Cisco IOS サービス品質(QoS)ソリューション コ ンフィギュレーション ガイド
IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮 機能の設定
IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定
発行日;2012/02/02 | 英語版ドキュメント(2011/05/10 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定

機能情報の確認

目次

IPHC プロファイルを使用するための前提条件

IPHC プロファイルを使用する場合の制約事項

IPHC プロファイルの使用の概要

IPHC プロファイルを使用することの利点

IPHC プロファイルのタイプ

設定可能なヘッダー圧縮機能および設定

IPHC プロファイルを使用するための作業

IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定方法

IPHC プロファイルの作成

前提条件

制約事項

この次の手順

van-jacobson IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮オプションのイネーブル化

前提条件

この次の手順

ietf IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮オプションのイネーブル化

前提条件

IPHC プロファイルのアタッチ

IPHC プロファイルのインターフェイスへのアタッチ

IPHC プロファイルのフレームリレー PVC へのアタッチ

IPHC プロファイルの統計情報の表示

レポートされる情報

前提条件

IPHC プロファイルを使用するための設定例

IPHC プロファイルの作成:例

TCP ヘッダー圧縮機能のイネーブル化:例

TCP 以外のヘッダー圧縮機能のイネーブル化:例

IPHC プロファイルのアタッチ:例

IPHC プロファイルの統計情報のレポート:例

その他の関連資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

コマンド リファレンス

IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定に関する機能情報

IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定

ヘッダー圧縮は、パケットの IP ヘッダーを圧縮してからパケットを送信するメカニズムです。ヘッダー圧縮によってネットワークのオーバーヘッドが減り、Real-Time Transport Protocol(RTP; リアルタイム トランスポート プロトコル)パケットまたは Transmission Control Protocol(TCP; 伝送制御プロトコル)の送信が高速になります。

ネットワークでヘッダー圧縮機能を設定する方法の 1 つに、IP Header Compression(IPHC)プロファイルを使用する方法があります。IPHC プロファイルはテンプレートの一種で、使用するヘッダー圧縮のタイプを設定したり、すべてのオプション機能やヘッダー圧縮の設定のパラメータを設定して、そのプロファイルをインターフェイス、サブインターフェイス、またはフレームリレー Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)に適用できます。

この章では、IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮を設定するための概念と作業について説明します。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。この章に記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定に関する機能情報」 を参照してください。

プラットフォームのサポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

IPHC プロファイルを使用するための前提条件

IPHC プロファイルを使用してヘッダー圧縮機能を設定する前に、『 Header Compression 』モジュールの情報をお読みください。

IPHC プロファイルを使用する場合の制約事項

IPHC プロファイルは、L2TP ネットワークではサポートされません。

IPHC プロファイルの使用の概要

IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮を設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。

「IPHC プロファイルを使用することの利点」

「IPHC プロファイルのタイプ」

「設定可能なヘッダー圧縮機能および設定」

「IPHC プロファイルを使用するための作業」

IPHC プロファイルを使用することの利点

IPHC は、ヘッダー圧縮機能をイネーブルにする柔軟な手段と、ヘッダー圧縮機能に関連するオプションを提供します。たとえば、IPHC プロファイルでヘッダー圧縮機能(およびヘッダー圧縮機能のオプション)を 一度に イネーブルにすることができ、その後で 1 つまたは複数の次のものに IPHC プロファイルを適用できます。

インターフェイス

サブインターフェイス

フレームリレー PVC

IPHC プロファイルのタイプ

IPHC プロファイルを作成するには、 iphc-profile コマンドを使用します。IPHC プロファイルを作成する場合は、IPHC プロファイルのタイプを指定する必要があります。IPHC プロファイルで選択できるのは、Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)または van-jacobson です。IPHC プロファイルのタイプを指定するには、 iphc-profile コマンドの ietf キーワードまたは van-jacobson キーワードを使用します。

ietf プロファイル タイプは RFC 2507、RFC 2508、RFC 3544、および RFC 3545 を使用して作成された規格に準拠およびサポートしており、通常は TCP 以外のヘッダー圧縮(たとえべ RTP ヘッダー圧縮など)に関連付けられます。van-jacobson プロファイル タイプは RFC 1144 を使用して作成された規格に準拠およびサポートしており、通常は TCP ヘッダー圧縮に関連付けられます。

