Quality of Service ソリューション ガイド、 Cisco IOS Release 15.1S
MPLS TE—Tunnel-Based Admission Control(TBAC)
MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)
発行日;2012/02/01 | 英語版ドキュメント(2011/04/24 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)

目次

MPLS TE—Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の前提条件

MPLS TE—Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の制約事項

MPLS TE—Tunnel-Based Admission Control(TBAC)に関する情報

MPLS TE—Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の機能概要

MPLS TE—Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の利点

MPLS TE—Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の設定方法

RSVP QoS のイネーブル化

MPLS TE のイネーブル化

MPLS TE トンネル インターフェイスの設定

前提条件

MPLS TE トンネル インターフェイス上での RSVP 帯域幅の設定

TBAC の設定の確認

MPLS TE—Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の設定例

TBAC の設定:例

トンネル インターフェイス上での RSVP ローカル ポリシーの設定:例

TBAC の設定の確認:例

RSVP ローカル ポリシー設定の確認:例

その他の参考資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

コマンド リファレンス

MPLS TE—Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の機能情報

用語集

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)機能を使用すると、Multiprotocol Label Switching Traffic Engineering(MPLS TE; マルチプロトコル ラベル スイッチング トラフィック エンジニアリング)コアを通過する従来の Resource Reservation Protocol(RSVP; リソース予約プロトコル)ユニキャスト予約を、MPLS TE トンネル上で集約できます。

この章で紹介する機能情報の入手方法

お使いの Cisco IOS ソフトウェアが、このモジュールで説明されている機能の一部をサポートしていないことがあります。最新の機能情報および警告については、ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能に関するドキュメントへのリンク、および各機能がサポートされているリリースに関するリストについては、「MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の機能情報」を参照してください。

プラットフォームと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポート情報の検索

プラットフォーム サポートとソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージがサポートする特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームを確認できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の前提条件

ネットワークで MPLS TE トンネルを設定する必要があります。

ネットワーク内でリンクを共有する 2 台以上のネイバー ルータの 1 つ以上のインターフェイスで RSVP を設定する必要があります。

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の制約事項

IPv4 ユニキャスト RSVP フローだけがサポートされています。

プライマリの 1 ホップ トンネルはサポートされていません。TE トンネルは、Class-Based Tunnel Selection(CBTS)バンドルのメンバーになることはできません。

Multi-Topology Routing(MTR)はサポートされません。

事前に確立された集約だけがサポートされます。集約は、Command-Line Interface(CLI; コマンド ライン インターフェイス)コマンドを使用して静的または動的に設定できます。

この機能は、Cisco 7600 シリーズルータのみでサポートされています。

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)に関する情報

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)機能を使用するには、次の概念について理解する必要があります。

「MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の機能概要」

「MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の利点」

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の機能概要

TBAC は、複数の従来の RSVP セッションからの予約を、MPLS TE トンネルなどの、コア内で集約予約として動作する、異なる形式のトンネリング テクノロジーに集約します。図 1 に、TBAC の概要を示します。

図 1 TBAC の概要

 

図 1 には、左端のルータで始まり右端のルータで終端する 3 つの RSVP End-to-End(E2E; エンドツーエンド)フローが示されています。これらのフローは従来の RSVP ユニキャスト フローであり、RSVP が各フローのステートを保持しています。これらのフローに特別なことは何もありませんが、パスの途中にある MPLS-TE コアでは、フローごとに RSVP ステートを生成することは避けるのが望ましいと考えられます。

E2E フローは、MPLS-TE コアのエッジに到達すると、TE トンネルに集約されます。つまり、MPLS-TE コアを通過するとき、フローのステートは単一のステートで表されます。これは、TE トンネルが集約領域の中にあり、そのパケットが TE トンネルによって転送(ラベル スイッチング)されるためです。たとえば、100 個の E2E フローが同じアグリゲータとデアグリゲータを通過する場合、100 個の E2E フローが使用するリソースを割り当てて維持するために、100 個の RSVP ステート(PATH メッセージと RESV メッセージ)を集約領域内に作成する代わりに、集約(つまり TE トンネル)の 1 つの RSVP-TE ステートを作成します。特に、コア内で E2E フローによって消費される帯域幅は、TE トンネルによってまとめて割り当ておよび維持されます。各 E2E フローの帯域幅は、集約がないときにすべての E2E フローの帯域幅が発信リンク上で許可されるのと同じように、通常はヘッドエンドで TE トンネルに許可されます。

