マルチプロトコル ラベル スイッチング コンフィギュ レーション ガイド、Cisco IOS Release 15.1S
NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレース フル リスタート
NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタート
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2011/09/27 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 16MB) | フィードバック

目次

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタート

機能情報の確認

この章の構成

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの前提条件

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの制約事項

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの概要

MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの概要

MPLS TE 自動トンネルと SSO との共存

MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの利点

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの設定方法

RSVP グレースフル リスタートをグローバルにイネーブル化する

インターフェイス上で RSVP グレースフル リスタートをイネーブルにする

DSCP 値の設定

Hello リフレッシュ間隔を制御するための値を設定する

リフレッシュ失敗制限を制御するための値を設定する

RSVP グレースフル リスタートの設定の確認

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの設定例

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの設定:例

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの設定の確認:例

その他の参考資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの機能情報

用語集

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタート

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタート機能を使用すると、Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)フォワーディング ステートを失うことなく、Route Processor(RP; ルート プロセッサ)がコントロール プレーン サービスの中断から回復できます。

Cisco Nonstop Forwarding(NSF; ノンストップ フォワーディング)/Stateful Switchover(SSO; ステートフル スイッチオーバー)を使用すると、ネットワーク プロセッサのハードウェアまたはソフトウェアに障害が発生した場合でも、継続してパケットを転送できます。冗長システムでは、プライマリ プロセッサで重大な障害が発生している間、セカンダリ プロセッサにより、コントロール プレーン サービスが回復されます。SSO は、プライマリ プロセッサとセカンダリ プロセッサの間でネットワーク ステート情報を同期します。

Cisco IOS Release 12.2(33)SRE では、SSO は、Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)のプライマリ トンネル、バックアップ トンネル、および自動メッシュ トンネルと共存できます。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースによっては、この章に記載されている機能の中に、一部サポートされていないものがあります。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。このモジュールで説明される機能に関する情報、および各機能がサポートされるリリースの一覧については、「NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの機能情報」を参照してください。

プラットフォーム サポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの前提条件

Resource Reservation Protocol(RSVP; リソース予約プロトコル)グレースフル リスタートをフル モードで設定すること。

リスタート対応にするネイバーのすべてのインターフェイスで RSVP グレースフル リスタートを設定すること。

冗長モードを SSO として設定すること。『 Stateful Switchover 』を参照してください。

Provider(P; プロバイダー)ルータ、Provider Edge(PE; プロバイダー エッジ)ルータ、Customer Edge(CE; カスタマー エッジ)ルータ間で動作しているルーティング プロトコル上で NSF をイネーブルにすること。ルーティング プロトコルは次のとおりです。

Border Gateway Protocol(BGP)

Open Shortest Path First(OSPF)

Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)

詳細については、『 Information about Cisco Nonstop Forwarding 』を参照してください。

MPLS をイネーブルにする。

Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)を設定する。

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの制約事項

RSVP グレースフル リスタートはノード障害のみをサポートします。

番号が付いていないインターフェイスはサポートされない。

同じルータ上で RSVP Fast Reroute(FRR; 高速リルート)Hello メッセージと RSVP グレースフル リスタートの両方をイネーブルにすることはできません。

この機能を設定するのは、デュアル RP 対応の Cisco 7600 シリーズ ルータのみとします。

Cisco IOS Release 12.2(33)SRE よりも前のリリースの場合、SSO と Route Processor Redundancy Plus(RPR+)も設定されるルータ上では、ホップ 1 回のプライマリ自動トンネル、バックアップ自動トンネル、自動トンネル メッシュ グループのいずれもイネーブルにはできません。この制約はあっても、ルータの Label-Switched Path(LSP; ラベル スイッチド パス)上のミッドポイント ルータに SSO が発生した場合は、TE 自動トンネルによって自動的に設定される MPLS TE トンネルの正常な回復の妨げにはなりません。Cisco IOS Release 12.2(33)SRE の場合は、「MPLS TE 自動トンネルと SSO との共存」を参照してください。

LSP の FRR がアクティブになっている場合、Point of Local Repair(PLR; ローカル修復ポイント)ルータに SSO が発生すると、高速リルート可能な MPLS TE LSP は正常に回復できません。