IPHC プロファイル タイプを指定する場合の考慮事項

IPHC プロファイル タイプを指定する場合は、TCP トラフィックを圧縮するのか、TCP 以外(つまり、RTP)トラフィックを圧縮するのかを考慮します。また、トラフィックの送信先となるリモートのネットワーク リンクのヘッダー圧縮フォーマット機能も考慮します。

指定する IPHC プロファイル タイプは、IPHC プロファイルを適用するリモート ネットワーク リンクで使用するヘッダー圧縮フォーマットに直接影響します。van-jacobson IPHC プロファイル タイプを使用すると TCP トラフィック のみ がリモート ネットワーク リンクで圧縮されるのに対して、ietf IPHC プロファイル タイプを使用すると TCP と TCP 以外(たとえば RTP)のトラフィックの 両方 がリモート ネットワーク リンクで圧縮されます。


) 設定しているルータで使用するヘッダー圧縮フォーマットと、リモート ネットワーク リンクで使用するヘッダー圧縮フォーマットは一致する必要があります。


設定可能なヘッダー圧縮機能および設定

設定(つまり、イネーブルまたは変更)可能な特定のヘッダー圧縮機能と設定は、IPHC プロファイルの作成時に選択した IPHC プロファイルのタイプ(van-jacobson または ietf)によって決まります。van-jacobson IPHC プロファイル タイプには機能とオプションの 1 つのセットがあり、ietf IPHC プロファイル タイプには別のセットがあります。両方のセットを次に示します。

van-jacobson IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮機能および設定

IPHC プロファイル タイプとして van-jacobson を指定すると、TCP ヘッダー圧縮をイネーブルにしたり、TCP コンテキストの数を設定できます。 表 1 に、使用可能な van-jacobson IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮機能および設定と、その機能または設定をイネーブルにする際に使用するコマンドを示します。

 

表 1 van-jacobson IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮機能および設定

機能または設定
コマンド

TCP ヘッダー圧縮

tcp

TCP ヘッダー圧縮で使用可能なコンテキスト数

tcp contexts

ietf IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮機能および設定

IPHC プロファイル タイプとして ietf を指定すると、多くの追加機能と設定に加えて、TCP 以外のヘッダー圧縮(つまり、RTP ヘッダー圧縮)をイネーブルにできます。 表 2 に、使用可能な ietf IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮機能および設定と、その機能または設定をイネーブルにする際に使用するコマンドを示します。

 

表 2 ietf IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮機能および設定

機能または設定
コマンド

TCP 以外のヘッダー圧縮

non-tcp

TCP 以外のヘッダー圧縮で使用可能なコンテキスト数

non-tcp contexts

RTP ヘッダー圧縮

rtp

インターフェイスの Enhanced Compressed Real-Time Transport Protocol(ECRTP; 拡張 Compressed Real-Time Transport Protocol)

recoverable-loss

フルヘッダーがリフレッシュされるまで待機する時間など、コンテキストのリフレッシュ(フルヘッダー リフレッシュ)オプション

refresh max-time
refresh max-period
refresh rtp

インターフェイスまたはリンクからのコンテキスト ステータスのフィードバック メッセージ

feedback

圧縮された IP ヘッダーの最大サイズ

maximum header

TCP ヘッダー圧縮

tcp

TCP ヘッダー圧縮で使用可能なコンテキスト数

tcp contexts

IPHC プロファイルを使用するための作業

IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮を設定するための作業を次に説明します。

1. IPHC プロファイルを作成し、使用する IPHC プロファイル タイプ(ietf または van-jacobson)を指定します。

2. IPHC プロファイルの作成時に指定した IPHC プロファイル タイプで使用可能なヘッダー圧縮機能をイネーブルまたは設定します。ヘッダー圧縮機能は IPHC プロファイル タイプによって異なります。

3. IPHC プロファイルをインターフェイス、サブインターフェイス、またはフレームリレー PVC にアタッチします。

4. 作成した IPHC プロファイルの情報を表示します。

図 1 に、IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定のハイレベルな手順を示します。

図 1 IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定のフローチャート

 

IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定方法

ここでは、次の作業について説明します。

「IPHC プロファイルの作成」(必須)

