インターフェイスおよびハードウェア コンポー ネント コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 15.1S
IP トンネル MIB
IP トンネル MIB
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2011/09/27 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

IP トンネル MIB

機能情報の確認

この章の構成

IP トンネル MIB の前提条件

IP トンネル MIB の制約事項

IP トンネル MIB の概要

IP トンネル MIB の利点

IP トンネル MIB でサポートされる MIB オブジェクト

SNMP の設定方法および IP トンネル MIB の使用方法

SNMP を使用するためのルータの設定

次の作業

その他の参考資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

トンネル MIB の機能情報

IP トンネル MIB

このモジュールでは、インターフェイスおよびハードウェア コンポーネントで使用する Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)について説明します。IP トンネル MIB 機能は、RFC 4087『IP Tunnel MIB』に示されているすべての IPv4 および IPv6 関連のトンネルを管理する汎用 MIB を提供します。トンネリングを使用すると、トランスポート プロトコル内部の任意のパケットをカプセル化できます。シスコは、IPv4 および IPv6 環境に対して Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)によって指定されたさまざまなトンネリング メカニズムを実装しています。トンネルの管理には、さまざまな MIB を使用できます。

機能情報の確認

ご使用の Cisco OS ソフトウェア リリースでは、このマニュアルで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 このモジュールに記載されている特定の機能に関する説明へのリンク、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「トンネル MIB の機能情報」を参照してください。

プラットフォーム サポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://tools.cisco.com/ITDIT/CFN/jsp/index.jsp からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

IP トンネル MIB の前提条件

IP トンネル MIB 機能を使用するルータに Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)を設定します。詳細については、「SNMP を使用するためのルータの設定」を参照してください。SNMP サーバの設定の詳細については、『 Cisco IOS Network Management Configuration Guide 』の「Configuring SNMP Support の章を参照してください。

IP トンネル MIB の制約事項

IP トンネル MIB 機能は、 interface tunnel コマンドを使用して作成できるトンネルだけをサポートします。IP トンネル MIB 機能は、Layer 2 Tunnel Protocol(L2TP; レイヤ 2 トンネル プロトコル)、Point-to-Point Tunneling Protocol(PPTP)、Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)のトンネルをサポートしません。

IP トンネル MIB の概要

IP トンネル MIB 機能を使用するには、次の概念を理解しておく必要があります。

「IP トンネル MIB の利点」

「IP トンネル MIB でサポートされる MIB オブジェクト」

IP トンネル MIB の利点

ネットワークの品質向上

IP トンネル装置が改善されることで、ネットワークの品質が向上し、より高いサービスを提供できます。ネットワークの品質が向上すると 、サービス プロバイダーは信頼性の高いサービスを提供できます。

信頼性の向上

IP トンネル MIB により、ネットワーク管理システムのユーザはインベントリを設定し、IP トンネルのアクティビティに関する通知を受信できます。

IP トンネル MIB は、RFC 3291 で定義されている IPv4 および IPv6 ネットワーク層をサポートし、Cisco IOS ソフトウェアに実装されている IP トンネルの管理に使用されます。

IP トンネル MIB は、すべてのトンネル タイプとともにトンネル作成および廃棄機能をサポートします。

シスコ デバイス以外のデバイスとの相互運用性

IP トンネル MIB は、サードパーティ ベンダー製を含む主要ネットワーク管理システムと相互運用ができます。

IP トンネル MIB でサポートされる MIB オブジェクト

IP トンネル MIB 機能によってサポートされる MIB オブジェクトは次のとおりです。MIB オブジェクトの使用の詳細については、RFC 4087『IP Tunnel MIB』を参照してください。

