マルチプロトコル ラベル スイッチング コンフィギュ レーション ガイド、Cisco IOS Release 15.1S
MPLS VPN - 実行中の VRF の表示
MPLS VPN - 実行中の VRF の表示
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2011/09/27 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 16MB) | フィードバック

目次

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示

この章の構成

の前提条件

の制約事項

に関する情報

機能に表示される設定要素

VRF ルーティング プロトコル設定の表示

VRF に直接関連していない設定の表示

の設定方法

の設定例

その他の関連資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

コマンド リファレンス

の機能情報

用語集

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示機能を使用すると、Cisco IOS Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)オプションで、Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)Routing and Forwarding(VRF; VPN ルーティングおよび転送)インスタンスに関連する、ルータの実行コンフィギュレーションの一部を表示できます。特定の VRF、またはルータに設定されているすべての VRF の設定を表示できます。

高い負荷がかかっているルータでは、コンフィギュレーション ファイルを表示するのに複数のページまたは画面が必要となる場合があります。設定のサイズが大きくなり設定が複雑になると、設定ミスをする可能性も高くなります。ルータに複数の VRF が設定されていると、問題の追跡が難しくなる場合があります。VRF に関連する設定要素をすべて表示するコマンドを使用すると、VRF 単位でのトラブルシューティングが容易になり、同一ルータ上の異なる VRF の設定同士を比較しやすくなります。

この章で紹介する機能情報の入手方法

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、この章に記載されている機能の中に、一部サポートされていないものがあります。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。この章に記載されている特定の機能に関する説明へのリンク、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「MPLS VPN - 実行中の VRF の表示の機能情報」を参照してください。

プラットフォームと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポート情報の検索

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォーム、Cisco IOS ソフトウェア イメージ、および Cisco Catalyst OS ソフトウェア イメージの各サポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示の前提条件

ルータ上にインストール済みの VRF をサポートする Cisco IOS イメージ

ルータ上に設定された少なくとも 1 つの VRF

MPLS VPN ルーティングおよび転送用のシスコ エクスプレス フォワーディング

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示の制約事項

VRF に直接関連していないルータの実行コンフィギュレーション要素は表示されません。たとえば、VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション内の Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)ネイバーに関連付けられたルート マップは表示されません。BGP の VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーションは表示されますが、ルート マップ コンフィギュレーションは表示されません。これは一般的な規則ですが、コントローラ設定の表示は例外となります(詳細については、「VRF に直接関連していない設定の表示」を参照してください)。

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示に関する情報

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示機能を使用するには、次の情報を知っておく必要があります。

「MPLS VPN - 実行中の VRF の表示機能に表示される設定要素」

「VRF ルーティング プロトコル設定の表示」

「VRF に直接関連していない設定の表示」

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示機能に表示される設定要素

ルータ上の特定の VRF またはすべての VRF に関連付けられた実行コンフィギュレーションを表示するには、 show running-config vrf コマンドを入力します。特定の VRF の実行コンフィギュレーションを表示する場合は、 show running-config vrf コマンドの引数に VRF の名前を入力します。たとえば、vpn3 という名前の VRF では次のように入力します。

Router# show running-config vrf vpn3
 

show running-config vrf コマンドで表示されるルータの実行コンフィギュレーションの要素は、次のとおりです。

VRF コンフィギュレーション

VRF サブモードに適用されるすべての設定が含まれます。

VRF 内にあるインターフェイスごとの設定

show run vrf vpn-name コマンドを入力すると、 show ip vrf vpn-name コマンドを使用して表示するインターフェイスごとに show running-config interface type number を実行したのと同じことになります。インターフェイスは、 show ip interface コマンドを実行したときの表示順序と同じ順序にソートされて表示されます。

チャネライズド インターフェイスの場合は、コントローラの設定が表示されます( show run controller controller-name コマンドによる表示と同様)。

サブインターフェイスの場合は、メインインターフェイスの設定が表示されます。

VRF に関連するルーティング プロトコル アドレス ファミリまたはプロセスの設定、およびスタティック ルーティング設定(「VRF ルーティング プロトコル設定の表示」を参照)

VRF ルーティング プロトコル設定の表示

Open Shortest Path First(OSPF)、Routing Information Protocol(RIP)、Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)、Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)、およびスタティック ルーティングは、VRF 設定をサポートするルーティング プロトコルです。