「van-jacobson IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮オプションのイネーブル化」(必須)

または

「ietf IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮オプションのイネーブル化」(必須)

「IPHC プロファイルのアタッチ」(必須)

「IPHC プロファイルの統計情報の表示」(任意)

IPHC プロファイルの作成

最初の作業は IPHC プロファイルの作成です。IPHC プロファイルを作成する場合、 iphc-profile コマンドの対応するキーワードを使用して、ietf IPHC プロファイルまたは van-jacobson IPHC プロファイルのいずれかを作成できます。

ietf IPHC プロファイルまたは van-jacobson IPHC プロファイルのいずれかを作成するには、次の手順を実行します。

前提条件

次に示す手順を実行する前に、作成する IPHC プロファイルのタイプ(ietf または van-jacobson)を決定します。作成する IPHC プロファイルのタイプは、使用可能なヘッダー圧縮機能のオプションに直接影響します。

IPHC プロファイル タイプの詳細と、どちらかを選択する場合の考慮事項については、「IPHC プロファイルのタイプ」を参照してください。

制約事項

IPHC プロファイルの名前は一意である必要があり、32 文字より長くすることはできません。IPHC プロファイルの名前がこの最大値を超えた場合は、32 文字に切り捨てられます。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. iphc-profile profile-name { ietf | van-jacobson }

4. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

iphc-profile profile-name { ietf | van-jacobson }

 

Router(config)# iphc-profile profile2 ietf

IPHC プロファイルを作成し、IPHC プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。

IPHC プロファイルの名前と IPHC プロファイル タイプのキーワードを入力します。

ステップ 4

end

 

Router(config-iphcp)# end

(任意)IPHC プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。

この次の手順

これまでに、ietf IPHC プロファイルまたは van-jacobson IPHC プロファイルのいずれかを作成しました。

次の手順では、作成した IPHC プロファイルのタイプで使用可能なその他のヘッダー圧縮機能またはオプションをイネーブルまたは設定します。

次のいずれかを選択します。

van-jacobson IPHC プロファイルで使用可能なヘッダー圧縮機能をイネーブルまたは設定するには、次の「van-jacobson IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮オプションのイネーブル化」の項にある手順を実行します。

ietf IPHC プロファイルで使用可能なヘッダー圧縮機能をイネーブルまたは設定するには、「ietf IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮オプションのイネーブル化」にある手順を実行します。

van-jacobson IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮オプションのイネーブル化

van-jacobson IPHC プロファイルを作成すると、TCP ヘッダー圧縮をイネーブルにしたり、TCP コンテキストの数を設定できます。


) ietf IPHC プロファイルを作成した場合に使用可能なヘッダー圧縮機能のオプションについては、「ietf IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮オプションのイネーブル化」で説明しています。


TCP ヘッダー圧縮をイネーブルにして TCP コンテキスト数を設定するには、次の手順を実行します。

前提条件

IPHC プロファイルが存在する必要があります。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. iphc-profile profile-name

4. tcp

5. tcp contexts { absolute number-of-contexts | kbps-per-context kbps }

6. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

iphc-profile profile-name

 

Router(config)# iphc-profile profile2

IPHC プロファイルを指定し、IPHC プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。

IPHC プロファイル名を入力します。

ステップ 4

tcp

 

Router(config-iphcp)# tcp

(任意)TCP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。

ステップ 5

tcp contexts { absolute number-of-contexts | kbps-per-context kbps }

 

Router(config-iphcp)# tcp contexts absolute 25

(任意)TCP コンテキスト数を設定します。

absolute キーワードと固定の数字を入力するか、 kbps-per-context キーワードと各コンテキストで使用できる kbps の数値を入力します。

ステップ 6

end

 

Router(config-iphcp)# end

(任意)IPHC プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。

この次の手順

次の手順では、IPHC プロファイルをインターフェイス、サブインターフェイス、またはフレームリレー PVC にアタッチします。実行する手順については、「IPHC プロファイルのアタッチ」を参照してください。

ietf IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮オプションのイネーブル化

ietf IPHC プロファイルを作成すると、さまざまなヘッダー圧縮オプションをイネーブルまたは設定できます。これらのオプションには、TCP 以外のヘッダー圧縮のイネーブル化、RTP ヘッダー圧縮のイネーブル化、および ECRTP のイネーブル化が含まれます。ietf IPHC プロファイルで使用可能なその他のヘッダー圧縮機能または設定のリストについては、「ietf IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮機能および設定」を参照してください。


