Cisco IOS ワイドエリア ネットワーキング コンフィ ギュレーション ガイド
フレームリレーの設定
フレームリレーの設定
発行日;2012/02/03 | 英語版ドキュメント(2011/07/31 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

フレームリレーの設定

Cisco Frame Relay MIB

フレームリレーのハードウェア構成

フレームリレーの設定作業一覧

インターフェイスでのフレームリレー カプセル化のイネーブル化

ダイナミックまたはスタティック アドレス マッピングの設定

ダイナミック アドレス マッピングの設定

スタティック アドレス マッピングの設定

LMI の設定

LMI autosense のアクティブ化

ステータス要求

ステータス メッセージ

LMI autosense

設定オプション

LMI の明示的な設定

LMI タイプの設定

LMI キープアライブ インターバルの設定

LMI のポーリング インターバルおよびタイマー インターバル

フレームリレー SVC の設定

SVC の動作

フレームリレー SVC サービスのイネーブル化

物理インターフェイスでの SVC の設定

サブインターフェイスでの SVC の設定

マップ クラスの設定

E.164 または X.121 アドレスによるマップ グループの設定

マップ グループとスタティック プロトコル アドレス マップの関連付け

LAPF パラメータの設定

フレームリレー トラフィック シェーピングの設定

異なるタイプのトラフィックに関する VC の定義

インターフェイスでのフレームリレー トラフィック シェーピングのイネーブル化

フレームリレーの ForeSight

フレームリレー ForeSight の前提条件

フレームリレー輻輳の通知方式

拡張ローカル管理インターフェイスの設定

ELMI のイネーブル化

IP アドレスの自動選択のディセーブル化

ELMI アドレス登録に使用する IP アドレスの設定

インターフェイスでの ELMI アドレス登録のイネーブル化

ELMI アドレス登録の確認

インターフェイスのトラフィック シェーピング マップ クラスの指定

キューイングおよびトラフィック シェーピングのパラメータによるマップ クラスの定義

アクセス リストの定義

マップ クラスのプライオリティ キュー リストの定義

マップ クラスのカスタム キュー リストの定義

フレームリレー スイッチングの設定

ISDN B チャネルでのフレームリレー スイッチング

フレームリレー スイッチングの設定作業一覧

フレームリレー スイッチングのイネーブル化

フレームリレーの DTE デバイス、DCE スイッチ、または NNI サポートの設定

スイッチド PVC の作成

スイッチド PVC の指定

スイッチド PVC でのフレームリレー トラフィック シェーピングの設定

UNI DCE デバイスでのトラフィック ポリシングの設定

スイッチド PVC での輻輳管理の設定

スイッチド PVC での FRF.12 フラグメンテーションの設定

フレームリレー スイッチングの確認

フレームリレー スイッチングのトラブルシューティング

実際のネットワークに合わせたフレームリレーのカスタマイズ

フレームリレーのエンドツーエンド キープアライブの設定

フレームリレーのエンドツーエンド キープアライブの確認

PPP over Frame Relay の設定

PPP over Frame Relay のイネーブル化

フレームリレー サブインターフェイスの設定

フレームリレー サブインターフェイスの概要

サブインターフェイス アドレッシングの定義

フレームリレー用のトランスペアレント ブリッジングの設定

サブインターフェイス用のバックアップ インターフェイスの設定

Frame Relay Inverse ARP のディセーブル化または再イネーブル化

インターフェイスのブロードキャスト キューの作成

フレームリレー フラグメンテーションの設定

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーション

FRF.11 Annex C を使用したフレームリレー フラグメンテーション

シスコ独自のフラグメンテーション

フレームリレー フラグメンテーションおよびハードウェア圧縮の相互運用性

フレームリレー フラグメンテーションの条件と制約事項

ペイロード圧縮の設定

パケット別ペイロード圧縮の設定

標準ベースの FRF.9 圧縮の設定

データストリーム圧縮の設定

ペイロード圧縮の確認

TCP/IP ヘッダー圧縮の設定

TCP/IP ヘッダー圧縮に対する個別の IP マップの設定

TCP/IP ヘッダー圧縮用のインターフェイスの設定

TCP/IP ヘッダー圧縮のディセーブル化

フレームリレー カプセル化を使用したリアルタイム ヘッダー圧縮の設定

廃棄適性の設定

DLCI プライオリティ レベルの設定

フレームリレー接続の監視と保守

フレームリレーの設定例

IETF のカプセル化の例

インターフェイスでの IETF のカプセル化の例

DLCI 別の IETF のカプセル化の例

スタティック アドレス マッピングの例

スタティック モードの 2 つのルータの例

AppleTalk のルーティング例

DECnet のルーティング例

IPX のルーティング例

サブインターフェイスの例

基本的なサブインターフェイスの例

ダイナミック アドレッシングによるフレームリレー マルチポイント サブインターフェイスの例

フレームリレー サブインターフェイス上の IPX ルートの例

ポイントツーポイント サブインターフェイスでのアンナンバード IP の例

サブインターフェイスを使用したトランスペアレント ブリッジングの例

SVC の設定例

SVC インターフェイスの例

SVC サブインターフェイスの例

フレームリレー トラフィック シェーピングの例

3 つのポイントツーポイント サブインターフェイスによるトラフィック シェーピングの例

ForeSight によるトラフィック シェーピングの例

ELMI の設定例

下位互換性の例

フレームリレー上のネットワーク サーバから起動する例

フレームリレー スイッチングの例

PVC スイッチングの設定例

フレームリレー DCE だけの例

ハイブリッド DTE/DCE PVC スイッチングの例

IP トンネルでのスイッチングの例

ISDN B チャネルでのフレームリレー スイッチングの例

スイッチド PVC でのトラフィック シェーピングの例

UNI DCE でのトラフィック ポリシングの例

スイッチド PVC での輻輳管理の例

スイッチド PVC のトラフィック シェーピング キューでの輻輳管理の例

スイッチド PVC での FRF.12 フラグメンテーションの設定例

フレームリレー エンドツーエンド キープアライブの例

デフォルト設定によるエンドツーエンド キープアライブ bidirectional モードの例

デフォルト設定によるエンドツーエンド キープアライブ request モードの例

変更した設定によるエンドツーエンド キープアライブ request モードの例

PPP over Frame Relay の例

PPP over Frame Relay DTE の例

PPP over Frame Relay DCE の例

フレームリレー フラグメンテーションの設定例

FRF.12 フラグメンテーションの例

ハードウェア圧縮を使用するフレームリレー フラグメンテーションの例

ペイロード圧縮の設定例

frame-relay map コマンドを使用するサブインターフェイスの FRF.9 の例

サブインターフェイスの FRF.9 圧縮の例

ポイントツーポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および TCP/IP ヘッダー圧縮の例

マルチポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および TCP/IP ヘッダー圧縮の例

RTP ヘッダー圧縮およびフレームリレー フラグメンテーションによるデータストリーム ハードウェア圧縮の例

TCP/IP ヘッダー圧縮の例

継承した TCP/IP ヘッダー圧縮による IP マップの例

TCP/IP ヘッダー圧縮に対する IP マップの使用例

継承した TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにする例

明示的な TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにする例

フレームリレーの設定

機能の履歴

リリース
変更点

Cisco IOS

Cisco IOS ソフトウェアの機能サポートに関する情報については、Cisco Feature Navigator を使用してください。

ここでは、ルータまたはアクセス サーバでフレームリレーを設定する処理について説明します。

この章で説明するフレームリレー コマンドの詳細については、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference 』の「Frame Relay Commands を参照してください。

次の関連トピックについては、他のシスコのマニュアルの対応する章を参照してください。

 

作業内容
マニュアル

フレームリレーで DDR トラフィックを送信する

Cisco IOS Dial Technologies Configuration Guide 』のパート「Dial-on-Demand Routing Configuration」の「Configuring Legacy DDR Spokes」章および「Configuring Legacy DDR Hubs」章

フレームリレーをサポートするインターフェイスで中央のサーバからダウンロードして、新しいルータまたはアクセス サーバにソフトウェアをインストールする

Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide 』の「Loading and Maintaining System Images」章

フレームリレーで AutoInstall を使用する

Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide 』の「Using Autoinstall and Setup」章

フレームリレー ネットワークでデバイス間のトランスペアレント ブリッジングを設定する

Cisco IOS Bridging and IBM Networking Configuration Guide 』の「Configuring Transparent Bridging」章

フレームリレー ネットワークで SNA デバイス間のソースルート ブリッジングを設定する

Cisco IOS Bridging and IBM Networking Configuration Guide 』の「Configuring Source-Route Bridging」章

フレームリレー ネットワークでデバイス間のシリアル トンネル(STUN)とブロック シリアル トンネルのカプセル化を設定する

Cisco IOS Bridging and IBM Networking Configuration Guide 』の「Configuring Serial Tunnel and Block Serial Tunnel」章

フレームリレー ネットワークで SNA デバイス間のアクセスを設定する

Cisco IOS Bridging and IBM Networking Configuration Guide 』の「Configuring SNA Frame Relay Access Support」章

FRF.11 および FRF.12 を使用して Voice over Frame Relay を設定する

Cisco IOS Voice, Video, and Fax Configuration Guide 』の「Configuring Voice over Frame Relay」章

フレームリレー用マルチリンク PPP を使用して、低遅延のキューイング、PVC インターフェイス プライオリティ キューイング、および Link Fragmentation and Interleaving を設定する

『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』

Cisco Frame Relay MIB

Cisco Frame Relay MIB では、標準のフレームリレー MIB(RFC 1315)に拡張機能を追加しました。また、Cisco Frame Relay 実装にほぼ特化した、追加のリンクレベルおよび Virtual Circuit(VC; 仮想回線)レベルの情報と統計情報を提供しています。Cisco Frame Relay MIB には、 show frame-relay lmi show frame-relay pvc show frame-relay map show frame-relay svc などの show frame-relay コマンドで表示されるほとんどの情報にアクセスできる SNMP ネットワーク管理機能があります。

フレームリレーのハードウェア構成

次のハードウェア構成のいずれかを使用して、フレームリレー接続を作成できます。

ルータとアクセス サーバをフレームリレー スイッチに直接接続する

ルータとアクセス サーバをチャネル サービス ユニット/デジタル サービス ユニット(CSU/DSU)に直接接続し、リモートのフレームリレー スイッチに接続する


) ルータをフレームリレー ネットワークに接続するには、フレームリレー スイッチに直接接続するか、CSU/DSU 経由で接続します。ただし、フレームリレー用に設定した単一ルータ インターフェイスの場合、これらの方式のいずれかについてだけ設定できます。


CSU/DSU では、V.35 または RS-449 の信号が、フレームリレー ネットワークで受信できるように適切にコーディングされた T1 伝送信号に変換されます。図 1 に、コンポーネント間の接続方法を示します。

図 1 一般的なフレームリレー構成

 

実際のフレームリレー インターフェイスは、サービスを提供するネットワーク サーバおよびスイッチ間の 1 つの物理接続で構成されます。この単一の物理接続によって、ネットワーク上の各デバイスに直接接続されます。

フレームリレーの設定作業一覧

ネットワークでフレームリレーをイネーブルにするには、必須の基本手順を実行する必要があります。さらに、実際のネットワーク要件に合わせてフレームリレーをカスタマイズし、フレームリレーの接続を監視できます。次の項では、これらの作業の概要を説明します。

インターフェイスでのフレームリレー カプセル化のイネーブル化(必須)

ダイナミックまたはスタティック アドレス マッピングの設定(必須)


) フレームリレー カプセル化は、インターフェイス上のすべてのフレームリレー コマンドに必要な前提条件です。


次の項で説明する作業は、フレームリレーの強化とカスタマイズのために行います。

LMI の設定(任意)

フレームリレー SVC の設定(任意)

フレームリレー トラフィック シェーピングの設定(任意)

フレームリレー スイッチングの設定(任意)

実際のネットワークに合わせたフレームリレーのカスタマイズ(任意)

フレームリレー接続の監視と保守(任意)

実際のネットワークでフレームリレーを設定する方法については、この章の最後にあるフレームリレーの設定例を参照してください。以降の作業の中で紹介されるフレームリレー コマンドの詳細については、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference 』の「Frame Relay Commands の章を参照してください。他のコマンドの詳細については、索引を使用するかオンラインで検索してください。

インターフェイスでのフレームリレー カプセル化のイネーブル化

インターフェイス レベルでフレームリレー カプセル化をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number

インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config-if)# encapsulation frame-relay [ ietf ]

フレームリレー カプセル化方式をイネーブルにし、指定します。

フレームリレーは、RFC 1490 に準拠するすべてのサポート対象プロトコルのカプセル化をサポートしているため、複数ベンダー間で相互運用できます。ご使用のルータまたはアクセス サーバをフレームリレー ネットワークで別のベンダー製の機器に接続している場合、Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)形式のフレームリレー カプセル化を使用してください。IETF 形式のカプセル化は、インターフェイス レベルまたは個々の VC レベルでサポートされます。

インターフェイスをシャットダウンしてから、カプセル化タイプを変更します。インターフェイスのシャットダウンは必須ではありませんが、新しいカプセル化に対応して確実にインターフェイスがリセットされます。

インターフェイス上でフレームリレー カプセル化をイネーブルにする例については、後述の「IETF のカプセル化の例」を参照してください。

ダイナミックまたはスタティック アドレス マッピングの設定

ダイナミック アドレス マッピングでは、既知の DLCI がある場合、Frame Relay Inverse ARP を使用して、特定の接続に関するネクスト ホップのプロトコル アドレスを要求します。Inverse ARP 要求に対する応答は、ルータまたはアクセス サーバ上の address-to-DLCI マッピング テーブルに入力されます。また、そのテーブルは、送信トラフィックに関するネクスト ホップのプロトコル アドレスまたは DLCI を提供するために使用されます。

Inverse ARP は、サポートするすべてのプロトコルについてデフォルトでイネーブルですが、特定のプロトコルと DLCI ペアについてディセーブルにできます。そのため、一部のプロトコルにはダイナミック マッピングを使用し、同じ DLCI の別のプロトコルにはスタティック マッピングを使用できます。接続の相手側でサポートされないプロトコルであることがわかっている場合、そのプロトコルと DLCI ペアについて Inverse ARP を明示的にディセーブルにできます。詳細については、後述のFrame Relay Inverse ARP のディセーブル化または再イネーブル化を参照してください

ダイナミックまたはスタティック アドレス マッピングの設定の詳細については、次の項を参照してください。

ダイナミック アドレス マッピングの設定

スタティック アドレス マッピングの設定

ダイナミック アドレス マッピングの設定

Inverse ARP は、物理インターフェイスでイネーブルにされているすべてのプロトコルについて、デフォルトでイネーブルです。インターフェイスでイネーブルにされていないプロトコルの場合、パケットは送信されません。

Inverse ARP はデフォルトでイネーブルなので、インターフェイスでダイナミック マッピングを設定するために追加のコマンドは必要ありません。

スタティック アドレス マッピングの設定

スタティック マップは、指定したネクスト ホップのプロトコル アドレスを指定した DLCI にリンクします。スタティック マッピングによって Inverse ARP 要求の要件はなくなります。スタティック マップを指定すると、指定した DLCI 上の指定したプロトコルについては Inverse ARP が自動的にディセーブルにされます。

相手側のルータが Inverse ARP をまったくサポートしていない場合、または フレームリレーで使用する特定のプロトコルについて Inverse ARP をサポートしていない場合、スタティック マッピングを使用する必要があります。

ネットワークの要件に従ってスタティック マッピングを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドのいずれかを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay map protocol protocol-address dlci [ broadcast ] [ ietf ] [ cisco ]

ネクスト ホップ プロトコル アドレスと DLCI 宛先アドレス間をマッピングします。

Router(config-if)# frame-relay map clns dlci [ broadcast ]

ISO CLNS フレームの送信に使用する DLCI を定義します。

Router(config-if)# frame-relay map bridge dlci [ broadcast ] [ ietf ]

DLCI 宛先ブリッジを定義します。

サポートされるプロトコルと、そのプロトコルをイネーブルにするための対応するキーワードは次のとおりです。

IP: ip

DECnet: decnet

AppleTalk: appletalk

XNS: xns

Novell IPX: ipx

VINES: vines

ISO CLNS: clns

Open Shortest Path First(OSPF)の設定時にオプションの broadcast キーワードを追加すると、設定が大幅に簡素化されます。 broadcast キーワードの使用の詳細については、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference 』の frame-relay map コマンドの説明と、この章の末尾で紹介する例を参照してください。

スタティック アドレス マッピングの設定例については、後述の「スタティック アドレス マッピングの例」を参照してください。

LMI の設定

Cisco IOS Release 11.2 から、Local Management Interface(LMI; ローカル管理インターフェイス)autosense がサポートされています。そのため、スイッチがサポートする LMI タイプをインターフェイスで判断できます。LMI autosense のサポートとは、LMI を明示的に設定する必要がないことを示します。

LMI の設定の詳細については、次の項を参照してください。

LMI autosense のアクティブ化

LMI の明示的な設定

トラフィック シェーピングでの拡張ローカル管理インターフェイスの使用については、後述の「フレームリレー トラフィック シェーピングの設定」を参照してください。

LMI の設定例については、後述の「フレームリレー DCE だけの例」を参照してください。

LMI autosense のアクティブ化

次の場合、LMI autosense はアクティブです。

ルータに電源が投入されたか、インターフェイスで状態がアップにされた場合。

回線のプロトコルがダウン状態で、回線がアップ状態の場合。

インターフェイスが Frame Relay DTE の場合。

LMI タイプが明示的に設定されていない場合。

LMI autosense のアクティブ化に関する追加情報については、次の項を参照してください。

ステータス要求

ステータス メッセージ

LMI autosense

設定オプション

ステータス要求

LMI autosense がアクティブな場合、3 つの LMI タイプすべてで、スイッチにフル ステータス要求を送信します。ANSI、ITU、cisco の順番で、途切れることなく続けて実行されます。Cisco IOS ソフトウェアには、DLCI 1023(cisco LMI)および DLCI 0(ANSI と ITU)の両方をリッスンする機能があります。

ステータス メッセージ

1 つまたは複数のステータス要求によって、スイッチから応答(ステータス メッセージ)が返されます。ルータでは応答のフォーマットがデコードされ、自動的にルータが設定されます。ルータに複数の応答が送信された場合、最後に受信した応答のタイプを使用してルータが設定されます。これは、複数のフォーマットを同時に処理できるインテリジェント スイッチに合わせるためです。

LMI autosense

LMI autosense に失敗した場合、インテリジェント リトライ スキームが組み込まれます。N391 インターバル(デフォルトは 60 秒、10 秒ごとに 6 回キープアライブを交換)で、LMI autosense は LMI タイプの確認を試行します。N391 の詳細については、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference 』の「Frame Relay Commands」章の frame-relay lmi-n391dte コマンドを参照してください。

LMI autosense が処理中かどうかを視覚的に確認する唯一の方法は、 debug frame lmi が有効かどうかです。処理中の場合、N391 インターバルごとに、シリアル インターフェイスから 3 つの高速なステータスの問い合わせ(ANSI、ITU、および cisco の各 LMI タイプの 1 つずつ)が送信されることを確認できます。

設定オプション

設定オプションはなく、ユーザは LMI autosense を意識する必要はありません。LMI autosense を無効にするには、LMI タイプを明示的に設定します。次にルータに電源を投入したときに、LMI autosense が非アクティブになるようにするには、LMI タイプを NVRAM に書き込む必要があります。autoinstall の最後に、 frame-relay lmi-type xxx 文がインターフェイス設定に含まれます。この設定は NVRAM に自動的に書き込まれないため、 copy system:running-config コマンドまたは copy nvram:startup-config コマンドを使用して、明示的に NVRAM に設定を書き込む必要があります。

LMI の明示的な設定

フレームリレー ソフトウェアは、シスコ仕様など、LMI に対応するために業界で受け入れられている標準規格をサポートしています。LMI を設定するため、LMI autosense を非アクティブにするには、次の項の作業を実行します。

LMI タイプの設定(必須)

LMI キープアライブ インターバルの設定(必須)

LMI のポーリング インターバルおよびタイマー インターバル(任意)

LMI タイプの設定

ルータまたはアクセス サーバが Public Data Network(PDN; 公衆データ網)に接続されている場合、LMI タイプはその公衆データ網で使用されているタイプと一致する必要があります。一致しない場合、使用する専用フレームリレー ネットワークの要件に合わせて LMI タイプを設定できます。

シスコ デバイスでは、ANSI T1.617 Annex D、Cisco、および ITU-T Q.933 Annex A という 3 種類の LMI のいずれかを設定できます。設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config-if)# frame-relay lmi-type { ansi | cisco | q933a }