OSPF では、VRF ごとに 1 つのプロセスを使用します。 show running-config vrf コマンドを実行すると、VRF に関連付けられた OSPF プロセスのすべての設定が表示されます。たとえば、次に OSPF プロセス 101 の出力例を示します。このプロセスは vpn3 という名前の VRF に関連付けられています。

router ospf 101 vrf vpn3
log-adjacency-changes
area 1 sham-link 10.43.43.43 10.23.23.23 cost 10
network 172.17.0.0 0.255.255.255 area 1
 

RIP、BGP、および EIGRP は、VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーションをサポートします。これらのルーティング プロトコルのいずれかの VRF に VRF アドレス ファミリが存在する場合は、次の形式の設定が表示されます。

router protocol {AS | PID}
!
address-family ipv4 vrf vrf-name
.
.
.
 

このとき、 protocol 引数は rip bgp 、または eigrp のいずれかです。 AS 引数は自律システム番号、 PID 引数はプロセス ID です。 vrf-name 引数は関連付けられた VRF の名前です。

次に、vpn3 という名前の VRF に関連付けられた、自律システム番号 100 の BGP の出力例を示します。

!
router bgp 100
!
address-family ipv4 vrf vpn3
redistribute connected
redistribute ospf 101 match external 1 external 2
no auto-summary
no synchronization
exit-address-family
!
 

show running-config vrf コマンドでは、VRF で設定されているスタティック ルートの設定も表示されます。例を示します。

ip route vrf vpn1 10.1.1.0 255.255.255.0 10.30.1.1 global
ip route vrf vpn1 10.1.2.0 255.255.255.0 10.125.1.2

VRF に直接関連していない設定の表示

VRF に直接関連していない設定の要素は表示されません。場合によっては、VRF に直接関連していない要素の設定を表示する必要があります。

たとえば、 show running-config vrf コマンドを実行すると、VRF にシリアル サブインターフェイスが含まれている E1 コントローラの設定が表示されます。このコマンドは、コントローラ設定およびサブインターフェイス コンフィギュレーションを表示します。

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示の設定方法

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示機能を設定する作業はありません。

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示の設定例

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示機能に関する設定例はありません。

その他の関連資料

ここでは、MPLS VPN - 実行中の VRF の表示機能に関する関連資料について説明します。

関連資料

関連項目
参照先

MPLS コマンドの説明

『Cisco IOS Multiprotocol Label Switching Command Reference』

規格

規格
タイトル

この機能によってサポートされる新しい規格または変更された規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。

--

MIB

MIB
MIB リンク

この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

この機能によってサポートされる新しい RFC または変更された RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。

--

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。

テクニカル サポートを受ける

ソフトウェアをダウンロードする

セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける

ツールおよびリソースへアクセスする

Product Alert の受信登録

Field Notice の受信登録

Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索

Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する

トレーニング リソースへアクセスする

TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/techsupport

コマンド リファレンス

次のコマンドは、この章に記載されている機能または機能群において、新たに導入または変更されたものです。これらのコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Multiprotocol Label Switching Command Reference 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mpls/command/reference/mp_book.html )を参照してください。Cisco IOS の全コマンドを参照する場合は、Command Lookup Tool( http://tools.cisco.com/Support/CLILookup )を使用するか、または『 Cisco IOS Master Command List, All Releases 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/allreleasemcl/all_book.html )にアクセスしてください。

show policy-map interface brief

show running-config vrf

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示の機能情報

表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、Cisco IOS ソフトウェア イメージおよび Catalyst OS ソフトウェア イメージがサポートする特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームを確認できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 1 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記していないかぎり、その機能は、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースの以降のリリースでもサポートされます。


 

表 1 MPLS VPN - 実行中の VRF の表示の機能情報

機能名
リリース
機能情報

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示

12.2(28)SB
12.0(32)SY
12.2(33)SRB
12.2(33)SXH
12.4(20)T

MPLS VPN - 実行中の VRF の表示機能を使用すると、CLI オプションで VRF に関連するルータの実行コンフィギュレーションの一部を表示できます。特定の VRF、またはルータに設定されているすべての VRF の設定を表示できます。VRF に関連する設定要素をすべて表示するコマンドを使用すると、VRF 単位でのトラブルシューティングが容易になり、同一ルータ上の異なる VRF の設定同士を比較しやすくなります。

