インターフェイスおよびハードウェア コンポー ネント コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 15.1S
IF-MIB
IF-MIB
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2010/01/26 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

IF-MIB

機能情報の確認

この章の構成

IF-MIB の使用に関する前提条件

IF-MIB に関する情報

IF-MIB の利点

SNMP の IETF-Compliant リンク トラップをイネーブルにする方法

SNMP の IETF-Compliant リンク トラップの確認

トラブルシューティングのヒント

SNMP の IETF-Compliant リンク トラップをイネーブルにする例

SNMP の設定方法および IF-MIB の使用方法

SNMP を使用するためのルータの設定

次の作業

その他の参考資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

IF-MIB の機能情報

IF-MIB

このモジュールでは、インターフェイスおよびハードウェア コンポーネントで使用する Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)について説明します。IF-MIB では、RFC 2863 に定義されているすべてのテーブル、インターフェイス グループ MIB、および CISCO-IFEXTENSION-MIB がサポートされます。この MIB によって、インターフェイス MIB オブジェクトにクエリーを送信する機能が提供され、返される情報は、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)コンテキストがマップされる Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)Routing/Forwarding(VRF; ルーティング/フォワーディング)インスタンスに限定されます。通知ホストでは、送信される必要がある通知を特定のホストに限定するコンテキストも設定できます。

IF-MIB により、VRF 環境では、コンテキスト対応パケット情報がサポートされます。クライアントから IF-MIB に保存されている情報に選択アクセスが可能になるよう、コンテキストが必要な VRF 環境が VPN に適用されます。特定の VRF に属するクライアントでは、その VRF にのみ属している IF-MIB からのインターフェイスに関する情報にアクセスできます。クライアントで、特定のコンテキストに関連付けられているインターフェイスからの情報を取得しようとするときには、そのクライアントでは、コンテキストにのみ属している情報にアクセスでき、権限のない情報は参照できません。

このマニュアルでは、サブインターフェイスでのインターフェイス グループ MIB の拡張機能、および、Cisco IOS ソフトウェアの IF-MIB のシスコでの実装における RFC 2233 の準拠について、説明します。

機能情報の確認

お使いの Cisco IOS ソフトウェアが、このモジュールで説明されている機能の一部をサポートしていないことがあります。 このモジュールに記載されている機能に関するマニュアルへのリンク、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「IF-MIB の機能情報」を参照してください。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォーム、Cisco IOS ソフトウェア イメージ、および Cisco Catalyst OS ソフトウェア イメージの各サポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

IF-MIB の使用に関する前提条件

このマニュアルで説明しているインターフェイス グループ MIB およびイーサネットに類似したインターフェイス MIB を使用するには、使用するシステムに SNMP を設定する必要があります。ネットワークのパフォーマンスのモニタリングには、Cisco IOS または CiscoWorks のような Network Management System(NMS; ネットワーク管理システム)の使用が想定されています。これらのトピックについての詳細は、 「関連資料」 の項に記載されているマニュアルか、または、使用しているネットワーク管理アプリケーションに付属しているマニュアルを参照してください。

IF-MIB に関する情報

IF-MIB は RFC 2233 に準拠し、サブインターフェイスの SNMP サポートが提供されます。さらに、SNMP を設定すると、linkUp トラップまたは linkDown トラップの既存のシスコの実装または IETF 規格と互換性がある IF-MIB のいずれかを使用できます。linkUp トラップおよび linkDown トラップに関する情報については、RFC 2233 を参照してください。

Cisco IOS Release 12.1(2)T/12.0(21)S3 からは、 snmp-server trap link ietf コマンドを使用し、新しい RFC 2233 IETF 規格に基づいた実装を使用して、ルータを設定できます。このコマンドによって、サブインターフェイスの通知サポートがイネーブルにされます。以前のシスコ実装の linkUp/linkDown トラップを使用することを選択した場合は、これを使用し続けられるよう、デフォルトではディセーブルにされています。

ただし、以前のシスコ オブジェクトの定義を使用する場合、サブインターフェイスの linkUp/linkDown トラップにある locIfReason オブジェクトでは、任意の値が使用されることに注意してください。これは、 locIfReason オブジェクトが、OLD-CISCO-INTERFACES-MIB.my が使用される現在のシスコ実装のサブインターフェイスでは定義されていないためです。

この機能をイネーブルにしない場合、リンク トラップの varbind リストは、{ifIndex, ifDescr, ifType, locIfReason} で構成されます。 snmp-server trap link ietf コマンドを使用してこの機能をイネーブルにした後では、varbind リストは、{inIndex, ifAdminStatus, ifOperStatus, if Descr, ifType} で構成されます。 locIfReason オブジェクトも、そのオブジェクトにとって意味のある情報が取得できるかどうかによって、条件付きでこのリストに含まれます。設定されたサブインターフェイスでは、取得可能な情報が生成されます。非 HWIDB インターフェイスでは locIfReason に対して定義されている値はありませんので、トラップ メッセージからは省略されます。