RSVP グレースフル リスタートを設定するときは、ネイバーのインターフェイスの IP アドレスを使用してください。

ルータ上で Stateful Switchover(SSO; ステートフル スイッチオーバー)が発生した場合、スイッチオーバー プロセスが完了してからでないと、Fast Reroute(FRR; 高速リルート)は正常に完了できません。テスト環境においては、TE SSO 回復の完了を約 2 分間待ってから、手動で FRR をトリガーしてください。TE の SSO のステータスを確認するには、 show ip rsvp high-availability summary コマンドを使用します。HA ステート フィールドのステータスに注意してください。

SSO の完了処理中は、このフィールドに「Recovering」と表示される。

SSO プロセスが完了すると、このフィールドに「Active」と表示される。

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの概要

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタート機能を設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。

「MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの概要」

「MPLS TE 自動トンネルと SSO との共存」

「MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの利点」

MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの概要

RSVP グレースフル リスタートを使用すると、ネットワークのノード障害発生後、RSVP TE-enabled ノードを正常に回復できます。つまり、障害発生後の RSVP ステートが、可能なかぎり短時間で復元されます。ノード障害がネットワーク内の他のノードに完全に透過的な場合があります。

RSVP グレースフル リスタートでは、ラベル値もフォワーディング情報も保持されます。また、サードパーティ製ルータ 、Cisco ルータともシームレスに機能します。

RSVP グレースフル リスタートは、RSVP Hello メッセージを利用して、ネイバーのダウンを検出します。Hello メッセージには、2 つのネイバー間の Hello Request オブジェクトまたは Hello Acknowledgment(ACK)オブジェクトが含まれます。

グレースフル リスタートがグローバルに設定されており、ネイバーへの最初の LSP が作成されるときに、ノード Hello が送信されます。

インターフェイス Hello はオプション設定の 1 つです。インターフェイス上でグレースフル リスタート Hello コマンドを設定した場合、そのインターフェイス Hello は、当該ネイバーを相手とする追加の Hello インスタンスと見なされます。

グレースフル リスタートのインターフェイス Hello は、以下の条件がすべて満たされた場合に送信されます。

グレースフル リスタートがグローバルに設定してあること。

グレースフル リスタートがインターフェイス上で設定してあること。

ネイバーへの LSP が作成され、その LSP がインターフェイスを通過すること。

ネイバーがノード Hello をサポートしている場合は、ノード Hello を使用すること、またネイバー ルータがノード Hello をサポートしていない場合のみインターフェイス Hello を設定することを推奨します。

インターフェイス Hello とノード Hello の違いは、次のとおりです。

インターフェイス Hello :Hello メッセージの IP ヘッダー内にある送信元アドレスには、Hello メッセージが送信されるインターフェイスと一致する IP アドレスが含まれます。IP ヘッダー内の宛先アドレスは、リンクのもう一方の側にあるネイバーのインターフェイス アドレスです。インターフェイス単位の Hello では TTL の 1 が使用され、直接接続されたネイバーに向かいます。

ノード Hello :Hello メッセージの IP ヘッダー内にある送信元アドレスには、送信側ルータの TE ルータ ID が含まれます。IP ヘッダーの宛先アドレスには、このメッセージの送信先であるネイバーのルータ ID が含まれます。1 より大きな TTL が使用されます。

図 1 に示すように、こうしたメッセージに RSVP グレースフル リスタート機能を持たせることにより、Hello Restart_Cap と呼ばれるオブジェクトが追加されます。このオブジェクトは、障害が発生しても回復できる可能性がノードにあることをネイバーに伝える働きをします。

図 1 RSVP グレースフル リスタートの動作

 

Hello Restart_Cap オブジェクトには 2 つの値があります。1 つは再起動期間です。これは、障害発生後に送信側が RSVP_TE コンポーネントを再起動して Hello メッセージを交換するための時間です。もう 1 つは回復期間です。これは、RSVP データベースと MPLS データベースとの同期化を受信側に実行してもらうための時間として送信側が要求する時間のことです。

図 1 では、RSVP グレースフル リスタート ヘルプ ネイバー サポートがルータ 1 および 3 でイネーブルになっています。そのため、障害発生後にネイバーの回復を支援することができます。しかし自己回復は実行できません。ルータ 2 は、SSO ヘルプ サポートがイネーブルになっています。つまり、障害発生後の自己回復が可能であり、ネイバーの回復を支援することも可能です。ルータ 2 には RP が 2 つあります。1 つは、アクティブ RP です。もう 1 つは、スタンバイ RP(バックアップ RP)です。TE LSP がルータ 1 からルータ 4 へシグナリングされます。