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の利点

TBAC の利点を理解するためには、Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)が RSVP と QoS にどのように働くかを理解する必要があります。

高いコスト効率

リアルタイム トラフィックは、損失と遅延による影響を非常に受けやすくなっています。CAC は、許可された負荷が現在のネットワーク容量に常に一致するようにするため、リアルタイム トラフィックに対する QoS の低下を避けます。その結果、絶対的な最悪のピーク トラフィックや障害時の容量低下を補償するためにネットワークをオーバープロビジョニングする必要がありません。

精度の向上

CAC は、リアルタイム フローとまったく同じパスをたどる RSVP シグナリングを使用し、ルータはすべてのホップで CAC 判定を行います。これにより CAC 判定が非常に正確になり、ルートや追加のリンクなどの最新の状況に合わせて動的に調整されます。また、アプリケーションが適切かつ迅速に応答できるように、RSVP は明示的な CAC 応答(許可または拒否)をアプリケーションに通知します。たとえば、音声コールでのビジー信号の送信、音声コールの別の VoIP ルートへのルーティング、ビデオ オン デマンドでのメッセージの表示などが考えられます。

RSVP と MPLS TE の組み合わせ

TBAC では、RSVP と MPLS TE の両方の利点が得られます。特に、MPLS TE をネットワークの内部で使用することにより、転送されるトラフィックで高速再ルーティング保護(50 ミリ秒の回復)、Constraint Based Routing(CBR)、集約帯域幅予約を利用できます。

シームレスな展開

TBAC を使用すると、ネットワークの MPLS 部分に影響を与えることなく IPv4 RSVP を展開できます。これは、IPv4 RSVP が MPLS TE トンネル内で効果的にトンネルされ、通常の RSVP TE に従ってそのまま動作するためです。MPLS コア内でアップグレードや追加のプロトコルは不要です。

スケーリング機能の強化

TBAC は、同じ MPLS TE ヘッドエンド ルータから単一の MPLS TE トンネルに入り、同じ MPLS TE テールエンド ルータから出て行く複数の IPv4 RSVP 予約を集約します。

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の設定方法

ここでは、次の手順について説明します。

「RSVP QoS のイネーブル化」(必須)

「MPLS TE のイネーブル化」(必須)

「MPLS TE トンネル インターフェイスの設定」(必須)

「MPLS TE トンネル インターフェイス上での RSVP 帯域幅の設定」(必須)

「TBAC の設定の確認」(任意)

RSVP QoS のイネーブル化

RSVP QoS をルータでグローバルにイネーブルにするには、次の手順を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ip rsvp qos

4. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip rsvp qos

 

Router(config)# ip rsvp qos

ルータでグローバルに RSVP QoS をイネーブルにします。

ステップ 4

end

 

Router(config)# end

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

MPLS TE のイネーブル化

RSVP QoS が動作するルータで MPLS TE をグローバルにイネーブルにするには、次の手順を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. mpls traffic-eng tunnels

4. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mpls traffic-eng tunnels

 

Router(config)# mpls traffic-eng tunnels

ルータでグローバルに MPLS TE をイネーブルにします。

ステップ 4

end

 

Router(config)# end

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

MPLS TE トンネル インターフェイスの設定

インターフェイス上で MPLS-TE トンネリングを設定するには、次の手順を実行します。

前提条件

次に進む前に、ネットワークに MPLS TE トンネルを設定する必要があります。詳細については、『 MPLS Traffic Engineering (TE)--Automatic Bandwidth Adjustment for TE Tunnels 』モジュールを参照してください。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface tunnel number

4. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface tunnel number

 

Router(config)# interface tunnel1

トンネル インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

end

 

Router(config-if)# end

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

MPLS TE トンネル インターフェイス上での RSVP 帯域幅の設定

集約で使用する MPLS TE トンネル インターフェイスの RSVP 帯域幅を設定するには、次の手順を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface tunnel number

4. ip rsvp bandwidth [ interface-kbps ] [ single-flow-kbps ]

5. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface tunnel number

 

Router(config)# interface tunnel1

トンネル インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

ip rsvp bandwidth [ interface-kbps ] [ single-flow-kbps ]