LMI タイプを設定します。

ステップ 2

Router# copy nvram:startup-config destination

LMI タイプを NVRAM に書き込みます。

LMI タイプの設定例については、後述の「フレームリレー DCE だけの例」を参照してください。

LMI キープアライブ インターバルの設定

LMI を設定するには、キープアライブ インターバルを設定する必要があります。デフォルトで、このインターバルは 10 秒になっています。LMI プロトコルに従って、スイッチの対応するインターバルよりも短くする必要があります。キープアライブ インターバルを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# keepalive number

LMI キープアライブ インターバルを設定します。

LMI を利用しないネットワークでキープアライブをディセーブルにするには、 no keepalive インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。LMI のキープアライブ インターバルの指定例については、後述の「スタティック モードの 2 つのルータの例」を参照してください。

LMI のポーリング インターバルおよびタイマー インターバル

LMI DTE デバイスと DCE デバイスの動作を微調整するには、多様なオプションのカウンタ、インターバル、およびしきい値を設定します。このようなアトリビュートを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドの 1 つまたは複数を使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay lmi-n392dce threshold

DCE および Network-to-Network Interface(NNI; ネットワーク間インターフェイス)エラーのしきい値を設定します。

Router(config-if)# frame-relay lmi-n393dce events

DCE および NNI のモニタ対象イベント カウントを設定します。

Router(config-if)# frame-relay lmi-t392dce seconds

DCE または NNI インターフェイスでポーリング検証タイマーを設定します。

Router(config-if)# frame-relay lmi-n391dte keep-exchanges

DTE または NNI インターフェイスでフル ステータス ポーリング インターバルを設定します。

Router(config-if)# frame-relay lmi-n392dte threshold

DTE または NNI エラーのしきい値を設定します。

Router(config-if)# frame-relay lmi-n393dte events

DTE および NNI のモニタ対象イベント カウントを設定します。

ポーリングおよびタイミング インターバル コマンドについては、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference 』の「Frame Relay Commands」の章を参照してください

フレームリレー SVC の設定

フレームリレー ネットワークへのアクセスは、専用回線を介して、56 kbps ~ 45 Mbps の速度で行われます。フレームリレーは、エントリ ポイント間で VC を確立する接続指向のパケット送信メカニズムです。

Switched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択接続)を使用すると、必要な場合にだけ宛先エンドポイントへのパスを設定し、不要になった場合はパスを破棄することで、フレームリレー ネットワークを介してアクセスできます

同じサイトおよびルータで、SVC と PVC は同居できます。たとえば、離れた支社のルータが中央の本社と頻繁に通信するため PVC を設定し、頻度の低い通信には SVC を設定することができます。結果的に、任意のエンドポイント間に PVC がない場合でも、任意のエンドポイント間の通信を設定できます。

SVC では、コール別に Quality of Service(QoS)要素を指定して、ネットワーク リソースを要求できます。

SVC のサポートは、シリアル インターフェイスまたは HSSI インターフェイスを含むシスコ製プラットフォームのエンタープライズ イメージで提供されています

フレームリレー SVC が動作するには、次のサービスが必要です。

サービス プロバイダーによるフレームリレー SVC のサポート:サービス プロバイダーのスイッチには、SVC の動作をサポートする機能が必要です。

物理ループ接続:ルータ(DTE)とローカル フレームリレー スイッチ間に専用線が存在する必要があります。

フレームリレー SVC の設定例については、後述のSVC の設定例を参照してください。

SVC の動作

SVC が動作するには、フレーム モード ベアラ サービス(LAPF)に対して ITU-T Q.922 リンク アクセス プロシージャを実行してから、SVC に対してシグナリングするように、データリンク層(レイヤ 2)を設定する必要があります。回線と回線のプロトコルの両方がアップ状態の場合、インターフェイスで SVC のサポートがイネーブルになるとすぐに、レイヤ 2 の自己設定が行われます。SVC が設定され、パスに対するデマンドが発生した場合、Q.933 シグナリング シーケンスが開始されます。SVC が設定されると、データ転送が開始されます。

Q.922 には、Q.933 動作のために信頼性のあるリンク レイヤが用意されています。すべての Q.933 コール制御情報は DLCI 0 上で送信されます。この DLCI は、ANSI T1.617 Annex D または Q.933 Annex A に指定されている管理プロトコルにも使用されます。

インターフェイス レベルで SVC をイネーブルにする必要があります。インターフェイス レベルで SVC をイネーブルにすると、そのインターフェイス上のすべてのサブインターフェイスでイネーブルにされます。1 つのシグナリング チャネルである DLCI 0 がそのインターフェイス用に設定され、すべての SVC はその物理インターフェイスから制御されます。

フレームリレー SVC サービスのイネーブル化

フレームリレー SVC サービスをイネーブルにし、SVC を設定するには、次の項の作業を実行します。サブインターフェイスでの作業は必須ではありませんが、SVC の設定と動作の柔軟性が高くなります。LAPF での作業は必須ではありません。また、ネットワークに与える影響を十分に理解していない場合は推奨しません

物理インターフェイスでの SVC の設定(必須)

サブインターフェイスでの SVC の設定(任意)

マップ クラスの設定(必須)

E.164 または X.121 アドレスによるマップ グループの設定(必須)

マップ グループとスタティック プロトコル アドレス マップの関連付け(必須)

LAPF パラメータの設定(任意)

フレームリレー SVC の設定例については、後述のSVC の設定例を参照してください。

物理インターフェイスでの SVC の設定

フレームリレー インターフェイスで SVC 動作をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number

物理インターフェイスを指定します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip address ip-address mask

必要に応じて、インターフェイス IP アドレスを指定します。

ステップ 3

Router(config-if)# encapsulation frame-relay

インターフェイスでフレームリレー カプセル化をイネーブルにします。

ステップ 4

Router(config-if)# map-group group-name

マップ グループをインターフェイスに割り当てます。

ステップ 5

Router(config-if)# frame-relay svc

インターフェイスでフレームリレー SVC のサポートをイネーブルにします。

マップ グループの詳細は、 map-list コマンドで指定します。

サブインターフェイスでの SVC の設定

サブインターフェイスでフレームリレー SVC を設定するには、前の項のすべてのコマンド(ただしマップ グループの割り当てコマンドを除く)を実行します。物理インターフェイスの設定後、グループ コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number.subinterface-number { multipoint | point-to-point }

SVC の動作のために設定したサブインターフェイスを指定します。

ステップ 2

Router(config-subif)# ip address ip-address mask

必要に応じて、サブインターフェイス IP アドレスを指定します。

ステップ 3

Router(config-subif)# map-group group - name

マップ グループをサブインターフェイスに割り当てます。

マップ クラスの設定

マップ クラスを設定するには、次の作業を実行します。

マップ クラス名を指定します(必須)

マップ クラスについて、カスタム キュー リストを指定します(任意)

マップ クラスについて、プライオリティ キュー リストを指定します(任意)

マップ クラスについて、SVC の出力レートをスロットリングする BECN フィードバックをイネーブルにします(任意)

マップ クラスについて、非デフォルト値の QoS を設定します(QoS 値を設定する必要はなく、デフォルト値が指定されます)(任意)

マップ クラスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# map-class frame-relay map-class-name

フレームリレーのマップ クラス名を指定し、マップ クラスのコンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config-map-class)# frame-relay custom-queue-list list-number

マップ クラスに使用するカスタム キュー リストを指定します。

ステップ 3

Router(config-map-class)# frame-relay priority-group list-number

マップ クラスに関連付けられた VC にプライオリティ キューを割り当てます。

ステップ 4

Router(config-map-class)# frame-relay adaptive-shaping [ becn | foresight ]1

フレーム送信レートをスロットリングする BECN フィードバックのタイプをイネーブルにします。

ステップ 5

Router(config-map-class)# frame-relay cir in bps

受信の Committed Information Rate(CIR; 認定情報レート)をビット/秒単位で指定します。

ステップ 6

Router(config-map-class)# frame-relay cir out bps

発信の CIR をビット/秒単位で指定します。

ステップ 7

Router(config-map-class)# frame-relay mincir in bps 2

最小の許容受信 CIR をビット/秒単位で設定します。

ステップ 8

Router(config-map-class)# frame-relay mincir out bps 2

最小の許容発信 CIR をビット/秒単位で設定します。

ステップ 9

Router(config-map-class)# frame-relay bc in bits 2

受信の認定バースト サイズ(Bc)をビット単位で設定します

ステップ 10

Router(config-map-class)# frame-relay bc out bits 2

発信の Bc をビット単位で設定します。

ステップ 11

Router(config-map-class)# frame-relay be in bits 2

受信の超過バースト サイズ(Be)をビット単位で設定します。

ステップ 12

Router(config-map-class)# frame-relay be out bits 2

発信の Be をビット単位で設定します。

ステップ 13

Router(config-map-class)# frame-relay idle-timer seconds 2

アイドル タイムアウト インターバルを秒単位で設定します

1.このコマンドは、将来的に Cisco IOS リリースで削除される予定の frame-relay becn-response-enable コマンドの置き換えです。スクリプトで frame-relay becn-response-enable コマンドを使用している場合、frame-relay adaptive-shaping becn コマンドで置き換える必要があります。

2.in および out キーワードは任意です。in および out キーワードを使用せずにコマンドを設定すると、SVC の設定時に、その値は受信トラフィックおよび発信トラフィック両方の値に適用されます。たとえば、frame-relay cir 56000 コマンドは、SVC の設定時に、受信トラフィックおよび発信トラフィック両方の値に 56000 が適用されます。

複数のマップ クラスを定義できます。マップ クラスは、インターフェイスやサブインターフェイス自体ではなく、スタティック マップと関連付けられます。この関連付けには柔軟なので、宛先ごとに異なるマップ クラスを定義できます。

E.164 または X.121 アドレスによるマップ グループの設定

インターフェイスのマップ グループを定義した後は、使用する特定の発信元および宛先のアドレスにマップ グループを関連付けることができます。発信元と宛先には、E.164 アドレスまたは X.121 アドレスを指定できます。特定のインターフェイスに関連付けるマップ グループを指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config)# map-list map-group - name source-addr { e164 | x121 } source-address dest-addr { e164 | x121 } destination-address

SVC の特定の発信元および宛先のアドレスに関連付けるマップ グループを指定します。

マップ グループとスタティック プロトコル アドレス マップの関連付け

map-list コマンドでプロトコル アドレスを定義し、各プロトコル アドレスを指定したマップ クラスに関連付けるには、 class コマンドを使用します。マップ クラスに関連付けるには、プロトコル アドレスごとにこのコマンドを使用します。マップ クラスをプロトコル アドレスと関連付けるには、マップ リスト コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-map-list)# protocol protocol-address class class-name [ ietf ] [ broadcast [ trigger ]]

QoS 情報の取得に使用する、宛先プロトコル アドレスとフレームリレーのマップ クラス名を指定します。

ietf キーワードは、RFC 1490 カプセル化を指定します。 broadcast キーワードは、ブロードキャストを実行する必要があることを指定します。 trigger キーワードは、 broadcast も設定する場合にだけ設定できます。trigger キーワードを指定すると、ブロードキャスト パケットで SVC を発生させることができます。このマップ クラスを使用する SVC が存在する場合、SVC はブロードキャストを送信します。

LAPF パラメータの設定

フレームリレーの Link Access Procedure for Frame Relay(LAPF)コマンドは、フレームリレー スイッチと連携するようにレイヤ 2 システムのパラメータを調整するために使用されます。通常、デフォルト設定を変更する必要はありません。ただし、フレームリレー ネットワークが、LAPF Frame Reject プロシージャの Frame Reject フレーム(FRMR)をサポートしていないことを示している場合、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# no frame-relay lapf frmr

LAPF Frame Reject プロシージャの FRMR フレームを送信しないことを選択します。

デフォルトでは、Frame Reject フレームは LAPF Frame Reject プロシージャで送信されます。


) 機能の変更結果についてよく理解していない場合、レイヤ 2 パラメータの操作は推奨されません。詳細については、LAPF に関する ITU-T Q.922 仕様を参照してください。


自分のネットワーク環境でレイヤ 2 パラメータを変更する必要があり、機能の変更結果を理解している場合、必要に応じて次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay lapf k number

LAPF ウィンドウ サイズ k を設定します。

Router(config-if)# frame-relay lapf n200 retries

LAPF 最大再送信カウント N200 を設定します。

Router(config-if)# frame-relay lapf n201 bytes

LAPF I フレーム N201 の Information フィールドの最大長をバイト単位で設定します。

Router(config-if)# frame-relay lapf t200 tenths-of-a-second

LAPF 再送信タイマー値 T200 を 10 秒の倍数単位で設定します

Router(config-if)# frame-relay lapf t203 seconds

DLCI 0 の LAPF リンク アイドル タイマー値 T203 を秒単位で設定します。

フレームリレー トラフィック シェーピングの設定

トラフィック シェーピングは、PVC と SVC の両方に適用されます。SVC の作成と設定については、前述のフレームリレー SVC の設定を参照してください。

フレームリレー トラフィック シェーピングを設定するには、次の項の作業を実行します。

インターフェイスでのフレームリレー カプセル化のイネーブル化(この章で前述)

異なるタイプのトラフィックに関する VC の定義

インターフェイスでのフレームリレー トラフィック シェーピングのイネーブル化

拡張ローカル管理インターフェイスの設定

インターフェイスのトラフィック シェーピング マップ クラスの指定

キューイングおよびトラフィック シェーピングのパラメータによるマップ クラスの定義

アクセス リストの定義

マップ クラスのプライオリティ キュー リストの定義

マップ クラスのカスタム キュー リストの定義


) フレームリレー トラフィック シェーピングは、frame-relay route コマンドを使用するレイヤ 2 PVC スイッチングには有効ではありません。


フレームリレー トラフィック シェーピングの設定例については、後述の「フレームリレー トラフィック シェーピングの例」を参照してください。

異なるタイプのトラフィックに関する VC の定義

異なるタイプのトラフィックに個別の VC を定義し、VC ごとにキューイングおよび発信トラフィック レートを指定することで、トラフィックのタイプごとに保証された帯域幅を用意できます。同じ回線で異なる VC に異なるトラフィック レートを指定することで、仮想の時間分割多重を実行できます。中央のオフィスの高速回線から離れた場所の低速回線への発信トラフィックをスロットリングすることで、ネットワークの輻輳とデータ損失を軽減できます。また、キューイングの強化によって、輻輳が原因のデータ損失を回避できます。

インターフェイスでのフレームリレー トラフィック シェーピングのイネーブル化

インターフェイスでフレームリレー トラフィック シェーピングをイネーブルにすることで、インターフェイス上のすべての PVC と SVC で、トラフィック シェーピングと VC 別のキューイングが可能になります。トラフィック シェーピングによって、ルータは回線の出力レートを制御し、輻輳の通知情報も設定されている場合はその情報に対して反応できるようになります。

指定したインターフェイスでフレームリレー トラフィック シェーピングをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay traffic-shaping

フレームリレー トラフィック シェーピングおよび VC 別キューイングをイネーブルにします。


) デフォルトの 56K という認定情報レート(CIR)は次の場合に適用されます。
- トラフィック シェーピングがイネーブル(frame-relay traffic-shaping コマンドを使用)で、マップ クラスが VC に割り当てられていない場合
- トラフィック シェーピングがイネーブル(frame-relay traffic-shaping コマンドを使用)で、マップ クラスは VC に割り当てられているが、マップ クラスでトラフィック シェーピング パラメータが定義されていない場合


トラフィック シェーピングおよび VC 別キューイングのパラメータを使用してマップ クラスを設定するには、「インターフェイスのトラフィック シェーピング マップ クラスの指定」および「キューイングおよびトラフィック シェーピングのパラメータによるマップ クラスの定義」を参照してください。

フレームリレーの ForeSight

ForeSight は、一部の Cisco スイッチで使用されているネットワーク トラフィック コントロール ソフトウェアです。Cisco Frame Relay スイッチには、User-to-Network Interface(UNI; ユーザネットワーク インターフェイス)上の ForeSight メッセージを拡張する機能があり、VC に対して逆方向輻輳通知を渡すことができます。

ForeSight によって Cisco Frame Relay ルータは、適時に、ForeSight メッセージの処理および応答を行い、VC レベルのトラフィック シェーピングを調整できます

Cisco ルータおよび Cisco スイッチの両方で、ForeSight を明示的に設定する必要があります。フレームリレー トラフィック シェーピングが設定されている場合、Cisco ルータで ForeSight がイネーブルになります。ただし、 frame-relay adaptive-shaping foresight コマンドが VC マップ クラスに追加されるまで、ForeSight に対するルータの応答は VC に適用されません。スイッチで ForeSight がイネーブルの場合、設定した時間値に基づいてスイッチから ForeSight メッセージが送信されます。この時間間隔の範囲には、40 ~ 5000 ミリ秒を設定できます。

特定の DLCI で輻輳が発生していることを示す ForeSight メッセージを Cisco ルータが受信すると、その反応として、Cisco ルータでは出力レートを低下するトラフィック シェーピング機能がアクティブになります。ルータは、Backward Explicit Congestion Notification(BECN; 逆方向明示的輻輳通知)ビットが設定されたパケットを受信することで、輻輳を検出したかのように反応します。

ForeSight がイネーブルの場合、フレームリレー トラフィック シェーピングは、ForeSight メッセージと BECN メッセージに適応します。

ForeSight の設定例については、後述の「ForeSight によるトラフィック シェーピングの例」を参照してください。

フレームリレー ForeSight の前提条件

ルータで ForeSight が動作するには、Cisco ルータで次の条件を満たす必要があります。

インターフェイスで、フレームリレー トラフィック シェーピングをイネーブルにする必要があります。

回線のトラフィック シェーピングは、ForeSight に適応されます。

Cisco スイッチでは、次の追加条件を満たす必要があります。

ルータに接続する UNI は、Consolidated Link Layer Management(CLLM; 統合リンク層管理)がイネーブルで、適切な時間間隔が指定されています。

frame-relay traffic-shaping コマンドを使用すると、フレームリレー ルータの ForeSight は自動的にイネーブルになります。ただし、ルータが ForeSight に応答し、特定のインターフェイス、サブインターフェイス、または VC にトラフィック シェーピングの影響を適用する前に、 map-class frame-relay コマンドと frame-relay adaptive-shaping foresight コマンドを発行する必要があります。

フレームリレー輻輳の通知方式

BECN と ForeSight の輻輳通知方法の違いは、BECN の場合、輻輳が発生した DLCI の方向でユーザ パケットを送信して、信号を送信する必要がある点です。ユーザ パケットの送信は予測できないため、通知メカニズムとして信頼できません。ForeSight メッセージの場合、ユーザ パケットから輻輳通知が提供されるのを待つのではなく、時間が指定されるため、輻輳が問題になる前に、確実にルータが通知を受信できます。輻輳が発生した DLCI の方向では、トラフィックが低下する可能性があります。

拡張ローカル管理インターフェイスの設定

Enhanced Local Management Interface(ELMI; 拡張ローカル管理インターフェイス)によって、ルータは Cisco スイッチの QoS パラメータと接続情報を認識し、その情報をトラフィック シェーピング、設定、または管理のために使用できます。ELMI を使用すると、ルータでのトラフィック シェーピングの設定プロセスが単純になるため、ルータの設定時に一貫しない値や誤った値を指定する可能性が減ります。ELMI は Cisco ルータと Cisco スイッチ間で動作します(BPX および IGX プラットフォーム間)。

ELMI QoS autosense

ELMI をトラフィック シェーピングと併用すると、ネットワークの変化に対してルータは動的に反応できます。ELMI によって、Cisco ルータと Cisco スイッチ間でフレームリレー QoS パラメータ情報を自動的に交換できます。図 2 に、どちらも ELMI をイネーブルにした Cisco スイッチと Cisco ルータを示します。スイッチからルータに対して QoS 情報を送信し、ルータはその情報をトラフィック レートの設定に使用します。

図 2 拡張ローカル管理インターフェイス:Cisco スイッチと Cisco ルータ間の送信

 

ルータは、Committed Information Rate(CIR; 認定情報レート)、Committed Burst Size(Bc; 認定バースト サイズ)、Excess Burst Size(Be; 超過バースト サイズ)など、既知の QoS 値に基づいて輻輳管理と優先順位決定を行うことができます。ルータはスイッチからの QoS 値を感知します。また、トラフィック シェーピングの QoS 値を使用するようにルータを設定できます。

ELMI をイネーブルにするためにインターフェイスでトラフィック シェーピングを設定する必要はありませんが、スイッチに使用されている値を確認するために実行することもできます。出力レートを調整することで、スイッチから受信した QoS 情報に対してルータが応答するようにするには、インターフェイスでトラフィック シェーピングを設定する必要があります。トラフィック シェーピングを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで frame-relay traffic-shaping コマンドを使用します。

