マルチプロトコル ラベル スイッチング コンフィギュ レーション ガイド、Cisco IOS Release 15.1S
MPLS MTU コマンドの変更
MPLS MTU コマンドの変更
発行日;2012/01/30 | 英語版ドキュメント(2012/01/25 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 16MB) | フィードバック

目次

MPLS MTU コマンドの変更

この章の構成

MPLS MTU コマンドの変更に関する情報

アップグレード時の MPLS MTU 値

MPLS MTU 値とインターフェイス MTU 値の設定のガイドライン

イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値

MPLS MTU 値の設定方法

インターフェイス MTU 値と MPLS MTU 値の設定

イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値の設定

MPLS MTU 値の設定例

インターフェイス MTU と MPLS MTU の設定:例

イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値の設定:例

の機能情報

MPLS MTU コマンドの変更

このマニュアルでは、次の Cisco IOS リリースにおける mpls mtu コマンドの動作の変更について説明します。

12.2(27)SBC 以降

12.2(33)SRA 以降

12.4(11)T 以降

12.2(33)SXH 以降

MPLS MTU 値をインターフェイス MTU 値よりも大きい値に設定することはできません。これにより、MPLS MTU 値の設定がインターフェイス MTU 値よりも大きい場合に発生する、パケットのドロップ、データ破損、高い CPU 使用率などの問題がなくなります。Cisco IOS ソフトウェアで MPLS MTU 値をインターフェイス MTU 値よりも大きい値に設定できるのは、デフォルトのインターフェイス MTU 値が 1580 以下であるインターフェイスの場合だけです。


) Cisco IOS Release 15.0(1)M1 では、PA-1FE および PA-2FE Port Adapter(PA; ポート アダプタ)のインターフェイス MTU を設定できます。値の範囲は 1500 ~ 1530 です。この機能拡張の前までは、これらのインターフェイスの MTU を設定できませんでした。インターフェイス MTU を設定しようとすると、次のメッセージが表示されました。
% Interface {Interface Name} does not support user settable mtu.


この章で紹介する機能情報の入手方法

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、この章に記載されている機能の中に、一部サポートされていないものがあります。このモジュールに記載されている機能に関するドキュメントへのリンク、および各機能がサポートされているリリースに関するリストについては、「MPLS MTU コマンドの変更の機能情報」を参照してください。

プラットフォームおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート情報の検索

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート情報を検索できます。 http://www.cisco.com/go/fn にある Cisco Feature Navigator にアクセスしてください。アクセスには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウントを持っていないか、ユーザ名またはパスワードが不明の場合は、ログイン ダイアログボックスの [Cancel] をクリックし、表示される指示に従ってください。

MPLS MTU コマンドの変更に関する情報

インターフェイス MTU 値または MPLS MTU 値を設定する前に、次の概念を理解しておく必要があります。

「アップグレード時の MPLS MTU 値」

「MPLS MTU 値とインターフェイス MTU 値の設定のガイドライン」

「イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値」

アップグレード時の MPLS MTU 値

コンフィギュレーション ファイルにインターフェイス MTU 値よりも大きい MPLS MTU 値が含まれている場合に Cisco IOS Release 12.2(27)SBC、12.2(33)SRA、12.4(11)T、12.2(33)SXH 以降のリリースにアップグレードすると、MPLS MTU 値は変更されません。ルータをリブートするときに、MPLS MTU とインターフェイス MTU に設定された値が受け入れられます。システムの初期化中に次のエラー メッセージが表示されます。

Setting the mpls mtu to xxxx on interface x/x, which is higher than the interface MTU xxxx. This could lead to packet forwarding problems including packet drops.
 
You must set the MPLS MTU values equal to or lower than the interface MTU values.

注意 MPLS MTU をインターフェイス MTU よりも大きい値に設定すると、データ破損、パケットのドロップ、高い CPU 使用率などの問題が発生する可能性があります。

MPLS MTU 値とインターフェイス MTU 値の設定のガイドライン

MPLS を使用するようにネットワークを設定する場合は、次のいずれかの方法を使用して、コア方向のインターフェイス MTU 値をエッジ方向のインターフェイス MTU 値よりも高い値に設定します。

コア方向のインターフェイスのインターフェイス MTU 値を、カスタマー方向のインターフェイスのインターフェイス MTU 値よりも大きい値に設定して、インターフェイスが受信する可能性がある MPLS ラベルなどのパケット ラベルに対応できるようにします。リモート エンド インターフェイスのインターフェイス MTU が同じインターフェイス MTU 値であることを確認します。リンクの両端のインターフェイス MTU 値が一致している必要があります。

カスタマー方向のインターフェイスのインターフェイス MTU 値を、コア方向のインターフェイスのインターフェイス MTU 値よりも小さい値に設定して、インターフェイスが受信する可能性がある MPLS ラベルなどのパケット ラベルに対応できるようにします。エッジ インターフェイスのインターフェイス MTU を設定するときに、リモート エンド インターフェイスのインターフェイス MTU が同じ値であることを確認します。リンクの両端のインターフェイス MTU 値が一致している必要があります。

