの IP アドレスを設定するには、次の作業を実行します。

前提条件

ロードシェアリングが必要な場合は、パケット単位または宛先単位のロードシェアリング用に CEF ロードシェアリングを設定する必要があります。ロードバランシングは、 set ip next-hop recursive コマンドで設定したサブネットへの等価コスト ルートすべてに対して行う必要があります。

この機能は、中央集中システムおよび分散システムで使用できます。

制約事項

サポートされる再帰ネクストホップ IP アドレスは、ルートマップ エントリごとに 1 つのみです。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. access-list access-list-number { deny | permit } source [ source-wildcard ] [ log ]

4. route-map map-tag

5. set ip next-hop ip-address

6. set ip next-hop { ip-address [ ... ip-address ] | recursive ip-address }

7. match ip address access-list-number

8. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

access-list permit source

 

Router(config)# access-list 101 permit 10.60.0.0 0.0.255.255

アクセス リストを設定します。設定例では、10.60.0.0.0.0.255.255 サブネット内に分類されるすべての発信元 IP アドレスが許可されます。

ステップ 4

route-map map-tag

 

Router(config)# route-map abccomp

ポリシー ルーティングをイネーブルにし、ルートマップ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 5

set ip next-hop ip-address

 

Router(config-route-map)# set ip next-hop 10.10.1.1

ネクストホップ ルータ IP アドレスを設定します。

(注) この IP アドレスは、ネクストホップ再帰ルータ設定とは別に設定します。

ステップ 6

set ip next-hop { ip-address [ ... ip-address ] | recursive ip-address}

 

Router(config-route-map)# set ip next-hop recursive 10.20.3.3

再帰ネクストホップ IP アドレスを設定します。

(注) 中継 IP アドレスが宛先への短いルートである場合、この設定によって、パケットが再帰 IP アドレスを使ってルーティングされるとは限りません。

ステップ 7

match ip address access-list-number

 

Router(config-route-map)# match ip address 101

一致するアクセス リストを設定します。

ステップ 8

end

 

Router(config-route-map)# end

ルートマップ コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

再帰ネクストホップ設定の確認

再帰ネクストホップ設定を確認するには、次の手順を実行します。

手順の概要

1. show running-config | begin abccomp

2. show route-map map-name

手順の詳細


ステップ 1 show running-config | begin abccomp

このコマンドを次の例のように使用し、ネクストホップの IP アドレスおよび再帰ネクストホップ IP アドレスを確認します。

Router# show running-config | begin abccomp
 
route-map abccomp permit 10
match ip address 101 ! Defines the match criteria for an access list.
set ip next-hop recursive 10.3.3.3 ! If the match criteria are met, the recursive IP address is set.
set ip next-hop 10.1.1.1 10.2.2.2 10.4.4.4
 

ステップ 2 show route-map map-name

このコマンドを次の例のように使用し、ルート マップを表示します。

Router# show route-map abccomp
 
route-map abccomp, permit, sequence 10
Match clauses:
ip address (access-lists): 101
Set clauses:
ip next-hop recursive 10.3.3.3
ip next-hop 10.1.1.1 10.2.2.2 10.4.4.4
Policy routing matches: 0 packets, 0 bytes


 

PBR 再帰ネクストホップの設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

「再帰ネクストホップ IP アドレス:例」

再帰ネクストホップ IP アドレス:例

次に、IP アドレス 10.3.3.3 を再帰ネクストホップ ルータとして設定する例を示します。

route-map abccomp
set ip next-hop 10.1.1.1
set ip next-hop 10.2.2.2
set ip next-hop recursive 10.3.3.3
set ip next-hop 10.4.4.4

その他の参考資料

ここでは、PBR 再帰ネクストホップ機能の関連資料について説明します。

関連資料

関連項目
参照先

IP ルーティング コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト設定、使用に関する注意事項および例

『Cisco IOS IP Routing Protocols Command Reference』

MIB

MIB
MIB リンク

この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

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Field Notice の受信登録

Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索

Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する

トレーニング リソースへアクセスする

TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

Japan テクニカル サポート Web サイトでは、Technical Support Web サイト (http://www.cisco.com/techsupport)の、利用頻度の高いドキュメントを日本語で提供しています。

Japan テクニカル サポート Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。http://www.cisco.com/jp/go/tac

http://www.cisco.com/techsupport

コマンド リファレンス

次のコマンドは、このモジュールで説明した機能で導入または変更されたものです。これらのコマンドの詳細については、『 Cisco IOS IP Routing Protocols Command Reference 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/iproute/command/reference/irp_book.html )を参照してください。すべての Cisco IOS コマンドの詳細については、 http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool を使用するか、 http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/allreleasemcl/all_book.html にある『 Cisco IOS Master Command List, All Releases 』を参照してください。

set ip next-hop

show route-map