ELMI アドレス登録

ELMI アドレス登録を使用すると、ELMI プロトコルを使用するネットワークの Cisco スイッチと Cisco ルータ間の接続を Network Management System(NMS; ネットワーク管理システム)で検出できるようになります。ELMI のバージョン ネゴシエーション時に、隣接するデバイスは管理 IP アドレスと ifIndex を交換します。NMS はデバイスをポーリングし、Cisco Frame Relay MIB を使用してその接続情報を収集します。ELMI アドレス登録によって、ネットワーク トポロジ全体の自動検出が可能になります。

図 3 に、ELMI アドレス登録が使用されている一般的なネットワークを示します。

図 3 ELMI アドレス登録を使用した接続検出

 

すべてのインターフェイスが同じルータまたはスイッチに接続されている場合でも、ELMI がイネーブルなすべてのインターフェイスで ELMI アドレス登録が実行されます。ルータはスイッチに対して、バージョン情報、管理 IP アドレス、および ifIndex を含むバージョン問い合わせメッセージを定期的に送信します。スイッチはバージョン ステータス メッセージを使用して管理 IP アドレスと ifIndex を送信します。スイッチの管理 IP アドレスが変わると、非同期 ELMI バージョン ステータス メッセージが隣接するデバイスに直ちに送信されます。


) ELMI アドレス登録メカニズムでは、重複するアドレスや不正なアドレスはチェックされません。


ルータで ELMI をイネーブルにすると、ELMI アドレス登録のために使用するいずれかのインターフェイスの IP アドレスが自動的に選択されます。まずイーサネット インターフェイスの IP アドレスが選択されてから、シリアル インターフェイスと他のインターフェイスが選択されます。このとき、ルータで選択された IP アドレスを使用する方法と、自動アドレス メカニズムをディセーブルにして手動で管理 IP アドレスを設定する方法があります。また、ELMI アドレス登録をディセーブルに対象は、特定のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスにすることができます。

ELMI を設定するには、次の項の作業を実行します。

ELMI のイネーブル化(必須)

IP アドレスの自動選択のディセーブル化(任意)

ELMI アドレス登録に使用する IP アドレスの設定(任意)

インターフェイスでの ELMI アドレス登録のイネーブル化(任意)

ELMI アドレス登録の確認(任意)

この項の設定例については、この章の末尾にあるELMI の設定例を参照してください。

ELMI のイネーブル化

ELMI をイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number

物理インターフェイスを指定します。

ステップ 2

Router(config-if)# encapsulation frame-relay [ cisco | ietf ]

インターフェイスでフレームリレー カプセル化をイネーブルにします。

ステップ 3

Router(config-if)# frame-relay QoS-autosense

ELMI をイネーブルにします。

IP アドレスの自動選択のディセーブル化

ELMI をイネーブルにすると、デフォルトで IP アドレスの自動選択がイネーブルになります。

ELMI アドレス登録に使用する IP アドレスの自動選択をディセーブルにするには、次のグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

コマンド
目的

Router(config)# no frame-relay address registration auto-address

ELMI アドレス登録に使用する IP アドレスの自動選択をディセーブルにします。


) IP アドレスの自動選択がディセーブルで、frame-relay address registration ip グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して IP アドレスが設定されていない場合、ELMI アドレス登録の IP アドレスは 0.0.0.0 に設定されます。


ELMI アドレス登録に使用する IP アドレスの設定

ELMI アドレス登録の IP アドレスを設定するには、次のグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

コマンド
目的

Router(config)# frame-relay address registration ip address

ELMI アドレス登録に使用する IP アドレスを設定します。


frame-relay address registration ip グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して管理 IP アドレスを設定すると、アドレスの自動選択はディセーブルになります。


インターフェイスでの ELMI アドレス登録のイネーブル化

インターフェイスで ELMI アドレス登録をイネーブルにするには、次のインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay address-reg enable

インターフェイスで ELMI アドレス登録をイネーブルにします。インターフェイスで ELMI アドレス登録をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ELMI アドレス登録の確認

ELMI アドレス登録が正しく設定されていることを確認するには、次の特権 EXEC コンフィギュレーション コマンドを使用します。

コマンド
目的

Router# show frame-relay qos-autosense [ interface interface ]

スイッチから感知した QoS 値と ELMI アドレス登録情報を表示します。

インターフェイスのトラフィック シェーピング マップ クラスの指定

メイン インターフェイスのフレームリレー マップ クラスを指定する場合、サブインターフェイス上のすべての VC は、そのクラスに定義されているすべてのトラフィック シェーピング パラメータを継承します。

特定のインターフェイスのマップ クラスを指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay class map-class-name

インターフェイスのフレームリレー マップ クラスを指定します。

特定のサブインターフェイスの特定の DLCI についてデフォルト値を無効にするには、 class VC コンフィギュレーション コマンドを使用して、明示的に DLCI を異なるクラスに割り当てます。サブインターフェイスの設定については、「フレームリレー サブインターフェイスの設定」を参照してください。

一部のサブインターフェイス DLCI はデフォルト クラスに割り当て、その他については異なるクラスに割り当てる例については、後述の「フレームリレー トラフィック シェーピングの例」を参照してください。

キューイングおよびトラフィック シェーピングのパラメータによるマップ クラスの定義

フレームリレーのマップ クラスを定義する場合、そのマップ クラスに関連付けられた VC で許容する平均レートとピーク レートを指定できます。また、カスタム キュー リスト または プライオリティ キュー グループを指定して、マップ クラスに関連付けられた VC で使用することもできます

マップ クラスを定義するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# map-class frame-relay map-class-name

定義するマップ クラスを指定します。

ステップ 2

Router(config-map-class)# frame-relay traffic-rate average [ peak ]

マップ クラスのトラフィック レートを定義します。

ステップ 3

Router(config-map-class)# frame-relay custom-queue-list list-number

カスタム キュー リストを指定します。

ステップ 4

Router(config-map-class)# frame-relay priority-group list-number

プライオリティ キュー リストを指定します。

ステップ 5

Router(config-map-class)# frame-relay adaptive-shaping { becn | foresight }3

トラフィック シェーピングで採用する逆方向輻輳通知メカニズムとして、BECN または ForeSight を選択します。

3.このコマンドは、将来的に Cisco IOS リリースで削除される予定の frame-relay becn-response-enable コマンドの置き換えです。スクリプトで frame-relay becn-response-enable コマンドを使用している場合、frame-relay adaptive-shaping コマンドで置き換える必要があります。

マップ クラスの下位互換性と相互運用性については、後述の「下位互換性の例」を参照してください。

アクセス リストの定義

アクセス リストを指定し、それをすべてのマップ クラス用に定義されたカスタム キュー リストと関連付けることができます。アクセス リストとカスタム キュー リストに指定されたリスト番号によって、関連付けられます。フレームリレー ネットワークで伝送するプロトコルで、アクセス リストを定義する方法については、各プロトコルの章を参照してください。

マップ クラスのプライオリティ キュー リストの定義

プロトコルのプライオリティ リストを定義できます。また、デフォルトのプライオリティ リストを定義することもできます。特定のプライオリティ リストに使用される番号によって、特定のマップ クラス用に定義されているフレームリレー プライオリティ グループにリストが関連付けられます。

たとえば、マップ クラス「fast_vcs」について frame relay priority-group 2 コマンドを入力してから、 priority-list 2 protocol decnet high コマンドを入力すると、そのプライオリティ リストは「fast_vcs」マップ クラスに使用されます。「fast_vcs」マップ クラス用に定義された平均およびピークのトラフィック レートは、DECnet トラフィックに使用されます。

マップ クラスのカスタム キュー リストの定義

プロトコル用のキュー リストとデフォルトのキュー リストを定義できます。また、任意のサイクルで送信される最大バイト数も指定できます。特定のキュー リストに使用される番号によって、特定のマップ クラス用に定義されているフレームリレー カスタム キュー リストにリストが関連付けられます。

たとえば、マップ クラス「slow_vcs」について frame relay custom-queue-list 1 コマンドを入力してから、 queue-list 1 protocol ip list 100 コマンドを入力すると、そのキュー リストは「slow_vcs」マップ クラスに使用されます。 access-list 100 定義は、そのマップ クラスとキューにも使用されます。「slow_vcs」マップ クラス用に定義された平均およびピークのトラフィック レートは、 access list 100 基準に適合する IP トラフィックに使用されます

フレームリレー スイッチングの設定

フレームリレー スイッチングは、DLCI に基づいてパケットを切り替える手段の 1 つであり、フレームリレーで MAC アドレスに相当するものと扱われます。スイッチングを実行するには、Cisco ルータまたはアクセス サーバをフレームリレー ネットワークに設定します。フレームリレー ネットワークには 2 つの部分があります。

フレームリレー DTE(ルータまたはアクセス サーバ)

フレームリレー DCE スイッチ

図 4 に、フレームリレー スイッチド ネットワークを示します。ルータ A、B、および C は、フレームリレー ネットワーク経由で相互に接続されているフレームリレー DTE です。

図 4 フレームリレー スイッチド ネットワーク

 

フレームリレー スイッチングは、次のインターフェイス タイプでサポートされます。

シリアル インターフェイス

ISDN インターフェイス


) フレームリレー スイッチングはサブインターフェイスではサポートされません。


ISDN B チャネルでのフレームリレー スイッチング

ISDN B チャネルでフレームリレー スイッチングを使用すると、ISDN 上でフレームリレー データを転送できます。この機能によって、小規模のオフィスをコア ネットワークに直接接続するのではなく、大規模なオフィスからハブ接続することができます。ハブ ルータはフレームリレー スイッチとして動作し、ISDN とシリアル インターフェイス間を切り替えます(図 5 を参照)。

図 5 ISDN 上でフレームリレー スイッチとして使用されるルータ

 

ISDN 上のフレームリレー スイッチングには、次の機能があります。

LMI は ISDN フレームリレー DCE インターフェイスでサポートされます。

単一の BRI/PRI インターフェイスで、スイッチド PVC と終端フレームリレー PVC の組み合わせを使用できます。

フレームリレー スイッチングは、専用回線 ISDN(B チャネルは永続的に接続される)およびスイッチド ISDN(B チャネルは動的な設定と破棄が可能)の両方をサポートします。

ISDN 上のフレームリレー スイッチングには、次の制約事項があります。

フレームリレー トラフィック シェーピングは ISDN インターフェイスでサポートされません。

ISDN 上のフレームリレー スイッチング用に設定されたルータは、ISDN コールを開始できません。

PVC レベルの輻輳管理は、ISDN 上ではサポートされません。インターフェイス レベルの輻輳管理はサポートされます。

ダイヤラ プロファイルを使用してフレームリレー スイッチングを実行する場合、基礎となる物理(BRI)インターフェイスのカプセル化を、High-Level Data Link Control(HDLC)に設定する必要があります。

フレームリレー スイッチングの設定作業一覧

フレームリレー スイッチングを設定するには、次の項の作業を実行します。それぞれ、必須の作業か任意の作業かわかるようになっています。

フレームリレー スイッチングのイネーブル化(必須)

インターフェイスでのフレームリレー カプセル化のイネーブル化(この章で前述)(必須)

フレームリレーの DTE デバイス、DCE スイッチ、または NNI サポートの設定(必須)

スイッチド PVC の作成(必須)

スイッチド PVC の指定(任意)

スイッチド PVC でのフレームリレー トラフィック シェーピングの設定(任意)

UNI DCE デバイスでのトラフィック ポリシングの設定(任意)

スイッチド PVC での輻輳管理の設定(任意)

スイッチド PVC での FRF.12 フラグメンテーションの設定(任意)

フレームリレー スイッチングの確認(任意)

フレームリレー スイッチングのトラブルシューティング(任意)

フレームリレー スイッチングの設定例については、後述の「フレームリレー スイッチングの例」を参照してください。

フレームリレー スイッチングのイネーブル化

パケット スイッチングは、フレームリレー DTE、フレームリレー DCE、または ネットワーク間インターフェイス(NNI)のサポートで設定する前に、イネーブルにしておく必要があります。この場合、スイッチ タイプを設定する前に、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config)# frame-relay switching

フレームリレー スイッチングをイネーブルにします。

フレームリレーの DTE デバイス、DCE スイッチ、または NNI サポートの設定

インターフェイスを DTE デバイスまたは DCE スイッチとして設定するか、NNI 接続をサポートするためにスイッチに接続するスイッチとして設定できます(DTE がデフォルトです)。この場合、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay intf-type [ dce | dte | nni ]

フレームリレー DTE デバイスまたは DCE スイッチを設定します。

スイッチド PVC の作成

ISDN 上のスイッチド PVC を作成する場合、またはトラフィック シェーピング、トラフィック ポリシング、および輻輳管理を設定できるスイッチド PVC を作成する場合、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config)# connect connection-name interface dlci interface dlci

フレームリレー PVC 間の接続を定義します。

スタティック ルートでスイッチド PVC を作成するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay route in-dlci interface out-interface-type out-interface-number out-dlci

PVC スイッチング用のスタティック ルートを指定します。


) Cisco 800 シリーズ、1600 シリーズ、および 1700 シリーズのプラットフォームでは、トンネル インターフェイスにスタティック ルートを設定できません。スタティック ルートを設定できるのは、エンタープライズ機能が設定されているプラットフォーム上のトンネル インターフェイスだけです。


スイッチド PVC の指定

マップ クラスをスイッチド PVC に関連付ける前に、PVC をスイッチドであると指定する必要があります。PVC をスイッチドと指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay interface-dlci dlci switched

PVC をスイッチドと指定します。

スイッチド PVC でのフレームリレー トラフィック シェーピングの設定

スイッチド PVC にフレームリレー トラフィック シェーピングを適用すると、フレームリレー スイッチのフレームリレー ポート コンセントレータとしてルータを使用できます。フレームリレー スイッチは集中したトラフィックを構成してから、ネットワークに送信します。図 6 に、ネットワーク構成を示します。

図 6 フレームリレー ポート コンセントレータとして使用されるルータ

 

トラフィック シェーピングを設定するときは、フレームリレー マップ クラスでトラフィック シェーピング パラメータを定義してから、そのマップ クラスをインターフェイスまたは単一のスイッチド PVC に接続します。すべてのトラフィック シェーピング マップ クラス パラメータは、スイッチド PVC に適用できます。つまり、Bc、Be、CIR、最小の CIR、平均レート、ピーク レート、およびアダプティブ シェーピングです。

トラフィック シェーピング マップ クラス パラメータを有効にするには、フレームリレー トラフィック シェーピングをインターフェイスでイネーブルにしておく必要があります。フレームリレー トラフィック シェーピングをイネーブルにすると、すべての PVC(スイッチドおよび終端)がそのインターフェイスで構成されます。マップ クラスに関連付けられていないスイッチド PVC は、インターフェイスからシェーピング パラメータを継承するか、デフォルト値を使用します。

フレームリレー トラフィック シェーピングに固有の設定作業については、前述の「フレームリレー トラフィック シェーピングの設定」を参照してください。

UNI DCE デバイスでのトラフィック ポリシングの設定

トラフィック ポリシングでは、指定したトラフィック パラメータを超えるパケット上の DE ビットを廃棄または設定することで、受信 PVC の輻輳を回避します。

UNI DCE デバイスでトラフィック ポリシングを設定するには、次の作業を実行します。

フレームリレー ポリシングのイネーブル化

フレームリレー ポリシング パラメータの設定

フレームリレー ポリシングのイネーブル化

インターフェイスでフレームリレー ポリシングをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay policing

インターフェイス上のすべてのスイッチド PVC でフレームリレー ポリシングをイネーブルにします。

フレームリレー ポリシング パラメータの設定

フレームリレー マップ クラスでポリシング パラメータを設定するには、マップ クラス コンフィギュレーション モードで次のコマンドの 1 つまたは複数を使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-map-class)# frame-relay cir { in | out } bps

フレームリレー PVC の CIR をビット/秒単位で設定します。

Router(config-map-class)# frame-relay bc { in | out } bits

フレームリレー PVC の認定バースト サイズをビット単位で設定します。

Router(config-map-class)# frame-relay be { in | out } bits

フレームリレー PVC の超過バースト サイズをビット単位で設定します。

Router(config-map-class)# frame-relay tc milliseconds

CIR がゼロのときに、PVC で受信トラフィックをポリシングする測定間隔をミリ秒単位で設定します。

マップ クラスをインターフェイスまたは個々のスイッチド PVC に関連付けることができます。マップ クラスに関連付けられていないスイッチド PVC は、インターフェイスからポリシング パラメータを継承します。

トラフィック ポリシングおよびトラフィック シェーピングの両方を設定するマップ クラスを使用する場合、ポリシング用の受信トラフィックを指定するには in キーワード、シェーピング用の発信トラフィックを指定するには out キーワードを使用します。スイッチド PVC の一方のセグメントではシェーピングを設定し、もう一方でポリシングを設定する場合、マップ クラスでシェーピングを明示的に定義していなければ、シェーピング パラメータはポリシング パラメータから生成されます。

スイッチド PVC での輻輳管理の設定

フレームリレー輻輳管理は、スイッチド PVC での発信トラフィックの輻輳管理に使用されます。フレームリレー輻輳管理をイネーブルにする場合、ルータが輻輳を管理する方法の 1 つは、BECN ビットおよび Forward Explicit Congestion Notification(FECN; 順方向明示的輻輳通知)ビットをパケットに設定することです。スイッチド PVC またはインターフェイスで輻輳が発生している場合、輻輳が発生しているパケットは FECN ビットでマーキングされ、逆方向で送信されるパケットは BECN ビットでマーキングされます。これらのビットがネットワークの終端にあるユーザ デバイスに到達すると、ユーザ デバイスでは ECN ビットに反応し、トラフィックのフローを調整できます。

出力インターフェイス キューが ECN 超過しきい値に達するか超えると、すべての PVC で、そのインターフェイスを通過するすべてのフレームリレー DE ビット パケットが FECN または BECN(送信の方向によって決まります)でマーキングされます。キューが ECN 認定しきい値に達するか超えると、すべてのフレームリレー パケットは FECN または BECN でマーキングされます。

ルータが輻輳を管理する別の方法は、Discard Eligible(DE; 廃棄適性)ビットでマーキングされているフレームリレー パケットと、指定したレベルの輻輳を超えるフレームリレー パケットを廃棄することです。

キューが DE しきい値に達するか超えると、DE ビットでマーキングされたフレームリレー パケットは、キューされるのではなく、廃棄されます。

2 レベルの輻輳を定義できます。第 1 レベルは、認定情報レート(CIR)を超えた場合に、個々の PVC 送信トラフィックに適用されます。第 2 レベルは、インターフェイスのすべての PVC に適用されます。このスキームを使用すると、CIR 上の PVC 送信の輻輳を調整してから、輻輳管理手段をすべての PVC に適用できます。

輻輳管理パラメータは、出力インターフェイス キューおよびトラフィック シェーピング キューで設定できます。

スイッチド PVC で輻輳管理を設定するには、次の項の作業を実行します。

インターフェイスでのフレームリレー輻輳管理の設定

トラフィック シェーピング キューでのフレームリレー輻輳管理の設定

インターフェイスでのフレームリレー輻輳管理の設定

インターフェイス上のすべての スイッチド PVC でフレームリレー輻輳管理を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config-if)# frame-relay congestion management

インターフェイス上のすべてのスイッチド PVC でフレームリレー輻輳管理をイネーブルにし、フレームリレー輻輳管理コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config-fr-congest)# threshold de percentage

出力インターフェイス上のスイッチド PVC から、DE がマーキングされたパケットを廃棄するしきい値を設定します。

ステップ 3

Router(config-fr-congest)# threshold ecn { bc | be } percentage

出力インターフェイス上のスイッチド PVC で、パケットに ECN ビットを設定するしきい値を設定します。

トラフィック シェーピング キューでのフレームリレー輻輳管理の設定

スイッチド PVC のトラフィック シェーピング キューでフレームリレー輻輳管理を設定するには、マップ クラス コンフィギュレーション モードで次のコマンドの 1 つまたは複数を使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-map-class)# frame-relay congestion threshold de percentage

スイッチド PVC のトラフィック シェーピング キューから、DE がマーキングされたパケットを廃棄するしきい値を設定します。

Router(config-map-class)# frame-relay congestion threshold ecn percentage

スイッチド PVC のトラフィック シェーピング キューで、パケットに ECN ビットを設定するしきい値を設定します。

Router(config-map-class)# frame-relay holdq queue-size

スイッチド PVC 上のトラフィック シェーピング キューの最大サイズを設定します。

スイッチド PVC での FRF.12 フラグメンテーションの設定

FRF.12 実装合意に従うと、長いデータ フレームを小さくフラグメント化できるようになります。このプロセスによって、リアルタイム トラフィックと非リアルタイム トラフィックを低速のリンクで同時に伝送できます。リアルタイム トラフィックの過度な遅延は発生しません。FRF.12 フラグメンテーションの詳細については、後述の「エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーション」を参照してください。