) van-jacobson IPHC プロファイルを作成した場合は、「van-jacobson IPHC プロファイル タイプのヘッダー圧縮オプションのイネーブル化」の作業を実行してください。


前提条件

IPHC プロファイルが存在する必要があります。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. iphc-profile profile-name

4. non-tcp

5. non-tcp contexts { absolute number-of-contexts | kbps-per-context kbps }

6. rtp

7. recoverable-loss { dynamic | packet-drops }

8. refresh max-period { number-of-packets | infinite }

9. refresh max-time { length-of-time | infinite }

10. refresh rtp

11. feedback

12. maximum header max-header-size

13. tcp

14. tcp contexts { absolute number-of-contexts | kbps-per-context kbps }

15. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

iphc-profile profile-name

 

Router(config)# iphc-profile profile3

IPHC プロファイルを指定し、IPHC プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。

IPHC プロファイル名を入力します。

ステップ 4

non-tcp

 

Router(config-iphcp)# non-tcp

(任意)TCP 以外のヘッダー圧縮をイネーブルにします。

ステップ 5

non-tcp contexts { absolute number-of-contexts | kbps-per-context kbps }

 

Router(config-iphcp)# non-tcp contexts absolute 75

(任意)TCP 以外のヘッダー圧縮で使用可能なコンテキスト数を設定します。

absolute キーワードと固定の数字を入力するか、 kbps-per-context キーワードと各コンテキストで使用できる kbps の数値を入力します。

ステップ 6

rtp

 

Router(config-iphcp)# rtp

(任意)RTP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。

(注) このコマンドによって、TCP 以外のヘッダー圧縮が自動的にイネーブルになります。

ステップ 7

recoverable-loss { dynamic | packet-drops }

 

Router(config-iphcp)# recoverable-loss 5

(任意)ECRTP をイネーブルにします。

ステップ 8

refresh max-period { number-of-packets | infinite}

 

Router(config-iphcp)# refresh max-period 700

(任意)フルヘッダー リフレッシュが発生する間に送信するパケット数を設定します。

フルヘッダー リフレッシュが発生する間に送信するパケット数を入力します。または、 infinite キーワードを入力して、フルヘッダー リフレッシュが発生する間に送信されるパケット数に制限がないことを示します。

(注) 最初に TCP 以外のヘッダー圧縮をイネーブルにする必要があります。

ステップ 9

refresh max-time { length-of-time | infinite}

 

Router(config-iphcp)# refresh max-time infinite

(任意)フルヘッダー リフレッシュが発生するまでに待機する時間を設定します。

フルヘッダー リフレッシュが発生するまで待機する時間を秒単位で入力します。または、 infinite キーワードを入力して、フルヘッダー リフレッシュの間の時間に制限がないことを示します。

(注) 最初に TCP 以外のヘッダー圧縮をイネーブルにする必要があります。

ステップ 10

refresh rtp

 

Router(config-iphcp)# refresh rtp

(任意)RTP ヘッダー圧縮のコンテキストのリフレッシュをイネーブルにします。

(注) 最初に RTP ヘッダー圧縮をイネーブルにする必要があります。

ステップ 11

feedback

 

Router(config-iphcp)# feedback

(任意)インターフェイスまたはリンクからのコンテキスト ステータスのフィードバック メッセージをディセーブルにします。

(注) 最初に TCP または TCP 以外のヘッダー圧縮をイネーブルにする必要があります。

ステップ 12

maximum header max-header-size

 

Router(config-iphcp)# maximum header 75

(任意)圧縮された IP ヘッダーの最大サイズを指定します。

圧縮された IP ヘッダーの最大サイズをバイト単位で入力します。

(注) 最初に TCP または TCP 以外のヘッダー圧縮をイネーブルにする必要があります。

ステップ 13

tcp

 

Router(config-iphcp)# tcp

(任意)TCP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。

ステップ 14

tcp contexts { absolute number-of-contexts | kbps-per-context kbps }

 