インターフェイス MTU を変更して、IP MTU、Connectionless Network Service(CLNS; コネクションレス型ネットワーク サービス)MTU、およびその他の MTU 値を変更することもできます。このような変更が可能なのは、これらの値がインターフェイス MTU の値に依存するためです。Open Shortest Path First(OSPF)ルーティング プロトコルを使用するには、リンクの両端で IP MTU 値が一致している必要があります。同様に、Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)ルーティング プロトコルを使用するには、リンクの両端で CLNS MTU 値が一致している必要があります。リンクの両端で値が一致していない場合、IS-IS または OSPF は初期化を完了できません。

隣接ルータの設定に mpls mtu コマンドと mtu コマンドが含まれていない場合は、これらのコマンドをルータに追加します。


) show running-config の出力に MPLS MTU 設定が表示されるのは、MPLS MTU 値がインターフェイス MTU 値と異なる場合だけです。値が同じ場合は、インターフェイス MTU 値だけが表示されます。


インターフェイス MTU 値よりも大きい MPLS MTU 値を設定しようとすると、その設定前に、インターフェイス MTU を大きい値に設定するよう通知する次のエラー メッセージが表示されます。

% Please increase interface mtu to xxxx and then set mpls mtu
 

) Cisco IOS Release 15.0(1)M1 では、PA-1FE および PA-2FE ポート アダプタのインターフェイス MTU を設定できます。値の範囲は 1500 ~ 1530 です。この機能拡張の前までは、これらのインターフェイスの MTU を設定できませんでした。


イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値

デフォルトのインターフェイス MTU 値が 1580 以下であるインターフェイス(イーサネット インターフェイスなど)の場合、 mpls mtu コマンドに用意されている override キーワードを使用して、インターフェイス MTU 値よりも大きい MPLS MTU 値を設定できます。 override キーワードは、デフォルトのインターフェイス MTU 値が 1580 よりも大きいインターフェイス タイプには使用できません。設定の詳細については、「イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値の設定」を参照してください。

MPLS MTU 値をイーサネット インターフェイスの MTU 値よりも大きい値に設定すると、パケットのドロップ、データ破損、高い CPU 使用率などの問題が発生する可能性があります。MPLS MTU 値をイーサネット インターフェイスの MTU 値よりも大きい値に設定すると、次のメッセージが表示されます。

%MFI-30-MPLS_MTU_SET: Setting the mpls mtu to xxxx on Ethernet x/x, which is higher than the interface MTU xxxx. This could lead to packet forwarding problems including packet drops.
Most drivers will be able to support baby giants and will gracefully drop packets that are too large. Certain drivers will have packet forwarding problems including data corruption.
Setting the mpls mtu higher than the interface mtu can lead to packet forwarding problems and may be blocked in a future release.

) Cisco IOS Release 12.2(27)SBC、12.2(33)SRA、12.4(11)T、12.2(33)SXH、および以降のリリースでは、override キーワードがサポートされていますが、今後のリリースではサポートされない場合があります。


MPLS MTU 値の設定方法

ここでは、MPLS MTU 値とインターフェイス MTU 値を設定する方法について説明します。

「インターフェイス MTU 値と MPLS MTU 値の設定」

「イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値の設定」

インターフェイス MTU 値と MPLS MTU 値の設定

インターフェイス MTU と MPLS MTU を設定するには、次の手順を実行します。


) Cisco IOS Release 15.0(1)M1 では、PA-1FE および PA-2FE ポート アダプタのインターフェイス MTU を設定できます。値の範囲は 1500 ~1530 です。この機能拡張の前までは、これらのインターフェイスの MTU を設定できませんでした。


手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface type slot / port

4. mtu bytes

5. mpls mtu bytes

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface type slot / port

 

Router(config)# interface Serial 1/0

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始して、インターフェイスを設定します。

ステップ 4

mtu bytes

 

Router(config-if) mtu 1520

インターフェイス MTU サイズを設定します。

ステップ 5

mpls mtu bytes

 

Router(config-if) mpls mtu 1520

インターフェイス MTU に一致するように MPLS MTU を設定します。

イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値の設定

イーサネット インターフェイスの MPLS MTU を設定するには、次の手順を実行します。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface type slot / port

4. mpls mtu override bytes

手順の詳細

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface type slot / port

 

Router(config)# interface ethernet 1/0

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始して、イーサネット インターフェイスを設定します。

ステップ 4

mpls mtu override bytes

 

Router(config-if) mpls mtu override 1510

MPLS MTU をインターフェイス MTU 値よりも大きい値に設定します。


注意 MPLS MTU 値をイーサネット インターフェイスの MTU 値よりも大きい値に設定すると、パケットのドロップ、データ破損、高い CPU 使用率などの問題が発生する可能性があります。