一部のフレームリレー アクセス デバイスでは、エンドツーエンドのフラグメンテーションについて FRF.12 標準規格をサポートしていません。このようなデバイスから送信された大きなパケットによって、スイッチド ネットワークの低速トランクで大幅なシリアル化の遅延が発生する可能性があります。FRF.12 フラグメンテーションを利用すると、この遅延を回避できます。フレームリレー アクセス デバイスから大きなパケットを受信するエッジ ルータは、大きなパケットをフラグメント化してから、スイッチド ネットワークに送信します。フラグメント化されたパケットを受信するエッジ ルータは、それらのパケットを再構成してから、FRF.12 をサポートしないフレームリレー アクセス デバイスに送信します。受信側のフレームリレー アクセス デバイスが FRF.12 をサポートしない場合、ルータはフラグメント化されたパケットを再構成せずに送信します。

スイッチド PVC 上の FRF.12 フラグメンテーションには、次の条件と制約事項があります。

フレームリレー トラフィック シェーピングをイネーブルにする必要があります。

インターフェイス キューイングは、デュアル FIFO キューイングまたは PVC インターフェイス プライオリティ キューイングである必要があります。

スイッチド PVC を設定するには、 connect コマンドを使用する必要があります。

フレームリレー アクセス デバイスが FRF.12 フラグメンテーションをサポートしていない場合、スイッチド フレームリレー PVC 機能の FRF.12 サポートは、フレームリレー アクセス デバイスとエッジ ルータ間のインターフェイスには役立ちません。フラグメンテーションと再構成は、エッジ ルータとスイッチド フレームリレー ネットワーク間のインターフェイスで発生します。

フレームリレー アクセス デバイスが、同じ PVC で音声とフラグメント化されていないデータを送信する場合、音声の品質が低下します。エッジ ルータでは、スイッチド PVC 上のパケットの順序は変更されません。

スイッチド PVC で FRF.12 を設定するには、次のマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-map-class)# frame-relay fragment fragment_size switched

1 つのフレームリレー マップ クラスについて、スイッチド フレームリレー PVC で FRF.12 フラグメンテーションをイネーブルにします。

このマップ クラスは、1 つまたは複数のスイッチド PVC と関連付けることができます。

フレームリレー スイッチングの確認

フレームリレー スイッチングが正しく設定されていることを確認するには、次のコマンドの 1 つまたは複数を使用します。

 

コマンド
目的

Router# show frame-relay fragment [ interface interface ] [ dlci ]

フレームリレー フラグメンテーションに関する統計情報を表示します。

Router# show frame-relay pvc [ interface interface ] [ dlci ]

フレームリレー PVC に関する統計情報を表示します。たとえば、スイッチド PVC でのパケット ドロップの詳細な理由、スイッチド NNI PVC に関する詳細なステータス情報などです。

Router# show interfaces [ type number ]

インターフェイスの設定とキューに関する情報を表示します。

フレームリレー スイッチングのトラブルシューティング

スイッチド フレームリレー ネットワークの問題を診断するには、次の EXEC コマンドを使用します。

コマンド
目的

Router# debug frame-relay switching [ interface interface ] [ dlci ] [ interval seconds ]

スイッチド フレームリレー PVC に関するデバッグ メッセージを表示します。 interval キーワードと seconds 引数で、デバッグ メッセージを表示する間隔を設定します。

Router# show frame-relay pvc [ interface interface ] [ dlci ]

フレームリレー PVC に関する統計情報を表示します。たとえば、スイッチド PVC でのパケット ドロップの詳細な理由、スイッチド NNI PVC に関する詳細なステータス情報などです。

実際のネットワークに合わせたフレームリレーのカスタマイズ

フレームリレーをカスタマイズするには、次の項の作業を実行します。

フレームリレーのエンドツーエンド キープアライブの設定

PPP over Frame Relay の設定

フレームリレー サブインターフェイスの設定

Frame Relay Inverse ARP のディセーブル化または再イネーブル化

インターフェイスのブロードキャスト キューの作成

フレームリレー フラグメンテーションの設定

ペイロード圧縮の設定

TCP/IP ヘッダー圧縮の設定

フレームリレー カプセル化を使用したリアルタイム ヘッダー圧縮の設定

廃棄適性の設定

DLCI プライオリティ レベルの設定

フレームリレーのエンドツーエンド キープアライブの設定

フレームリレーのエンドツーエンド キープアライブを使用すると、ネットワーク モニタリングまたはバックアップ アプリケーションの PVC ステータスを監視できます。また、エンドツーエンド キープアライブは、タイマーを設定して PVC 別に設定できます。ローカル PVC セグメント内のフレームリレー スイッチでは、ネットワーク間インターフェイス(NNI)経由のリモート PVC セグメントのステータスが推定され、そのステータスはローカル ルータに報告されます。スイッチ内の LMI サポートがエンドツーエンドではない場合、エンドツーエンド キープアライブはリモート ルータに関する唯一の情報源です。エンドツーエンド キープアライブによって、エンドツーエンド通信経由でデータがリモート デバイスまで到達することを確認します。

2 つの終端デバイスを接続する各 PVC には、2 つの個別のキープアライブ システムが必要です。これは、アップストリーム パスはダウンストリーム パスと同じではないことがあるためです。一方のシステムは、要求を送信し、その要求に対する応答を処理します(送信側)。もう一方のシステムは、PVC の相手側のデバイスから送信された要求を処理し、その要求に対して応答します(受信側)。一方のデバイスの送信側は相手側のデバイスの受信側と通信します。また、その逆方向も同様です。

送信側はキープアライブ要求を送信し、その要求に対する応答を待ちます。タイマーが期限切れになる前に応答を受信した場合、送信側のフレームリレー エンドツーエンド キープアライブが記録されます。タイマーが期限切れになる前に応答を受信しなかった場合、エラー イベントが記録されます。最新の記録済みイベントの数が検証されます。一定のエラー イベント数が集まると、VC のキープアライブ ステータスはアップからダウンに変更されます。また、連続して一定の正常応答が受信されると、VC のキープアライブ ステータスはダウンからアップに変更されます。検証されるイベント数は、 イベント ウィンドウ と呼ばれます。

受信側は送信側と似ています。受信側は要求を待ち、要求に対する応答を送信します。タイマーが期限切れになる前に要求を受信した場合、成功イベントが記録されます。要求を受信しなかった場合、エラー イベントが記録されます。イベント ウィンドウで一定のエラー イベント数が発生すると、PVC 状態はアップからダウンに変更されます。連続して一定の成功イベント数が発生すると、状態はダウンからアップに変更されます。

エンドツーエンド キープアライブには、bidirectional、request、reply、または passive-reply という 4 つのモードがあります。

bidirectional モードでは、送信側と受信側の両方がイネーブルです。デバイスの送信側はキープアライブ要求を送信し、その要求に対する応答が相手 PVC デバイスの受信側から送信されるのを待ちます。デバイスの受信側は相手 PVC デバイスの送信側からのキープアライブ要求を待ち、その要求に対して応答します。

request モードでは、送信側だけがイネーブルです。送信側デバイスがキープアライブ要求を送信し、その要求に対する応答を待ちます。

reply モードでは、受信側だけがイネーブルです。受信側デバイスはキープアライブ要求を待ち、その要求に対して応答します。

passive-reply モードでは、デバイスはキープアライブ要求に対して応答するだけで、タイマーの設定やイベントの追跡は行いません。

エンドツーエンド キープアライブでは双方向のトラフィック フローを許可しているため、エンドツーエンドでコントロール情報と設定情報を伝送するためには使用できません。終端ホスト間の情報の一貫性が重要なアプリケーションは、たとえば、優先順位が指定されたトラフィックや Voice over Frame Relay に関連するアプリケーションです。SVC はエンドツーエンド シグナリング メッセージ内でこのような情報を伝送できますが、PVC は双方向通信メカニズムの利益を受けます。

エンドツーエンド キープアライブは Frame Relay LMI プロトコルから派生しており、ピア シスコ通信デバイス間で機能します。主な違いは、エンドツーエンド キープアライブは、LMI の場合のようにシグナリング チャネルでの実行ではなく、個々のデータ チャネルで実行されていることです。

キープアライブ パケットのカプセル化はシスコ独自の機能です。そのため、この機能を使用できるのは、フレームリレー エンドツーエンド キープアライブ機能をサポートするソフトウェア リリースを実行するシスコ デバイスだけです。

キープアライブを送信するには、VC の両終端を設定する必要があります。一方が bidirectional に設定されている場合、もう一方も bidirectional に設定する必要があります。一方が request に設定されている場合、もう一方は reply または passive-reply に設定する必要があります。一方が reply または passive-reply に設定されている場合、もう一方は request に設定する必要があります。

フレームリレー エンドツーエンド キープアライブを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# map-class frame-relay map-class-name

VC のマップ クラスを指定します。

ステップ 2

Router(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive mode { bidirectional | request | reply | passive-reply }

フレームリレー エンドツーエンド キープアライブ モードを指定します。

4 つのモードによって、各デバイスが送信および応答するキープアライブ トラフィックの種類が決まります。

bidirectional モードでは、デバイスは VC の相手側にキープアライブ要求を送信し、VC の相手側からのキープアライブ要求に応答します。

request モードでは、デバイスは VC の相手側にキープアライブ要求を送信します。

reply モードでは、デバイスは VC の相手側からのキープアライブ要求に対して応答します。

passive-reply モードでは、デバイスは VC の相手側からのキープアライブ要求に応答しますが、エラーまたは成功を追跡しません。

デフォルト値で bidirectional モードまたは request モードを設定する例については「デフォルト設定によるエンドツーエンド キープアライブ bidirectional モードの例」またはデフォルト設定によるエンドツーエンド キープアライブ request モードの例、値を変更して request モードを設定する例については「変更した設定によるエンドツーエンド キープアライブ request モードの例」を参照してください。いずれもこの章で後述します。

エンドツーエンド キープアライブのデフォルト パラメータ値を変更するには、次のマップ クラス コンフィギュレーション コマンドのいずれかを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive error-threshold { send | receive } count

キープアライブ状態をアップからダウンに変更するために必要なエラーの数を変更します。

Router(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive event-window { send | receive } count

エラーについてチェックする最新イベントの数を変更します。

Router(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive success-events { send | receive } count

キープアライブ状態をダウンからアップに変更するために必要な連続する成功イベントの数を変更します。

Router(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive timer { send | receive } interval

タイマー間隔を変更します。

フレームリレーのエンドツーエンド キープアライブの確認

フレームリレー エンドツーエンド キープアライブのステータスを監視するには、EXEC コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router# show frame-relay end-to-end keepalive interface

フレームリレー エンドツーエンド キープアライブのステータスを表示します。

PPP over Frame Relay の設定

Point-to-Point Protocol(PPP; ポイントツーポイント プロトコル)over Frame Relay によって、ルータはフレームリレーでエンドツーエンドの PPP セッションを確立できます。この処理は PVC で実行されます。PVC は現在サポートされている唯一の回線です。関連するフレームリレー PVC が「アクティブ」状態にならない限り、PPP セッションは発生しません。フレームリレー PVC は、RFC 1490 やシスコ独自の方式など、異なるフレームリレー カプセル化方式を使用する他の回線と同じフレームリレー リンクで混在できます。1 つのフレームリレー リンクに、複数の PPP over Frame Relay 回線が存在可能です。

1 つの PPP 接続は、1 つの仮想アクセス インターフェイス上にあります。これは仮想テンプレート インターフェイスから内部的に作成されます。このテンプレート インターフェイスには、すべての必要な PPP およびネットワーク プロトコルの情報が含まれ、複数の仮想アクセス インターフェイスで共有されます。仮想アクセス インターフェイスは、対応する DLCI を設定すると、フレームリレー回線の作成と混在します。ハードウェア圧縮アルゴリズムとファンシー キューイング アルゴリズム(重み付け均等化キューイング、カスタム キューイング、プライオリティ キューイングなど)は、仮想アクセス インターフェイスに適用されません。

PPP over Frame Relay がサポートされるのは IP だけです。IP データグラムは、RFC 1973 準拠のフレームリレー フレーム構成を使用して PPP リンクで送信されます。フレーム形式を図 7 に示します。

図 7 PPP over Frame Relay のフレーム形式

 

表 1 に、図 7 で示したフレームリレーのフレーム形式コンポーネントの一覧を示します。

 

表 1 PPP over Frame Relay のフレーム形式の説明

フィールド
説明

Flag

フレームの開始または終了を示す 1 バイト。

Address

物理チャネル(DLCI)にマッピングされる論理接続を示す 2 バイト フィールド。

Control

ユーザ データの送信を要求する 1 バイト。PPP over Frame Relay では 0X03 の値を使用します。これは、フレームが Unnumbered Information(UI; アンナンバード インフォメーション)フレームであることを示します。

NLPID

ネットワーク層プロトコルの ID。フレームリレーに対して PPP パケットを一意に識別する 1 バイトです。

PPP protocol

PPP パケット タイプ。

図 8 に、PPP を実行するリモート ユーザが、フレームリレー社内ネットワークにアクセスする例を示します。

図 8 PPP over Frame Relay のシナリオ

 

PPP over Frame Relay のイネーブル化

PPP over Frame Relay を設定する前に、 encapsulation frame-relay コマンドを使用してルータでフレームリレーをイネーブルにする必要があります。PPP over Frame Relay を実装するために必要な唯一の作業は、ローカルが終端の PVC と、PPP および IP 用の関連する仮想テンプレートとのインターフェイスを設定することです。

Cisco ルータまたはアクセス サーバでフレームリレー カプセル化を設定した後は、PVC との物理インターフェイスを設定し、DLCI に対して PPP をカプセル化した仮想テンプレートを適用する必要があります。

PPP セッションを伝送し、適切な仮想テンプレート インターフェイスにリンクする物理インターフェイスを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を実行します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay interface-dlci dlci [ ppp virtual-template-name ]

PVC を定義し、それを仮想テンプレートにマッピングします。

PPP over Frame Relay の設定例については、後述の「PPP over Frame Relay の例」または「PPP over Frame Relay DCE の例」を参照してください。

フレームリレー サブインターフェイスの設定

フレームリレー サブインターフェイスの全般的な説明については、後述のフレームリレー サブインターフェイスの概要を参照してください。

フレームリレー サブインターフェイスを設定し、サブインターフェイスのアドレッシングを定義するには、次の項の作業を実行します。

サブインターフェイス アドレッシングの定義(必須)

フレームリレー用のトランスペアレント ブリッジングの設定(任意)

サブインターフェイス用のバックアップ インターフェイスの設定(任意)

サブインターフェイスの設定例については、後述の「サブインターフェイスの例」を参照してください。

フレームリレー サブインターフェイスの概要

フレームリレー サブインターフェイスには、部分的にメッシュ化されたフレームリレー ネットワークをサポートするメカニズムがあります。ほとんどのプロトコルでは、論理ネットワーク上の推移性を前提としています。つまり、ステーション A がステーション B と通話でき、ステーション B がステーション C と通話できる場合、ステーション A はステーション C と直接通話できる、という前提です。推移性は LAN には適用されますが、A が C と直接接続されていなければ、フレームリレー ネットワークには適用されません。

さらに、AppleTalk やトランスペアレント ブリッジングなどの特定のプロトコルは、 スプリット ホライズン を必須としているため、部分的にメッシュ化されたネットワークではサポートできません。スプリット ホライズンは、異なる VC で送受信される場合でも、インターフェイスで受信したパケットを同じインターフェイスから送信できないというルーティング技術です

フレームリレー サブインターフェイスを設定することで、単一の物理インターフェイスは複数の仮想インターフェイスとして扱われます。この扱いによって、スプリット ホライズン規則に対処できます。同じ物理インターフェイスに設定されている場合でも、1 つの仮想インターフェイスで受信したパケットを、別の仮想インターフェイスに転送できます。

サブインターフェイスは、部分的にメッシュ化されたフレームリレー ネットワークを、少数の完全にメッシュ化された(またはポイントツーポイントの)サブネットワークに分割することで、フレームリレー ネットワークの制限に対処しています。各サブネットワークには固有のネットワーク番号が割り当てられるため、プロトコルからは、個別のインターフェイス経由で到達可能であるかのように認識されます(IP で使用する場合には、ポイントツーポイントのサブインターフェイスに番号を指定しないことで、番号を指定する場合にかかるアドレッシングの負荷を減らすこともできます)

図 9 に、部分的にメッシュ化された 5 ノードのフレームリレー ネットワークを示します(ネットワーク A)。ネットワーク全体を(単一のネットワーク番号が割り当てられた)単一のサブネットワークとして見る場合、実際にはノード C と D を経由してリレーする必要がある場合でも、ほとんどのプロトコルではノード A がノード E に対してパケットを直接送信できると想定します。このネットワークは特定のプロトコル(IP など)では機能しますが、まったく機能しないプロトコルもあります(AppleTalk など)。これは、ノード C と D が、パケットを受信した同じインターフェイスからパケットをリレーしないためです。このネットワーク全体が機能するための 1 つの方法は、完全にメッシュ化されたネットワーク(ネットワーク B)を作成することですが、それには多数の PVC が必要になり、経済的に実現できない可能性があります。

図 9 部分的にメッシュ化された フレームリレー ネットワークでのサブインターフェイスを使用した接続性の実現

 

サブインターフェイスを使用すると、フレームリレー ネットワークを、個別のネットワーク番号を持つ 3 つの小規模なサブネットワーク(ネットワーク C)に分割できます。ノード A、B、および C は完全にメッシュ化されたネットワークに接続され、ノード C と D、さらにノード D と E はポイントツーポイント ネットワークで接続されます。この構成では、ノード C と D は 2 つのサブインターフェイスにアクセスしているため、スプリット ホライズン規則に違反することなく、パケットを転送できます。トランスペアレント ブリッジングが使用される場合、各サブインターフェイスは個別のブリッジ ポートと見なされます。

マルチポイント通信またはポイントツーポイント通信の場合、サブインターフェイスを設定できます(デフォルト値はありません)。フレームリレー ネットワークでサブインターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number . subinterface-number { multipoint | point-to-point }

ポイントツーポイント サブインターフェイスまたはマルチポイント サブインターフェイスを作成します。

ステップ 2

Router(config-subif)# encapsulation frame-relay

シリアル インターフェイスでフレームリレー カプセル化を設定します。

フレームリレー サブインターフェイスの設定例については、後述のサブインターフェイスの例を参照してください。

サブインターフェイス アドレッシングの定義

ポイントツーポイント サブインターフェイスの場合、宛先が既知であると推定され、 frame-relay interface-dlci コマンドで指定または暗示されます。マルチポイント サブインターフェイスの場合、Frame Relay Inverse ARP を使用して宛先を動的に解決できます。または、 frame-relay map コマンドを使用してスタティックにマッピングできます。

サブインターフェイスのアドレッシングの詳細については、次の項を参照してください。

ポイントツーポイント サブインターフェイスでのアドレッシング

マルチポイント サブインターフェイスでのアドレッシング

マルチポイント サブインターフェイスでのダイナミック アドレス マッピングの Inverse ARP の受け入れ

マルチポイント サブインターフェイスでのスタティック アドレス マッピングの設定

サブインターフェイスのアドレッシングの例については、後述の「スタティック アドレス マッピングの例」を参照してください。

ポイントツーポイント サブインターフェイスでのアドレッシング

前の手順でポイントツーポイント サブインターフェイスを指定した場合、サブインターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-subif)# frame-relay interface-dlci dlci

選択したポイントツーポイント サブインターフェイスを DLCI と関連付けます。


) 通常、このコマンドはサブインターフェイスで使用されますが、メイン インターフェイスにも適用できます。frame-relay interface-dlci コマンドは、Inverse ARP を使用するように設定されたメイン インターフェイス上でルーティング プロトコルをイネーブルにするために使用されます。また、マルチポイント サブインターフェイス上の単一の PVC に特定のクラスを割り当てる場合にも役立ちます。


このコマンドに使用できる多数のオプションについては、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference 』を参照してください。

ポイントツーポイント通信用のサブインターフェイスを定義する場合、最初にルータまたはアクセス サーバをリブートせずに、マルチポイント通信に使用されている同じサブインターフェイス番号を再割り当てすることはできません。そうではなく、同じサブインターフェイス番号を使用せずに、異なるサブインターフェイス番号を使用します。

マルチポイント サブインターフェイスでのアドレッシング

前の手順でマルチポイント サブインターフェイスを指定した場合、次の項の設定作業を実行します。

マルチポイント サブインターフェイスでのダイナミック アドレス マッピングの Inverse ARP の受け入れ

マルチポイント サブインターフェイスでのスタティック アドレス マッピングの設定

一部のプロトコルはダイナミック アドレス マッピングに設定し、その他はスタティック アドレス マッピングに設定できます。

マルチポイント サブインターフェイスでのダイナミック アドレス マッピングの Inverse ARP の受け入れ

ダイナミック アドレス マッピングでは、DLCI がある場合、Frame Relay Inverse ARP を使用して、特定の接続に関するネクスト ホップのプロトコル アドレスを要求します。Inverse ARP 要求に対する応答は、ルータまたはアクセス サーバ上の address-to-DLCI マッピング テーブルに入力されます。また、そのテーブルは、送信トラフィックに関するネクスト ホップのプロトコル アドレスまたは DLCI を提供するために使用されます

