Cisco IOS サービス品質(QoS)ソリューション コ ンフィギュレーション ガイド
SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスの マッピング
SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスのマッピング
発行日;2012/02/03 | 英語版ドキュメント(2011/03/22 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスのマッピング

機能の概要

利点

制約事項

関連機能およびテクノロジー

関連資料

サポートされているプラットフォーム

サポートされている規格、MIB、および RFC

前提条件

設定作業

SVC バンドルの作成

バンドルレベル パラメータの設定

バンドルへのクラスの適用

SVC バンドル メンバの直接設定

SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスのマッピング機能のモニタリング

設定例

バンドル モードで設定されたバンドル パラメータを持つ IP-ATM 間サービス クラスのマッピングの例

class-bundle コマンドを使用して設定されたバンドル パラメータを持つ IP-ATM 間サービス クラスのマッピングの例

コマンド リファレンス

SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスのマッピング

機能の履歴

リリース
変更点

12.2(4)T

この機能が追加されました。

この機能モジュールでは、Cisco IOS Release 12.2(4)T の SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスのマッピング機能について説明します。内容は、次のとおりです。

「機能の概要」

「サポートされているプラットフォーム」

「サポートされている規格、MIB、および RFC」

「前提条件」

「設定作業」

「SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスのマッピング機能のモニタリング」

「設定例」

「コマンド リファレンス」

機能の概要

SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスのマッピング機能は、さまざまな Type of Service(ToS; サービス タイプ)の同じ SNAP の宛先に対する複数の Switched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択接続)をサポートします。この機能は、『 Configuring IP to ATM Class of Service 』モジュールで説明した機能の拡張です。元の機能は、Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)のみに限定されていました。この機能は、SVC に適用するために拡張されています。

PVC バンドル機能では、ユーザがさまざまな IP ToS の PVC を設定する必要があります。PVC は、エンドポイント間の ATM ネットワーク全体で設定する必要があります。SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスのマッピング機能は、エンドポイントのみで設定する必要があります。ユーザが SVC を設定することはなく、ソフトウェアがエンドポイント間のバンドルに SVC を設定します。SVC バンドルに設定された宛先の最初の IP パケットをルータが受信すると、そのイベントが SVC の作成をトリガーします。

デフォルトの SVC は、非 IP トラフィック、precedence を持たない IP トラフィック、および precedence bit が設定されているが SVC が存在しない IP トラフィックに使用されます。特定の IP precedence を持つトラフィックの SVC の設定は、precedence bit が設定されている IP パケットを最初に受信したときにトリガーされます。

利点

さまざまな QoS パラメータを持つ複数の SVC

ユーザは、SVC のエンドポイント間で、それぞれがさまざまな QoS パラメータを持つ複数の SVC を使用できます。これにより、カスタマーは SVC ノード間でディファレンシエーテッド サービスを簡単に提供できます。

設定の削減

SVC バンドルの設定は、PVC の設定ほど多くは必要ありません。PVC バンドル機能では、ATM ネットワーク全体のバンドルに PVC を設定する必要があります。一方で、SVC バンドルではエンドポイントのみで設定する必要があり、User-Network Interface(UNI; ユーザ ネットワーク インターフェイス)を使用してエンドポイント間のバンドルに SVC を設定します。

制約事項

両方のルータ プラットフォームに拡張 ATM ポート アダプタが必要です。

関連機能およびテクノロジー

SVC バンドル機能は、『 Configuring IP to ATM Class of Service 』モジュールで説明されている IP-ATM 間サービス クラス機能と似ています。

関連資料

この機能の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

Configuring IP to ATM Class of Service 』モジュール

IP to ATM Class of Service Overview 』モジュール

『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』

Configuring ATM 』モジュール

『Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference』

サポートされているプラットフォーム

拡張 ATM ポート アダプタを装備した Cisco 7200 シリーズ

Feature Navigator を通したプラットフォーム サポート

Cisco IOS ソフトウェアは、特定のプラットフォームがサポートされている機能セットにパッケージングされています。この機能のプラットフォーム サポートに関する最新情報を入手するには、Feature Navigator にアクセスしてください。新しいプラットフォーム サポートが機能に追加されると、Feature Navigator によって、サポートされているプラットフォームのリストが自動的に更新されます。

Feature Navigator は Web ベースのツールであり、特定の機能セットがサポートされている Cisco IOS ソフトウェア イメージ、および、特定の Cisco IOS イメージ内でサポートされている機能を素早く特定できます。

Feature Navigator にアクセスするには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウント情報を忘れたり、紛失したりした場合は、空の E メールを cco-locksmith@cisco.com に送信してください。自動チェックによって、E メール アドレスが Cisco.com に登録されているかどうかが確認されます。チェックが正常に終了したら、ランダムな新しいパスワードとともにアカウントの詳細が E メールで届きます。資格のあるユーザは、http://www.cisco.com/register にある指示に従って、Cisco.com 上にアカウントを作成できます。