表 1 IP トンネル MIB でサポートされるオブジェクト

MIB オブジェクト
説明

tunnelIfEntry

特定の設定済みトンネルに関する情報が含まれます。このオブジェクトの値を設定するには、 interface tunnel コマンドを使用します。

tunnelIfEncapsMethod

トンネルで使用されるカプセル化方式。このオブジェクトの値を設定するには、 tunnel mode コマンドを使用します。

tunnelIfHopLimit

外部 IP ヘッダーで使用する IPv4 Time To Live(TTL; 存続可能時間)または IPv6 ホップ制限を定義します。このオブジェクトの値を設定するには、 tunnel ttl コマンドを使用します。

tunnelIfSecurity

外部 IP ヘッダーを保護するためにトンネルで使用されます。値 ipsec は、認証、暗号化、またはその両方にトンネル エンドポイント間で IPsec が使用されることを示します。

tunnelIfTOS

外部 IP ヘッダーの IPv4 Type of Service(ToS; タイプ オブ サービス)または IPv6 トラフィック クラスの上位 6 ビット(ディファレンシエーテッド サービス コードポイント)を設定するためにトンネルで使用されます。このオブジェクトの値を設定するには、 tunnel tos コマンドを使用します。

tunnelIfFlowLabel

IPv6 フロー ラベル値を設定するために使用されます。このオブジェクトは IPv6 上のトンネルでサポートされます。このオブジェクトのデフォルト値は 0 です。

tunnelIfAddressType

対応する tunelIfLocalInetAddress オブジェクトおよび tunnelIfRemoteInetAddress オブジェクトのアドレスのタイプを示します。このオブジェクトは、Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を使用して個別に設定できません。

tunnelIfLocalInetAddress

トンネルのローカル エンドポイントのアドレス(外部 IP ヘッダーで使用される送信元アドレス)。アドレスが不明な場合、この値は IPv4 では 0.0.0.0、IPv6 では :: です。このオブジェクトのアドレス タイプは tunnelIfAddressType で指定します。このオブジェクトの値を設定するには、 tunnel source コマンドを使用します。

tunnelIfRemoteInetAddress

トンネルのリモート エンドポイントのアドレス(外部 IP ヘッダーで使用される宛先アドレス)。アドレスが不明な場合、またはトンネルがポイントツーポイント リンクではない場合(たとえば、6-to-4 トンネル)、この値は IPv4 上のトンネルでは 0.0.0.0、IPv6 上のトンネルでは :: です。このオブジェクトのアドレス タイプは tunnelIfAddressType で指定します。このオブジェクトの値を設定するには、 tunnel destination コマンドを使用します。

tunnelIfEncapsLimit

このノードでカプセル化されるパケットに対して許可される追加カプセル化の最大数を示します。-1 は制限がないことを示します(パケット サイズの結果を除く)。

tunnelInetConfigEntry

特定の設定済みトンネルに関する情報が含まれます。マルチポイント トンネル、および IPv4 では 0.0.0.0、IPv6 では :: のリモート inet アドレスを持つトンネルのエントリは 1 つだけです。MIB を使用して作成するのは、Generic Routing Encapsulation(GRE)/IP トンネルおよび GRE/IPv6 トンネルだけです。

tunnelInetConfigIfIndex

トンネル インターフェイスに対応する ifIndex の値を示します。0 はアクティブ状態では無効であり、インターフェイス インデックスがまだ割り当てられていないことを意味します。

tunnelInetConfigStatus

MIB テーブルのテーブル エントリの作成または削除に使用します。このオブジェクトの値を設定するには、 interface tunnel コマンドを使用します。

tunnelInetConfigStorageType

ストレージ タイプを示します。不揮発性ストレージ値だけがサポートされます。

SNMP の設定方法および IP トンネル MIB の使用方法

ここでは、次の手順について説明します。

「SNMP を使用するためのルータの設定」(必須)

SNMP を使用するためのルータの設定


) ここで説明する作業の中には、ルータに設定パラメータを設定し、ルータの MIB オブジェクトから値を読み取るために使用する SNMP CLI 構文の例が含まれているものがあります。これらの SNMP CLI 構文の例は、パブリック ドメイン SNMP ツールを使用して Linux ワークステーションから取られています。ご使用のワークステーションによっては SNMP CLI 構文が異なる場合があります。ネットワーク管理ワークステーションの正しい構文については、SNMP ツールに付属のマニュアルを参照してください。