 

Router(config-if)# ip rsvp bandwidth 7500

インターフェイスで RSVP 帯域幅をイネーブルにします。

オプションの interface-kbps 引数と single-flow-kbps 引数は、それぞれ複数の RSVP フローまたは単一のフローによって割り当てることができる帯域幅を指定します。有効な値は、1 ~ 10000000 です。

引数の値を入力する必要があります。

ステップ 5

end

 

Router(config-if)# end

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

TBAC の設定の確認

TBAC の設定を確認するには、ここに示す手順を実行します。


) 次の show コマンドは、ユーザ EXEC モードか特権 EXEC モードで使用できます。


手順の概要

1. enable

2. show ip rsvp [ atm-peak-rate-limit | counters | host | installed | interface | listeners | neighbor | policy | precedence | request | reservation | sbm | sender | signalling | tos ]

3. show ip rsvp reservation [ detail ] [ filter [ destination ip-address | hostname ] [ dst-port port-number ] [ source ip-address | hostname ] [ src-port port-number ]]

4. show ip rsvp sender [ detail ] [ filter [ destination ip-address | hostname ] [ dst-port port-number ] [ source ip-address | hostname ] [ src-port port-number ]]

5. show mpls traffic-eng link-management bandwidth-allocation [ interface-name | summary [ interface-name ]]

6. exit

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

(任意)特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

コマンドをユーザ EXEC モードで使用している場合は、この手順を省略します。

ステップ 2

show ip rsvp [ atm-peak-rate-limit | counters | host | installed | interface | listeners | neighbor | policy | precedence | request | reservation | sbm | sender | signalling | tos ]
 
Router# show ip rsvp

RSVP カテゴリの詳細情報を表示します。

オプションのキーワードにより追加情報が表示されます。

ステップ 3

show ip rsvp reservation [ detail ] [ filter [ destination ip-address | hostname ] [ dst-port port-number ] [ source ip-address | hostname ] [ src-port port-number ]]
 
Router# show ip rsvp reservation detail

現在データベースに格納されている RSVP 関連の受信側情報を表示します。

オプションのキーワードにより追加情報が表示されます。

キーワードは、Cisco IOS Release 12.0S および 12.2S のみでサポートされています。

ステップ 4

show ip rsvp sender [ detail ] [ filter [ destination ip-address | hostname ] [ dst-port port-number ] [ source ip-address | hostname ] [ src-port port-number ]]
 
Router# show ip rsvp sender detail

現在データベース上に存在する RSVP PATH 関連の送信側情報を表示します。

オプションのキーワードにより追加情報が表示されます。

Cisco IOS Release 12.0S および 12.2S のみでサポートされています。

ステップ 5

show mpls traffic-eng link-management bandwidth-allocation [ interface-name | summary [ interface-name ]]

 
Router# show mpls traffic-eng link-management bandwidth-allocation

現在のローカル リンク情報を表示します。

オプションのキーワードにより追加情報が表示されます。

ステップ 6

exit

 

Router# exit

(任意)特権 EXEC モードを終了し、ユーザ EXEC モードに戻ります。

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の設定例

ここでは、TBAC の次の設定例について説明します。

「TBAC の設定:例」

「トンネル インターフェイス上での RSVP ローカル ポリシーの設定:例」

「TBAC の設定の確認:例」

TBAC の設定:例


) ネットワークで MPLS TE トンネルが設定されている必要があります。詳細については、『MPLS Traffic Engineering (TE)--Automatic Bandwidth Adjustment for TE Tunnels』モジュールを参照してください。


次に、RSVP と MPLS TE をルータでグローバルにイネーブルにし、トンネル インターフェイスを設定し、RSVP フローが通過するトンネル インターフェイス上で 7500 kbps の帯域幅を設定する例を示します。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Router(config)# ip rsvp qos