物理インターフェイスは複数サブインターフェイスとして設定されているため、サブインターフェイスと物理インターフェイスを区別し、特定のサブインターフェイスを特定の DLCI に関連付ける情報を提供する必要があります。

特定のマルチポイント サブインターフェイスを特定の DLCI に関連付けるには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay interface-dlci dlci

特定のマルチポイント サブインターフェイスを DLCI に関連付けます。

Inverse ARP は、サポートするすべてのプロトコルについてデフォルトでイネーブルですが、特定のプロトコルと DLCI ペアについてディセーブルにできます。そのため、一部のプロトコルにはダイナミック マッピングを使用し、同じ DLCI の別のプロトコルにはスタティック マッピングを使用できます。接続の相手側でサポートされないプロトコルであることがわかっている場合、そのプロトコルと DLCI ペアについて Inverse ARP を明示的にディセーブルにできます。詳細については、後述のFrame Relay Inverse ARP のディセーブル化または再イネーブル化を参照してください。

Inverse ARP は、サポートするすべてのプロトコルのデフォルトでイネーブルなので、サブインターフェイスでダイナミック アドレス マッピングを設定するために追加のコマンドは必要ありません

ダイナミック アドレス マッピングを使用してフレームリレー マルチポイント サブインターフェイスを設定する例については、後述の「ダイナミック アドレッシングによるフレームリレー マルチポイント サブインターフェイスの例」を参照してください。

マルチポイント サブインターフェイスでのスタティック アドレス マッピングの設定

スタティック マップは、指定したネクスト ホップのプロトコル アドレスを指定した DLCI にリンクします。スタティック マッピングによって Inverse ARP 要求の要件はなくなります。スタティック マップを指定すると、指定した DLCI 上の指定したプロトコルについては Inverse ARP が自動的にディセーブルにされます

相手側のルータが Inverse ARP をまったくサポートしていない場合、または フレームリレーで使用する特定のプロトコルについて Inverse ARP をサポートしていない場合、スタティック マッピングを使用する必要があります

ネットワークの要件に従ってスタティック マッピングを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドのいずれかを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay map protocol protocol-address dlci [ broadcast ] [ ietf ] [ cisco ]

ネクスト ホップ プロトコル アドレスと DLCI 宛先アドレス間をマッピングします。

Router(config-if)# frame-relay map clns dlci [ broadcast ]

ISO CLNS フレームの送信に使用する DLCI を定義します。

Router(config-if)# frame-relay map bridge dlci [ broadcast ] [ ietf ]

DLCI 宛先ブリッジを定義します。

サポートされるプロトコルと、そのプロトコルをイネーブルにするための対応するキーワードは次のとおりです。

IP: ip

DECnet: decnet

AppleTalk: appletalk

XNS: xns

Novell IPX: ipx

VINES: vines

ISO CLNS: clns

broadcast キーワードは、OSI プロトコルや Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルなどのルーティング プロトコルで必須です。 broadcast キーワードの使用の詳細については、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference 』の frame-relay map コマンドの説明、およびこの章の末尾の例を参照してください。

マルチポイント サブインターフェイスでスタティック アドレス マッピングを確立する例については、後述のスタティック モードの 2 つのルータの例AppleTalk のルーティング例DECnet のルーティング例、および「IPX のルーティング例」を参照してください。

フレームリレー用のトランスペアレント ブリッジングの設定

フレームリレー カプセル化シリアル インターフェイスおよび HSSI インターフェイスでは、ポイントツーポイント サブインターフェイスまたはポイントツーマルチポイント サブインターフェイス用にトランスペアレント ブリッジングを設定できます。詳細については、次の項を参照してください。

ポイントツーポイント サブインターフェイス

ポイントツーマルチポイント インターフェイス

フレームリレー トランスペアレント ブリッジングの例については、後述の「サブインターフェイスを使用したトランスペアレント ブリッジングの例」を参照してください。


) サブインターフェイスに設定されているすべての PVC は、同じブリッジ グループに属しています。


ポイントツーポイント サブインターフェイス

ポイントツーポイント サブインターフェイス用にトランスペアレント ブリッジングを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number

インターフェイスを指定します。

ステップ 2

Router(config-if)# encapsulation frame-relay

インターフェイスでフレームリレー カプセル化を設定します。

ステップ 3

Router(config)# interface type number : subinterface-number point-to-point

サブインターフェイスを指定します。

ステップ 4

Router(config-subif)# frame-relay interface-dlci dlci

DLCI をサブインターフェイスに関連付けます。

ステップ 5

Router(config-subif)# bridge-group bridge-group

サブインターフェイスをブリッジ グループに関連付けます。

ポイントツーマルチポイント インターフェイス

ポイントツーマルチポイント サブインターフェイス用にトランスペアレント ブリッジングを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number

インターフェイスを指定します。

ステップ 2

Router(config-if)# encapsulation frame-relay

フレームリレー カプセル化を設定します。

ステップ 3

Router(config)# interface type number : subinterface-number multipoint

サブインターフェイスを指定します。

ステップ 4

Router(config-subif)# frame-relay map bridge dlci [ broadcast ] [ ietf ]

DLCI 宛先ブリッジを定義します。

ステップ 5

Router(config-subif)# bridge-group bridge-group

サブインターフェイスをブリッジ グループに関連付けます。

サブインターフェイス用のバックアップ インターフェイスの設定

ポイントツーポイントおよびポイントツーマルチポイントのフレームリレー サブインターフェイスはいずれも、バックアップ インターフェイスを使用して設定できます。この手法によって、フレームリレー接続全体に失敗してからバックアップを実行するのではなく、障害が発生したときに個々の PVC をバックアップできます。回線の負荷に基づくバックアップ用途ではなく、障害発生時のバックアップ用としてだけサブインターフェイスを設定できます。

フレームリレー ネットワークとの接続が完全に失われた場合、メイン インターフェイスにバックアップ インターフェイスがあれば、サブインターフェイスのバックアップ インターフェイスよりも優先されます。結果として、サブインターフェイスのバックアップがアクティブになるのは、メイン インターフェイスがアップ状態の場合か、メイン インターフェイスがダウン状態でバックアップ インターフェイスが定義されていない場合だけです。バックアップ インターフェイスが使用中にサブインターフェイスに障害が発生し、メイン インターフェイスがダウン状態になると、バックアップ サブインターフェイスは接続状態のままです。

フレームリレー サブインターフェイスのバックアップ インターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number

インターフェイスを指定します。

ステップ 2

Router(config-if)# encapsulation frame-relay

フレームリレー カプセル化を設定します。

ステップ 3

Router(config)# interface type number . subinterface-number point-to-point

サブインターフェイスを設定します。

ステップ 4

Router(config-subif)# frame-relay interface-dlci dlci

サブインターフェイス用に DLCI を指定します。

ステップ 5

Router(config-subif)# backup interface type number

サブインターフェイス用のバックアップ インターフェイスを設定します。

ステップ 6

Router(config-subif)# backup delay enable-delay disable-delay

バックアップのイネーブルとディセーブルの遅延を指定します。

Frame Relay Inverse ARP のディセーブル化または再イネーブル化

Frame Relay Inverse ARP は、AppleTalk、Banyan VINES、DECnet、IP、Novell IPX、および XNS を実行するフレームリレー ネットワークで、ダイナミック アドレス マッピングを構築する方式です。Inverse ARP を使用すると、ルータまたはアクセス サーバは、VC に関連付けられたデバイスのプロトコル アドレスを検出できるようになります。

Inverse ARP はダイナミック アドレス マッピングを作成します。これは、特定のプロトコル アドレスと特定の DLCI 間にスタティック マッピングを定義する frame-relay map コマンドとは対照的です(詳細については、前述のダイナミックまたはスタティック アドレス マッピングの設定を参照してください)。

Inverse ARP はデフォルトでイネーブルですが、特定のプロトコルと DLCI のペアについて、明示的にディセーブルにできます。次の状況で、Inverse ARP のディセーブル化または再イネーブル化を行います。

接続の相手側でサポートされないプロトコルであることがわかっている場合、選択したプロトコルと DLCI のペアについて Inverse ARP をディセーブルにします。

条件や機器が変わり、接続の相手側でプロトコルがサポートされるようになった場合、そのプロトコルと DLCI のペアについて Inverse ARP を再イネーブル化します。


) ポイントツーポイント サブインターフェイスからマルチポイント サブインターフェイスに変更した場合、サブインターフェイス番号を変更します。Frame Relay Inverse ARP はデフォルトで有効なので、追加のアクションは不要です。


ポイントツーポイント インターフェイスがある場合、宛先は単一で、検出は不要なので、Inverse ARP をイネーブルまたはディセーブルにする必要はありません。

Inverse ARP を選択するかディセーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドの 1 つを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay inverse-arp protocol dlci

特定のプロトコルと DLCI のペアについて Frame Relay Inverse ARP をイネーブルにします(以前にディセーブルにした場合のみ)。

Router(config-if)# no frame relay inverse-arp protocol dlci

特定のプロトコルと DLCI のペアについて Frame Relay Inverse ARP をディセーブルにします。

インターフェイスのブロードキャスト キューの作成

大規模なフレームリレー ネットワークでは、各 DLCI 上のルーティングの更新とサービス アドバタイズの更新をレプリケートする必要がある単一のルータまたはアクセス サーバで多数の DLCI が終端する場合、パフォーマンスの問題が発生することがあります。更新によってアクセスリンクの帯域幅が使用され、ユーザ トラフィックでさまざまな種類の遅延が発生する可能性があります。また、更新によってインターフェイス バッファも使用され、ユーザ データとルーティングの更新の両方でパケット損失率が高くなる可能性もあります。

このような問題を回避するには、インターフェイス用に特殊なブロードキャスト キューを作成する方法があります。ブロードキャスト キューは、通常のインターフェイス キューとは関係なく管理され、独自のバッファを持ち、サイズとサービス レートは設定可能です。

ブロードキャスト キューには、最大伝送レート(スループット)の制限(バイト/秒およびパケット/秒が単位)があります。ブロードキャスト キューは、この最大値を超えないように機能します。ブロードキャスト キューには、設定した最大値未満のレートで伝送するときの優先順位があるため、最小の帯域幅割り当てが保証されています。この 2 つの伝送レート制限は、インターフェイスでブロードキャストが大量送信されないように用意されています。実際の伝送レート制限(秒)は、到達する 2 つのレート制限の 1 つ目です。

ブロードキャスト キューを作成するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay broadcast-queue size byte-rate packet-rate

インターフェイスのブロードキャスト キューを作成します。

フレームリレー フラグメンテーションの設定

シスコでは 3 種類のフレームリレー フラグメンテーションを開発しました。それぞれについては、次の項で説明します。

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーション

FRF.11 Annex C を使用したフレームリレー フラグメンテーション

シスコ独自のフラグメンテーション

フレームリレー フラグメンテーションの詳細については、次の項を参照してください。

フレームリレー フラグメンテーションおよびハードウェア圧縮の相互運用性

フレームリレー フラグメンテーションの条件と制約事項

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーション

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーションの目的は、リアルタイム データに過度の遅延を引き起こさずに、低速リンクでリアルタイム データおよび非リアルタイム データのパケットをサポートすることです。FRF.12 フラグメンテーションは、FRF.12 実装合意によって定義されています。この標準規格は、長いデータ フレームを小さい部分(フラグメント)にフラグメント化し、リアルタイム フレームと交互に送信するために開発されました。この方法によって、リアルタイムと非リアルタイムのデータ フレームを低速のリンクで同時に送信できます。リアルタイム トラフィックの過度な遅延は発生しません。

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーションが推奨されるのは、音声を伝送する他の Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)とリンクを共有する PVC と、Voice over IP(VoIP)を送信する PVC に使用する場合です。VoIP パケットはフラグメント化すべきではありませんが、フラグメント化したパケットと交互に送信できます。

FRF.12 はフレームリレー マップ クラスを使用して PVC ごとに設定されます。このマップ クラスは 1 つまたは多数の PVC に適用できます。フラグメンテーションが機能するには、インターフェイスでフレームリレー トラフィック シェーピングをイネーブルにする必要があります。

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーションを設定するには、次の項の作業を実行します。それぞれ、必須の作業か任意の作業かわかるようになっています。

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーションの設定(必須)

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーションの設定の確認(任意)

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーションの設定

フレームリレー マップ クラスで FRF.12 フラグメンテーションを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config)# map-class frame-relay map-class-name

フレームリレー SVC または PVC の QoS 値を定義するマップ クラスを指定します。

Router(config-map-class)# frame-relay fragment fragment_size

 

マップ クラスのフレームリレー フラグメンテーションを設定します。fragment_size 引数で、フラグメンテーションのペイロード サイズを定義します。このサイズにフレームリレー ヘッダーとフレームリレー フラグメンテーション ヘッダーは含まれません。指定できる範囲は 16 ~ 1600 バイトです。デフォルト値は 53 です。

このマップ クラスは 1 つまたは多数の PVC に適用できます。


) フレームリレー フラグメンテーションを設定する場合、WFQ または LLQ は必須です。フレームリレー フラグメンテーションについてマップ クラスを設定し、そのマップ クラス上のキューイング タイプが WFQ または LLQ ではない場合、設定したキューイング タイプは、デフォルト値の WFQ によって自動的に上書きされます。フレームリレー用の LLQ を設定するには、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide, Release 12.2』を参照してください。


FRF.12 フラグメンテーションの設定例については、後述の「FRF.12 フラグメンテーションの例」を参照してください。

スイッチド フレームリレー PVC で FRF.12 フラグメンテーションを設定する方法については、前述の「スイッチド PVC での FRF.12 フラグメンテーションの設定」を参照してください。

フラグメント サイズの設定

音声パケットがフラグメント化されないように、また 20 ms を超えるシリアル化の遅延が発生しないように、フラグメント サイズを設定します。

フラグメント サイズを設定するには、リンク速度を考慮する必要があります。フラグメント サイズは音声パケットよりも大きく、また音声パケットの遅延を最小限に抑えられる程度に小さくする必要があります。低速リンク(768 kb/s 未満)の場合、フラグメンテーションを有効にします。

ルータ間の最低のポート速度に基づいて、フラグメント サイズを設定します。たとえば、ハブ & スポーク フレームリレー トポロジがあり、ハブが T1 の速度でリモート ルータが 64 kb/s のポート速度である場合、フラグメント サイズは、両方のルータで 64 kb/s の速度に設定する必要があります。同じ物理インターフェイスを共有するその他すべての PVC は、音声 PVC が使用するサイズにフラグメンテーションを設定します。

パス内の最低のリンク速度が 64 kb/s の場合、推奨されるフラグメント サイズ(シリアル化の遅延が 10 ms の場合)は 80 バイトです。最低のリンク速度が 128 kb/s の場合、推奨されるフラグメント サイズは 160 バイトです。

詳細については、『VoIP over Frame Relay with Quality of Service (Fragmentation, Traffic Shaping, LLQ / IP RTP Priority)』の「 Fragmentation (FRF.12) 」の項を参照してください。

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーションの設定の確認

FRF.12 フラグメンテーションを確認するには、次の EXEC コマンドの 1 つまたは複数を使用します。

 

コマンド
目的

Router# show frame-relay fragment [ interface interface ] [ dlci ]

フレームリレー フラグメンテーション情報を表示します。

Router# show frame-relay pvc [ interface interface ] [ dlci ]

フレームリレー インターフェイスの PVC に関する統計情報を表示します。

FRF.11 Annex C を使用したフレームリレー フラグメンテーション

VoFR(FRF.11)とフラグメンテーションがいずれも PVC で設定される場合、フレームリレー フラグメントは FRF.11 Annex C 形式で送信されます。このフラグメンテーションが使用されるのは、FRF.11 音声トラフィックが PVC で送信され、データに FRF.11 Annex C 形式が使用される場合です。

FRF.11 を使用する場合、すべてのデータ パケットには、サイズに関係なく、フラグメンテーション ヘッダーが含まれます。この形式のフラグメンテーションは、Voice over IP(VoIP)と併用する場合には推奨されません。

FRF.11 Annex C を使用するフレームリレー フラグメンテーションの設定作業と設定例については、『 Cisco IOS Voice, Video, and Fax Configuration Guide 』の「Configuring Voice over Frame Relay」の章を参照してください。

シスコ独自のフラグメンテーション

シスコ独自のフラグメンテーションは、音声トラフィックにも使用される PVC 上のデータ パケットに使用されます。 vofr cisco コマンドが DLCI で設定され、フラグメンテーションがマップ クラスでイネーブルにされると、Cisco 2600 シリーズ、3600 シリーズ、および 7200 シリーズのルータはタンデム ノードとして、12.0(3)XG または 12.0(4)T よりも前の Cisco IOS リリースを実行する Cisco MC3810 コンセントレータと相互運用できます(ただしコールの終了は実行できません)。

シスコ独自の音声カプセル化を設定するには、 vofr cisco コマンドを使用します。次にマップ クラスを設定して、PVC 上の音声トラフィックをイネーブルにする必要があります。

シスコ独自のフラグメンテーションの設定作業と設定例については、『 Cisco IOS Voice, Video, and Fax Configuration Guide 』の「Configuring Voice over Frame Relay」の章を参照してください。

フレームリレー フラグメンテーションおよびハードウェア圧縮の相互運用性

FRF.12、FRF.11 Annex C、およびシスコ独自のフラグメンテーションは、シスコ独自またはインターネット技術特別調査委員会(IETF)のカプセル化タイプを使用して、インターフェイスおよび仮想回線(VC)で、FRF.9(つまりデータストリーム ハードウェア圧縮)と併用できます。

ペイロード圧縮とフレームリレー フラグメンテーションを同時に使用すると、ペイロード圧縮は常にフラグメンテーションより先に実行されます。

フレームリレー フラグメンテーションは次のハードウェア圧縮モジュールと併用できます。

Cisco 2600 AIM-COMPR2

Cisco 3620 および 3640 NM-COMPR

Cisco 3660 AIM-COMPR4

Cisco 7200 SA-COMPR

フレームリレー フラグメンテーションを設定する場合、Voice over Frame Relay および Voice over IP のパケットはペイロード圧縮されません。


) IETF のカプセル化を使用する VC の場合、FRF.9 のハードウェア圧縮およびソフトウェア圧縮は、フレームリレー フラグメンテーションと併用できますが、ヘッダー圧縮とは併用できません。


FRF.9 またはデータストリーム圧縮の詳細については、後述の「ペイロード圧縮の設定」を参照してください。

同じインターフェイスでフレームリレー フラグメンテーションおよびハードウェア圧縮を設定する例については、後述の「ハードウェア圧縮を使用するフレームリレー フラグメンテーションの例」を参照してください。

フレームリレー フラグメンテーションの条件と制約事項

フレームリレー フラグメンテーションを設定する場合、次の条件と制約事項が適用されます。

PVC レベルで WFQ および LLQ だけが使用できるキューイング戦略です。

フレームリレー フラグメンテーションをイネーブルにするには、Frame Relay Traffic Shaping(FRTS; フレームリレー トラフィック シェーピング)を設定する必要があります(ただし、Versatile Interface Processor-Based Distributed FRF.11 および FRF.12 がイネーブルの Cisco 7500 シリーズ ルータは除きます)。

VoFR フレームは、サイズに関係なくフラグメント化しません。

エンドツーエンド FRF.12 フラグメンテーションを使用する場合、VoIP パケットのサイズが設定したフラグメント サイズよりも小さければ、VoIP パケットに FRF.12 ヘッダーを含めません。ただし、FRF.11 Annex C またはシスコ独自のフラグメンテーションを使用する場合、VoIP パケットにはフラグメンテーション ヘッダーを含めます。

シーケンスから外れたフラグメントを受信した場合、パケットはドロップされます。


) フラグメンテーションは、WFQ からフレームが削除された後に実行されます。


ペイロード圧縮の設定

次の 3 種類のペイロード圧縮があります。

パケット別ペイロード圧縮

標準ベースの FRF.9 ペイロード圧縮

シスコ独自のデータストリーム ペイロード圧縮

フレームリレー ネットワークでペイロード圧縮を設定するには、次の項の作業を実行します。

パケット別ペイロード圧縮の設定

標準ベースの FRF.9 圧縮の設定

データストリーム圧縮の設定

ペイロード圧縮の確認

パケット別ペイロード圧縮の設定

ポイントツーポイントまたはポイントツーマルチポイントのインターフェイスまたはサブインターフェイスでペイロード圧縮を設定できます。ペイロード圧縮では、フレーム内の次の文字を予測するために Stacker メソッドを使用します。この予測はパケット別に実行されるため、パケット境界を越えて辞書は保存されません。