IP トンネル MIB 機能を使用する前に、SNMP をサポートするためにルータを設定する必要があります。ルータの SNMP をイネーブルにするには、この作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. snmp-server community string1 ro

4. snmp-server community string2 rw

5. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

snmp-server community string1 ro

 

Router(config)# snmp-server community public ro

SNMP へのアクセスを許可するコミュニティ アクセス ストリングを設定します。

string1 引数は、1 ~ 32 文字の英数字で構成されるコミュニティ ストリングで、パスワードのように機能して SNMP プロトコルへのアクセスを許可します。コミュニティ ストリングには空白文字は使用できません。

ro キーワードは読み取り専用アクセスを指定します。このストリングを使用する SNMP 管理ステーションは MIB オブジェクトを取得できます。

です。ご使用の設定では、この値にこれより複雑な構文を使用する必要があります。

ステップ 4

snmp-server community string2 rw

 

Router(config)# snmp-server community private rw

SNMP へのアクセスを許可するコミュニティ アクセス ストリングを設定します。

string2 引数は、1 ~ 32 文字の英数字で構成されるコミュニティ ストリングで、パスワードのように機能して SNMP プロトコルへのアクセスを許可します。コミュニティ ストリングには空白文字は使用できません。

rw キーワードは読み取りと書き込みアクセスを指定します。このストリングを使用する SNMP 管理ステーションは MIB オブジェクトを取得および変更できます。

です。ご使用の設定では、この値にこれより複雑な構文を使用する必要があります。

ステップ 5

end

 

Router(config)# end

現在のコンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。

次の作業

IP トンネル MIB を実装するには、トンネルを設定する必要があります。トンネルの設定については、『Cisco IOS Interface and Hardware Component Configuration Guide』の「 Implementing Tunnels 」の章を参照してください。

SNMP を介した IP トンネル MIB の設定に関連する問題をデバッグまたはトラブルシューティングするには、debug snmp tunnel-mib コマンドを使用します。このコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Interface and Hardware Component Command Reference 』を参照してください。

その他の参考資料

ここでは、IP トンネル MIB 機能に関する関連資料について説明します。

関連資料

関連項目
参照先

SNMP コマンド、コマンド構文の詳細、コマンド リファレンス、コマンド履歴、デフォルト設定、使用に関する注意事項および例

『Cisco IOS Network Management Command Reference』

SNMP サポート機能の設定

『Cisco IOS Network Management Configuration Guide』

トンネルの実装

『Cisco IOS Interface and Hardware Component Configuration Guide』

規格

規格
タイトル

この機能によってサポートされる新しい規格または変更された規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。

--

MIB

MIB
MIB リンク

IP トンネル MIB

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

RFC 4087

『IP Tunnel MIB』

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。
・テクニカル サポートを受ける
・ソフトウェアをダウンロードする
・セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける
・ツールおよびリソースへアクセスする
- Product Alert の受信登録
- Field Notice の受信登録
- Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索
・Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する
・トレーニング リソースへアクセスする
・TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/techsupport

トンネル MIB の機能情報

表 2 に、この機能のリリース履歴を示します。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator により、どの Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージが特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートするか調べることができます。Cisco Feature Navigator には、 http://tools.cisco.com/ITDIT/CFN/jsp/index.jsp からアクセスできます。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 2 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースでもサポートされます。


 

表 2 IP トンネル MIB の機能情報

機能名
リリース
機能情報

IP トンネル MIB

12.2(33)SRB
12.2(1st)SY
12.2(44)SG
12.2(33)SRD
15.0(1)M
Cisco IOS XE 3.1.0SG

IP トンネル MIB は、RFC 4087『IP Tunnel MIB』に示されているすべての IPv4 および IPv6 関連のトンネルを管理する汎用 MIB です。