MPLS MTU 値の設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

「インターフェイス MTU と MPLS MTU の設定:例」

「イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値の設定:例」

インターフェイス MTU と MPLS MTU の設定:例

次に、インターフェイス MTU 値と MPLS MTU 値を設定する例を示します。次の設定例では、シリアル インターフェイスのインターフェイス MTU 値はデフォルト値のままです。MPLS MTU 値は設定されていません。インターフェイス設定は次のとおりです。

interface Serial 4/0
ip unnumbered Loopback0
mpls traffic-eng tunnels
mpls ip
serial restart-delay 0
ip rsvp bandwidth 2000 2000
end
 

次の例では、MPLS MTU 値を 1520 に設定しようとしています。この場合、MPLS MTU 値をインターフェイス MTU よりも大きい値に設定できないため、エラーが返されます。

Router# configure terminal
 
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# interface serial 4/0
 
Router(config-if)# mpls mtu 1520
 
% Please increase interface mtu to 1520 and then set mpls mtu
 

次の例では、まずインターフェイス MTU を 1520 に設定し、その後 MPLS MTU を 1520 に設定しています。

Router(config-if)# mtu 1520
Router(config-if)# mpls mtu 1520
 

次に、新しいインターフェイス MTU 値を表示する例を示します。MPLS MTU 値は、インターフェイス MTU 値と同じであるため表示されません。

Router# show running-config interface serial 4/0
 
Building configuration...
interface Serial4/0
mtu 1520
ip unnumbered Loopback0
mpls traffic-eng tunnels
mpls ip
serial restart-delay 0
ip rsvp bandwidth 2000 2000
end
 

次に、MPLS MTU 値を 1510 に設定する例を示します。

Router(config-if)# mpls mtu 1510
 

次に、新しいインターフェイス MTU 値を表示する例を示します。MPLS MTU 値は、インターフェイス MTU 値とは異なるため表示されます。

Router# show running-config interface serial 4/0
 
Building configuration...
interface Serial4/0
mtu 1520
ip unnumbered Loopback0
mpls mtu 1510
mpls traffic-eng tunnels
mpls ip
serial restart-delay 0
ip rsvp bandwidth 2000 2000
end

イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値の設定:例


注意 MPLS MTU 値をイーサネット インターフェイスの MTU 値よりも大きい値に設定すると、パケットのドロップ、データ破損、高い CPU 使用率などの問題が発生する可能性があります。

次に、イーサネット インターフェイスの MPLS MTU 値を設定する例を示します。次の設定例では、イーサネット インターフェイスのインターフェイス MTU 値はデフォルト値のままです。MPLS MTU 値は設定されていません。インターフェイス設定は次のとおりです。

interface Ethernet 2/0
ip unnumbered Loopback0
mpls traffic-eng tunnels
mpls ip
serial restart-delay 0
ip rsvp bandwidth 2000 2000
end
 

次の例では、 override キーワードを使用して、MPLS MTU を、イーサネット インターフェイスの MTU 値よりも大きい 1520 に設定しています。

Router(config-if)# mpls mtu override 1520
 
%MFI-30-MPLS_MTU_SET: Setting the mpls mtu to 1520 on Ethernet2/0, which is higher than the interface MTU 1500. This could lead to packet forwarding problems including packet drops.
 

次に、新しい MPLS MTU 値を表示する例を示します。

Router# show running-config interface ethernet 2/0
 
Building configuration...
interface Ethernet 2/0
mtu 1500
ip unnumbered Loopback0
mpls mtu 1520
mpls traffic-eng tunnels
mpls ip
serial restart-delay 0
ip rsvp bandwidth 2000 2000
end

MPLS MTU コマンドの変更の機能情報

表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

Cisco IOS ソフトウェア イメージは、Cisco IOS ソフトウェア リリース、機能セット、プラットフォームそれぞれに固有です。Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート情報を検索できます。 http://www.cisco.com/go/fn にある Cisco Feature Navigator にアクセスしてください。アクセスには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウントを持っていないか、ユーザ名またはパスワードが不明の場合は、ログイン ダイアログボックスの [Cancel] をクリックし、表示される指示に従ってください。


表 1 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記していないかぎり、その機能は、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースの以降のリリースでもサポートされます。


 

表 1 MPLS MTU コマンドの変更 の機能情報

機能名
リリース
機能情報

MPLS MTU コマンドの変更

12.2(27)SBC
12.2(28)SB
12.2(33)SRA
12.4(11)T
12.2(33)SXH
15.0(1)M1

このマニュアルでは、 mpls mtu コマンドの変更について説明します。イーサネット インターフェイスを除き、MPLS MTU 値をインターフェイス MTU 値よりも大きい値に設定することはできません。

Cisco 10000 ルータのサポートは、12.2(28)SB で追加されました。

Cisco 7600 シリーズ ルータのサポートは、12.2(33)SRA で追加されました。

この機能は、Cisco IOS Release 12.4(11)T に統合されました。

この機能は、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。

15.0(1)M1 では、PA-1FE および PA-2FE ポート アダプタのインターフェイス MTU を設定できます。

この機能に関する詳細については、次の各項を参照してください。

「MPLS MTU コマンドの変更に関する情報」

「MPLS MTU 値の設定方法」

「MPLS MTU 値の設定例」

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