Router(config)# mpls traffic-eng tunnels

Router(config)# interface tunnel1

Router(config-if)# ip rsvp bandwidth 7500

Router(config-if)# end

トンネル インターフェイス上での RSVP ローカル ポリシーの設定:例

次に、トンネル インターフェイス上で RSVP デフォルト ローカル ポリシーを設定する例を示します。

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

Router(config)# interface tunnel1

Router(config-if)# ip rsvp policy local default

Router(config-rsvp-local-if-policy)# max bandwidth single 10

Router(config-rsvp-local-if-policy)# forward all

Router(config-rsvp-local-if-policy)# end

TBAC の設定の確認:例

図 2 に、TBAC を設定するネットワークを示します。

図 2 TBAC ネットワークの例

次に、ヘッドエンド ルータ(図 2 の 10.0.0.2)上で RSVP と MPLS TE がイネーブルになっており共存していることを確認する例を示します。

Router# show ip rsvp
 
RSVP: enabled (on 3 interface(s))
RSVP QoS enabled <-------
MPLS/TE signalling enabled <------
 
Signalling:
Refresh interval (msec): 30000
Refresh misses: 4
...
 

次に、テールエンド ルータ(図 2 の 10.0.0.3)上で RSVP と MPLS TE がイネーブルになっており共存していることを確認する例を示します。

Router# show ip rsvp
 
RSVP: enabled (on 3 interface(s))
RSVP QoS enabled <-------
MPLS/TE signalling enabled <------
 
Signalling:
Refresh interval (msec): 30000
Refresh misses: 4
...

 

次に、ヘッドエンド ルータ(図 2 の 10.0.0.2)上で IPv4 フローが TE トンネル(Label-Switched Path(LSP; ラベルスイッチド パス))を通過していることを確認する例を示します。

Router# show ip rsvp sender
 
To From Pro DPort Sport Prev Hop I/F BPS
10.0.0.3 10.0.0.1 UDP 2 2 10.0.0.1 Et0/0 10K <-- IPv4 flow
10.0.0.3 10.0.0.2 0 1 11 none none 100K <-- TE tunnel

 

Router# show ip rsvp reservation
 
To From Pro DPort Sport Next Hop I/F Fi Serv BPS
10.0.0.3 10.0.0.1 UDP 2 2 10.0.0.3 Tu1 SE RATE 10K <-- IPv4 flow
10.0.0.3 10.0.0.2 0 1 11 10.1.0.2 Et1/0 SE LOAD 100K <-- TE tunnel

 

次に、テールエンド ルータ(図 2 の 10.0.0.3)上で IPv4 フローが TE トンネル(LSP)を通過していることを確認する例を示します。

Router# show ip rsvp sender
 
To From Pro DPort Sport Prev Hop I/F BPS
10.0.0.3 10.0.0.1 UDP 2 2 10.0.0.2 Et1/0 10K <-- IPv4 flow
10.0.0.3 10.0.0.2 0 1 11 10.1.0.1 Et1/0 100K <-- TE tunnel

 

Router# show ip rsvp reservation
 
To From Pro DPort Sport Next Hop I/F Fi Serv BPS
10.0.0.3 10.0.0.1 UDP 2 2 none none SE RATE 10K <-- IPv4 flow
10.0.0.3 10.0.0.2 0 1 11 none none SE LOAD 100K <-- TE tunnel

 

次に、ヘッドエンド ルータ(図 2 の10.0.0.2)上で IPv4 フローと TE トンネル(LSP)の詳細を表示する例を示します。

Router# show ip rsvp sender detail
 
PATH: <----------------------------------------------- IPv4 flow information begins here.
Destination 10.0.0.3, Protocol_Id 17, Don't Police , DstPort 2
Sender address: 10.0.0.1, port: 2
Path refreshes:
arriving: from PHOP 10.0.0.10 on Et0/0 every 30000 msecs. Timeout in 189 sec
Traffic params - Rate: 10K bits/sec, Max. burst: 10K bytes
Min Policed Unit: 0 bytes, Max Pkt Size 2147483647 bytes
Path ID handle: 02000412.
Incoming policy: Accepted. Policy source(s): Default
Status:
Output on Tunnel1, out of band. Policy status: Forwarding. Handle: 0800040E <--- TE tunnel verified
Policy source(s): Default
Path FLR: Never repaired
 
PATH: <------------------------------------------------ TE tunnel information begins here.
Tun Dest: 10.0.0.3 Tun ID: 1 Ext Tun ID: 10.0.0.2
Tun Sender: 10.0.0.2 LSP ID: 11
Path refreshes:
sent: to NHOP 10.1.0.2 on Ethernet1/0
...