IF-MIB モジュールに対する他のアップデートも、RFC2233 に準拠するように行われています。これらの変更には、ifCounterDiscontinuityTime オブジェクトの追加、および、ifTableLastChange に対する基本サポートの追加が、含まれます。アップデートされた Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)ドライバは、ifTableLastChange の全機能のサポートが行われる将来のリリースに含まれる予定です。

IF-MIB の利点

RFC 2233 に準拠

IF-MIB の機能拡張によって、Cisco IOS では、RFC 2233 がサポートされます。このリリースの前は、Cisco IOS では、RFC 1573 のみがサポートされていました。

サブインターフェイスでの linkUp/linkDown トラップの生成

IF-MIB の機能拡張によって、サブインターフェイスの linkUp および linkDown の SNMP トラップが、正しくサポートされます。一方で、影響が及ぼされないユーザは、以前のシスコ実行を使用して操作を続行できます。

コンテキスト対応 IF-MIB

コンテキスト対応 IF-MIB によって、インターフェイス MIB オブジェクトにクエリーを送信する機能が提供され、返される情報は、SNMP コンテキストがマップされる VRF に限定されます。通知ホストでは、送信される必要がある通知を特定のホストに限定するコンテキストも設定できます。

VPN 環境では、異なるインターフェイスは異なる VRF インスタンスに属します。VRF インスタンスは、SNMP コンテキストに固有に関連付けできます。コンテキスト対応 IF-MIB では、VRF インスタンスにマップされている指定されたコンテキストが含まれている SNMP 要求を受信すると、コンテキストに関連付けられている VRF に属しているインターフェイスに関連する情報のみが取得されます。

IP ヘルパー アドレスの取得

IF-MIB により、各インターフェイスに設定されているすべてのヘルパー アドレスを取得できます。

SNMP の IETF-Compliant リンク トラップをイネーブルにする方法

IF-MIB の設定は、システムではオプションで、デフォルトではディセーブルにされています。設定するには、SNMP の IETF-Compliant リンク トラップをイネーブルにする必要があります。SNMP linkUp/linkDown トラップの新しいオブジェクト リストの使用をイネーブルにするには、次の作業を実行します。特権 EXEC モードを開始し、次のコマンドを使用します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. snmp-server trap link ietf

4. end

 

手順の詳細

コマンド
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

snmp-server trap link ietf

 

Router(config)# snmp-server trap link ietf

RFC 2233 に準拠する SNMP トラップをイネーブルにします。

ステップ 4

end

 

Router(config)# end

現在のコンフィギュレーション セッションを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。

SNMP の IETF-Compliant リンク トラップの確認

特権 EXEC モードで more system:running-config コマンドを使用し、コマンドが実行コンフィギュレーション ファイルにあることを確認します。

トラブルシューティングのヒント

トラブルシューティングのためにリアルタイムでの SNMP トラップ アクティビティをモニタするには、SNMP debug コマンド( debug snmp packet コマンドなど)を使用します。SNMP debug コマンドのマニュアルについては、
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/debug/command/reference/db_book.html にある Cisco.com、または、シスコの Documentation CD-ROM で使用可能な、リリース 12.4 の『 Cisco IOS Debug Command Reference 』を参照してください。

SNMP の IETF-Compliant リンク トラップをイネーブルにする例

次に、IETF-Compliant 実装がイネーブルにされる前の SNMP 関連の出力、イネーブルされた状態でのコンフィギュレーション セッション、および設定後に変更された出力の例を示します。

Router# more system:running config
. . .
 
snmp-server engineID local 00000009000000A1616C2056
snmp-server community public RO
snmp-server community private RW
 
. . .
Router# conf term
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# snmp-server trap link ietf
Router(config)# end
Router# more system:running config
. . .
 
snmp-server engineID local 00000009000000A1616C2056
snmp-server community public RO
snmp-server community private RW
snmp-server trap link ietf
. . .
 