各 VC 上のペイロード圧縮は、辞書メモリのために約 40 KB を使用します。

特定のマルチポイント インターフェイスまたはサブインターフェイスでペイロード圧縮を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay map protocol protocol-address dlci payload-compression packet-by-packet

マルチポイント インターフェイスでペイロード圧縮をイネーブルにします。

特定のポイントツーポイント インターフェイスまたはサブインターフェイスでペイロード圧縮を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay payload-compression packet-by-packet

ポイントツーポイント インターフェイスでペイロード圧縮をイネーブルにします。

標準ベースの FRF.9 圧縮の設定

フレームリレー圧縮は、Compression Service Adapter(CSA)またはルータのメイン CPU 上の VIP ボードで発生する可能性があります。FRF.9 は標準ベースなので、マルチベンダー互換です。FRF.9 圧縮では、比較的高い圧縮率を使用しているため、より多くのデータを圧縮して高速で伝送できます。FRF.9 圧縮には、複数の圧縮解除/圧縮の履歴を DLCI 別に保持する機能があります。

CSA ハードウェアは Cisco 7200 シリーズおよび Cisco 7500 シリーズ プラットフォームで使用されていますが、フレームリレー圧縮はサポートしていません。CSA は、Cisco 7200 シリーズで、またはすべての Cisco 7500 シリーズ ルータの第 2 世代 Versatile Interface Processor(VIP2)で使用できます。CSA に必須の VIP2 モデルは VIP2-40 であり、2 MB の SRAM と 32 MB の DRAM があります。

FRF.9 圧縮の詳細については、次の項を参照してください。

FRF.9 圧縮方式の選択

マップ ステートメントを使用した FRF.9 圧縮の設定

サブインターフェイスでの FRF.9 圧縮の設定

FRF.9 圧縮方式の選択

ルータは次の順序で圧縮をイネーブルにします。

1. ルータに圧縮サービス アダプタが含まれる場合、圧縮は CSA ハードウェアで実行されます(ハードウェア圧縮)。

2. CSA を使用できない場合、圧縮は VIP2 カードにインストールされているソフトウェアで実行されます(分散圧縮)。

3. VIP2 カードを使用できない場合、圧縮はルータのメイン プロセッサで実行されます(ソフトウェア圧縮)。

マップ ステートメントを使用した FRF.9 圧縮の設定

インターフェイスを指定して、圧縮を実行する場合を制御できます。特定の CSA、VIP CPU、またはホスト CPU で FRF.9 圧縮をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number

インターフェイスを指定します。

ステップ 2

Router(config-if)# encapsulation frame-relay

カプセル化タイプとしてフレームリレーを指定します。

ステップ 3

Router(config-if)# frame-relay map payload-compression frf9 stac [ hardware-options ]

FRF.9 圧縮をイネーブルにします。

サブインターフェイスでの FRF.9 圧縮の設定

サブインターフェイスで FRF.9 圧縮を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number

サブインターフェイスのタイプと番号を指定します。

ステップ 2

Router(config-subif)# encapsulation frame-relay

カプセル化タイプとしてフレームリレーを指定します。

ステップ 3

Router(config-subif)# frame-relay payload-compression frf9 stac [ hardware-options ]

FRF.9 圧縮をイネーブルにします。

データストリーム圧縮の設定

データストリーム圧縮は、同じ VC またはインターフェイス、および IP ヘッダー圧縮で使用できるシスコ独自のハードウェアおよびソフトウェア圧縮プロトコルです。データストリーム圧縮は FRF.9 圧縮と同等の機能があり、シスコ独自のカプセル化と併用する必要があります。また、フレームリレー フラグメンテーションとデータストリーム圧縮を併用することもできます。

IP ヘッダー圧縮を使用してデータストリーム圧縮を設定するには、次の項の作業を実行します。

ポイントツーポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および IP ヘッダー圧縮の設定

マルチポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および IP ヘッダー圧縮の設定

ポイントツーポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および IP ヘッダー圧縮の設定

ポイントツーポイント サブインターフェイスでデータストリーム ハードウェア圧縮および TCP または Real-Time Transport Protocol(RTP; リアルタイム転送プロトコル)ヘッダー圧縮を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。データストリーム ハードウェア圧縮を指定する場合、シスコ独自のカプセル化が自動的にイネーブルにされます。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number point-to-point

サブインターフェイス タイプを設定し、サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config-subif)# ip address address mask

インターフェイスの IP アドレスを設定します。

ステップ 3

Router(config-subif)# frame-relay interface-dlci dlci

ルータまたはアクセス サーバの特定のフレームリレー サブインターフェイスに DLCI を割り当てます。

ステップ 4

Router(config-subif)# frame-relay payload-compression data-stream stac [ hardware-options ]

シスコ独自のカプセル化を使用するインターフェイスまたはサブインターフェイスでハードウェア圧縮をイネーブルにします。

ステップ 5

Router(config-subif)# frame-relay ip tcp header-compression [ passive ]

 

 

または

 

Router(config-subif)# frame-relay ip rtp header-compression [ passive ]

関連する PVC が圧縮形式で発信 TCP ヘッダーを伝送するように、インターフェイスを設定します。

 

 

物理インターフェイスで RTP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。

ポイントツーポイント サブインターフェイスで設定したデータストリーム圧縮および IP ヘッダー圧縮の例については、後述の「ポイントツーポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および TCP/IP ヘッダー圧縮の例」を参照してください。

マルチポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および IP ヘッダー圧縮の設定

マルチポイント サブインターフェイスでデータストリーム ハードウェア圧縮および TCP または RTP ヘッダー圧縮を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。データストリーム ハードウェア圧縮を指定する場合、シスコ独自のカプセル化が自動的にイネーブルにされます。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number multipoint

サブインターフェイス タイプを設定し、サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config-subif)# frame-relay interface-dlci dlci

ルータまたはアクセス サーバの特定のフレームリレー サブインターフェイスに DLCI を割り当てます。

ステップ 3

Router(config-subif)# frame-relay map protocol protocol-address dlci [ payload-compression data-stream stac [ hardware-options ]]

宛先プロトコル アドレスと、シスコ独自のカプセル化を使用するインターフェイス上の宛先アドレスへの接続に使用される DLCI とのマッピングを定義します。

ステップ 4

Router(config-subif)# frame-relay ip tcp header-compression [ passive ]

 

 

または

 

Router(config-subif)# frame-relay ip rtp header-compression [ passive ]

関連する PVC が圧縮形式で発信 TCP ヘッダーを伝送するように、インターフェイスを設定します。

 


 

物理インターフェイスで RTP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。

マルチポイント サブインターフェイスで設定したデータストリーム圧縮および IP ヘッダー圧縮の例については、後述の「マルチポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および TCP/IP ヘッダー圧縮の例」を参照してください。

FRF.12 フラグメンテーションを使用して設定したデータストリーム圧縮および IP ヘッダー圧縮の例については、後述の「RTP ヘッダー圧縮およびフレームリレー フラグメンテーションによるデータストリーム ハードウェア圧縮の例」を参照してください。

ペイロード圧縮の確認

ペイロード圧縮が適切に動作していることを確認するには、次の特権 EXEC コマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router# show compress

圧縮の統計情報を表示します。

Router# show frame-relay pvc dlci

post-hardware-compression キューのパケット数など、フレームリレー インターフェイスの PVC に関する統計情報を表示します。

Router# show traffic-shape queue

post-hardware- compression キューのパケット数など、DLCI レベルで特定のタイミングにキューイングされる要素に関する情報を表示します。

TCP/IP ヘッダー圧縮の設定

TCP/IP ヘッダー圧縮は、RFC 1144 に従い、低速のシリアル リンクで帯域利用率の効率を改善するために設計されています。一般的な TCP/IP パケットには、40 バイトのデータグラム ヘッダーが含まれます。接続が確立すると、ヘッダー情報は重複するため、送信されるすべてのパケットで繰り返す必要はなくなります。接続を識別し、変化したフィールドと変更の量を示す小さなヘッダーを再構築することで、送信バイト数は減ります。平均的な圧縮ヘッダーは 10 バイト長です。

このアルゴリズムが機能するには、パケットが順序どおりに受信される必要があります。パケットが順序どおりに受信されない場合、再構築によって通常の TCP/IP パケットが作成されるように見えても、元のパケットとは一致しません。プライオリティ キューイングによって、パケットの送信順序は変わるため、インターフェイスでプライオリティ キューイングをイネーブルにすることは推奨されません。

TCP/IP ヘッダー圧縮の設定またはディセーブル化については、次の項を参照してください。

TCP/IP ヘッダー圧縮に対する個別の IP マップの設定

TCP/IP ヘッダー圧縮用のインターフェイスの設定

TCP/IP ヘッダー圧縮のディセーブル化


) シスコ独自のカプセル化および TCP/IP ヘッダー圧縮を使用してインターフェイスを設定する場合、フレームリレー IP マップは、インターフェイスの圧縮特性を継承します。ただし、IETF のカプセル化とのインターフェイスを設定する場合、圧縮に関してインターフェイスを設定できません。TCP/IP ヘッダー圧縮をサポートするには、フレームリレー マップを個別に設定する必要があります。


TCP/IP ヘッダー圧縮に対する個別の IP マップの設定


) TCP/IP ヘッダー圧縮をサポートするように設定されたインターフェイスは、プライオリティ キューイングまたはカスタム キューイングをサポートできません。


TCP/IP ヘッダー圧縮には、シスコ独自のカプセル化が必要です。全体としてインターフェイスに IETF のカプセル化を設定する必要がある場合、シスコ独自のカプセル化と TCP ヘッダー圧縮を使用するために固有の IP マップを設定できます。さらに、TCP/IP ヘッダー圧縮を実行するインターフェイスを設定する場合でも、TCP/IP ヘッダーを圧縮しないように固有の IP マップを設定できます。

TCP/IP ヘッダー圧縮がアクティブかパッシブかを指定できます。アクティブ圧縮の場合、すべての発信パケットについて TCP/IP ヘッダー圧縮が実行されます。パッシブ圧縮の場合、発信 TCP/IP パケットをヘッダー圧縮するのは、受信したパケットに圧縮済みの TCP/IP ヘッダーがあるときだけです。

シスコ独自のカプセル化および TCP/IP ヘッダー圧縮を使用するように IP マップを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay map ip ip-address dlci [ broadcast ] tcp header-compression [ active | passive ] [ connections number ]

TCP/IP ヘッダー圧縮を使用するように IP マップを設定します。シスコ独自のカプセル化はデフォルトでイネーブルです。

IP マップで TCP ヘッダー圧縮を設定する方法の例については、後述のTCP/IP ヘッダー圧縮に対する IP マップの使用例を参照してください。

TCP/IP ヘッダー圧縮用のインターフェイスの設定

アクティブまたはパッシブの TCP/IP ヘッダー圧縮を使用して、インターフェイスを設定できます。デフォルトのアクティブ圧縮では、すべての発信 TCP/IP パケットについてヘッダー圧縮が実行されます。パッシブ圧縮の場合、発信 TCP/IP パケットをヘッダー圧縮するのは、そのインターフェイスで受信したパケットに圧縮済みの TCP/IP ヘッダーがあるときだけです。

インターフェイスに TCP/IP ヘッダー圧縮を適用するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config-if)# encapsulation frame-relay

インターフェイスでシスコ独自のカプセル化を設定します。

ステップ 2

Router(config-if)# frame-relay ip tcp header-compression [ passive ]

TCP/IP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。


) シスコ独自のカプセル化で設定したインターフェイスを、後で IETF のカプセル化で設定する場合、すべての TCP/IP ヘッダー圧縮の特性は失われます。IETF のカプセル化で設定したインターフェイスで TCP/IP ヘッダー圧縮を適用するには、TCP/IP ヘッダー圧縮に対する個別の IP マップの設定の説明に従って、個別の IP マップを設定する必要があります。


インターフェイスで TCP ヘッダー圧縮を設定する方法の例については、後述のTCP/IP ヘッダー圧縮に対する IP マップの使用例を参照してください。

TCP/IP ヘッダー圧縮のディセーブル化

TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにするには、異なる影響がある 2 つのコマンドのいずれかを使用します。どちらのコマンドを使用するかは、フレームリレー IP マップが TCP/IP ヘッダー圧縮用に明示的に設定されているか、インターフェイスから圧縮特性を継承したかによって変わります。

TCP/IP ヘッダー圧縮を明示的に設定したフレームリレー IP マップの場合、TCP/IP ヘッダー圧縮を明示的にディセーブルにする必要があります。

TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドのいずれかを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# no frame-relay ip tcp header-compression

または

Router(config-if)# frame-relay map ip ip-address dlci nocompress

TCP ヘッダー圧縮用に明示的に設定されていないすべてのフレームリレー IP マップで、TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにします。

特定のフレームリレー IP マップで、RTP および TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにします。

TCP/IP ヘッダー圧縮を無効にする例については、後述の継承した TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにする例および明示的な TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにする例を参照してください。

フレームリレー カプセル化を使用したリアルタイム ヘッダー圧縮の設定

リアルタイム転送プロトコル(RTP)は、パケット化した音声およびビデオ トラフィックを IP ネットワーク上で伝送するために使用され、リアルタイム トラフィック アプリケーションおよびマルチキャストまたはユニキャスト ネットワーク サービス向けにエンドツーエンド ネットワーク転送機能を提供します。RTP については、RFC 1889 で説明されています。RTP は、TCP または UDP を使用するデータ トラフィック用ではありません。

フレームリレー カプセル化を使用する RTP ヘッダー圧縮の設定作業と設定例については、『 Cisco IOS IP Configuration Guide 』の「Configuring IP Multicast Routing」の章を参照してください。

この機能を設定するコマンドについては、『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 3 of 3: Multicast 』を参照してください。

廃棄適性の設定

一部のフレームリレー パケットは、低い優先度または低い時間感度で設定される可能性があります。フレームリレー スイッチで輻輳が発生すると、このようなパケットからドロップされます。フレームリレー スイッチがこのようなパケットを識別できるメカニズムが Discard Eligibility(DE; 廃棄適性)ビットです。

廃棄適性では、フレームリレー ネットワークが DE ビットを解釈できる必要があります。DE ビットを設定した場合、何も動作しないネットワークと、DE ビットを使用して廃棄するパケットを決定するネットワークがあります。最適な解釈は、DE ビットを使用してドロップするパケットを決定してから、時間感度が低いパケットを決定することです。

廃棄適性があるパケットの特性を指定する DE リストを作成できます。また、影響を受ける DLCI を指定する DE グループを指定することもできます。

フレームリレー スイッチで輻輳が発生したときにドロップできるパケットを指定する DE リストを定義するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config)# frame-relay de-list list-number { protocol protocol | interface type number } characteristic

DE リストを定義します。

プロトコルまたはインターフェイスに基づいて、またパケットのフラグメンテーション、特定の TCP または User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)ポート、アクセス リスト番号、またはパケット サイズなどの特性に基づいて、DE リストを作成できます。詳細については、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference 』の frame-relay de-list コマンドを参照してください。

影響を受ける DE リストと DLCI を示す DE グループを定義するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay de-group group-number dlci

DE グループを定義します。

DLCI プライオリティ レベルの設定

DLCI プライオリティ レベルを使用すると、異なる種類のトラフィックを区別できます。また、次の状況で発生する輻輳の問題に対応できるトラフィック管理ツールが用意されています。

同じ DLCI でのバッチおよびインタラクティブ トラフィックの混在

低速アクセスによる宛先サイトの高速アクセスのサイトからのトラフィックのキューイング

DLCI プライオリティ レベルを設定する前に、次の作業を実行します。

グローバル プライオリティ リストを定義します。

前述の「インターフェイスでのフレームリレー カプセル化のイネーブル化」に従って、フレームリレー カプセル化をイネーブルにします。

前述の「ダイナミックまたはスタティック アドレス マッピングの設定」に従って、ダイナミックまたはスタティック アドレス マッピングを定義します。

レベルを適用する予定の各 DLCI を定義します。プライオリティ レベル DLCI をサブインターフェイスと関連付けます。

前述の「LMI の設定」に従って、LMI を設定します。


) DLCI プライオリティ レベルには、異なる種類のトラフィックについて複数のパラレル DLCI を定義する方法が用意されています。DLCI プライオリティ レベルは、ルータまたはアクセス サーバ内でプライオリティ キューを割り当てません。実際、これらはデバイスのプライオリティ キューと関係がありません。ただし、キューイングをイネーブルにし、キューイングに同じ DLCI を使用する場合、高優先順位の DLCI を高優先度キューに配置できます


DLCI プライオリティ レベルを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# frame-relay priority-dlci-group group-number high-dlci medium-dlci normal-dlci low-dlci

異なるフレームリレー トラフィック タイプについて複数のパラレル DLCI をイネーブルにします。特定の DLCI のレベルを同じグループに関連付けて設定します。


) 各プライオリティ レベルについて DLCI を明示的に指定しない場合、コマンド ラインで最後に指定した DLCI が、残りの引数の値として使用されます。最低でも、高優先順位および中優先順位の DLCI を設定する必要があります。


フレームリレー接続の監視と保守

フレームリレー接続を監視するには、EXEC モードで次のいずれかのコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router# clear frame-relay-inarp

Inverse ARP を使用して動的に作成したフレームリレー マップをクリアします。

Router# show interfaces serial type number

フレームリレー DLCI および LMI に関する情報を表示します。

Router# show frame-relay lmi [ type number ]

LMI の統計情報を表示します。

Router# show frame-relay map

現在のフレームリレー マップ エントリを表示します。

Router# show frame-relay pvc [ type number [ dlci ]]

PVC の統計情報を表示します。

Router# show frame-relay route

設定されているスタティック ルートを表示します。

Router# show frame-relay traffic

フレームリレー トラフィックの統計情報を表示します。

Router# show frame-relay lapf

LAPF のステータスに関する情報を表示します。

Router# show frame-relay svc maplist

特定のマップ リストの SVC をすべて表示します。

フレームリレーの設定例

次の項では、フレームリレーの設定例を紹介します。

IETF のカプセル化の例

スタティック アドレス マッピングの例

サブインターフェイスの例

SVC の設定例

フレームリレー トラフィック シェーピングの例

下位互換性の例

フレームリレー上のネットワーク サーバから起動する例

フレームリレー スイッチングの例

フレームリレー エンドツーエンド キープアライブの例

PPP over Frame Relay の例

フレームリレー フラグメンテーションの設定例

ペイロード圧縮の設定例

TCP/IP ヘッダー圧縮の例

IETF のカプセル化の例

次の項では、インターフェイス レベルおよび DLCI 別での IETF のカプセル化の例を紹介します。

インターフェイスでの IETF のカプセル化の例

DLCI 別の IETF のカプセル化の例

インターフェイスでの IETF のカプセル化の例

次の例では、インターフェイス レベルで IETF のカプセル化を設定します。キーワード ietf で、すべてのマップに関するデフォルトのカプセル化方式を IETF に設定します。

encapsulation frame-relay ietf
frame-relay map ip 131.108.123.2 48 broadcast
frame-relay map ip 131.108.123.3 49 broadcast

DLCI 別の IETF のカプセル化の例

次の例では、DLCI 別に IETF カプセル化を設定します。この設定は、最初の設定例と同じ結果になります。

encapsulation frame-relay
frame-relay map ip 131.108.123.2 48 broadcast ietf
frame-relay map ip 131.108.123.3 49 broadcast ietf

スタティック アドレス マッピングの例

次の項では、スタティック モードでの 2 つのルータに対するスタティック アドレス マッピングの例、および IP、AppleTalk、DECnet、および IPX プロトコルに固有の例を紹介します。

スタティック モードの 2 つのルータの例

AppleTalk のルーティング例

DECnet のルーティング例

IPX のルーティング例

スタティック モードの 2 つのルータの例

次に、スタティック モードで 2 つのルータを設定する例を示します。

ルータ 1 の設定

interface serial 0
ip address 131.108.64.2 255.255.255.0
encapsulation frame-relay
keepalive 10
frame-relay map ip 131.108.64.1 43

ルータ 2 の設定

interface serial 0
ip address 131.108.64.1 255.255.255.0
encapsulation frame-relay
keepalive 10
frame-relay map ip 131.108.64.2 43

AppleTalk のルーティング例

次に、2 つのルータが、フレームリレー ネットワーク上で AppleTalk を使用して相互に通信するように設定する例を示します。各ルータには、相手側ルータに対するフレームリレーのスタティック アドレス マップがあります。 appletalk cable-range コマンドの使用は、これが拡張 AppleTalk(Phase II)であることを示します。