 

Router# show ip rsvp reservation detail
 
RSVP Reservation. Destination is 10.0.0.3, Source is 10.0.0.1,<--- IPv4 flow information begins here.
Protocol is UDP, Destination port is 2, Source port is 2
Next Hop: 10.0.0.3 on Tunnel1, out of band <-------------------- TE tunnel verified
Reservation Style is Shared-Explicit, QoS Service is Guaranteed-Rate
...
 
Reservation: <--------------------------------------- TE Tunnel information begins here.
Tun Dest: 10.0.0.3 Tun ID: 1 Ext Tun ID: 10.0.0.2
Tun Sender: 10.0.0.2 LSP ID: 11
Next Hop: 10.1.0.2 on Ethernet1/0
Label: 0 (outgoing)
Reservation Style is Shared-Explicit, QoS Service is Controlled-Load
...

 

Router# show ip rsvp installed detail
 
RSVP: Ethernet0/0 has no installed reservations
 
RSVP: Ethernet1/0 has the following installed reservations
RSVP Reservation. Destination is 10.0.0.3. Source is 10.0.0.2,
Protocol is 0 , Destination port is 1, Source port is 11
Traffic Control ID handle: 03000405
Created: 04:46:55 EST Fri Oct 26 2007 <------ IPv4 flow information
Admitted flowspec:
Reserved bandwidth: 100K bits/sec, Maximum burst: 1K bytes, Peak rate: 100K bits/sec
Min Policed Unit: 0 bytes, Max Pkt Size: 1500 bytes
Resource provider for this flow: None
...
 
RSVP: Tunnel1 has the following installed reservations <------ TE tunnel verified
RSVP Reservation. Destination is 10.0.0.3. Source is 10.0.0.1,
Protocol is UDP, Destination port is 2, Source port is 2
Traffic Control ID handle: 01000415
Created: 04:57:07 EST Fri Oct 26 2007 <----- IPv4 flow information
Admitted flowspec:
Reserved bandwidth: 10K bits/sec, Maximum burst: 10K bytes, Peak rate: 10K bits/sec
Min Policed Unit: 0 bytes, Max Pkt Size: 0 bytes
Resource provider for this flow: None
...

 

Router# show ip rsvp interface detail
 
Et0/0:
RSVP: Enabled
Interface State: Up
Bandwidth:
Curr allocated: 0 bits/sec
Max. allowed (total): 3M bits/sec
Max. allowed (per flow): 3M bits/sec
...
 
Et1/0:
RSVP: Enabled
Interface State: Up
Bandwidth:
Curr allocated: 0 bits/sec
Max. allowed (total): 3M bits/sec
Max. allowed (per flow): 3M bits/sec
...
 
Tu1: <--------------------------------- TE tunnel information begins here.
RSVP: Enabled
RSVP aggregation over MPLS TE: Enabled
Interface State: Up
Bandwidth:
Curr allocated: 20K bits/sec
Max. allowed (total): 3M bits/sec
Max. allowed (per flow): 3M bits/sec
...

 

次に、テールエンド ルータ(図 2 の10.0.0.3)上で IPv4 フローと TE トンネル(LSP)の詳細を表示する例を示します。

Router# show ip rsvp sender detail
 
PATH: <----------------------------------------------- IPv4 flow information begins here.
Destination 10.0.0.3, Protocol_Id 17, Don't Police , DstPort 2
Sender address: 10.0.0.1, port: 2
Path refreshes:
arriving: from PHOP 10.0.0.2 on Et1/0 every 30000 msecs, out of band. Timeout in 188 sec
Traffic params - Rate: 10K bits/sec, Max. burst: 10K bytes
Min Policed Unit: 0 bytes, Max Pkt Size 2147483647 bytes
...
 
PATH: <------------------------------------------------ TE tunnel information begins here.
Tun Dest: 10.0.0.3 Tun ID: 1 Ext Tun ID: 10.0.0.2
Tun Sender: 10.0.0.2 LSP ID: 11
Path refreshes:
arriving: from PHOP 10.1.0.1 on Et1/0 every 30000 msecs. Timeout in 202 sec
...

 

Router# show ip rsvp reservation detail
 
RSVP Reservation. Destination is 10.0.0.3, Source is 10.0.0.1, <--- IPv4 flow information begins here.
Protocol is UDP, Destination port is 2, Source port is 2
Next Hop: none
Reservation Style is Shared-Explicit, QoS Service is Guaranteed-Rate
...
 