ルータ 2 はチェックポインティングを実行します。チェックポインティングというのは、アクティブ RP からスタンバイ RP へステート情報をコピーすることにより、スタンバイ RP における情報を最新の情報にすることを言います。アクティブ RP に障害が発生した場合は、スタンバイ RP が処理を引き継ぎます。

ルータ 2 とルータ 3 との間では、10,000 ミリ秒(10 秒)ごとに定期的にグレースフル リスタート Hello メッセージが交換されます。ルータ 2 とルータ 1 との間、ルータ 3 とルータ 4 との間でも同様です。次の例に示すように、ルータ 2 がその再起動期間を 60,000 ミリ秒(60 秒)、その回復期間を 60,000 ミリ秒(60 秒)としてアドバタイズするとします。

23:33:36: Outgoing Hello:
23:33:36: version:1 flags:0000 cksum:883C ttl:255 reserved:0 length:32
23:33:36: HELLO type HELLO REQUEST length 12:
23:33:36: Src_Instance: 0x6EDA8BD7, Dst_Instance: 0x00000000
23:33:36: RESTART_CAP type 1 length 12:
23:33:36: Restart_Time: 0x0000EA60, Recovery_Time: 0x0000EA60

 

このことは、ルータ 3 によってデータベースに記録されます。また、両方のネイバーで、ネイバー ステータスが UP に保たれます。しかし、ルータ 3 のコントロール プレーンには、ある時点で障害が発生します(たとえば、プライマリ RP の障害など)。その結果、RSVP と TE のシグナリング情報およびステートは失われます。一方、ラインカードによってデータ パケットの転送が続行されます。

ルータ 3 は、ルータ 2 との通信の失われたことを宣言すると、再起動期間を開始し、ルータ 2 の再起動期間として前に記録された期間(60 秒)にアドバタイズされる期間だけ待機します。ルータ 1 とルータ 2 は、Hello を除く、ルータ 3 へのすべての RSVP メッセージを抑制します。ルータ 3 は、RSVP PATH メッセージおよび RESV リフレッシュ メッセージをルータ 4 および 5 に送信し続けるため、ルータ 4 および 5 では LSP のステートが期限切れにはなりません。しかし、ルータ 1 および 3 は、ルータ 2 に対してこれらのメッセージを抑制します。

ルータ 1 および 3 は、ルータ 2 から Hello メッセージを受信すると、ルータ 1 および 3 は、メッセージに含まれている回復期間値を確認します。回復期間が 0 の場合、ルータ 3 は、ルータ 2 がそのフォワーディング情報を保持できなかったと認識し、ルータ 1 および 3 はルータ 2 に関連するすべての RSVP ステートを削除します。

回復期間が 0 より多い場合、ルータ 1 は、以前にルータ 2 経由で送信した LSP ごとに、ルータ 2 に PATH メッセージを送信します。これらのメッセージは、以前にサマリー メッセージ内でリフレッシュされていなければ、回復期間中に個別に送信されます。こうした PATH メッセージのそれぞれには、障害発生前にルータ 2 から受信されたラベル値を含んだ Recovery_Label オブジェクトが含まれます。

ルータ 3 は、ルータ 2 から PATH メッセージを受信すると、RESV メッセージをアップストリームに送信します。ただし、ルータ 3 は、PATH メッセージを受信するまで RESV メッセージを抑制します。ルータ 2 は、RESV メッセージを受信すると、RSVP ステートをインストールし、LSP のフォワーディング エントリのプログラムを変更します。

MPLS TE 自動トンネルと SSO との共存

Cisco IOS 12.2(33)SRE 以降のリリースでは、MPLS TE のプライマリ トンネル、バックアップ トンネル、自動メッシュ トンネルは SSO と共存できます。つまり、両者を組み合わせて設定できます。しかし、次に示すように機能的な違いがあります。

アクティブ RP 上で作成されたヘッドエンド自動トンネルは、チェックポイントされず、スタンバイ RP 上で作成されます。

SSO スイッチオーバーの後、新しいアクティブ RP によって、ヘッドエンド自動トンネルがすべて再作成され、それぞれの LSP がシグナリングされます。LSP ID は、SSO スイッチオーバー以前に使用された LSP ID とは異なります。トンネル トラフィックは、新しい自動トンネル LSP のシグナリングの間にドロップすることがあります。

