Cisco IOS サービス品質(QoS)ソリューション コ ンフィギュレーション ガイド
カスタム キューイングの設定
カスタム キューイングの設定
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

カスタム キューイングの設定

カスタム キューイング設定作業リスト

カスタム キューの最大サイズの指定

カスタム キューへのパケットの割り当て

カスタム キュー リストの定義

カスタム キュー リストのモニタリング

カスタム キューイングの設定例

カスタム キュー リストの定義例

カスタム キューの最大指定サイズの例

カスタム キューへのパケットの割り当て例

プロトコル タイプ

インターフェイス タイプ

デフォルト キュー

カスタム キューイングの設定

ここでは、ルータに QoS Custom Queueing(CQ; カスタム キューイング)を設定する作業について説明します。

詳細な概念情報については、『 Congestion Management Overview 』モジュールを参照してください。

この章の CQ コマンドの詳細については、『 Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference 』を参照してください。この章に記載されている他のコマンドのドキュメントについては、コマンド リファレンス マスター インデックスを使用するか、オンライン検索してください。

プラットフォームのサポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


) CQ はトンネルではサポートされません。


カスタム キューイング設定作業リスト

ネットワークで CQ をイネーブルにするには、必要な基本手順に従う必要があります。さらに、プロトコル タイプ、パケットがルータに着信するインターフェイス、または指定する他の基準に基づいて、カスタム キューにパケットを割り当てることができます。

CQ を設定するには、以下の項で説明する作業を実行します。最初と 3 番目の項の作業は必須です。残りの項の作業は任意です。

カスタム キューの最大サイズの指定(任意)

カスタム キューへのパケットの割り当て(必須)

カスタム キュー リストの定義(必須)

カスタム キュー リストのモニタリング(任意)

カスタム キューイングの設定例については、この章の末尾を参照してください。

カスタム キューの最大サイズの指定

各カスタム キューに許可するパケットの最大数を指定できます。デフォルト値は 20 エントリです。

また、そのサイクルのターン中に各キューから転送されるバイトの概数も指定できます。パケット全体を転送する必要があるため、この数は平均数として使用されます。

サイクルのターン中に転送されるバイトの概数を指定するには、必要に応じてグローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config)# queue-list list-number queue queue-number limit limit-number

各カスタム キューに許可するパケットの最大数を指定します。 limit-numbe r 引数に、同時にキュー可能なパケット数を指定します。値の範囲は 0 ~ 32767 です。

Router(config)# queue-list list-number queue queue-number byte-count byte-count-number

キューごとに転送されるバイトの平均数を指定します。 byte-count-number 引数に、特定のサイクル中に特定のキューからシステムが配信できるバイトの平均数を指定します。

カスタム キューへのパケットの割り当て

パケットがルータに着信するときのプロトコル タイプまたはインターフェイスに基づいて、パケットをカスタム キューに割り当てることができます。さらに、他の割り当て規則に一致しないパケット用にデフォルト キューを設定できます。また、複数の規則も指定できます。

CQ リストを定義するには、必要に応じてグローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router(config)# queue-list list-number protocol protocol-name queue-number queue-keyword keyword-value

プロトコル タイプに基づいてキューイングの優先順位を設定します。

Router(config)# queue-list list-number interface interface-type interface-number queue-number

特定のインターフェイスから着信するパケットに基づいて、CQ を設定します。

Router(config)# queue-list list-number default queue-number

カスタム キュー リストの他の規則に一致しないパケット用にキュー番号を割り当てます。

シスコがサポートするすべてのプロトコルを使用できます。 queue-keyword 変数には、バイト カウント、TCP サービスおよびポート番号の割り当て、および AppleTalk、IP、IPX、VINES、または XNS アクセス リストの割り当てなど、追加のオプションがあります。詳細については、『 Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference 』の queue-list protocol コマンド構文の説明を参照してください。

複数の規則を使用すると、出現順に queue-list コマンドが読み込まれます。パケットを分類するとき、マッチング プロトコルまたはインターフェイス タイプについて、 queue-list コマンドに指定された規則のリストが検索されます。一致が見つかると、パケットは適切なキューに割り当てられます。リストは指定した順に検索され、最初に一致した規則で検索が終了します。