Router(config-iphcp)# tcp contexts absolute 75

(任意)TCP ヘッダー圧縮で使用可能なコンテキスト数を設定します。

absolute キーワードと固定の数字を入力するか、 kbps-per-context キーワードと各コンテキストで使用できる kbps の数値を入力します。

ステップ 15

end

 

Router(config-iphcp)# end

(任意)IPHC プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。

IPHC プロファイルのアタッチ

IPHC プロファイル(ietf IPHC プロファイル、または van-jacobson IPHC プロファイルのいずれか)を、インターフェイス、サブインターフェイス、またはフレームリレー PVC にアタッチできます。

次のいずれかを選択します。

IPHC プロファイルをインターフェイスまたはサブインターフェイスにアタッチするには、次の「IPHC プロファイルのインターフェイスへのアタッチ」の項の手順を実行します。

IPHC プロファイルをフレームリレー PVC にアタッチするには、「IPHC プロファイルのフレームリレー PVC へのアタッチ」の手順を実行します。

IPHC プロファイルのインターフェイスへのアタッチ

IPHC プロファイルをインターフェイスまたはサブインターフェイスにアタッチするには、次の手順を実行します。

前提条件

IPHC プロファイルが存在する必要があります。

インターフェイスまたはサブインターフェイスで IP がイネーブルに設定されている必要があります。

インターフェイスまたはサブインターフェイスで使用されているカプセル化のタイプが、ヘッダー圧縮機能をサポートしている必要があります。一般的に、ヘッダー圧縮機能をサポートしているカプセル化のタイプは、PPP および HDLC カプセル化の 2 つです。

ヘッダー圧縮機能はまだイネーブルにしないでください。

インターフェイスまたはサブインターフェイスには十分なメモリが必要です。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface type number [ name-tag ]

4. iphc-profile profile-name

5. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface type number [ name-tag ]

 

Router(config)# interface fastethernet0

インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

インターフェイス タイプとインターフェイス番号を入力します。

ステップ 4

iphc-profile profile-name

 

Router(config-if)# iphc-profile profile1

IPHC プロファイルをインターフェイスにアタッチします。

ステップ 3 で指定したインターフェイスにアタッチする IPHC プロファイルを入力します。

ステップ 5

end

 

Router(config-if)# end

(任意)IPHC プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。

IPHC プロファイルのフレームリレー PVC へのアタッチ

IPHC プロファイルをフレームリレー PVC にアタッチするには、次の手順を実行します。

前提条件

IPHC プロファイルが存在する必要があります。

フレームリレーのカプセル化を使用しているネットワークで IPHC プロファイルがサポートされるのは、フレームリレーのマップクラス インフラストラクチャのみです。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. map-class frame-relay map-class-name

4. frame-relay iphc-profile profile-name

5. exit

6. interface type number [ name-tag ]

7. encapsulation frame-relay

8. ip address ip-address mask

9. frame-relay interface-dlci dlci

10. class name

11. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

map-class frame-relay map-class-name

 

Router(config)# map-class frame-relay mapclass1

マップ クラスを作成し、スタティック マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。

フレームリレー マップ クラス名を入力します。

ステップ 4

frame-relay iphc-profile profile-name

 

Router(config-map-class)# frame-relay iphc-profile profile2

IPHC プロファイルをフレームリレー マップ クラスにアタッチします。

ステップ 3 で作成したフレームリレー マップ クラスにアタッチする IPHC プロファイルを入力します。

ステップ 5

exit

 

Router(config-map-class)# exit

スタティック マップ クラス コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 6

interface type number [ name-tag ]

 

Router(config)# interface serial2/0

インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

インターフェイス タイプとインターフェイス番号を入力します。

ステップ 7

encapsulation frame-relay
 

Router(config-if)# encapsulation frame-relay

インターフェースでフレームリレーのカプセル化をイネーブルにします。

ステップ 8

ip address ip-address mask

 

Router(config-if)# ip address 209.165.200.225 255.255.255.224

インターフェイスに対するプライマリ IP アドレスを設定します。

IP アドレスと関連する IP サブネットのマスクを入力します。

ステップ 9

frame-relay interface-dlci dlci

 