SSO の共存は、LSP 上にあるミッドポイント ルータ内またはテールエンド ルータ内の TE 自動トンネルのチェックポイントおよび回復には影響しません。

MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの利点

ステート情報の回復

RSVP グレースフル リスタートを使用すると、RP 障害が発生しているときまたはデバイスに SSO が発生したときに、ノードの自己回復の実行や、ネイバーがステート情報を回復するときにノードが支援することが可能になります。

セッション情報の回復

RSVP グレースフル リスタートを使用すると、ネットワークの中断を最小限に抑えながら、セッション情報を回復できます。

ネットワークサービスのアベイラビリティの向上

ノードは、グレースフル リスタートを実行してラベル バインディング情報とステート情報とを保持することにより、ノード自体またはネイバーのステート回復を支援します。その結果、障害の発生したノードは短時間で回復し、その時点で転送されていたトラフィックには影響が出ません。

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの設定方法

ここでは、次の手順について説明します。

「RSVP グレースフル リスタートをグローバルにイネーブル化する」(必須)

「インターフェイス上で RSVP グレースフル リスタートをイネーブルにする」(必須)

「DSCP 値の設定」(任意)

「Hello リフレッシュ間隔を制御するための値を設定する」(任意)

「リフレッシュ失敗制限を制御するための値を設定する」(任意)

「RSVP グレースフル リスタートの設定の確認」(任意)

RSVP グレースフル リスタートをグローバルにイネーブル化する

RSVP グレースフル リスタートをグローバルにイネーブル化するときは、この作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ip rsvp signalling hello graceful-restart mode { help-neighbor | full }

4. exit

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip rsvp signalling hello graceful-restart mode ( help-neighbor | full )

 

Router(config)# ip rsvp signalling hello graceful-restart mode full

RP 上で RSVP TE グレースフル リスタート機能をイネーブルにします。

障害発生後にネイバー ルータを再起動する場合は、 help-neighbor キーワードを入力します。

障害発生後にルータに自己回復を実行させるか、ルータにネイバーの回復を支援させたい場合は、 full キーワードを入力します。

ステップ 4

exit

 

Router(config)# exit

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

インターフェイス上で RSVP グレースフル リスタートをイネーブルにする

インターフェイス上で RSVP グレースフル リスタートをイネーブルにするときは、この作業を実行します。


) ネイバー ルータのインターフェイスごとにこの手順を繰り返してください。


手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface type number

4. さらに別のインターフェイスも設定するときは、必要に応じてステップ 3 を繰り返します。

5. ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor ip-address

6. ネイバー ルータのインターフェイス上でさらに別の IP アドレスを設定するときは、必要に応じてステップ 5 を繰り返します。

7. exit

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface type number

 

Router(config)# interface POS 1/0/0

インターフェイスのタイプと番号を指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

さらに別のインターフェイスも設定するときは、必要に応じてステップ 3 を繰り返します。

(任意)さらに別のインターフェイスも設定します。

ステップ 5

ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor ip-address

 

Router(config-if)# ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor 10.0.0.0

ルータ上で RSVP グレースフル リスタートをサポートできるようにします。その結果、SSO の発生後にネイバーが TE トンネルの回復を支援する処理が容易になります。

(注) IP アドレスは、ネイバーのインターフェイスの IP アドレスを使用してください。

ステップ 6

ネイバー ルータのインターフェイス上でさらに別の IP アドレスも設定するときは、必要に応じてステップ 5 を繰り返します。

(任意)ネイバー ルータのインターフェイス上でさらに別の IP アドレスも設定します。

ステップ 7

exit

 

Router(config-if)# exit

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

DSCP 値の設定

Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)値を設定するときは、この作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp num

4. exit

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp num

 

Router(config)# ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp 30

RSVP グレースフル リスタートをイネーブルにした状態でルータの DSCP 値を設定します。

ステップ 4

exit

 

Router(config)# exit

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

Hello リフレッシュ間隔を制御するための値を設定する

Hello リフレッシュ間隔を制御するための値を設定するときは、この作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval interval-value

4. exit

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval interval-value

 

Router(config)# ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval 5000

グレースフル リスタート Hello メッセージの Request 間隔を制御するための値を設定します。この間隔は、RSVP Hello メッセージがネイバーに送信される頻度(たとえば 1 回の間隔で 1 通の Hello メッセージを送信するなど)のことです。