特定のインターフェイスのリンク トラップをイネーブルまたはディセーブルにするには、次の操作を実行します。

7609_supBXL_45(config-if)#snmp trap link-status ?
permit Permit the following capability
<cr>
7609_supBXL_45(config-if)#
 

スイッチオーバー中に linkUp/linkDown トラップをイネーブルにするには、次の操作を実行します。

7609_supBXL_45(config)#snmp-server trap link ?
ietf Use IETF standard for SNMP traps
switchover Enable link up/down traps during switchover
 

SNMP の設定方法および IF-MIB の使用方法

ここでは、次の手順について説明します。

「SNMP を使用するためのルータの設定」(必須)

SNMP を使用するためのルータの設定


) ここで説明する作業の一部には、ルータにコンフィギュレーション パラメータを設定したり、ルータで MIB オブジェクトの値を読み込んだりするために使用する SNMP CLI 構文の例が含まれています。これらの SNMP CLI 構文の例は、パブリック ドメイン SNMP ツールを使用して Linux ワークステーションから取られています。ご使用のワークステーションによっては SNMP CLI 構文が異なる場合があります。ネットワーク管理ワークステーションの正しい構文については、SNMP ツールに付属のマニュアルを参照してください。


SNMP を使用した IF-MIB 機能を使用する前に、SNMP がサポートされるようルータを設定する必要があります。ルータの SNMP をイネーブルにするには、この作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. snmp-server community string1 ro

4. snmp-server community string2 rw

5. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

snmp-server community string1 ro

 

Router(config)# snmp-server community public ro

SNMP へのアクセスを許可するコミュニティ アクセス ストリングを設定します。

string1 引数は、1 ~ 32 文字の英数字で構成されるコミュニティ ストリングで、パスワードのように機能して SNMP プロトコルへのアクセスを許可します。コミュニティ ストリングには空白文字は使用できません。

ro キーワードは、読み取り専用アクセス権を示します。このストリングを使用する SNMP 管理ステーションは MIB オブジェクトを取得できます。

です。ご使用の設定では、この値にこれより複雑な構文を使用する必要があります。

ステップ 4

snmp-server community string2 rw

 

Router(config)# snmp-server community private rw

SNMP へのアクセスを許可するコミュニティ アクセス ストリングを設定します。

string2 引数は、1 ~ 32 文字の英数字で構成されるコミュニティ ストリングで、パスワードのように機能して SNMP プロトコルへのアクセスを許可します。コミュニティ ストリングには空白文字は使用できません。

rw キーワードは、読み取り/書き込みアクセス権を示します。このストリングを使用する SNMP 管理ステーションは、MIB オブジェクトを取得および変更できます。

です。ご使用の設定では、この値にこれより複雑な構文を使用する必要があります。

ステップ 5

end

 

Router(config)# end

現在のコンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

次の作業

IF-MIB を実装するには、トンネルを設定する必要があります。トンネルの設定については、このガイドの「 Implementing Tunnels 」の章を参照してください。

その他の参考資料

ここでは、IF-MIB に関する参考資料について説明します。

関連資料

関連項目
参照先

SNMP コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド リファレンス、コマンド履歴、デフォルト設定、使用上の注意事項、および例

Cisco IOS Network Management Command Reference, Release 12.4T

SNMP の設定

Cisco IOS Network Management Configuration Guide, Release 12.4 』の「 Configuring SNMP Support 」の章

トンネルの実装

Cisco IOS Interface and Hardware Component Configuration Guide, Release 12.4 』の「 Implementing Tunnels 」の章

規格

規格
タイトル

この機能によってサポートされる新しい規格または変更された規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。

--

MIB

MIB
MIB リンク

IF-MIB

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB の場所を検索しダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

RFC 2233

『The Interfaces Group MIB using SMIv2』

RFC 2863

『The Interfaces Group MIB』

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。
・テクニカル サポートを受ける
・ソフトウェアをダウンロードする
・セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける
・ツールおよびリソースへアクセスする
- Product Alert の受信登録
- Field Notice の受信登録
- Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索
・Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する
・トレーニング リソースへアクセスする
・TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/en/US/support/index.html

IF-MIB の機能情報

表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドのリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

プラットフォーム サポートとソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートする Cisco IOS および Catalyst OS のソフトウェア イメージを判別できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 1 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記していない限り、その Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインの以降のリリースでもその機能はサポートされます。


 

表 1 IF-MIB の機能情報

機能名
リリース
機能情報

IF-MIB

12.1(2)T

12.0(21)S3

12.3(2)T

12.0(24)S

12.2(2)SXI

12.2(33)SB

ルータは、RFC 2233 IETF 規格ベースの実装を使用して設定できます。IF-MIB により、サブインターフェイスの通知サポートがイネーブルにされます。

リンクがアップまたはダウンすると、LinkUp/Down トラップが生成されます。この機能により、ifAdminStatus および ifOperStatus を含めるよう、LinkUp/Down トラップ情報がアップデートされます。

IF-MIB により、IP ヘルパー アドレスがサポートされ、各インターフェイスに設定されているすべてのヘルパー アドレスを取得できます。

インターフェイス MIB オブジェクトにクエリーを送信する機能があり、返される情報は、SNMP コンテキストがマップされる VRF に限定されます。通知ホストでは、送信される必要がある通知を特定のホストに限定するコンテキストも設定できます。