Router(config-if)# frame-relay interface-dlci 100

Data-Link Connection Identifier(DLCI; データリンク接続識別子)をルータまたはアクセス サーバの指定されたフレームリレー インターフェイスに割り当てて、フレームリレー DLCI コンフィギュレーション モードを開始します。

指定したインターフェイスで使用する DLCI 番号を入力します。

ステップ 10

class name

 

Router(config-fr-dlci)# class mapclass1

マップ クラスを指定された DLCI に関連付けます。

指定された DLCI に関連付けるマップ クラスの名前を入力します。

ステップ 11

end

 

Router(config-fr-dlci)# end

(任意)フレームリレー DLCI コンフィギュレーション モードを終了します。

IPHC プロファイルの統計情報の表示

この作業では、作成および設定した IPHC プロファイルに関する統計情報を表示できます。IPHC プロファイルの統計情報を表示すると、IPHC プロファイルが意図したとおりに設定されたことを確認できます。

レポートされる情報

レポートされる情報には、IPHC プロファイルの名前とプロファイルのタイプ、イネーブルにされたヘッダー圧縮機能のタイプ、オプションのヘッダー圧縮機能(コンテキストの数など)がイネーブルかどうか、および IPHC プロファイルがアタッチされるインターフェイスの名前(該当する場合)が含まれます。

IPHC プロファイルの統計情報を表示するには、次の手順を実行します。

前提条件

IPHC プロファイルが存在する必要があります。

手順の概要

1. enable

2. show iphc-profile [ profile-name ]

3. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

show iphc-profile [ profile-name ]

 

Router# show iphc-profile profile1

1 つまたは複数の IPHC プロファイルの設定情報を表示します。

(任意)表示する IPHC プロファイルの名前を入力します。IPHC プロファイルの名前を指定しない場合は、すべての IPHC プロファイルが表示されます。

ステップ 3

end

 

Router# end

(任意)特権 EXEC モードを終了します。

IPHC プロファイルを使用するための設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

「IPHC プロファイルの作成:例」

「TCP ヘッダー圧縮機能のイネーブル化:例」

「TCP 以外のヘッダー圧縮機能のイネーブル化:例」

「IPHC プロファイルのアタッチ:例」

「IPHC プロファイルの統計情報のレポート:例」

IPHC プロファイルの作成:例

次の例では、profile1 という名前の van-jacobson IPHC プロファイルが作成されます。

Router> enable

Router# configure terminal

Router(config)# iphc-profile profile1 van-jacobson

Router(config-iphcp)# end

 

次の例では、profile2 という名前の ietf IPHC プロファイルが作成されます。

Router> enable

Router# configure terminal

Router(config)# iphc-profile profile2 ietf

Router(config-iphcp)# end

TCP ヘッダー圧縮機能のイネーブル化:例

次の例では、profile1 という名前の van-jacobson IPHC プロファイルで TCP ヘッダー圧縮機能をイネーブルにします。また、TCP コンテキストの数を 25 に設定します。

Router> enable

Router# configure terminal

Router(config)# iphc-profile profile1

Router(config-iphcp)# tcp

Router(config-iphcp)# tcp contexts absolute 25

Router(config-iphcp)# end

TCP 以外のヘッダー圧縮機能のイネーブル化:例

次の例では、profile2 という名前の ietf IPHC プロファイルで RTP ヘッダー圧縮機能をイネーブルにします。また、 recoverable-loss コマンドを使用して ECRTP をイネーブルにして、圧縮された IP ヘッダーのサイズを 75 バイトに設定します。

Router> enable

Router# configure terminal

Router(config)# iphc-profile profile2

Router(config-iphcp)# rtp

Router(config-iphcp)# recoverable-loss 5

Router(config-iphcp)# maximum header 75

Router(config-iphcp)# end

 

IPHC プロファイルのアタッチ:例

次の例では、profile1 という名前の IPHC プロファイルをシリアル インターフェイス 0 にアタッチします。

Router> enable

Router# configure terminal

Router(config)# interface serial0

Router(config-if)# iphc-profile profile1

Router(config-if)# end

 