コマンドの値よりも小さくなるようにします。そうしないと、Label-Switched Path(LSP; ラベル スイッチド パス)の一部またはすべてが、SSO の発生後に回復されないおそれがあります。

ステップ 4

exit

 

Router(config)# exit

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

リフレッシュ失敗制限を制御するための値を設定する

リフレッシュ失敗制限を制御するための値を設定するときは、この作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses msg-count

4. exit

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses msg-count

 

Router(config)# ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses 5

ノードが RSVP TE グレースフル リスタート Hello Acknowledgement(ACK; 確認応答)を何回連続して失敗するとネイバーとの通信が失われたと見なすか、その回数を指定します。

コマンドの値よりも小さくなるように設定します。そうしないと、LSP の一部またはすべてが、SSO の発生後に回復されないおそれがあります。

ステップ 4

exit

 

Router(config)# exit

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

RSVP グレースフル リスタートの設定の確認

RSVP グレースフル リスタートの設定を確認するときは、この作業を実行します。

手順の概要

1. enable

2. show ip rsvp hello graceful-restart

3. exit

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

(任意)特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

show ip rsvp hello graceful-restart

 

Router# show ip rsvp hello graceful-restart

RSVP グレースフル リスタートのステータスおよび関連パラメータの情報を表示します。

ステップ 3

exit

 

Router# exit

(任意)ユーザ EXEC モードに戻ります。

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

「NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの設定:例」

「NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの設定の確認:例」

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの設定:例

次の例では、図 2 に示すように RSVP グレースフル リスタートがグローバルにイネーブル化されるとともに、ネイバー ルータのインターフェイス上でもイネーブル化されます。DSCP 値、リフレッシュ間隔、およびリフレッシュ失敗制限などの関連パラメータが設定されます。

図 2 ネットワークの設定例

 

enable
configure terminal
ip rsvp signalling hello graceful-restart mode full
interface POS 1/0/0
ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor 10.0.0.1
ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor 10.0.0.2
exit
ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp 30
ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval 50000
ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses 5
exit

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの設定の確認:例

次の例では、RSVP グレースフル リスタートのステータスおよび設定されているパラメータを確認しています。

Router# show ip rsvp hello graceful-restart
 
Graceful Restart: Enabled (full mode)
Refresh interval: 10000 msecs
Refresh misses: 4
DSCP:0x30
Advertised restart time: 30000 msecs
Advertised recovery time: 120000 msecs
Maximum wait for recovery: 3600000 msecs

その他の参考資料

ここでは、NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタート機能に関係のある関連資料を示します。

関連資料

関連項目
参照先

RSVP コマンド:完全なコマンドの構文、コマンド モード、デフォルト、使用上の注意事項、例

『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』

Quality of Service(QoS; サービス品質)分類

『Classification Overview』

QoS シグナリング

『Signalling Overview』

QoS 輻輳管理

『Congestion Management Overview』

ステートフル スイッチオーバー

『Stateful Switchover』

Cisco ノンストップ フォワーディング

『Information about Cisco Nonstop Forwarding』

RSVP Hello ステート タイマー

『MPLS Traffic Engineering: RSVP Hello State Timer』

規格

規格
タイトル

この機能によってサポートされる新しい規格または変更された規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。

--

MIB

MIB
MIB リンク

この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB の場所を検索しダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

RFC 3209

『RSVP-TE: Extensions to RSVP for LSP Tunnels』

RFC 3473

『Generalized Multi-Protocol Label Switching (GMPLS) Signaling Resource Reservation Protocol-Traffic Engineering (RSVP-TE) Extensions』

RFC 4558

『Node-ID Based Resource Reservation Protocol (RSVP) Hello: A Clarification Statement』

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。
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・ソフトウェアをダウンロードする
・セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける
・ツールおよびリソースへアクセスする
- Product Alert の受信登録
- Field Notice の受信登録
- Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索
・Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する
・トレーニング リソースへアクセスする
・TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/en/US/support/index.html

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの機能情報

表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドのリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

プラットフォーム サポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 1 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記していないかぎり、その機能は、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースの以降のリリースでもサポートされます。


 

