Cisco IOS サービス品質(QoS)ソリューション コ ンフィギュレーション ガイド
モジュラ QoS CLI(MQC)の無条件パケッ ト廃棄
モジュラ QoS CLI(MQC)の無条件パケット廃棄
発行日;2012/02/04 | 英語版ドキュメント(2011/03/21 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

モジュラ QoS CLI(MQC)の無条件パケット廃棄

機能の概要

利点

制約事項

関連機能およびテクノロジー

関連資料

サポートされているプラットフォーム

サポートされている規格、MIB、および RFC

設定作業

クラス マップの設定

ポリシー マップの作成

インターフェイスまたは VC へのポリシー マップのアタッチ

トラフィック クラスでの廃棄アクション設定の確認

設定例

トラフィック クラスでの廃棄アクションの設定例

ポリシー マップの廃棄アクション設定の確認例

コマンド リファレンス

モジュラ QoS CLI(MQC)の無条件パケット廃棄

機能の履歴

リリース
変更点

12.2(13)T

この機能が追加されました。

サポートされているプラットフォーム

Cisco IOS Release 12.2(13)T でサポートされているプラットフォームについては、Cisco Feature Navigator で確認してください。

このマニュアルでは、Cisco IOS Release 12.2(13)T のモジュラ QoS CLI(MQC)の無条件パケット廃棄機能について説明します。次の項で構成されています。

「機能の概要」

「サポートされているプラットフォーム」

「サポートされている規格、MIB、および RFC」

「設定作業」

「設定例」

「コマンド リファレンス」

機能の概要

モジュラ QoS CLI(MQC)の無条件パケット廃棄機能を使用すると、特定の条件に一致するトラフィックを分類し、条件に一致するパケットをすべて無条件で廃棄するようにシステムを設定できます。モジュラ QoS CLI(MQC)の無条件パケット廃棄機能は、モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)機能を使用して設定します。MQC の詳細については、『 Applying QoS Features Using the MQC 』モジュールを参照してください。

パケットは、MQC の新しい drop コマンドを使用して無条件に廃棄されます。 drop コマンドの詳細については、『 Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference 』を参照してください。

利点

拡張されたシステムの使用率

この機能を使用すると、さらにシステム処理を行うことなく、特定のクラスのパケットを廃棄(ドロップ)することができます。この機能は、重要度の低いアプリケーション(たとえば、インターネット閲覧アプリケーションや未認証のビデオ アプリケーションなど)のパケットをすべて廃棄し、より重要なアプリケーションにシステム リソースを割り当てる場合に役立ちます。この機能により、重要度の低いパケットを廃棄するとともに、特定のクラスおよびそのクラス内のトラフィックについて、ビット レートとドロップ率に関する統計情報を取得できます。統計情報は、CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB を通して収集されます。

制約事項

パケットは、トラフィック クラス内(ポリシー マップ内)で廃棄アクションを設定することで無条件に廃棄されます。この廃棄アクションは、新しい drop コマンドを使用して実行します。トラフィック クラス内で廃棄アクションを設定するときには、次の制約事項に注意してください。

廃棄アクションは、トラフィック クラスで設定できる唯一のアクションです。つまり、トラフィック クラスでは、他のアクションを設定することはできません。

drop コマンドを使用してトラフィック クラスを設定した場合、 service policy コマンドを使用して、この特定のトラフィック クラスに「子」(ネストした)ポリシーを設定することはできません。

廃棄アクションは、class-default クラスと呼ばれるデフォルトのクラスには設定できません。

関連機能およびテクノロジー

モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)

関連資料

Applying QoS Features Using the MQC 』モジュール

Classifying Network Traffic 』モジュール

Marking Network Traffic 』モジュール

『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』

サポートされているプラットフォーム

Cisco Feature Navigator を使用したプラットフォーム サポートの特定

Cisco IOS ソフトウェアは、特定のプラットフォームがサポートされている機能セットにパッケージングされています。この機能のプラットフォーム サポートに関連した更新情報を取得するには、Cisco Feature Navigator にアクセスします。新しいプラットフォーム サポートが機能に追加されると、Cisco Feature Navigator によって、サポートされているプラットフォームのリストが自動的に更新されます。