Feature Navigator は、主要な Cisco IOS ソフトウェア リリースまたはテクノロジー リリースが実施されたときに更新されます。2001 年 5 月現在、Feature Navigator は M、T、E、S、および ST のリリースをサポートしています。次の URL から Feature Navigator にアクセスできます。

http://www.cisco.com/go/fn

サポートされている規格、MIB、および RFC

規格

この機能によってサポートされる新しい規格や変更された規格はありません。

MIB

この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。

プラットフォームおよび Cisco IOS リリースによりサポートされている MIB のリストを入手し、MIB モジュールをダウンロードするには、Cisco.com の次の Cisco MIB Web サイトの URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

RFC

なし

前提条件

SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラス機能を設定する前に、次のモジュールの概念を読んで理解する必要があります。

Configuring ATM 』モジュール

Configuring IP to ATM Class of Service 』モジュール

IP to ATM Class of Service Overview 』モジュール

設定作業

ここでは、SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスのマッピング機能の設定作業について説明します。一覧内の各作業は、任意と必須に分けています。

バンドル メンバは、直接、バンドルレベルのパラーメータごと、またはクラスごとに設定する必要があることに注意してください。バンドルの設定は、両方のエンド(SVC が始まるエンドと終了するエンド)で同じである必要があります。

「SVC バンドルの作成」(必須)

「バンドルレベル パラメータの設定」(任意)

「バンドルへのクラスの適用」(任意)

「SVC バンドル メンバの直接設定」(任意)

SVC バンドルの作成

SVC バンドルを作成し、SVC バンドル コンフィギュレーション モードを開始して、バンドルとそのすべてのメンバ SVC にバンドルレベルのパラメータを割り当てることができるようにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if)# bundle svc bundle-name nsap destination-nsap-address

SVC バンドルを作成または変更します。両側の VC で同じ名前を使用する必要があります。

バンドルレベル パラメータの設定

設定するバンドルに VC クラスが適用されている場合、バンドルレベル パラメータの設定は任意です。クラスをバンドルに適用するには、バンドルへのクラスの適用の項を参照してください。

バンドルとそのすべてのメンバに適用するパラメータを設定するには、必要に応じて SVC バンドル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if-atm-svc-bundle)# protocol ip protocol-address [ broadcast ]

SVC バンドルの宛先ネットワーク アドレスを設定します。

Router(config-if-atm-svc-bundle)# encapsulation aal5 { snap | mux ip }

インターフェイスに使用するカプセル化方式を設定します。デフォルトでは、 encapsulation aal5 snap はイネーブルです。

Router(config-if-atm-svc-bundle)# class-bundle vc-class-name

(任意)指定された VC クラスに含まれるバンドルレベルのコマンドでバンドルを設定します。

Router(config-if-atm-svc-bundle)# oam-bundle [ manage ] [ frequency ]

(任意)エンドツーエンドの F5 Operation, Administration, and Maintenance(OAM; 保守運用管理)ループバック セルの生成と、バンドルのすべての VC メンバまたは VC バンドルに適用できる VC クラスの OAM 管理をイネーブルにします。

バンドルへのクラスの適用

バンドルレベル コンフィギュレーション コマンドを含む定義済みの VC クラスをバンドルに適用するには、SVC バンドル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config-if-atm-svc-bundle)# class-bundle vc-class-name

(任意)指定された VC クラスに含まれるバンドルレベルのコマンドでバンドルを設定します。

SVC バンドル メンバの直接設定

VC クラスがバンドル メンバに適用されている場合、SVC バンドル メンバの直接設定は任意です。

各 SVC バンドルは最大で 8 つのメンバを持つことができます。メンバ数とメンバにアタッチする優先度の値は、SVC の両方のエンド(つまり、SVC が始まるエンドと終了するエンド)で同じである必要があります。

個々の SVC バンドル メンバを直接設定するには、SVC バンドル コンフィギュレーション モードを開始して、必要に応じて次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config-if-atm-svc-bundle)# svc-bundle svc-handle

SVC バンドルのメンバを作成または変更します。

Router(config-if-atm-svc-member)# ubr output-pcr [ input-pcr ]

Unspecified Bit Rate(UBR; 未指定ビット レート)の QoS の VC を設定し、出力の Peak Cell Rate(PCR; ピーク セル レート)を指定します。

Router(config-if-atm-svc-member)# ubr+ output-pcr output-mcr [ input-pcr ] [ input-mcr ]

UBR の QoS の VC を設定し、出力の PCR と出力の最低保証セル レートを指定します。

Router(config-if-atm-svc-member)# vbr-rt peak-rate average-rate burst

リアルタイムの Variable Bit Rate(VBR; 可変ビット レート)を設定します。

Router(config-if-atm-svc-member)# precedence [ other | range ]

VC の Precedence レベルを設定します。

Router(config-if-atm-svc-member)# bump { implicit | explicit precedence-level | traffic }

VC のバンピング ルールを設定します。

Router(config-if-atm-svc-member)# idle-timeout seconds [ minimum-rate ]

ATM SVC を切断するアイドル時間のタイムアウト パラメータを設定します。

Router(config-if-atm-svc-member)# class-vc vc-class-name

VC クラスを VC バンドル メンバに割り当てます。

SVC バンドルの IP-ATM 間サービス クラスのマッピング機能のモニタリング

SVC バンドルをモニタするには、次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router# debug atm bundle error