この機能は、12.2(28)SB で導入されました。

Cisco IOS 12.0SY リリースのサポートは、12.0(32)SY で追加されました。

Cisco IOS 12.2SR リリースのサポートは、12.2(33)SRB で追加されました。

Cisco IOS 12.2SX リリースのサポートは、122(33)SXH で追加されました。

Cisco IOS 12.4T リリースのサポートは、12.4(20)T で追加されました。

この機能に関する詳細については、次の各項を参照してください。

「MPLS VPN - 実行中の VRF の表示機能に表示される設定要素」

「VRF ルーティング プロトコル設定の表示」

「VRF に直接関連していない設定の表示」

次のコマンドが導入または変更されました。 show policy-map interface brief show running-config vrf

用語集

BGP :Border Gateway Protocol(ボーダー ゲートウェイ プロトコル)。External Gateway Protocol(EGP; 外部ゲートウェイ プロトコル)の代わりに使用されるドメイン間ルーティング プロトコル。BGP システムは、他の BGP システムと到達可能性情報を交換します。BGP は RFC 1163 で定義されています。

EGP :External Gateway Protocol(外部ゲートウェイ プロトコル)。自律システム間でルーティング情報を交換するためのインターネット プロトコル。EGP は RFC 904 に記載されています。EGP を一般用語の外部ゲートウェイ プロトコルと混同しないでください。EGP は、Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)に置き換えられ、サポートされなくなりました。

EIGRP :Enhanced Interior Gateway Routing Protocol。シスコが開発した Interior Gateway Routing Protocol(IGRP)を改良したバージョン。優れたコンバージェンス特性と動作効率を示し、リンク ステート型プロトコルと距離ベクトル型プロトコルのメリットを兼ね備えています。

IGP :Interior Gateway Protocol(内部ゲートウェイ プロトコル)。自律システム内でのルーティング情報の交換に使用されるインターネット プロトコル。一般的なインターネット IGP の例としては、Interior Gateway Routing Protocol(IGRP)、Open Shortest Path First(OSPF)、および Routing Information Protocol(RIP)があります。

IGRP :Interior Gateway Routing Protocol。大規模な異機種ネットワークのルーティングに関する問題を解決するためにシスコが開発した Interior Gateway Protocol(IGP; 内部ゲートウェイ プロトコル)。

MPLS :Multiprotocol Label Switching(マルチプロトコル ラベル スイッチング)。ラベルを使用して IP トラフィックを転送するスイッチング方式。ネットワーク内のルータおよびスイッチは、事前に確立された IP ルーティング情報に基づく各パケットの転送先をこのラベルによって指示されます。

OSPF :Open Shortest Path First。インターネット コミュニティの Routing Information Protocol(RIP)の後継アルゴリズムとして提案された、リンクステートの階層型 Interior Gateway Protocol(IGP; 内部ゲートウェイ プロトコル)ルーティング アルゴリズムおよびルーティング プロトコル。OSPF 機能には、最小コストによるルーティング、マルチパスのルーティング、およびロード バランシングが含まれます。OSPF は旧バージョンの System-to-Intermediate System(IS-IS)プロトコルを基に作成されました。

RIP :Routing Information Protocol。UNIX Berkeley Software Distribution(BSD)システムに付属する Internal Gateway Protocol(IGP; 内部ゲートウェイ プロトコル)。インターネットで最も普及している IGP が RIP です。ルーティング メトリックとしてはホップ カウントを使用します。

VPN :Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)。このルータ コンフィギュレーションを行うと、トンネリングを使用して、パブリック TCP/IP ネットワーク経由で IP トラフィックをセキュアに転送できます。

VRF :Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)ルーティングおよび転送インスタンス。VRF は、IP ルーティング テーブル、取得された転送テーブル、その転送テーブルを使用する一連のインターフェイス、転送テーブルに登録されるものを決定する一連のルールおよびルーティング プロトコルで構成されています。一般に、VRF には、Provider Edge(PE; プロバイダー エッジ)ルータに付加されるカスタマー VPN サイトが定義されたルーティング情報が格納されています。