Cisco Feature Navigator は Web ベースのツールであり、特定の機能セットがサポートされている Cisco IOS ソフトウェア イメージ、および、特定の Cisco IOS イメージ内でサポートされている機能を特定できます。機能またはリリースごとに検索できます。リリース セクションでは、各リリースを横に並べて比較し、各ソフトウェア リリースに固有の機能と共通機能の両方を表示できます。

Cisco Feature Navigator にアクセスするには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウント情報を忘れたり、紛失したりした場合は、空の E メールを cco-locksmith@cisco.com に送信してください。自動チェックによって、E メール アドレスが Cisco.com に登録されているかどうかが確認されます。チェックが正常に終了したら、ランダムな新しいパスワードとともにアカウントの詳細が E メールで届きます。資格のあるユーザは、 http://www.cisco.com/register にある指示に従って、Cisco.com 上にアカウントを作成できます。

Cisco Feature Navigator は定期的に更新されています(Cisco IOS ソフトウェアの主要なリリース時およびテクノロジー リリース時)。最新情報については、次の URL から Cisco Feature Navigator ホームページにアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/fn

Cisco IOS ソフトウェア イメージの可用性

特定の Cisco IOS ソフトウェア リリースをサポートしているプラットフォームは、そのプラットフォーム用のソフトウェア イメージがあるかどうかによります。一部のプラットフォームのソフトウェア イメージは、事前の通知なしに延期、遅延、または変更される場合があります。各 Cisco IOS ソフトウェア リリースのプラットフォーム サポートおよび利用可能なソフトウェア イメージの更新情報は、オンライン リリース ノートまたは Cisco Feature Navigator(サポートされている場合)を参照してください。

サポートされている規格、MIB、および RFC

規格

なし

MIB

CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB

CISCO-CLASS-BASED-QOS-CAPABILITY-MIB

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://tools.cisco.com/ITDIT/MIBS/servlet/index

Cisco MIB Locator で必要な MIB 情報がサポートされていない場合、サポート対象 MIB のリストを取得し、次の URL にある Cisco MIB ページから MIB をダウンロードすることもできます。

http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

Cisco MIB Locator にアクセスするには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウント情報を忘れたり、紛失したりした場合は、空の E メールを cco-locksmith@cisco.com に送信してください。自動チェックによって、E メール アドレスが Cisco.com に登録されているかどうかが確認されます。チェックが正常に終了したら、ランダムな新しいパスワードとともにアカウントの詳細が E メールで届きます。資格のあるユーザは、Cisco.com のアカウントを作成できます。次の URL にある指示に従ってください。

http://www.cisco.com/register

RFC

なし

設定作業

モジュラ QoS CLI(MQC)の無条件パケット廃棄機能の設定作業については、次の項を参照してください。一覧内の各作業は、必須と任意に分けています。

クラス マップの設定(必須)

ポリシー マップの作成(必須)

インターフェイスまたは VC へのポリシー マップのアタッチ(必須)

トラフィック クラスでの廃棄アクション設定の確認(任意)

クラス マップの設定

特定のクラスに属するパケットを廃棄するようにクラス マップを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードを開始して次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# class-map class-map-name

作成するクラス マップの名前を指定します。match-all または match-any を指定しない場合、トラフィックがそのトラフィック クラスに分類されるためには、すべての一致基準を満たさなければなりません。クラスマップ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config-cmap)# match access-group { access-group | name access-group-name }

特定のアクセス グループに一致するトラフィックを、上記で作成したマップ クラスに配置することを指定します。このコマンドは、指定できる一致基準の単なる一例です。その他の一致基準の詳細については、『 Applying QoS Features Using the MQC 』モジュールを参照してください。

ステップ 3

Router(config-cmap)# exit

コンフィギュレーション モードを終了します。

ポリシー マップの作成

ポリシー マップ(「サービス ポリシー」または「トラフィック ポリシー」と呼ばれることもあります)を作成するには、グローバル コンフィギュレーション モードを開始して次のコマンドを使用します。

ポリシー マップは、MQC 機能を使用して作成できます。MQC 機能を使用してポリシー マップを作成する方法の詳細については、『 Applying QoS Features Using the MQC 』モジュールを参照してください。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router (config)# policy-map policy-name

 

作成するポリシー マップの名前を指定します。ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router (config-pmap)# class class-name