Reservation: <--------------------------------------- TE tunnel information begins here.
Tun Dest: 10.0.0.3 Tun ID: 1 Ext Tun ID: 10.0.0.2
Tun Sender: 10.0.0.2 LSP ID: 11
Next Hop: none
Label: 1 (outgoing)
Reservation Style is Shared-Explicit, QoS Service is Controlled-Load
...

 

Router# show ip rsvp request detail
 
RSVP Reservation. Destination is 10.0.0.3, Source is 10.0.0.1,
Protocol is UDP, Destination port is 2, Source port is 2
Prev Hop: 10.0.0.2 on Ethernet1/0, out of band <-------------- TE tunnel verified
Reservation Style is Shared-Explicit, QoS Service is Guaranteed-Rate
Average Bitrate is 10K bits/sec, Maximum Burst is 10K bytes
...
 
Request: <------------------------------------ TE tunnel information begins here.
Tun Dest: 10.0.0.3 Tun ID: 1 Ext Tun ID: 10.0.0.2
Tun Sender: 10.0.0.2 LSP ID: 11
Prev Hop: 10.1.0.1 on Ethernet1/0
Label: 0 (incoming)
Reservation Style is Shared-Explicit, QoS Service is Controlled-Load
...

RSVP ローカル ポリシー設定の確認:例

次に、トンネル インターフェイス 1 でデフォルトのローカル ポリシーが設定されていることを確認する例を示します。

Router# show run interface tunnnel 1
 
Building configuration...
 
Current configuration : 419 bytes
!
interface Tunnel1
bandwidth 3000
ip unnumbered Loopback0
tunnel destination 10.0.0.3
tunnel mode mpls traffic-eng
tunnel mpls traffic-eng autoroute announce
tunnel mpls traffic-eng priority 1 1
tunnel mpls traffic-eng bandwidth 100
tunnel mpls traffic-eng path-option 1 dynamic
tunnel mpls traffic-eng fast-reroute
ip rsvp policy local default <---------------- Local policy information begins here.
max bandwidth single 10
forward all
ip rsvp bandwidth 3000
end

 

次に、トンネル インターフェイス 1 で設定されているデフォルトのローカル ポリシーの追加情報を表示する例を示します。

Router# show ip rsvp policy local detail
 
Tunnel1:
Default policy:
 
Preemption Scope: Unrestricted.
Local Override: Disabled.
Fast ReRoute: Accept.
Handle: BC000413.
 
Accept Forward
Path: Yes Yes
Resv: Yes Yes
PathError: Yes Yes
ResvError: Yes Yes
 
Setup Priority Hold Priority
TE: N/A N/A
Non-TE: N/A N/A
 
Current Limit
Senders: 0 N/A
Receivers: 1 N/A
Conversations: 1 N/A
Group bandwidth (bps): 10K N/A
Per-flow b/w (bps): N/A 10K
 
 
Generic policy settings:
Default policy: Accept all
Preemption: Disabled
 

その他の参考資料

ここでは、MPLS TE Tunnel-Based Admission Control(TBAC)機能の関連資料について説明します。

関連資料

関連項目
参照先

RSVP コマンド:完全なコマンド構文、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト、使用に関する注意事項、および例

Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference

シグナリング、分類、輻輳管理を含む QoS 機能

Quality of Service Overview 』モジュール

規格

規格
タイトル

この機能によってサポートされる新しい規格または変更された規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。

--

MIB

MIB
MIB リンク

この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB の場所を検索しダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

RFC 2205

『Resource ReSerVation Protocol (RSVP)-Version 1 Functional Specification』

RFC 2209

『Resource ReSerVation Protocol (RSVP)--Version 1 Message Processing Rules』

RFC 3175

『Aggregation of RSVP for IPv4 and IPv6 Reservations』

RFC 3209

『RSVP-TE: Extensions to RSVP for LSP Tunnels』

RFC 4804

『Aggregation of Resource ReSerVation Protocol (RSVP) Reservations over MPLS TE/DS-TE Tunnels』

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

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・Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する
・トレーニング リソースへアクセスする
・TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/en/US/support/index.html