次の例では、profile2 という名前の IPHC プロファイルを、mapclass1 という名前のフレームリレー マップ クラスにアタッチします。

Router> enable

Router# configure terminal

Router(config)# map-class frame-relay mapclass1

Router(config-map-class)# frame-relay iphc-profile profile2

Router(config-map-class)# exit

Router(config)# interface serial2/0

Router(config-if)# encapsulation frame-relay

Router(config-if)# ip address 209.165.200.225 255.255.255.224

Router(config-if)# frame-relay interface-dlci 100

Router(config-fr-dlci)# class mapclass1

Router(config-fr-dlci)# end

IPHC プロファイルの統計情報のレポート:例

次に、 show iphc-profile コマンドの出力例を示します。この出力では、profile21 および profile20 という IPHC プロファイルの情報が表示されています。

Router# show iphc-profile
 
IPHC Profile "profile21"
Type: VJ
Compressing: TCP
Contexts : TCP fixed at 150
Controlled interfaces: (1)
Se3/1
IPHC Profile "profile20"
Type: IETF
Compressing: TCP NON-TCP (RTP)
Contexts : TCP 1 for each 0 kbits NON-TCP 1 for each 0 kbits
Refresh : NON-TCP and RTP every 5 seconds or 256 packets
Controlled interfaces: (1)
Se3/0

 

その他の関連資料

ここでは、IPHC プロファイルに関する関連資料について説明します。

関連資料

内容
参照先

QoS コマンド:コマンド構文、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト、使用上のガイドライン、および例

『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』

QoS 機能の概要

Quality of Service Overview 』モジュール

ヘッダー圧縮の概要

Header Compression 』モジュール

RTP ヘッダー圧縮

Configuring RTP Header Compression 』モジュール

TCP ヘッダー圧縮

Configuring TCP Header Compression 』モジュール

クラスベースの RTP および TCP ヘッダー圧縮

Configuring Class-Based RTP and TCP Header Compression 』モジュール

規格

規格
タイトル

新しい規格または変更された規格はサポートされていません。また、既存の規格に対するサポートに変更はありません。

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MIB

MIB
MIB リンク

新しい MIB または変更された MIB はサポートされていません。また、既存の MIB に対するサポートに変更はありません。

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

RFC 1144

『Compressing TCP/IP Headers for Low-Speed Serial Links』

RFC 2507

『IP Header Compression』

RFC 2508

『Compressing IP/UDP/RTP Headers for Low-Speed Serial Links』

RFC 3544

『IP Header Compression over PPP』

RFC 3545

『Enhanced Compressed RTP (CRTP) for Links with High Delay, Packet Loss and Reordering』

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。

テクニカル サポートを受ける

ソフトウェアをダウンロードする

セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける

ツールおよびリソースへアクセスする

Product Alert の受信登録

Field Notice の受信登録

Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索

Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する

トレーニング リソースへアクセスする

TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/en/US/support/index.html

コマンド リファレンス

次のコマンドは、このモジュールで説明した機能で導入または修正されたものです。これらのコマンドの詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/qos/command/reference/qos_book.html にある『 Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference 』を参照してください。すべての Cisco IOS コマンドの詳細については、 http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool を使用するか、Cisco IOS マスター コマンド リストを参照してください。

feedback

iphc-profile

maximum header

non-tcp

non-tcp contexts

recoverable-loss

refresh max-period

refresh max-time

refresh rtp

rtp

show iphc-profile

tcp

tcp contexts

IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定に関する機能情報

表 3 に、この機能のリリース履歴を示します。

ここで説明していないこのテクノロジーの機能については、『 Header-Compression Features Roadmap 』モジュールを参照してください。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator により、どの Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージが特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートするか調べることができます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 3 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記していないかぎり、その Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインの以降のリリースでもその機能はサポートされます。


 

表 3 IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定に関する機能情報

機能名
リリース
リリース

IPHC プロファイル

12.4(9)T

IPHC プロファイル機能を使用すると、一種のテンプレート(「プロファイル」)でヘッダー圧縮機能を設定し、そのプロファイルをインターフェイス、サブインターフェイス、またはフレームリレー PVC に適用できます。

この機能に関する詳細については、次の各項を参照してください。

IPHC プロファイルの使用の概要

IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮機能の設定方法

この機能により、次のコマンドが導入されました。 feedback iphc-profile maximum header non-tcp non-tcp contexts recoverable-loss refresh max-period refresh max-time refresh rtp rtp show iphc-profile tcp tcp contexts