ルータ 1 の設定

interface serial0
ip address 172.21.59.24 255.255.255.0
encapsulation frame-relay
appletalk cable-range 10-20 18.47
appletalk zone eng
frame-relay map appletalk 18.225 100 broadcast

ルータ 2 の設定

interface serial2/3
ip address 172.21.177.18 255.255.255.0
encapsulation frame-relay
appletalk cable-range 10-20 18.225
appletalk zone eng
clockrate 2000000
frame-relay map appletalk 18.47 100 broadcast

DECnet のルーティング例

次に、DLCI 101 で、アドレス 56.4 宛てにすべての DECnet パケットを送出する例を示します。さらに、インターフェイス シリアル 1 のすべての DECnet ブロードキャストをその DLCI で送信します。

decnet routing 32.6
!
interface serial 1
encapsulation frame-relay
frame-relay map decnet 56.4 101 broadcast

IPX のルーティング例

次に、DLCI 102 で、IPX アドレス 200.0000.0c00.7b21 宛てにパケットを送出する例を示します。

ipx routing 000.0c00.7b3b
!
interface ethernet 0
ipx network 2abc
!
interface serial 0
ipx network 200
encapsulation frame-relay
frame-relay map ipx 200.0000.0c00.7b21 102 broadcast

基本的なサブインターフェイスの例

次の例では、サブインターフェイス 1 はポイントツーポイント サブネットとして設定され、サブインターフェイス 2 はマルチポイント サブネットとして設定されます。

interface serial 0
encapsulation frame-relay
interface serial 0.1 point-to-point
ip address 10.0.1.1 255.255.255.0
frame-relay interface-dlci 42
!
interface serial 0.2 multipoint
ip address 10.0.2.1 255.255.255.0
frame-relay map ip 10.0.2.2 18

ダイナミック アドレッシングによるフレームリレー マルチポイント サブインターフェイスの例

次の例では、ダイナミック アドレス解決用に 2 つのマルチポイント サブインターフェイスを設定します。各サブインターフェイスには個別のプロトコル アドレスとサブネット マスクが用意され、 frame-relay interface-dlci コマンドによって、サブインターフェイスと特定の DLCI が関連付けられます。各マルチポイント サブインターフェイスのリモート宛先アドレスは、動的に解決されます。

interface serial0
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay lmi-type ansi
!
interface serial0.103 multipoint
ip address 172.21.177.18 255.255.255.0
frame-relay interface-dlci 300
!
interface serial0.104 multipoint
ip address 172.21.178.18 255.255.255.0
frame-relay interface-dlci 400

フレームリレー サブインターフェイス上の IPX ルートの例

次に、フレームリレーのカプセル化のシリアル インターフェイスを設定し、フレームリレー サブインターフェイスに対応する複数の IPX 仮想ネットワークを設定する例を示します。

ipx routing 0000.0c02.5f4f
!
interface serial 0
encapsulation frame-relay
interface serial 0.1 multipoint
ipx network 1
frame-relay map ipx 1.000.0c07.d530 200 broadcast
interface serial 0.2 multipoint
ipx network 2
frame-relay map ipx 2.000.0c07.d530 300 broadcast
 

サブインターフェイス シリアル 0.1 の場合、相手側のルータを次のように設定できます。

ipx routing
interface serial 2 multipoint
ipx network 1
frame-relay map ipx 1.000.0c02.5f4f 200 broadcast

ポイントツーポイント サブインターフェイスでのアンナンバード IP の例

次に、ポイントツーポイント接続の両終端のサブインターフェイスで、アンナンバード IP を設定する例を示します。この例では、ルータ A は DTE として動作し、ルータ B は DCE として動作します。ルータ A と B は、いずれもトークン リング ネットワークに接続されます

ルータ A の設定

interface token-ring 0
ip address 131.108.177.1 255.255.255.0
!
interface serial 0
no ip address
encapsulation frame-relay IETF
!
interface serial0.2 point-to-point
ip unnumbered TokenRing0
ip pim sparse-mode
frame-relay interface-dlci 20

ルータ B の設定

frame-relay switching
!
interface token-ring 0
ip address 131.108.178.1 255.255.255.0
!
interface serial 0
no ip address
encapsulation frame-relay IETF
bandwidth 384
clockrate 4000000
frame-relay intf-type dce
!
interface serial 0.2 point-to-point
ip unnumbered TokenRing1
ip pim sparse-mode
!
bandwidth 384
frame-relay interface-dlci 20

サブインターフェイスを使用したトランスペアレント ブリッジングの例

次に、フレームリレー DLCI 42、64、および 73 を、それらで実行されているトランスペアレント ブリッジングを使用してポイントツーポイント リンクとして設定する例を示します。ブリッジング スパニング ツリーでは、PVC は個別のブリッジ ポートとして表示され、PVC に到達するフレームは個別の PVC でリレーできます。

interface serial 0
encapsulation frame-relay
interface serial 0.1 point-to-point
bridge-group 1
frame-relay interface-dlci 42
interface serial 0.2 point-to-point
bridge-group 1
frame-relay interface-dlci 64
interface serial 0.3 point-to-point
bridge-group 1
frame-relay interface-dlci 73

SVC の設定例

次の項では、インターフェイスおよびサブインターフェイスに関するフレームリレー SVC の設定例を紹介します。

SVC インターフェイスの例

SVC サブインターフェイスの例

SVC インターフェイスの例

次に、物理インターフェイスを設定し、マップ グループを物理インターフェイスに適用してから、マップ グループを定義する例を示します。

interface serial 0
ip address 172.10.8.6
encapsulation frame-relay
map-group bermuda
frame-relay lmi-type q933a
frame-relay svc
!
map-list bermuda source-addr E164 123456 dest-addr E164 654321
ip 131.108.177.100 class hawaii
appletalk 1000.2 class rainbow
!
map-class frame-relay rainbow
frame-relay idle-timer 60
!
map-class frame-relay hawaii
frame-relay cir in 64000
frame-relay cir out 64000

SVC サブインターフェイスの例

次に、SVC 動作のためにポイントツーポイント インターフェイスを設定する例を示します。メインのシリアル 0 インターフェイスがシグナリング用に設定され、SVC 動作はメイン インターフェイスでイネーブルにされているという前提です。

int s 0.1 point-point
! Define the map-group; details are specified under the map-list holiday command.
map-group holiday
!
! Associate the map-group with a specific source and destination.
map-list holiday local-addr X121 <X121-addr> dest-addr E164 <E164-addr>
! Specify destination protocol addresses for a map-class.
ip 131.108.177.100 class hawaii IETF
appletalk 1000.2 class rainbow IETF broadcast
!
! Define a map class and its QoS settings.
map-class hawaii
frame-relay cir in 2000000
frame-relay cir out 56000
frame-relay be 9000
!
! Define another map class and its QoS settings.
map-class rainbow
frame-relay cir in 64000
frame-relay idle-timer 2000

フレームリレー トラフィック シェーピングの例

次の項では、フレームリレー トラフィック シェーピングの例を紹介します。

3 つのポイントツーポイント サブインターフェイスによるトラフィック シェーピングの例

ForeSight によるトラフィック シェーピングの例

ELMI の設定例

3 つのポイントツーポイント サブインターフェイスによるトラフィック シェーピングの例

次の例では、サブインターフェイス Serial0.1 および Serial0.2 の VC がメイン インターフェイス(つまり、マップ クラス「slow_vcs」で定義されているインターフェイス)からクラス パラメータを継承します。ただし、サブインターフェイス Serial0.2(DLCI 102)に定義されている VC は、マップ クラス「fast_vcs」を使用するように明示的に設定されています。

マップ クラス「slow_vcs」は 9600 bps のピーク レートおよび 4800 bps の平均レートを使用します。BECN フィードバックはイネーブルなので、出力レートは受信した BECN に応答して 2400 bps に下げられます。このマップ クラスは、queue-list 1 を使用するカスタム キューイングを使用するように設定されています。この例では、queue-list 1 に 3 つのキューがあり、最初の 2 つのキューは、アクセス リスト 100 および 115 によって制御されます。

マップ クラス「fast_vcs」は 64000 bps のピーク レートおよび 16000 bps の平均レートを使用します。BECN フィードバックはイネーブルなので、出力レートは受信した BECN に応答して 8000 bps に下げられます。このマップ クラスは、priority-group 2 を使用するプライオリティ キューイングを使用するように設定されています。

interface serial0
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay lmi-type ansi
frame-relay traffic-shaping
frame-relay class slow_vcs
!
interface serial0.1 point-to-point
ip address 10.128.30.1 255.255.255.248
ip ospf cost 200
bandwidth 10
frame-relay interface-dlci 101
!
interface serial0.2 point-to-point
ip address 10.128.30.9 255.255.255.248
ip ospf cost 400
bandwidth 10
frame-relay interface-dlci 102
class fast_vcs
!
interface serial0.3 point-to-point
ip address 10.128.30.17 255.255.255.248
ip ospf cost 200
bandwidth 10
frame-relay interface-dlci 103
!
map-class frame-relay slow_vcs
frame-relay traffic-rate 4800 9600
frame-relay custom-queue-list 1
frame-relay adaptive-shaping becn
!
map-class frame-relay fast_vcs
frame-relay traffic-rate 16000 64000
frame-relay priority-group 2
frame-relay adaptive-shaping becn
!
access-list 100 permit tcp any any eq 2065
access-list 115 permit tcp any any eq 256
!
priority-list 2 protocol decnet high
priority-list 2 ip normal
priority-list 2 default medium
!
queue-list 1 protocol ip 1 list 100
queue-list 1 protocol ip 2 list 115
queue-list 1 default 3
queue-list 1 queue 1 byte-count 1600 limit 200
queue-list 1 queue 2 byte-count 600 limit 200
queue-list 1 queue 3 byte-count 500 limit 200

ForeSight によるトラフィック シェーピングの例

次に、トラフィック シェーピングを有効にしたルータ設定の例を示します。サブインターフェイス シリアル 13.2 および シリアル 13.3 上の DLCI 100 および 101 は、メイン インターフェイスからクラス パラメータを継承します。これら 2 つの VC 用トラフィック シェーピングは、ForeSight 通知に適応できます。

シリアル 0 の場合、DLCI 103 の出力レートは、ルータの ForeSight 機能によって影響を受けません。

interface Serial0
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay lmi-type ansi
frame-relay traffic-shaping
!
interface Serial0.2 point-to-point
ip address 10.128.30.17 255.255.255.248
frame-relay interface-dlci 102
class fast_vcs
!
interface Serial0.3 point-to-point
ip address 10.128.30.5 255.255.255.248
ip ospf cost 200
frame-relay interface-dlci 103
class slow_vcs
!
interface serial 3
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay traffic-shaping
frame-relay class fast_vcs
!
interface Serial3.2 multipoint
ip address 100.120.20.13 255.255.255.248
frame-relay map ip 100.120.20.6 16 ietf broadcast
!
interface Serial3.3 point-to-point
ip address 100.120.10.13 255.255.255.248
frame-relay interface-dlci 101
!
map-class frame-relay slow_vcs
frame-relay adaptive-shaping becn
frame-relay traffic-rate 4800 9600
!
map-class frame-relay fast_vcs
frame-relay adaptive-shaping foresight
frame-relay traffic-rate 16000 64000
frame-relay cir 56000
frame-relay bc 64000

ELMI およびフレームリレー トラフィック シェーピングの例

次に、QoS autosense でイネーブルにされたフレームリレー インターフェイスの設定例を示します。ルータは Cisco スイッチからメッセージを受信します。また、QoS autosense がイネーブルに設定されています。トラフィック シェーピングと共に ELMI を設定する場合、BECN 経由の輻輳情報またはルータ ForeSight の輻輳シグナリングはルータが受信するため、トラフィック シェーピング設定で指定した値に対する出力レートが下がります

interface serial0
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay lmi-type ansi
frame-relay traffic-shaping
frame-relay QoS-autosense
!
interface serial0.1 point-to-point
no ip address
frame-relay interface-dlci 101

ELMI アドレス登録の IP アドレスの設定例

次に、ELMI アドレス登録に使用される IP アドレスを設定する例を示します。IP アドレスを設定する場合、自動 IP アドレス選択は自動的にディセーブルにされます。ELMI はシリアル インターフェイス 0 でイネーブルです。

interface Serial 0
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay lmi-type ansi
frame-relay qos-autosense
!
frame-relay address registration ip address 139.85.242.195
!

インターフェイスで ELMI アドレス登録をディセーブル化する例

次の例では、ELMI アドレス登録がシリアル インターフェイス 0 でディセーブルです。このインターフェイスは、0.0.0.0 の IP アドレスと 0 の ifIndex を共有します。ELMI をイネーブルにすると、デフォルトで自動 IP アドレス選択がイネーブルなので、このルータの他のインターフェイスの管理 IP アドレスは自動的に選択されます。

interface Serial 0
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay lmi-type ansi
frame-relay qos-autosense
no frame-relay address-reg-enable
!

下位互換性の例

次の設定では、RFC 1490 との互換性がないバージョンとの下位互換性と相互運用性を実現しています。RFC 1490 トラフィックの生成には、 ietf キーワードを使用します。各マップ エントリを個別に定義することで柔軟性が向上するため、この設定を利用できます。

encapsulation frame-relay
frame-relay map ip 131.108.123.2 48 broadcast ietf
! interoperability is provided by IETF encapsulation
frame-relay map ip 131.108.123.3 49 broadcast ietf
frame-relay map ip 131.108.123.7 58 broadcast
! this line allows the router to connect with a
! device running an older version of software
frame-relay map decnet 21.7 49 broadcast

フレームリレー上のネットワーク サーバから起動する例

フレームリレー上の TFTP サーバから起動する場合、ブロードキャスト経由ではネットワーク サーバから起動できません。特定の TFTP ホストから起動する必要があります。また、起動するホストについて frame-relay map コマンドを使用する必要があります。

たとえば、「gs3-bfx」が IP アドレス 131.108.126.2 のホストから起動している場合、次のコマンドを設定に含める必要があります。

boot system gs3-bfx 131.108.126.2
!
interface Serial 0
encapsulation frame-relay
frame-relay map IP 131.108.126.2 100 broadcast
 

IP アドレスを DLCI アドレスにマッピングするには、 frame-relay map コマンドを使用します。フレームリレーで起動するには、ブートするネットワーク サーバのアドレスを明示的に指定する必要があります。があり、そのサイトに関する frame-relay map エントリが必要です。たとえば、「gs3-bfx.83-2.0」が IP アドレス 131.108.126.111 のホストから起動している場合、次のコマンドを設定に含める必要があります。

boot system gs3-bfx.83-2.0 131.108.13.111
!
interface Serial 1
ip address 131.108.126.200 255.255.255.0
encapsulation frame-relay
frame-relay map ip 131.108.126.111 100 broadcast
 

この場合、100 はホスト 131.108.126.111 に接続できる DLCI です。

リモート ルータは次のコマンドで設定する必要があります。

frame-relay map ip 131.108.126.200 101 broadcast
 

このエントリによって、リモート ルータはフレームリレー上で起動するルータに対して、(ネットワーク サーバからの)ブート イメージを返すことができます。この場合、101 は起動されるルータの DLCI です。

PVC スイッチングの設定例

DCE 専用のフレームリレー スイッチとしてルータを設定できます。スイッチングは DLCI に基づきます。受信 DLCI が検証され、発信インターフェイスおよび DLCI が決定されます。スイッチングが実行されるのは、パケットの受信 DLCI が発信 DLCI によって置換され、パケットが発信インターフェイスに送出されるときです。

図 10 のルータは、シリアル インターフェイス 1 および 2 の間で 2 つの PVC を切り替えています。シリアル 1 で受信した DLCI 100 のフレームは、シリアル 2 の DLCI 200 で送信されます。

図 10 PVC スイッチングの設定

 

次に、DCE として設定された 2 つのインターフェイスがある 1 つのルータの例を示します。DLCI だけに基づいて、ルータは受信インターフェイスから発信インターフェイスへとフレームを切り替えます。

ルータ A の設定

frame-relay switching
 
interface Serial1
no ip address
encapsulation frame-relay
keepalive 15
frame-relay lmi-type ansi
frame-relay intf-type dce
frame-relay route 100 interface Serial2 200
frame-relay route 101 interface Serial2 201
clockrate 2000000
!
interface Serial2
encapsulation frame-relay
keepalive 15
frame-relay intf-type dce
frame-relay route 200 interface Serial1 100
frame-relay route 201 interface Serial1 101
clockrate 64000

フレームリレー DCE だけの例

PVC スイッチング機能を使用すると、ルータを使用してフレームリレー ネットワーク全体を構築できます。図 11 のルータ A と ルータ C は、2 ノード ネットワークを実装するフレームリレー スイッチとして動作します。標準のネットワーク間インターフェイス(NNI)シグナリング プロトコルがルータ A とルータ C の間で使用されます。

次に、スイッチとして機能する 2 つのルータがあり、そのルータ間に標準の NNI シグナリングが使用されているフレームリレーの例を示します。

図 11 フレームリレー DCE の設定

 

ルータ A の設定

frame-relay switching
!
interface serial 1
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
frame-relay lmi-type ansi
frame-relay route 100 interface serial 2 200
!
interface serial 2
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type nni
frame-relay lmi-type q933a
frame-relay route 200 interface serial 1 100
clockrate 2048000
!

ルータ C の設定

frame-relay switching
!
interface serial 1
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
frame-relay route 300 interface serial 2 200
!
interface serial 2
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type nni
frame-relay lmi-type q933a
frame-relay route 200 interface serial 1 300
!

ハイブリッド DTE/DCE PVC スイッチングの例

ルータはハイブリッド DTE/DCE フレームリレー スイッチとして設定できます(図 12 を参照)

図 12 ハイブリッド DTE/DCE PVC スイッチング

 

次に、DCE インターフェイスと DTE インターフェイスの両方を使用して 1 つのルータを設定する例を示します(ルータ B はハイブリッド DTE/DCE フレームリレー スイッチとして動作します)。2 つの DCE ポート間および DCE ポートと DTE ポート間でフレームを切り替えることができます。フレームリレー ネットワークからのトラフィックは、ローカルで終了することもできます。この例では、3 つの PVC は次のように定義されます。

シリアル 1、DLCI 102 から serial 2、DLCI 201:DCE スイッチング

シリアル 1、DLCI 103 から serial 3、DLCI 301:DCE/DTE スイッチング

シリアル 2、DLCI 203 から serial 3、DLCI 302:DCE/DTE スイッチング

ローカルで終了するトラフィックのために DLCI 400 も定義されます。

ルータ B の設定

frame-relay switching
!
interface ethernet 0
ip address 131.108.123.231 255.255.255.0
!
interface ethernet 1
ip address 131.108.5.231 255.255.255.0
!
interface serial 0
no ip address
shutdown :Interfaces not in use may be shut down; shut down is not required.
!
interface serial 1
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
frame-relay route 102 interface serial 2 201
frame-relay route 103 interface serial 3 301
!
interface serial 2
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
frame-relay route 201 interface serial 1 102
frame-relay route 203 interface serial 3 302
!
interface serial 3
ip address 131.108.111.231
encapsulation frame-relay
frame-relay lmi-type ansi
frame-relay route 301 interface serial 1 103
frame-relay route 302 interface serial 1 203
frame-relay map ip 131.108.111.4 400 broadcast
 

IP トンネルでのスイッチングの例

IP トンネルでスイッチングを実行するには、PVC スイッチングが実行されるインターネットワークでポイントツーポイント トンネルを作成します(図 13 を参照)。


) Cisco 800 シリーズ、1600 シリーズ、および 1700 シリーズのプラットフォームでは、トンネル インターフェイスにスタティック ルートを設定できません。スタティック ルートを設定できるのは、エンタープライズ機能が設定されているプラットフォーム上のトンネル インターフェイスだけです。


図 13 IP トンネルでのフレームリレー スイッチ

 

次に、2 つのルータがポイントツーポイント IP トンネルでフレームリレー PVC を切り替える例を示します。これは、図 13 に示す IP ネットワーク構成です。

ルータ A の設定

frame-relay switching
!
interface ethernet0
ip address 108.131.123.231 255.255.255.0
!
interface ethernet1
ip address 131.108.5.231 255.255.255.0
!
interface serial0
no ip address
shutdown : Interfaces not in use may be shut down; shutdown is not required.
!
interface serial1
ip address 131.108.222.231 255.255.255.0
encapsulation frame-relay
frame-relay map ip 131.108.222.4 400 broadcast
frame-relay route 100 interface Tunnel1 200
!
interface tunnel1
tunnel source Ethernet0
tunnel destination 150.150.150.123

ルータ D の設定

frame-relay switching
!
interface ethernet0
ip address 131.108.231.123 255.255.255.0
!
interface ethernet1
ip address 131.108.6.123 255.255.255.0
!
interface serial0
ip address 150.150.150.123 255.255.255.0
encapsulation ppp
!
interface tunnel1
tunnel source Serial0
tunnel destination 108.131.123.231
!
interface serial1
ip address 131.108.7.123 255.255.255.0
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
frame-relay route 300 interface Tunnel1 200