コマンド リファレンス

このモジュールに記載されている 1 つ以上の機能で、次のコマンドが追加または変更されています。これらのコマンドの詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/qos/command/reference/qos_book.html にある『 Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference 』を参照してください。すべての Cisco IOS コマンドの詳細については、 http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool を使用するか、Cisco IOS マスター コマンド リストを参照してください。

ip rsvp qos

show ip rsvp

show ip rsvp reservation

show ip rsvp sender

show mpls traffic-eng link-management bandwidth-allocation

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の機能情報

表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドのリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

プラットフォーム サポートとソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージがサポートする特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームを確認できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 1 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記していないかぎり、その Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインの以降のリリースでもその機能はサポートされます。


 

表 1 MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)の機能情報

機能名
リリース
機能情報

MPLS TE Tunnel-Based Admission Control(TBAC)

12.2(33)SRC

MPLS TE--Tunnel-Based Admission Control(TBAC)機能を使用すると、Multiprotocol Label Switching Traffic Engineering(MPLS TE; マルチプロトコル ラベル スイッチング トラフィック エンジニアリング)コアを通過する従来の Resource Reservation Protocol(RSVP; リソース予約プロトコル)ユニキャスト予約を、MPLS TE トンネル上で集約できます。

用語集

E2E :End-to-End(エンドツーエンド)。集約領域を通過し、そのステートがこの領域の中でまとめて表現される RSVP フロー。たとえば、MPLS-TE コアを通過する従来の RSVP フロー。

LSP :Label Switched Path(ラベル スイッチド パス)。2 つのルータ間に設定された接続。この接続では、パケットを伝送するためにラベル スイッチングが使用されます。LSP の目的は、データ パケットを伝送することです。

MPLS :Multiprotocol Label Switching(マルチプロトコル ラベル スイッチング)。ネットワーク コアにおいて使用されるパケット転送テクノロジー。これにより、スイッチング ノードにデータの転送方法を指示するためのデータ リンク層ラベルが適用されるため、ネットワーク レイヤ ルーティングで通常行われる転送よりも高速でスケーラブルな転送が行われます。

QoS :Quality of Service。転送システムのパフォーマンスの尺度の 1 つであり、転送品質とサービスのアベイラビリティを反映したものです。

RSVP :Resource Reservation Protocol(リソース予約プロトコル)。IP ネットワーク上でリソースの予約をサポートするためのプロトコル。IP エンド システム上で動作するアプリケーションは、RSVP を使用して、受信を期待しているパケット ストリームの性質(帯域幅、ジッタ、最大バーストなど)を他のノードに知らせることができます。

TE :Traffic Engineering(トラフィック エンジニアリング)。標準のルーティング方式が使用されていた場合に選択されたであろうパス以外のパス上のネットワーク経由でトラフィックを転送するために使用されるテクニックとプロセス。

アグリゲータ :E2E PATH メッセージが集約領域に入るときにそれを処理するルータ。このルータは TE トンネル ヘッドエンド ルータとも呼ばれ、外部インターフェイスからのメッセージを内部インターフェイスに転送します。

アドミッション コントロール :エンドツーエンドで使用可能なリソースに基づいて、RSVP 予約が受け付けまたは拒否されるプロセス。

集約:複数の E2E フローを表す RSVP フロー。たとえば、1 つの MPLS-TE トンネルが、多数の E2E フローの集約である場合があります。

集約領域 :アグリゲータとデアグリゲータがエッジにあり、E2E フローが集約フローで表される領域。たとえば、TE トンネルが E2E フローに対して集約される MPLS-TE コア。集約領域には、RSVP 集約を実行できるノード群が接続されています。

ステート :ルータが各 LSP に関して保守する必要のある情報。この情報は、トンネルをリルートする場合に使用されます。

帯域幅 :ネットワーク信号に対して使用可能な最高周波数と最低周波数の差。この用語は、特定のネットワーク メディアまたはプロトコルの格付けされたスループット容量を表すためにも使用されます。

デアグリゲータ :E2E PATH メッセージが集約領域を出て行くときに、それを処理するルータ。このルータは TE トンネル テールエンド ルータとも呼ばれ、内部インターフェイスからのメッセージを外部インターフェイスに転送します。

トンネル :2 つのピア(2 つのルータなど)の間のセキュアな通信パス。