SVC バンドルのエラーに関するデバッグ メッセージを表示します。

Router# debug atm bundle events

SVC バンドル イベントを表示します。

Router# show atm bundle svc bundle-name

各バンドルの VC メンバに割り当てられたバンドルのアトリビュートと、VC メンバの現在の稼動ステータスを表示します。

Router# show atm bundle svc bundle-name statistics

SVC バンドルの統計情報を表示します。

設定例

ここでは、次の設定例について説明します。

「バンドル モードで設定されたバンドル パラメータを持つ IP-ATM 間サービス クラスのマッピングの例」

「class-bundle コマンドを使用して設定されたバンドル パラメータを持つ IP-ATM 間サービス クラスのマッピングの例」

バンドル モードで設定されたバンドル パラメータを持つ IP-ATM 間サービス クラスのマッピングの例

この例では、バンドル パラメータがバンドル モードで設定されます。最初に、End Station ID(ESI; 端末 ID)のアドレス、および Integrated Local Management Interface(ILMI; 統合ローカル管理インターフェイス)の PVC が設定されます。

PVC は、スイッチからプレフィクス(LS 1010 など)を取得する際に支援します。組み合わされたアドレスは NSAP アドレスです。

また、SVC バンドルを設定するには、他の NSAP アドレスを把握する必要があります。優先度とトラフィック パラメータを持つ 8 つの VC クラスが設定されます。このクラスは、特定のメンバにアタッチする前に設定しておく必要があります。また、バンドル メンバの設定では vc-class コマンドも設定できます。メンバの設定は、両方のエンド(つまり、バンドルが始まるエンドと終了するエンド)で同じである必要があります。

vc-class atm seven
vbr-nrt 10000 5000 32
precedence 7
!
vc-class atm six
ubr 6000
precedence 6
!
vc-class atm five
ubr 5000
precedence 5
bump explicit 7
!
vc-class atm four
ubr 4000
precedence 4
!
vc-class atm three
ubr 3000
precedence 3
!
vc-class atm two
ubr 2000
precedence 2
!
vc-class atm one
ubr 1000
precedence 1
!
vc-class atm zero
ubr 500
precedence other
!
no ip address
no ip mroute-cache
no atm ilmi-keepalive
atm voice aal2 aggregate-svc upspeed-number 0
pvc qsaal 0/5 qsaal
!
pvc ilmi 0/16 ilmi
!
bundle-enable
!
interface ATM1/0.1 multipoint
ip address 170.100.9.2 255.255.255.0
atm esi-address 111111111111.11
bundle svc test nsap 47.0091810000000003E3924F01.999999999999.99
protocol ip 170.100.9.1
broadcast
oam retry 4 3 10
encapsulation aal5snap
oam-bundle manage
svc-bundle seven
class-vc seven
svc-bundle six
class-vc six
svc-bundle five
class-vc five
svc-bundle four
class-vc four
svc-bundle three
class-vc three
svc-bundle two
class-vc two
svc-bundle one
class-vc one
svc-bundle zero
class-vc zero
!

class-bundle コマンドを使用して設定されたバンドル パラメータを持つ IP-ATM 間サービス クラスのマッピングの例

この例では、バンドル パラメータは class-bundle コマンドを使用してバンドルに追加されます。アタッチされるクラスは「sanjose」という名前です。

vc-class atm sanjose !Here we are attaching this vc-class to the whole bundle
broadcast
oam retry 4 3 10
encapsulation aal5snap
oam-bundle manage 3
!
vc-class atm med
ubr 10000
precedence 4-5
!
vc-class atm high
vbr-nrt 10000 5000 32
precedence 6-7
!
vc-class atm low
ubr+ 100000 5000
precedence 0-3
 
 
interface ATM1/0
ip address 3.3.3.1 255.255.255.0
atm idle-timeout 5
atm esi-address 665544332211.22
no atm ilmi-keepalive
atm voice aal2 aggregate-svc upspeed-number 0
pvc 0/5 qsaal
!
pvc 0/16 ilmi
!
pvc 0/100
!
bundle svc svc-test nsap 47.0091810000000003E3924F01.998877665533.88
class-bundle bundle-test
protocol ip 3.3.3.2
svc-bundle high
class-vc high
svc-bundle med
class-vc med
svc-bundle low
class-vc low
!

コマンド リファレンス

次のコマンドは、このモジュールで説明した機能で導入または修正されたものです。これらのコマンドの詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/qos/command/reference/qos_book.html にある『 Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference 』を参照してください。すべての Cisco IOS コマンドの詳細については、 http://tools.cisco.com/Support/CLILookup にある Command Lookup Tool を使用するか、Cisco IOS マスター コマンド リストを参照してください。

bump

bundle svc

class-bundle

class-vc

debug atm bundle error

debug atm bundle events

encapsulation aal5

idle-timeout

oam-bundle

precedence (VC bundle)

protocol (ATM)

show atm bundle svc

show atm bundle svc statistics

svc-bundle

ubr

ubr+

vbr-rt