前述の「クラス マップの設定」で設定したトラフィック クラスの名前を指定します。このトラフィック クラスを使用して、ポリシー マップへのトラフィックを分類します。ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

Router (config-pmap)# drop

指定したトラフィック クラスのパケットを廃棄します。

ステップ 4

Router(config-cmap)# exit

ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを終了します。

インターフェイスまたは VC へのポリシー マップのアタッチ

インターフェイスまたは Virtual Circuit(VC; 仮想回線)にポリシー マップをアタッチするには、グローバル コンフィギュレーション モードを開始して次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type number [ name-tag ]

 

インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config-if)# pvc [ name ] vpi / vci [ ilmi | qsaal | smds ]

(任意)ATM Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)に名前を作成するか割り当て、ATM PVC でカプセル化タイプを指定します。

ATM VC コンフィギュレーション モード(config-if-atm-vc)を開始します。

この手順は、ポリシー マップを ATM PVC に適用する場合にのみ必要です。

ステップ 3

Router(config-if)# service-policy input policy-map-name

 

または

 

Router(config-if-atm-vc)# service-policy output policy-map-name

 

インターフェイスまたは VC の入力または出力方向にアタッチするポリシー マップの名前を指定します。ポリシー マップは、インターフェイスまたは VC に出入りするすべてのトラフィックを評価します。

ステップ 4

Router(config-if)# exit

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

トラフィック クラスでの廃棄アクション設定の確認

トラフィック クラスおよびポリシー マップに廃棄アクションが設定されていることを確認するには(さらに廃棄されたパケットの数を表示するには)、必要に応じて EXEC モードまたは特権 EXEC モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router# show policy-map

指定したサービス ポリシー マップの全クラスの設定、またはすべての既存ポリシー マップに関する全クラスの設定を表示します。

Router# show policy-map interface interface-name

 

指定したインターフェイスまたはサブインターフェイス上か、インターフェイス上の特定の PVC に対し、すべてのサービス ポリシーに対して設定されているすべてのクラスのパケット統計情報を表示します。

設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

トラフィック クラスでの廃棄アクションの設定例

ポリシー マップの廃棄アクション設定の確認例

トラフィック クラスでの廃棄アクションの設定例

次のサンプル設定では、トラフィック クラス「class1」を作成し、ポリシー マップ「policy1」で使用するように設定しています。ポリシー マップ「policy1」は、出力用のシリアル インターフェイス 2/0 にアタッチされています。アクセス グループ 101 に一致するすべてのパケットは、クラス「c1」に配置されます。このクラスに属するパケットは、廃棄されます。

 
Router(config)# class-map class1
Router(config-cmap)# match access-group 101
Router(config-cmap)# policy-map policy1
Router(config-pmap)# class c1
Router(config-pmap-c)# drop
Router(config-pmap-c)# interface s2/0
Router(config-if)# service-policy output policy1
Router(config-if)# exit
 

次の出力例は、 show policy-map コマンドを使用してポリシー マップ「policy1」の内容を表示する方法を示します。クラス「c1」に属するすべてのパケットが廃棄されます。

Router# show policy-map policy1
 
Policy Map policy1
Class c1
drop
 

ポリシー マップの廃棄アクション設定の確認例

次の出力例は、 show policy-map interface コマンドを使用して Serial2/0 インターフェイスの統計情報を表示する方法を示します。このインターフェイスには、ポリシー マップ「policy1」がアタッチされています。廃棄アクションは、クラス「c1」に属するすべてのパケットに指定されています。この例では、32000 bps のトラフィックがクラスに送信(「提供」)され、そのすべてがドロップされます。したがって、ドロップ率は 32000 bps になります。

 
Router# show policy-map interface Serial2/0
 
Serial2/0
 
Service-policy output: policy1
 
Class-map: c1 (match-all)
10184 packets, 1056436 bytes
5 minute offered rate 32000 bps, drop rate 32000 bps
Match: ip precedence 0
drop
 

コマンド リファレンス

次のコマンドは、このモジュールで説明した機能で導入または修正されたものです。これらのコマンドの詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/qos/command/reference/qos_book.html にある『 Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference 』を参照してください。すべての Cisco IOS コマンドの詳細については、 http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool を使用するか、Cisco IOS マスター コマンド リストを参照してください。

新しいコマンド

drop

変更されたコマンド

show policy-map

show policy-map interface