カスタム キュー リストの定義

インターフェイスにカスタム キュー リストを適用するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface interface-type interface-number

インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config-if)# custom-queue-list list

カスタム キュー リストをインターフェイスに割り当てます。リストの引数は 1 ~ 16 の任意の数です。デフォルトの割り当て値はありません。


priority-list コマンドの代わりに custom-queue-list コマンドを使用します。1 つのインターフェイスに 1 つのキュー リストのみを割り当てることができます。


Priority Queueing(PQ; プライオリティ キューイング)では実現できない公正さを CQ で実現できます。CQ を使用すると、キューに保存される平均トラフィックを調整できない場合に、インターフェイス上の空き帯域幅を制御できます。設定可能なバイト カウントは各出力キューに関連付けられます。このバイト カウントには、システムが次のキューに移動する前にシステムによって現在のキューから配信されるデータのバイト数を指定します。特定のキューが処理されているとき、送信済みバイト数が queue-list queue byte-count「カスタム キューの最大サイズの指定」を参照)コマンドに定義されているキュー バイト カウントを超えるまで、またはキューが空になるまで、パケットは送信されます。

カスタム キュー リストのモニタリング

CQ がインターフェイスでイネーブルの場合に入力および出力キューに関する情報を表示するには、必要に応じて EXEC モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Router# show queue interface-type interface-number

特定のインターフェイスまたは Virtual Circuit(VC; 仮想回線)のキュー内にあるパケット カウントを表示します。

Router# show queueing custom

CQ リストのステータスを表示します。

Router# show interfaces interface-type interface-number

CQ がイネーブルの場合、カスタム出力キューの現在のステータスを表示します。

カスタム キューイングの設定例

ここでは、カスタム キューイングの例を示します。

カスタム キュー リストの定義例

カスタム キューの最大指定サイズの例

カスタム キューへのパケットの割り当て例

CQ の設定方法については、この章の「カスタム キューイング設定作業リスト」を参照してください。

カスタム キュー リストの定義例

次に、カスタム キューの行番号 3 をシリアル インターフェイス 0 に割り当てる例を示します。

interface serial 0
custom-queue-list 3

カスタム キューの最大指定サイズの例

次に、各カスタム キューで許可される最大パケット数を指定する例を示します。キュー 10 のキュー長は、デフォルトの 20 パケットから 40 パケットに増加されます。

queue-list 3 queue 10 limit 40
 

キュー長の制限は、同時にキューに保存できるパケットの最大数です。範囲は、0 ~ 32767 キュー エントリです。

次に、キュー リスト 9 のキュー番号 10 について 1500 というデフォルトのバイト カウントから 1400 に減らす例を示します。

queue-list 9 queue 10 byte-count 1400
 

バイト カウントで、特定のサイクル中に特定のキューからシステムが配信できるバイトの最低数を指定します。

カスタム キューへのパケットの割り当て例

次に、プロトコル タイプまたはインターフェイス タイプによってカスタム キューにパケットを割り当て、一致しないパケットの場合にはデフォルト値を割り当てる例を示します。

プロトコル タイプ

次に、IP アクセス リスト 10 に一致するトラフィックをキュー番号 1 に割り当てる例を示します。

queue-list 1 protocol ip 1 list 10
 

次に、Telnet パケットをキュー番号 2 に割り当てる例を示します。

queue-list 4 protocol ip 2 tcp 23
 

次に、User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)Domain Name Service(DNS; ドメイン ネーム サービス)パケットをキュー番号 3 に割り当てる例を示します。

queue-list 4 protocol ip 3 udp 53

インターフェイス タイプ

この例では、シリアル インターフェイス 0 に着信するパケットのキューイング プライオリティをキュー リスト 4 が設定します。割り当てられるキュー番号は 10 です。

queue-list 4 interface serial 0 10

デフォルト キュー

他の割り当て規則に一致しないパケット用にデフォルト キューを指定できます。この例では、リスト 10 のデフォルト キューはキュー番号 2 に設定されています。

queue-list 10 default 2