ISDN B チャネルでのフレームリレー スイッチングの例

次に、ISDN ダイヤラ インターフェイスでのフレームリレー スイッチングの例を示します。

frame-relay switching
!
interface BRI0
isdn switch-type basic-5ess
dialer pool-member 1
dialer pool-member 2
!
interface dialer1
encapsulation frame-relay
dialer pool 1
dialer-group 1
dialer caller 60038
dialer string 60038
frame-relay intf-type dce
!
interface dialer2
encapsulation frame-relay
dialer pool 2
dialer-group 1
dialer caller 60039
dialer string 60039
frame-relay intf-type dce
!
interface serial0
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
!
connect one serial0 16 dialer1 100
connect two serial0 17 dialer2 100
dialer-list 1 protocol ip permit
 

) ダイヤラ プロファイルを使用してフレームリレー スイッチングを実行する場合、基礎となる物理(BRI)インターフェイスのカプセル化を、High-Level Data Link Control(HDLC)に設定する必要があります。


スイッチド PVC でのトラフィック シェーピングの例

次に、フレームリレー ネットワークに対するエントリの前に、シリアル インターフェイス 0 が構成される例を示します。PVC 100/16 は「shape256K」クラスに従って構成されます。PVC 200/17 はそのインターフェイスから継承した「shape64K」クラスを使用して構成されます。

frame-relay switching
!
interface serial0
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
frame-relay traffic-shaping
frame-relay class shape64K
frame-relay interface-dlci 16 switched
class shape256K
!
interface serial1
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
!
connect one serial0 16 serial1 100
connect two serial0 17 serial1 200
!
map-class frame-relay shape256K
frame-relay traffic-rate 256000 512000
!
map-class frame-relay shape64K
frame-relay traffic-rate 64000 64000

UNI DCE でのトラフィック ポリシングの例

次に、シリアル インターフェイス 1 で受信トラフィックがポリシングされる例を示します。このインターフェイスは、マップ クラス「police256K」で設定されたポリシング パラメータを使用します。PVC 100/16 はインターフェイスからポリシング パラメータを継承します。PVC 200/17 は「police64K」で設定されたポリシング パラメータを使用します。

frame-relay switching
!
interface serial0
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
!
interface serial1
encapsulation frame-relay
frame-relay policing
frame-relay class police256K
frame-relay intf-type dce
frame-relay interface-dlci 200 switched
class police64K
!
connect one serial0 16 serial1 100
connect two serial0 17 serial1 200
!
map-class frame-relay police256K
frame-relay cir 256000
frame-relay bc 256000
frame-relay be 0
!
map-class frame-relay police64K
frame-relay cir 64000
frame-relay bc 64000
frame-relay be 64000

スイッチド PVC での輻輳管理の例

次に、シリアル インターフェイス 1 のすべてのスイッチド PVC に対する輻輳管理および DE 配置レベルの例を示します。ポリシングは PVC 16 で設定されます。

frame-relay switching
!
interface serial0
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
frame-relay policing
frame-relay interface-dlci 16 switched
class 256K
!
interface serial1
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
frame-relay congestion-management
threshold ecn be 0
threshold ecn bc 20
threshold de 40
!
connect one serial1 100 serial0 16
!
map-class frame-relay 256K
frame-relay cir 256000
frame-relay bc 256000
frame-relay be 256000

スイッチド PVC のトラフィック シェーピング キューでの輻輳管理の例

次に、「perpvc_congestion」というクラスで輻輳管理を設定する例を示します。このクラスは、シリアル インターフェイス 3 上にある DLCI 200 のトラフィック シェーピング キューと関連付けられています。

map-class frame-relay perpvc_congestion
frame-relay holdq 100
frame-relay congestion threshold ecn 50
 
interface Serial3
frame-relay traffic-shaping
frame-relay interface-dlci 200 switched
class perpvc_congestion

スイッチド PVC での FRF.12 フラグメンテーションの設定例

次に、「data」というマップ クラスで FRF.12 フラグメンテーションを設定する例を示します。「data」マップ クラスは、シリアル インターフェイス 3/3 のスイッチド pvc 20 に割り当てられます。

 
frame-relay switching
!
interface Serial3/2
encapsulation frame-relay
frame-relay intf-type dce
!
interface Serial3/3
encapsulation frame-relay
frame-relay traffic-shaping
frame-relay interface-dlci 20 switched
class data
frame-relay intf-type dce
!
map-class frame-relay data
frame-relay fragment 80 switched
frame-relay cir 64000
frame-relay bc 640
!
connect data Serial3/2 16 Serial3/3 20

フレームリレー エンドツーエンド キープアライブの例

次の項では、さまざまなモードおよび設定のフレームリレー エンドツーエンド キープアライブの例を紹介します。

デフォルト設定によるエンドツーエンド キープアライブ bidirectional モードの例

デフォルト設定によるエンドツーエンド キープアライブ request モードの例

変更した設定によるエンドツーエンド キープアライブ request モードの例

デフォルト設定によるエンドツーエンド キープアライブ bidirectional モードの例

次に、DLCI がフレームリレー シリアル インターフェイスに割り当てられ、マップ クラスがインターフェイスに関連付けられ、フレームリレー エンドツーエンド キープアライブがデフォルト値を使用して bidirectional モードで設定されるように、VC の各終端にあるデバイスを設定する例を示します。

! router1
router1(config) interface serial 0/0.1 point-to-point
router1(config-if) ip address 10.1.1.1 255.255.255.0
router1(config-if) frame-relay interface-dlci 16
router1(config-if) frame-relay class vcgrp1
router1(config-if) exit
!
router1(config)# map-class frame-relay vcgrp1
router1(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive mode bidirectional
! router2
router2(config) interface serial 1/1.1 point-to-point
router2(config-if) ip address 10.1.1.2 255.255.255.0
router2(config-if) frame-relay interface-dlci 16
router2(config-if) frame-relay class vceek
router1(config-if) exit
!
router2(config)# map-class frame-relay vceek
router2(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive mode bidirectional
 

デフォルト設定によるエンドツーエンド キープアライブ request モードの例

次に、DLCI がフレームリレー シリアル インターフェイスに割り当てられ、マップ クラスがインターフェイスに関連付けられるように VC の各終端にあるデバイスを設定する例を示します。一方のデバイスは request モードで設定し、VC のもう一端は reply モードで設定します。

! router1
router1(config) interface serial 0/0.1 point-to-point
router1(config-if) ip address 10.1.1.1 255.255.255.0
router1(config-if) frame-relay interface-dlci 16
router1(config-if) frame-relay class eek
router1(config-if) exit
!
router1(config)# map-class frame-relay eek
router1(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive mode request
 
! router2
router2(config) interface serial 1/1.1 point-to-point
router2(config-if) ip address 10.1.1.2 255.255.255.0
router2(config-if) frame-relay interface-dlci 16
router2(config-if) frame-relay class group_3
router1(config-if) exit
!
router2(config)# map-class frame-relay group_3
router2(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive mode reply
 

変更した設定によるエンドツーエンド キープアライブ request モードの例

次に、DLCI がフレームリレー シリアル インターフェイスに割り当てられ、マップ クラスがインターフェイスに関連付けられるように VC の各終端にあるデバイスを設定する例を示します。一方のデバイスは request モードで設定し、VC のもう一端は reply モードで設定します。イベント ウィンドウ、エラーしきい値、および成功イベントの値は、インターフェイスによる状態の変更頻度が低くなるように変更されます。

! router1
router1(config) interface serial 0/0.1 point-to-point
router1(config-if) ip address 10.1.1.1 255.255.255.0
router1(config-if) frame-relay interface-dlci 16
router1(config-if) frame-relay class eek
router1(config-if) exit
!
router1(config)# map-class frame-relay eek
router1(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive mode request
router1(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive event-window send 5
router1(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive error-threshold send 3
router1(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive success-events send 3
 
! router2
router2(config) interface serial 1/1.1 point-to-point
router2(config-if) ip address 10.1.1.2 255.255.255.0
router2(config-if) frame-relay interface-dlci 16
router2(config-if) frame-relay class group_3
router1(config-if) exit
!
router2(config)# map-class frame-relay group_3
router2(config-map-class)# frame-relay end-to-end keepalive mode reply

PPP over Frame Relay の例

次の項では、ネットワークの DTE 終端および DCE 終端からの PPP over Frame Relay の例を紹介します。

PPP over Frame Relay DTE の例

PPP over Frame Relay DCE の例

PPP over Frame Relay DTE の例

次に、PPP over Frame Relay 用の DTE デバイスとしてルータを設定する例を示します。サブインターフェイス 2.1 には、必須の DLCI および仮想テンプレートの情報が含まれます。インターフェイス virtual-template 1 には、シリアル サブインターフェイス 2.1 上の DLCI 32 と関連付けられた PPP セッションに適用される PPP 情報が含まれます。

interface serial 2
no ip address
encapsulation frame-relay
frame-relay lmi-type ansi
!
interface serial 2.1 point-to-point
frame-relay interface-dlci 32 ppp virtual-template1
!
interface Virtual-Template1
ip unnumbered ethernet 0
ppp authentication chap pap

) デフォルトで、仮想テンプレート インターフェイスのカプセル化タイプは PPP カプセル化です。そのため、ルータの設定を表示しても encapsulation ppp は表示されません。


PPP over Frame Relay DCE の例

次に、DCE デバイスとして動作するようにルータを設定する例を示します。ルータを他のルータと直接接続する場合、または電話会社のチャネル バンクに接続する 90i D4 チャネル ユニットに接続する場合、通常、ルータは DCE として設定されます。この種類の設定に必要な 3 つのコマンドは、 frame-relay switching、frame-relay intf-type dce、 および frame-relay route です。

frame-relay switching
!
interface Serial2/0:0
no ip address
encapsulation frame-relay IETF
frame-relay lmi-type ansi
frame-relay intf-type dce
frame-relay route 31 interface Serial1/2 100
frame-relay interface-dlci 32 ppp Virtual-Template1
!
interface Serial2/0:0.2 point-to-point
no ip address
frame-relay interface-dlci 40 ppp Virtual-Template2
!
interface Virtual-Template1
ip unnumbered Ethernet0/0
peer default ip address pool default
ppp authentication chap pap
!
interface Virtual-Template2
ip address 100.1.1.2 255.255.255.0
ppp authentication chap pap

) デフォルトで、仮想テンプレート インターフェイスのカプセル化タイプは PPP カプセル化です。そのため、ルータの設定を表示しても encapsulation ppp は表示されません。


フレームリレー フラグメンテーションの設定例

次の項では、フレームリレー フラグメンテーションの設定例を紹介します。

FRF.12 フラグメンテーションの例

ハードウェア圧縮を使用するフレームリレー フラグメンテーションの例

FRF.12 フラグメンテーションの例

次に、「frag」というマップ クラスで、エンドツーエンド FRF.12 だけのフラグメンテーションと重み付け均等化キューイングを設定する例を示します。フラグメントのペイロード サイズは 40 バイトに設定されます。「frag」マップ クラスは、シリアル インターフェイス 1 上の DLCI 100 に関連付けられています。

router(config)# interface serial 1
router(config-if)# frame-relay traffic-shaping
router(config-if)# frame-relay interface-dlci 100
router(config-fr-dlci)# class frag
router(config-fr-dlci)# exit
 
router(config)# map-class frame-relay frag
router(config-map-class)# frame-relay cir 128000
router(config-map-class)# frame-relay bc 1280
router(config-map-class)# frame-relay fragment 40
router(config-map-class)# frame-relay fair-queue

ハードウェア圧縮を使用するフレームリレー フラグメンテーションの例

次に、FRF.12 フラグメンテーションおよび FRF.9 ハードウェア圧縮をマルチポイント インターフェイス 3/1 および ポイントツーポイント インターフェイス 3/1.1 で設定する例を示します。

interface serial3/1
ip address 10.1.0.1 255.255.255.0
encapsulation frame-relay
frame-relay traffic-shaping
frame-relay class frag
frame-relay map ip 10.1.0.2 110 broadcast ietf payload-compression frf9 stac
!
interface serial3/1.1 point-to-point
ip address 10.2.0.1 255.255.255.0
frame-relay interface-dlci 120 ietf
frame-relay payload-compression frf9 stac
!
map-class frame-relay frag
frame-relay cir 64000
frame-relay bc 640
frame-relay fragment 100

ペイロード圧縮の設定例

次の項では、ペイロード圧縮を設定する多様な方式の例を紹介します。

frame-relay map コマンドを使用するサブインターフェイスの FRF.9 の例

サブインターフェイスの FRF.9 圧縮の例

ポイントツーポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および TCP/IP ヘッダー圧縮の例

マルチポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および TCP/IP ヘッダー圧縮の例

RTP ヘッダー圧縮およびフレームリレー フラグメンテーションによるデータストリーム ハードウェア圧縮の例


) 圧縮技術を追加または変更する前に、インターフェイスまたはサブインターフェイスをシャットダウンします。シャットダウンは必須ではありませんが、インターフェイスをシャットダウンすることで、新しいデータ構造に合わせてインターフェイスがリセットされます。


frame-relay map コマンドを使用するサブインターフェイスの FRF.9 の例

次に、 frame-relay map コマンドを使用してサブインターフェイスを FRF.9 用に設定する例を示します

interface serial2/0/1
ip address 172.16.1.4 255.255.255.0
no ip route-cache
encapsulation frame-relay IETF
no keepalive
frame-relay map ip 172.16.1.1 105 IETF payload-compression FRF9 stac

サブインターフェイスの FRF.9 圧縮の例

次に、サブインターフェイスを FRF.9 圧縮用に設定する例を示します。

interface serial2/0/0
no ip address
no ip route-cache
encapsulation frame-relay
ip route-cache distributed
no keepalive
!
interface serial2/0/0.500 point-to-point
ip address 172.16.1.4 255.255.255.0
no cdp enable
frame-relay interface-dlci 500 IETF
frame-relay payload-compression FRF9 stac

ポイントツーポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および TCP/IP ヘッダー圧縮の例

次に、ポイントツーポイント インターフェイス 1/0.1 でデータストリーム ハードウェア圧縮と TCP ヘッダー圧縮を設定する例を示します。

interface serial1/0
encapsulation frame-relay
frame-relay traffic-shaping
!
interface serial1/0.1 point-to-point
ip address 10.0.0.1 255.0.0.0
frame-relay interface-dlci 100
frame-relay payload-compression data-stream stac
frame-relay ip tcp header-compression

マルチポイント サブインターフェイスでのデータストリーム ハードウェア圧縮および
TCP/IP ヘッダー圧縮の例

次に、マルチポイント インターフェイス 3/1 でデータストリーム ハードウェア圧縮と TCP ヘッダー圧縮を設定する例を示します。

interface serial3/1
ip address 10.1.0.1 255.255.255.0
encapsulation frame-relay
frame-relay traffic-shaping
frame-relay map ip 10.1.0.2 110 broadcast cisco payload-compression data-stream stac
frame-relay ip tcp header-compression

RTP ヘッダー圧縮およびフレームリレー フラグメンテーションによるデータストリーム ハードウェア圧縮の例

次に、ポイントツーポイント インターフェイス 1/0.1 でデータストリーム ハードウェア圧縮、RTP ヘッダー圧縮、および FRF.12 フラグメンテーションを設定する例を示します。

interface serial1/0
encapsulation frame-relay
frame-relay traffic-shaping
!
interface serial1/0.1 point-to-point
ip address 10.0.0.1 255.0.0.0
frame-relay interface-dlci 100
frame-relay class frag
frame-relay payload-compression data-stream stac
frame-relay ip rtp header-compression
!
map-class frame-relay frag
frame-relay cir 64000
frame-relay bc 640
frame-relay be 0
frame-relay fragment 100
frame-relay ip rtp priority 16000 16000 20

TCP/IP ヘッダー圧縮の例

次の項では、多様な組み合わせの TCP/IP ヘッダー圧縮、インターフェイスでのカプセル化の特性、およびフレームリレー IP マップでのその特性の継承に関する影響の例を紹介します。

継承した TCP/IP ヘッダー圧縮による IP マップの例

TCP/IP ヘッダー圧縮に対する IP マップの使用例

継承した TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにする例

明示的な TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにする例


) 圧縮技術を追加または変更する前に、インターフェイスまたはサブインターフェイスをシャットダウンします。シャットダウンは必須ではありませんが、インターフェイスをシャットダウンすることで、新しいデータ構造に合わせてインターフェイスがリセットされます。


継承した TCP/IP ヘッダー圧縮による IP マップの例

次に、TCP/IP ヘッダー圧縮用に設定したインターフェイス、および圧縮特性を継承する IP マップの例を示します。フレームリレー IP マップはヘッダー圧縮用に明示的に設定されていません。

interface serial 1
encapsulation frame-relay
ip address 131.108.177.178 255.255.255.0
frame-relay map ip 131.108.177.177 177 broadcast
frame-relay ip tcp header-compression passive
 

show frame-relay map コマンドを使用すると、結果の圧縮およびカプセル化の特性が表示されます。IP マップはパッシブ TCP/IP ヘッダー圧縮を継承します。

Router> show frame-relay map
 
Serial 1 (administratively down): ip 131.108.177.177
dlci 177 (0xB1,0x2C10), static,
broadcast,
CISCO
TCP/IP Header Compression (inherited), passive (inherited)
 

この例は、フレームリレー マップが設定されるポイントツーポイント サブインターフェイスで、Inverse ARP を使用して実行されるダイナミック マッピングにも適用されます。

TCP/IP ヘッダー圧縮に対する IP マップの使用例

次に、インターフェイスに設定されている圧縮を上書きするフレームリレー IP マップを使用する例を示します。

interface serial 1
encapsulation frame-relay
ip address 131.108.177.178 255.255.255.0
frame-relay map ip 131.108.177.177 177 broadcast nocompress
frame-relay ip tcp header-compression passive
 

show frame-relay map コマンドを使用すると、結果の圧縮およびカプセル化の特性が表示されます。IP マップは TCP ヘッダー圧縮を継承しません。

Router> show frame-relay map
 
Serial 1 (administratively down): ip 131.108.177.177
dlci 177 (0xB1,0x2C10), static,
broadcast,
CISCO

) 圧縮技術を追加または変更する前に、インターフェイスまたはサブインターフェイスをシャットダウンします。シャットダウンは必須ではありませんが、インターフェイスをシャットダウンすることで、新しいデータ構造に合わせてインターフェイスがリセットされます。


継承した TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにする例

この例の最初の設定は次のとおりです。

interface serial 1
encapsulation frame-relay
ip address 131.108.177.179 255.255.255.0
frame-relay ip tcp header-compression passive
frame-relay map ip 131.108.177.177 177 broadcast
frame-relay map ip 131.108.177.178 178 broadcast tcp header-compression
 

継承した TCP/IP ヘッダー圧縮をイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。

serial interface 1
no frame-relay ip tcp header-compression
 

show frame-relay map コマンドを使用すると、結果の圧縮とカプセル化の特性を表示します。

Router> show frame-relay map
 
Serial 1 (administratively down): ip 131.108.177.177 177
dlci 177(0xB1, 0x2C10), static,
broadcast
CISCO
Serial 1 (administratively down): ip 131.108.177.178 178
dlci 178(0xB2,0x2C20), static
broadcast
CISCO
TCP/IP Header Compression (enabled)
 

結果として、最初のマップ(および DLCI 177)についてヘッダー圧縮がディセーブルにされ、インターフェイスからヘッダー圧縮特性が継承されます。ただし、2 番目のマップ(および DLCI 178)については、ヘッダー圧縮が明示的に設定されているため、ヘッダー圧縮はディセーブルにされません。

明示的な TCP/IP ヘッダー圧縮をディセーブルにする例

次の例では、最初の設定は前の例と同じですが、次のコマンド セットを入力して、明示的な TCP/IP ヘッダー圧縮をイネーブルにする必要があります。

serial interface 1
no frame-relay ip tcp header-compression
frame-relay map ip 131.108.177.178 178 nocompress
 

show frame-relay map コマンドを使用すると、結果の圧縮とカプセル化の特性を表示します。

Router> show frame-relay map
 
Serial 1 (administratively down): ip 131.108.177.177 177
dlci 177(0xB1,0x2C10), static,
broadcast
CISCO
Serial 1 (administratively down): ip 131.108.177.178 178
dlci 178(0xB2,0x2C20), static
broadcast
CISCO
 

このコマンドの結果、インターフェイスからヘッダー圧縮特性を継承している最初のマップ(および DLCI 177)のヘッダー圧縮はディセーブルにされ、ヘッダー圧縮について明示的に設定されていた 2 番目のマップ(および DLCI 178)のヘッダー圧縮も明示的にディセーブルにされます。