表 1 NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタートの機能情報

機能名
リリース
機能情報

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタート

12.0(29)S
12.2(33)SRA
12.2(33)SRB
12.2(33)SXH
12.2(33)SRE

NSF/SSO - MPLS TE および RSVP グレースフル リスタート機能を使用すると、MPLS フォワーディング ステートを失うことなく、RP またはそのネイバーがコントロール プレーン サービスの中断から回復することができます。

この機能は、MPLS トラフィック エンジニアリング:RSVP グレースフル リスタートとして Cisco IOS Release 12.0(29)S で導入されました。この機能によってネイバー RP は、MPLS フォワーディング ステートを失うことなくコントロール プレーン サービスの中断から回復することができるようになりました。

Cisco IOS Release 12.2(33)SRA では、この機能が統合され、新たなコマンドが追加されました。

Cisco IOS Release 12.2(33)SRB では、ルーズ ホップを含む LSP の ISSU および SSO 回復に対するサポートが追加されました。

Cisco IOS Release 12.2(33)SXH では、この機能が統合されました。

Cisco IOS Release 12.2(33)SRE では、SSO は、プライマリ トンネル、バックアップ トンネル、メッシュ トンネルと共存できます。

用語集

DSCP :Differentiated Services Code Point(DiffServ コード ポイント)。IETF によって定義された IP ヘッダー内の 6 ビット。これらのビットにより、IP パケットに提供されるサービス クラスが決まります。

Hello インスタンス :特定のルータ インターフェイス アドレスおよびリモート IP アドレスに対して RSVP Hello 拡張機能を実装するメカニズム。アクティブな Hello インスタンスは、定期的に Hello Request メッセージを送信し、応答として Hello ACK メッセージを予期します。予期されている ACK メッセージを受信できない場合、アクティブな Hello インスタンスは、そのネイバー(リモートの IP アドレス)が到達不能である(つまり失われている)ことを宣言します。これにより、このネイバーを通過する LSP の高速リルートが行われることがあります。

IGP :Interior Gateway Protocol(内部ゲートウェイ プロトコル)。自律システム内でのルーティング情報の交換に使用されるインターネット プロトコル。一般的なインターネット IGP の例として、IGRP、OSPF、および RIP を挙げることができます。

ISSU :In Service Software Upgrade(インサービス ソフトウェア アップグレード)。サービスを中断せずにソフトウェアをアップグレードすること。

LSP :Label Switched Path(ラベル スイッチド パス)。パケットの伝送に MPLS が使用される、2 台のルータ間に設定された接続。

MPLS :Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)。ネットワークを介してパケット(フレーム)を転送する方式。MPLS により、ネットワークのエッジにあるルータはラベルをパケット(フレーム)に適用できます。ネットワーク コア内の ATM スイッチまたは既存のルータは、ラベルに従ってパケットを切り替えることができます。

RSVP :Resource Reservation Protocol(リソース予約プロトコル)。IP ネットワークのリソースの予約をサポートするプロトコル。IP エンド システムで実行されているアプリケーションは、RSVP を使用して、受信するパケット ストリームの特性(帯域幅、ジッタ、最大バーストなど)を他のノードに示すことができます。

TE :Traffic Engineering(トラフィック エンジニアリング)。ネットワーク上で、標準的なルーティング方法が使用された場合に選択されるパスとは異なるパスを経由してトラフィックがルーティングされるようにするために使用する技術やプロセス。

グレースフル リスタート :ノード障害の発生後に RP の再起動を補助するプロセス。

高速リルート :リンク障害およびノード障害から MPLS Traffic Engineering(TE; トラフィック エンジニアリング)LSP を保護するためのメカニズム。障害ポイントで LSP をローカルに修復することによって、ヘッドエンド ルータがエンドツーエンド LSP を確立してそれらを置き換えようとしたときにデータのフローを継続できるようになります。FRR は、障害が発生したリンクまたはノードをバイパスするバックアップ トンネルを介してリルートすることによって、保護されている LSP をローカルに修復します。

ステート :ルータが各 LSP に関して保守する必要のある情報。この情報は、トンネルをリルートする場合に使用されます。

テールエンド :LSP が終端するルータ。これは、LSP のパス上の最後のルータです。

ヘッドエンド :特定の LSP の起点となり、その LSP を管理するルータ。これは、LSP パス上の最初のルータです。

ラベル :スイッチング ノードに対してデータの転送方法(パケットまたはセル)を指示する短い固定長のデータ ID。

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